英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-

登録日:2018/10/29 (月) 00:26:34
更新日:2025/05/27 Tue 02:27:10
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終焉に、諍え


『英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA- 』とは、2018年9月27日に日本ファルコムから販売されたRPG。対応機種はPS4。
後に日本一ソフトウェアから2021年3月18日にNintendo Switch版が販売された。
「軌跡シリーズ」の九作目であり、閃の軌跡の最終作にあたる。

帝国編の終わりであり、幻焔計画の最終盤ということで、空や零の登場人物も続々登場する。
ただし、帝国が共和国と開戦間近ということで、共和国の面子はあまり登場しない。
メタ的に言えば、次回作以降の共和国編に向けた温存なのかもしれない。



~ストーリー~


「────それでは始めるとしよう、リィン」

「世界を絶望で染め上げる、昏き終末の御伽噺を」


昏黒の闇に、彼はひたすら蹲っていた―――

戻ることのない輝き、帝国にまき散らされた呪い。

いくら悔やんでも悔やみきれず。
いくら問いかけても答えは返ってこない。

大切なものを守れず、取り返しのつかぬ事をした己に絶望し、
“贄”となった運命すらもただ従容と受け入れる。

それが《灰色の騎士》の成れの果てであった。

―――そして、世界は終焉に向かって動き始める。

エレボニア帝国という史上最大の軍事国家は《大地の竜》の名の下に世界を呑み込み始め……

世界もまた、最悪にして最低の最善手によって巨竜を絡め取り、その首を落とさんと動き始めていた。

その劫火によって宿望を遂げんとする黒き意志と
主の計画のため手段を選ばぬ蛇たちの狙いを識りながら

『―――だったらあの人の胸ぐらを掴んででも
 違うだろう、そうじゃないよって分からせる!』

『それがあたし達にしかできない“役目”なんじゃないですか!?』

―――その言葉が、擦り切れた魂に再び火を熾した。

エレボニア帝国、トールズ士官学院《VII組》。

身分や立場、国籍すら超えて集められ、
二代目も加わった曰く付きにして“最高”のクラス。

彼等は立ち上がる──終焉に諍あらがうために。

彼等は前に踏み出す──光と翼を取り戻すために。

『さあ──“全員”で見届けてやるとしようぜ』

『この最悪で、クソッタレなお伽噺の結末をな』




~キャラクター~

☆新旧Ⅶ組


閃の軌跡シリーズの主人公。
前作のラストで暴走する鬼の力に呑み込まれ、黄昏の引き金を引いてしまった。
そしてオズボーン達に拘束され、黒の工房で囚われの身となっている。
彼を救出することが当初の目的となる。

  • ユウナ・クロフォード

リィンの教え子である新Ⅶ組の一員。
新Ⅶ組のリーダー的存在として、リィン不在のⅦ組を引っ張っていくことになる。
クロスベルを裏切ったマリアベルに対してはとにかく言いたいことが沢山ある状態。

  • クルト・ヴァンダール

リィンの教え子である新Ⅶ組の一員。
かつての護衛対象であり、友人でもあったセドリックの目を覚ますために奮闘する。


リィンの教え子である新Ⅶ組の一員。
本来は聖獣を屠る剣である《根源たる虚無の剣》となり、黄昏を発動させる筈だったが、姉であるミリアムがアルティナを庇ったことで生き残った。
アルティナはみんなを守るというミリアムの意志を継ぎ、戦うことを決意する。

  • ミュゼ・イーグレット

リィンの教え子である新Ⅶ組の一員。
その正体は次期カイエン公であるミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン。
前作の段階からオズボーン達が引き起こそうとしている事態を予見しており、それに対抗するための策を水面下で動かしていた。
そして《ヴァイスラント決起軍》のスポンサーとして、大地の竜に対抗する《千の陽炎》作戦を発動させようとしている。

  • アッシュ・カーバイド

リィンの教え子である新Ⅶ組の一員。
三人目のハーメルの遺児であり、呪いによって皇帝を銃撃し、結果的に大地の竜を発動させるお膳立てを整えてしまった。
自分が犯した罪の重さによって行き場をなくし、全てを諦めてしまっていたが……


旧Ⅶ組の一員。
RFグループの令嬢であるが、父親は黒の工房の長として敵対し、母親はRFグループとして政府に協力し、姉のように慕っていたメイドは結社に戻ってしまうと、祖父以外の家族が全員敵に回ってしまっている。
そして父親がミリアムが死ぬきっかけを作り、リィンに大きな重荷を背負わせてしまったため、最早合わせる顔がないと自分の想いを封じている。


旧Ⅶ組の一員。
帝国が呪いで戦争に向けて加速する中、音楽の力によってそれに抗おうとしている。


旧Ⅶ組の一員。
魔女の眷属としての術をフルに活かし、リィン達のために尽力する。

CV.佐藤拓也

旧Ⅶ組の一員。
今回、自分が貴族嫌いとなっていたきっかけである人物と対面し、決着を付けることになる。

CV.伊瀬茉莉也

旧Ⅶ組の一員。
前作の最後、父が乗っていたカレイジャスの爆発に動揺して何もできなかったことを悔やみ、自分の未熟さを痛感することに。

CV.立花慎之介

旧Ⅶ組の一員。
ミリアムを失い、兄のルーファスは敵対している上に実は血の繋がりは全くなかった事を知ってしまうというアリサと並ぶハードモード状態。


旧Ⅶ組の一員にして、星杯騎士団守護騎士第八位。
今回は自分用のメルカバを持ち出し、Ⅶ組の活動をサポートする。


旧Ⅶ組の一員。
育ての親であるルトガーとの決着を目指す。


旧Ⅶ組教官。今回は彼女が準起動者に選ばれた理由が明かされる。またとある人物から異性の「好みのタイプ」が変わったと聞ける。


旧Ⅶ組最後の一人。
2年前の内戦で命を落としたが、黒の工房の手で不死者として蘇生され、前作ラストで記憶を取り戻した。
しかし未だ黒の工房に残っており、捕らえられたリィンの動向を見守っている。



リベールの若手正遊撃士。空の軌跡の主人公。
オリヴァルトの仲間の一人として、不穏な気配の立ち込める帝国の情勢を探るために行動を起こす。


リベールの若手正遊撃士。エステルの恋人であり相棒。
ハーメルの遺児の一人であり、当時のアッシュの事は弟のように思っていた。
アッシュが生きていたこと、結果的に自分たちが見捨てて逃げてしまったことを知り、彼との対面を待ち望む。


ブライト家の養子。元執行者No.ⅩⅤ《殲滅天使》。
教団事件の解決後、エステルとヨシュアの思いを受け入れる形でブライト家の養子となり、リベールで平和に暮らしている。
現在はジェニス王立学園に入学し、結社で磨かれた才能を駆使して導力ネットの試験導入に協力していたが、それによって帝国の異変を察知。
エステル達と共に帝国入りすることになる。

CV.近藤孝行

リベールのA級遊撃士。
《黒キ星杯》での戦いに参加していたため、行方不明になっている。

CV.今野宏美

リベールから留学しているトールズ第Ⅱ分校の生徒。
同じく行方不明。

CV.塩山由佳

リベールのA級遊撃士。
エステル達と同じく帝国に潜入していたが、そのまま連絡が取れなくなる。
オリビエとの仲は進展していたらしく、周囲からは完全に恋人同士として認識されているが、カレイジャスが爆散するのをその目で目撃してしまう。
また同い年のサラの事を実力、功績、カシウスに信頼されてると言う理由で一方的にライバル視している。


リベール王国の次期女王。
帝国と共和国の全面戦争と、それに伴う大陸全土への呪いの拡散に対し、リベールとしての指針を決定するため、ミュゼの呼びかけに応じる。

CV.岸野幸正

リベール王国軍中将。クローディアに同行する。
今では剣を捨てているが、《八葉一刀流》の奥伝を授かった剣聖の一人であり、リィンの兄弟子に当たる。
師であるユン・カーファイ老師からリィンに対する伝言を預かっており、弟弟子である彼を気にかけている。



特務支援課のリーダー。零/碧の軌跡の主人公。
前作でもちょっとだけ登場していたが、今作では本格的に登場する。

CV.遠藤綾

特務支援課のメンバー。
現在は祖父であるマクダエル議長の秘書をしつつ、帝国の要人やRFグループ室長のアリサとも接触を図るなど、政治・経済の観点からクロスベル解放の道を模索し、独自に活動を続けている。
しかしロイドがエステル達と合流したのをきっかけに、自身も戦いの場に出ることに。


特務支援課に保護されている少女。
元・零の御子であり、至宝としての力は失ったが、因果を視る能力が残っているらしく、レンの能力と合わせて活躍する。


特務支援課のメンバー。
《黒キ星杯》で行方ry


特務支援課のメンバー。第Ⅱ分校戦術科教官。
星杯での戦いに参加していたが、Ⅶ組の面々と共に転移で脱出したため、行方不明にはならなかった。
リィン不在の間、新Ⅶ組を鍛え直すことになる。

☆協力者

  • セリーヌ
CV.相沢舞

エマの使い魔。リィンの転移に巻き込まれて黒の工房に行ってしまい、暴走を続けるリィンを抑え込んでいる。
今回、実は人型になれることが判明。しかし本人的にはそっちの姿は好きではないらしい。

  • ローゼリア・ミルスティン
CV.水橋かおり

《魔女の眷属》の長であり、エマとヴィータの育ての親。
800年を生きるロリババアであり、アリアンロードことリアンヌ・サンドロットとはかつて共に戦った親友でもある。
2段階くらい変身を残していたりする。

  • オーレリア・ルグィン
CV,住友優子

ヴァイスラント決起軍総司令。
元々ミュゼから勧誘を受けており、それに乗る形で第Ⅱ分校の校長職を務めていた。
一人の将としてミルディーヌに仕えながらも、分校の生徒でもある彼女を見守っている。


蛇の使徒・第二柱《蒼の深淵》にして、魔女の眷属の一人。
魔女としての立場から《巨イナル黄昏》に協力することに使徒の中で唯一反対を表明しており、世界を終わらせない形で事態を収束させるため、ヴァイスラント決起軍に協力している。
しかしそれに関して結社内で特にお咎めがあるわけではないらしい。

CV.三浦祥朗

執行者No.Ⅹ《怪盗紳士》。
前回蚊帳の外にされた意趣返し、そしてライバルへの手向けとしてヴィータに協力する道を選ぶ。
前回登場せず、皆勤賞を逃したかと思われたが……


鉄機隊筆頭隊士。
黄昏に手を貸したアリアンロードの真意を理解できず、マスターの真意を問いただすため、黄昏の真の意味を見極めるため、Ⅶ組に協力して師と敵対する道を選ぶ。


リィンの義妹。
今回遂に妹としての一線を越えたり越えなかったり。


エレボニア帝国の皇女。
父である皇帝は危篤状態、兄はカレイジャスの爆発に巻き込まれ、弟はそれに加担しているというしんどい状態。


第Ⅱ分校主計科教官。
こっちもジョルジュに裏切られ、アンゼリカは生死不明、クロウは蘇ったがいつ死ぬか分からないというしんどい状態。
無理にいつも通りに振る舞おうとするが……

CV,庄司宇芽香

カプア特急便支社長。
運び屋として仲間たちの移動手段となる。

  • ヨナ・セイクリッド
CV.浜崎奈々

クロスベルの情報屋。
特務支援課と協力体制にあり、Ⅶ組に接触してくる。

  • シュリ・アトレイド

アルカンシェルの新人スター。
イリアは未だ復帰できず、リーシャも不在のアルカンシェルを懸命に支えながら、特務支援課に協力している。
ジオフロントの隠れ家にこもっているヨナの元に食事を運んだりもしており、ピザばっか食べようとするヨナに野菜を差し入れたりしている。

  • グレイス・リン

クロスベルタイムズの記者。
クロスベルタイムズ本社は徴兵事務所として帝国に接収されてしまったが、記者として特務支援課に協力している。

☆鉄血陣営


エレボニア帝国宰相にして黒の工房の主。リィンの実父。
《黒の騎神》イシュメルガの起動者であり、個人としての実力もアリアンロードに伍する怪物。
結社すらも配下に加え、《巨イナル黄昏》を成就させるために共和国への全面戦争を画策する。


《鉄血の子供たち》筆頭。クロスベル総督。
オズボーンの腹心であるが、いずれ彼を越えるという野望を抱いている。

  • セドリック・ライゼ・アルノール
CV.進藤尚美

エレボニア帝国皇太子。
皇族でありながらオズボーンに傾倒し、黄昏に協力して《緋の騎神》テスタ=ロッサの起動者となった。
力を手に入れたことで傲慢さが増しており、横柄な振る舞いを見せるが、一方で独自の判断で動きすぎてオズボーンやルーファスから諫められることも多々ある。


《鉄血の子供たち》の一員にして情報局特務少佐。
何もできずミリアムを死なせてしまったことで心が折れてしまっており、せめて黄昏を完遂させることでミリアムの死を無意味にしないことしかできないと、未だオズボーンに従っている。
かつての同級生や後輩とも久々に再会することに。

CV.小清水亜美

《鉄血の子供たち》の一員にして鉄道憲兵隊中佐。
レクターと同じく、ミリアムを死なせたことで心が折れてしまっている。
しかし性格の違いからレクターほど飄々としてられるわけでもなく、精神的に追い詰められてしまっている。

☆黒の工房

  • 黒き終焉のアルベリヒ
CV.安元洋貴

黒の工房の工房長。アリサの父、フランツ・ラインフォルトでもある。
黒の騎神の起動者であるオズボーンに忠誠を誓い、各所で暗躍している。

  • 銅のゲオルグ
CV.森岳志

地精の一人。またの名をジョルジュ・ノーム。
前回最悪の裏切りをかましたが、実のところトールズ在学中は記憶を封じられており、クロウ達との友情は本物だった。
そして地精としての立場と友情の間で板挟みとなり、煩悶している。

  • 紅のロスヴァイセ
CV.???

ジークフリードに代わる新たな地精の代理人。

  • 西風の旅団

  • ルトガー・クラウゼル

西風の旅団団長。通称《猟兵王》。
赤い星座の団長バルデル・オルランドとの決闘で相打ちとなり、命を落としたが、
実はその戦いはルトガーとバルデルのどちらかを起動者にするためにアルベリヒによって仕組まれたものであり、
アルベリヒの誘いをゼノとレオが受けてしまったため、《紫の騎神》ゼクトールの起動者となり、不死者として蘇った。

  • ゼノ
CV.松本考平

西風の旅団連隊長。《罠使い》。
元々はルトガーを狙ったヒットマンだったが、ルトガーに軽く撃退され、追われる身になった自分を守って雇い主の組織を全滅させた上、自分を家族にしてくれたルトガーを親父として慕っている。
そしてそれをアルベリヒに利用され、ルトガーを不死者にしてしまった。

  • レオニダス
CV.磯部弘

西風の旅団連隊長。《破壊獣》。
大陸中東部にある資源の豊富さから賊や武器商人に狙われている郷の出身で、そこをまもる戦士の一族の出。
しかし、本気を出してきた武器商人によって窮地に陥ったところ、ルトガー率いる西風の旅団がその武器商人を撃退した。
以来ルトガーに忠誠を誓い、恩を一生かけて返すつもりだったが、先にルトガーが死んだことでそれは叶わなくなった。
そしてアルベリヒの提案に乗ってしまい、ルトガーを不死者にしてしまった。

☆《身喰らう蛇


蛇の使徒・第七柱《鋼の聖女》。
かつてドライケルス大帝と共に戦った《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットその人であり、《銀の騎神》アルグレオンの起動者。
個人的な感情もあり、オズボーンの黄昏に協力的な姿勢を見せている。

  • マリアベル・クロイス

蛇の使徒・新第三柱《根源の錬金術師》。
相変わらず欲望に忠実だが、盟主に対しては真の忠誠を誓っているらしい。
クロスベルを裏切ったとユウナからは強い怒りを向けられているが、本人はユウナの事を割と見込んでおり、ちょっかいをかけてくる。


執行者No.0《道化師》。
道化師らしく、嬉々として場を掻き回しているように見えるが、実際のところNo.0であるカンパネルラは他の執行者ほど自由は許されていないらしく、
それを指摘してきたユウナに対して珍しく怒りを見せる。


執行者No.Ⅰ《劫炎のマクバーン》。
相変わらず強い奴を見るとすぐにテンションが上がるが、火焔魔人の状態ですらまだ全力ではないらしい。
自分の全力を出せる相手と場を求めている。それには彼の正体が関係しており……

  • 《死線》のクルーガー

執行者No.Ⅸ《告死線域》。
フランツがアルベリヒとして帰還したことで契約を完了し、シャロンの名を捨てて結社に戻った。
しかしアリサはまだシャロンを取り戻すのを諦めてはいない。


執行者No.ⅩⅦ《紅の戦鬼》。
今回はセドリックと行動を共にしていることが多く、調子に乗ったセドリックを諫めたり、デカい戦いよりもセドリックの傍にいる方を選んだりと珍しい態度を見せる。
しかし別に惚れているわけではなく、自分の得物と同じ名前の騎神を使っている縁からなんとなく気にかけているらしい。


  • ギルバート・スタイン
CV.菅沼久義

第06強化猟兵連隊・隊長。本人曰く、順調に出世しているらしい。
しかし相変わらず調子に乗ってはカンパネルラにおしおきされている。









「“全ての無”へと至るまで、およそ3年―――」

「これより『オルフェウス最終計画』が第三段階、《永劫回帰計画》を開始します」

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最終更新:2025年05月27日 02:27