アカギ(ポケモン)

登録日:2011/08/20(土) 01:16:08
更新日:2025/08/21 Thu 20:13:36
所要時間:約 15 分で読めます





この世界を 形造るのは 時間と 空間の 二重螺旋
そして シンオウに 奉られるのは 時間と 空間の ポケモン
シンオウの神話…… その真実を 調べるべきか



アカギとは『ポケットモンスター』シリーズのの登場人物。
初登場は『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』。

CV:津田健次郎(ポケモンジェネレーションズ)/武内駿輔(ポケモンマスターズ)


◆概要


『ダイヤモンド・パール・プラチナ』及び『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』に登場する悪の組織ギンガ団』の総帥。

彼の目標は、伝説の神であるポケモンを復活させ、その力で世界から全ての心を失くすこと
そしてその為に、一旦既存の世界を無に帰し、新世界を創生しようとしている。

なお、バージョンによって思想が異なっており、
『ダイヤモンド』『ブリリアントダイヤモンド』では時間を操るディアルガ、『パール』『シャイニングパール』では空間を司るパルキアを復活させ、争いのない理想の新世界を創生し、自身がその新世界の神になるという目的。
『プラチナ』では人の「心」や「感情」を争いの原因となる不完全なものとして忌み嫌い、ディアルガ・パルキアの両方を復活させ、今ある世界を消して心の存在しない完全な世界を創り出すという目的となっている。


性格は極めて冷静。
主人公に敗れた際は「おもしろい そして きょうみぶかい」と称賛し、その強さを認めてマスターボールをくれたりと、なかなか男前な性格。
また『プラチナ』では、主人公にDNAについて優しくレクチャーしてくれる大人。

ギンガ団の科学技術の結晶・赤い鎖の生成にも成功した頭脳派でもある。
さらにさらにカリスマ性にも溢れており、演説では大勢のしたっぱを魅せていた。

このように、圧倒的な余裕を見せつけると同時に悪の王道を行く、まさに悪人の鑑である。

なおかなり貫禄がある外観だが、『プラチナ』では実年齢はハンサムにて「あれで27歳」と判明。老け顔説が浮上。

そのカリスマ性や後述の裏設定、使用ポケモンのこれまでにない強さから真面目な方面で人気は高い。



◆ゲームでのアカギ


『ダイヤモンド・パール』及び『BD・SP』では上記の通り、
「サイクリングロード」を抜けてヨスガシティに向かう途中に通過する「テンガンざん」にて初対面となるが、
『プラチナ』では御三家を貰う前にライバルと一緒に訪れる「シンジこ」にていきなり登場。ゲームを最初から始めて数分後に出会うことになる。

……流れる 時間 ……広がる 空間
いずれ このわたし アカギのものにしてやる
それまで この湖の 底深くで
眠っているがいい 伝説のポケモンとやら

『プラチナ』では以降も『ダイヤモンド・パール』よりも出番が増加し、戦闘回数も2回から3回に増える。

なにかとシロナの対として描かれる事が多く、特に『プラチナ』における「やぶれたせかい」での両者のレスバトルは必見。一見絶対的な正義であるシロナだが、見方を変えれば彼女の主張は強者目線の理屈に過ぎないとも捉えられ、アカギ側に同情してしまったプレイヤーも多い。

なおナギサシティ出身らしく、ナギサシティには一切の攻撃を加えていない。
これには諸説あるが、「心を失くしたはずのアカギの良心が残っていた皮肉」と解釈されるのが一般的。
またファイトエリアでは、彼が「心」を憎むようになった経緯が断片的に語られる。


使用ポケモン

【ダイヤモンド・パール】


ギンガ団に 盾つく キミの 力 見せてもらいたい
  • 1戦目(ギンガだんアジト)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
ヤミカラス 40 ふみん ドリルくちばし
ナイトヘッド
おどろかす
さしおさえ
-
ゴルバット 40 せいしんりょく どくどくのキバ
エアカッター
かみつく
ちょうおんぱ
ニューラ 43 せいしんりょく れいとうパンチ
きりさく
でんこうせっか
いやなおと
オボンのみ

……許さん
あの 3匹 もう一度 捕らえ あかいくさりを 作り出してやるッ
その前にッ! おまえを 叩きのめそう!!
  • 2戦目(やりのはしら)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
ドンカラス 45 ふみん ドリルくちばし
あくのはどう
はがねのつばさ
さしおさえ
-
ギャラドス 45 いかく アクアテール
こおりのキバ
じしん
ギガインパクト
クロバット 46 せいしんりょく クロスポイズン
エアスラッシュ
かみつく
あやしいひかり
マニューラ 48 プレッシャー れいとうパンチ
つじぎり
かわらわり
シザークロス
オボンのみ


【プラチナ】


なぜ この 不完全な世界を 守ろうとする
それが 間違いであることを ギンガ団のボスである
この わたしが 教えてやろう
  • 1戦目(カンナギタウン)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
ニューラ 34 せいしんりょく れいとうパンチ
きりさく
でんこうせっか
いやなおと
-
ゴルバット 34 せいしんりょく どくどくのキバ
エアカッター
かみつく
ちょうおんぱ
ヤミカラス 36 ふみん ドリルくちばし
だましうち
ナイトヘッド
おどろかす
オボンのみ

心という 不完全なものが 感じる 憐れみや 優しさ
そんな 曖昧なものに 突き動かされ ここに来たことを
わたしが 後悔させてあげよう
  • 2戦目(ギンガだんアジト)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
ニューラ 44 せいしんりょく れいとうパンチ
きりさく
でんこうせっか
いやなおと
-
クロバット 44 せいしんりょく どくどくのキバ
エアカッター
かみつく
ちょうおんぱ
ドンカラス 46 ふみん ドリルくちばし
だましうち
ナイトヘッド
おどろかす
オボンのみ

わたしは 負けぬ!
あの 影のポケモンにも! くだらない 世界にも!
  • 3戦目(やぶれたせかい)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
ヘルガー 45 もらいび あくのはどう
かえんほうしゃ
かみなりのキバ
おにび
-
ギャラドス 46 いかく たきのぼり
こおりのキバ
じしん
ギガインパクト
クロバット 46 せいしんりょく クロスポイズン
エアスラッシュ
どくどく
あやしいひかり
ドンカラス 47 ふみん ドリルくちばし
つじぎり
ねっぷう
サイコキネシス
マニューラ 48 プレッシャー れいとうパンチ
つじぎり
シザークロス
ねこだまし
オボンのみ


『ダイヤモンド・パール』で戦うのはアジトとやりのはしらの2度だったが、『プラチナ』ではカンナギタウンの祠が初戦で、決戦がやぶれたせかいとなっている。

あくタイプに加え「きょうあくポケモン」のギャラドスと、ビジュアル重視の面子だが、なんだかんだで普通に強いので注意。
特に『プラチナ』でのやぶれたせかいでの最終決戦は、目先のギラティナに目を奪われて適当に戦うと苦戦しがちである。
一応全員いわタイプが弱点となっているが、ストーリー中で手に入るいわタイプは基本的に鈍足ばかりで、先手をとられて倒されてしまうことも多い。
運要素が強いが、いわ技を覚えたポケモンに『せんせいのツメ』を持たせるのも有効。
また、3匹がひこうタイプなのででんき技も有効。ただし、ギャラドスが「じしん」を使うため要注意。
最悪全滅すると、再び山登り→やぶれたせかい探索となり鬱陶しいことこの上ない。
心してかかるように。

『ダイヤモンド・パール』時点でもそれなりに厄介だったが、『プラチナ』では技構成がガチ仕様となっており、わざマシンで覚える技以外にもマニューラの「ねこだまし」といった遺伝技やドンカラスの「ねっぷう」といった教え技で覚える技がふんだんに盛り込まれている。
恐らく、アカギも本当は自分のポケモンに対して深い愛情を注いでいたのではないかと思われるであろう。
ゴルバットがクロバットに進化しているあたり、それがわかるのではないか。


【ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール】

  • 1戦目(ギンガだんアジト)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
ヤミカラス 40 ふみん つばさでうつ
ナイトヘッド
ダメおし
ちょうはつ
- 性格
ようき

個体値
HBD15

努力値
HBD68
ゴルバット 40 せいしんりょく いやなおと
どくどくのキバ
エアカッター
かみつく
ニューラ 43 するどいめ メタルクロー
こごえるかぜ
つめとぎ
ふくろだだき
オボンのみ

  • 2戦目(やりのはしら)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
ドンカラス 45 きょううん つじぎり
エアカッター
はがねのつばさ
きりばらい
ピントレンズ 性格
ようき

個体値
HBD15

努力値
HBD68
ギャラドス 45 いかく たきのぼり
こおりのキバ
じしん
かみくだく
ソクノのみ
クロバット 46 すりぬけ クロスポイズン
エアカッター
とんぼがえり
おいかぜ
せんせいのツメ
マニューラ 48 わるいてぐせ なげつける
あなをほる
つばめがえし
メタルクロー
ヨプのみ


リメイク版の『BD・SP』では原作の『ダイヤモンド・パール』再現なので、手持ちの種類とレベルは原作と同様。

一方で『BD・SP』ではジムリーダーなどのボスキャラの強さにテコ入れが入り、技構成変化したり努力値が振られているなど、『ダイヤモンド・パール』時とは比べ物にならないほど強化されていることがほとんどである。
そして当然アカギも技構成などが変更され努力値も振られているているのだが、その強さはというと…




弱 い。



この一言に尽きる。誰が呼んだかアカギならぬダメギ

まず個体値・努力値がまずく、個体値HBD全て15残り全て0・努力値HBD全て68
そのくせ性格だけは全員ようきと言うツッコミどころ満載の調整。
手持ちポケモンを見ると分かる通りどちらかと言うと速攻型やパワーアタッカーなので実に噛み合っていない。
その点も踏まえて話を続ける。

1戦目だが、印象的であったヤミカラスの「ドリルくちばし」やニューラの「れいとうパンチ」といったタマゴ技が消滅しており、何とも言えない微妙な技構成に。
…というか実は、どこぞの悪の組織のリーダーたちのように 野生で登場したときのレベルの技構成とほとんど変わらない *1。どうしてこうなった。

しかし2戦目ではジムリーダー同様にすべての手持ちに持ち物を持たせているほか、技構成や特性が変化しているなどといった強化がされているのだが、これまた ツッコミだらけの構成になってしまっている。


■ドンカラス
特性『きょううん』と『ピントレンズ』を活用した急所狙いの戦法。
それを活かす為に急所に当たりやすい「つじぎり」と「エアカッター」を積んでいるまではいいのだが、高威力低命中の技を覚えているわけでもないのに 「きりばらい」が入っている 。何故。ポケスペで使っていたためめ、それを意識したのだろうか。
歪な個体値努力値の影響も悪い方向で受けてしまっており、急所狙いの割には数字の方が足りていない。
しかし、「きりばらい」を除けば旅パのドンカラスは比較的確定急所狙いのこのような技構成になりやすいので、後述の2匹よりはまだ比較的マシである。


■ギャラドス
4匹の中では技もしっかりしており、弱点対策として『ソクノのみ』を所持している。
ただ個体値・努力値の影響をこちらもモロに喰らっており、想像以上に火力は出ない。
具体的に言うと、旅パに入れた同レベル辺りのパチリスでも「じしん」に耐えられる。
攻撃力だけで言えば特化55族くらいしかないので…。


■クロバット
『せんせいのツメ』に「おいかぜ」持ちと意地でも先手を取ろうとしている構成。
なら最初から素早さに努力値振ってやれよ。
他にも「エアスラッシュ」がLv.62習得のせいで覚えさせられなかったのか「エアカッター」に格落ち。当然火力はない。
恐らく「おいかぜ」で味方の素早さを上げ、「とんぼがえり」で後続に託すといった戦法なのだろうが、一番恩恵のありそうなドンカラスは先発なのでなんともチグハグ。
そうでなくとも コイツが最後に出てくることが結構あるため 涙を禁じ得ない。


■マニューラ
アカギの切り札兼 このパーティの一番のツッコミどころ
こおり技を何故か覚えておらず、自身の弱点対策に特化したような技構成になっている。*2
しかし「つばめがえし」と「メタルクロー」は威力が貧弱なため弱点を突かれてもそこまで痛手にはならず、「あなをほる」も相手に1ターン猶予を与えるため、後出しでひこうタイプ出せば無傷で済む。そしてこおり技を覚えていないのでそのままムクホーク辺りに殴られる。
そしてせっかく持たせている『ヨプのみ』を 「なげつける」(威力10) で勝手に消費させるといった、 もはやナメているとも思える謎行動を起こす。 PVではちゃんと「つじぎり」を使っていたはずなのだが。
恐らく特性『わるいてぐせ』を発動させる為にこうなっていると思われるのだが、旅パでそんなものを意識する必要はあるのだろうか…。


■その後

【ダイヤモンド・パール/BD・SP】
……!! おまえに とって 本当の 究極とは なんだ?
本当に 光り輝く 大切な ものを 知ってるのか?(ダイヤモンド・BD)
本当に 美しく 輝く 幸せを 知ってるのか?(パール・SP)
……まあ いい わたしは いつか 必ず 神と なってみせる
そして 究極の ものを 自分の ものと してやる……

【プラチナ】
もういい たくさんだ! だから 心が 大事だと 言いたいのか!
そんなもの 今まで 幸せに 生きてきたと 思い込んでいる 人間の 戯言だ!
いま わたしが 感じている 怒り 憎しみ 憤り……
この 醜い 感情は 不完全な 心の せいだ!
……まあいい おまえたちとは 分かり合えない
いいか? わたしは 世界の 謎を 解き明かし 必ず 完全な 世界を 作り出す
いつの日か 気づけば おまえは!
わたしが 作り出した 心のない 世界に 生きている


『ダイヤモンド・パール』では「やりのはしら」、『プラチナ』では「やぶれたせかい」クリア後には会うことができなくなる。どこへ行ってしまったのだろう…


アカギの過去を知る鍵としてナギサシティの民家の老人から

「そういえば 昔 アカギという 子供が いたような
 誰とも 付き合わず 機械と 戯れてばかり…
 とても 勉強が できたから どんなふうに 育ったのかねえ」

という話を聞ける。
また『プラチナ』でのロトムのフォルムチェンジ配信イベントのみで見ることが出来る日記帳を書いた“少年”の正体が子供時代のアカギではないかという説がある。



出会いは突然だったよ
僕がなくしたおもちゃのロボットを見つけたとき
芝刈り機のモーターからポケモンが飛び出してきたんだ

不思議そうに僕に近寄ってきた

ポケモンは笑ったように見えた
そのとき分かったんだ、僕たちは友達になれるって
不思議なポケモンをロトムって呼ぶことにした…



(一部略/続きにはロトムとの思い出…そして別れが綴られている)


加えて、「もりのようかん」内にある殴り書きにロトムを盗まれたと解釈できる文章があるため、
この大切なロトムを盗まれたことこそがアカギが新世界を創造するために行動を始めた原因なのでは?との考察もある。
(ただしこちらに関して盗まれたのはウラヤマさんないし親族の物であってアカギは無関係の可能性も否定できないが)


ウルトラサン・ウルトラムーン

時間と空間の二匹の伝説のポケモンを使い「心が存在しない世界」を作り出した瞬間から呼び出されたアカギがレインボーロケット団のメンバーとして登場。



【ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール】

リメイク版ではクリア後のとある場所にて彼と幹部の3人に再会できる。




◆アニメでのアカギ



表の顔はシンオウ経済界名士であるスーツでキメた紳士だが、笑みの下にギンガ団ボスという対局の顔を隠している。
ゲーム版以上に狂気的で、新世界創造の野望の為ならばどんなものでも利用し、仲間を切り捨てることもいとわない非道な支配者として描かれている。
シンオウ地方消滅を目論むもサトシ達が阻止したことにより失敗に終わる。
しかし新しい世界の夢は潰えず、最後はディアルガとパルキアが造り出した次元の狭間へと消えていった。
悪役でも生存や何らかの救済、ギャグキャラ化がされることが多いアニメの中では(同作に出ていたポケモンハンターJと合わせて)かなり珍しい末路を迎えることになった。

その後、『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』のDP編の要素が加わった特別編『ポケットモンスター 神とよばれし アルセウス』において回想シーンにのみ登場。本編でギンガ団残党が野望の実現と共にアカギとの再会を目論んだものの作戦は失敗に終わり、特に救済措置が入る事も無かったため、消息を絶った後の動向は遂に不明のままとなった。

声優が二代目・サカキも担当しており三宅氏は悪の組織のボスを二役やったことになる。
さらにドームスーパースター・ヒースも彼の持ち役であることは忘れてはいけない(この他にも三宅氏はシンジエレキブルなど多くの役をこなしている)。
ちなみに、アオギリとゲーチスも同じ声優であるが、マツブサとフラダリの声優は異なる。



◆『ポケットモンスターSPECIAL』でのアカギ


第7章ラスボス
概ねゲームと同じ。手持ちポケモンはクロバットとヘルガーの代わりにジバコイルダイノーズが追加されている。
最強クラスのチャンピオンと誉高いシロナを追い詰めるほどの実力者。
アジトにて時間稼ぎとしてシロナと対決。
彼女を挑発する事でガブリアスを(未完成の「りゅうせいぐん」による体力切れで)実質戦闘不能にまで追い詰めた。
時間稼ぎが成功した事や、自身の手持ちも疲弊していた事でこれ以上の戦いは双方無益と判断し、アカギの方から撤退。*3
勝負自体は引き分けに終わった。
実際の試合形式では、アカギの棄権負けと言う事になるが、皮肉にもアカギもシロナとは別ベクトルで「勝ち負けにはこだわらない」トレーナーであった。

ポケスペにおいてチャンピオンは基本ボスの噛ませにされる事が多いものの、引き分けという形とはいえどちらの評価も落とさなかった、隠れた名勝負と言える。
最後はディアルガ・パルキアの暴走で発生したやぶれたせかいにギラティナの力で引きずり込まれ、行方不明になった…。

…が、実はやぶれたせかいに閉じ込められており、第8章にてダイヤモンドと再会。
ダイヤモンドと共闘しつつ、その会話の中で得たものがあったようで、やぶれたせかいから帰還後はひとり責任を取ろうとしていたが、
ジュピターに自分及びマーズとサターンの責任を取るようにいわれ、彼らとともにどこかへ旅立っていった。

実は現状ではポケスペにて唯一の「改心し、まともな状態で退場した」ボスである。



◆『ポケットモンスターダイヤモンド・パール物語 ポケモンDP』でのアカギ


ヨスガシティで初登場する。
ヒロインのミツミを戦闘マシーンに育て上げた張本人。
手持ちはマニューラとギャラドス

自分の望む世界を創るため主人公のハレタと敵対するが、ハレタからは初対面以来「おっちゃん」と呼ばれ慕われており、互いの実力も認め合っている。
やりのはしらでハレタに敗れた後は、部下達と共に暴走したディアルガとパルキアを止めるため協力した。
その後プルートにギンガ団の実権を握られ幽閉されるが、彼を慕う部下達に救出される。
やぶれたせかいにも駆けつけ、事件の収束後は、けじめとしてギンガ団を解散した。

カバー裏で顔芸を披露していたりと相変わらずのネタっぷりだが、同時にハレタとのポケモンバトルで思わず熱くなったり捨てたはずの「心」に葛藤したりと魅力たっぷりに描かれているので、彼のファンだという人は必見。



◆余談


名前の由来はトウダイグサ科の常緑高木「アカギ」から。


名前が某博徒と同じだったり、追いつめられると「負けるかもだとっ!?」と取り乱すなど軽いキャラ崩壊をする事から一時期はネタ枠にもなりかけたが、アカギの後発ボスのこいつこいつが正直言って異次元なレベルの弄られ枠に定着したため(特に後者)、近年では真っ当にシリアスなボスキャラとしての立ち位置を確立している。
そもそも『ダイヤモンド・パール』『BD・SP』のゲーム中で初めてプレイヤーと主人公の前に姿を見せたのは「テンガン山」で主人公の方に歩いてきて開口一番に発した台詞が、
キミは 世界の 始まりを 知っているか
なあたりヤバい奴臭が漂っているが。

そもそもアカギ以前のボスもアニメのトンチキ妄想パートでよくキャラ崩壊させられているサカキや、そもそも悪人なのかも怪しくリメイク版で変なネタが追加されたマツブサ、アオギリなど、大概悪の組織のボスは何かとイジられることになるのだが…。

人間を愚かと考え、強大な力を以てして自らの理想とする世界を作ろうとしたという点では後の任天堂作品にもそのような人物がいた。
もし主人公達が止めていなかったのならその者と似たような運命を辿っていたのだろうか。


はるか昔のシンオウを描いた『Pokémon LEGENDS アルセウス』では、アカギに似た容姿のシマボシという人物が登場しているが、
彼女は普段のクールな立ち振る舞いに反して、ケムッソ1匹が目の前に現れただけで大きく取り乱してしまうほどの大の虫嫌い
一方、アカギの手持ちは先述の通りいわ弱点で統一されているが(『US・UM』でのディアルガ・パルキア等は例外として)、
同じくいわ弱点であるむしタイプのポケモンは1匹たりとも存在しない
両者の関係は明言されていないが、仮にシマボシがアカギの先祖ならば、もしかすると彼もまた……。


また『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で「アオキ」というキャラクターが登場。
赤の対比に使われやすい青に「キ」をつけたという対照的な名前の通り、「自分を押し殺し人の上に立つ程のカリスマ性は無いが、人柄は良く何も否定せず、周りの人たちに慕われている」という中身もアカギと真逆といえよう。ただ目つきの悪さだけはそっくり。




この 項目を 追記修せせせせせせせせ……!!

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最終更新:2025年08月21日 20:13

*1 異なる点は、ヤミカラスは「つばさでうつ」→「エアカッター」、ゴルバットは「いやなおと」→「ファストガード」、ニューラは「メタルクロー」→「みだれひっかき」となる。

*2 ほのお・いわ・はがねには「あなをほる」、かくとう・むしには「つばめがえし」、フェアリーには「メタルクロー」

*3 感情表現の乏しいアカギはこの時終始余裕の表情を崩さなかったが、実際はかなり危ない状態であった。