シゲル(ポケモン)

登録日:2011/01/21 Fri 13:57:47
更新日:2025/03/06 Thu 21:23:24
所要時間:約 8 分で読めます




サァ~トシくん?



いいぞいいぞ、SHI☆GE☆RU!! がんばれがんばれ SHI☆GE☆RU!!



いやぁ~、君達ありがとうありがとう!



出典:ポケットモンスター、68話『ゴウにライバル!?ミュウへの道!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


という彼は、もう何処にもいない……。






僕が目指しているのはポケモンの全てを研究する事。

そのためには、全てのポケモンの遺伝子を持つというミュウの研究を避けては通れない。

僕は決めたんだよ。例え不可能と思える道でも逃げずに突き進むってね。





出典:ポケットモンスター、68話『ゴウにライバル!?ミュウへの道!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


アニメ・ポケットモンスターシリーズに登場するキャラクター。
長きポケモンシリーズにおける、サトシの最初にして永遠のライバル。
主人公のサトシは性格が今まで殆ど変わらないのに対し、シゲルについては最早別人の域にまで変化している。
モチーフは初代ポケットモンスターのライバルであり、金銀ジムリーダーグリーン
そのため容姿はグリーンと瓜二つだが、違いとしてはグリーンは金に近い茶髪で、シゲルは濃い茶髪で眉毛の先端がギザギザしている。




本名:オーキド・シゲル
年齢:10歳
出身:マサラタウン
職業:携帯獣研究者
CV:小林優子


■概要■

携帯獣学の権威であるオーキド・ユキナリ博士の孫にして、主人公サトシの幼馴染み。
サトシを含めた、他の3人と共に新参ポケモントレーナーとして旅に出る。この時から、多数のガールフレンドと行動を共にしていた。
最初のポケモンはゼニガメだが、これが初めて明らかになったのはシロガネ大会。
一応、シゲルが所持していることが明確ではなかった無印4話でもサムライの回想シーンでもフシギダネヒトカゲを貰い脱落した二人含めて、ゼニガメがカイロスを倒したことが語られている。

上記の通り、サトシのライバルであるが、実は彼とのバトルはオレンジ諸島編が終わるまで一切ない。
ポケモンを使ったレース大会での対戦を一度してはいるが、サトシとのポケモンバトルは全編通して三度だけ。
一度目はオレンジ諸島からサトシが帰還した時で、二度目はシロガネ大会、最後はバトルフロンティア編の終盤。

シロガネ大会でサトシに敗北したことを機にポケモントレーナーを引退し、ポケモン研究者としての道を選んだ。


■サトシとの関係■

コンセプトとして、「常にサトシの一歩上を行くライバル」があったのだが、今では精神的に大きくサトシからリードしてしまっている。
身長もサトシより非常に高いため、視覚的にもシゲルが大人びて見える。

小さい頃に友達がいなかったサトシにちょっかいを出してからサトシと付き合いが始まり、今ではサトシの母やオーキド博士を含め、家族ぐるみの関係となった。
シゲルがサトシを挑発し、サトシがそれに乗ってくるという関係は昔からだったらしい。

サトシの事を当初は「サ~トシ君」と呼んでいたが、セキエイ大会でサトシの方がいい結果を残して以降「サトシ」呼びに変わった。
なお「サ~トシ君」呼びは小林氏のアドリブであり、これが製作陣にウケて以降台本に「サ~トシ君」と書かれるようになったという。

初期によく見られた、シゲルが多数の女の子を連れ、派手な行動をしていたのは、祖父であるオーキド博士がいつもサトシを気にかけていたために、自分を見て欲しいという感情故だったが、セキエイリーグで敗退し、サトシより下位の成績を取ってからはこのような行動は見られなくなる。
ちなみにサトシとの初めての対決は釣り。この時お互いの竿にかかった一つのモンスターボールを取り合うのだが、ボールが古びていたため半分に割れてしまった。2人はこれを分け合い、互いのライバルとしての証として大事に持っている。
シロガネ大会でサトシに敗北した後は「釣り対決の決着が今日ついた」と言い、この割れたモンスターボールをサトシに託したが、別れ際に「持っていて欲しい」とボールを返されている。

DP編で再登場した際には、新ライバルのシンジが登場していたからか、ライバルと言うよりはサトシの親友としての描写が強く、感情的に行動するサトシを宥めたりしており、サトシよりも格段に大人びている。
ポケモントレーナーとしての実力も衰えるばかりかむしろ向上しており、サトシのバトルに怯えるグライガーの成長に大いに貢献した。


■各編での活躍■

無印編

各所で度々現れてはサトシより先を進んでおり、その事でサトシを馬鹿にする。
最終的には、サトシはバッジをセキエイ大会出場の規定である8個ギリギリしか持っていなかったが、シゲルは10個も持っていた。
一方でダム建設現場でのディグダ退治の際には、ポケモンがボールから出て来ないことに対して「ポケモンが嫌がっている」ことに気付くといった真面目で聡い場面も。

また、サトシが数匹のポケモンしか育てていない事に対し、数多くのポケモンをゲットしており、セキエイ大会出場前に帰還しオーキド研究所でサトシと再会した時には200匹以上を捕まえていた。
当時ポケモンは150(ミュウ含めれば151)匹しかいなかったため、同じ個体を複数ゲットしていたことになる(ただし出会ったポケモンの種類はサトシが勝っていたらしい)。

しかし、セキエイ大会でサトシが順調に勝ち進む姿を焦りに思い始め、更にはサトシより先にベスト32で敗退。これ以降、彼の出番はしばらくなくなる。

オレンジリーグ・ウィナーズ杯優勝というタイトルを掲げてマサラタウンに帰還したサトシだが、襲来したロケット団に苦戦する。
絶体絶命と言うピンチに登場したのが、精神的にもトレーナーとしても大きく成長したシゲルであった。

ロケット団を一蹴したシゲルに対し悔しく思うサトシは、「セキエイ大会では自分が上だった、オレンジリーグだって優勝した」とシゲルに告げる。 
しかし、シゲルはそれを「過去の話」だと退ける。そして、サトシとの初めてのライバルバトルが行われる。
お互いの一番育てに自信のあるポケモンで戦う事になり、シゲルはイーブイ、サトシはピカチュウを繰り出す。
結果、サトシに圧勝したシゲルは、それを傲りに思う事なく、さらなる修行のために一人でジョウトへ旅立っていった。

その一件以降も旅先でサトシと度々出会う事になるが、サトシを馬鹿にする事はなくなり、むしろアドバイスをする事さえあった。

そして遂にシロガネ大会でサトシと激突。序盤こそサトシに有利に立つも、後半のサトシの怒涛の追い上げを受ける。
最後はリザードンカメックスと言う御三家対決になり、タイプでアドバンテージを持つものの、サトシの「フィールドを焼き払いカメックスの身動きを奪う」策で接近戦に持ち込まれ、リザードンの地球投げの前に破れる。
その後、サトシを賞賛し、トレーナーを引退し研究者になりたいことを告白。サトシと夢を誓い合い、初心に返るつもりでカメックス以外のポケモンをオーキド研究所に預け旅立った。

余談だが、セキエイ大会ではゴローニャに、シロガネ大会ではリザードンにちきゅうなげを決められて敗北している。
隙の無いスマートなシゲルだが、この技だけはもしかすると苦手なのかもしれない。

無印本編とはパラレルとなっている映画『キミにきめた!』では、オーキドの回想に後ろ姿のみ登場。
旅立ちの日に手に入れるポケモンとしてゼニガメを選んでおり、本編とは異なる世界観でも相棒の選択は変わらない様子。
ただし、本編とは異なって旅立ちの日にサトシと対面することはなかった。


ポケットモンスター アドバンスジェネレーション

研究者を志して旅立っていったためホウエン地方では登場せず。
ただし、サトシの回想内にて幼少期にサトシと共にとあるキャラの登場する映画を鑑賞しているシーンが描かれている。
サトシが腹を抱えて大笑いする一方でシゲルは非常に冷めた顔をしていた。

バトルフロンティアを攻略したサトシと再会、新たに仲間にしたエレキブルでサトシと対戦する。
勝負半ばまで互角だったが、バトルフロンティアを制覇したサトシには慢心が現れてしまい、彼の隙を突いて勝利した。

本作からBWまでFRLGでの衣装となった。

DP編

シンオウで太古のポケモン、タテトプスを研究していた所をポケモンハンターJに狙われる。
そして偶然サトシ達と出会い共闘。カメックスを使い圧倒されるもJを退ける事に成功する。
この際、ヒカリからは「ポケモン川柳の人のお孫さん」として認識されていた。

また、サトシのバトルを恐れるグライガーとの特訓でも、「尻尾を使う事で高く飛び上がれる」とアドバイスする。
しかし、実際にこの戦法を初めて生み出したのはサトシであり、シゲルはそれをシロガネ大会での対戦で自分の物にしただけだったりする。
その後ロケット団に襲われサトシとはぐれるが、彼が前もってサトシに託した「するどいキバ」によりグライガーはグライオン進化し、サトシはロケット団を退ける。

更にその後はギンガ団に襲われ、エレキブルとブラッキーを使いアグノムを守ろうとするものの、敵わず敗北。
ギンガ団の事件の際にはナナカマド博士と共に事件の収拾に努めた。


BW編

このシリーズでは直接的な登場は初めてなかった。
ただし、デコロラアドベンチャー編のEDでカメックスと一緒に歴代キャラと共に描かれ、ケンジとシンジと手を繋いでいた。
BWシリーズ最終回では、サトシが歴代キャラを回想するシーンで描かれている。

なお、BW編で描かれたシゲルはサトシのデザインが少し変更された影響もあってか、目のデザインなどが多少変化している。


この後のXY編、SM編では一切登場しなかった。


新無印編

新無印では50話から放送されたOPに登場。
デザインが現行のグリーンに寄っており、ボールを手に不敵な笑みを浮かべていた。衣装もHGSSのものになっている。
今作ではOPに大きく映ったキャラは基本的に本編に出てくるため、彼も例外ではないことが予想されていた。

そして半年後の68話『ゴウにライバル!?ミュウへの道!!』に登場。BWのEDやキミきめを除けばDP以来、約12年ぶりの登場となった。

DPではシンオウで研究者をしていたが、今では世界を巡りながら研究するというオダマキ博士のスケールアップ版になっている。
プロジェクト・ミュウの一環でファイヤーを追ってカントーに帰って来た。
ちなみにシンオウリーグは見ていたらしい。

何かとゴウを煽っており、当のゴウも反抗気味で、サトシは「俺の時もこんな感じだった」と語っている。
実際はゴウに発破をかけるためあえて挑発的な態度を取っていたようで、性格自体はかなり落ち着いている。DP編まで見られた、シゲルがサトシに何かしら指摘をするような場面もなく、サトシとは久しぶりの再会を喜び、楽しそうに話していた。

全てのポケモンを研究する事を目的としており、そのために『プロジェクト・ミュウ』に参加してミュウを研究しようとしている。

第102話にも再登場。この時は『プロジェクト・ミュウ』のトライアルミッションに参加中のゴウ、トキオに連れ添いのサトシと出会う。相変わらずゴウを馬鹿にするような発言をしており、サトシが若干引くほどだった。

フリーザーとのレイドバトルではリーダー的役割を担い、指示を送りつつバトルをした。サトシ、トキオは素直に従う様子であったが、ゴウは勝手な指示に怒りを見せ、最後まで指示を無視し続ける。
レイドバトル後、別れる際にゴウに「優しさは時として残酷だね。未熟な者を許し、夢や希望を与え、背伸びさせた挙句、最悪の結果を招く」と投げかけた。これはトレーナー時代のシゲル自身が、ちやほやされて天狗になっていたが、リーグで苦渋を味わった経験を指していると思われる。同じ道を歩んでほしくはないということなのかもしれない。

再登場以降は、12年出ていなかったとは思えないほど各雑誌からプッシュされており、登場早々『PASH!2021年7月号』の表紙を単独で飾った(正確にはカメックスもいる)。
新無印が始まってから各雑誌の表紙にはサトゴウかダンキバという人気ある二人組が選ばれていたため、単独表紙というのは珍しい。



■手持ちポケモン■

詳しくは個別項目を参照



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