デンボク(ポケモン)

登録日:2022/02/22 Tue 13:07:00
更新日:2024/05/23 Thu 16:00:08
所要時間:約 15 分で読めます






ポケモンとは 恐ろしい生き物

心して調査に はげめ!



デンボクとは、『Pokémon LEGENDS アルセウス』に登場するキャラクターである。


概要


主人公が所属する開拓組織「ギンガ団」の団長を務める男。

一人称は「私」で、また口癖としてよく「うむう」と呟く。
年齢は外見からして少なくとも50代以上と推定され、和風のゴルダックが描かれた着物の上からファー付きのチェスターコートを羽織るという独特の着こなしをしている。
顔立ちは『ダイヤモンド・パール』に登場するナナカマド博士にそっくりで、ナナカマド博士とは異なりデンボクのほうは髪も口髭も黒々としている。
公式サイトではヒスイ地方のキャラクターの中で唯一「先祖」と明言されている。

ヒスイ地方の住人としては新参者にして余所者なギンガ団が、土着のコンゴウ団・シンジュ団とも諍いなく過ごせているのはデンボクの手腕あってのもので、親しみをこめて敢えて両団の長を呼び捨てにする事で争いを回避している。
厳格ながらカリスマ性も持ち併せているため団員達からの信頼は厚く、組織の長として頼られている。
普段はギンガ団本部の最上階の執務室にいることが多いが、いざとなれば甲冑を纏って陣頭指揮を執る場面も。

ポケモンに対しては、他の多くの人々と同じく「恐ろしい生き物」として脅威に感じている様子。
更には「ポケモンの考えていることなぞ人間には分からぬ」という諦観じみた発言も聞かれるが、その胸中は……?

ちなみに相撲好きという意外な一面があり、その怪力は岩をも投げ飛ばすらしい。


劇中での活躍


※以下、ストーリーのネタバレを含みます!




「私がギンガ団団長」

「デンボクであるっ!」

ギンガ団の入団試験に合格し、晴れて調査隊隊員となった主人公と団長室で初対面を果たす。この時の名乗りが男塾塾長っぽい。
主人公の素性については聞き及んでおり、相撲を通して人となりを知るためにいきなりの立ち会いを要求。
???「相撲しようぜ」 ???「なるほどそうか!!」
突っ込んできた主人公を特技の相撲で投げ飛ばし、見所はありそうとして一先ず認めた。
主人公の事を疑う者もまだ団の中にはいるが、それでもコトブキムラの仲間として受け入れる度量の深さを見せ、ポケモンの脅威を心に刻みつつ、調査隊の隊員として任務に励むよう言い渡す。


まずは「黒曜の原野」で荒ぶるバサギリへの対処を、コンゴウ団のリーダー・セキとシンジュ団の長・カイと話し合っていたところへ主人公を呼び、新人隊員である主人公にバサギリの調査を任せる事に。
まだ新人の主人公とギンガ団のやり方を訝しむカイに「ギンガ団がボールを用いるのは支配ではなく共存のため」と説き、未だ疑う者もいる主人公に粉骨砕身に働き信用を得るように命じた。

見事バサギリを鎮めて帰還した主人公には「大義であった!」と労い、皆の安心安全を取り戻した事を受けて多少は認めた。
しかし他の地域でもキングたちが荒ぶっておりまだ終わりではないとし、今後ともポケモンの調査に邁進してギンガ団の役に立つよう働きかけた。


続いて、コンゴウ団のキャプテン・ヒナツからの報告で「紅蓮の湿地」にいるガチグマが荒ぶっているという情報を聞き、主人公にガチグマの調査を命ずる。
しかしその後、実はクイーンのドレディアまでもが暴走しており、ヒナツはその事実を隠して行方を眩ましてしまった事が発覚。
彼女がガチグマの暴走に関与していた場合はコンゴウ団とシンジュ団が再び争いかねず、もしそうなったらどちらの団に肩入れするのかセキに訊ねられると「どちらの団とも争うわけにはいかないためどちらの味方もしない」と明言した。
人に仇なすポケモンを全て鎮めるため、そして争いのない新天地を実現させるため、ガチグマに認められた主人公にヒナツの捜索とドレディアの沈静化を任せるのだった。

騒動後、ドレディアが鎮まった事を聞き「ならばよし」と胸をなで下ろした。
争いなき新天地を目指すに当たって、時空の裂け目から落ちてきた主人公と同じく裂け目より放射された雷のために荒ぶるキングたちとの関連性を拭い切れないとしながらも、同時に主人公の無実を証明するため裂け目の調査に乗り出そうとしている事も明かしている。

散髪屋のサワの元でヒナツが働く事になった際は「散髪屋に後継者ができてよかった!」と前向きに捉えている。
ヒナツ本人はガチグマの件もあってデンボクに申し訳なさげだったが、当の彼は先のゴタゴタを不問にしたばかりか、彼女をコトブキムラの大切な仲間として受け入れる懐の深さを見せる。

また主人公を連れて始まりの浜へと趣き、コトブキムラへの新たな移住者たちに対してポケモンを調査してムラの発展に貢献している主人公の活躍を語り、共に迎え入れた。
移住者たちが去り二人っきりになった際、主人公に改めてポケモンが好きか否か問いかけ、時として人間を傷付けるポケモンをそれでも好きでいられる主人公の調査隊としての資質を認めた上で、ポケモンを初めとした脅威からコトブキムラに住む人達を守るために「ときとして果断な処置をくだす」と語った。


次に「群青の海岸」にて、キング亡き後のキング場で怪しい影が見られたとの目撃情報を受け、その場へ向かい調査するよう主人公に命じた。
この時おかしな任務を依頼する事に申し訳なさを感じるカイに対して、主人公を「仕事のできる団員」と評し安心して任せるように言っている。

任務完了後は、主人公の活躍がギンガ団のみならずシンジュ団にも良い方向に作用した事を讃えた。
だが同時に時空の裂け目についても未だ懸念しており、裂け目さえ無くなれば主人公を疑る者はいなくなるだろうが、肝心の消す手段が皆目見当も付かないに頭を抱えているようだ。


「天冠の山麓」で荒ぶる次なるキング・マルマインの対処をセキと話し合い、主人公に任務を託そうとする。
するとそこへ、警備隊のシュウゾウを押しのけてある男が乱入してきた。マルマインのキャプテン・ツバキだ。
弟分の無礼を詫びるセキに気にしないよう応えたが、侵入者の突破を許した警備隊の隊員たちはこれまで以上にみっちり稽古をつけられる羽目になったとか……。つまりシュウゾウざまあ

任務を完遂して帰還した主人公より「キングが荒ぶるのはシンオウさまの試練」というツバキの考えを聞き、キングたちを荒ぶらせるシンオウさまの思惑や時空の裂け目の存在理由について考えを巡らせた後、予め店主のムベに「最高のイモモチをふるまえ」と伝えていたようで、イモヅル亭にて英気を養うよう労ってくれる。


荒ぶるキングはいよいよ「純白の凍土」のクレベースを残すのみとなった。
どれだけキング・クイーンを鎮めようと、空から落ちてきた主人公の素性を疑う者は少なからずいるが、それでも己の正義を行動で示して信頼を勝ち取るよう改めて命じる。
そして、全てのキングが鎮まればあるいは時空の裂け目も何かしらの変化を見せるかもしれないという期待を込め、主人公に「純白の凍土」での任務を託した。

「まだ被害が発生していないのに無理やり鎮める必要があるのか」という煮え切らない雰囲気もあったが、とにもかくにもクレベースの沈静は無事完了。
一連の騒動の原因は不明に終わったものの、これにより全てのキングが鎮まりヒスイ地方に一先ずの安寧がもたらされた。
しかし、ギンガ団が安心して暮らせるようになるまで調査隊の仕事に終わりは無いとし、身体を休めた上で明日からも調査活動に邁進するよう主人公に言い渡した。

「そう 明日からは普通の日々がはじまるな」















どっごおおご!!





■異変後

とてつもない轟音が鳴り響いた翌朝、辺りの風景は一変していた。
消えるかもしれないと期待されていた時空の裂け目は、むしろ以前よりも大きく広がり、更には空までもが奇っ怪な色に染まっていたのである。
この異常な光景を目の当たりにしたデンボクは、険しい面持ちで時空の裂け目を睨みながらある疑念が抑えきれなくなっていた。

カイ、セキ、シマボシ、主人公の四人を自室に呼び寄せ「確認すべきことができた」として、時空の裂け目より落ちてきた主人公、そして同日の夜に雷が落ちてキングたちが荒ぶり始めた事から両者の関連性を疑い、主人公に何処の何者なのか改めて問いかけた。
そして主人公からの返答を聞いてもなお、今度は畳み掛けるように問い詰めていく。

「時空の裂け目を通じておまえと荒ぶるキングたちはつながっていたのではないか?」

「キングを鎮めていくことでわたしたちの信用を得ていたのか?」


「して今度はなにをする?」

「なにを企んでおるのだ?」


かねてから時空の裂け目に脅威を感じていたように、裂け目より現われ「恐ろしい生き物」であるポケモンを次々と手なずけていく主人公に対しても同様の危機感を抱いていたようだ。
そこに今回の「異変」を受けて積もりに積もっていたデンボクの猜疑心がついに爆発。
一連の騒動の全てが主人公の自作自演であると一方的に決めつけ出したのだ……!

あまりに一方的な問い詰めにセキとカイは待ったを掛けるが、デンボクは聞く耳を持たず「時空の裂け目から落ちてきた人間の素性を誰が保証できるのだ」という悪魔の証明*1染みた反論を展開する。
無理難題すぎる点を二人に指摘されるとデンボクも少し考えを改め、主人公に疑惑を晴らすための調査の機会を与えた。

……ただし、ギンガ団の隊員ではなく一人の容疑者として。
それはすなわち主人公をギンガ団から一時的に退団させ、事態を解決して身の潔白を証明するまで、コトブキムラから追放して一切の出入りを禁ずるというものだった。
この無情すぎる仕打ちにカイは憤るが、これ以上はデンボクも「団長であるわたしの責任において果たすべき責務」として頑なに譲らず、シマボシに了承を取って追放の準備をさせた。
一応、デンボクとしては主人公のこれまでの功績とポケモン調査に関する特異な才能を認めており(その後、異能と言い直した)、それ故に捕えず自由にするのだと言う。

ここで本作屈指のトラウマイベント「追放」が始まる。
ギンガ団の本部から表門にかけてシマボシの後を付いていく*2が、表門に至るまでに主人公に対して抱いていた村人の様々な本音を聞く事になる。
「……怖い」「まさか……」「イェエエイ」「信じられない」「やはり……空から落ちてきた人は」等の主人公を恐れる声や信じがたいという声、以前から疑惑を抱いていた旨の声を聞きながら、とうとうコトブキムラを追放されてしまった*3
(ベースキャンプのギンガ団員は普段通りに接してくれるのが救い。)*4


その後、主人公はウォロの協力とシマボシの密かな助力を受けて何とか命を繋ぎ、事態解決のために三つの湖を巡って「あかいくさり」創造を目指す事になるのだが、その頃のデンボクは時空の裂け目の向こう側よりポケモンらしき影を観測し、非常事態に備えて討伐隊を編成していた。

紆余曲折を経て「あかいくさり」を入手しギンガ団への復帰も果たした主人公の元に、デンボクがとうとう時空の裂け目直下にあるシンオウ神殿へと乗り込もうとしているという情報が舞い込む。
シンオウ神殿へと急ぐ主人公の前に、実はデンボクの懐刀だったムベがシノビとしての装束を露わにして立ちはだかる
戦闘後、敗北を認めたムベは何故デンボクが時に過激な判断を選んでまでムラの平和を実現させようとするのか、その原点を主人公に語った。

かつてデンボクとムベらは別の地方で暮らしていた。
だがある時、暴れ狂うポケモンによって故郷を焼かれ、更には同胞を幾人も失ったというのだ。
そのような経験をしたために「安心して暮らせるムラを作ろう」という思いは誰よりも強く、わざわざ隊を編成して「恐ろしい生き物」ことポケモンの調査を徹底させ、特に人間の生活を脅かす危険性が高いキングの暴走を、たとえ危機がまだ可能性の段階であっても沈静化を強く命じたのはこのためだったと思われる。
こと主人公に関しては、そのキングたちが荒ぶる切っ掛けとなった時空の裂け目より現われ、脅威であるポケモンを次々と慣らしていく姿が、デンボクの目には理解の及ばぬ存在として映っただろう事は想像に難くない。
それでも団員として信じようとしていたところに先の「異変」が発生し、過去の惨劇の経験、及びコトブキムラを守ろうとする責任感から「追放する」という判断に至ってしまったのだろう。
逆に言えば、その権限でポケモンや道具を全てを取り上げて放り出すことも、それこそムベに"始末"させることも可能だった*5のに、単なる追放で終わらせたのはデンボクの最後の慈悲だった、とも言え、当初は主人公に寛容に接していたのも偽善ではなかったようだ……。

もし時空の裂け目よりポケモンが現われれば、デンボクは我を忘れてしまうだろう、そうならないためにもムベはデンボクの事を救うよう主人公に頼み入った。


「お前か……」

シンオウ神殿にて甲冑で身を包み、佇んでいたところで主人公としばらくぶりの再会を果たす。
「あかいくさり」の事は事前に聞き及んでいたようで「本当に信じてよいのか?」と未だに信じられない様子だったが、主人公と共に三つの湖を回ったセキorカイ*6の説得を受け、「より強いものがこの先の事態に当たる」としてポケモン勝負を挑んでくる。

敗北後は主人公を真の強者と讃え、直後に膝を付いて土下座した
これまでの無礼を衷心より詫び、ギンガ団のため、コンゴウ団・シンジュ団らカミナギの民のため、そしてヒスイ地方に生きるポケモン達のために力を貸してくれるよう頼み込んだ。
主人公がいよいよシンオウさまに挑もうとする時には、ハイパーボールを10個授けて背中を押してくれる。

シンオウさまとの戦いを制して見事捕獲した直後、裂け目よりもう一体のシンオウさまが出現すると、これまでの口調とはうってかわって突然流暢なコガネ弁*7で退却を促した。

「もう一体のシンオウさまが……戦いになる前に退却や!」
「ひけい!ひとまず山頂ベースまで戻るで!」

「あほかあ!死んだら終わりやろうが!!」

「おまえもはよ去らんかあ!」

恐らくは気が動転したために地元の訛りが出てしまったと思われるが、実際この時点では「あかいくさり」が砕けシンオウさまを制御する術は失われていたので一時撤退は正しい選択だった。
また「死んだら終わり」という言葉は、多数の同胞を失った経験があるからこその言葉と言えよう……。

山頂ベースに戻ってからはセキとカイにも詫び、ギンガ団を追われたにもかかわらずヒスイ地方を救ってくれた主人公に感謝の意を述べた。
セキとカイも大凡の背景事情を察してか追及する事はなく、ここに三つの団の長が改めて団結した

もう一体のシンオウさまとの最終決戦に臨もうとする主人公をセキ・カイらと共に見送り、コトブキムラを守るために異物は排除するしかないという自分の考えを変えてくれた事を語った。
支援は惜しまないが主人公なら助太刀無用だろうとその実力に太鼓判を押し、ヒスイ地方の未来を託している

主人公がついにもう一体のシンオウさまの捕獲に成功した際には感極まって男泣きしてそれを指摘したセキを投げ飛ばし、難事を乗り越えた祝いとしてギンガ団・コンゴウ団・シンジュ団による団の垣根を越えた「祭り」の開催を宣言した。


「ヒスイ地方に生きるもの」

「みなの新しい門出を祝うのだ!!」


■エンディング後

プレートの収集に勤しんでいるという主人公の噂を聞き、始まりの浜に呼び出した。
浜にたどり着くと甲冑姿で佇んでおり、初めて出会った時のようにいきなりの立ち合いを主人公に要求。
と言っても今回はポケモン勝負だが、これに勝つと主人公にとってのポケモンとはではなくいつでも共に遠くへ歩むための大切な存在であると理解し、かつて始まりの浜に漂着した時に拾っていた「こぶしのプレート」を主人公に託した。

今回の騒動の中心として皆の心に在り続け、デンボクや主人公らをまるで導いていたかのようなシンオウさまの存在を思い「この地はヒスイ地方ではなくシンオウ地方と称すべきかもな」と語った。
続けて「わたしにいう資格はないが」と断った上で、主人公のような才ある者が調査隊員で良かったという思いを明かし、ポケモンの知識を広げるためにますます調査に精進するよう激励するのだった。


手持ちポケモン


●1回目(シンオウ神殿)


強面かつ攻撃的な♂のポケモンが多い中で、紅一点のピクシーという意外なポケモンもいるのが印象的なパーティー。
耐久力が高く、返しで手痛い一撃を与えてくるピクシーとカビゴンが特に強敵である。

●2回目(始まりの浜)


シンオウ神殿でのレベルが全体的に4上がり、手持ちには新たにヘラクロスが加わっている
特訓所で戦闘する際は2回目と同じパーティを繰り出してくる。


故郷について


デンボクやムベらギンガ団古参メンバーの故郷については、ゲーム内に散りばめられている数々の要素からジョウト地方のチョウジタウンだと推測されている。

コガネ弁を喋っている点からジョウト地方、更に同郷のムベがシノビの末裔である事から「にんじゃのさと」としてかつて名を馳せていたチョウジタウン出身である事が推察できる。
さらにコトブキムラの人々との会話から、ギンガ団本部に装飾されているコイキングの像は設計段階ではギャラドスの予定だったが、デンボクの指示で変更させられているとの裏話を聞く事ができ、ギャラドスを避けているかのような行動が見て取れる。

ギャラドスと言えば「きょうあくポケモン」と分類される程に凶暴なポケモンで、一部のポケモン図鑑では「ひとたび 暴れ出すと 大きな 都市が 壊滅する ときもある」「大昔 町を 焼き尽くした 記録がある 恐怖のポケモン」とまで書かれており、またチョウジタウンに関しても町のすぐ側にギャラドスが暴れてできたとされる「いかりのみずうみ」が隣接している。
これらの情報を踏まえると、「かつては今で言うチョウジタウンあるいはその近隣の町に住んでいたが、湖が誕生する切っ掛けとなったギャラドスたちの大暴れを受けて町も同胞も失った」事がわかる。
ただしゲーム内では仄めかすに留まっており、直接言及された設定でない点には留意されたし。

余談だが、『金・銀』では「いかりのみずうみ」が元々町になる予定だった没データ*8を確認できる。
そんな町に成り損なったとも言える場所の出身と思われる男が、後年の作品では新たな土地で町を興そうとするのだから面白い話である。


ナナカマド博士との関連


冒頭に記載されている通り、『LEGENDS アルセウス』に登場するキャラの中では唯一既存キャラの先祖として明言されており、実際にナナカマド博士と幾つかの関連性が見られている。

まず、名前の由来とされている「雷電木」とはナナカマドの別称である。
加えて、実は甘党という一面があるナナカマド博士は中でもチョウジタウンの名物である「いかりのまんじゅう」が好物だそうで、これもチョウジタウン出身というデンボクの裏設定が反映されている。
更にヒスイ地方のポケモン図鑑を完成させた際のイベントでは、主人公に倣って自分も博士に師事してポケモンを研究すると発言しているので、これがナナカマド博士の一族がポケモン研究に携わる切っ掛けとなったのだろう。
なおこの際「あとの事はシマボシに任せる」とも発言しており、今後のギンガ団がシマボシの手に委ねられる事を示唆している。


余談


  • 普段は厳格なところが目立つが、公式ガイドブックの設定資料によると情に厚く涙脆いところがあるとのこと。神殿でのやり取りでは特にその性格が現れている。

  • シンオウ神殿で身に付けていた甲冑については、特訓所での会話で「がらる伝来」と明かしている。
    カロス地方において四天王の一角を担うガンピも色違いの全く同じ甲冑を纏っており、カロスとガラルのモチーフであるフランスとイギリスの位置関係を考えると、こちらは隣国から伝来してきた物なのかもしれない。

  • 団長室の机には、タキシードを着用したデンボクと帽子を被った洋装の女性のツーショットを写した白黒写真が飾られている。
    本編でデンボクに関係する女性は登場しておらず、また同胞の命が奪われた過去、そして手持ちの性別が唯一♀なピクシーの存在を考えると、もしかしたら……。



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最終更新:2024年05月23日 16:00

*1 作中における「悪魔の証明」の表現は、カイの発言を借りると「鬼の証明だよ!」となっている。

*2 このシーンはイベントムービーではなく、プレイヤーは通常通り自分で主人公を操作して、シマボシの後をムラの表門までついていかなくてはならない。まるで市中引き回しである……。

*3 ギンガ団へ復帰するまでは、セーブ画面の隊員ランクも表示されなくなる。

*4 シマボシがこっそり「便宜は図っておく」と言ってくれたのでわかって協力してくれているのだろうが、それにしてもその胆力には助けられるところである

*5 後にムベが主人公の命を狙うが、それは彼の独断でありデンボクの指示ではない。ムベも本気で主人公を始末するつもりはなく、むしろ暴走しかけていたデンボクを止めるに値する実力があるのかを確かめるためという意味合いが強かった。そのためシノビであるにも関わらずわざわざ正体を明かした上、正面切ってのポケモンバトルを仕掛けてくる

*6 追放イベントの際、セキorカイのどちらに助力を受けるか選ぶことになる。

*7 『ポケモン』の世界における関西弁のようなもの。既出キャラではマサキアカネも話している。

*8 湖そのものはある(完成版より南西方向に伸びている)が、北西にジム・ポケセン・ショップを備えた町が配置されている。完成版では家が一軒あるだけ。