海軍本部中将(ONE PIECE)

登録日:2024/07/20 Sat 12:30:00
更新日:2025/04/15 Tue 19:05:50
所要時間:約 15 分で読めます




※この項目はネタバレを含みます!!!


海軍本部中将とは漫画『ONE PIECE』における海軍の階級の一つである。



【概要】

漫画『ONE PIECE』における海軍の階級の一つで全19段階ある階級のうち元帥、大将に次ぐ上から3番目の階級。
余程の実績がない限り海兵のほとんどはこれ以上昇格することがないため、実質的な海兵の最終到着地点とも言える階級。

余程の大きな事件でない限りは元帥や大将が動くことはほぼないため、実働における実質的な権力を握っているのが実働部隊の要である彼らで、海軍本部における幹部と言える階級であり、中将以上の海兵は己の信念たる正義を掲げることを許されている。

「偉大なる航路」の海軍支部責任者は全て中将で統一されている他、本部中将には有事の際には艦隊を率いることも可能な権限を与えられ、大将及び大将からその権限を委譲された者(サイファーポールなど)からバスターコールが召集されると、中将は艦隊を率いてその標的を島ごと完全に滅亡させる権限が与えられる。サウロセンゴクに呼び出された描写を見ると中将側に拒否権は無い模様。
尚、バスターコールの際には5人の本部中将が出動する。

海軍本部中将ともなると、新世界の海賊、または王下七武海四皇最高幹部級の海賊といった猛者と渡り合える戦闘力が要求されるため、二種の基本的な覇気武装色見聞色)の会得が必須条件になり、六式悪魔の実の能力といった戦闘手段を持つ中将も多い。
それでも作中の描写を見る限り王下七武海級の海賊とサシで渡り合える中将は多くないため、中将全体の実力としては王下七武海や四皇最高幹部の海賊には劣る模様。

同じ海軍本部中将の中でも実力差は大きいようで、海賊王互角に渡り合える猛者や、後に王下七武海になる程の猛者である海賊が交戦は避け、血相を変えて逃げる選択肢を取らざるを得ない者など、大将や四皇に遜色ないと言える程の猛者もいれば、新世界基準ではそこまで高い賞金額とは言えない海賊に完敗する中将や王下七武海の能力により石化され、なすすべもなくあっさり戦闘不能になってしまう中将など、ピンキリと言わざるを得ないのが実情である。

また、名前のモチーフに犬をモデルにした者が多い。政府の犬、ということだろうか…


【作中での活躍】

作中で最初に中将が本編に絡んだ主な場面といえば、エニエス・ロビーにおけるバスターコールである。
スパンダムが発令した(うっかりミスの)バスターコールにより召集されるが、最終的には麦わらの一味を取り逃してしまい、結果だけ見ればエニエス・ロビーを焼け野原にするだけの結果に終わった。

次に登場する主な場面はマリンフォード頂上戦争で、この時にはポートガス・D・エース救出を目的とする四皇である白ひげ海賊団に対抗するため海軍に所属している本部中将は全員招集された。

新世界編以降では目立った活躍をすることは特になかったが、エッグヘッド編ではベガパンク抹殺のため、黄猿により召集され9人の海軍本部中将がエッグヘッドに赴くこととなった。
実際に黄猿に命じたのは五老星サターン聖


【個別項目が存在する現役の本部中将】

CV:松尾銀三→大場真人
大佐→准将→中将
通称“白猟のスモーカー”
自然系悪魔の実「モクモクの実」の能力者。
自らの体を煙に変化させられる煙人間
詳細は項目にて。

CV:中博史
通称“ゲンコツのガープ”
掲げる正義は『おれの正義』
海軍本部中将つる、元海軍本部元帥・現大目付のセンゴク、元海軍本部大将ゼファーは同期。
主人公ルフィの祖父。昔は相棒のセンゴクと共に海軍の第一線で戦い、ロックスを討ち取って「海軍の英雄」になり、海賊王ゴールド・ロジャーを何度も追い詰めたこともある伝説の海兵。
現役時代から衰えこそしたものの、それでもその実力は大将に引けを取らない。
実際に何度も大将就任を打診されていたが「自由をやるにはこれ以上地位はいらない」という理由で昇進を蹴り続ける自由人。
詳細は項目にて。

CV:松島みのり→水田わさび
通称“大参謀つる”。周りの人間からは「おつるさん」とも呼ばれる。
掲げる正義は『清らかなる正義』
人望が厚く、任務の際に率いる自身の部隊は全員女海兵で構成されている。
超人系悪魔の実「ウォシュウォシュの実」の能力者であらゆるものを洗濯してロープなどに干せる洗濯人間
かつて海賊王ゴールド・ロジャーら伝説の海賊達の世代と渡り合った“伝説の海兵”の一人。
詳細は項目にて。

CV:太田真一郎
モヒカン頭と口ひげが特徴の男。
武器は日本刀
六式を習得しており(剃、月歩を使用)、単独で軍艦よりも大きな海王類を仕留めるほどの実力を持つ。
エニエス・ロビーへのバスターコールで召集された5人の中将の一人。
詳細は項目にて。


【その他の現役の本部中将】

  • ジョン・ジャイアント
CV:佐藤正治→竹本英史→江川央生
作中最初に登場した海軍本部中将でマザー・カルメルが政府と巨人族の間で人脈・交流を築いたおかげで誕生した世界初の巨人族の海兵。
遅くとも新世界編の63年前には既に海軍に所属しているため、現役の海兵としては最古参に近いと思われる*1

初登場はアーロン編終盤の海軍本部が初めて本作に登場するシーンで、集結していた将校達に檄*2を飛ばした。
マリンフォード頂上戦争にも参加しており、巨大な日本刀を振るい白ひげに切りかかるも、「グラグラの実」の一撃で返り討ちにされる。

  • キャンサー
左目に傷のあるメガネをかけている男。
ルフィの初頭手配を決めた会議に参加していた。
ステンレス、モザンビアと同じく、マリージョアの会議に出席していた。

  • モザンビア
クロコダイルの後任決めの会議で、会議に出席した王下七武海のドフラミンゴに体の動きを操られ、同じく会議に出席していた海軍本部中将のステンレスに襲いかかってしまった。
マリンフォード頂上戦争で白ひげ海賊団との戦いに参加していた。

  • ステンレス
CV:竹本英史
カイゼル髭とオールバックが特徴的な男で、アニメでは名前が不明だったため頂上戦争篇で暫定的に「カイゼルヒゲ」とクレジットされていた。
武器は日本刀

クロコダイルの後任決めの会議で、ドフラミンゴに操られたモザンビアともみ合いになった。
マリンフォード頂上戦争で、白ひげ海賊団との戦いに参加していたが、他の中将以上に登場するコマが多く、アニメでも同様に登場シーンやセリフが多めと割と優遇されている。
その後七武海撤廃が決定した事に伴って、バギー拿捕の為軍艦を率いてカライ・バリ島を包囲した。
しかし、バギーの借金の取り立てに来たクロコダイルとダズ・ボーネスに艦隊を襲撃されてしまい、バギーを捕まえる事は出来なかった。

  • コーミル
CV:竹本英史
掲げる正義は「ゆとりある正義」
武器は日本刀
偉大なる航路前半にあるG-2支部の基地長で、禿げ上がった頭を囲むような長い髪と髭を蓄えた威厳のある見た目をしている。
その一方で他の中将に比べてコミカルな描写が多く、掲げている正義からも温厚な人柄である事がうかがえる。

表紙連載『エースの黒ひげ大捜査線』で登場。
支部の苦いコーヒーが嫌いだったが、エースから受け取った手紙でモーダのミルクを仕入れたことで、コーヒーは格段においしくなった。
マリンフォード頂上戦争で、白ひげ海賊団との戦いに参加し、アニメではつるに「おれ達がやるから後方でも」と高齢の彼女をフォローするが、「ひよっこたち」と跳ねのけられた。

  • オニグモ
CV:園部啓一→藤本たかひろ
兜を身につけ、タバコをふかした長髪の男。
赤犬に近い考えの持ち主で、任務遂行のためならば味方の犠牲もいとわず敵に攻撃を仕掛けるが、これは「一瞬の隙で取り逃がした犯罪者から未来を守れるのか」という厳しい考えに基づくもの*3

能力か生命帰還なのかは不明だが、髪の毛を6本の手のように変化させ、八刀流で戦う。
武器はサーベル。
エニエス・ロビーへのバスターコールで召集された5人の中将の一人。
ルフィとルッチが交戦している軍艦に躊躇なく砲撃命令を下し、それに異議を唱えた部下に対し発砲して負傷させている。
頂上戦争前には、インペルダウンからマリンフォードまでのポートガス・D・エースの護送を担当した。
マリンフォード頂上戦争では、黄猿の命で白ひげの負傷に気を取られたマルコに不意打ちをして海楼石の手錠をはめ、能力を封じた。

  • ドーベルマン
CV:竹本英史
体中に十字の傷がある男。
暗い赤色をしたオリジナルデザインの正義コートを纏っている。武器は日本刀
エニエス・ロビーへのバスターコールで召集された5人の中将の一人で、17年前にロブ・ルッチが解決した事件を部下に語った。
負傷兵の手当てより海賊追撃を優先するなど、赤犬に近い苛烈な思想を持つ。
しかし一方でスパンダムの滅茶苦茶な命令*4に不快感を示したり、恩師に対しての情から自身の新兵時代の教官であるゼファーのの際は涙を流すなど人間味を感じさせる一面もある。
エッグヘッド編では黄猿率いる大艦隊のメンバーに抜擢され、海兵たちに指示をとばしていた。
一方で確保する三点以外は消しても良いと指令するサターン聖に「サイファーポールの役人たちがいますが…」と異を唱えようとしたが彼の冷酷な眼差し、「人間の命など虫と同等。減ってもすぐに繁殖する」の発言に恐怖を感じた。
エッグヘッドでのベガパンクらの抗戦後に本部へ帰還する際にサターン聖に「ベガパンクの配信での発言は真実ととらえていた事でしょうか?」と彼にとっては今回の配信騒動の真実性の有無についてと何気ない問いかけだったが、世界の秘密を探る行為と見なされてサターン聖の眼力による攻撃を受けてしまう。
すぐに医療チームに搬送されたが生死は不明。

原作では左目を失明している一方、アニメ302話で初登場するが、見えない片目は影で隠されており、以降の登場シーンでは規制のためか普通に両目が見えている状態である。

  • ヤマカジ
CV:増谷康紀→大場真人
顎鬚をはやし葉巻をくわえた男。
戦場でも葉巻を吸うほどの愛煙家で基本的に笑みを浮かべている。
武器は日本刀
エニエス・ロビーへのバスターコールで召集された5人の中将の一人。

マリンフォード頂上戦争にも参加していた。
新世界編では七武海撤廃後、コビーと共にボア・ハンコック拿捕のため、アマゾン・リリーに赴く事になるが、同じ中将のモモンガが機転を利かせ石化を回避する事に成功したのに対し、自身はあっさり石化されてしまう失態を犯してしまう。

  • ストロベリー
CV:竹本英史
少将(12年前)→中将
異常に丈の長い頭と長い髭が特徴の男で、頭が長い為、丈の長い軍帽を被っている。
常に糸目な為、感情が読み取りにくい。エニエス・ロビーへのバスターコールで召集された5人の中将の一人。
少将時代は普通の軍帽を頭上に被っていた。また、現在と異なり糸目ではないが目つきは非常に悪く、何処か冷淡な雰囲気をしている。
二刀流の剣士。実力はボルサリーノにも認められているほど。

12年前は少将で当時中将だったボルサリーノの部下であり、アニメではジンベエとの交戦時に拳を交えていた。
フィッシャー・タイガーの捕縛任務の為フールシャウト島に赴き、淡々と罪状を述べた上でタイガーを奇襲し瀕死の重傷を負わせる。
だが、タイガーを助けに来たジンベエとの交戦で大怪我を負わされ、ボルサリーノにジンベエの危険性を報告した。
SBSによるとストロベリーは悲しみの数だけ頭が伸びるらしい。
またその長い頭を使ったヘッドバットが得意など、特徴的な頭に関する話題が事欠かない

  • バスティーユ
CV:小山剛志
通称“鮫切りバスティーユ”
顔面部に細かな穴が空き、頭部に角が付いた仮面と、語尾に「~だら」を付ける独特な訛りの入った口調が特徴的な大男。
独断で潜入捜査を行ったメイナードを叱るなど実直で厳しい性格をしている。
一方で、厳しい姿勢をとりつつも「命あったからよかったものを」とメイナードの身を案じる言葉をかけたり、自然系の能力者相手に無謀な突撃をする部下を諌めて代わりに自分が交戦したりするなどかなりの人格者。
部下にもその姿勢は伝わっている為信頼は厚く、バスティーユの部隊は士気が高いことで有名らしい。

イッショウは直属の上司に当たる。
イッショウがドフラミンゴの拿捕に動かないと決めた事には驚いていたものの、メイナードの様に正面から食ってかからず指示には実直に従っている。
だが、明言こそ避けているものの暗に「お偉方」と揶揄したり、いつまで経っても浮かばせた瓦礫を海賊にぶつけなかった際には愚痴をこぼしたりするなど、イッショウの姿勢には思う所はあるようである。
武器は長い刀身を持つ「鮫切包丁」
アニメでは飛ぶ斬撃を披露している。
また、ルフィの実力やキャベンディッシュの過去など海賊に関する知識をしっかり把握している他、指揮能力も高い。
マリンフォード頂上戦争で、白ひげ海賊団との戦いにも参加していた。
戦闘シーンは描かれなかったが、途中でリタイアする事なくモモンガやストロベリーと共に終戦を迎えている姿が描かれている。
ドレスローザ編ではコロシアムに出場した犯罪者を捕える為、イッショウの副官として増援部隊を率いコリーダコロシアムを包囲する。
鳥カゴ発動後、単身立ちはだかったサボと交戦するが、鮫切包丁と仮面を破壊され返り討ちにあった。
「ドンキホーテ海賊団」との交戦が終わり、ルフィ達が出航しようとする頃になって復活。
武器もなく、体も万全でない為前線に出たイッショウに代わって野営のテントから海兵の指揮を取っていた。
しかし、バルトロメオやトンタッタ族らの妨害やイッショウの行動に振り回されて失敗に終わっている。

ガイドブック『BLUE』では巨人族と紹介されていたが、その身長は常人の数倍程度と巨人族としては小さい。
彼が特別小柄な巨人族なのか、巨人族で仮面を被っているロンズ中将と混同されたのかは不明。

  • ダルメシアン
CV:服巻浩司
ダルメシアンに変形する動物系悪魔の実の能力者。作中では人獣型のみ披露。
マリンフォード頂上戦争ではモモンガと連携し、六式の「剃」「指銃」を使用してルフィを追い詰めた。
アニメでは危険因子のルフィを始末しようとするも、ディカルバン兄弟に足止めを受けてそのまま彼らと交戦した。

  • ラクロワ
CV:吉水孝宏
巨人族の海兵。
巨人部隊に所属しており海軍帽とスーツを着用した厳つい風貌をしている。
武器はサーベル。
マリンフォード頂上戦争では、他の巨人族の海兵と共にリトルオーズJr.を倒しに向かうが、圧倒的なパワーで返り討ちにされた。

アニメでは戦争開始直前の緊張の中、ジョン・ジャイアントに代わって海兵達に檄を飛ばす。
2年後には無事職務に復帰しており、世界会議編では赤い港で他の海兵と会食しながらガープとヒナの会話に耳を傾けていた。

  • ロンズ
CV:高塚正也
巨人族の海兵。
巨人部隊に所属しており正面にT字の穴が開いた鉄仮面をかぶっている。
武器は大斧でマリンフォード頂上戦争では大斧を振るい奮戦した。
リトルオーズJr.が倒された際、白ひげの隙を狙い急襲したが、彼の能力の前に一撃で敗北した。

  • メイナード
CV:花田光
通称“追撃のメイナード”
口髭を生やしタバコを吸っている眼鏡をかけた男。
二つ名を見る限り腕っぷしに自信・定評がある様子で武器としてはを用いる。
ただし中将としては新米で、同じ中将のバスティーユには「若造」扱いを受けている。
バスティーユと同じくイッショウの副官を担当。
イッショウの実力は高く評価しているものの、生粋の海兵であるメイナードと良くも悪くも外様のイッショウとでは考え方に大きな違いがある為相性はあまり良くなく、海賊の拿捕を巡って度々衝突している。

ドレスローザ編では内偵のため正体を隠してコリーダコロシアムに選手"キャップマン"として潜入。
出場前、自分の正体に感づいた『バルトクラブ』の“宣教師”ガンビアを悠々と撃破するが、若さ故の過信と戦闘での相性の悪さもあってバルトクラブ船長バルトロメオには完敗し、大会に出場することなくガンビアと同じようにゴミ捨て場に放置された。
その後は他のコロシアム敗退者同様にシュガーによってオモチャにされていらしく、鳥かご発動後に意識を取り戻して部隊と合流。
合流後、イッショウに自分の見たドフラミンゴの密売をはじめとする悪事を訴え、ドフラミンゴを捕らえるよう進言するもイッショウは動かず、その思惑が分からないため動揺しながらも、市民の救出などの任務を遂行する。
イッショウがルフィをとらえようとするも、サボに足止めされたという報告に対しては、仮にも最高戦力が足止めを喰らったことについて疑問視し、彼がわざと手を抜いたのではないかと少し感づいていた。
ドフラミンゴ敗北後は、藤虎の指示で映像電伝虫でドレスローザ近隣の国に瓦礫と化したドレスローザの惨状と、ドフラミンゴの悪事を放送した。
その後部下共々国中走り回って海賊達の潜伏先を見つけたものの、「一以外の賽の目が出ない限り逮捕に動かない」と決めたイッショウの方針の元、イカサマなしで一の目ばかり出てしまった為逮捕に踏み出せずにいた。

元帥相手にあれだけ啖呵を切っておいて逮捕に乗り出さない事にメイナードは猛抗議するものの、イッショウからは「サイコロ転がした後で男がグダグダ言うなんざ…あんたみっともねェなァ…」と突き放されてしまう。
そういう下地がある為か、ルフィがレベッカを攫ったと情報が入った際には「見ろ‼︎海賊なんてもんを信じて国内に置いとくからこうなる‼︎」と声を荒げていた。
名前の由来は追憶のマーメイド黒ひげを倒したイギリス海軍のロバート・メイナードと思われる。

  • トキカケ
CV:檜山修之
通称茶豚(ちゃトン)
ロングコートの下は腹巻に下駄という変わった格好。
美人大好きな変人。好物は卵かけごはんとがんもどき。
海軍内では鼻つまみ者だが、市民にはなぜか好かれており、イッショウとも気が合う仲。
サカズキ元帥就任後に頭角をあらわし、SBSによるとマリンフォード頂上戦争後には大将候補にも挙がった実力者。
彼のことを「サカズキの社長」と呼んでいる。
劇場版で初登場し、後に原作で世界会議での海軍の動向で登場を果たす。

モデルに関しては公式側からの明言はないものの、映画「男はつらいよ」にて寅さんを演じた渥美清がモデルになっているものと思われる。

  • ギオン
CV:小松由佳
通称桃兎(ももウサギ)
年齢不詳の美女でつるの妹分で名刀「金比羅」を持つ剣士。
好物はお茶漬け、やつはし。左太ももにはクモのタトゥーがある。
お座敷遊びのすべてにも精通しており、〝桃色きゃくあしらい〟であらゆる海賊を誘き出せるという頭脳派でもある。
彼女もまた劇場版で初登場し、世界会議でトキカケと共に登場し、ビッグマム暗殺未遂事件を起こしたルフィに対して相変わらず陽気なガープに呆れていた。
SBSによると大将候補にも挙がった実力者とか。

モデルは、若き日の木暮実千代。

  • ナヅ・ケタガーリ
第94巻SBSにおいて、読者の葉書を元に登場した海軍本部中将。
姓名判断を趣味とし、「赤犬」や「黄猿」といった上層部の異名を決める機関のトップに立つ。
三つ編みのお下げとチークが特徴的な男性。

  • ドール
CV:行成とあ
G-14支部基地長。トゲ付きのチョーカーを巻いた女性。
ヘルメッポをクソガキ呼ばわりするなど口は悪いが、基地で保護されている子供たちのために風船を飾るなど心優しい性格。
20年以上前はサウロの部下だったことがあり、エッグヘッドへの攻撃にも参加。
島内に上陸して巨兵海賊団の出航の妨害、ボニーの始末を行うもに彼女に返り討ちあって子どもにされて無力化される。

中将では珍しく、ガープと同じ武装色の覇気を用いた徒手空拳使い。
覇気をまとったパンチのラッシュ「音魂の爆発(ロックンロールブラスター)」を得意とし、その威力は先鋭の巨人海賊団員を圧倒するほど。

  • ブルーグラス
CV:江守浩子
エッグヘッドへの攻撃に参加した、サングラスとヘッドホンを身に着けた小柄な老婆の海軍本部中将。
超人系悪魔の実「ノリノリの実」の能力者で、あらゆるものを乗りこなすドライブ人間
自身の覇気が及ぶ範囲内であれば、自身より上の権限で行動するパシフィスタであろうと強制的に制御できる。
ボニー始末に他の中将と連れて向かうも返り討ちに遭い、子どもにされてしまう。

第110巻SBSによれば、あのつるの姉貴分だという。
そのため、海軍在籍歴はセンゴクやガープと同じくらい長い可能性がある。

  • レッドキング
CV:ボルケーノ太田
エッグヘッドへの攻撃に参加した、ダルダルなたるみの首周りと同じく海軍所属だったゼファーを思わせる大きな機械の義手を持つ海軍本部中将。
見た目通り義手による怪力を誇り、必殺技「蒸気(スチーム)ナッコー」でベガパンク製のメカ海獣であるビーストウェポンすら殴り飛ばす。
フランキーと対決するが殴り返されてKO。

元ネタは恐らく怪力を誇り蛇腹状の体の容姿が似ている怪獣レッドキングだろう。

  • ハウンド
エッグヘッドへの攻撃に参加した、メガネを掛けたクールな容姿の海軍本部中将。
第110巻SBSによれば、互いに面識があるのかは不明だがスモーカーとは同期であるらしい。
また、劇中では使用しなかったが、動物系悪魔の実「イヌイヌの実:モデル“猟犬(ハウンド)”」の能力者。

  • ギロチン
エッグヘッドへの攻撃に参加した、サングラスと長いひげのコワモテな容姿の海軍本部中将。
ウルトラセブンを思わせる頭部に刃物を仕込みあたかも投げつけるかのような構えを取っているが、実際に武器として使用できるとのこと。
武器は大型の刃をつけた槍。

  • ウルバン
エッグヘッドへの攻撃に参加した、長いハットのような海軍帽子と大きな牙が特徴的な海軍本部中将。
超人系悪魔の実「ツツツツの実」の能力者で、体を大砲に変化させられる大砲人間
ボニーへの一斉射撃命令に際し、一人だけ大砲のようになった頭頂部を向けていた。

  • ポンスキー
エッグヘッドへの攻撃に参加した、巨大なケツアゴが目を引く海軍本部中将。
動物系悪魔の実「ラコラコの実」の能力者で、貝殻を武器として戦うことができるラッコ人間
戦闘では先端が巨大な二枚貝となっている武器「ラッコハンマー」を振り回し、敵を粉砕する。

ボニー始末に巨兵海賊団前でギロチンらと待ち構えていたが、くまの事を「戦闘兵器」と呼んでいたことに憤ったボニーによって子どもにされた上に顔面に蹴りを入れられた。

ポンスキー「ヒリキ!!」
ギロチン「見た目がむごい!!やめろぉ!!」

  • 土茶(トサ)
CV:千葉俊哉
エッグヘッドへの攻撃に参加した、ヒゲ面の荒くれ者といった容姿の海軍本部中将。
武装硬化の使い手であり、手で相手に噛みつくような土茶拳(トサけん)を得意とする。
装甲すら食いちぎる威力を持つ十本の指銃「土茶噛(トサが)み」でボニーを討ち取ろうとしたが、運悪く不意に現れたブロギーの巨大な斧に叩き落されてしまった。

  • ホトトギス
金髪のボブカットしているおつるの部下の女海兵。例によって巨乳。
ガープが『老い先短いジジイは見捨ててよし』と講義での過激な発言した際に『命は平等です‼』とバットで咎めた。
コラソンの過去編やドフラミンゴ失脚後のドレスローザにもつると一緒に訪れている姿が確認できる。



原作以外

  • ジョナサン
CV:田中信夫
アニメオリジナルの海兵で「脱出!海軍要塞編」で登場。
海軍G-8支部ナバロン基地長。
ルフィからは「要塞のオッサン」と呼ばれており、薄い赤紫色の髪に濃い赤紫色の口髭を生やした人物。
純粋な知略で麦わらの一味を壊滅寸前まで追い詰めた。
一方、クロコダイルの一件もあり、ルフィ達を拿捕する気はあまりなく戦闘そのものには参加しなかった。

戦闘シーンが無いため戦闘能力は不明だが、アニメではマリンフォード頂上戦争に招集されている辺り、本部中将に相応しい戦闘能力を備えていると思われる。
海軍の人物としては珍しく妻帯者と判明しており、妻はナバロン要塞の料理長ジェシカ。
また、劇場版にも海軍の会議シーンにおいて数度カメオ出演を果たしている。

  • コーメイ
CV:市川猿之助
アニメオリジナル海兵で『ネブランディア編』で登場。
通称白羽(しらは)のコーメイ”
海軍戦略戦術研究開発本部特別作戦参謀で、掲げる正義は「知略による正義」
頭脳派の将校でガープ曰く、配属されたての頃はひ弱な体だったというが、海賊殲滅を目指して自分を鍛えてきた努力家。
戦闘では覇気で強化した羽扇を武器にする。
海賊に対して容赦はないが、これは過去に故郷を海賊の蹂躙によって失っているため。
例え市井の人々でも悪は倒せることができることを証明し鼓舞することで、民衆自らの手で諦めることなく海賊を駆逐する方向へ導くべく、悪魔の実によらず智謀・戦略をもって海賊を討つことを目標としている。

  • プロディ
CV:多田野曜平
アニメオリジナル海兵、『海軍超新星編』で登場。
掲げる正義は「メリハリある正義」
四皇ビッグ・マムが支配するホールケーキアイランド最前線の海軍基地・フロン島(「G-F」)支部の基地長で2人のSPっぽい黒服の側近がいる。
ガープとは旧知の仲。
武器は覇気を込めたバズーカで、若い頃ガープの拳骨に対してこれでやりあったらしい。
海兵としての職務はきちんとこなし、司令官でありながら自ら前線で海賊と戦う覚悟を持つ誇り高い人物。
戦闘では敵の逃走ルートを封じるため最初に脱出用の船を攻撃したり、予めナミやキャロットの電撃対策を講じておくなど知略にも優れている。
だが歳が歳だけに引退が近いらしく、老後の人生設計のため退職金の額を気にするなど割と俗っぽい面も。
ある意味メリハリは効いている。
食料調達に侵入したルフィ達を捕縛しようとナミとキャロットの電撃対策の絶縁素材を貼り付けたシールドを装備した部隊を引き連れ、自身はルフィと対決。
しかしルフィの実力に部隊共に倒される。

  • グレイドル
CV:中村浩太郎
『ONE PIECE ドラマティックステージ THE METAL ~追憶のマリンフォード~』オリジナル海兵。
自然系悪魔の実『メタメタの実』の能力者で体を液体金属に変化させて自在に操る液体金属人間
かつて参戦したマリンフォード頂上戦争において負傷しており、失った左腕を能力による液体金属の腕で補填している。
このことから海賊、特にマリンフォード頂上戦争の原因となった海賊たちを憎んでおり、新世界の島に罠を張り、「なんでも1ベリーで物が買える奇妙な島」という噂を流し海賊をおびき寄せ狩っていた。
メタメタの実によって生み出した液体金属は硬化・操作も自在であり、「メタルフエール」という技で自身や敵対者の分身を作って戦う。

  • ワイルダー
『USJ ワンピース プレミアショー 2016』オリジナル海兵。
超人系悪魔の実『ネパネパの実』の能力者で、体から高熱の風を放つ熱波人間
島の少年ポッケの「モノモノの実」の能力を海賊拿捕に役立てるためにポッケの父親を拉致するなど、犯罪者逮捕のためなら一切の手段を択ばない。

  • バルザック
『USJ ワンピース プレミアショー 2019』オリジナル海兵。
超人系悪魔の実『バスバスの実』の能力者で、触れたものを爆弾化する爆弾変化人間
掲げる正義は「完璧な正義」
長い黒髪と厚化粧で、容姿にこだわりが強い。
インペルダウンの囚人に制御首輪をつけることで「囚人部隊」として運用する権限を持つ。

  • ドロウ
少佐→中将
エースが主役の外伝小説『novel A』の登場人物。
両腕に火炎放射器を装備しており、戦闘では火炎放射器と武装色の覇気を駆使して戦う。
かつて少佐だった頃に、故郷を海賊に襲われ火災により両親を亡くした幼いイスカ少尉を救出した過去がある。
シャボンディ諸島でエースに世界政府からの王下七武海の就任要請を伝えにくるも、エースが就任要請を蹴ったためそのまま戦闘を開始。
炎と覇気でエースを追い詰めるも、覇気に覚醒したエースに敗れた。
小説版の出典ということもあってか、性格は苛烈というよりも卑劣の域。
海賊壊滅を理由に民間人を平気で手にかけ、その事を気にもしていないどころかエースへの言葉責めに使うほど。
武装も主体は火炎放射器と中将にしてはかなり貧相。


【過去の本部中将】

脱退・殉職

CV:草尾毅
中将→脱隊・除隊
元海軍本部中将。笑い方は「デレシシシ」、語尾は「だで」。
巨人族だがエルバフ出身ではなく逆にエルバフの戦士にはあまりいい印象を持っていない。
巨人とはいえ、自分の何倍もある軍艦を両腕で持ち上げるなど、中将に恥じない怪力を誇る。

極めて珍しいガープ中将以外での「D」の一族であり、現在判明している中で唯一人間族ではない「D」の一族。
そのため、「D」の一族の考察などでも結構重要な役割を持つ。
ドール曰く「昔の上司」。
詳細は項目参照。

CV:西村知道
大佐→少将→中将
“船斬り”の異名を持つ剣豪で元王国騎士。
骨ばった痩躯と相まった異様な風貌から醸し出される骸骨のような陰鬱な雰囲気とは裏腹に「一日百善」をモットーとし負傷した部下の手当てのため自身の外套をためらいもなく包帯代わりに使うなど度外視の善人。
詳細は項目参照。

CV:諏訪部順一
通称“鬼竹のヴェルゴ”
「武装色の覇気」の達人で、竹竿を武器としており、また”六式”を使う事が出来る。
海軍G-5基地長で部下や市民からの人望も厚い。
裏の顔はドンキホーテ海賊団の最高幹部。船長のドンキホーテ・ドフラミンゴの指示で海軍に潜り込んだ工作員。
詳細は項目参照。


昇進

世界徴兵で大将となった藤虎緑牛を除き、大将以上の人物は基本的に中将を経験しているはずだが、ここでは中将時代の描写があったり時期が判明している者のみ掲載する。

CV:子安武人
後の大将(あお)キジ”、更に後には除隊し黒ひげ海賊団10番船船長となった人物。
22年前のオハラのバスターコールに中将として参加していた。
当時は黒い服と海軍旗の描かれたニット帽を着用していた。
詳細は項目参照。

CV:中尾みち雄(中将時代)
後の大将赤犬(あかイヌ)にして現・元帥。
22年前のオハラのバスターコールに中将として参加していた。
当時はフードのある服を着用しており、目元が描かれないほど深く被っていた。
詳細は項目参照。

CV:石塚運昇置鮎龍太郎(後任)
後の大将黄猿(きザル)
12年前に中将としてタイヨウの海賊団の案件を扱い、ストロベリー(当時少将)らを指揮していた。
最終的にフールシャウト島に自ら出向いてアーロンを圧倒、インペルダウンに投獄している。
当時はサングラスは掛けず白いスーツと中折れハットを着用し、喫煙していた。
4年ほど前(ボニーの治療とくまの改造が始まった頃)には既に大将に昇進している。
詳細は項目参照。

CV:大塚芳忠
映画『ONE PIECE FILM Zオリジナルキャラクター
元海軍本部大将でその後海軍教官・遊撃隊・NEO海軍と遷移した男。
38歳の時(34年前)に中将から大将に昇進している。
中将になった時期は不明だが、34歳の頃に「武装色の覇気」を習得したということからその辺りと推測される。


【余談】

本部大将との実力差について

よく読者からも本部中将は本部大将との実力差がとてつもない事を指摘されることも多いがそれも当然と言える。
現在登場している中将の人数としては数十人であるが、まだ本編に登場していない本部中将が存在している可能性も高く、本部中将の総人数としては数百人単位でいても不思議ではない。

そもそも本部中将の時点でも海軍の中でもエリート中のエリートなのである。
そのエリート中のエリートの中から最上位でないと抜擢されないのが本部大将で、しかも大将は中将と違い(作中の現在進行形の時系列で描かれている限りでは)大将の椅子は3つしかない。

新世界編では(生え抜きの中将の人材不足もあるとは言え)生え抜きの中将が一応候補こそ出たものの、結局誰も大将に昇格できなかったことを推測するに、大将昇格のハードルは中将にとってもとんでもなく高いようだ。

ただ実力差はともかく、大将への昇格そのものは実力のみならず世界政府の思惑も絡むことも考えられる。
何せ大将は天竜人直属の扱いである。変なやつを嫌がるのはどこも一緒だろう。
大将ではなく元帥とガチのトップだが、新しい元帥に政府側は赤犬を推薦したことからもみてとれる。
…まあ、ガープが昇格をケッた際、当時の元帥のコングと一対一で話をしているかのような感じだったから前述の考えも疑わしいが…

ちなみにつる曰く今の中将はヒヨッコらしく、ロジャー全盛期の中将はまだ質が良かったらしい。

海賊側から見ても大将と中将では歴然とした差があると判断しているようで、CROSSGUILDの懸賞金では中将の相場は5億ベリー相当(5星)だが、大将は30億ベリー相当(3王冠)と相当な開きがある。これは海賊に例えるなら四皇幹部と四皇本人ぐらいの差がある額で一目瞭然である。



追記・修正は今後の海軍本部中将の活躍を願っている方にお願いします。


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  • 叩き上げ
最終更新:2025年04月15日 19:05

*1 「巻千」によればゼファーが海軍学校に所属したのは60年前、海兵となったのは56年前であり、ガープ・センゴク・つるは彼の同期。

*2 海軍(ONE PIECE)の項目冒頭を参照

*3 ルーキー海賊が数年後には中将でもてこずる相手に成長するのもザラなワンピース世界においては、正解とは言い切れないがあながち間違っているとも言えない

*4 「生け捕り対象のニコ・ロビン諸共麦わらの一味を抹殺しろ」というクザンの名を騙った虚偽の命令。