登録日:2012/05/11 Fri 22:43:39
更新日:2024/04/08 Mon 12:21:43
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目次
機体データ
型式番号:AMX-107
頭頂高:18.5m
全備重量:67.5t
出力:2,410kW
推力:75,040kg
センサー有効半径:12,200m
装甲材質:ガンダリウム合金
全長:26.6m
翼幅:24.26m
全備重量:46.3t
推力 82,500kg
全長:12.34m
翼幅:13.0m
全備重量:21.2t
推力:6,300kg×2
パイロット:
グレミー・トト
クレイユ・オーイ
ゴットン・ゴー
機体解説
アクシズ(
ネオ・ジオン軍)が強力な可変機を実戦投入すべく開発した
騎士専用の
試作機。
見た目はアクシズMSのなかでもかなりスマートでヒロイック。
外装は赤……というかオレンジで塗装されている。
当時の主力可変機だった
ガザCが
エゥーゴや
ティターンズのそれと比べて性能的にショボすぎたのが原因で開発された。
そのためか、かなりの高性能機になっている。
大きな特徴として、単純な変形に止まらない
分離・変形機構が採用されており、上半身は
「バウ・アタッカー」、下半身は
「バウ・ナッター」という戦闘機型MA形態へと変形する仕組みになっている。
MA形態なら大気圏内での単独飛行も可能で
SFS無しでも広範囲で活動可能。
ただし変形はあくまで分離状態で個別に行われるため、合体状態のMS形態からの直接変形は出来ない。
コクピットはアタッカーにあり、ナッターは搭載された慣性誘導装置を使って制御されているが、アタッカーなしでもコンピュータである程度は自動制御が可能。
この機構は当初、ナッターが遠隔操作できない(この時はまだ慣性誘導装置が積まれていなかった)上パイロットが二人必要とされることからオミットされていたのだが、パイロットに選ばれていたグレミーの意向で元に戻された。
その際、彼はナッター自体を
ミサイルとして使えるよう改造させている。なんでもアタッカーの運動性の高さに着目した結果だとか。
ある意味
ヴィクトリーガンダムの元祖と言えるかもしれない。
背中のバックパックにはバインダーとプロペラントタンクが設置され、前者はアタッカー時の翼として機能する。後者は航続距離を延伸させている。
また、主翼などが装着されているバックパックは任意に分離させられる。
なお、左フロントスカートに
と書かれているが、これで1文字の漢字であり、バウと読む。
しかし実際は本機の開発コード『飛龍』の名残であり、この漢字自体は字義不詳の古字である。
Ζガンダムに似た外見をしているが、これは開発スタッフがΖガンダムをモデルにしたためとか、Ζプロジェクトの機体データを盗用したためなど様々な説があるが詳しい理由は不明。
ちなみに
Ζガンダム3号機の改造プランの中には本機と同じような可変機構を持つものもあったらしいが…。
実際はメカデザイナーがアクシズ版Ζガンダムとして描いたからだとか。
武装
メインウェポン。速射モードに切り替えられる。
変形時にはアタッカーの下部に装着される。
同じ型のライフルを
ドライセンも持つことがあった。
接近戦用の武器。腕にマウントされている。
腕に内蔵。発射機構はZガンダムのそれと似たような作りになっている。
サイズは取回しやすいコンパクトなシールド。
その名の通り、表面に5門のメガ粒子砲を内蔵した
攻防一体の代物。
変形時にはアタッカーの後部に装着される。
バインダーに設置されている。
この他、ナッターには爆撃装備を施すことなども可能となっている。
また、劇中では一度頭部か胸部あたりからバルカンを発射している場面があったが、元々そのような武器が付いている設定はなかった。
劇中の活躍
予定通りグレミーが乗り込み、
アーガマのガンダムチームと幾度となく戦った。
また、ゴットン達エンドラ隊が勝手にグレミーの元から持ち出してアーガマの制圧に使ったこともあったが、バウ・アタッカーが障害物に引っかかって動かせず締まらない様を見せていた。結局は
ジュドーの
ΖΖガンダムによって撃退されている。
以後、アクシズ内でZZと
追いかけっこ戦闘することもあったが、最後は地上での戦闘でビーチャの
百式が
ルーのコアファイターを盾にしてきたせいで攻撃をためらってしまい、その隙に撃破された。
派生機
◇量産型バウ
グレミーのバウを基にして造った
量産機。カラーリングが赤から緑に変更されている。
性能は特に変わっていないが、一般兵には扱いが難しいため分離・変形機構がオミットされているという資料もあれば、そのまま搭載されているとする資料もある。
アリアス・モマやダナ・キライが搭乗。
サイコガンダムMk-Ⅱの輸送中にアーガマと遭遇戦になるが、
プルの活躍で撤退する。
その後、プルがサンドラを撃沈しに整備中の
ガンダムMk-Ⅱで攻撃を仕掛けてくるとこれを迎撃して中破させる。しかし、ダナ機が救援に来たジュドーのΖΖガンダムのハイメガキャノンをくらって撃破されている。
試作型・量産型共に、可変機構を活かした戦法を見せているところは殆どなかった。
◇量産型バウ(グレミー軍カラー)
グレミー側についたバウを識別用にグレーに再塗装したもの。
性能は当然変わっていない。
◇バウbis
型式番号:AMX-107bis
ゲームブック版に登場。
見た目は量産型バウと何も変わっていないしカラーリングも緑だが、こちらは「分離機構がオミットされている」と明示されている。
量産型バウとの関係性は不明。
◇バウ(袖付き仕様)
型式番号:AMX-107
全高:22.05m
本体重量:38.2t
全備重量:70.9t
出力:2,410kW
推力:75,040kg
センサー有効半径:12,200m
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:
ビームサーベル×2
4連装グレネードランチャー×2
ミサイル×12
ビームマシンガン
『
ガンダムUC(OVA版)』ep.7に登場。
一番最初の仕様通り、バウ・ナッター側にもコクピットを追加している。
胸にバルカン砲が増設され、サイドスカートはリバウと同型になった。ビームライフルは指揮官用
ギラ・ドーガのビームマシンガンに変更され、シールドのメガ粒子砲は蓋がされている。
カラーリングは緑だが、ZZに登場した量産型とは一部の配色が異なる。
ネェル・アーガマを襲撃した袖付き部隊の一機として登場。
僅かな出番ながらエフェクト付のやたらとカッコいい合体シーンを披露し最期はナッターによる
特攻を試みたが、直前でガランシェール組に撃破された。
◇リバウ
型式番号:AMX-107R
頭頂高:19.6m
本体重量:40.4t
全備重量:71.2t
出力:3,020kW
推力:112,240kg
センサー有効半径:20,300m
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:
ビームライフル
ビームバルカン
フレキシブルビーム・ガン
ビームサーベル
ビームアックス(ビーム・ナギナタ)
グレネードランチャー
腕部グレネードランチャー
マシンキャノン
シールド
搭乗者:ルガー・ルウ
ガンダムフロント東京のドーム映像『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』、
漫画作品『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』、『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』などに登場。ラトビアの都市ではない。
袖付きが残存していたバウにサイコフレームを埋め込むなどの改造を施した機体。
サイコフレームは上半身のリバウ・アタッカーのコクピット周辺と下半身のリバウ・ナッターの機首部分に内蔵されている。
これにより分離後のナッターの操作性が上がり、より高度な連携が可能となった。
その他袖状の装飾をはじめ各部形状も変更されている。
当初は
フル・フロンタルの
専用機として開発されたが、より高性能な
シナンジュを強奪したためフロンタルの専用機にはならなかった。
そのため左肩にある「10S」のマーキングには斜線が引かれ、別のパイロットにより戦場に投入されている。
なお、開発時期の関係か脚部側面などの改修箇所は完成後の
シナンジュに似たデザインとなっている。
アクロス・ザ・スカイではフロンタルがレイブン隊に送った使者として、フロンタル専用ギラ・ドーガと共に
地球に降下した。
この時のパイロットはルガー・ルウ、ただしOne of Seventy Twoではどうなのかは不明。
◇バウ(GPBカラー)
立体化
旧1/144の時点で設定通り分離・変形が可能だった。
HGUCでは試作型カラーと量産型カラー共に発売。
こちらも変形機構を再現しているが、劇中の印象よりも形状がやや細め。龍飛のマーキングシールも付属(本来はない緑にも)。
後に
プレミアムバンダイ限定でGPBカラーやリバウや量産型のUC版も発売。
1/100はRE/100で発売。変形機構はもちろん、がっしりした体型も再現されている。ただし、バックパックは構造上外せなくなっている。
こちらもプレバン限定で量産型カラーとリバウが発売された。
試作型、量産型共にユニバースに参戦。
高いレベルでバランスの取れた武装と性能に加え、高い機動性と可変機構持ち、とかなり優秀な機体……だが、如何せん登場する時期が敵味方共に火力の化け物だらけの
第一次ネオ・ジオン抗争と時期がかなり悪い。
入手時期が
ドーベン・ウルフと近いのも相俟って
ザクⅢと同じく倉庫番になってしまう事も。
しかし、前述した通り性能は高く、癖の強いザクⅢとは違い癖が無いので少し強化すれば普通に使える。
ライフルのリロードが早いので人によってはドーベン・ウルフより使い易い。
因みに試作型と量産型とではサブ射とSPAが違うだけで性能に差は余り無い。
好みで乗ろう。
バックパックをとばして
こいつらの真似が出来るのはバウだけ!!
基本性能はそれなりに高く、武装も使いやすい。
PS時代は変形すればバウ・ナッターも使えたが、現在では廃されている。
あと機体特性の共通点の多さからか、ヴィクトリーガンダムの設計素材として使えるのも大きい(変形可能や、パーツの一部をミサイルとして使える所とか…)。
「オーバーワールド」では変形不可能な上に何故か赤と緑が換装で行き来する方式になった。都度塗り直しているのか?
「ジェネシス」では変改が復活したものの腕部グレネードが没収され、量産型に至っては袖付き版に合わせてかシールドメガ粒子砲すら没収されてしまった。
ただし、袖付き版はリバウへと開発可能であるため重要。そこからシナンジュへ開発できるし、リバウ自体も長射程のビームライフルや貫通付きのビームアックスを持つため強力。
◇ガンダム無双シリーズ
『2』からグレミー機(赤)と量産仕様(緑)、グレミー軍仕様(灰)が参戦。
どれも決め手に欠け変形移動ができないなど微妙な性能。
ただし量産機なのでミッションによってはお世話になることもある。
なお、グレミーが敵のステージだとワラワラ出てきてちょっと異様な雰囲気を醸し出す。
アクシズの脅威及び脅威Vに登場。グレミーカラーの単機バージョンとハマーンアクシズ所属のグリーン及びグレミーアクシズ所属のグレー量産機バージョンがある。
グレミーカラーは大気圏突入能力がなくなった代わりにかなり安くなったZガンダムといった処で、機動力に優れ盾を持つため中堅クラス以上のパイロットを載せると量産型の攻撃がほとんど当たらなくなる防御性能を誇り、攻撃も手数や命中が申し分ない武装がずらりと並ぶ。変形で地上での移動もスムーズという特性も相まって運用次第では最後まで十分通用する。このシリーズの戦闘は”双方に等しくダメージが入る射撃フェイズ>仕掛けた側から格闘攻撃をやり、生き残ったら反撃を受ける格闘フェイズ”という処理がされるため、先手を取ればZZやリガズィやサイコフレームなしのνガンダムすら仕留めることが可能。
無印の時点でも同世代のアクシズのオールドタイプ用のMSでも頭一つ抜けた存在だったが、脅威Vではなんと開発時期が大幅に前倒しされ
ズサや
ガルスJや
キュベレイと同時期に開発できるようになった。理不尽ともいえるぐらい早い時期に開発できるおかげで他のアクシズの単機MSは更に肩身の狭い思いをすることになるし、値が張るとはいえZがあるエゥーゴルートとは違いティターンズだと同世代で真っ向から対抗できる単機MSがいないという羽目に。
量産機の方は製造に2ターンかかるものの
逆シャア世代の
ギラ・ドーガや
ジェガンに匹敵する性能のMSが多少速めにロールアウトする感じの高性能量産型。ギラドーガとは違いやはり変形での移動はスムーズなので、ズサがあまり強くないアクシズの脅威無印ならばフィニッシャー候補となる。脅威VではガルスJや
ガザ・シリーズや超絶強化されたズサブなど割と早い時期に性能のいい量産型が次々出てくるので、速攻プレイだと出番がないかもしれない
追記・修正は上半身と下半身を分離・変形させてからお願いします。
- 「漢字付き」と呼ばれる事はあまり知られていない -- 名無しさん (2014-02-16 03:00:58)
- しかし実際は本機の開発コード『飛龍』の名残であり、この漢字自体は実在しない創作漢字である。←間違い。実際に存在する。ただし「バウ」とは昔の読み方で、現在は「ボウ」と読む。 -- 名無しさん (2014-02-16 03:16:24)
- 量産機はアニメでは変形しなかった。「量産機は変形がオミットされている」としている図鑑もある。でもプラモでは変形可能。まあ金型が同じって都合だけどさ。 -- 名無しさん (2014-03-23 17:25:47)
- ビーチャたちが逃げようとした際、操縦管が折れているので意外と欠陥MSなのかも。 -- 名無しさん (2014-06-16 13:40:55)
- いやぁ、操縦桿が折れるのは欠陥というよりも整備不良だろう、多分。操縦桿が折れる欠陥なんてリコールどころじゃすまねぇ、パイロットがストライキ起こすレベル -- 名無しさん (2014-06-16 14:02:15)
- SDだかじゃズサと兄弟役で出たりしてるな。 -- 名無しさん (2014-08-17 09:12:32)
- 爆薬を満載した下半身付けて格闘戦なんて怖くてできるか? -- 名無しさん (2014-08-17 09:15:58)
- プラモの作例で、頭部をゼータ風に改造したものがあったが、普通にゼータ系列の機体と錯覚する位馴染んでいた。体型に留まらず、各部の部品単位で比較してもまるでゼータ系列にしか見えない。 -- 名無しさん (2014-08-17 10:18:26)
- ↑2スラスターや盾にミサイル積んじゃう世界だからなぁ -- 名無しさん (2014-09-01 20:32:45)
- 3次スパロボではグレミーがオレンジ、ザコは緑と原作通りだった。しかしなぜか4次ではオレンジのみが量産されており、緑は消えた。としてFではなぜか終盤で緑がオレンジの上位機として復活するという謎っぷりを見せた。 -- 名無しさん (2014-09-01 21:04:20)
- ↑まぁ試作機=強いって訳じゃないからね、贅沢は出来るけど。 むしろ問題や欠点を改善した分、量産機の方が優秀な点もあるわけで…だからってスパロボでそれ再現するのはどうかと思うけどなw -- 名無しさん (2014-10-13 22:09:50)
- 第四次スパロボではR・ジャジャと並ぶ性能のいい量産機だった。それに比べて自軍の量産機はジェガンやネモばっかり。1機ぐらい鹵獲出来れば・・・。 -- 名無しさん (2014-10-13 22:20:32)
- SDガンダム界ではオレンジばっか登場するもんだから、ZZのアニメを見てない人は緑バウの存在自体を知らなかったのでは? -- 名無しさん (2014-10-22 13:38:05)
- GジェネSEEDで使ってたな ライフルの音とか弾速とか細かい演出が妙にかっこよくて・・・ -- 名無しさん (2014-11-15 19:08:27)
- ビーチャに地味に破壊された不遇な機体 -- 名無しさん (2015-03-08 13:11:01)
- 龍飛のマーキングシールって量産型には付いてないぞ。 -- 名無しさん (2015-03-08 19:53:26)
- ギレンの野望ではジオン版Zガンダムと言えるくらい使い勝手のいい機体。 -- 名無しさん (2015-03-08 20:15:12)
- SD世界だと敵幹部クラスの高待遇になることがやたら多く、キット化されたりキラカードになったりとかなり優遇されてる -- 名無しさん (2015-08-08 23:34:10)
- SDガンダムX及びGXだと相当な強機体。変形してからの高速戦闘は攻撃を避け易い反面火力が不足気味&当てにくい。しかしこいつはビームを二発同時に撃てるから高火力&高命中。CPU低コスト機相手なら1:10でも平気で勝てるレベル。GXだと生産性の高いVガンダムがライバル。 -- 名無しさん (2016-10-06 13:02:13)
- トゥルーオデッセイではZガンダム以上の高性能機。にもかかわらず先に手に入れることも可能(中盤に終盤のダンジョンに突入しないといけないが)作ったらもれなくバックパックもゲット(弱い方だが作るとかなりの出費)、アームは高性能のミサイルを内蔵、レッグは貴重な初期EN+1. -- 名無しさん (2016-10-06 13:08:28)
- リアルロボット戦線では隠しキャラ扱いだがこの手のゲームでは珍しくグレミーが乗って自軍入りする。……変形が省略されてるとか武器がサーベルとシールドメガ粒子砲がないとか一緒に連れて来るプルの方が本体だろとか登場マップ含めて三話しか使えないとか微妙に不遇だが、スペック自体は高く設定されてるので使ってやろうと思えば充分使える -- 名無しさん (2019-03-28 16:41:13)
- ↑ミス ×サーベルとシールドメガ粒子砲がない 〇サーベルとシールドメガ粒子砲しかない -- 名無しさん (2019-03-28 16:43:50)
- ダイバーズプロローグでアタッカー(有人)、ナッター(有人)、バウ(無人)で二機で三機を装ってたのは、コイツの特性を生かした戦術だと思ったな。 -- 名無しさん (2019-03-28 19:26:04)
- 操縦桿が折れるような機体にグレミーは乗ってたの? -- 名無しさん (2021-10-22 04:28:49)
- 「龍飛」を逆にすればエースのジョーの機体に変わるね。 -- 名無しさん (2021-10-22 04:31:13)
- ↑2 そんな整備不良の機体に乗せられたから、グレミー、叛乱決意したんじゃね?(ソレハナイ -- 名無しさん (2021-11-18 15:16:35)
- 「二体分離合体」と言う点ではVガンよりゾロの先祖じゃない? -- 名無しさん (2021-11-26 02:04:33)
- まさかザク頭ならぬZ頭化するとはな -- 名無しさん (2021-11-30 20:13:05)