アカネ(ポケモン)

登録日:2010/09/12 Sun 22:22:42
更新日:2025/07/03 Thu 22:47:45
所要時間:約 10 分で読めます






え? うちに ちょうせん するの?
ゆうとくけど うち
めっちゃ つよいでー!



アカネとは『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター。
初登場は『ポケットモンスター 金・銀』。

CV:宮村優子(アニメ無印)/夏吉ゆうこ(ポケモンマスターズ


◆概要



ピンク色の短いツインテール関西弁(コガネ弁)が特徴的な女の子。ジムリーダーとしては史上初の方言女子でもある。
年齢は不明だが、外見からしてミドルティーン~ハイティーンくらいか。一人称は「うち」。
関西弁のイメージに漏れず性格も天真爛漫で可愛らしく、またその見た目同様使用ポケモンもプリティ系が多い。通称「ダイナマイト プリティ ガール」
しかしラジオカードを入手する際のクイズを解けない事から若干頭は弱い様子。



◆ゲームでのアカネ


使用ポケモン

【金・銀・クリスタル】
  • ピッピ   ♀ Lv.18 おうふくビンタ/アンコール/ものまね/ゆびをふる
  • ミルタンク ♀ Lv.20 ふみつけ/ころがる/メロメロ/ミルクのみ

  • ピッピ   ♀ Lv.17 おうふくビンタ/アンコール/ものまね/ゆびをふる
  • ミルタンク ♀ Lv.19 ふみつけ/ころがる/メロメロ/ミルクのみ
    (ラムのみ)

ゲームでは3番目に戦うジムリーダー。

手持ちは2体だけだが、切り札のミルタンクは『金・銀』序盤の鬼門として名を轟かせるほどに有名

何故なら、無進化ポケモンということで能力的には既に完成されており、耐久力が高いため長期戦になりやすく、素早さも意外と高いため先手を取られやすい。
タイプ一致の「ふみつけ」もそれなりの威力で運が悪いとひるんで貴重な1ターンを無駄にしかねない。
そのうえ「メロメロ」を使ってこちらの性別が♂のポケモンの行動を封じてくるのが非常にいやらしい。
最初のパートナーである御三家ポケモンは性別比率が♂偏重な種族のため、尚の事メロメロの対象になりやすい。

優秀な回復技の「ミルクのみ」も覚えているため、決定打が無いとジリ貧になり押し負けることも。
しかもノーマルタイプ単体なので、弱点はこの時点では用意しにくいかくとうのみ。

そして何より恐怖なのが当たる度に倍々ゲームで威力が上がっていく「ころがる」。
これは攻撃が外れるか状態異常などで自身が行動不能になるまで最大5ターンもの間、同じ攻撃を続けるという技で
いわタイプの攻撃技なのでタイプ不一致ではあるのだが、持ち前の耐久力に身を任せてモリモリ威力を上げながら攻撃してくる姿はまさに恐怖。
ちなみに3ターン目の時点で威力120、4ターン目で威力240、最後の5ターン目では威力480に達する。
数多くのポケモンが耐えきれず彼女に轢き殺されたのは言うまでもない……

特にヒノアラシを選んで主力にしていると、ここまでのジムリーダーとの相性は等倍か有利だったのに、アカネ戦では弱点を突かれて詰んだのではないだろうか。
かくして『ルビー・サファイア』のセンリおよび『ブラック・ホワイト』のアロエ共々、
ノーマルタイプのジムリーダーは強い」というジンクスを生み出した張本人とも言えるかもしれない。
アニメでもご丁寧にミルタンクの「ころがる」でサトシに3タテを食らわした。アニメスタッフ、確信犯である

その強さのためか、コガネひゃっかてんには、ミルタンクに有利なかくとうタイプであるワンリキー(N.N「きんにく」)をスリープと交換してくれる人物が救済措置として存在する。
スリープはそこら辺ですぐ捕まえられるので交換のハードルは低い。
クリスタル版ではケーシィとの交換になったが、ケーシィ自体は野生産にこだわらなければコガネゲームコーナーの景品でコイン100枚(おこづかいで直接コインを買っても2000円)なのでやはりハードルは低い。
タイプ相性で「ころがる」を軽減でき、ご丁寧にも性別が♀になっているので♀ポケモンからの「メロメロ」を無効化できる。まあそんなことが当時のちびっ子に分かるかは微妙だが

また「ころがる」と「ふみつけ」の両方を軽減できるイシツブテイワークのいわ/じめん複合タイプであるポケモンでも比較的有利に戦える。特にイシツブテは序盤で運次第だが高火力を出せるマグニチュードがあるので、育てているのであれば使いたい。逆にイワークは攻撃力ポッポであるので倒すのに時間はかかる。

ここまで強敵であると書かれているが、他のポケモンを相手取るのと同様に変化技でデバフをかけると案外攻めやすくできる。
特に「すなかけ」や「どろかけ」、「フラッシュ」の重ね掛けで命中ダウンさせれば命中率に穴がある「ころがる」の連続攻撃が外れやすくなり、隙が生まれる。
上述したイワークなら防御力の高さからほぼ安全に「いやなおと」を使えて、ミルタンクの防御ダウンを狙えるので物理攻撃による突破の糸口を作れる。
相手の方が素早いのであれば「でんじは」か「しびれごな」でまひ状態にしたり、「いとをはく」で素早さダウンをかければ、ミルタンクを上から殴りやすくなる。
特にまひ状態なら行動不能により「ころがる」の連続攻撃を止められる事があるため、ミルタンクには効果てきめんである。

ダメージソースを少しでも増やしたいならゴース(か進化形のゴースト)を起用してミルタンクに「のろい」をかけたり、
ハネッコ系統で「やどりぎのタネ」を植え付けてやるのも一つの手。道具で異常状態回復はしてこないので、総じて変化技の重要性を伝える敵と言えなくもない。


リメイク版の『HG・SS』ではレベルが1下降した他、「ころがる」の使用頻度が旧作と比べて下がったが、今度は「ふみつけ」による怯みを狙い始め、運が悪いと「メロメロ」と合わせて「ずっと牛のターン」となる。
とくせい自体がまだ存在しなかった旧作ではゴーストタイプのポケモンをぶつける手もあったが、『HG・SS』では特性『きもったま』によりタイプ一致で問答無用に踏み潰すため対策にならない。
また新たに『ラムのみ』を所持しているため一度だけ状態異常に強くなった。

しかし、リメイク前と比べて彼女と戦うまでに強力なポケモンや技が手に入りやすくなっているため相対的に見ると弱体化している。それでもかなり強いけど

ちなみに前座のピッピは基本雑魚だが、稀に「ゆびをふる」で何かしらやらかす事があるので油断してはいけない。



…ともかく「うち めっちゃ つよいでー!」との言葉は、こうした強さに裏打ちされたものなのだろう。



そんな彼女とのジム戦にやっとの事で打ち勝つと勝利の証であるレギュラーバッジを入手できる。

……と、思いきやアカネは負けたショックで泣き出してしまいすぐに渡してくれない。
これまでのジムリーダーにそんなリアクションを見せるキャラはいなかったので、驚いたプレイヤーもいたかもしれない。
しかし同じジム内の女の子トレーナーによれば「よくあること」らしくすぐに泣き止むという。
実際、このトレーナーがそう教えてくれた直後に再びアカネに話しかけると「泣いたらスッキリした」とあっさりバッジをくれるがなかなか困った娘である。だがそこがいい。
ちなみに同世代には後に似たようなことをする、しかしもっと困ったへんなかっこうのジムリーダーもいるが。

そんなこんなで、再び話しかけることで泣き止んだアカネちゃんから今度こそレギュラーバッジわざマシン45「メロメロ」を貰えるのだった。


+ ポケモンスタジアム 金銀
【ポケモンスタジアム 金銀(表)】

【ポケモンスタジアム 金銀(裏)】


『HG・SS』では、殿堂入り後の毎日12~16時の間にコガネひゃっかてんの6階に現れ、なんとアカネちゃんの電話番号が入手出来る。ヒャッホイ!

そして電話番号入手後には、毎日18~21時の間に同じくコガネひゃっかてんの6階でアカネちゃんと一緒に写真撮影が可能。

更にグリーン撃破後、土曜日の昼に電話をかければデート……もとい再戦の約束もでき、「ヤマブキどうじょう」にて強化版の彼女とも戦える。


【ハートゴールド・ソウルシルバー(強化後)】
  • キリンリキ ♀ Lv.52 サイコキネシス/シャドーボール/めいそう/バトンタッチ
  • ベロベルト ♀ Lv.50 しぼりとる/かえんほうしゃ/10まんボルト/れいとうビーム
  • ピクシー  ♀ Lv.52 だいもんじ/かみなり/ふぶき/めいそう
  • ビーダル  ♀ Lv.54 なみのり/チャージビーム/れいとうビーム/かげぶんしん
  • エネコロロ ♀ Lv.54 ねこだまし/ねこのて/めいそう/バトンタッチ
  • ミルタンク ♀ Lv.58 のしかかり/メロメロ/ねむる/ねごと
    (ラムのみ)

全体的に特殊技が中心の構成でキリンリキとエネコロロは「めいそう」と「バトンタッチ」による後続の火力補強も狙ってくる。
また、ビーダルは特性が『たんじゅん』なので「かげぶんしん」が回避率2段階アップとなり、「チャージビーム」の追加効果も特攻2段階アップとなるため意外と厄介な相手。
しかし何故か切り札のミルタンクは「のしかかり」ワンウェポンの『ねむねご型』でかなり浮いている。
エネコロロとミルタンクはゴーストタイプで「ちょうはつ」をすれば置物同然となる。

ミルタンク以外も穴があり、5匹とも特攻種族値は100以下であり火力方面を『めいそうorめいそうバトン』に頼っている節が見られ、瞬間火力があまり高くない。ビーダルに至ってはC55*1の特殊型なので猶更火力が低い。
さらに、ビーダルやエネコロロといった低種族値の序盤ポケモンが足枷となり手持ちの平均種族値が低めであることや一致技で弱点を突かれないことも相まって、正直他の強化ジムリーダー達と比べて弱め。


余談だが『HG・SS』の全ジムリーダー中、ポケモン全員の獲得経験値の合計が一番低い。



【PWT(ジョウトリーダーズ)】
  • ミルタンク Lv.50(チイラのみ)
  • プクリン  Lv.50(ノーマルジュエル)
  • ケンタロス Lv.50(ラムのみ)
  • エテボース Lv.50(ひこうのジュエル)
  • リングマ  Lv.50(ヨプのみ)
  • ピクシー  Lv.50(オボンのみ)

【PWT(ワールドリーダーズ・タイプエキスパート)】

【PWT(ダウンロード「チャンピオン ワタルにちょうせん!」】



◆『ポケットモンスターSPECIAL』でのアカネ


第3章にて初登場。
ジムリーダーの他に、アイドルとしての仕事もしている。
主にコガネラジオ局の番組に出演しており、時にはロケにも参加するなど、芸能人としての側面が強い。
原作と比べると、強気の関西弁で捲し立てるキャラに変わっている。手持ちのミルタンクのNNは「ミルたん」。

初登場時はラジオパーソナリティーとして番組を収録していたが、ゴールドが乱入。そのまま口論となり挙げ句その様子が生放送で流されてしまった。
それが好評だったことから、アカネとゴールドはポケモンバトルをしながら自転車レースをやることになった。勿論コガネラジオ局による生中継である。
だが、レース中に現れた野生のサイドンに拉致されてしまう。いくら「ころがる」が今一つの相手とはいえ、仮にもジムリーダーなのに……。
結局ゴールドに助けられ、レースは中止になったものの実質的に敗北。
なお再戦を望むような台詞があったものの、その伏線は2025年現在未だに回収されていない。

その後、番組の企画としてヤナギを訪問するポケモン協会理事一行に同行。そこに現れたスイクンと戦い、ヤナギのサポートで追い詰め捕獲に至る……が、実はそのスイクンは氷の彫刻。
おまけにジムリーダー対抗戦でも数コマでカスミに敗北。
一応、あることから仮面の男の正体に真っ先に気づくという見せ場はあるが……。

なお、第9章では第1話から登場し、ゴールドをポケスロンへと案内した。
しかしその本当の目的を知らなかったので、後で知らされたときは激怒してゴールドをミルたんで圧縮した。
ちなみにこの頃の彼からは「アカネちゃん」と呼ばれていた。またこの時にシバのファンになっている。



◆余談 及び ネタ


『HG・SS』での新要素「ポケスロン」にも興味がある様子で初めてポケスロン会場に訪れた際にも会える。


そしてそこでこんな事を言っちゃう


「アンタって SMどっち?」
「どちらかと言えばMっぽいなぁ」













えっ? もちろんポケスロン用のジャージのサイズの話ですよ?ナニを想像したんですか?ん?
サン・ムーン』はまだこの時発売されてないしね!

……エロい事考えた奴はミルタンクの「ころがる」最大威力な。
余談だが、アカネちゃんがくれるジャージは男女問わず下は短パンだったので、一部の大きいお友達を別の意味でもニヤニヤさせた。

とまあ冗談はさておきゲーフリ狙い過ぎだろ……全年齢対象なんですよ『ポケモン』は(棒読み


ちなみにポケスロンの「オールスター」にはアカネちゃん自身も参加する。使用ポケモンはミルタンク・ピッピ・ピクシーの3匹。

また、ソフトボールが好きなようで、服装はソフトボールのユニフォームをイメージしたものにしているらしい。

ちなみにやっぱり『ポケスペ』でもゴールドにSM発言をした。



二次創作ではミルタンクのトレーナーというイメージからか、巨乳に描かれがちである。
但し公式絵の時点で胸の下に影が描かれているキャラなので事実無根とも言えない。
時にはミルタンクみたいに家畜のような扱いをされることも……
『ポケモンマスターズ』に登場した当初に紹介文の一部がミルタンクのものになっているというとんでもないコラ画像が流布したのも一因かもしれない。

+ どんなのだったかというと

明るく おしゃべり好きで ミーハーなジムリーダー。
日に 20リットルの 乳を 出す。
出す ミルクは コクがあり 美味い。

冒頭だけ正しいのがなおのことタチが悪い……。
本来の説明文では、下2段が


連れている かわいらしい ポケモンが 自慢で
勝負に 負けると 悔しくて 泣いてしまう。

になっている。

また微妙にミカンちゃんとの絡みも多い。
やはり同じジョウトジムリーダーだからだろうか?


中の人は媒体によって違うが、面白いことにどちらも下の名前が(表記は違うが)「ゆうこ」であるという共通点がある。


名前の由来はアカネ科の多年草「茜(アカネ)」。
花言葉は「私を思って」「媚び」「誹謗」「」。
上記のように明るいながらも時に泣き出してしまう彼女の繊細な内面を表している。





「アンタって 追記と修正 どっち?」
「どちらかと言えば修正っぽいなぁ」

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最終更新:2025年07月03日 22:47

*1 例を挙げると、進化前であるビリリダマやキャモメ、基本物理型のゴローニャやハッサム等と同値。