ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン
とは、【ゲームボーイアドバンス】用のゲーム。
概要
ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン
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Pokémon FireRed Version and LeafGreen Version (英語)
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【ゲームボーイアドバンス】
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128メガビットロムカセット
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RPG
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ポケモン
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任天堂
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ゲームフリーク
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陣内弘之 出石武宏 鶴宏明 岩田聡(エグゼクティブプロデューサー) 石原恒和(エグゼクティブプロデューサー)
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増田順一 田尻智(エグゼクティブディレクター)
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1~5人
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2004/01/29 (日本)
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単品:3,619円(税別) ワイヤレスアダプタ同梱:4,571円(税別)
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CERO:全年齢対象
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ワイヤレスアダプタ(同梱版のみ)
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ゲームボーイアドバンス専用通信ケーブル GBAケーブル 【カードeリーダー+】 ワイヤレスアダプタ
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ポケットモンスターシリーズ
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315万本(2バージョン合計)
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約1,049万本
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【ゲームボーイアドバンス】向けに発売した、【ポケットモンスター 赤・緑】のリメイク作品。
ストーリーは当時のまま、【ポケットモンスター ルビー・サファイア】を準拠とした内容に作り直されており、新たな冒険の舞台「ナナシマ」が追加された。
最大のウリとして「ワイヤレスアダプタ」という無線通信アダプタを同梱したパッケージを販売しており、その通信機能に対応している。
原作で色々と説明不足だった点を補うために「おしえテレビ」というチュートリアル要素を導入し、既存のポケモンが新たに様々なわざを覚えるようになったため、序盤で(特に【ヒトカゲ】を選択して)躓く原因が大きく解消されている。
また、キャラクターが金・銀以降で整ったデザインへと変化しており、原作ではやや殺伐気味だった雰囲気は親しみやすいものへと変貌した。
その一方、原作では弱くなる中盤以降の敵は【ポケットモンスター ピカチュウ】以上に整ったわざ構成に変化しており、終盤は原作より難易度が高い。
本作で多くのポケモンをGBAで入手できるようになった他、原作のわざマシンで習得できた複数のわざを「わざおしえ」で習得可能となり、ルビー・サファイアの世代の拡張ソフトとしての意味合いも強い。
丁寧に作られた内容からリメイク作品の常識を覆す程のヒットを記録した。
※基本的なストーリーやキャラクターなどは原作のページを参照。
追加要素・変更点
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新たな冒険の舞台
ゲーム中盤以降で「ナナシマ」と呼ばれる7つの島を巡る冒険へと行ける。
殿堂入り前は1~3の島の特定エリアのみだが、殿堂入り後は金・銀のポケモンが生息する各島の奥地や4~7の島にも行けるようになる。
また、4~7の島では金・銀のアレンジBGMが採用されている。
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ワイヤレスアダプタ対応
ワイヤレスアダプタをゲーム機本体に差し込むことでワイヤレス通信のプレイが行える。従来のように通信ケーブルによる通信にも対応。
『ルビー・サファイア』との通信には対応していないので、これらと通信する場合は従来のように通信ケーブルが必要となる。
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ユニオンルーム
ワイヤレスアダプタで入る事ができる部屋。
ワイヤレス範囲内にいる不特定多数のトレーナーとのやり取りが行えるロビー。
しばらくの間、この機能が標準搭載される事になる。
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おしえテレビ
チュートリアル的なシステム。アイテムから使うことで教育番組のようにゲームの遊び方を教えてくれる。
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ヘルプ機能
LかRボタンを押すとヘルプを確認できる。内容は基本的なことから、タイプの相性についての解説など様々。
不要の場合は「LR」「かたて」にして、他の機能に割り当てることができる。
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あらすじ機能
前回レポートを書いた所までのプレイを4つのあらすじで表示してくれる。Bボタンで即座にスキップも可能。
オンオフの設定は出来ず、プレイする度に表示される。そのためプレイヤーによっては邪魔扱いされる事も。
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図鑑の整理機能
ポケモン図鑑が大幅にパワーアップし、場所に応じた分類や、高さ・重さの並び替えが可能になった。
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バトルサーチャー
アイテム。フィールド上の一般トレーナーと再戦が行える。ただし屋内やダンジョン内では使用できない。
原作では一般トレーナーと再戦できず、資金不足になりやすかったが、このアイテムの登場により解消されたといえる。
【ポケットモンスター ダイヤモンド・パール】にも採用された。
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ボイスチェッカー
各地でいろんな人物に関する噂話を集められる。ポケモンセンターの雑誌に載っている事が多い。
全て集めると主人公宛のメッセージが届く。キャラクターの設定の掘り下げ要素の一つにもなっている。
こちらは本作のみの要素であり、以降の世代では採用されていない。
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わざおしえ
原作のわざマシンで教えてもらえるわざを各地のNPCから教えてもらえる。
ただし、おしえてもらえる回数はわざマシンと同様に1回だけ。その代わり、極一部を除いて無償で教えてくれる。
「でんじは」「みがわり」「だいばくはつ」などの強力な技もあり、対戦環境を変えるきっかけとなった。
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さいきょうのわざ
本作で最初に貰えるポケモン(御三家)の最終進化系【フシギバナ】【リザードン】【カメックス】にのみ、威力150で反動があるわざを教えてもらえる。
第三世代ではカントー御三家の最終進化系のみが対象で、教わるポケモンのなつき度が最大である事も必要としている。
こちらも他のわざおしえ同様に1回だけしか教えてもらえないので、どれか1匹にしか覚えさせられない。
後の世代では「きゅうきょくわざ」と呼称されており、第四世代からは御三家最終進化系なら誰でも習得可能になった。
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ミニゲーム
本作ではつうしんクラブとナナシマで3つのミニゲームが遊べるようになった。
ワイヤレスアダプタを使う事で5人まで同時に遊ぶ事もできる。
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きのみクラッシュ
2~5人でプレイ可能。Aボタンを連打してきのみを砕いていく。
レアなきのみを入れたり、大人数でやるほど、手に入る粉の量が大きくなる。
手に入れた粉は、カンポー薬や栄養ドリンクと交換できる。
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ミニポケモンでジャンプ
2~5人でプレイ可能。小さいポケモンのみが参加可能。【フシギバナ】が回すツルの縄をジャンプする。
タイミングが合うと高得点となる。戦績に応じて木の実が手に入る。
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ドードリオのきのみとり
3~5人でプレイ可能。名前通り、【ドードリオ】のみが参加可能。
頭を左・上・右キーで操作し、上から落ちてくる木の実を落とさないように食べる。
参加人数と戦績に応じて木の実が手に入る。
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トレーナータワー
7のしまにある、本作のバトル施設。フィールドを移動し、フロアにいるトレーナーを倒していき、最上階を目指す。
本作だけではただタイムを競うだけだが、【ポケモンバトルカードe+ ファイアレッド&リーフグリーン】?との連動で拡張が可能。
拡張した場合、上限の8フロア目として読み込んだカードに応じて突破報酬が手に入る。アイテムは読み込み直す毎に再入手を行える。
相手のLVはこちらの手持ちの最大値に揃えられる。
この世代ではHPゲージの減少速度がHPの割合ではなく数値に依存するので、最大HPが少ない低LVの方が素早く突破可能。
好タイムを狙う場合、LV5で「りゅうのいかり」を習得した【ドーブル】や【タツベイ】などの専用ポケモンが重要となる。
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他ソフトとの通信制限
本作には他ソフトとの通信制限がやたら多く設けられており、進行状況によって徐々に解禁されていく。
最初は同ソフト且つ、図鑑ナンバーが151までのポケモンしか交換ができず、タマゴを送ることや進化させることも不可能。
全国図鑑にすると、どのポケモンも交換できるようになったり、進化させることができるようになる。
ただし『ルビー・サファイア』『ポケモンコロシアム』『ポケモンボックス』などと連動させるには、殿堂入り後の追加シナリオでネットワークマシンを完成させる必要がある。
次回作の『エメラルド』でも似た制限が設けられるが、『ダイヤモンド・パール』からは殆ど制限がなくなった。
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きのみもんだい しゅうりプログラム
『ルビー・サファイア』で発生した「きのみもんだい」を修復できるプログラムが搭載されている。
『エメラルド』にも同等の機能が用意されている。現在ではこの方法か、カードe+で配布されたカードを利用することでしか修正ができない。
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原作からの変更点
多いのでまとめて記載。
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基本的な要素はルビー・サファイア準拠。
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主人公の性別を選べる。
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片方のバージョンにしか出現しないポケモンが一部異なる。(【シェルダー】と【ヒトデマン】が対である等)
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敵のLVやわざが調整された。
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マサキのイベントを起こすまでは、ヤドランを持ったトレーナーが「いあいぎり」で切れる木の前に移動している。
通信交換で「いあいぎり」を覚えているポケモンを連れてきて、「ふねのチケット」を入手するイベントをスルー出来なくなった。
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ヤマブキシティの警備員に渡すアイテムが、タマムシシティで手に入る「おちゃ」に変更。飲料水を交換で渡せるための処置と思われる。
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ひでんわざに「いわくだき」と「たきのぼり」が追加。
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【ファイヤー】の居場所が「1のしま」にある「ともしびやま」に変更。「ポケモンやしき」に生息していたポニータやリーフグリーン限定の【ブーバー】もそちらで出現するように。
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殿堂入りするまでは原作通り151匹のポケモンしか登場しない。【ゴルバット】等は進化しようとしても進化できない。殿堂入りして全国図鑑後に進化・入手が可能となる。
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殿堂入り後の追加シナリオをこなすことで、四天王とチャンピオンが強化される。今作では『金・銀』で登場したポケモンを手持ちに加え、レベルも高くなる。
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ルビー・サファイアからの変更点
こちらもそこそこあるのでまとめて記載。本作独自の仕様も多いが、以降のシリーズで標準化したものもある。
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一部のポケモンのドット絵が変更。特に全国図鑑No.151までのポケモンの殆どは変更されている。
No.152以降は【ヒメグマ】以外は変更されていない。
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一部のポケモンが覚えるわざが変更。
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道具のイラストが追加された。
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ポケモンの捕獲成功時に「カチッ!」とボールが音を立てて止まるようになった。
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時計機能が無いため木の実が育てられない。カントー各地で拾ったり、ものひろいやミニゲームの景品で入手できるが
一部木の実は本作だけでは入手が難しかったり、入手できないものもある。
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昼夜も無いため、【イーブイ】が【エーフィ】や【ブラッキー】に進化できない。
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ものひろいで入手できるアイテムが変更された。大半はきのみとなり、道具の入手機会が減った。また「わざマシン10」もこの中に含まれる。
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コンテストが存在せず、コンディションを上げられない。
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本作で入手できるリボンは殿堂入りした際のリボンだけだが、ポケモンに付いているリボンや所持数を確認する事ができない。
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ポケルスが活性化しない。抗体にはならず、他のポケモンに移す事もできない。
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フィールド上で道具やわざマシンをポケモンに使うと、ミニアニメが導入される。ある程度のなつき度の判別にも使える。
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特定回数の殿堂入りやタマゴを孵化させるといった特定の条件を達成すると、トレーナーカードにシールをつけてもらえる。
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手持ちが全滅した際の失う所持金に調整が入り、手持ちの最高レベルとバッジの所持数に応じた計算式で決まるようになった。最高でも12000円しか失わない。
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失った理由も説明されるようになり、トレーナーでは相手に賞金として支払う、野生ポケモンでは逃げる際に慌てしまって落とした、ということになっている。
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自分か相手のどちらかにメールを持たせている場合は「トリック」が成功しなくなった。『ルビー・サファイア』にあった道具増殖バグの対策ともいえる。
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これにより、メールを持たせることで「トリック」による「こだわりハチマキ」を押し付ける戦法を防げるというメリットも登場した。
キャラクター
追加・変更キャラクター
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【レッド】(リーフグリーン:グリーン)
男主人公。デザインが変更されており、今後は本作準拠のデザインで登場するようになった。
なお、女主人公を選択した場合はどこにも出てこない。
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【リーフ】(ファイアレッド:ファイア)
女主人公。当時の関連書籍に描かれていたブルーを参考にリファインして制作された。白い帽子が特徴的。
長らく正式名称が安定していなかったが、フィギュア等の商品化や【ポケモンマスターズ】への参戦でリーフという名が定着した。
やはりというか、男主人公を選んだ場合はどこにも出てこない。
トレーナー関連
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【アンノーン】
「アスカナいせき」に出現する(先に「アスカナのかぎ」で謎を解く必要がある)。
『金・銀』で登場した26種類に加えて、新たに!・?をモチーフにした姿が追加されて28種類になった。
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【ルギア】/【ホウオウ】
配布アイテムの「しんぴのチケット」で行ける「へそのいわ」に生息している。
GBAでは配布限定のためか、この世代においてこの2匹は幻のポケモンと同じ扱いであり、登録しなくても全国図鑑が完成する。
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【デオキシス】
映画配布アイテムの「オーロラチケット」で行ける「たんじょうのしま」に生息している。
ホウエン地方のポケモンなのだが、この世代では本作の配布でしか入手できない。
他のポケモンは【ポケモン】/一覧1の0001~0386を参照。
BGM
サントラとしては『GBAポケモン ファイアレッド&リーフグリーン ミュージック・スーパーコンプリート』に収録。基本的に原作と変わらないため、追加曲のみ記載。
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戦い (VS伝説のポケモン)
サンダー・ファイヤー・フリーザー・ライコウ・エンテイ・スイクン・ルギア・ホウオウの戦闘BGM。
「戦い (VS野生ポケモン)」のアレンジ。
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戦い (VSミュウツー)
ミュウツーの戦闘BGM。上記の「戦い (VS伝説のポケモン)」のマイナーチェンジ。
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戦い (VSデオキシス)
デオキシスの戦闘BGM。こちらは新曲。メロディの中盤が阿波踊りっぽいと言われている。
なお、本作では「勝利(VS野生ポケモン)」などの勝利BGM関連は『ルビー・サファイア』の該当のBGMから曲名を変更して流用されている。
通信対戦のBGMも『ルビー・サファイア』の「戦闘!トレーナー(ホウエン)」「戦闘!ジムリーダー(ホウエン)」が使用されている。
関連作品
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最終更新:2024年05月14日 07:59