登録日:2022/02/10 Thu 14:04:42
更新日:2025/04/01 Tue 17:43:27
所要時間:約 21 分で読めます
出典:『Pokémon LEGENDS アルセウス』公式サイト、2023年1月18日閲覧、
https://onl.sc/NrZCNgP、
©2022 Pokémon. ©1995-2022 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
概要
ヒスイ地方の各地で商いをしている、イチョウ商会に所属する行商人。
一人称は
「ジブン」。
金髪に灰色の目をした中性的な顔立ちの男性で、左目を前髪で隠し髪を後ろで結わえている。設定画によると背丈は190cmほどあり、非常に大きい。
非常に好奇心旺盛な人物で、特にヒスイ地方に伝わる歴史や神話には大きく関心を寄せており、仕事
をサボっての合間を縫って個人で各地にある遺跡の調査なども行っている。
総じて性格や風貌、ボールの投げ方などは
シロナによく似ている。
話に熱中すると相手の方に身を乗り出し、人差し指を立てて振りながら話す癖がある。
調査隊員である主人公とは道中で度々出会い、お得意様であるギンガ団への「先行投資」として回復アイテムを提供するなど、何かと世話を焼いてくれる。
手持ちポケモン
●1回目(コトブキムラ)
●2回目(ズイの遺跡)
ポケモン |
性別 |
Lv. |
トゲピー |
♀ |
22 |
フカマル |
♂ |
22 |
表ストーリーでは二度戦う事になるが、手持ちの数が少ない上に進化前ばかりなのでいずれも普通の進行度なら問題なく倒せるレベル。
ちなみに一戦目はこの
ゲームで初めてのポケモン勝負で、シリーズ恒例のチュートリアルの役割も担っている。
劇中での活躍
※以下、ストーリーのネタバレを含みます!
■メインシナリオ
ギンガ団入団試験のため、黒曜の原野へ向かおうとする主人公とコトブキムラの表門で初対面を果たす。
空から落ちてきた正体不明の人物として、周囲から奇異の目で見られていた主人公にも偏見を持つ事なく話しかけ、「腕試し」と称してポケモン勝負を挑んでくる。
戦闘後はキズぐすりをプレゼントし、試験について応援すると言いその場を立ち去った。
黒曜の原野では、まさに試験に臨もうとする主人公に対して後ろから不意に声を掛け、ポケモンを捕まえる際の重要なテクニックである「
秘技・背面取りの術」についてレクチャーしてくれる。
調査隊の目的である
ポケモン図鑑についても「完成を楽しみにしている」と笑顔で語っており、この時点では数少ない、主人公に対して好意的に接してくれる人物である。
その後、黒曜の原野のキングである
バサギリを見事鎮めた主人公の前に現われる。
彼(彼女)が持つ
アヤシシとバサギリから授けられた
プレートに対して非常に興味を示し「すべて集めれば何か真実が分かるかもしれない」と興奮気味に語って去って行った。
紅蓮の湿地・ズイの遺跡では、
ユウガオの協力が得られず困っているところに突然顔を見せ、キングを鎮めた腕前を試すために挑戦してくる。
戦闘後は主人公の強さに感心しつつ、
ユウガオの悩みである盗まれた遺跡の石板と、その犯人である野盗三姉妹の存在を伝え、事態解決に協力した。
群青の海岸や天冠の山麓、純白の凍土でもキングを鎮めようとする主人公と再会しており、プレートにまつわる古代の英雄の話や時空の裂け目について持論を展開しつつ、主人公にエールを送っている。
全てのキングを鎮めるも時空の裂け目に生じた「異変」により嫌疑をかけられたためギンガ団を追放され、更には組織のしがらみのためにコンゴウ団からもシンジュ団からも助けてもらえず、途方に暮れていた主人公の元へ最後に姿を見せた。
行商人としてのネットワークを通じて、主人公が追放されたという噂を聞き付けており、彼(彼女)に隠れ家として古の隠れ里に住むコギトの庵を提供する。
「異変」を止めるために必要な「あかいくさり」を入手するべく、3つの湖を回る主人公とセキor
カイの二人に同行し、イチョウ商会経由でのコトブキムラの情報を逐次伝えながらサポートに回った。
最終局面でも商人として主人公にアイテムを提供し、最後まで主人公を支えている。
このようにメインシナリオでは主人公に関わりながら、最初から最後まで支え続けてくれた「異変」終結の影の立役者である。
■エンディング後
ポケモン図鑑の完成に向け、伝説でのみ存在が確認できるポケモンのデータを必要としていた調査隊の元に顔を見せ「ヒスイ地方の歴史や神話に詳しいジブンなら」と調査の助力を自ら買って出る。
調査隊隊長のシマボシもこれを了承し、主人公と同行して調査する事に。
調査を開始するに当たって、ヒスイ地方の各地に刻まれた象形文字から読み解いたメッセージを主人公に伝え、その中で
全なる神「アルセウス」の存在について劇中で初めて言及。
全なる神のかけら=プレートにこそ
アルセウスの痕跡が記されていると考えており、プレートの収集を提案する。
心当たりがあった険し林の奥地より一つ入手できたが、これ以上はウォロもプレートに関わる情報を知り得なかったため、ヒスイの神話により詳しいコギトを当たることに。
結果的にはコギトもそれ以上は知らなかったが、代わりにプレートへの足がかりとなるだろうヒスイ各地に眠る
伝説のポケモン達について教授。
主人公が伝説との接触を担当し、ウォロは心当たりがある場へ赴く別行動を取る事に。
ちなみにここでも
アルセウスへの憧憬を語っている。
コギトより得られた情報を元に、主人公が
伝説のポケモン達から五つのプレートを手に入れ、全て揃うまでいよいよあと二つに迫る。
コギトに残るプレートの在処の情報を催促すると何故か
もくざいを要求されたため、主人公が集める事に。
指定された分を渡すと、古くなったまな板を新調したかったからと明かされ、板は板でもプレートが欲しいとウォロは反発するが、材料調達の駄賃として主人公に今まで使っていたまな板(
せいれいプレート)が渡される所を見ると
驚きのあまり集中線を伴いキャラ崩壊気味になりながら珍しく声を荒げた。
とはいえこれでプレートの収集完了が目前となったため、主人公と共に最後の心当たりとしてカミナギ寺院跡へと向かった。
そこで
ディアルガ・
パルキアの像から離れて打ち壊され朽ちた像を主人公に見せ、二体と同格ながらこの世界を追放された
第三の存在「ギラティナ」の存在を明かし、「いつかアルセウスに牙を剥こうとしていたギラティナは、天に最も近く時空の裂け目が発生した場所でもあるシンオウ神殿に姿を現す」と予想する。
世界の秘密がいよいよ目前に迫る高揚感から饒舌になり、自身の探究心の原点について語り始める。
「ジブン 幼きころより つらいことや 悲しいことがあると
なぜこんな目にあうのかと ひたすら考えたものです」
「それで ジブンは自らの好奇心 向上心に忠実であることを選びました」
「強く興味をひかれたのは 神話 歴史 遺跡などです」
「なぜならそれらを調べる事で世界の成り立ちがわかれば
よりよい世界の創造も可能では? と夢想しましてね」
続けて
ギラティナとの邂逅やシンオウさまに関する情報、プレートの出現が期待できる事を笑顔で語り、主人公より一足先にシンオウ神殿へと向かったのだった。
この先 物語の核心にかかわる重大な
ネタバレがあるようです
続きを見ますか?
シンオウ神殿の最奥にて一人、崩壊した神殿の有様を
「まるで槍の柱」と例えるウォロ。
追い付いてきた主人公に目的だったはずのギラティナはいなかった事を何故か笑顔で伝え、不自然な態度を訝しまれると
「どうかしているのは ワタクシですね」と自嘲し、ぽつりぽつりと
本当の目的を語り始める。
アルセウスの存在を確信した時からどうすればアルセウスに会えるのかだけを考えていた事。
そのためにアルセウスに挑もうとしたギラティナを探し出し、時空の裂け目を開けさせた事。
更には壁画の神話になぞらえ、アルセウスの欠片たるプレートを主人公に集めさせた事。
あなたが持っているのは17枚 では あと1枚は……?」
懐から最後の1枚・もののけプレートを取り出し、イチョウ商会の服を脱ぎ捨てアルセウスを模した髪と服装を纏った真の姿が露わになった。
本性
その正体は
古代シンオウ人の末裔にして
時空の裂け目が開く原因となった張本人。
最終目的として、アルセウスに会い、更に従えられたならば
今ある世界を無にしてあらためて世界を創造すると事も無げに発言している。
本来の一人称は
「ワタクシ」。
シンオウ神殿に向かう直前に主人公に語った心情はどうも半ば本音のようで、よりよい世界を創造したいという思いも
アルセウスに強い関心を寄せている事もどちらも本当。
しかし実情としては、本人の言うところの
「大いなる好奇心」を拗らせるあまりその対象であるアルセウスに心酔という名の強すぎる執着をし、目的を果たすためならば他人を利用することも辞さないという、狂信的な状態に陥っている。
本性露呈後は、アルセウスの加護を得ている主人公に対し「アナタ
ごときが」「
余所者」などと、嫌悪感と敵対心をあらわにした侮蔑的な呼ばわり方をするようになる。以前はあれほどにこやかに親切にしてくれていたのがウソのように……。
それでいて
アルセウスにまつわる物事以外には、神話も伝説も果てしなく無関心のようで、神話に関しては好奇心旺盛のはずが湖の三匹に対しては淡々と解説するのみで、寧ろ
アルセウスフォンの方に強い関心を示していたのは伏線と言える。
そして最終目的の通り既存の世界への執着さえも無いようで、
時空の裂け目によって滅茶苦茶にしても一切の罪悪感を見せず、己の好奇心のためならば完全に消し去ることすらもまるで厭わない。
せいれいプレートのやり取りで見せたキャラ崩壊気味なリアクションも、実際のところはあと1枚のプレートが見つからずに内心苛立ち焦っていたところへ不意にお出しされたためについ漏れ出てしまった本音と思われる。
それまではあからさまなまでにシロナとの共通点を出していたが、本性を表してからは
性格がシロナとは似ても似つかなくなっており、いわゆる
ミスリード・叙述トリックの一種であると言える。
満を持して己の目的を完遂すべく、世界を守らんとする主人公に立ちはだかる。
手持ちポケモン(3回目)
ポケモン |
性別 |
Lv. |
技構成 |
ミカルゲ |
♂ |
68 |
シャドーボール あくのはどう じんつうりき さいみんじゅつ |
ロズレイド |
♂ |
68 |
はなびらのまい どくづき まきびし |
ヒスイウインディ |
♀ |
68 |
だいふんげき いわなだれ かみくだく |
ルカリオ |
♂ |
68 |
インファイト かみくだく バレットパンチ ビルドアップ |
トゲキッス |
♀ |
68 |
エアスラッシュ ムーンフォース じんつうりき めいそう |
ガブリアス |
♂ |
68 |
ドラゴンクロー だいちのちから きりさく アイアンヘッド |
未来から来た主人公と
もう一人の人物を除いた、ヒスイ地方の人間としては唯一の
6匹フルメンバー。
以前の手持ちだった
トゲピーを
トゲキッスに、フカマルを
ガブリアスに進化させた上で新たに四匹追加している。
手持ちはやはりシロナを意識しており、『プラチナ』版から(ヒスイにいない)
ミロカロスと
ヒスイウインディを入れ替えた構成となっている他、初手も彼女と同じく
ミカルゲである。
ちなみに「切り札はこれ」みたいな設定はないので、平気で
ガブリアスを途中で出してくる場合も。
なつき進化が絡むポケモンが3匹も手持ちにいるあたり、ポケモンへの愛情自体は本物の様子。
レベルが全体的に高水準で、早業・力業を使いこなしてくる上に回復も一回だが行い、交代まで的確に使いこなしてくる強敵。
それでいてこちらが交代を行うとこのゲームのシステム上交代先のポケモンに対応した攻撃を仕掛けてくる場合があるので、今一つor効果無し狙いで攻撃をスカすつもりが、抜群を取られてそのまま瀕死に陥る事も……。
BGMはやはりシロナ戦のアレンジで、こちらはこれまで彼女との戦闘直前にかかっていたピアノのメロディが取り入れられている。
なお投球モーションも以前はシロナと同じ投げ方だったが、今回は野球選手の
岩隈久志氏を参考にしたと思われる独自のスイングに変化している。
劇中での暗躍
ヒスイ地方の神話を探究する中で
アルセウスの存在を確信して以来、好奇心を暴走させ
アルセウスに出会うためにあらゆる手段を講じるようになる。
まず
アルセウスに挑もうとした
ギラティナを探し出し、利害の一致から共謀する。
アルセウスを引きずり出すために時間・空間の神たるディアルガとパルキアを本人曰く「
トチ狂わせ」、時空の裂け目が開く切っ掛けをギラティナに与えた。
それと並行して時空の裂け目より落ちてきた主人公と接触、探し求めていたプレートを入手している事を知ると全て集めるようにそれとなく誘導した。
時空の裂け目から
アルセウスを顕現させる方法は
ディアルガと
パルキアが降臨するのみで失敗に終わったため、代わりに主人公にプレートを収集させる方向にシフトする。
アルセウスの力であるプレートを主人公に集めさせて最後に奪い取る算段であり、現在のヒスイ地方を無に還して新たな世界ヘ作り替えるため主人公と相対する。
プレート奪取のために上記のメンバーでポケモン勝負を仕掛けてくる。
苦戦しながらも何とか勝利すると、これほどまで心酔しているにもかかわらず
アルセウスに受け入れられない理不尽を主人公にぶつけるが、直後に笑みを浮かべ……。
手持ちは六匹全員尽き、この時点でウォロの負けは確定。
負け惜しみのハッタリと思われた。
が……!
突如ウォロの背後を闇が覆い、時空の裂け目を作り出した本作のもう一体の黒幕、
はんこつポケモンギラティナが姿を晒す。
ギラティナは協力者として並び立ち咆哮を上げ、ウォロもまた狂気の笑みを浮かべて主人公へと
ギラティナを差し向けるのだった。
●ギラティナ戦
ポケモン |
性別 |
Lv. |
技構成 |
ギラティナ |
|
70 |
シャドーダイブ ドラゴンクロー はどうだん だいちのちから |
実質的な七匹目の手持ちとしてギラティナを召喚し、連戦を挑んでくる。
ウォロからの連戦という都合上、回復は一切無し。ズタボロの手持ちでもそのまま挑まなければならない。
ターンもウォロのポケモンが倒された直後として扱われギラティナが先攻となるため、この時点で残り一匹の赤ゲージ等の満身創痍だったプレイヤーはほぼ確実に負ける。
ウォロ戦自体が半ばサプライズの初見殺しなところもあり、それを何とか乗り越えた多数のプレイヤーがここで屠られたとか……。
そして負けた場合はウォロ戦からやり直しである。
厄介な事にギラティナには
ウルトラネクロズマのようなこの戦闘時限定の
専用バフが掛かっており、ただでさえ高いアナザーフォルムの耐久を更に高めてある。
どれくらい硬いかと言うと、同レベル帯のディアルガ/パルキアが放つタイプ一致かつ効果抜群な「ときのほうこう/あくうせつだん」を受けて
半分削れるかどうかというレベル。
そして技構成も範囲が広く、特に専用技でもある「シャドーダイブ」が本作では溜め無しの煙幕効果付きとなっているのがいやらしい。
狙ったかどうかは不明だが
ディアルガとパルキアと直前のイベントで手に入る伝説全てに抜群が取れるので、
なりふり構わず伝説ポケモンで手持ちを固めたプレイヤーの心も折ってくる。
がんばレベルを上げない限り地道に育てるよりも現地調達した方が手持ちが強くなるという仕様も相まって、そのセオリーに従ってきたプレイヤーほどこの罠にはまりやすい。
この異様な強さは新たに登場した同タイプの600族のせいで採用率が大幅に下がってしまったことによる恨みとか言われていた
恐るべき強敵だが、何とか撃破するとまるで力尽きたかのように倒れ込もうとする。
倒した事の証左か心停止のような効果音も鳴り、長く続いた七連戦の終わりを実感するだろう。
●ギラティナ(オリジンフォルム)戦
倒せたかに見えたギラティナだが、なんと全身を闇で覆って真の姿を解放。
まさかまさかの八 連 戦である。
BGMも満を持して
『プラチナ』版の固有BGMに変化。
戦闘直前に鳴っていた心停止音は原曲のメロディを取り入れたもので、安堵させたところで
絶望のドン底に叩き落とす秀逸な演出である。また、目が光ってギラティナが復帰した途端心音が正常になるという細かい表現も。もうやめて、プレイヤーのライフはゼロよ!
また、この演出の関係で原曲とは前後半の構成がひっくり返されており、
アウトロがイントロとして移行している。
曲自体もアレンジされ非常にカッコよく仕上がっている……が、如何せん状況が状況なので
処刑用BGMにしか聞こえない。
連戦という扱いなのでやはりと言うか回復は一切無しで、ターンもギラティナから始まるためこの時点で消耗していれば敗北は必至。
そして全滅すればウォロ戦から(ry
アナザーフォルムから攻撃面と防御面のステータスが入れ替わったため、耐久は減っているが代わりに火力面でより脅威的になった。
「シャドーダイブ」の演出が地味にアナザーフォルムから変化している他、威力も命中率の低下と引き換えに120まで上がり、より殺意が高くなっている。
絶望的な相手ではあるが、アナザーフォルム戦→オリジンフォルム戦は連戦ではなく同一戦闘内であるためバフなどは持続する。
はどうだんで弱点こそ突かれるが厄介なシャドーダイブを無効化できる
特性が無い世界にもかかわらず枷をはめられるアイツも耐久面さえケア出来れば活躍できるだろう。創造神に喧嘩売った奴は伊達ではなかった。
このほかにも、シャドーダイブをシャットアウトできるだけでかなり違うため、高耐久のノーマルやゴースト耐性は有効。
もしくは
トゲキッス(または外部から持ち込んだ
ラブトロス)を出したうえでなんとかシャドーダイブを5発耐えて(または他のポケモンを盾にして)息切れさせるのも手。こうなると残りの技のうち2/3が無効になり唯一通るはどうだんも1/4耐性なので優位に立ち回れる。
連戦に次ぐ連戦を制すると
ギラティナもようやく力尽き、オリジンフォルムを解除してうずくまってしまう。
テキストでも「
今度こそ ギラティナを やっつけた……
!」と、この時限定の表記が成されている。
■結末
戦闘終了後、アルセウスですらないただの人間に負けたショックからか、ギラティナの方は即座に逃げ去ってしまう。
既に姿を消した
ギラティナを罵倒するウォロだったが、強力な後ろ
盾を失い夢破れたも同然であり、ようやく敗北を認めた。
そして主人公に夢の有無を尋ねた上で
「自分は一人だったが、アナタはポケモンと共に夢を叶えるだろう」と告げ、ギラティナより託された全ての始まりである
もののけプレートをくれてやった。
同時に全てのプレートが揃った事で、主人公の持つカミナギのふえがてんかいのふえへと変化する。
これはつまり主人公がアルセウスに出会える権利を得た事を意味しており、それを知ると「アルセウスとアナタの邂逅など見たくもない」と毒づきつつ、捨て去ったばかりの夢に再び情熱を燃やし始める。
「いつか いつの日か ヒスイ地方のポケモン全ての神話
その謎を解き明かし アルセウスに会ってみせる! いや従えてみせる!!」
そう宣言し、一人シンオウ神殿を去って行った……。
その後はラベン博士に言伝を伝えていたらしく、主人公に敵わないと知った
ギラティナはヒスイを守る道を選んだので、そのデータを調査して図鑑に記録するように促した。
そして最後に
「もう会うことはないでしょう」と言い残して何処かに去ったようで、実際にシンオウ神殿での最終決戦以降はウォロに会うことはできなくなる。
主人公に見せた顔の殆どが嘘偽りだったウォロだが、
ポケモン図鑑の完成を楽しみにしていた時の笑顔は本物だったとはラベン博士の談。
そして、ギンガ団本部にてウォロのしでかしたことを聞かされたコギトは、悲しげな表情で「あやつのことはもう忘れよ」と主人公に告げるのだった…。
過去作も含めた登場人物との関連や共通点
似通った容姿から当初は彼女の先祖と見られていたが、上記の通り
似ているのは見た目だけで、その本性はシロナとは似ても似つかない。
一方で
自らの好奇心を重んじる姿勢はシロナと通ずるものがあると言えるだろう。
ただ、彼の場合は重んじすぎだが……。
ゲーム内では同族と思われるコギトも登場した事から、どちらがシロナの直接の先祖なのか、それともどちらも関係ないのかどうかは曖昧になっている。
性格を考えるとコギトの方がシロナの直系の先祖と解釈しやすいが、ウォロの方も金髪などの外見はシロナと共通しているし、特に彼女も付けているしずく型のアクセサリーを二人とも持っているので、どちらが先祖かはやはり明言できない状況である。
ちなみにシロナ自身は『プラチナ』では「やぶれたせかい」で主人公と
ギラティナとの対決に立ち会う形で
ギラティナと関わり、『
HGSS』に至っては、ウォロが焦がれに焦がれて結局出会うことが叶わなかった
アルセウスとシント遺跡で巡り会っている。
シロナの先祖がウォロなのかコギトなのか、あるいはどちらでもないのかはさておき、時間軸上後になるポケモンシリーズにシロナがいる以上は「シロナの先祖」にあたる人物自体は居るはずである。
同じような髪型と顔立ちで、かつ同じ古代シンオウ人の末裔と思われるコギトとの
具体的な関係性は劇中では明らかになっていない。
なおコギトの庵にあるベッドは、
一人暮らしのはずにもかかわらず何故かダブルベッドである上に枕が3つもあり、古の隠れ里に通い詰めていたウォロとは親密な関係だったのでは?と推測する声も。
しかし、フィールド内で拾える十中八九コギトが書いたとされるふるいポエム2には「私が懸想する人は 遠い場所に去ってしまった」と書かれている。これはかつてコギトには想い人あるいは夫がいた事を示唆しており、あの住居は共に暮らしていた形を残しているとも考えられる。
あるいはコギトが年齢不詳はおろか、
ラブトロス絡みのイベントで、主人公が寿命を迎えた後も健在でいるつもりかのような発言をしている事から、そもそも血縁関係であったという説も……
何百年かかってもがシャレに聞こえなくなる……。
余談
- シンオウ神殿でウォロが見せた
独特すぎる髪型と服装だが、アルセウス捕獲後にはなんと両方とも呉服屋と散髪屋で再現できるようになっている。
名称はズバリ「シンオウの衣」と「シンオウ結い」。古代シンオウ人にとってはこれが正装だったのだろうか……。
これによりウォロの成りきりができるようになっており、待望だったアルセウスとの記念撮影も擬似的に再現してあげられる。うぇ~いウォロ君見てる~?
また2023年にちゃおに掲載された漫画『よりみちぼるてっかーず!!』では、ヘアアレンジに失敗したリコがシンオウ結いになるというまさかのネタが登場した。
- ウォロ(英名Volo)の名前の由来は、フランスの哲学者であるメーヌ・ド・ビランが提唱した「ウォロ・エルゴ・スム」(Volo ergo sum)と見られる。
「我意欲する、ゆえに我あり」という意味の文で、意志の存在こそが自身の存在の立証となると説いている。
これは近世哲学の祖デカルトの説いた「コギト・エルゴ・スム(Cogito ergo sum:我思う、ゆえに我あり)」に対抗するものであったとされる。言うまでもなく後者はコギトの名の由来である。
いずれにせよ、今作ばかりでなく『ポケモン』シリーズ全体で見ても人物名は植物などの自然物から採られる例が殆どだった中では少々特異性を感じさせるネーミングといえるかもしれない。
- 『Pokémon LEGENDS アルセウス 公式ガイドブック【完全版】』の『設定資料 登場人物編』にて、ウォロの設定資料に<パトソール制服着用ver.>と記されており、 彼の初期案での名(もしくは本名)はパトソールではないかという説がある。
ただし、結局何の名称だったのかは不明であり、ひょっとしたらイチョウ商会の開発段階での名前だった可能性もなくはないので、あくまでファンの推測の域に留まっていることは留意するべし。
ちなみに、パトソール(パトソールニチニク)はロシア語でひまわりを意味し、ひまわりの花言葉には「憧れ」「あなただけを見つめる」などがある。
- 手持ちになつき進化が多いと先述したが、それに加えてルカリオには「正しい心を持つ者にしか懐かない」、トゲキッスの進化前であるトゲチックには「心優しい 人を 捜し求め」るという設定がある。元々はもっと純粋な気持ちでアルセウスを探し求めていたのかもしれない。
- 主人公に友好的に接しつつ、しかし実は……というキャラ造形からこいつらを連想する人も少なくないようだ。彼の神に憧れ新世界創造という目的自体は某任天堂作品の彼と近い
ため、目的が果たされてたら左半身が別世界に吹っ飛んでいたのではないかと言われているとかいないとか。
- ポケモンマスターズEXではアルセウスの発売1ヶ月前に期間限定のキャラとしてギラティナをパートナーにしたシロナを実装している。専用のBGMもウォロと似た前奏のアレンジである為ウォロの伏線だったと言える。
後に実装されたセキやカイ、レジェンズ主人公2人がシロナに出会った際の反応は必見。その後とうとうウォロ本人もバディーズに実装され、それとは別にメインストーリーでもさんざんネタにされたシロナと共演。そのエピソードは自身の目で見よう。
- 前述の通り、戦闘開始時にボールを投げるモーションが、かつて近鉄、楽天、MLBなどで活躍した元プロ野球選手の岩隈久志(二段モーション時代のもの)と酷似していると一部界隈で話題になった。剣盾でも、一部トレーナーのボールを投げるモーションがプロ野球選手に似ているのではと言われていたが、ウォロ以上に実在の選手に寄せているものはほぼなかった。
追記・修正は大いなる好奇心を満たしてからお願いします。
- 純粋に好奇心だけを原動力にタカが外れた行動を起こす所でアクロマにかなり似てると思う -- 名無しさん (2022-02-25 08:26:43)
- ログ化を提案します -- 名無しさん (2022-02-25 17:43:46)
- トゲキッスを持ってたってことはトゲピーが懐いてたってことだし、「アルセウスにさえ会えれば今の世界はどうでもいい」みたいな感じだったけど、手持ちのポケモンのことは大切にしてたってことなのかな。もしそうなら、好奇心が暴走して狂信的にはなってたけど、やっぱりシロナとの繋がりはあるのかなって思う。写真屋でトゲピーと一緒に写ってるウォロまで偽りの顔だとは思いたくない。 -- 名無しさん (2022-03-01 06:37:07)
- やってるときはあまり思わなかったけど、あとから考えると8連戦ってとんでもなかったな。手持ち5匹ひんしで最後の砦のクレセリアの瞑想みかづきでなんとかゴリ押し突破した思い出 -- 名無しさん (2022-03-04 05:58:05)
- マジでシロナさんに似てたから油断してたわ……まさかミスリードだったとは。コギトさんはヒスイに残った古代人の末裔だとしたら、ウォロはヒスイから離れた古代人の末裔だろうね。ポケモン本編時間軸でもAZみたいになって生きてるんだろうか -- 名無しさん (2022-03-07 10:13:41)
- ↑一見シロナの先祖に見えるのがミスリードだよね。先祖って言うことは子孫を残しているっていうことだしその分まともな人格を期待しちゃう。実際には記事にあるようにコギトの方がシロナの祖先っぽいし -- 名無しさん (2022-03-07 10:21:05)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2022-03-07 14:20:30
- 手持ちは強いというより、ギラティナと二連戦するための消耗役って感じがする -- (名無しさん) 2022-03-08 08:27:06
- ウォロもコギトさんも子供作るようなタイプに見えないし古代シンオウ人の血を引くものは皆あのメカクレ前髪になる説を提唱しとく -- (名無しさん) 2022-03-13 10:11:36
- ↑6BWのパケ伝⇒N(6体)⇒ゲーチス(6体)なんかもあったからな…まああっちは直前に回復してもらえ多分まだ有情…といいたいけどあっちはあっちで手持ち1体縛られるってのがあったからどっこいかな -- (名無しさん) 2022-03-13 12:13:45
- 今作8連の辛い所はバトルの仕様上、複数匹を相手にするときに被弾する(しかも弱点をつかれて)可能性が非常に高いという点で、同レベル帯の場合はそれでひんしになりやすいという 多分、今までの仕様だったらそれほど辛くなかったと思う -- (名無しさん) 2022-03-14 18:41:55
- ルカリオって正しい心の持ち主にしか懐かないって設定あったよなあ、トゲキッスも連れてるし手持ちへの愛はあったのだろうなって -- (名無しさん) 2022-03-20 13:19:33
- 表面の模様(?)の有無の差はあるかもしれないけど、lets'goグリーンの付けてるネックレスと酷似してるのはなんなのかしらね -- (名無しさん) 2022-03-23 02:59:50
- 櫻井ボイスで脳内再生してた -- (名無しさん) 2022-04-12 21:18:14
- ウォロ初めて見た時に、シロナより緒方一神斎に雰囲気が似てるなって思った。アルセウスヘアーのウォロとか特に思った。 -- (名無しさん) 2022-04-22 23:36:22
- もしやサブクエのカチコール同担拒否女が伏線だったのか…? -- (名無しさん) 2022-04-30 00:29:42
- オベロンと同じ何かを感じる -- (名無しさん) 2022-05-31 15:32:29
- まな板じゃねえか -- (名無しさん) 2022-12-18 13:21:41
- もしシロナの先祖じゃないんだとしたらルザミーネあたりの先祖なのかな、ただルザミーネは豹変する前は普通に優しい母親だったぽいからこいつの性格的に違いそうな気もする -- (名無しさん) 2022-12-22 13:49:55
- 戦闘後のセリフがほぼNだし古代シンオウの民の血筋の二人が伝説ポケモンと通じ合ってるみたいだしエトセトラ Nと関係がありそうじゃない? -- (名無しさん) 2023-02-01 00:11:52
- 上の名無しです、どうすればいいでしょうか。 -- (名無しさん) 2023-02-01 00:14:13
- ウォロもゲーチスも一人称ワタクシ -- (名無しさん) 2023-02-05 21:16:06
- 結局主人公より先にプレート集め始めてプレートを集めるための協力を惜しまなかった人だから普通にプレート使ってくれてもよかったのに、ウォロが使わなくても主人公が使うんだしってプレイ時は思ってたな。 -- (名無しさん) 2023-06-05 10:13:19
- DPt及びシントいせきでのイベントに出てくるやまおとこが口調がそっくりなんだよね…「わたくし」って言ってるし… -- (名無しさん) 2023-08-31 17:33:36
- ポケマスの声がバカ低くてびっくりした、てっきりもっと高いのかと -- (名無しさん) 2024-06-11 12:31:07
- コイツ以上にアルセウスを怒らせたパープルアイとかいう存在 -- (名無しさん) 2024-06-11 19:01:30
- HGSSにも本人or子孫の可能性がある人物が出ているらしい。 -- (名無しさん) 2024-06-27 10:51:47
- 最終戦前の例の告白を進撃のライナーに喩えてる人を見たことあるけど、後に本当にライナーと同じ声になったのを見た時はマジで草生えた -- (名無しさん) 2024-08-07 13:15:42
- 「過去作も含めた登場人物との関連や共通点」が誇大化していたため、見た目が似ているシロナとコギト以外消しました。ピクシブ百科事典でも見たような事態が発生していました。 -- (名無しさん) 2024-08-18 01:22:03
- なんかポケマスでテルショウと再会しても意外とフツー… -- (名無しさん) 2024-08-27 00:40:16
最終更新:2025年04月01日 17:43