ドレディア

登録日:2010/10/24(日) 14:57:56
更新日:2025/03/13 Thu 22:12:34
所要時間:約 5 分で読めます





美しい花を咲かせるのはベテラントレーナーでも難しい。セレブに人気のポケモン。


出典:ポケットモンスター、94話『ヘラクロスロス、恋するカイロス』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ドレディアとはポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトから登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.549
分類:はなかざりポケモン
英語名:Lilligant
高さ:1.1m
重さ:16.3kg
タマゴグループ:植物
性別比率:♂0♀100

タイプ:くさ
特性:マイペース(混乱しない。いかくを受けない)
  :ようりょくそ(天候が晴れの時に素早さが二倍になる。)
隠れ特性:リーフガード(晴れの時に状態異常、あくび状態にならない)

HP:70
攻撃:60
防御:75
特攻:110
特防:75
素早さ:90
合計:480

努力値:特攻+2

チュリネに「たいようのいし」を使うと進化する。

■チュリネ


全国図鑑No.548
分類:ねっこポケモン
英語名:Petilil
高さ:0.5m
重さ:6.6kg

タイプ:くさ

■概要


頭に花飾りを付け、体にはつぼみのドレスのような物を纏うお嬢様のような姿をした可愛らしいポケモン。
ドレディアちゃんマジお嬢様

しかも形のよく似たキレイハナチェリムとは違って♀しかいない。

その頭の香りは気分をリラックスさせる効果がありセレブにも人気が高い。

しかしその花を綺麗に育てるのはベテランのトレーナーでも難しいとされ、手入れを怠るとあっという間に枯れてしまうという。
さらに「パートナーとなる♂ができた瞬間に花がくすんでしおれていく」「花から作られる精油が非常に高価」など、かわいい割に設定が結構えぐい


■ゲームでのドレディア


ホワイト・ホワイト2で進化前のチュリネが序盤のヤグルマの森で出現する。

進化前は「ねむりごな」+「メガ(ギガ)ドレイン」、進化後は「ちょうのまい」+「はなびらのまい」が基本戦術で、特に後者の全抜き性能が高い。
特性は天候が晴れでなければ活かせない「ようりょくそ」よりも、「はなびらのまい」使用後の混乱を無効化できる「マイペース」がお勧め。
石進化の例に漏れず、ドレディアになると覚える技がかなり少なくなる点には注意。

ただBW版に関してはくさタイプに何かうらみでもあるのかと邪推したくなるほどくさタイプが使いづらい。
有利を取れるジムリーダーがかなり少ないこと、一見等倍が通りそうなポケモンが「そうしょく」という新特性を持っていることなど。
さらにドレディアは後述のように技のバリエーションが極めて狭いため、草技が通用しない相手には文字通り手も足も出なくなってしまう。

「ねむりごな」がバトルにもポケモン捕獲にも役立つこともあり、使い所の多い有能なポケモン。
草技特有の使いづらさはあるものの、その火力と「ねむりごな」のおかげで強く、さらに「ちょうのまい」まで覚えるのだ。
おかげで草御三家ツタージャをパーティから外す人が続出した。

ブラックではシッポウシティでモンメンと交換してくれる人物が存在する。
ニックネームは「チュりん」
個体値は特攻Vで性格は「ひかえめ」で特性「ようりょくそ」、持ち物は「クラボのみ
特性こそストーリー攻略には不向きだがそれ以外は優秀で、十分優秀な戦力になる。そもそも野生種がホワイト版にしか出てこないので入手手段としても十分。
ブラック2でも交換できるのだが、こんどは「おくびょう」で「マイペース」になっている。
そして持ち物がなんと「パワーウェイト」になっている。

LEGENDSではリージョンフォームとしてヒスイドレディアが新たに登場した。あちらはくさ/かくとう複合となりステータスも物理型に変化した。
やたら攻撃的な外見が特徴で、ドレディアと言われなければ……というか、言われても気づかないほど原形がない。お前本当にドレディアか?


■対戦でのドレディア


高い特攻とそこそこの素早さを持つ特殊アタッカー。

上記の通りBWから威力が強化された強力な草技「はなびらのまい」を自力で習得する事が出来、
さらに特性「マイペース」により「はなびらのまい」の混乱のデメリットを打ち消すという超強力なコンボが可能。

BWから追加された特攻・特防・素早さを一段階ずつ上げる積み技「ちょうのまい」も習得する事が可能。
これにより強化された「はなびらのまい」はまさに脅威の一言。水タイプポケモンに当たれば三枚おろしどころか刺身にまで調理されてしまうだろう。
ただし混乱はせずとも行動不能のデメリットは残り、草タイプは半減する相手が多いのでマイペース型でも採用確定とまではいかない。

また「ようりょくそ」の特性を持つので晴れパで運用するのも手。
この場合「はなびらのまい」は採用しづらくなるが、晴れなら溜めなしで撃てる「ソーラービーム」が使いやすくなる。

攻撃一辺倒ではなく、草タイプ特有の「ねむりごな」等の補助技も完備しており、眠らせてから積むことも可能。

なお特性「リーフガード」は「ようりょくそ」を捨ててまで採用する魅力が乏しく基本的に候補外。

しかしやっぱり不遇な草タイプ。
「はなびらのまい」の威力自体は確かに強力だが草タイプ故に半減されやすく、数字程の威力は発揮しにくかったりするので過信は禁物。
操作不能のデメリットもあるので、何も考えずに打つとボーマンダウルガモスの起点にされたりする可能性もある。
これを嫌って「エナジーボール」などにすると今度は一気に火力不足となって使う意味自体が揺らいでくるという、最悪のジレンマを抱えている。

また草タイプの宿命かその半減の多さを補うサブウェポンも異常に乏しい。
というか、ただでさえ少ない草タイプの中でも目を剥いて驚くほど少ない。どれくらい少ないかというと、キマワリがマシに見えてくるレベル。いうなれば特殊版ギギギアル
もちろんだからこそ「ちょうのまい」なんて無法な技が許されたのだろうが、それにしたってやりすぎである。*1

ロマン砲こと「はかいこうせん」すら真面目な候補に上がる始末。
よってガチで使うならめざパの厳選は必須。ほぼ、じゃなくてこれの有無で雲泥の差。
タイプは辺りが候補。

また耐久もあまり高くなく草タイプ故の弱点の多さも手伝って耐久は並以下。
特に最近は強力な炎や虫がはびこっているので要注意である。
特殊耐久は「ちょうのまい」でまだ何とかなるとしても物理に関してはどうにもならず。

おまけにやっぱり特殊タイプの運命として『ハピで止まります』(特攻極振り+蝶の舞1積花びら舞で個体値HD31努力値H252・D0の典型型ハピに乱数3発、90%以上の確率で4発必要)
「はなびらのまい」のせいで隙を晒しやすい上、「ちょうのまい」「ねむりごな」とやることがほぼ固定されているせいで非常に読まれやすい。
対戦相手にしてみれば容易にくじきやすいポケモンなので、相手を見極めて戦うことが必須となる。


……というのが第六世代(XYORAS)までの彼女の話。

SM発売後、そこには激変した対戦環境によって最高の相棒を得たドレディアの姿が!
コータスに「ひでり」が追加されたこと等で、ダブルバトルにおいてポテンシャルが見事なまでに噛み合い、開花したのである。

  • 特性「ようりょくそ」による圧倒的な素早さからの眠り粉、おさきにどうぞ
  • おさきにどうぞ、かぁ~らぁ~のぉ~超速コータスのふんか!→相手は死ぬ
  • Zワザ「ブルームシャインエクストラ」でスカーフガブリアスだろうが高乱数で一発

とうとう晴れパドラゴンを苦にしないほどのごり押し力を手に入れてしまった。
ついでに言うと、カプ・テテフ等の準伝説フィールド持ちとも相性が良い。
結局炎とドラゴンに両方半減されるのは内緒だ!

剣盾ではめざパが廃止、ゆめくいも没収されたため、草タイプの中でもサブウェポンの貧弱さが最低レベルに。
その一方で新たな攻撃技として「かふんだんご」を習得。サブウェポンとしてあまりにも需要が低い虫技でありアタッカーとしての評価向上には繋がらなかったが、味方に撃った時の効果がHP回復50%と超強力で当然ダブルバトルでの評価は伸ばした。*2
これによりシングルでの運用がますます厳しくなってしまったため、前作以上にダブルバトルが主戦場となっている。
だが、この作品は折しも天候・フィールドの取り合いが激しいダイマックスの時代。
飛行弱点なので「ダイジェット」の餌食にされるわ、ダブルのコータスとのコンボも後出しの「ダイストリーム」「ダイアイス」で天候を変えられ、あっさり崩壊するわとあまりにも散々であった。

SVでは流石にサブウェポン不足が改善されるか…と思いきや結局新規習得ははステータス上ほぼ使わない物理技のくさわけとタネマシンガン、特殊技に至ってはテラバーストしか与えられなかった。しかも後から参戦したヒスイドレディアは物理型のステータスであるにもかかわらず特殊技であるぼうふうやエアスラッシュが与えられるというチグハグな事になっている始末。
一応テラスタル/地面によるテラバーストで打点を得られるがドレディアのサブウェポンを起動するためだけに一度きりのテラスタルを使うというのも安定性に欠ける。

DLC『碧の仮面』でウェザーボールのわざマシンが復活、なんとドレディアが新たに習得するようになった。これにより実質4タイプの技を一気に得たほか、晴れ下ではほのおタイプ以外のテラスタルも採用が可能に。
更にフェアリータイプで威力80の攻撃技「みわくのボイス」を習得し、以前に比べれば攻撃範囲はマシになった。

しかし、相性補完としては微妙なところか。
「ようりょくそ」を活かせる晴れパに投入するとウェザーボールは炎タイプの技として採用することになるが、草技に耐性を持つ草・虫・鋼に有効なのは良いとして一致草技ともども炎タイプに交代されると半減で受けられてしまう。
「みわくのボイス」も600族等の強豪が多く草技に耐性を持つドラゴンに有効なのは良いが、こちらもやはり炎タイプには半減されてしまう。
相性補完としては炎に有効な「だいちのちから」「げんしのちから」あたりが欲しかった所か。
また「ようりょくそ」アタッカーならドレディア以上に攻撃範囲が優秀で「ねむりごな」もあるフシギバナ、不一致ウェザーボールより遥かに強力な一致炎技を持つスコヴィランがいる。
「ちょうのまい」を一度積むことでこれらを上回る活躍ができるのか考え所。
「ようりょくそ」を捨てて雨パみずタイプのウェザーボールを撃ったりもできるが、相手の水技を半減で受けられなくなる上に特性を汎用性の低い「マイペース」にしてまでやることなのかは疑問が残る。

なので相変わらず活躍の場はダブルバトルが中心。
シングルバトルとダブルバトルはまったく違う景色が広がっている一例と言えるだろう。*3
どっちも結局れいじゅうランドロスゲーというわけではないのだ。……ないよね?

■ポケモン立体図鑑BWでのドレディア


笑顔が無茶苦茶可愛い。

ただし、現在では後継ソフトの『全国図鑑PRO』共々ソフトの配信が終了している。



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どんなに てまと じかんを かけて しらべて ついきしゅうせいしても うそっぱちと たいげんそうごと としでんせつの ほうが おもしろがられる。


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最終更新:2025年03月13日 22:12

*1 キマワリも「サンパワー」の影響で特殊技の引き出しが少ないが、あちらは「マジカルシャイン」や「だいちのちから」を覚える。

*2 しかし扱いとしては攻撃技であるため、味方の「テレパシー」に無効化される点で注意が必要

*3 とはいえ対戦の風評は概ねシングルバトルにおける評価とイコールなので、ダブルで実績を残そうと自身のサブウェポン不足を嘆かれてばかりでなかなか不遇扱いを抜け出せずと言うのが実情。ドレディア愛を語る某有名プレイヤーですらこんな扱いなのでさもありなん……