マシマシラ

登録日:2023/09/23 Sat 23:48:25
更新日:2025/05/01 Thu 09:41:06
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マシキャー!




能力を 引き出す 毒素で できた 鎖に 脳を 刺激され サイコパワーが 開花した。


安全な 場所から 強烈な めまいを 引き起こす 念力を 放って 敵を 翻弄する。



マシマシラとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。


【データ】


全国図鑑№:1015
分類:けらいポケモン
英語名:Munkidori
高さ:1.0m
重さ:12.2kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:♂100%

タイプ:どくエスパー
特性:どくのくさり(攻撃技でダメージを与えたとき、30%の確率で相手をもうどく状態にする。)
隠れ特性:おみとおし(フィールドに出た際に、対戦相手の所持している「もちもの」を知ることができる。)


HP:88
攻撃:75
防御:66
特攻:130
特防:90
素早さ:106

合計:555

【概要】


スカーレット・バイオレット』のDLC『ゼロの秘宝』前半「碧の仮面」にて初登場したポケモン。

同じく初登場した、イイネイヌキチキギスと並び、舞台であるキタカミの里を救った(とされる)3匹の英雄ポケモン「ともっこさま」の一体。

その姿は黒い和服を着込んだかのような黒色の毛皮に、明らかに根暗そうな顔色の悪いニホンザル。
対戦前には見得を切るポーズを取る。

3匹の共通したアクセントとして紫色の注連縄のようなものを頭に巻いているが、これは相手に猛毒を送り込むの鎖というヤバ目なシロモノ。
だがマシマシラはこの毒素によって脳を刺激されてサイコパワーを手に入れたらしい。

元々は違うポケモンで、要領が悪く頭も弱かったが、「賢くなりたい」と願ったため聡明な頭脳を得たとのこと。
上記の図鑑説明にもあるとおり安全圏から一方的に攻撃するという、卑劣ではあるが理にかなった戦法を採るのも頭脳派足る所以だろうか。
スイリョクタウンの村人いわく「崇めると才能や財産が増した様な感覚になる」という。


【ゲームでのマシマシラ】


他2匹や彼等と関係の深いオーガポンと共に「碧の仮面」のメインとして活躍する。
大まかなストーリーはオーガポン、あるいはイイネイヌの項目を参照。
マシマシラのみ他のともっこより戦う機会が1回多く、最初に恐れ穴で戦うことになる。頭脳担当ゆえにまずは自分が様子見しようと思ったのだろうか。
トレーナー戦のように急所に当てたり弱点を突いたりするとマシマシラから反応が返ってくる。

ストーリークリア後は対決したフジが原南の池で固定シンボルとして登場。バトルして捕獲することができる。
習得技は「サイコキネシス」「ヘドロウェーブ」「わるだくみ」「みらいよち」。
高い特攻を活かしたタイプ一致の強力な攻撃を使用。よしんば耐えれてもサイコキネシスでも特性でもうどくを付与してくる。
だが、どくとエスパーの攻撃技は、それぞれはがねあくタイプ無効化できるという明確な弱点を持っている。
よって、コマタナかその進化形を出した途端、彼はわるだくみしかやれることがなくなった挙句わるあがきで自滅するという醜態を晒す。とんだ猿知恵である。
捕獲まで粘る形を作りやすく、捕獲の難易度はともっこの中では低い部類。
たとえ倒してしまってもゲーム内で一日経過すれば復活するので捕まえるまでは何度でも挑戦できる。

【対戦でのマシマシラ】

ガラルヤドランないしヤドキング同様のどくとエスパーの複合
特攻が非常に高く、次いで素早さが高い。一方耐久は並~それ以下と分かりやすい高速特殊アタッカー配分。

メインウェポンは「サイコキネシス」や「ヘドロウェーブ」を始めとした各種エスパー・どく技が揃う。
特に「ヘドロウェーブ」はSVでは習得者が大きく減らされている為、習得すると言うだけで個性になる。
しかし、サブウェポンの選択肢が非常に狭く、「シャドーボール」と「きあいだま」程度。下手すると「はかいこうせん」に頼らざるを得ない……と言うより最大火力は「はかいこうせん」である

変化技は粒揃い。
おなじみ「どくどく」はもちろん、有用な技となると「すてゼリフ」「ひかりのかべ」「ちょうはつ」「トリック」。
しかし、「リフレクター」は覚えないなどエスパーと言う面で見ると少しバリエーションが狭い。
積み技としては「めいそう」「わるだくみ」。一応「バトンタッチ」も覚えるため後続に繋げられる。

特性はともっこさま専用の「どくのくさり」
しかし、マシマシラは攻め手が弱く、エスパーすら半減されるはがねタイプに滅法弱いので活かしにくい。
むしろ隠れ特性である「おみとおし」の方が相性が良く、「すてゼリフ」「とんぼがえり」「トリック」と対面操作に向いた技を多く習得できるため、相手の持ち物次第で攻め・妨害・交代の選択肢を選びやすい。
ダブルでは上述した変化技での妨害に「ねこだまし」まで備え、さらに「おみとおし」で相手二体の持ち物を確認可能とこちらではより活躍できる。
ただし「ワイドフォース」は覚えず、全体攻撃技は味方を巻き込む「ヘドロウェーブ」のみなのは注意が必要。

欠点はそのどく・エスパーと言う困った複合。
攻撃面では抜群を取れるのが僅かに4タイプ、しかもどちらも無効タイプ持ち。
特にはがねタイプ相手だと命中不安の「きあいだま」に頼るか、虎の子のテラスタルを切るかせざるを得なくなってしまう。
一応等倍範囲自体は広いものの、特攻130と言う数値に反して思った以上に火力が伸びないのは間違いなくこのせい。
耐性面においてもメジャーなじめん・あく・ゴーストにことごとく弱いのが痛い。
そのため、補助技が弾かれゴースト技以外まともに通らないサーフゴー、先述の通りことごとくタイプ相性が悪く「ふいうち」持ちで対策も縛られるドドゲザンあたりは難敵になる。
ドドゲザンでなくとも補助が特別優れていると言うわけではないためだいたい「ふいうち」で縛られやすく、攻撃種族値が妙にある割に脆い為「イカサマ」にも弱い。

とにかく真っ正面から殴り合いにはさんさら向いていなため、マシマシラらしく頭脳を活かして狡猾に立ち回るのが肝。

【余談】

  • モチーフはイイネイヌやマシマシラと合わせて桃太郎のお供である猿。名前の由来は「増し増し」と「マシラ」からで、後者は猿の古い表現からきている。英語版の「Munkidori」は素晴らしいを意味する「hunky dory」と「monkey」を組み合わせた縁起の良さを意識したおめでたいもの。その実態はちっともめでたくなかったが
    • 桃太郎以外には、悪賢さを活かして自分だけ得をする猿が出てくる「猿の生き胆」や「猿蟹合戦」、頭に特殊な効果を持つ輪を着けた悪知恵の働く猿のお供という点から「孫悟空」も含まれるという考察もあった。
  • サルモチーフかつ発表時に放送されていた特撮作品『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する戦士であるサルブラザーとは「男かつ青」という共通点がある。登場前日がその最終話の放送日だったこともあり、特撮界隈でも話題になった。



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最終更新:2025年05月01日 09:41