真・女神転生 STRANGE JOURNEY

登録日:2010/12/20 (月) 00:13:58
更新日:2020/10/12 Mon 16:44:55
所要時間:約 3 分で読めます




人類最後の旅(ジャーニー)が始まる

2009年10月8日にアトラスより発売されたニンテンドーDS用RPG。
『真・女神転生』シリーズの1作で、ナンバリングタイトルではないが、ユーザーや制作サイドの一部ではナンバリングとほぼ同等に扱われている。
完全新作としては6作目(I~III、if、NINEの後)に当たる。
奇抜なパッケージでインパクトがあり、発売前から色々言われてきたが従来通り硬派な難易度でデモニカスーツもなかなか好評。

2017年10月26日にはニンテンドー3DS用リメイク『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』(以下、3DS版)が発売された。


【あらすじ】

21世紀初頭、南極に突如出現した謎の空間「シュバルツバース」はあらゆる物質を飲み込み拡大を続けていた。
事態を重く見た国連はシュバルツバース内の有人探査を決定、「シュバルツバース調査隊」を派遣する。
主人公は調査隊の一員となり、人類の命運を掛けた奇妙な旅(ストレンジジャーニー)へ赴くことに…


【世界観】

本作の世界観における最大の特徴は、舞台となるシュバルツバース空間が他の系列作で言う「魔界」に相当すること。
そのため、シュバルツバースに巣食うボス悪魔はCHAOSに属する者が多く、LAW属性に至っては一体もいない*1
ただし、シュバルツバースの成り立ち上、そこを支配する敵は「唯一神によって悪とされた」或いは「自らこそ世界の覇者と考え出した人類からの畏敬を失った」零落せし神々が主体となっており、「元より悪なる存在として生み出されたもの」はボス役を張らないという構成になっている。


また、本作のボス悪魔たちはCHAOSとしても異質といえる。
+...
というのも、彼らはCHAOSとしては弱いのである。戦闘力が低いというわけではなく、在り方が弱い。
本来のCHAOSは、我を通すために必要な個の強さを重視する。戦闘力の強さはもちろんだが、我が主張こそ真理、我が采配こそ至上、我が存在こそ絶対という強固なエゴが無くては、幾ら戦闘力があろうがCHAOSとしては話にならない。
シュバルツバースの支配者たちは、その中でも絶対的な強さ故に古代に君臨した主神・魔王クラスの神々のはずである。
にも拘わらず、他人に頼ることを肯定してしまっているのだ。
CHAOS属性において強者を自負するならばせめて利用するに留めるべきであろうが、その首魁ですらルート次第では己の身を人間に預けるような真似をしている。
前半のボス4体に至っては、真の支配者である「母たち」の手によるとはいえ、敗死した後に慈悲で蘇生してもらうというCHAOSの理念からすれば惨めとも言える有様を悲嘆せず、次なる蘇生をも期待している。つまり、他の悪魔に依存することを恥じていない。
また、彼らは人間の殺し方は人間を真似るのが一番と言い、人間がなぜ繁栄できたか分からないと言い、文明の利器を素晴らしいと言い、それらを学び取り込もうとした。これはこれで己の不完全性の肯定であり、やはり悪魔の上の君臨者に相応しくない。
学ぼうとすること・他人に頼ること・上位存在の救済を期待すること、それはすべて人間の業であり、言ってしまえば彼らは人間に恐れを抱いているとさえ取れる。

もっとも、CHAOSとして悪魔として不純とも言える反面、目的のためならなりふり構わず何でもする人間の矮小さゆえの脅威性をもある程度獲得しているとも言えるため、敵に回すうえでは決して侮れる存在ではない。
一方、この人間らしさはマイナスにも働き、好奇心から余計なことをしたせいでゼレーニンは天使への道を選び(これは人間同士の事情も大きいが)、3DS版で追加された新ルートではそのCHAOSとしての不純さを欺瞞と指摘されたことで別の可能性が生み出される事態にもなっている。
奇しくも、後に出た『真・女神転生IV Final』にて、ガイア教団が同じようにCHAOSでありながら他人に頼っていることを糾弾された。
また、大きな派閥や組織の一部であることを肯定しつつその中での能力による階級差を意識し、自分の力不足を認知して向上を目指す行為――つまりは「努力」を是とする在り方は『真・女神転生Ⅲ』の「ヨスガ」のコトワリや『デビルサバイバー2』の「実力主義」に近い部分もある。


【登場人物】

CVは ドラマCD/3DS版 または 3DS版のみ

  • 主人公
CV:小山力也/広瀬淳
調査隊の一員で、最先端揚陸艦隊の1号艦「レッドスプライト号」に搭乗する日本国籍の主人公。
デフォルト名は無く、「タダノヒトナリ」、「クズノハライドウ」、「アトラスヒーロー」などが当てられる。
通称「TDN」

CV:玄田哲章/石塚運昇
最先端揚陸艦隊の1号艦「レッドスプライト号」に搭乗し、シュバルツバース調査隊を率いる屈強な黒人男性。
勇猛果敢で責任感溢れる我らが隊長。

  • ヒメネス
CV:東地宏樹/櫻井孝宏
20代のヒスパニック系アメリカ人で叩き上げでのし上がった軍人。
主に戦闘を任とする2号艦「ブルージェット号」の一員。
捻くれ者でシニカルな性格の現実主義者で、調査隊に参加したのも金のため。その性格のから問題行動も多く、アーサーやゼレーニンに反発することもしばしば。

  • ゼレーニン
CV:甲斐田裕子/坂本真綾
金髪碧眼の女性のロシア人で科学者。調査隊での階級は中尉相当。主に調査・研究を担う3号艦「エルブス号」の一員。
潔癖性のきらいがあり、シュバルツバース突入後の過酷な環境も相俟って悪魔を強く拒絶。召喚プログラムにも難色を示した。

  • アーサー
CV:田中秀幸/子安武人
「レッドスプライト号」を管理し、任務を支援する管制AI。
高度な情報処理能力で調査隊を導くが、AI故に人の心境の機微が分からず隊員とギクシャクすることも。

  • バガブー
CV:阪口大助
身体の構成が他の悪魔とは異なる奇妙な悪魔。実験場で拘束されて虐げられていたがヒメネスの勘違いで救出され、それが縁で仲魔になる。
不気味な見た目だが所作は子供っぽい。
ヒメネスに懐き、またヒメネスからも愛着を持たれており、艦内でもたびたび召喚されているなど劇中におけるマスコットポジション。

  • マンセマット
CV:森川智之
主人公たちの前に時折現れ、協力する大天使。「マステマ」としても知られる。
シリーズお馴染みLAWの刺客なのだが……

  • ルイ・サイファー
CV:井上喜久子
メガテンプレイヤーお馴染みのあの方。今回は少女の姿で登場。
悪魔態にはならない。『真Ⅲ』以来かつ、名乗りながらも正体を現さないのはこれが初。
宿敵の方も表に出ていないため、傍観に徹することにしたのかもしれない。シュバルツバース内の存在との絡みも皆無。

あるいはシュバルツバースではなく、人類がそれを乗り越えた後に本気を出すつもりという線もある。
実際、主人公には一定の興味と期待を寄せているし、3DS版2周目以降で主人公が新たな可能性に向かった際にはルートを問わず正体を明かし、試練と褒美を用意している。

CV:松原大典 / 斉藤壮馬
調査隊メンバーの1人。
詳しくは個別項目を参照。

  • 三賢人
CV:チョー
冒頭からシルエットだけの姿を見せる謎の3人組。
3名とも穏やかな物腰の存在だが、シュバルツバースに呑み込まれ滅びようとする人類を「ヒト猿」と嘲り見下す傲慢さと、地球意思を熟知した高い知性を有している正体不明の存在。
調査隊に対してはシュバルツバースからの脱出を阻んだかと思えば脱出のために必要なカギを示したりという相反する行為をしつつ、傍観者然と見守っているが……

  • アレックス
CV:潘めぐみ
3DS版追加キャラ。黒い風変わりなデモニカスーツを身に着けた少女。
アレックスのデモニカスーツに搭載されているAIコンピュータ「ジョージ」(CV:中村悠一)が相棒。
主人公やヒメネス、ゼレーニンを殺さんとシュバルツバースで襲い掛かる通り魔ガール。

CV:門脇舞以
3DS版追加キャラ。
よりもロリな外見で現れたハーベスト女神。
彼女を無理矢理襲って妊娠までさせたロリコン弟のゼウスに「何を考えているかわからない」とか言われる。


【システム】

  • 3Dダンジョン
「デビルサマナー ソウルハッカーズ」以来の3Dダンジョン。
見た目は開発元が同じ「世界樹の迷宮」に近く、下画面にマップが表示される。但し初期のあちらと違ってオートマッピング。
相も変わらずダンジョンは複雑で、隠し扉、一方通行、落とし穴、ワープ、ダメージ床等々多数の罠が待ち受ける。
敵の強さも相俟って難易度上昇に拍車をかけている。ラスダンは踏破するだけでもかなりの時間が掛かり、クリア後クエストは最早マゾに迫る何か。
3DS版では追加要素により本編攻略は幾分か楽になったが、難易度カジュアルですら無策では叩き潰されること間違いなしの隠しボスが4体も追加された。

本作における主人公達の装備兼COMP。詳細は項目参照。デビルソースや本作における悪魔合体についても同様。

  • デビルCO-OP
敵の弱点を突いた時、同じスタンス(LAW-NEUTRAL-CHAOS)の戦闘メンバーが追撃するシステム。
同スタンスの仲間が多い程、デビルCO-OPの威力も上がり貴重なダメージ源となる。
基本的にデビルCO-OPありきのバランスになっているため、編成をちゃんと考えないと雑魚にも苦戦する。
一方でストーリー最終盤以降は弱点が突きにくかったりスタンスを揃えづらかったりして出番が減るのが難点。
だが、リメイク版ではこのシステムの価値を引上げさせる要素が多い。追加ルートに興味があるなら慣れておこう。

敵専用スキル。
命中するとこちらの所持金を問答無用で一気に削られるみんなのトラウマ。

【シュバルツバース】

本作のダンジョンと舞台を兼ねる巨大な異界。内部には「セクター」と仮称される、人間世界を模した幾つもの異次元世界が存在する。
南極に突如出現するも発生直後は直径1mにも満たない柱状の領域だったが、徐々に周囲を破壊・吸収しながら拡大し続けて各国の観測基地を吸収。やがて半径数百kmにも達する円盤状の空間を形成するに至った。
シュバルツバース外縁部は高度数1000mに達するプラズマ雲に囲まれており、触れたものを分子レベルで崩壊させる。
その為侵入には特殊な有人探索艦が必須であり、それ以外の手段で侵入することは不可能。
シュバルツバースの出現は今回が初めてではなく、10万年以上前にも出現し当時の文明及び前人類を滅亡させたとされる。

  • モラクス/モロク
CV:黒田崇矢
主人公が最初に訪れる世界、「焼け焦げた国」セクター・アントリアを支配する魔王。
好戦的な性格で、シュバルツバースを通じて地球に攻め込むべく悪魔達の指揮官として準備を進めていた。
人類を効率的に殺戮する為の手段として、人間を最も多く殺す存在である人類の戦争の歴史や技術を模倣した燃え盛る廃墟のような異界「焼け焦げた国」を創造。
主人公に「血に飢えた人類を殺す悪魔こそ善なる存在ではないか」と問いかける。
牛の頭を持つソロモン72柱の悪魔だが、真の姿は古代の中東で崇拝された邪神「モロク」*2

  • ミトラス/ミスラ
CV:羽多野渉
歓楽街を思わせる異界、「遊びふける国」セクター・ボーティーズを支配する魔王。
人間という存在に興味を示し、調査隊クルーを攫っては「ニンゲンを理解するための実験」と称して陰惨な拷問と虐殺を繰り返して研究を進めていた。
だが実のところ、内心では自分の理解が及ばない人類を根本的に嫌悪しており、対話・共存の余地は皆無。
また、かつて神として人類に崇拝されていた頃の栄光に執着しており、主人公に対して上から目線の協力を交渉してくる。
元ネタはキリスト教台頭以前のローマ世界で崇拝された太陽神だが、本来の姿は古代イランを中心に信仰された曙光や戦争を司る神「ミスラ」


  • オーカス/オルクス
CV:西村太佑
商品で埋め尽くされたショッピングモールを模した異界、「買い漁る国」セクター・カリーナを支配する魔王。
「ブォーノ!」という独特の咆哮を放つ王冠を被った豚のようなビジュアルで、「食らう」という行為に強く執着して暴食の限りを尽くす。
人間を「地球の生産と消滅のリズムから外れた欲望の塊」と罵り嘲る。
元ネタはギリシャ・ローマ神話を起源とする冥界神(が中世において凋落した姿)だが、真の姿は古代イタリアにあったエトルリア文明で信仰された死の神「オルクス」。
余談だが、アニヲタ諸氏ならみんな大好きなオークさん達の王だとされることもあります。


  • アスラ/アシェラト
CV:拝真之介/ 園崎未恵
産業廃棄物や工場排水などで汚染され尽くしたような異界、「腐りただれた国」セクター・デルファイナスを支配する魔王。
闘争心の塊であり、弱肉強食の世界にいる存在を「美しい霊」と尊ぶ一方で、文明に染まり地球を害する人類を「醜い」「低俗極まる霊」と唾棄する典型的なCHAOS側の悪魔。
地球に原初の混沌をもたらし人類を美しい存在にすべく、悪魔を率いて地上に進行しようとした。
また「霊を研磨する機会」と称して魂を分割し、見えざる悪魔となって調査隊クルーの精神に寄生し、「デルファイナス奇症」を発症させて凶暴化させ殺し合わせた。
元ネタはインド神話に伝わる三面六臂の魔族だが、真の姿はウガリット神話の地母神「アシェラト」


  • ウロボロス
CV:中村桜
「路を管する地」セクター・エリダヌスを支配する「母たち」と呼ばれる悪魔の一柱。
従来シリーズでは獣口調であるが、今作では荘厳な女性口調。母としての彼女の具体的な統治範囲は不明。
死と再生を司り、死せるものに再び生を与えることができる。自身はその力を配下の悪魔に与えることで不死身となっている。
死んだはずのゴアが復活した原因。
元ネタは己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化した古代の象徴的存在。
作中では「母たるマイア」とも呼ばれ、ギリシャの母なる豊穣神マイアと習合することで「母」の属性を得ていると思われる。


  • ティアマト
CV:新井里美
「種の記される地」セクター・フォルナクスを支配する「母たち」の一柱。
誕生を司り、形を失った悪魔を新たに産むことで復活させる能力を持つ。また自身が産み落とそうとする悪魔たちを「子」と呼ぶ。
作中で生み出したのは最初のボス4体だけであるが、彼らは再誕した際には本来の姿を取り戻す形で復活を果たした。
他にも再誕を望む悪魔は彼女の部屋に無数にいる。
元ネタはバビロニアの創世神話『エヌマ・エリシュ』に登場する女神。

  • マーヤー
CV:たかはし智秋
「想の揺れる地」セクター・グルースを支配する「母たち」の一柱。
幻を司り、同時に未来を幻視することもできる。
元々は人類の未来に期待と希望を持っていた友好的な女神だったが、「人間の未来はかつてと比べて醜いものになっている」と語って失望しきってしまった。
グルース内は色褪せた各セクターの風景が複雑に交差し混ざり合い、マーヤーの引き起こす情報撹乱が調査隊クルーに牙を剥く異形の世界と化している。
元ネタはインドの宗教や哲学に現れる現実を幻と捉える思想において、その幻を形成する力の概念。

  • メムアレフ
CV:大原さやか
「命の起こる地」セクター・ホロロジウムを支配する「母たち」の一柱であり、シュバルツバースそのものの支配者。
「太母」とも呼ばれる本作のラスボス。
一言で言うなら横たわる金色の女性で、巨大な仏像を彷彿とさせるビジュアルが特徴。
絶大な霊的波動を纏っており、デモニカの機能では悪魔召喚プログラムをもってしても彼女の姿を認識することができず、超常の力を借りてようやく対峙が可能となる。
地球意思の混沌面を司る存在であり、本来は「創造」の営みを受け持つ太母だったが、人類の愚行によって全てを破壊する存在へと変貌。
今ある生命を奪い新たな生命を生み出すために滅びの地シュバルツバースを生み出した。
特定の神としての元ネタはいないが、ヘブライ語における「水(メム)」と「始まり(アレフ)」を組み合わせた単語「MA」の名を持つ彼女は、強いて言えば「地母神」という概念そのものの擬人化である。

【嘆きの胎】

リメイク版で追加されたエクストラダンジョン。通称「牢獄」で、シュバルツバースの支配者の意に沿わない存在を封印している。
ボーティーズでのイベントから侵入できるようになり、各セクターで新しいメインアプリを入手すると新しいエリアを攻略できるようになっている。
各エリアには前述の封印存在がボスとして配置されており、倒すことで特殊合体が解禁される。
また、デモニホらしき悪魔がおり、彼の出す条件に沿ったパーティ構成で特定の悪魔との戦闘に勝利するミッションが発生する。連続ミッションとなっており、浅い階層から順にクリアする必要がある。
さらに、ボス悪魔及びデモニホのミッションをクリアすると、サブクエスト用のレアフォルマを入手できる。
各エリアは一階層だけながらそれなりに広く、一方通行床やダメージ床が大量に用意されている。
この中限定のアイテムとして、○○香コアDというものがあり、10個につき1個悪魔専用の香を精製することができる。ダメージ床で囲まれた場所では一度に5個入手できるが、画面切り替えでなく経過時間(歩数?)によって復活する特別仕様。
このダンジョンを最奥部までクリアすることで、新ルートに進むことができる*3

  • 天女アナーヒター
第一圏の支配者。ビジュアルも言動もわざとらしい程にエロい。
比較的穏やかな応対をするが、結局問答無用で勝負となる。彼女に勝利することで、デメテルが探していた「実り」を支配者たちが持っていることが判明する。
氷結属性を得意とし、お約束通り火炎属性が弱点。しかし、3ターン火炎属性攻撃を使えなくするスキルを使用する。

  • 女神イシュタル
第二圏の支配者。実は追加悪魔じゃなかったりする(DS版ではパスワード限定)。
こちらも割と友好的ながら、実りを求める主人公の心を折るために体を折ろうとしてくる。
固有スキルはソウルスティール。相手は死ぬ…のは別のお話で、魅了状態のキャラ全員に対するエナジードレイン。デルファイナス攻略時に挑める割にはレベル45と妙に高め。

  • 魔王アモン
第三圏の支配者。出オチ。
3DS版発表当初から新悪魔として紹介されており、『if…』のアモンの例があることからキーパーソンになるかと思われたが、
蓋を開けてみれば台詞らしい台詞が1つだけ。プレイによってそこで出番終了。でも主人公の間接的な命の恩人。
火炎属性を得意とする。展開次第では後に戦闘可能。中々厄介なスキルをもっているのだが、他二人のインパクトが強すぎるため印象が薄め。

  • 堕天使フォルネウス
第四圏の支配者。デカラビアを待たせていたりはしない。
妙に小物臭いエイ。アモンを倒したアレックスを倒してやると息巻いているが、どう考えても無理である。
3ターンの間ターン終了時に恐怖を付与するフィールドを展開したり4回連続攻撃を放ってきたりと厄介な上、この後にアレックスが襲ってくるという隙の生じぬ二段構え。チャージ見てからテトラカーン余裕でした

  • 魔神ゼウス
第五圏の支配者。ロリコンファングジョーカー。
「雷霆ケラウノス」を右手首に、「アダマスの鎌」を左手首に装着している。あの、それあんたの父親が祖父を去勢するために使ったものなんですが。
下半が振るってどうする。
『デビルチルドレン 黒の書』以来で久しぶりに登場したせいか、ハッスル過ぎてケラウノスとアダマスの鎌がそれぞれ「雷ダメージ&防御力4段階ダウン」と「物理ダメージ&ゼウスの攻撃力2段階アップ」という強烈な効果を発揮。更にゼウスに不利なバフ/デバフを消した後バフ/デバフ禁止という嫌すぎるフィールドを展開してくる。

  • 女神マリア
第六圏の支配者。
ブラックじゃない方。『NINE』と同様のデザインで、2D作品かつ悪魔としては本作が初出。
終始穏やかな態度で、実りを望む主人公の資格を試すべく戦いを挑んでくる。
コンセントレイトとマハ○○ダイン系を操る他、神聖系を弱点化させるスキルを使用する。ママンなので子守歌も歌う。放っておくと永眠させられるけど。


【考察(ややリメイク版ネタバレ)】

+...
世界観及びCHAOS悪魔の特徴が異質であることは上記の通りだが、これにある見方を加えるととても面白いことになる。

シュバルツバースとは人類の繁栄の負荷によって膨れ上がる情報世界であり、人類にとっては影であり鏡でもある。
別シリーズの表現で言い換えると、人類史のシャドウである。
実際、古の神々の姿を取って、人間の弱さを抱えたまま、それを見せつけるように襲い掛かり、最終目的は人類の破滅、と件のシリーズ(というか2作目の邪神)を髣髴する行動原理となっている。
よって支配者らは古の神々の姿を取ったシャドウ○○(○○は戦争、退廃、消費etc)であるといえる。
その裏付けの一つとして、マンセマットはオーカスの吸収能力を見た際に「俺の知っているのと違う(意訳)」と語っている。

伊達に本家の系統に近いシナリオ構成なのにナンバリングから外されてはいない、ということだろうか。

となると、アレックスの語る3つのスタンスの未来すべてが破滅だったのも仕方ないといえる。
何せどれもシャドウを直視せずに無理矢理に消去あるいは身を委ねたのだから、未解決の根本的な問題に身を焼かれるか、影に飲まれるかの違いでしかない。
影を失った光あるいは光を消し去った影は存在が保てないのは道理である。
故に、主人公を殺しただけでは変わらなかった未来が、人類にフォーカスを当てて自意識を保った果ての結末を目指した途端に書き替わった理由にもなる。


追記・修正よろしくお願いします


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2020年10月12日 16:44