シンジ(ポケモン)

登録日:2010/08/21(土) 21:16:17
更新日:2021/04/01 Thu 21:36:54
所要時間:約 9 分で読めます





エレキブル、バトルスタンバイ!


出典:ポケットモンスター ダイヤモンド&パール、188話『決着ライバルバトル!サトシ対シンジ!!』、
2006年9月28日~2010年9月9日まで放送。OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

アニメ『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』の登場人物(準レギュラー)。

英名のPaulと合わせて考えると名前の由来は真珠(パール)だと推測される。
名前が名前なので劇中に登場するシンジ湖との関連性を考察する視聴者もいたがその辺は特に語られていない。



トバリシティ出身。アニメでは2話から登場する。

【性格】

良く言うとクールで現実的・悪く言うと非情でドライ。
口癖も「使えない」「ぬるい」とやたら辛辣。

捕獲時の台詞は「モンスターボール、アタック!」

逃げちゃ駄目だとは言わない。
と言うかむしろ性格はどちらかと言えばその父親に近い。

下記を見ての通り、当時は賛否両論のキャラクターだったが、今は人気も高く、DP編を語るうえで欠かせない存在となっている。

サトシと会う前に様々な地方を回っており、トレーナー歴は長いがリーグ優勝の経験はない。
トレーナーに成り立ての頃、兄・レイジがホウエンのフロンティアブレーンの一人、ジンダイとの戦いで一体も倒すことができず敗北、
「卒がなく綺麗にまとまっているだけ。自分ならではの強さが感じられない」とジンダイに指摘されてトレーナーを引退して、自分のやりたいこととして育て屋に転向したのだが、
シンジはこれを良しとせず『一度負けただけで簡単に諦めた』『兄貴のやり方は駄目だ』と否定。
“レイジに出来なかった(ジンダイに勝利する)こと”を目標として旅を続け、その後カントーリーグ、ジョウトリーグ、ホウエンリーグに出場したが優勝はできず、故郷であるシンオウ地方に戻った。
(カントー地方のニビジムのタケシの弟、ジロウやハナダジムのカスミとバトルしたのは不明)

そのため、当初はとにかく強くなることを目的にしており、そのためなら周りの目線も被害も気にしないような節があった(グライガーゲット回などが顕著)。


強さを求める姿勢は確かなのだが、遠慮のなさ過ぎる言動が目立つのも特徴。
実力を出せていなかったトバリシティジムリーダー・スモモに圧勝した際にも、
その弱さを皮肉って遠回しに罵倒し、ドン底に陥らせたことがある。

「今までで一番軽いバッジだ……」

これには一部の大きなお友達が激怒したとか。

シロナにバトルを挑んだ時にも、不遜な態度からギャラリーに反感を買い、キッサキシティでもノゾミに不快感を示された。

その一方で一応目上の人間には敬意をもって接したり、誰彼となくジムバッジを配布していたジムリーダーデンジを、
『最低のジム(リーダー)だ』と批判するなど、トレーナーとして熱意のある一面もある。
立場的に後輩にあたるジュンからはその強さに憧れを向けられていた。



他にも6話でもナエトルに勝った当時手持ちのヒコザルが喜んでいたのに対し「あれぐらいの相手ではしゃぐな」と叱責し、
「使えないやつはいくら頑張っても使えない」という発言にサトシやヒカリは勿論、温厚なタケシですら怒りを見せていた。

ポケモンのことは『強さ』だけで判断しており、『即戦力になる』『良い技を覚えている』ポケモンばかりを捕まえている*1
レベルが低かったり、強くなりそうに無ければすぐに逃がすことがあった(自身の過酷な育成方針についてこれないだろうという彼なりの判断ではあるが)。

ポケモンに対する考え方の違いからサトシ達とは仲が悪く、物語の序盤~中盤までは会う度に口論をしていた。

この時期は強くなろうと焦っている節があり、特に、非常に高い潜在性を秘めていながらなかなか自分に付いてこられないヒコザルに対しては、他の手持ちと比較しても過剰に厳しい特訓を課した。

しかし、バトルフロンティアのピラミッドキング・ジンダイとのバトルでの敗北を通じて、ただ無暗に兄の後を追うだけでは意味が無いと悟り、
焦りが無くなったお陰で、サトシ達を馬鹿にするような言動や周囲を顧みない行為は減り表情も幾分か穏やかになった。

更にはレイジ提案のフルバトルによる精神的成長を通し、お互いの長所と短所、実力を認め合う最高のライバルとなった。

その後、リーグ挑戦前だからと言う事で『調整中だからバトルはしない』と言いつつ、
サトシのピカチュウ、ヒカリのポッチャマ、ジュンのエンペルトのピンチにエレブーと共に駆けつけ救出。
一時はエレブーが3匹諸共ロケット団のメカの崩落に巻き込まれかけるが、ゴウカザルの助けにより事なきを得る。

シンオウリーグ準々決勝でのサトシとの決戦の前にバトルスタイルに関する主観をヒカリにだけ告げている。
この際にレイジに似ているサトシが嫌いだったと述べていることから、基本的に他人に無関心でドライなシンジがサトシに対して過剰に辛辣な態度をとっていたのは、
サトシとジンダイに負けてトレーナーを引退してしまった兄、ポケモンとの絆を尊重する二人の姿が重なって見えたからなのだろう。
そのためサトシが何度も挑戦してジンダイを倒したことを知ってからはサトシのことを『兄貴に似たトレーナー』ではなく『一人のトレーナー』として認識するようになった。

もっとも兄弟仲が悪いかというとそんなことはなく、自分のポケモンを預けたりリーグでのポケモンの選出を共に考えたりと信頼はしている模様。
というかトレーナーになってすぐに兄の試合を見にカントーへ行ってしまうあたりブラコンの気が伺える。
(レイジは他の地方でのジムやリーグでも活躍実績があるので、シンジにとっては身近な兄は元々憧れに近い存在だったのかもしれない)。

自身に代わってヒコザルの才能を引き出したサトシに対し悔しそうな様子を見せたこともある。
ただ悔しがるだけではなく力を引き出すことが出来たヒコザル(ゴウカザル)とのバトルを楽しみにしていた様であり、
シンオウリーグでのサトシ戦では戦闘不能になりかけたゴウカザルをエレキブルと共に叱咤し立ち上がらせている。

サトシに敗北後、ジンダイに挑戦の意欲を見せた。サトシの「頑張れよ」という呼びかけに対して「お前もな」という返答をしている。
更にサトシに『またバトルしような!』と言われると驚きつつも笑みを浮かべ、手を振って応えていた。

その他シロナからはサトシと共に「いつかチャンピオンリーグに勝ち上がってくる」と評されていた。


【戦術】

弱点を突いていくという合理的な戦術を取る。
また、チャンスを掴むためには手持ちを犠牲にするなども厭わない。

シロナとのバトルではガブリアスにギガインパクトを使わせるために、ヒコザル、マニューラ、ヤミカラスが犠牲になった。

ヨスガシティのタッグバトル大会の優勝商品である「やすらぎのすず」を『俺には必要ない』とサトシに投げ渡したことから、あまりポケモン達との信頼関係を重視していない。

どこか焦っている感が多かった中盤頃までは、ほぼ道具のように扱っていたことも*2。そのためサトシは彼の考えを認めていなかった。
だが、ジンダイに負けて焦りが消えて以降はより克明になるが、あくまで「チームで勝利する」為の役割を各々に担わせているが故にそう見えた、という理由もある。
チャンピオンであるシロナもポケモンの回復を怠る点については難色を示していたが、捨て駒戦法に関しては咎めることはなかった。

自分とは正反対にポケモンとの信頼関係やポケモン自身の気合を重んじるサトシに対しては
「ポケモンとの絆や精神ばかりを優先して戦術や相性も度外視なのは、ポケモン達に無理をさせるだけの無茶なトレーナーだ」
といった指摘したこともあり、サトシもこの指摘を受けて以降はそれを反省点にもして、シンジの方針に対して理解を示すようにもなった。


アニメに登場するトレーナーでは珍しく各ポケモンの技を連携させており、
「ひかりのかべ」だけエレブーに張らせてすぐさまひっこめる壁張り要員にする他、
敢えて状態異常技を誘って特性「こんじょう」を発動させる、「どくびし」でサトシが出すポケモンを誘導する等、
ポケモンの強さのみに頼らずに相手に応じてテクニカルな戦術を多く扱う。

また、サトシのことを認めたためかシンオウリーグでは、
エイチ湖のフルバトルの際にピカチュウが見せたカウンターシールドを自分のポケモンであるトリトドンにも取り入れた他、
ゴウカザルが地中からフレアドライブを起こしたことに驚き、エレキブルにもかみなりでフィールドを破壊する戦法を取り入れた。


【手持ちポケモン】

シンジが直々に育てた。詳細は個別項目へ。

【名言】

「どうせゲットするなら一番強いやつにすべきだ」

「戦略もガタガタ…とんでもないトレーナーにゲットされてお前のムックルには同情するよ」

「使えないやつはいくら頑張っても使えないんだよ」

「タケシとヒカリを見なかったか?」
「いや、知らん」
「サトシとタケシ見なかった?」
「知らないな」
「サトシとヒカリ見なかったか?」
「だから知らん!」

「かえんぐるま、ナエトルごといけ」

「今までで一番手応えがなかったな…随分と軽いバッジだ」

「頑張れ、信じてる…それだけで勝てるのか?進化したポケモンの特徴も考えず、気合を入れるだけじゃただの無茶なトレーナーだ」

「こんなものだったのか、お前の力は… 何度も俺を失望させるな!」

「ゴウカザル、強くなったな」


【その他】

それまでのポケモンアニメになかった斬新で新しいライバルキャラとしても魅力的。

サトシ役の松本梨香は歴代アニメシリーズで最も心に残ったバトルとしてシンジのエレキブルとサトシのゴウカザルの戦いを挙げている。
また、アニメ放送20周年を記念した特別番組内で発表された「ポケモンバトル名勝負ベスト3」においてもシンオウリーグでのフルバトルが一位に選ばれた。

ちなみに彼が運動神経を披露したシーンはDP6話のたった一つだけだが、崖から落ちた時にスーパーマサラ人以上の運動神経を見せていた。

幻影の覇者 ゾロアークのEDにも登場。ディアルガとパルキアの像があるどこかの遺跡を訪れていた。

映画20作目の前売り券特典であるシンオウキャップ版ピカチュウのふしぎなカードには「あまくないライバル」とシンジのことが書かれている。

余談だがかつて中の人が公開していたサンプルボイスがシンジが宇都宮飯店に餃子を頼むと言うシュールなものだった。

「もしもし宇都宮飯店ですか?シンオウ地方まで餃子を一人前…なにっ!出前はしていないだと!?使えないな!」





追記・修正だと?使えないな。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年04月01日 21:36
添付ファイル

*1 アニメでは技は基本的に鍛えて覚えるものなので、良い技を覚えていればそれだけ潜在性が高いのが一目瞭然

*2 その為か、ジンダイに『お前は何のためにポケモン達と共に歩み、戦うのか?』と言われた際は何も答えられなかった