【ポケモンコロシアム】

ポケモンコロシアム とは、【ニンテンドー ゲームキューブ】用のゲーム。

概要

ポケモンコロシアム


他言語

Pokémon Colosseum (英語)

ハード

【ニンテンドー ゲームキューブ】

メディア

8cm光ディスク

ジャンル

対戦・RPG

発売元

任天堂

販売元

ポケモン

開発元

ジニアス・ソノリティ

プロデューサー

野本岳志
陣内弘之
鶴宏明
三木研次
宮本茂
岩田聡(エグゼクティブプロデューサー)
石原恒和(エグゼクティブプロデューサー)

ディレクター

山名学

キャラクターデザイン

ヒロモト森一

プレイ人数

1~2、4人

発売日

2003/11/21 (日本)

値段

5,524円(税別)

レーティング

CERO:全年齢対象

同梱物

クリアブラック メモリーカード59
予約特典:ポケモンコロシアム拡張ディスク

対応機能

GBAケーブル
【カードeリーダー+】

使用ブロック数

48

シリーズ

ポケットモンスターシリーズ

日本販売数

約71万本

世界販売数

約241万本

【ニンテンドー ゲームキューブ】向けに発売したポケットモンスターシリーズの1本。
【ポケモンスタジアム金銀】の続編を思わせるタイトルだが、ゲーム内容は対戦がメインだったそれとは違い、「ダークポケモンを集めるシナリオモードのRPG」がメインとなっており、対戦は別モードとして位置付けられている。
このシナリオは常にダブルバトルで戦い、当時未解禁であった【ポケットモンスター 金・銀】のポケモン達を入手できる。これらの【ポケモン】はゲームクリア後に【ポケットモンスター ルビー・サファイア】(後に発売されたGBA本編作品も含む)へ転送可能。

据え置きのRPGにもかかわらずストーリーは打ち切りのような展開で短めで、その割に難易度は高く、更に人間キャラのポリゴンがあまりにも稚拙と言った具合に出来の悪さが目立ち、評価はあまりよろしくない。
これはジニアス・ソノリティが2002/06に作られたばかりの会社である(参照1)ことと、更に社内にポケモンのエキスパートがいなかった(参照2)がために、このような出来になってしまったと見られる。
その一方で、ダークヒーロー的なコンセプトや今までのポケモンでは見られなかった独特な世界観・BGMは評価されている。

2005/08/04には続編【ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア】が発売された。

ストーリー

主人公は、ポケモンを悪事の道具「ダークポケモン」にしてしまう謎の組織を追っているのだ。
彼が連れ歩くポケモンは、ブラッキーとエーフィ。
「ダークポケモンを見破ること」のできるパートナの女の子も登場するぞ!

ゲームシステム

  • ダークポケモン
    「ダークポケモン」と呼ばれる特殊な分類のポケモンが登場し、様々なトレーナーが使用してくる。
    本作におけるダークポケモン達はスナッチ団が各地のトレーナーからスナッチしてきたポケモンであり、悪の組織シャドーの手によって心を閉ざされ、悪事に利用されている。
    「ダークラッシュ」という専用のわざが使用できるが、その代わりにレベルが上がらない・進化しない・技マシンが使えないなどの多くの制約を持つ。
    下記の「スナッチ」&「リライブ」を行うことで救出し、元のポケモンに戻す事ができる。
    全てで48匹+3匹存在する。
  • スナッチ
    「スナッチマシン」と呼ばれる機械によって行える機能で、トレーナーのポケモンを捕まえて奪い取るという今までのシリーズには無かった要素。
    スナッチ団と呼ばれる組織が行っていたが、ゲーム内ではレオが大型スナッチマシンを破壊して小型のものを持ち去ってしまったため、レオしか使用できない。
    ゲーム中では上記のダークポケモンを捕獲するために使用する。捕まえる方法はポケットモンスターシリーズ本編の野生ポケモンと同じで、モンスターボールを消費する。
    ダークポケモン以外に使おうとするとミレイに止められるため、ダークポケモンしか入手できない。また、1ターンにつき1回しかモンスターボールを投げることしかできない。
    本作のオーレ地方では野生ポケモンが一切出てこない世界観のため、基本的にはダークポケモンをスナッチする事でしか手持ちを増やせない。(人から譲り受けるポケモンや、【ヌケニン】の作成など、一部例外あり)
    なお、ダークポケモンの個体値・性別・性格は、本編の野生のポケモンと同様に出現させた時点に決定される
    一度出現させて後にスナッチしなかった場合、持っているトレーナーと再戦しても、個体値などは最初に出現させたときと同じになる。
  • リライブ
    スナッチしたダークポケモンの心を開いて行くこと。
    てもちに入れて連れ歩く、バトルをする、バトルで「ハイパー状態」になったら呼びかける、育て屋に預ける、コロンを使うといった事でリライブを進められる。
    リライブが進むと「リライブゲージ」が白くなって行き、ポケモンの性格が判明したり新しいわざを使えるようになる。
    完全に白くなった状態でアゲトビレッジの「せいなるほこら」に連れて行くとリライブ完了となり、ダークポケモンが普通のポケモンに戻る。その際に「ダークラッシュ」を忘れ、新たなわざを習得する。
    「ときのふえ」と呼ばれるアイテムを使えばリライブゲージを白くしなくても一瞬でリライブ完了が可能。
  • ハイパー状態
    ダークポケモンに「ダークラッシュ」を指示すると一定確率で「ハイパー状態」に変わる。
    この状態では「ダークラッシュ」が急所に当たりやすくなるが、それ以外のわざを指示しても言う事を聞かなくなる事があり、更に道具を受け付けなくなる。
    「よびかける」、コロンを使う、育て屋に預ける事で普通の状態に戻り、リライブゲージが一気に白くなる。稀に自然に戻る事もある。
  • コロン
    コロンケースに入れられる道具。ダークポケモンに使うとリライブが進行する。 ただし入手出来るのは中盤以降であり、必須イベントではないため見逃す可能性もある。
  • ダブルバトル中心の戦闘
    本作の戦闘形式は『ルビー・サファイア』で初登場した、ダブルバトルで常に展開される。
    ダブルバトルで使えるわざや戦法を利用してくるトレーナーが多く、本編とは違った感覚でプレイできる。
    なお、従来のシングルバトルは対戦モードのみのルールに留まっている。
  • シナリオモードでのGBAとの通信
    シナリオモードのエンディング後、フェナスシティの地下でGBA版ポケットモンスターシリーズ本編との交換が可能。利用にはGBAケーブルが必要。
    ダークポケモン、「ナゾのみ」か「メール」を持っているポケモン、タマゴは通信できない。
    また本編側も『ファイアレッド・リーフグリーン』ではネットワークマシン完成後、『エメラルド』では全国図鑑獲得後でないと通信できない(『ルビー・サファイア』は通信制限なし)。
  • カードeルーム
    シナリオモードクリア後、フェナススタジアムのカードeルームでは【カードeリーダー+】とGBAケーブルで通信する事で、【ポケモンコロシアム ダブルバトルカードe+】?のバーチャルトレーナーと戦う事ができる。
    各難易度のトレーナーを全て倒すとトレーナーが乱入して登場。シナリオモードでは入手できないダークポケモンを3匹スナッチできる。ただしこのダークポケモンは48匹のダークポケモンにはカウントされず性格や性別などが固定で、個体値はALL0となっている。
  • バトル山
    100人のトレーナーと勝ち抜き戦を行う山。シナリオモードとコロシアムモードではルールと相手が変わる。
    シナリオモードでは一般的な対戦施設。お金はもらえないが経験値は貰えるので、レベル上げには最適。
    戦績に応じてポケクーポンを貰える。
    • バトル山100人抜き
      対戦モードで収録されている方はこちら。こちらではGBA側のソフトも参戦できる。
      ルールとしては、レベル1~100のポケモンなら、どのポケモンでも出場可能。レベルは手持ちの最大レベルに合わせられ、下限は50という、「ジムリーダーのしろ」と似たルールになっている。
  • コロシアム戦
    6種類のレベル制限とルールが異なるコロシアムを選んで対戦する。CPUとの対戦は【ポケモンスタジアム】同様に8連戦となる。
    今回はコンティニュー回数が初期から5回に設定されており、コンティニュー回数はこちらが誰も倒されずに勝利する事で1回分増える。勝ち抜くとポケクーポンを貰える。
    基本的なルールはスタジアムシリーズと同様。ただし使用できるポケモンに制限はない。基本的にレベル上限は50(ラルガタワーとオーレのみ、レベル100)。
    プレイヤー同士での対戦は最低2人からで、GBA版ポケットモンスターシリーズとGBAケーブルが必要。GBA側はGBAをコントローラにして使用する。
    ルールエディットでは持ち物や禁止事項の緩和など細かなルールを設定できる。
  • ポケクーポン
    バトル山やコロシアムで手に入るクーポン。これを支払って様々なアイテムと交換できる。【ポケットモンスター エメラルド】以降のBPのようなシステム。
    当時、ヤタピのみ・ズアのみは本作でしか入手できなかった(リュガのみ・カムラのみは『七夜の願い星』のジラーチからも入手可能だった)。
    シナリオモードのバトル山は問題ないが、対戦モードでは伝説のポケモンが手持ちに入っていると貰える数が減少するペナルティがある。
    集めた累計によって、ブロンズ・シルバー・ゴールドの称号が手に入る。本作だけでは特に意味はないが、予約特典ディスクで利用できる。
  • その他本編とは異なる点
    • お金の単位が「円」ではなく、「ポケドル」というアメリカを意識した通貨になった。
    • レポートはパソコンがある場所のみに限定される。
    • シングルモードではトレーナー戦しかなく逃げられないため、「にげる」が「よびかける」になった。
      ポケモンに呼び掛けてターンを消費する行動だが、ねむり状態を解除したり、ハイパー状態から復活させることができる。
      なお、普通のポケモンやダークポケモンがそういった状態でない時に呼びかけても「聞こえていない!」や「聞こえなかった!」と表示されるだけで効果がない。
      対戦モードでは通信対戦の「にげる」と同様に、自ら降参する「こうさん」になっている。
  • ポケモンスタジアムシリーズとは異なる点
    • 対戦モードにおいては、レンタルポケモン・実況・複数のポケモンの登録機能が消滅。
    • ポケモンの鳴き声が電子音のみとなった。
    • わざが命中したか外したかにかかわらず、失敗した場合はモーション自体発生しない。

キャラクター

主要人物

シャドー

フェナスシティ

パイラタウン

アンダー

アゲトビレッジ

他の人物

【ポケモントレーナー】

関連作品

リンク

余談

  • ポケットモンスターシリーズで初めて「円」以外の漢字が使用された。
    設定で変えることが出来ないため漢字表記固定であるが、トレーナーの肩書き以外は読み仮名が振られているので、漢字が読めない子供でも安心してプレイできる。
    本編で漢字が使用されるのは【ポケットモンスター ブラック・ホワイト】、漢字表記固定及び漢字の読み仮名が付くのは【Pokémon LEGENDS アルセウス】まで待つことになる。
    • 本作での「こうかは ばつぐんだ!」の漢字表記は「効果は 抜群だ!」となっている。『ブラック・ホワイト』以降の作品では「効果は バツグンだ!」と「ばつぐん」が片仮名表記になっているので、全て漢字が使われている表記なのは、本作と次回作の『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』のみとなっている。
  • 特性の「ものひろい」の仕様は『ルビー・サファイア』と同様である。
    • エンディング前では【エイパム】のみしか「ものひろい」の特性を持つポケモンを入手できない。そのエイパムも「にげあし」との二択なので、エンディング前までものひろい要因が誰もいないこともあり得る。

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最終更新:2024年07月31日 08:23