マジェスペクター(遊戯王OCG)

登録日:2015/10/25 Sun 02:03:29
更新日:2025/04/26 Sat 16:37:08
所要時間:約 18 分で読めます




「マジェスペクター」とは遊戯王OCGに登場したカード群である。


▼概要

OCG第9期における6番目のパック、「ディメンション・オブ・カオス」で初登場したカテゴリ。
モチーフになっているのは日本及び東洋の妖怪や幻獣で、すべて動物をかたどった姿をしている。
そんな見た目のわりにすべて魔法使い族風属性で統一されているが、遊戯王ではよくあることである。
属するモンスターは全員Pモンスターであり、レベル6の《マジェスペクター・ユニコーン》とレベル3or4の下級モンスターで構成されている。

下級モンスターは、すべて召喚・特殊召喚成功時に発動し、デッキからサーチor墓地から回収する効果を有している。
この効果により絶え間なくカードを補給し続けて物量で優位に立つ戦法を得意とする。
一方で一部を除いてP効果を持っているカードは存在しないため、人によっては少々物足りなく感じるかもしれない。

だが、マジェスペクターを語るうえで決して外せないのが全ての所属モンスターが共有する以下の共通効果。

(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。









…!?








このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。






AIBO「なぁにこれぇ」
ATM「意味☆不明」
「なんという効果だ…!」
クロウ「インチキ効果もいい加減にしろ!!」
カイト「どういう…ことだ…?」



そう、遊戯王OCGに存在する大多数の除去効果をガードする強固さで知られたハムドオベリスクと同等の耐性をデフォルトで兼ね備えているのである
これは非常に強力で、《ブラック・ホール》等の制限カード級の汎用除去ですら軒並みただの紙切れと化してしまう。
フィールドに出された時点で対象をとるあらゆるカード効果から身を守ることができ、それらに効果を止められる事は無い。
奈落の落とし穴》や《激流葬》といったメジャーな召喚反応型罠カードも通用しない。
おまけに召喚成功時の効果はデッキからカードをサーチしてくる効果ばかりであり、しかも特殊召喚にも対応している。
いわゆる、9期特有の壊れカードを他の壊れカードで潰すための耐性であろう。

故に、P召喚による一斉展開で莫大なアドバンテージを一気に稼いでくる。
とにかく一度出されてしまうと、ほぼ確実にアドバンテージを稼がれる。
サーチされてくるカードもカードで、その多くは「魔法使い族・風属性1体をリリースコストに要求する」という若干厳しめの発動条件ながら
  • 「フリーチェーンの単体モンスター除去」
  • 「モンスターの効果発動と特殊召喚両方を無効にして潰せる準万能カウンター」
  • 「通常魔法ながら除去の強力さでは他の追随を許さないデッキバウンス」
と強烈な効果が揃い踏み。
そして忘れてはいけない。マジェスペクターは全て魔法使い族・風属性のPモンスターであるという事を。
マジェスペクターをコストとしてリリースされると、次のターン再びP召喚されてサーチ効果を発動してくるという事である。

単に物量で攻めるだけのデッキなら他にも多数存在するが、これほど簡単に、そして安全に莫大な量のアドバンテージを毎ターン稼ぐデッキは珍しい。
絶大な安定性と次々に手札へ加わるカードの物量を武器に次々に相手の行動を抑え込み、やがて相手は為す術がなくなる……。
その姿勢は、「全盛期インフェルニティの再来」と言われるほどの強テーマとして環境に殴り込みをかけることとなった。

登場後は意外にも大会でマジェスペクターを見かける事はそこまで多くなかったが、2016/04/01以降の環境では度々見かけるようになる。
もっとも、見かけるのは【マジェスペクター】デッキではなく数枚のマジェスペクターを出張戦力として採用したペンデュラムデッキ、という状況だが。

ちなみに「マジェスペクター」カードのレアリティは最高でも字レア止まりなので、強力なカード群でありながら構築費用は安く済む
あまり混ぜ物をしない構築なら当時の環境トップに対し「お前のデッキのペンマジを1枚売れば組めるぞ」と言えるぐらいに安かった。
(現在はペンマジが再録され値段も落ち着いたため、さすがに1枚では構築不可能だろう。)

また、「風の魔法使い」というステータスから《風霊使いウィン》との混合デッキを考案した決闘者もいるのではないだろうか?
しかし、マジェスペクターは憑依装着のコストには使えず、送り付けても奪い返せないので彼女との相性はあまり良くない。
いちおうウィンをマジェスペクターの魔法・罠カードのコストには使えるが、言ってしまえばそれだけなので「単体では」組み合わせる見返りは多くない。
だが、彼女のファンなら従来の形と異なる【マジェスペクター】デッキの構築に挑んでみるのも一興か。


▼所属カード

下級モンスター

いずれもレベルは3か4で、ペンデュラムスケールは2か5のどちらか。

■マジェスペクター・ラクーン
ペンデュラム・効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻1200/守 900
【Pスケール:青5/赤5】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・ラクーン」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「マジェスペクター」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
レベル3。スケールは5。
召喚・特殊召喚成功時にマジェスペクターモンスターカードを手札に加える。
手早くP召喚の準備を整えることが肝要な【マジェスペクター】デッキにおいて最重要となる一枚。
ラクーンとは英語でアライグマを指すのだが見た目は完全に。おそらく英語でを意味するラクーンドッグを省略したのだろう。

モチーフは昔話でも有名な「文福茶釜」。竜巻に隠れて見辛いが、イラストでも茶釜を背負っているのが確認できる。


■マジェスペクター・キャット
ペンデュラム・効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻 100/守1800
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・キャット」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、デッキから「マジェスペクター」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
レベル3。スケールは2。
召喚されたエンドフェイズ時にマジェスペクターの魔法・罠・モンスターのいずれか1枚を手札に加える。
効果発動は召喚時だが、サーチ処理はエンドフェイズに行うため注意。
攻撃力は100と低いが、守備力は1800あるので壁役もこなせる。

二股の尻尾を持つというデザインから、モチーフは「猫又」だと思われる。


■マジェスペクター・フォックス
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1500/守1000
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・フォックス」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「マジェスペクター」罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
レベル4。スケールは2。
召喚成功時にマジェスペクターの罠カードを1枚手札に加える。
優先すべきはカウンター罠の《マジェスペクター・テンペスト》か。
下級マジェスペクターでは最高の攻撃力を持っている。それでも1500しかないけど。

モチーフは「九尾の狐」。


■マジェスペクター・クロウ
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1000/守1500
【Pスケール:青5/赤5】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・クロウ」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「マジェスペクター」魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
レベル4。スケールは5。
召喚成功時にサーチできるのはマジェスペクターの魔法カード。
速やかに除去したいモンスターがいるときは手札に加えて即発動できる魔法カードをサーチできるこいつに頼る事になる。
だが、マジェスペクターの魔法は罠より採用枚数が抑え目になる事が多く、故にこのカードの採用は見送られる事もある。

見た目はカラスだが、よく見ると足が3本あり、「八咫烏」がモチーフになっているようだ。


■マジェスペクター・フロッグ
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1300/守 500
【Pスケール:青5/赤5】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・フロッグ」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「マジェスペクター」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはこのターン発動できない。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
レベル4。スケールは5。
このカードのみ手札に加えるのではなくデッキから直接自分フィールド上にセットする効果を持つ。
そのためサーチを妨害する《ライオウ》や《M・HERO ダーク・ロウ》などをすり抜けられるのは大きな利点。
だが、セットカードは相手にバレバレなのでせっかくサーチしたカードを伏せ除去で狙い撃ちされる可能性がある点は注意。

モチーフは現在の山口県付近の伝承に伝わる「大蝦蟇(巨大ガマガエル)」だと思われる。


■竜剣士マジェスティP(ペガサス)
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1500/守1500
【Pスケール:青2/赤2】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「竜剣士」カードまたは「マジェスペクター」カードが存在する場合に発動できる。
そのカードとは元々のカード名が異なる「竜剣士」Pモンスター1体をデッキから手札に加える。
その後、自分のPゾーンのカード1枚を選んで破壊できる。
【モンスター効果】
このカード名はルール上「マジェスペクター」カードとしても扱う。
このカード名の(2)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン、自分フィールドの「竜剣士」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがP召喚または「竜剣士」カードの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。

昇竜剣士マジェスターP》の力を得た《真竜導師マジェスティM》。初のP効果を持つマジェスペクターモンスターでもある。
レベル4でスケールは5。

P効果は反対側のPゾーンに竜剣士かマジェスペクターがある場合にそれとは別名の竜剣士をサーチ。その後に任意でPゾーンのカードを破壊。
モンスター効果は手札から捨てて場の竜剣士にマジェスペクター耐性の付与と、P召喚か竜剣士の効果で特殊召喚された場合にフィールド魔法をサーチして手札を1枚捨てる。

どちらもマジェスペクターと言うよりは竜剣士向けの効果をしているが、P効果はマジェスペクターと相性の良いラスターPをサーチ可能で、P召喚に成功すればマジェスペクターではサーチしにくい《竜剣士マジェスティP》へアクセス出来るためマジェスペクターの戦術を安定させられる。

モチーフは名前からすると「ペガサス」だが見た目は完全に「ケンタウロス」。
そしてどちらもギリシャ神話出身なので東洋出身ではないと言うこれまた異色のカード。


■マジェスペクター・ポーキュパイン
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1500/守1500
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドに「マジェスペクター」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合、自分の墓地の「マジェスペクター」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。
PHANTOM NIGHTMAREで登場した新規。レベル4。スケールは2。
召喚・特殊召喚時に墓地のマジェスペクター魔法をセット出来る。強力な除去である《マジェスペクター・ストーム》や《マジェスペクター・サイクロン》を使い回せるのは便利。
また、自分の場にマジェスペクターが居れば手札から特殊召喚可能、と言う非常に緩い特殊召喚効果を持っており場に出すのは容易。
《マジェスペクター・ラクーン》のサーチから即座に特殊召喚して2体のモンスターが並べられる。相手メインフェイズにも発動出来るので壁役にも出来る。

モチーフはヤマアラシ(ポーキュパイン)が元ネタの「山颪」。


上級モンスター

《マジェスペクター・ユニコーン》のみ。また下級モンスターと違って召喚成功時の効果は有していない。
マジェスペクターのPスケールだけではP召喚できないが、戦術上アドバンス召喚は容易。
デメリットなしのスケール7を持つデッキに出張させると何事もなかったかのようにP召喚されるけど。

ペンデュラム・効果モンスター
星6/風属性/魔法使い族/攻2000/守2000
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
【モンスター効果】
このカード名の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、自分フィールドのPモンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻す。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。
レベル6。スケールは2。
相手モンスターと自分のモンスターカードゾーン上のPモンスターを1体ずつ手札に戻すフリーチェーンのバウンス効果を持っている。*1
戻すカードは効果を発動した自分自身でもいいので、コイツがフィールドに出た時点で最低一回は効果発動を許す羽目になる。
攻撃力は2000と上級モンスターにしてはかなり低いが、自身が備える効果により戦闘破壊される事はあまり無いだろう。
破壊と対象を取る効果がダメなため対処手段がかなり限られており、除去したとしてもPモンスターなのでエクストラから無限に蘇ってくるのが厄介。
しかもコイツには召喚条件がない。ペンデュラムでスケールさえ用意できるならどのデッキでもだせる。もちろん通常召喚もできるし蘇生制限もない。
起点がはっきりしているデッキや、展開力のないデッキや通常召喚が重要なデッキではコイツ一体に対して土下座状態になることは珍しくなかった。
ただでさえ強力な効果に加え、多くのデッキに出張したので、2017年1月に禁止カードとなった。
インフレが進み「単体バウンス程度なら問題ないのでは?」と思われる中、後述する新規の《マジェスペクター・ドラコ》や《マジェスペクター・ウィンド》のイラストに《マジェスペクター・ユニコーン》によく似た竜が写ってたり、《マジェスペクター・ドラコ》のリクルート対象がレベル6以下とこのカードを意識している風に見えたため、禁止解除もあり得るんじゃと決闘者達をざわめかせたが新弾発売直前の改訂はスルーされてマジェスペクター使い達をやきもきさせていたが、2024年7月の改訂にて満を持して制限カードへ復帰した。

モチーフは名前通り「ユニコーン」なのだが、どちらかというと「麒麟」を思わせる姿をしており英語名にも「kirin(キリン)」と書かれている。


エクシーズモンスター

PHANTOM NIGHTMAREで登場した新規の《マジェスペクター・ドラコ》のみ。そしてまさかのエクシーズペンデュラムモンスターでもある。

■マジェスペクター・ドラコ
エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
ランク4/風属性/魔法使い族/攻2300/守2000
【Pスケール:青5/赤5】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「マジェスペクター」カードか「竜剣士」カードが存在する場合に発動できる。
デッキから「マジェスペクター」カード1枚を手札に加える。
その後、自分のPゾーンのカード1枚を破壊できる。
【モンスター効果】
レベル4モンスター×2
レベル4がP召喚可能な場合にEXデッキの表側のこのカードはP召喚できる。
このカード名の(1)のモンスター効果は1ターンに2度まで使用できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、モンスターがリリースされた場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキからレベル6以下の魔法使い族・風属性モンスター1体を特殊召喚する。
(2):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、またはリリースされた場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
ランク4でスケールは5。

モンスター効果はモンスターがリリースされた時に素材を1つ消費してレベル6以下の魔法使い族・風属性をリクルートする効果と、破壊された場合またはリリースされた場合にPゾーンに行く効果を持つ。
メインデッキに入るマジェスペクターは勿論、WW-グラス・ベルや白翼の魔術師などのチューナーもリクルート出来るのでシンクロ召喚に繋げる事も可能。
素材が無くなったりした時は自身をリリースしてPゾーンに行けばP効果に繋げられる。

P効果は反対側のPゾーンに竜剣士かマジェスペクターがあればマジェスペクターをサーチ。その後に任意でPゾーンのカードを破壊。
Pゾーンの破壊は任意なのでスケールさえ維持出来れば毎ターン使用出来るサーチエンジンとして扱える。
自身を破壊すればEXデッキへ行った後P召喚で場に戻せ、破壊もしくはリリースされたらPゾーンに戻れるため使い回しがしやすい。

明確な妖怪や幻獣モチーフはないものの、ラテン語でドラゴンを表す「ドラコ」と言う名前と「竜に騎乗し剣を構える《竜剣士マジェスティP》」と言うイラストからしておそらく《昇竜剣士マジェスターP》を意識したカードと思われる。


リンクモンスター

PHANTOM NIGHTMAREで登場した新規の《マジェスペクター・オルト》のみ。マジェスペクター初にして唯一の非Pモンスターでもある。

■マジェスペクター・オルト
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/風属性/魔法使い族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
「マジェスペクター」モンスターを含むPモンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
自分のEXデッキ(表側)から「マジェスペクター」Pモンスターを2体まで手札に加える。
その後、デッキから「マジェスペクター」Pモンスターを2体までEXデッキに表側で加える事ができる(同名カードは1枚まで)。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「マジェスペクター」モンスター及び「竜剣士」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

L召喚時にEXから表側のマジェスペクターを2枚まで回収しつつ、デッキからマジェスペクターを表側でEXに置く効果を持つ。
《マジェスペクター・ラクーン》から《マジェスペクター・ポーキュパイン》をサーチし即座に特殊召喚すれば容易にL召喚が可能で、即座にそれらを回収しつつスケールにセットし、EXに仕込んだマジェスペクター2体を含めてP召喚、の流れで大量展開が可能。《マジェスペクター・フォックス》や《マジェスペクター・クロウ》《竜剣士マジェスティP》を絡めてサーチも使えばあっという間に盤面が揃う。
ただし、効果発動後はマジェスペクターか竜剣士しかEXから出せなくなるので《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》などを使う際は要注意。

モチーフは「鵺」。カード名の由来となったオルトロスとは「尻尾が蛇になっている獣」と言う点が共通している。



▼関連(?)カード

■昇竜剣士マジェスターP(パラディン)
竜剣士に属するランク4のXモンスター。
カード名に「マジェスペクター」の名は含まれてないが、《竜剣士ラスターP》が《マジェスペクター・ユニコーン》に跨った姿をしている。
このカードや後述するフィールド魔法の存在から【イグナイト】や、【ダイナミスト】との関係が推測される。
デッキからPモンスター1体をサーチ、EXデッキから表側表示の竜剣士を特殊召喚と、2つの効果を持つ。
このデッキと相性の良いラスターPを引っ張ってこれるので可能ならば採用しておきたい。


▼魔法・罠カード

多くのカードが魔法使い族・風属性のモンスターをリリースコストとして要求するという特徴を持つ。

■マジェスペクター・ストーム
通常魔法
(1):自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースし、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
通常魔法。
魔法使い族・風属性のモンスターを1体リリースし、相手モンスター1体をデッキに戻す。
風属性らしい(?)バウンス効果。
再利用が難しくなるため、除去の強力さに関しては他のマジェスペクターカードの中でも頭一つ二つ分抜けている。
反面通常魔法カードなので下記の《マジェスペクター・サイクロン》ほど小回りの利く運用はできない。


■マジェスペクター・サイクロン
速攻魔法
(1):自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースし、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
速攻魔法。
魔法使い族・風属性のモンスターを1体リリースし、相手モンスター1体を選択して破壊する。
サイクロン》だが破壊対象は魔法・罠ではなくモンスターカード。
速攻魔法故に自分のターンにも相手のターンにも任意のタイミングで使いやすいという柔軟性が売り。
エンドフェイズに《マジェスペクター・キャット》でサーチして即座に発動する荒業も可能。


■マジェスペクター・ソニック
速攻魔法
(1):自分フィールドの「マジェスペクター」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力・守備力が倍になり、相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
速攻魔法。
自分フィールド上のマジェスペクターモンスターの攻撃力を倍化させ、代わりに戦闘ダメージを半分にする。
このカードはリリースを要求しない代わりに、対象が「魔法使い族・風属性」ではなくなっている。
戦闘ダメージは増えないものの、全体的に攻撃力不足なマジェスペクターにとってこのカードの存在は存外無視できない。
ちなみに他のカード効果等で攻撃力が上昇している場合は、上昇分も含めて倍加するので若干お得。
なお、このカードを重ね掛けした場合、ダメージ半減はそのままで数値だけがさらに倍加するという裁定が出ている。


■マジェスペクター・ウィンド
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
(1):自分の手札・墓地から「マジェスペクター」モンスター1体を特殊召喚する。
モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、代わりにデッキから「マジェスペクター」モンスター1体を特殊召喚する事もできる。
PHANTOM NIGHTMAREで登場した速攻魔法。
そのまま使えば手札・墓地のマジェスペクターを特殊召喚、追加コストで魔法使い族・風属性をリリースしたなら代わりにデッキからマジェスペクターをリクルート出来る。
リリースしない場合は癖のない展開札として扱え、《マジェスペクター・ドラコ》や《マジェスペクター・オルト》などに繋げやすくなる。
リリースする場合は強力だが単体だとアドバンテージを稼げないため、《マジェスペクター・ドラコ》のリクルートのトリガーにするなどの工夫が欲しい所。
速攻魔法なので一種のサクリファイスエスケープとしても使え、低攻撃力を晒す事の多い《マジェスペクター・オルト》を相手の攻撃から守る事も可能。


■マジェスティックP(ペガサス)
フィールド魔法
「マジェスティックP」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの「マジェスペクター」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキからレベル4以下の「マジェスペクター」モンスター1体を特殊召喚する。
フィールド魔法。
「マジェスペクターカード」ではないがマジェスペクターのサポートカードデース
自分フィールド上の魔法使い族・風属性のモンスター1体をリリースしてデッキからマジェスペクターの下級モンスター1体を特殊召喚できる。
マジェスペクターをパワーアップさせる効果もあり、《マジェスペクター・フォックス》が《E・HERO エアーマン》や《H・C 強襲のハルベルト》と互角の攻撃力を得る。
優秀な効果を持つが、《マジェスペクター・キャット》等でサーチできない点が痛い。サーチには《テラ・フォーミング》を使おう。


■マジェスペクター・テンペスト
カウンター罠
(1):自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースして以下の効果を発動できる。
●モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
カウンター罠。
魔法使い族・風属性のモンスターを1体リリースし、モンスターの特殊召喚、もしくはモンスター効果の発動を無効にして破壊する。
汎用カウンター罠である《神の通告》と同じ効果を持つ。登場したのはこっちが先なんだけどね。
一方、チェーンブロックを作る特殊召喚は無効にできない、通常召喚には対応できない等抜け道は存在するので、完全無欠というわけではない。
強力なカードではあるが、その性能から【マジェスペクター】デッキが一部で忌み嫌われる元凶の一つとなってしまった。


■マジェスペクター・トルネード
通常罠
(1):自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースし、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
通常罠。
魔法使い族・風属性のモンスターを1体リリースし、相手モンスター1体を選択して除外する。
???「破壊ではない、除外してもらう。」
《マジェスペクター・サイクロン》同様フリーチェーンながら除去効果はこちらの方が強力だが、手札に加えて即発動できないなど運用面では若干《マジェスペクター・サイクロン》に劣る。
《マジェスペクター・テンペスト》に次ぐ《マジェスペクター・フォックス》の効果対象としてよく採用される。


■マジェスペクター・スーパーセル
永続罠
(1):自分のPゾーンに「マジェスペクター」カードが存在する場合、このカード以外の「マジェスペクター」カードの自分フィールドで発動する効果の発動と効果は無効化されない。
(2):1ターンに1度、自分の墓地の「マジェスペクター」カード5枚を対象として発動できる。
そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
永続罠。こちらもリリースを要求しない。
マジェスペクターの効果発動を無効効果から守る効果と、墓地のマジェスペクターを回収しつつドローを行う2種類の効果を持つ。
このカードのおかげで、「マジェスペクターの効果をカウンター罠で無効にされる」という弱点をカバーできるようになった。
ただし、「発動する効果」ではない破壊耐性は無効効果から守れない点は注意。
回収してから1枚ドローという効果も地味に便利で、《マジェスペクター・フォックス》や《マジェスペクター・フロッグ》で持ってくるカードを使いまわす事ができるようになる。


■マジェスペクター・ガスト
通常罠
(1):自分のPゾーンの「マジェスペクター」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。
通常罠。こちらもリリースを要求しない。
Pゾーンのマジェスペクターを特殊召喚する効果を持つ。
スケールを狙った相手の除去効果を躱す事もできるが、その場合は特殊召喚成功時のサーチ効果を発動するタイミングを逃してしまう。
マジェスペクターのスケールのみではP召喚ができない《マジェスペクター・ユニコーン》との相性は、イラスト通り悪くない。
直接アドバンテージを獲得できる効果ではないため、デッキに採用するかは人による。


▼相性のいいカード


■竜剣士ラスターP
スケール5の下級Pモンスター。
自身が発動されているPゾーンの反対側にあるもう1つのPカードを破壊し、同名カードをサーチする効果を持つ。
スケール2のマジェスペクターを破壊してサーチすればP召喚の布石が整うため、即座にP召喚可能な状態を作り出せる。
強力な効果を持った前述のマジェスターPや下記の竜剣士たちの召喚素材にも使える。


■エキセントリック・デーモン
スケール7の下級ペンデュラムモンスター。
P効果で魔法・罠カードを、モンスター効果でモンスターカードを、それぞれ道連れに破壊できる優秀な1枚。
このカードのP召喚を繰り返す事で毎ターン相手モンスターを破壊し続けることができる。
さらにデメリットなしのスケール7を持つので、このカードを使えば《マジェスペクター・ユニコーン》のP召喚も可能になる。


■魔装戦士 ドラゴディウス、魔装戦士 ドラゴノックス
それぞれスケール2と7の下級Pモンスター。
《魔装戦士 ドラゴディウス》はデッキから、《魔装戦士 ドラゴノックス》は墓地からマジェスペクター(正確には魔法使い族)を手札やフィールドに呼び込むモンスター効果を持つ。
そして戦闘補助のP効果によって、攻撃力の低いマジェスペクターをサポートする事も可能な万能Pモンスターたち。
全ての効果がマジェスペクターと噛み合っており、またそのスケールから全てのマジェスペクターモンスターをP召喚できる点も見逃せない。


オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
スケール4の最上級Pモンスター。
ペンデュラム主体のデッキにおける、優秀なサポートカード。
スケール4はマジェスペクターでは扱いづらいが、効果で自壊する事で後続のPモンスターをサーチできる。
魔術師等高スケールのPモンスターと組み合わせればEXデッキに行った後でも呼び出す事が可能となる。


■音響戦士ピアーノ
レベル3のチューナーモンスター。
種族を変更する効果を持ち、自身を魔法使い族にすればマジェスペクターの魔法・罠のコストにも使える。
音響戦士にはPモンスターも存在するので、【音響戦士】デッキとの混合デッキを組む際には重宝するだろう。
自身のレベルから、後述の《メタファイズ・ホルス・ドラゴン》のS召喚にも繋ぎやすい。


オシリスの天空竜
三幻神の一柱。
三体のリリースが必要な重いモンスターであるが、【マジェスペクター】デッキはPモンスター主体な為、リリースの確保は難しくない。
多くのマジェスペクターは召喚・特殊召喚する度に手札を増やす効果を持つので、自身の効果による高攻撃力を維持しやすい。
同時に召雷弾による弱体化効果も攻撃力の低いマジェスペクターのサポートとして相性がいいため、後述するデッキの打点不足を補える。


■剛竜剣士ダイナスターP(パワフル)
レベル8の融合モンスター。
高い守備力と自分のPカードを守る効果を持つ、防御性能に秀でたカードである。
このカードが場に存在する限り、マジェスペクターが「戦闘・効果で破壊されず対象に選択する事もできない」非常に強固なモンスターになる。
融合モンスターでありながら《融合》カード無しで出せるため、上記のラスターPさえ入れば無理なく採用できる。

WW
同じ風属性魔法使い族のテーマ。
不足気味の打点をS召喚で補え、起点になる《WW-アイス・ベル》は召喚権を使わずとも自力で動ける優秀な効果を持っているため、
P召喚権や通常召喚権を温存しておきたい場合でも安心して使用できる。

■爆竜剣士イグニスターP(プロミネンス)
レベル8のシンクロモンスター。
打点が不足しがちな【マジェスペクター】デッキにおいて、除去効果も兼ね備えた大型フィニッシャーとして君臨できる。
このカードの除去効果は対象を取らないため、《マジェスペクター・ユニコーン》で対処できないカード相手にも強い。
前述の竜剣士モンスターを採用するなら、このカードも併せて採用したい。

メタファイズ・ホルス・ドラゴン
レベル6のシンクロモンスター。
マジェスペクターをS素材にすると「Pモンスター」と「効果モンスター」を素材にした場合の効果が両方発動できる。
採用する場合はレベル2か3のチューナーモンスターを投入しよう。
レベル3チューナーなら《マジェスペクター・ラクーン》や《マジェスペクター・キャット》と同時にP召喚する事もできる。
並行してメタもこなせる定番の《幽鬼うさぎ》や《灰流うらら》が主な候補だろう。

■電光千鳥、トーテムバード
ランク4とランク3の、風属性モンスターを素材に要求するXモンスター
【マジェスペクター】デッキ単体では対処が難しい魔法・罠カードに対する対抗手段として有用な効果を持つ。
余談だが、投げ売り状態だった《トーテムバード》の市場価格がマジェスペクターの登場直後に暴騰した事は有名。

■No.75 惑乱のゴシップ・シャドー
ランク3のXモンスター。相手モンスターの効果を、場所問わず「お互いに1ドロー」に書き換えるインターセプト効果と、持っている素材ごと他のナンバーズの素材になる効果を持つ。
こいつの真価は《マジェスペクター・ラクーン》と《マジェスペクター・キャット》で出せること、さらにエクストラのモンスターでは超貴重な風属性・魔法使い族であること。
よって《マジェスペクター・ソニック》《マジェスペクター・ストーム》《マジェスペクター・トルネード》のコストとなれるため、妨害の布陣が厚くなる。相手のモンスター効果を潰して素材がなくなったら、これらのコストに中ててやれば無駄がない。

■リンクモンスター
新マスタールール移行に伴い現れた新たな可能性。
素材の条件と数さえ揃っていればレベルも問わず特別なカードも要らず、しかもX召喚と違ってちゃんとフィールドから墓地に送られる扱いなので再利用を阻害しないなどPモンスターとは抜群の噛み合いを見せる。
打点不足が深刻だったマジェスペクターにとってはデッキ構成を大きく崩さずに打点要員を確保する手段が与えられたため大きな前進だといえるだろう。
今後のカードプールの増大によってはさらなる発展も考えられる未知の領域である。

ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム
Lモンスターの中でも特に強力なシナジーを見せる一枚。
というよりあからさまにPカードへのテコ入れとして設計されたようなカードで、Pモンスターを新マスタールール下でスムーズに運用する上で半必須とも言える存在になりつつある。
このカードの登場により《アストログラフ・マジシャン》を絡めた連続展開ルートが開拓された。

■グレートフライ
最初に登場した《ミセス・レディエント》以降毎弾ごとに一種類ずつ収録されている属性リンク2シリーズの一枚。
適当な風属性モンスター2枚でいいのでマジェスペクターモンスターだけでL召喚でき、更に強力な打点補助効果により総火力を引き上げてパンチ力を強化する。
破壊された場合墓地の風属性モンスターをサルベージできる効果があるが、Pモンスターとの相性はいまいちなのでWWなどの他テーマを取り込むのでなければ保険程度に考えておくのが吉だろう。

■同胞の絆
制約やコストこそあるものの、自分フィールド上のモンスターと同じ属性・種族・レベルのモンスターを特殊召喚できる魔法カード。
下級マジェスペクターは特殊召喚でも効果が発動できるため、上手く使えば大量のアドバンテージが獲得できる。
種族・属性の組み合わせは風属性・魔法使い族とマイナーもいいところだが、この組み合わせにはWWが存在するためその橋渡しとしての役割が期待できる。
反面その後の展開には支障を来すため、可能な限りそのターンの締めの段階で発動できるようにしたい。

■揺れる眼差し
Pゾーンのカードを張り替えながら後続をサーチする。
Pデッキ対決のミラーマッチでは、メタカードとしても機能する。
一時制限になったことで必須カードからは外れたが、新マスタールール移行に伴うペンデュラムルール自体の大幅な弱体化により晴れて無制限に復帰。
また《アストログラフ・マジシャン》との相性の良さなども含め以前より積極的に採用するメリットが増えたのも見逃せない。

■霞の谷の神風
《マジェスペクター・ユニコーン》の効果でマジェスペクターモンスターを手札に戻せば効果発動が狙える。
ただし《マジェスティックP》と枠の食い合いになるので採用するかはじっくり検討したい。

■スターライト・ロード、大革命返し、魔宮の賄賂
ペンデュラムを含め大量の魔法・罠カードをフィールドに展開するので、《ハーピィの羽根帚》等の全体除去が非常に苦手。
特に後続を確保する当てがないままフィールドを壊滅させられた場合致命傷となる可能性があるので、これらのカードを入れておくと心強い。


■転生の予言、貪欲な瓶、貪欲な壺
X素材などによって墓地に落ちてしまったPモンスターや、使用済みの魔法・罠カードを回収できる。
前者2枚はマジェスペクターの魔法・罠カードも回収できるので、特に相性が良い。

墓穴の指名者
相手の墓地のモンスターを除外し、除外したカードと同名モンスターのカード効果を次のターン終了時まで無効にする。
実は発動のコストとして自身が墓地に移動するタイプのモンスター効果なら、墓地に送られたそのモンスター自体を除外することで直ちにその効果を無効にできるという抜け道があり、手札誘発カードや自身をリリースして発動する効果などをダイレクトにメタれる。
この性質はこのデッキにとって天敵になりうる《灰流うらら》の襲撃を先攻1ターン目から潰せるという極めて大きなメリットに繋がっており、マッチ戦でもメインから《灰流うらら》ガン積みが当たり前になった昨今ではこのカードをメインから積み込む意義も大きいと言える。

■魔法族の里
自分の場にのみ魔法使い族モンスターがいるなら相手の魔法カードを封じるフィールド魔法。スケールやセットした罠を相手の除去魔法から守れる。
《竜剣士マジェスティP》の効果でサーチ可能であり、マジェスペクターは全員魔法使い族なので条件を満たすのは容易。

▼デッキとして


冒頭でも述べた通り、マジェスペクターモンスターが備える強力な耐性効果と召喚成功時のサーチ効果を共通で備えるカード群である。
それらを活かし、デッキから大量のカードを手札に呼び込み、その物量をもって相手を抑え込む戦法を得意とするデッキである。

Pモンスターであるマジェスペクターはリリースや戦闘破壊された場合エクストラデッキに送られる。
そして次のターンでP召喚すれば前のターンに消費した分のカードがまた補充される。
これを繰り返して相手の行動を妨害しながら疲弊させてゆき、除去カードで戦線に穴をあけて一気に殴り込む。
共通の耐性効果によってサーチ効果を妨害することは難しく、一度回りだしたら物量と除去効果によって蹂躙されることになる。

新マスタールール施行後はペンデュラムルール自体の大幅な調整により弱体化し、往年のようなでたらめな強さではなくなった。
Pゾーンが削除され、Pカードが魔法罠ゾーンを圧迫するようになったこと、LモンスターなしではEXデッキから最大1体まででしかP召喚できなくなったは非常に痛い。
アドバンテージ獲得能力に大きくブレーキが掛かり、また以前のようにガン伏せしてターンを回す嫌がらせ戦術も取りづらくなった。
とは言えテーマ全体が共有する強力な基礎耐性は未だに健在のままであり、またPカードとLモンスターの相性が良いことも手伝ってかつてとは異なる方向性へと戦法をシフトしつつあるとも言える。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や《グレートフライ》など相性の良いLモンスターが多数登場したことも合わせ、次第にそのポテンシャルを発揮できる環境が整いつつあると言えよう。

このように強力なデッキではあるが、もちろん弱点も存在する。


  • 魔法・罠カードに対する対抗手段の乏しさ
???「せめてすべての魔法・罠カードを手札に戻す『ハリケーン』が手札にくればいいんだが…」
モンスターカードに対する対抗手段は豊富なものの、一方で魔法・罠カードへの対抗手段が乏しい点が弱点としてよく挙がる。
さらに、《猛毒の風》《生贄封じの仮面》《スキルドレイン》等、永続系のカードはこのデッキに致命傷を与えるものが多く存在する。
そのため、《サイクロン》等の汎用カードでも十分なので、対抗策は必ず持っておきたい。

  • 種族・属性変更
???「オレが選ぶ属性は水!!」
マジェスペクターの魔法罠はカード名ではなく「魔法使い族・風属性」を指定しているため、なんらかの効果でそれが変更されると機能停止する。
具体的には、《DNA改造手術》《DNA移植手術》《アンデットワールド》等が挙げられる。
相手の種族をドラゴン族に変更してくる新規カード入り【バスター・ブレイダー】デッキも苦手な相手となるだろう。

  • 発動したペンデュラムカードの除去
???「沢渡さん、大嵐っすよ!」
マジェスペクターというよりはペンデュラムデッキ全般の弱点ともいえる。
特に《ハーピィの羽根帚》は、伏せカードとPカードを一掃されるため特に気を付けたい一枚。
【マジェスペクター】デッキはP召喚を繰り返す事によってアドバンテージを稼ぐのが基本戦術であり、それを潰されると脆い。
代わりのPカードを手札に握っていれば立て直せるが、それすらも無い状況で除去が直撃すると確実に勝利は遠のく。
カウンター罠や《スターライト・ロード》などによる対策があると心強い。

  • 召喚を無効にする
???「召喚されればそれはまさに絶対的に世界を支配する神となるが、召喚される前はただのカード…。」
カード効果による破壊に耐性があるマジェスペクターだが、召喚を無効にされるとなると話は別。
P召喚を無効にされるとPモンスターはまとめて墓地に送られてしまい、アドバンテージを稼ぐ手段を喪失してしまう。
伏せ除去は念入りに行おう。

  • サーチ妨害
???「な…何!? デッキにさわれない!!」
もちろんサーチ主軸ということで《ライオウ》に《M・HERO ダーク・ロウ》といったサーチメタは天敵。
特に《M・HERO ダーク・ロウ》は全体除外の効果も内蔵しているので、立っているだけでデッキが機能停止に追い込まれる。
幸い《マジェスペクター・フロッグ》ならばサーチ妨害をすり抜けられるのでそれを利用して対処する事はできる。
逆を言えば、《マジェスペクター・フロッグ》以外の下級モンスターのみでは状況の打開が不可能という事である。

  • 対象を取らず破壊でもない効果
???「神にかけるんじゃない!神の居るフィールドにかけるんだ!!」
対象に取れず、破壊もできないなら、「対象を取らず、破壊ではない効果」によって除去してしまおうという発想。
汎用Sモンスターである《氷結界の龍 トリシューラ》はあらゆるデッキから登場し得るため注意。
冥帝エレボス》や《No.77 ザ・セブン・シンズ》等、近年この手のカードが増加傾向にあるため警戒は怠らないようにしたい。

  • 打点不足
???「フ…やられ専門のザコモンスターか! 所詮オレの青眼の敵ではない!」
マジェスペクターは基本的に攻撃力が低く、そのまま戦闘に使える物はせいぜい《マジェスペクター・フォックス》(攻撃力1500)か《マジェスペクター・ユニコーン》(攻撃力2000)程度。
EXデッキのモンスターによる打点の補強は半ば必須といえるが、
●「融合・シンクロモンスターを使う場合、本来のコンセプトとは運用方法の異なる融合カードやチューナーを別途用意する必要がある。」
●「Xモンスターを使う場合、素材にしたPモンスターが墓地に送られ再利用に手間がかかる。」
といった難点がある。
Lモンスターの登場によりこれらの弱点はLモンスターを中心とした構成にすることで一応の解決を見たと言えるが、一方で
●「マジェスペクターの破壊耐性を前に使えなかった除去カードを召喚したモンスターに使われ、結果モンスターを失ってしまう。」
等悩みどころは少なくない。
損失のリカバリー手段も合わせてデッキ構築を緻密に練る必要があるだろう。

  • 《マジェスペクター・ドラコ》と《マジェスペクター・オルト》には効果破壊・対象耐性が無い
???「だが、マジェスペクターは《夢幻泡影》の対象には――ああ!? マ、《マジェスペクター・オルト》には耐性が…ない!?」
マジェスペクターは効果破壊・対象耐性をデフォルトで持ってるのが強みだが、PHANTOM NIGHTMAREで登場した新規の《マジェスペクター・ドラコ》と《マジェスペクター・オルト》はマジェスペクター共通の耐性を持っていない
そのため、それまでメインデッキのマジェスペクター相手に腐らせていた《夢幻泡影》や《エフェクト・ヴェーラー》といった妨害札に待ってましたとばかりに標的にされてしまう。マジェスペクター魔法・罠のコストとしてリリース・エスケープするのも手だが、《マジェスペクター・オルト》がフィールドから消えるとリンクマーカーも無くなってしまうのでやはり痛手である。








魔法使い族・風属性の方、追記修正お願いします。


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最終更新:2025年04月26日 16:37

*1 プトレノヴァインフィニティ経験者にはお馴染みプレアデスと同じ効果である