レリックウェポン(FINAL FANTASY XI)

登録日:2018/01/30 Tue 00:00:32
更新日:2025/01/12 Sun 17:45:38
所要時間:約 46 分で読めます




MMORPG『ファイナルファンタジー11』に登場する特殊な武器カテゴリで、端的に言えば最終武器とか最強武器等と呼ばれるものの一種。



◇概要

過去シリーズでいうなら、Vに登場した「封印されし12の武器」とか、IXの「説明文がカタカナな武器」とかXの「七曜の武器」とかそういったものに相当する武器群である。
後年「ミシックウェポン」「エンピリアンウェポン」「イオニックウェポン」}といった同格の最終武器も実装されているので、「最終武器の一つで、最強クラスの武器の一つ」ぐらいの表現が正しいかもしれない。

ただ過去作のそうした武器と決定的に違うのは、その圧倒的なまでの入手難易度
第一世代のMMORPGらしく何をするにも時間と手間がかかるFF11だが、その11においてもなお異次元のコストを要求されるのがこのレリックウェポンなのだ。
既にサービス開始から16年目に突入し、追加ディスクのような大型拡張の終了も明言された現在ではだいぶその難易度も緩和されてはいるものの、それでも一朝一夕に作れるような武器ではない。
まして実装直後の難易度ときたらそれこそ常軌を逸したレベルであり、「FF11=廃人ゲー」の印象を決定づけた超廃人武器であった。

なお、その入手過程といいゲーム内での位置づけと言い、「最終武器」の一つであることは間違いないのだが、実は「最強武器」と呼べるかと言うとまた微妙であったりもする。


◇「その常軌を逸した入手難易度」



◇「世界観設定」

レリック(Relic)というのは「過去の遺物」「誰かの遺品」と言うような意味を持つ英単語だが、その名の通り、レリックウェポンは20年前に起きた人類対獣人の大戦争「水晶大戦」で活躍した特殊部隊「ハイドラ戦隊」の隊員たちの遺品である。

ハイドラ戦隊とは人類の国家である「サンドリア王国」「バストゥーク共和国」「ウィンダス連邦」「ジュノ大公国」が連合して生まれた「アルタナ連合軍」の多国籍教導部隊で、連合を構成する国家の正規軍や傭兵から選抜された人員で構成されていた。
彼らはアルタナ連合権にとっての「切り札」とも言うべき精鋭部隊であり、その実力を存分に発揮すべく装備面でも最大の優遇措置がなされていた。
各国から集められた超一流の職人達が最高の素材を用いて作り上げた強力な専用装備、通称「レリック装束」が防具として支給されただけでなく、各国が秘蔵していたあらゆる武具が惜しみなく提供された。部隊に選抜された兵士の中には元々曰く付きの名のある武器を持っていたものも多く、そうした兵士たちは当然その武器と共に入隊したため、結果としてハイドラ戦隊には古今東西の伝説的な武器がずらりと揃うことになった。
「優れた武器には魂が宿る」と言うのは古い謂れではあるが、実際にこれらの武器の中には、自らの意思を持ち、持ち主に対して口を利いた物もあったという。

そんなハイドラ戦隊は戦争末期に敵の本拠地の攻略戦において投入され、獅子奮迅の働きを示した。
しかし攻略戦も佳境となったある夜、敵の最精鋭部隊「フォーローン・バンガード」、及び「ダーク・キンドレッド」と交戦中だったハイドラ戦隊は、突如として部隊の全員が消息を絶ってしまった。
彼らと戦っていたはずの敵部隊側も同様に失踪しており、遺体や敗残兵などもまったく発見されなかったため、詳細は何一つとしてわからなかった。

だが終戦後20年も経過した現在になって、各国の冒険者(プレイヤー)たちによって、その行方がようやく判明する。
彼らの中には謎の異界「デュナミス」へと立ち入る機会があった者がいたのだが、彼らから「正気を失ったハイドラ戦隊らしき兵士に襲われた」という証言をもたらされる。そう、20年前のハイドラ戦隊はデュナミスに閉じ込められていたのである。
デュナミスはとこしえの闇に包まれ出ることもかなわず、あろうことか死んでも何度でも生き返らせられるという醒めない悪夢のような空間。それは取り込まれた獣人軍も同様であり、永遠に続くかと思われる戦いの中隊員達は次第に心を病んでいき、ついには目の前の敵と戦うだけの幽鬼と化してしまったのだという。

だが強い心を持っていた一部の隊員たちは、意思を持った自分の武器に自らの魂を託すことに成功する。
主の魂を託された武器達は、誰かがデュナミスの牢獄から自身を解き放ち、現世に舞い戻らせてくれる日を待ち望んでいる。
彼らにとって重要なのは武器そのものではなく、それに宿る「心」つまり魂の方らしく、その器となる武器さえ用意できれば、再び現世で武器としての形をとらせることも可能であるという。

これが現代によみがえった伝説の武器、即ち「レリックウェポン」である。


◇「特徴」

・優れた基礎性能

  • FF11の全ての武器は「D値」と「間隔」が設定されている。D値とはいわば一発の攻撃の重さで、間隔とは時間当たりの攻撃速度のこと。
    D値を間隔で割った数値を「D/隔」と言い、DPS、つまり通常攻撃(オートアタック)で一定時間内にどれぐらいのダメージを与えられるかという、その武器の基本物理性能を表す基準になる。
    最強武器を名乗るだけあって、レリックウェポンは総じてこのD/隔が優秀。
  • 片手武器には「攻撃(近接物理攻撃のダメージ算出に用いられるステータス)」が、両手武器と遠隔武器には「命中(近接物理攻撃の命中率算出に用いられるステータス)」が大幅に増加するプロパティが付与されている。遠隔武器の場合は、遠隔攻撃に関する攻撃力「飛攻」と、同じく遠隔攻撃の命中に関する「飛命」の双方が増加する。
  • 「通常攻撃(オートアタックor遠隔攻撃)のダメージが確率で2-3倍に増加する」「現在HPから算出された値を追加ダメージとして計上する」といった特殊かつオンリーワンのプロパティが備わっている。
  • 盾と楽器を除いたすべての武器には「メインウェポン装備時に限り、『レリックウェポンスキル』と呼ばれる特殊なウェポンスキル(WS)を使用可能になる」プロパティが備わっている。
    ウェポンスキルと言うのは「TP」というゲージを溜めて放つ強力な「必殺技」のことで、各武器種ごとに十数種ほど存在している。
    レリックWSは威力面でははっきり言って微妙なものが多いのだが、連携属性(WS同士のコンボである「技連携」に影響する属性)が特殊だったり、あるいは後述する「アフターマス/アフターグロウ」を目的に撃つことが多い。
  • レリックWSを撃つと、一定時間「アフターマス」と呼ばれる強化効果が本人に付与される。
    強化効果は武器ごとに違い、攻撃力アップや命中率アップといった基本的なものもあれば、リフレシュ(徐々にMP回復)やストアTP(TPゲージ獲得量増加)といった珍しいものもある。
    また、ある程度強化を進めると、周囲のプレイヤーキャラへの強化効果「アフターグロウ」も発動するようになる。

・独自グラフィック

当然というべきか、装備グラフィックは専用のものが用意されている。
だが一口に「専用」と言っても、モデリングから作り起こされた完全オリジナルなものもある一方、テクスチャだけ専用でモデリングは流用なものもある。


◇「入手に必要なもの」

・拡張ディスク『ジラートの幻影』

これがないとそもそもデュナミスに入れない。
ただし現在では拡張ディスク全部入りの「オールインワンパック」に同梱されている。

・各種フラグ

作成に必要な各エリアへ入るためなどに、各種フラグが必要となる。



・各種アイテム

作成の各段階において、様々なアイテムが、それも大量に必要となる。
アイテムは大きく分けて「競売(プレイヤー間の取引)で入手可能なもの」「金銭取引が出来ず、自分で取らなければならないもの」の2つに分かれている。



・完成後

上記の過程を経てレリックウェポンは一応の完成を見るが、この時点で手に入るのは実装された当初のもので、Lv75時代の性能。
現在のプレイヤーのLV上限は99、ジョブポイントやアイテムレベル対応装備も含めると実質的に130~140ぐらいあるため、このままでは多くの武器が使い物にならない。
この為実戦で使っていくためには、「メイジャンの試練」という過程を経て、段階的に強化していく必要がある。
また、メイジャンの試練が終わった後には武器職人「オボロ(Oboro)」に依頼して、最後の強化を施してもらうことになる。



◇「ラインナップ」

※すべてIL119+(2017年末時点での強化最終段階)の性能を基準に記述しています。

「キミはボクを探してるの?だったら、その証を見せてよ……。」

スファライ(格闘)



「あなたは、わたくしが欲しいんですの?でしたら、その熱意を見せてくださる?」

マンダウ(短剣)



「汝は余の助力を要するのか?ならば、その強き意志を示してもらおう。」

エクスカリバー(片手剣)



「汝は我が力を欲するのか?世の終わりをもたらす我が力を?」

ラグナロク(両手剣)



「オマエ、つかいたいか?オレ? ハラヘッタ、オレ。オマエ、もってくる。コレ、うれしい。」

ガトラー(片手斧)



「勇壮華美と謳われた私を見たい?でしたら、あなたの愛を私に示してください。」

ブラビューラ(両手斧)



「貴様は、幸か不幸か、ついに俺を求めるようになってしまった……。そして、ついに禁断の域に近づきつつある。そういうことだ…………。」

アポカリプス(両手鎌)



「うぬは我を探しておるな?オーディンの槍にして、雷の化身である我を……。」

グングニル(両手槍)



「おぬしは身共を探しておいでか?されば、少々御骨折りを願いたい。」

鬼哭(片手刀)



「わしを探しておるのか?……そなたはわしを探しておるのか?」

天の群雲(両手刀)



「余の力は、己でも計り知れないほど強大だ。………すでにうぬは十二分に強い。それでも、まだそれほどの力を求めるのか?」

ミョルニル(片手棍)



「我輩は、奈落の門を開きし鍵じゃ。……貴公は、我輩を探しておるのではないかな?なに、隠してもせん無きこと。」

クラウストルム(両手棍)



「それがしを探しておいでか?やはり、そうでござったか。それがしは、さる名高き御仁の弓でござったが、人から人へと渡り、今や寄る辺なき身。」

与一の弓(弓)



「自分を探しているというのは御前か? ……自分が「絶滅させし者」と呼ばれていることを知っての上でか?」

アナイアレイター(銃)



「君は私を吹いてみたいのか?ならば、私の断片を集めてもらわねばな。」

ギャッラルホルン(管楽器)



「そちは、己を守り同志を護る、鉄壁の防御を必要としておる。図星であろう? よかろう、私が護って遣わそう。」

イージス(盾)



※追記:修正はレリックウェポン所有者、またはデュナミスから生還した方からお願いします

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最終更新:2025年01月12日 17:45

*1 過去はプシュケーは必ずしも必要なアイテムではなかったのだが、いつぞやのバージョンアップにて必須アイテムに変更になった経緯がある。