ポケットモンスター めざせポケモンマスター

登録日:2023/01/20 Fri 00:27:19
更新日:2024/12/22 Sun 22:45:56
所要時間:約 3 分で読めます






サトシとピカチュウの物語、最終章。

出典:アニメ「ポケットモンスター」公式Twitter、https://is.gd/XMqAu5、23年1月19日閲覧。
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

概要

ポケットモンスター めざせポケモンマスター』とは、2023年1月13日より2023年3月24日まで放送されたアニメ。全11話。略称は『めざポケ』。

1997年4月1日に放送開始した無印編以来、実に26年にも及ぶ長い旅をしてきたサトシとピカチュウの冒険の最終章
彼らが紡いできた物語は1,245話で完結を迎える事となった(アニポケ自体は新主人公に交代して続いて行く)。

新無印編の最終回でサトシの卒業と新主人公による新シリーズの発表は世界中を震撼させ、サトシ卒業のニュースが世界トレンドで1位を取るほど驚愕させた。

公式は新シリーズとして扱っているが、作品的には『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』の範疇に含まれている。
したがって『めざポケ』の1話は新無印編の137話(通算第1,235話)であり、動画配信サイトでも新無印編の中で配信されている。
歴代で言うと『ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2』や『ポケットモンスターXY&Z』の様な第2期という事になる。

サトシの物語の最終章だけあってメインビジュアルが無印編のものを意識したものになっている。
さらにサトシの旅仲間として無印編のタケシとカスミが復帰するという無印編好きにはたまらない展開となる。
そして、最終回ではこれまでボカされていたポケモンマスター」とは何か、という疑問への答えが導き出される。

基本的なスタッフは新無印編のスタッフが続投。変更点としては監修をしていた湯山邦彦氏が総監督に復帰。
シリーズコンストラクションが米村正二氏から『DP』~『XY』までの冨岡淳広氏になっている。

あらすじ

ポケモンワールドチャンピオンシップスのマスターズトーナメントでダンデに勝ち、世界チャンピオンに就任したサトシはサクラギ研究所のリサーチフェローを引退。ゴウコハル達と別れ、1人で旅立った。

時が流れ、何処かのとある地方を旅しているサトシは湖に墜落した、傷だらけのラティアスと遭遇。
夜通しで治療したが、翌朝になって目覚めたラティアスはサトシを信じられず敵意を向ける。
そこへムコニャ達が現れ、サトシとラティアスは揃って捕まってしまうが、サトシは自分が傷付いてでもラティアスを助けようと無茶な方法で脱出し、ロケット団を撃退。
サトシを許し、何処かへと姿を消したラティアス。その一件を経て旅を続けるサトシだが、ラティアスはサトシを見守る様に後を追っていく。

やがて、サトシはかつて共に旅をしていたカスミやタケシと再会し、久々に3人で前へ前へと進む。
そして、旅の果てにサトシは長らく求め続けていた「ポケモンマスター」への答えを掴む───。

主な登場人物

CV:松本梨香
お馴染みの主人公。26年もの旅を経て、本シリーズでとうとうお別れ(卒業)する事になった。
ポケモンワールドチャンピオンシップス優勝という大金星を成し遂げて以降、目標を見失ってしまった故か、(10歳にして)一種の燃え尽き症候群になってしまう。
世界チャンピオンにも関わらず表舞台から一切姿を消し、特に目的も無く、
ただ気分に任せて世界中を旅する
という、これまでになかった(10歳にして)完全に世捨て人の様な事をしている。
いかにサトシが(10歳にして)あまりにも生き急ぎ過ぎたかと言う事である。
果たして、サトシは「ポケモンマスター」という言葉の真の意味に気付く事は出来るのか。そして、「ポケモンマスター」という原点の夢に立ち返る事ができるのか……。

これまでだと新シリーズになると手持ちを一新、第2期である『BW2』や『XY&Z』なら手持ち続投だった。
しかし、本作におけるサトシは、
サトシの手持ち(カントー・オレンジ諸島編)
サトシの手持ち(ジョウト編)
サトシの手持ち(AG編)
サトシの手持ち(DP編)
サトシの手持ち(BW編)
サトシの手持ち(XY編)
サトシの手持ち(SM編)
サトシの手持ち(新無印編)
これら歴代の手持ちからランダムで手持ちに加えているという手持ちオールスターになっている。
サトシが歴代の手持ちを集結させるのは『DP』のシンオウリーグ編以来、実に13年ぶり。

本作のサトシの手持ちに関してはサトシの手持ち(めざポケ編)にて。

CV:飯塚雅弓
お馴染み初代ヒロイン。
新無印編では姿だけの出演だったが、再びレギュラーに戻って来た。
サトシの世界チャンピオン就任という一大事にいてもたってもいられず、ジムを姉に任せて旅に出た。
他のキャラのデザインは新無印編のものを引き継いでいるが、カスミは『SM』に近いデザインに変更されている。

CV:うえだゆうじ
お馴染みポケモンドクター。
新無印編ではサトシとダンデの決戦をデントと共に観ており、この時点で互いに名前とサトシの旅仲間である事を認知していた事が判明。
お姉さん好きも健在で、出先で偶々サトシ・カスミと再会したのを機に再び旅を始める。

CV:林原めぐみ(ムサシ)、三木眞一郎(コジロウ)、犬山イヌコ(ニャース)、うえだゆうじ(ソーナンス)
お馴染みのロケット団
相変わらずピカチュウを追いかけている。
本作ではロケットガチャットが一切使われず、9話では新シリーズ移行の度にロケット団本部へと預けられていた仲間のポケモンが一斉に復帰した。
サトシの物語が終幕を迎えるという事は、彼らの物語もまた……。

CV:小林優子
サトシの永遠のライバル。
最終回に登場し、サトシが「ポケモンマスター」について考えるきっかけを作る。

CV:宮野真守
お馴染みポケモンソムリエ。3話にゲストとして登場。
上記の通り、タケシとは互いの名前も経歴も把握済。初絡みとなったカスミには変人っぷりを軽くあしらわれている。
ファンの長年の疑問だった「みずタイプが好きでむしタイプが嫌いなカスミにとって、アメタマを始めとしたみず・むし複合の扱いは?」という問題に突っ込んでくれた*1

CV:関智一
お馴染みポケモンウォッチャー。オーキド研究所でオーキド博士の助手を続けている。
最終回では遂にAG編133話以来約17年の沈黙を破る……。

CV:真堂圭
映画とは別個体。右翼に傷がある。
ロケット団と空中でぶつかり、湖に沈んでいたのをサトシに救出される。
当初はサトシを警戒していたが、ロケット団に捕まった所をサトシが必死に救出した事で心を開く。
以後はサトシをストーカー密かに見守っている。

エピソード

話数 タイトル 脚本 サトシの手持ち OPに登場
1話(137話) はじまりのかぜ! むげんのみち!! 冨岡淳広 ピカチュウオンバーンドンファンジュカインブイゼル ピカチュウ、フシギダネリザードンゼニガメ
2話(138話) サトシVSカスミ! うみべのいっきうち!! ピカチュウワニノコヘイガニハハコモリモクロー バリヤードベトベトンキングラーケンタロスカビゴン
3話(139話) タケシとデントともりのまじょ! 米村正二 ピカチュウ バタフリーピジョットオコリザルラプラスヨーギラス
4話(140話) ツンベアーのためいき! 冨岡淳広 ピカチュウミジュマルファイアロー、カビゴン、ガオガエン ヘラクロスベイリーフマグマラシ、ワニノコ、ヨルノズク、ドンファン
5話(141話) もえよ!ゼニガメしょうぼうだん!! 土屋理敬 ピカチュウリザードン、フシギダネ オオスバメ、ジュカイン、ヘイガニ、コータスオニゴーリエテボース
6話(142話) そして、おなじ月をみている! 米村正二 ピカチュウツタージャ ムクホークドダイトスゴウカザルブイゼルグライオンフカマル
7話(143話) ラプラスにのって♪ 冨岡淳広 ピカチュウ、キングラー、ベイリーフ、ヘラクロス、ドダイトス、ネギガナイト ケンホロウミジュマル、ツタージャ、チャオブー
8話(144話) ジュペッタのさがしもの! 土屋理敬 ピカチュウゲンガーカイリュー ズルッグ、ハハコモリ、ガマガルガントルワルビアル
9話(145話) 逆襲のロケット団! 冨岡淳宏 ピカチュウ、ゴウカザル、ルチャブル ゲッコウガ、ファイアロー、ルチャブル、ヌメルゴンオンバーン
10話(146話) サトシとラティオス ピカチュウ、オオスバメ モクロールガルガンガオガエンソルガレオアーゴヨンメルメタル
11話(147話) 虹とポケモンマスター! ピカチュウ、ピジョット、ベトベトン、ケンタロス、マグマラシ、オニゴーリ、チャオブー、ケンホロウ、ガントル、ガマガル、ワルビアル、ズルッグ カイリュー、ゲンガー、ルカリオ、ネギガナイト、ウオノラゴン


主題歌

最終章を飾るに相応しい初代OPのリメイク版。
映像は当時のOP映像でなく、主に無印編のエピソードを中心とした本編映像が流れていく。
またゲッコウガのシーンがあるが、新無印編で削除されていたサトシゲッコウガの姿になっている。
「なかなかなかなか……」でポケモンが次々表示されるシーンを、ラスト前のピカピカ言っている、伝説のポケモンが登場するシーンでは歴代伝説のポケモンの映像を流すオマージュをしていたりする。
更にイントロとアウトロが初代OPをなぞった演出になっており、こちらは現在の作画で描き下ろし。
特にラストシーンはポーズまで一致させており、画面が小さくなる演出までそのまま合わせている。

  • ひゃくごじゅういち(1話・2話・4話・5話・6話・8話・10話ED)
初代ED&めざポケ編通常ED。
こちらは完全に初代当時の映像が使われている。なので4:3のまま。
なお、2023年現在のポケモンの総数は「せんはち」(1,008)。初代から実に6.7倍近く増えている事になる。
放送前日に公式チャンネルもそれを記念する動画を公開している。

説明不要の伝説のED。予告無しの披露という事もあってファンの腹筋を崩壊させた。
『ひゃくごじゅういち』同様に基本的に当時の映像が使われているが、ルージュラの肌の色が黒から紫に変更されている。
令和にこの曲がEDとして流れると誰が予想できただろうか。
案の定、この回が放送された後にSNS上では大盛り上がりとなり翌日までTwitterのトレンドの上位に「タケシのパラダイス」が居座り続けるトンデモない事態となった。
またEDとしてではないが、9話ではタケシが足止めのために挿入歌としても使用し、出番に恵まれた曲といえる。

  • ラプラスにのって(7話ED)
オレンジ諸島編のED。
『ひゃくごじゅういち』同様完全に初代当時の映像を使用。
ラプラス再登場回だった事もあり、サブタイトル発表時点で予想・期待していた視聴者も多数。
多くのリアルタイム世代をノスタルジーに浸らせた。

  • 前向きロケット団!(9話ED)
無印編で使用されたEDの1つ。
こちらも完全に初代当時の映像を使用。
「ロケット団といえばこの曲」というファンも多い筈。
しかも、この回では「タケシのパラダイス」「ロケット団団歌」
「ニャースのバラード」も挿入歌に使われた為、「並びが強すぎる」「本当に令和か」といった感想が相次いだ。

無印編で使用されたED。バトル中の挿入歌としても名高い。
映像は初代当時のものだが、ポケモン図鑑の画面に流れる回想シーンはめざポケ編全話のものとなっている。
サトシの26年間の、そしてこれからも我々の見えない所で続けていくであろう旅の道のり、
いつの日か訪れるであろう彼の夢への到達を示唆した、最終話に相応しい選曲でサトシの旅は締めくくられた。



全ての項目を追記・修正したい。それがきっと、wiki籠もりってことなんだ。

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最終更新:2024年12月22日 22:45
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*1 聞かれたカスミは「悩ましいところ」と渋い顔で回答している。例として挙げられたのがいかにも虫っぽい見た目のシズクモなのもあるだろう。