登録日:2012/03/16 Fri 20:18:02
更新日:2024/09/25 Wed 11:12:04
所要時間:約 2 分で読めます
初古馬対決とは競馬用語で、その言葉通り初めて古馬と対戦することである。
古馬とは4歳以上の
馬の事である。
昔から初古馬対決は不利とされており、古今東西数多くの名馬達がその壁に阻まれている。
無敗の三冠馬のシンボリルドルフやディープインパクトのようにクラシック路線という王道路線を行く馬だと有馬記念、ジャパンカップ、エリザベス女王杯などが初古馬対決の舞台になりやすい。
その他だと、天皇賞・秋へのステップレースである、毎日王冠、京都大賞典、オールカマーなど、早い時期だと札幌記念、昔だと距離変更前の高松宮杯が多い。
また、3歳の夏から古馬と対戦出来るため、ひと夏を越して本格化したメジロマックイーンやマヤノトップガンのような馬達には、格下の条件レースが初古馬対決と言うものも多い。
なおたまに3歳春から安田記念や宝塚記念に挑む馬もいるが、グレード制導入以降それで成功したのは2011年安田記念馬リアルインパクトのみである。
2000年以降で3歳でG1の初古馬対決で勝った馬は
- シンボリクリスエス
- アドマイヤグルーヴ
- フサイチパンドラ
- ダイワスカーレット
- オルフェーブル
- リアルインパクト
- ゴールドシップ
- ジェンティルドンナ
- アーモンドアイ
- エフフォーリア
- イクイノックス
の11頭。
内3頭が牝馬限定のエリザベス女王杯(但しフサイチパンドラは繰り上げ勝利)、3頭が菊花賞を回避しての天皇賞(秋)、残りのオルフェーブル・ゴールドシップ(共に
ステイゴールド産駒)は有馬記念、リアルインパクトは安田記念、ジェンティルドンナ・アーモンドアイ(共に
三冠牝馬)はジャパンカップとなる。
ちなみにフサイチパンドラ・アーモンドアイは母子のため、史上唯一の母子初古馬対決G1制覇馬とも言える(G1に限定しないならエアグルーヴ・アドマイヤグルーヴ母子も該当)。
なぜ初古馬対決が不利なのかは明らかではないが、初めて古馬と対戦する馬と歴戦の古馬達とではレース経験の差があるからとか、2歳馬3歳馬同士の格上のグレードレースに比べても出走してくる馬の強さの平均が高い(3歳G1でも重賞を勝てない馬の出走は多いが、古馬のG1ともなると重賞で勝ち負けの出来ないの馬が出走することは稀である)などが言われている。
また、世代トップクラスが複数頭同一レースで初古馬対決を行う場合、その結果=世代レベルが高いか低いかの査定となってしまう事も。
馬券を買う時には参考にしよう。
ダビスタやウイニングポスト、ギャロップレーサーなどの競馬ゲームでは、そういう補正がないので能力の高い馬であれば容易に勝つことが出来る。
追記・修正お願いします。
- 初古馬対決でタイキシャトルが負けた馬に入ってるけど、3歳時(旧4歳時)に負けた菩提樹ステークスは3歳限定だぞ。 -- 名無しさん (2022-07-12 06:27:32)
最終更新:2024年09月25日 11:12