階級と職務

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階級と職務 - (2021/09/15 (水) 19:30:26) の編集履歴(バックアップ)



階級

階級社会。大まかに、魔力を持ち国を治める貴族と、下に付く平民に分かれる。
神殿は洗礼前の子供を人とは認めていない。洗礼式を受け、市民登録をされて初めて、人として扱われる。*1
「洗礼式前の子供は人として数えられていない」*2――が、洗礼式前に養子に出されることがある*3(例、レティーツィア)のでその場合は養家で家族の数に入れられるわけだから、基準が曖昧である。

洗礼後の階級
序列 階級 備考
1 貴族 王(ツェント) -
2 王族 -
3 領主(アウブ) 領地の順位が、そのまま領主間の序列になる
4 領主一族 現役及び引退した領主の配偶者と領主候補生からなる
領地内では、年齢や母親の地位に応じて序列が定まる
領地間では、領地の順位が、そのまま序列になる
5 上級貴族 家庭内では、母親の地位に応じて、
領地内では、実家の地位に応じて、
領地間では、領地の順位に応じて序列が定まる
6 中級貴族
7 下級貴族
8 平民 (貴族の血縁者) 貴族の血縁者の内、魔力が足りず平民として登録した者
貴族の家の下働き等になる
9 富豪 平民内は貴族内ほど厳密な階級差はない
所属する職場の役職が、個人間の序列となる為
貧民が、富豪家庭の人間より上位にたつ場合もある
10 (一般)
11 貧民
12 孤児 -
(13) 無戸籍 (貴族の血縁者) 貴族の血縁者の内、洗礼式をしなかった者
貴族の血縁ではない平民との序列は不明
(14) 旅商人 平民の富豪より下位だが、他との序列は不明

平民

保有魔力が非常に少ない者や、保有魔力が一定以上あっても貴族に引き取られなかった者の内、平民として戸籍登録をした存在を指す。
平民の両親の子として洗礼式を受けた者と、貴族階級に生まれて洗礼式を受けたものの魔力が足りず魔術具を光らせることができなかった者*4が主な対象となる。
以下は、貴族の血縁者を除いた平民の説明となる。

衛生観念がない。*5
感情を非常にストレートに出す。*6
家族の服を作るということは、余所からの見栄えと実用のどちらをとっても大事なこと。
美人の条件は裁縫と料理が上手であることとされている。*7
生活環境と人種自体が違うため、子供でも日本人の小学校低学年に比べたら、体格がずいぶんと違う。*8
女の子はだいたいが親の仕事を手伝いながら、親の紹介する男と結婚して、男の仕事を手伝うことになる。
田舎の農村ならば農作業を手伝ってそのまま農民と結婚して農民になり、兵士の娘の場合は適当な仕事に就きながら支える妻の役割を期待される。*9
平民が貴族の分を荒らせば、一気に潰される。*10

下町の住人

トイレは無いため、おまるを使い、排泄物は窓から外に放り投げていた。*11
識字率は低く、仕事で字を読める必要がある者でもなければ、値段くらいしか読めない。*12
子供は基本的に、親や親戚の口利きで、家業に連なる職業に就く。*13
計算機もなく大きな数の計算ができない。*14
子供同士の小競り合いはよくあることだが、相手をよく見てケンカしなければならないという暗黙のルールがある。
何に関しても身体が資本の下町で、やり過ぎは御法度。*15
親がしていることが子供の常識となるため、商人職人富豪貧民でも常識が違う。*16
貴族が何をしているのかよく知らず、神への信仰心があまりない。*17
下町の住人にとって魔力は滅多に見るものではないため、不思議で強大な力としか知らない。*18

貧民

病人であっても包む布は擦り切れて薄いぼろぼろな物を使う。*19
肌や髪の手入れをするには、時間も金も品物もかかるため、そんなものにかける余裕がない。*20
洗礼を終えてない子供も労働力の一つと考えられ、3歳を越えて体力がついてくると、家事の手伝いや、子供達で集合して森へ採集に行く。*21
洗礼式を終えた見習い達も仕事が休みの時は森で採集や狩りをする。
礼前の子供と違って、自由に森と街を行き来できるようになるので、勝手に森へ行く子も多い。*22
お金が残らないギリギリの生活をしているため、貯金の概念は薄い。*23
新しい服が着られないため、普段着は兄姉や近所から回ってきた服がほとんど。*24
個人の部屋はなく、自分の物は木箱に入れられるだけしか持てない。*25
森や最寄りの農村に行く以外、街の外に出ることが滅多にない。*26

富豪

主に商家で、商家の子供達は親の手伝いで何度も商業ギルドに出入りするので、書類を出しに行く手伝いは日常的に行っている。*27
識字率はかなり高い。大体の人が従者を連れている。*28
下級貴族よりお金を持つ者もいる。*29
下町でいくら影響力のある大富豪でも、貴族に睨まれると一溜りもない。*30
貴族社会に係る者は、強かさと計算高さを身につける必要がある。*31

直轄地の住人

農村では祈念式が行われて目の前で聖杯に魔力が満たされ、自分たちの生活に直結している。
そのため信仰心が高く、普通に神へ祈りを捧げている。*32
農民では村長くらいしか字が読めない。

ギーベの土地の住人

土地によって様々。
イルクナー貴族に対しても馴れ馴れしかった。*33
ハルデンツェルは余所者に厳しいが、身内同士はとても結束が固い。識字率は非常に低い。*34
グレッシェル貴族平民が遠く、平民の信仰心が低い。*35
ライゼガングは商売っ気が少なく非常にのんびりとしている。*36

孤児

親がおらず、庇護者がいない者。
治安維持のために町長の屋敷の離れに孤児院を設け、孤児を発見次第、収容することが何代も前の領主によって定められている*37
エーレンフェストの下町では、洗礼式を終えた子供は基本的に就職している為、両親が亡くなった場合は、住み込み見習いという形式で店が面倒を見る。*38
洗礼前に捨てられたり、行き先が無く神殿に預けられた場合は、神殿の孤児院に入る。
農村などの場合は、親が死んだ時点で畑が接収され*39、子供は町や村の共有財産として、町長や村長が預かる。
貴族の孤児は、親族の判断によって魔力を供給する下働きになったり、政略結婚の道具になったり、餓死するにまかせられたりと様々である。

神殿の孤児

孤児院に入った孤児は灰色神官/巫女として教育を受け、成人後も孤児院に残ったり、貴族富豪下働きとして買われていったり、青色神官/巫女の側仕えとなったりする。*40
花捧げした灰色巫女の子供もいるため、孤児の半分くらいは貴族の血を引いている。*41
下町の住人と常識が全然違う。
暴力はいけないこととされ、基本的におとなしくて従順で、食べ方も綺麗。
躾は反省室で反省させたり神の恵みを一回禁じるなど。*42
食事は仕事をしなくても、神の恵みを平等に与えられる。*43
神殿の外を歩くことがないため、下町では当たり前のことを知らない。*44
買い物をしたことがなくて、お金の概念や使い方がいまいちわかっていない。
後見人がいないため、神殿の外での生活を保障できる人がおらず、何もかも神の恵みとして与えられることに慣れているため、一人で生活するのは厳しい。
孤児に対する風当たりや神殿に対する意識はあまり良くないため、あまりいい目で見られない。*45
エーレンフェストの孤児院では、灰色巫女がいなくなってからは、洗礼前の子供の面倒をみる人がいなくなった。
洗礼前の子供の部屋は、小さい子がどんどん死んでいく、家畜小屋の方がマシな環境になっていた。*46
マイン達によって平民ならば当たり前にしている事を教えられ、自活する術を与えられた。*47

神殿以外の孤児

エーレンフェストの街以外の孤児は、町長や有力者によって運営されて、神殿と併設されているわけではない。
町長は孤児達に食事を与える代わりに、孤児達を奴隷のようにこき使う権利を得ている。
成人する前に、町長や村長によって人身売買対象とされなかった場合は、成人と同時に畑が与えられる。
ただ、女性は与えられる畑の面積が小さいため、一人で生きていくのは難しく、結婚相手が必要となる。
元孤児の男性を取り込むのは、自分の娘を手元から離さずに一族の数が増えるという意味で歓迎されるが、女性は結婚資金もないため、悲惨な結婚になることが多い。看護の必要な老人の後添えになったり、乱暴な扱いをされたりすることも珍しくない。*48

無戸籍

それぞれの理由で、洗礼式に魔力登録を行わなかった者。*49
街に住む正式な権利(市民権)は持たないこととなり、仕事、結婚、家を借りる等において制約を持つ。
高額な金銭を払うことにより、後追いで市民権を得ることは可能であり、旅商人は、市民権を持つことを目標にしている場合が多い。

貴族の血縁者

魔力や金銭の問題で、貴族にする予定がない者として育ち、洗礼式を行われなかった者。
実家の下働き等をしている。*50

旅人

旅商人吟遊詩人など街を転々としている者の事。
街の暮らしと旅の暮らしは全く違う。

貴族

魔力を持ち、貴族院を卒業した者のこと。
魔力がなければ国を動かすことはできないと言われ、魔力を持つ貴族は国民の上に立ち、国を治める。*51
位の高い者は美人ばかりを妻にするため、美しい者が多い。*52
結婚は親子ほどの年の差なら、さほど珍しくない。*53
領主一族上級貴族が第二夫人を娶るのは、派閥のバランスを考えた結果だったり、第一夫人に子ができないことが理由だったり、子を増やすことが目的だったりする。
生まれはともかく、第一夫人の子として洗礼式をしていなければ異母兄弟と交流が少ないことは珍しくない。*54
妊娠したら赤子に魔力を注いでいく。魔力を流さなければ魔力が低い子が生まれるが、初期に大量に注ぎすぎると流産しやすく母体にもよくない。*55
正妻の子供は生まれた時に祝いをするが、第二夫人や第三夫人の子の場合、生まれた知らせをわざわざしないことも珍しくはない。
貴族社会にその家の子供としてお披露目されるのは洗礼式の時で、よほど仲の良い友人でもなければ、それまで知られることは少ない。その家にふさわしい魔力がなければ、洗礼式前に格下の家に養子に出されたり、神殿に預けられたりする。*56
跡取りは長男と決まっているわけではなく、領地を担えるだけの魔力量を持っていることが一番重要で、基本的には実家の後ろ盾がしっかりしている正妻の子から選ばれる。*57
貴族は母親の魔力の影響が大きいため、私的な場所では同腹でなれれば兄弟扱いされない*58。(公的な場所では、別腹や義兄弟も兄弟となる)
一族の存続と繁栄を一番に考える。*59
上級、中級、下級は洗礼式を行う生家の格によって決まる。
突出した個人が階級を移動するのは養子縁組や婚姻のときだけ。
三代以上安定して上の階級の魔力を示すと、家の格が上がる。*60
逆に、当主とその子供の魔力が下がり続け、(血縁等から)養子を取る事もなく、家としての魔力が基準値を満たさなくなれば貴族としては取り潰しになる(明確に何代続けばという基準があるわけではない*61
魔力は上級貴族の方が強く、下級貴族が弱い傾向がある。*62
爵位は土地に付属しており、伯・子・男の位が存在する。(公・侯の爵位は存在しない)*63
ギーベ以外に爵位を持つ貴族はいない。土地の広さと爵位と上級・中級・下級は連動している。*64
移動に大人は騎獣を使い、幼い子供を連れる時は馬車を使うため、街を歩く者は滅多にいない。*65
貴族にとって平民は同等のものではなく、邪魔だと思ったものは即座に処分する。*66

下級貴族

貴族の中では一番下の階級。*67
下級貴族の中でも貧しい方の貴族は、平民富豪層よりもお金がない。*68
貧乏貴族は生まれた子供全員のために魔術具を準備できない。
魔力の多い跡取りだけ家に残して、他の子供は神殿に預けるということも珍しくはない。*69
下級貴族でも下位の家は、身分差の理不尽を呑み込むばかり。*70
少しでも有利な陣営につかなければならない下級貴族は中立が多く、情報が飛び交いやすい。
女性のお茶会で話題になったことは、下級貴族同士の繋がりであちらこちらへと流れる。*71
下級貴族が領主一族に取り立てられることは少ない。*72

中級貴族

中級貴族が貴族院で優秀者に選ばれることは滅多にない。*73

上級貴族

上級貴族が下級貴族の真似をするのは美しくないとされ、流行に乗る側ではなく、流行を作る側でなければならない。*74
お金を稼ぐことは下級貴族中級貴族がやるものと考えて、自ら稼ぐのに消極的。*75

領主一族

領主や先代領主の親兄弟姉妹および妻子からなる。実子のみならず、養子も対象となる。
また両親が領主一族の場合も、その子は領主一族となる。*76
片親のみ領主一族の場合は、状況による模様。*77
結婚等で他領の人間となったり、上級貴族に移ったりした場合は、領主一族から外れるが、上級貴族に移る基準は領地によって異なる。
貴族院では自領の歴史を詳しく習うことがないため、普通は領主一族でなければ自領の歴史を詳しく知らない。*78

領主


傍系王族

傍系王族として登録されることで貴族院の図書館への出入りは可能になるが、グルトリスハイトが置かれた地下書庫の更に奥に行くことはできなくなっている。*79
政変以前は、傍系王族の夫婦によってアダルジーザの離宮の管理が行われており、ランツェナーヴェの王となる者とユルゲンシュミットの姫として育てられる女子が傍系王族夫婦の子として登録されていた。*80
アダルジーザの離宮で生まれた者の登録メダルは、普通の傍系王族登録とは異なるらしく、中央神殿が管理している。*81

王族

建国時のツェントの選定方法ではなく、血筋によって選定されるようにした一族の末裔。
各領地から領主候補生以外の優秀な貴族を中央貴族として集め、従える。
アウブより強い権力を持つが、それぞれの領地で定められている特殊な決まりを王族が廃することはできない。
政変で王族からグルトリスハイトが失われ、過去の王族の行いでメスティオノーラの書へ至る道も失伝してため、ユルゲンシュミットが崩壊の窮地に陥っている。

洗礼式を終えると離宮で生活するようになり、会食等がない夕食時にはから招かれるようになる。
成人して結婚すると、報告することや話し合うことがなければ第二王子以下は滅多に王と食事をする機会がない。*82

王族の中でツェントになった者を指す。
ユルゲンシュミット国王

平民の職務

契約

見習い

この世界では、洗礼式後、住民と認められてから、何かしらの職務につかなくてはならない。
子供達は基本的に親や親戚の紹介で、見習い仕事を始める。*83
但し、「本来なら登録も仕事もできないはずの洗礼前の子供に、商人が家業を手伝わせるために編み出した法の抜け道のようなもの」として、商業ギルドへの「仮登録」もある。露店の主が店番をさせるため我が子を登録する等で、血族でもない子供が仮登録される前例はエーレンフェストではなかった*84
見習いになると、親から仕事道具や見習い服を親から贈られる。*85
親からの紹介で仕事先が決まることが多いが、人気のある仕事先には希望者も殺到する。
親が頼む先を変えることもあるが、選抜試験のようなものがあるところもある。
選抜試験を邪魔するのは子供達にとって絶対にしてはならないことで、邪魔したという噂が広がれば仕事先を見つけることも難しくなる。*86
店や工房にとって、見習いを抱え込むのは負担になる。*87
見習いのうちは、面倒をずっと見ていると仕事がはかどらないため、週に半分仕事をする。*88
商人職人の見習いにはダルア契約とダプラ契約の二種類あり、契約金や契約内容に大きな違いがある。*89
ちなみに貴族の子供も成人までは見習いとして働く事になる。

住み込みの見習い
最悪の生活環境。
見習いで、週の半分しか仕事ができないため給料が低い。
頼れる家族はいなく、子供がいきなり一人暮らしで家事全般をするため、体力的にも時間的にかなり難しい。
住むところは最上階の屋根裏部屋になり、夏は暑くて、冬は寒い。雨漏りをすることも珍しくはない。
水を運ぶのも大変。屋根裏部屋のスペースで鳥を飼っていることも珍しくないので、匂いもひどい。
家族向けに貸すための部屋と違って、煮炊きするような場所は無く、店の人に頼んで借りるか、外食が基本。
金が手元に残らず、前借りをして借金ばかりが貯まっていく。
死なない程度には店が面倒を見るが、一人前になるまではほとんどただ働き。*90

ダルア

旦那親方との雇用契約。協議で決められて、3年から4年が多い。
基本的にさせるのは単純作業で、基礎を叩きこむのが主。
勤め先が店や工房を立ち上げる場合、オープン作業に駆り出されることはあっても、出店のための契約や工事に携わることはない。*91
商人の子供の場合は視野を広げるため、使われる立場を知るため、甘やかされがちな立場から引き離すため、次代の店長となる者たちとの交友を持つためなど、いろいろな理由がある。*92
職人はダルアでも成人になると親から一人前としての仕事道具が贈られる。
商人のダルアは契約が切れたらそれまでというのが多いため、わざわざお祝いは贈らない。*93

ダプラ

店を任される幹部候補生のような扱い。店からの保障も待遇も仕事内容も全く変わってくる。
普通はダルア契約で仕事する様子を数年間見た後で、ダプラとして契約するかどうかを考える。*94
雇用主が食住を保障し生活の面倒を見る。
商人ダプラの見習い期間は8年。他店でダルアとして修業した後、およそ10歳から12歳くらいの間にダプラとして契約する。
そのため20歳になった頃には旦那の代わりに店を任されるようになる。*95
成人になると親から一人前としての仕事道具や衣装を与えられる*96

専属

専属参照

パトロン

工房に来る客で、職人の腕を認めて、出資してくれる者の事。
職人を指名して仕事を注文した時点で、パトロンになる資格を有する。
未成年がパトロンになる場合、親や保護者の許可と保証が必要。
職人はパトロンに様付けするのが基本。*97

親方

ベルーフの資格を所有する工房長
工房を持てば工房長を名乗れるが、ベルーフの資格が無ければ親方にはなれない。*98
冬の手仕事では、工房の親方は手数料を取る。
工房で品物の売買ができるのは、基本的に親方だけ。*99
同業の別の工房に仕事を回す際、親方が一緒に向かい、直々に紹介する。
本来はどこの客かをしっかり知らしめるためで、工房間の力関係にも色々ある。
親方と呼ばれる人は、大体40歳以上の風貌の人が多い。*100

旦那

店長。

役員

工房長

商業ギルドに登録する必要があり、小銀貨5枚かかる。*101
通常、工房長として認められるには、所属する協会から課題を受けてこなす必要がある。
課題は成人していないと受けられず、かつ、協会によって異なる。*102
親方

協会長

協会に所属する親方の中から選抜される。
所属する職人に、ベルーフの資格を与える権限を持つ。

ギルド長

商業ギルドに所属する(大店の)店主達から選別される。

商人

物を移動させることでお金を生み出す。*103
複数ルートから情報を仕入れて、情報の精度を上げるのは商人の基本。*104
商人にとっては見習いが一人増えるということは、出費が大きく増えるということ。
損を覚悟で抱え込まなければならないような義理がなければ、よほどの根性にやる気、売れそうな商品の情報など利になるものがないと、即刻切られても文句は言えない。*105
最低限の身だしなみを整えることと、お願いした相手より早く待ち合わせ場所で待つことは商人にとっては当たり前。
商人の見習いになるのは基本的に親が商人なので、洗礼式の頃に文字の読み書きや計算が多少できる子供も少なくはない。*106
客が不愉快な気分にならないように、身なりを整えている。*107
職人と比べると浮き沈みの激しい職。*108
お金は取れる時に、取れるところから、取れるだけ、取る。*109
ここの商人にとっては、対価のお金を払うとそれ以上の見返りは不要。*110

大商人

見栄えを気にする客を相手に商売をしている大商人の店は、店がすごく清潔で従業員の恰好や動きが周辺より綺麗。*111
大店の旦那の会食は仕事の話が中心になるため、必ず資料や筆記具を持った従者が脇に控えている。

旅商人

市民権を持たない者がなる、忌避されている職業。
生活のほとんどを馬車の上で過ごす。街の暮らしと違って、旅の間は決まった井戸がないため水場を探すことから始まる。
常に川に沿って移動するわけではないため、大体同じルートをたどって商売をする。
年を重ねるごとに知人が増え、情報をやり取りして、使える水場や安全な道がわかるようになる。
それを子供に教えて、子供はそのルートを継いでいく。
そのため見習いの制度はなく、狭い馬車の中での生活に他人が入れる余地はない。
不安定で厳しい旅の生活を止めて、いつかは街で暮らすのが旅商人の夢。*112
キルンベルガの国境門が閉ざされたことで取り残されたボースガイツの商人達のほとんどは、旅商人となって各地へ散った*113
ユルゲンシュミットの神々に認められていない存在なので、旅商人同士で飲む場合は、ヴァントールに祈らない*114

職人

職人の仕事場では、親方がまとめて売買するため、商人ギルドに登録する必要はない。
代わりに、それぞれの職人ギルドで職人としての登録がある。*115
裏方はともかく、客が来た時に案内したり、話し相手を務めたりする人は身綺麗にしている。*116
商人が手数料を取って利益をピンはねしていくため、商人をあまりよく思っていない。*117
商人と比べると、堅実な職。*118
仕事がなくなってつぶれる工房もあるため、絶対に安定しているとは言えない。
腕が良ければ同業の工房で雇ってもらえるので、店を経営して借金を背負うようなことにはならない。*119
顧客に出された要望を達成できない職人は無能扱いされる*120
工房によっては、冬の間は閉鎖する。

大工

木造建造物の建築・修理を行う職人。
仕事は基本的に短い命令文句で済む。*121
木を加工するための大きい道具は持つが、細かい細工をするための道具はない。*122

木工職人

建造物の建築・修理を除く、木工全般を行う職人。
小さな木板の切りだし・面取りから、家具、内装、印刷機や乗り物等の製作まで幅広く対応する。

インク職人

色素を抽出したり、インクの配合をしたりする細かい仕事。*123
没食子インクを製造しているが*124、ローゼマインが印刷協会と契約を結んだことで、エーレンフェストのインク職人は油絵具インクも製造できるようになった。*125

鍛冶職人

金工全般を行う職人。
活版印刷用の活字や飾りボタンの製作から、手押しポンプや乗り物の機構の製作まで幅広く対応する。
ダプラ契約した未成年の鍛冶職人は鍛冶協会に課題を与えられ、工房に来る客の中で自分の腕を認めてくれて、出資してくれるパトロンを成人式までに捕まえなければいけない。
そしてパトロンが指示した物を一年以内に作り、作り上げたものの品質、出資したパトロンの満足度、どのようなパトロンが捕まるかが採点基準になる。
この試験に失格するとダプラ契約は打ち切られ、ダルア契約に落とされる。
大雑把な注文でも客の欲する物を作れるのが良い腕の持ち主とされ、細かく聞くのは腕が良くても客受けが悪い。*126

蝋職人

蝋や蝋燭をつくる職人。
冬支度の頃が一年で一番忙しい。*127
ローゼマインが塩析の方法を協会に売却した為、エーレンフェストの蝋職人は臭いの少ない獣脂の蝋燭を製作できるようになった。*128

染色職人

グナーデの樹液にハイラインの花の茎を入れて、とろりとするまで煮詰めることで得られる定着剤の原液を、熱湯で20倍ほどに溶いて用いることで、布を染色している。*129
エーレンフェストの染色職人は、均一に染める技術が導入された後、従来からあった絞り染めの技術を失っていた。*130
ローゼマインが染色コンペを開いたことにより、蝋結染や絞り染めを用いた新しい染色方法が職人達によって開発された。*131
ルネッサンスの称号を得ることが、エーレンフェストの染色職人の憧れとなっている。*132

織物職人


パン職人

オーブンの使い方をマスターしている。*133

靴職人


細工師

細かい加工などを請け負う。

針子

お金持ちの人達がどんな服を好むのか、今の流行はどんなものか、よく観察しないと思いつかない。
貴族、富豪、貧民で衣装が違う。
腕のいい針子になるためには、見比べたり、流行している色やデザインを調べたりなどして参考にする必要がある。
基礎の練習は大事で、縫い目を揃えて丁寧に縫えなければ、綺麗な服にはならない。*134

裁縫師

針子

料理人

屋台や飲食店で働く。
腕によっては貴族の館で働かないかと声をかけられることがある。下っ端は下拵えや皿洗いなど。
貴族の館で上に上がろうとすれば、技術だけでなく、血筋や縁故が必要になる。*135
料理女を雇っている富裕層は多いが、料理女は基本的に平民。
使える金額が多くなっても、食事の量が多くなるだけで作る料理自体にはそれほどの違いはない。
貴族の食事は、腕の良い料理人が貴族の館でしか作らないレシピを使うため、味が違い、品数が違う。*136
貴族に雇われた場合、貴族院の寮下働きの一員として働く場合もある。

絵師

写実的で繊細な物でなければ、認められない。*137

芸術家

絵師

楽師

貴族の食事会であれば、奏者が複数呼ばれて、代わる代わる演奏する。*138
貴族になれなかった者に芸術的な才能があった時に、専属楽師として身を立てることもある為、平民の楽師も珍しくない。
灰色巫女出身の専属楽師も、ユルゲンシュミット全体で見れば、珍しいけれど他にも見たことがあるレベルで存在する。
音楽的な才能と貴族社会で浮かない立ち居振る舞いができれば、貴族の専属楽師として特に問題はない。
曲のリクエストと褒め言葉以外で声をかけられることは少なく、基本的には主が受け答えをする。*139

吟遊詩人

兵士

町の中で貴族が係るような大きな事件は騎士階級がやってくるため、街の治安維持が仕事。*140
一応字の読み書きを求められる。
見習いは、新人教育で文字、計算、街の見取り図、兵士の心得を教わる。*141
冬の吹雪の日でも休みにならない。*142
冬は大通りの雪かきにも駆り出され、特別手当のようなお金が貰えるが、重労働で割に合わない。*143
鍛錬には熱心でも書類仕事を疎かにする男が多い。*144
仕事の時間が不規則な兵士の妻はなかなか大変で、身内に兵士がいて仕事内容をわかっているかいないかで適応率が違う。*145

門番

人の名前や役職名が読み書きできなければ、門番として立つことができない。*146
街の住人は基本的に顔パスだが、他の街に入る時には名前を聞いたり、書かせたりする。
他の街の人間にはチェックが厳しい。*147
余所の貴族は街の貴族の紹介状や招待状を持たずに入ってくることはないため、全ての紹介状や招待状に目を通すことができる立場。
癒着を防ぎ、兵士同士の結束を深め、仕事の均一化を目的に、3年に一度班ごとに門の異動をする。*148
勤務は3交代制で、朝番:開門前~昼、昼番:昼前~閉門、夜番:閉門前~開門まで。*149

士長

門を束ねる兵士。各門毎に配属される。*150

部長

士長が不在で印章が必要な時に、部長の印章を使う。

班長

班を束ねる兵士。3年に一度班ごとに門の異動をする。

農民

夏は畑を耕しやすいように、各家は畑の中心にある。
冬は畑を耕すこともできないため、農村の中心にある冬の館で過ごす。*151
農民と灰色神官を秤にかけた場合、作物を作り、税を納める農民が優先される。*152

盗賊

盗賊となるのは大抵がそのあたりの農民
道を通る商人から商品やお金を少しでも巻き上げようと農民が盗賊化することが多い。
盗賊が出れば、商人はその道を避けようとする。
その道を通る場合は護衛が増えて手を出しにくくなり、あまりにも被害が多いと騎士団の討伐が出る。
集団として生きていけるだけの物を何度も盗めない。
貴族を襲えばその地には聖杯が運び込まれなくなるため、祈念式に向かう貴族青色神官に手を出す者はいない。*153

漁師

船を持ち、アーレンスバッハの海で漁業を行っている。
ボロ服をまとっている。
日に焼けていて、腕っぷしが強そう。
武具を持つランツェナーヴェの兵にも臆さず乱戦にもつれ込んだ。*154

灰色神官

男性は灰色神官で、女性は灰色巫女。
孤児は親戚や身内のように仕事を紹介をしてくれたり、面倒を見てくれたりする人がいない。
どうしても孤児は就ける仕事が限られ、神官や巫女の見習いになるしか道がない。*155
青色神官従者下働きとして、給料もなく奴隷のようにこき使われて、神殿で働いている。*156
孤児院で与えられる神の恵みより、灰色神官の側仕えに与えられる恵みの方がより多い。
側仕えは仕事をしなければ、入れ替えられることがある。*157
仕えている灰色神官は身綺麗だが、そうでない者は恰好があまり綺麗ではなく雰囲気が違う。
孤児上がりの灰色神官にも、仕えているかいないかや仕える相手で階級が変わる。*158
成人すると、神殿から灰色として日常に着る服が支給される。
側仕えとなっている灰色は主から贈り物をされることもある。*159
個別ページ参照

在宅の職務

冬の手仕事

長い冬の間に家の中で行う仕事。
商人が手数料を取って、親方が手数料を取る。親方がどのくらい手数料を取るかにもよって、多少の違いある。
仕事場で割り振られた手仕事の場合、親方が割り振った仕事を回収するため、職人自身が商業ギルドに登録する必要はない。
手仕事は数をこなさなければ、手取りが増えない。
誰が作ったか知ろうとしても、工房までは特定できるが、一斉に集められる冬の手仕事を作った職人を特定できない。
ノルマはない。お小遣い稼ぎのため、いっぱい作る人もいれば、忙しくて手仕事まで手が回らない人もいる。*160
手仕事の材料は、自分で準備するのがほとんど。*161

籠作り
籠作りに使う素材を集めるところから行う。
エーファの職場の手仕事。トゥーリの職場の手仕事より高い。*162
髪飾り
手仕事料金が他と比べてとんでもなく高い。*163
お金になるため、エーファが暴走して夜なべまでした。*164

代筆屋

役所や貴族に出す書類を代わりに作る。
実入りは良く、身体への負担は少ない。
在宅の仕事。*165

その他の職務


下働き

富豪貴族に仕えて働く。
主が通るところは丁寧に清め、下町の下働きは身の回りの世話もする。
領主の城貴族院で働く者もいる。
下働きの平民は貴族街の職場への住み込みとなる。*166
貴族の下働きの中には、貴族になれなかった一族の者もいる。*167
その場合、平民としての洗礼も受けずに無戸籍となる場合もある。*168

従者

富豪貴族が引き連れている。

給仕

下町で募集してやってくるのは貧民に近い女性ばかり。*169

平民の給仕
下町の飲食店の給仕は、大体が売春婦も兼ねた女給。
大量の料理を運ぶせいで、乱暴だろうが、零れようが気にしない。*170
忙しい時は料理人見習いも駆り出される。*171

貴族の給仕
貴族の給仕は、平民の給仕と姿勢や物腰や言葉遣いが大違い。*172

売春婦

下町の飲食店の給仕は、大体が売春婦も兼ねている。*173

花捧げ
神殿では灰色巫女が相手をつとめる売春が、花捧げと呼ばれている。*174
マインが改革する前の灰色巫女は、神の恵みも少なく厳しい下働きの生活だったため、花捧げであろうとも、愛人であろうとも構わないので、満足できるだけのご飯を食べられる生活がしたいと考えていた。*175
なお、花捧げを目当てにやってくる貴族への対応は本来は神殿長の仕事であるが、ローゼマインが神殿長の間は、神官長が代行している*176

乳母


雪かき

重労働。子供達の良い小遣い稼ぎ。*177

町長

町の孤児の管理、冬の館の管理運用、祈念式での青色との対応、収穫祭での青色や貴族の文官達との対応を行う。

村長


貴族の職務

青色神官

男性は青色神官で、女性は青色巫女。
正確には貴族の血を引いて魔力を持つ者で、一部の例外を除いて貴族院を卒業していないため、貴族の称号は与えられていない。
世間に疎く、貴族の常識を知らない。
個別ページ参照

孤児院長

孤児院の長。
孤児院孤児の管理をする。新しく入る者は、孤児院長の許可を得る必要がある。
花捧げの灰色巫女を見繕ったり、有能な灰色神官を選んだりすることから、男性が就くことが多かった為、男子棟横に孤児院長室がある*178
エーレンフェスト神殿では、マルグリットの死後、誰もやりたがらなかったらしく、マインが就任するまで欠員状態だった。
結果的に、マルグリットマインローゼマインフィリーネと、青色巫女が連続して務めている。

神官長


神殿長


学生

10歳から15歳まで貴族院で教育を受け、卒業しなければ貴族の称号は与えられない。
領主候補生以外の一般貴族は基本的に卒業までは騎士、文官、側仕え、それぞれの見習いである。
特別な事情があれば卒業しても見習いの期間が延びることもある。
貴族院参照

文官

文官見習いは、貴族街に家があれば通いになる。
親や親戚の仕事を手伝いながら仕事を覚えていくことがほとんどで、見習い中は地元の親族の下で仕事をする。
貴族街に住む者は城で、どこかのギーベに仕えているならば、その土地で、見習い仕事を行う。
貴族院の卒業後、成績優秀な者が領主に命じられればに入って領主の城に勤めることもあるが、大半は地元へ帰って行く。
領主の城で働くのは、貴族街の文官がほとんど。*179
他のコースの者は小学校の中学年から高学年程度の計算ができる程度で、それ以上の算術は文官が学ぶ。*180

代官

土地持ちの貴族を支える文官。
平民の町へ行くことがあり、平民の生活を知っている。

徴税官

収穫祭を行う青色に同行して徴税を行う*181。あわせて、洗礼した子供や死亡した人間の登録証の転移も行う*182
収穫祭の際中に、町長村長らと納税物の内容を話し合い、翌朝、話し合いの通りの物が収められているかを確認した*183後、転移陣を用いてに送る*184
城に戻った後、収穫量と調整した物の控えを資料にまとめる*185
税に関わるような重要な仕事である為、その時々の主流派閥の文官がおさえている。*186

司書

城の図書室や貴族院の図書館等の管理・運用を行う。

医者

魔法陣を用いた健康診断*187や、診察結果に応じた投薬*188や、メンタルケア*189等を行う。

騎士

騎士見習いは、貴族街に住まいがある場合は通いで城へやってきて、ギーベに仕えている者は地元で騎士達の訓練を受けながら過ごす。
騎士は成人してから数年間、団体行動を叩き込まれるため、全員が問答無用で騎士寮生活をすることになっている。
その後は実家に帰ったり、どこかに配属される。*190
黒の武器に変化させる呪文は、黒の武器が絶対に必要な魔物が出現する領地の騎士見習いだけに教えられる。
エーレンフェストでは以前は騎士見習いで加護を得ることができるようになると教えられたが、シキコーザの暴走で新人教育の見直しが行われたときに改変された。遠征に連れていけると判断された騎士だけに教えられる。
青色神官上がりの貴族が増え、政変後の教育課程の変化によって新人のレベルが著しく下がっているため、問題を起こさずに連携を取れるようになった騎士だけが遠征に連れていかれる。*191

護衛騎士

王族領主領主一族側近となり、仕えている主の身辺警護を専任として行う騎士。
ギーベにもつく。*192
それ以外の者については、遠出の際に個人的に護衛を雇うことはある。*193

筆頭護衛騎士

護衛騎士を束ねる者。

騎士団

エーレンフェストでは政変後に優秀な騎士は中央に引き抜かれた者が多く、本来の魔力量から考えると入団できないくらいの貴族が騎士団に入っているような状況になっている。*194
騎士団において、命令違反と任務放棄は重罪。
護衛を任されておきながら、護衛対象を害するのは騎士として許されないことで、弁護がなければ処刑と共に一族に累が及ぶ。*195
領主直属のものの他に、ギーべ傘下のギーベ騎士団もある。
アウブの命令による騎士団の遠征の際は、食事は転移陣で城から送られる。*196

騎士団長

領主一族が就任する場合以外は、(領主の)護衛騎士を兼ねる。*197
そのため、名捧げをしている者は騎士団長になれない。*198

側仕え

側仕え見習いは、最初は自分の親族の側仕えとなって仕事の仕方を教えられる。
親族から合格が出たら、貴族街出身の者は領主の城へやってきて、ギーベに仕える者は地元で見習い仕事をする。
貴族街上級貴族に仕える仕事もある。
側仕えは2の鐘の前に動き出す。*199
主によって側仕えに求めるものが違う。*200
王族領主一族の専属楽士は、側仕えを兼任した貴族階級であることが多い。*201
貴族の側仕えを使えるのは、王族、領主一族、上級貴族、ギーベ、中級貴族の一部くらい。個人に専属側仕えが付くのは上級貴族以上で、中級貴族では一家に1人くらい、下級貴族では稀。代わりに、貴族になれなかった親族などが下働きとして側仕え業務をしている。*202
貴族院の学生が領地から連れていける成人側仕えは一人と決まっており*203、専属がいない中級下級の学生は家の側仕えや親戚に頼む事が多い。貴族院での成人側仕えは共同部屋でお互いに貴族服を着せ合ったり、足りない所は寮の下働きに頼むなどして、身の回りの事をまかなっている。*204

筆頭側仕え

一般的に一家の主の筆頭側仕えが家庭内の側仕えを仕切る。
そのため、妻子の側仕えは主の筆頭側仕えの下に入る。*205

楽師

側仕えを兼任している*206

側近


教師


乳母

洗礼式前の子供につく、母親の信頼を受けた世話係兼教育係。
生活のほとんどを共にする、もう一人の母親と言える存在。*207
魔力の問題があり、実際にお乳をやることはしない。*208

家庭教師

親に招かれて、洗礼式前の子供等に、読み書き計算などを教える。*209

芸事の教師

親に招かれて、洗礼式前の子供等に、楽譜の読み方やフェシュピールの演奏方法などを教える。*210

写字生

写本ができる者は安定した高収入を得ることができる。
実家がそれほど裕福ではない貴族院学生青色神官は、写本で生活費を稼いでいることが多い。*211

中央貴族

各領地から中央の役人となれる人材を集めている。
他領における冬の社交のシーズンは、子を持つ者は子供を貴族院へ入れるために里帰りする者が多い。
冬の社交のシーズンでは中央から最も人が少なくなる時期で、その里帰りでそれぞれの領地の情報を中央へ持ってくる。
エーレンフェスト出身の中央貴族は非常に少なく、帰郷したがらないためエーレンフェストの情報が集まらない。*212
移籍するためには、最低一度は表彰され、専門コースでの師匠による推薦を受け、師匠である教師から王族に申請して貰う必要がある。その後王族が推薦を受け付け、領主会議で領主に異動を打診し、最終的に領主の許可が得られて始めて移籍が確定する。*213

中央騎士団


貴族院の教師

領地に関係なく優秀な学生をユルゲンシュミットのために育てるために、全員中央に籍を移している。*214
冬の間に合格できず、春の間に補講で残る学生は寮監が責任をもって面倒をみる。*215
詳細は貴族院>教員・職員の項を参照

領主候補生

アウブとなる資格のある者を指す。
個別ページ参照

土地持ちの貴族


ギーベ

アウブから土地を下賜された陪臣。
ギーベは階級に合わせた爵位を持つ。
ギーベになった者は治める土地の名前を襲名し、それを名乗る。
代官や専属の騎士団など多数の貴族が支えている。
個別ページ参照

男爵
下級貴族ギーベに与えられる爵位。
アウブから農村の管理を任されている貴族は、祈念式から収穫祭までの間、農村のある土地の館で過ごし、冬は領主の街へ行って、一年間の報告や納税を行い、貴族間の情報収集に励む。*216

子爵
中級貴族ギーベに与えられる爵位。

伯爵
上級貴族ギーベに与えられる爵位。

アウブ

領主の事で、現代においてはから土地を下賜された直臣を指す。
アウブになった者は治める領地の名前を襲名し、それを名乗る。
個別ページ参照

ツェント候補

元々は王族グルトリスハイトを手に入れた者ではなく、メスティオノーラの書を手に入れた者の事を指していた。
建国神話の頃はアウブ達もメスティオノーラの書を持っており、国境門を染めるのもアウブの仕事だった。*217
メスティオノーラの書へ至る道が失伝したため、作中では不完全な情報に基づいて、条件を満たせない者がツェント候補を名乗る事態が起こってしまった。

ツェント

ユルゲンシュミットの礎を染めた者の事。
個別ページ参照
国の礎への魔力の供給が途絶えると、ユルゲンシュミットが崩壊してしまう。
長い歴史の中でツェントの選定方法が変わっていった。
グルトリスハイトの取得方法の変遷参照

コメント

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  • 貴族が第二夫人、第三夫人娶るのって貴族増やす面で考えると不利じゃない? 魔力の関係で一人妊娠してる間は他の人に子供作れないんだからあまり意味がない。政変の影響で極端に男子の数が減って女余りになってるか、家の跡継ぎ作るための予備としてなら有効だとは思うんだけど。あとは階級上げるためくらいしか思いつかないな。まぁ下級貴族は貴族として育てるための道具も揃えられないから子供作っても貴族にできないという意味では中級か上級が子供作らないと貴族は増えないのか? (2021-05-02 10:20:59)
    • 貴族の人数を増やすのではなく、魔力の多い貴族を増やすシステムなんだろう。上級貴族の第3夫人にできた子供を、中級貴族の実家へ養子に出せば実家では魔力の底上げができる。子供用の魔術具の数に限りがあることから、貴族はそういった価値観に染まっていったのだろう。 (2021-05-02 12:20:57)
    • 政治的なこと考えると、夫人が多い方が都合がいいというのもあるかも。家庭内トラブルは増えそうだけど。たとえばヴェローニカ健在の時に、カルステッドがエルヴィーラしか妻がいない状態で意見するのと、トルトリーデを娶った状態で意見するなら、後者の方が領主周辺に話を通しやすかったみたいな。領内の派閥を完全に割らないことも、城勤めなら必要なことかもしれないし。 (2021-05-02 14:09:28)
  • 三代連続で魔力量が多いと認められると級が上がるわけだけど、魔力不足やなろうの処罰なんかであるように階級下げのシステムってあるんだろうか。ギーベの交代とか役職の格下げはあるけど、養子縁組・婚姻以外で上級から中級へのような実例ってあったっけ? (2022-08-27 13:38:15)
    • 逆に、当主とその子供の魔力が下がり続け、(血縁等から)養子を取る事もなく、家としての魔力が基準値を満たさなくなれば貴族としては取り潰しになる(明確に何代続けばという基準があるわけではない*62。 このページにまとめられてるこれが答えじゃないんですか? (2022-08-28 11:26:22)
  • 下級貴族で女性騎士ってそれなりにいるんだろうか?見習い時期はもちろん、転職できないから産後の復帰も厳しそうだけど (2022-10-19 21:41:19)
    • 数は少ないだろうけど、子爵や男爵が女性だったら必要だからいるだろうねって感じかな? ダンケルフェルガーなら一定数いそうだけど。 (2022-10-19 21:58:44)
  • 王子の番号(第一、第二)は、母親によって決まるのかな? 例えばツェントがトラオクヴァールの時に第一夫人や第二夫人に子供が生まれていたらヒルデブラントは第四王子に下がった? (2022-10-24 12:44:22)
    • 単純に生まれた順(年齢順)でしょうね。もし第二夫人が最初に男児を産んでいれば第二夫人腹の男児(第一王子)・ジギスヴァルト(第二王子)・アナスタージウス(第三王子)・ヒルデブラント(第四王子)、もしマグダレーナより先に(トラオクヴァールがツェントかどうかは関係なく)第一or第二夫人が男児を産んでいれば当然ヒルデブラントは第四王子。ただし普通は第一夫人の格(出身領地or生家)が一番高くなるので後々面倒にならないよう先に第一夫人を孕ませるだろうから長子(男児)は第一夫人腹の可能性が高い と。 (2022-10-24 13:05:47)
  • 王族とか傍系王族の上級落ちってあるのかな (2022-10-25 15:45:22)
    • ヴァラマリーヌが星結びしてたら上級だろうよ (2022-10-25 16:33:26)
  • 王子が洗礼式直後から離宮を与えられていたのは、離宮を切り回す魔力・人員不足だったからだよね? 離宮+北の離れの人員より、離宮だけの人員の方が少なくて済むから。 (2022-12-16 16:38:35)
    • 北の離れだけなら子供への教育と子供に人の使い方を学ばせる、言い方は悪いけどごっこ遊びの範囲だけど、離宮を与えれば準成人扱いである程度の仕事を割り振れる(未成年の王子に無理な場合は側近達に仕事をぶん投げて労働させる)からでは (2022-12-16 19:02:27)
      • 離宮には周辺の直轄領を統治するお仕事(中央におけるギーベのような仕事)があるんじゃないっけ。それを割り振ったんでないかな (2022-12-16 22:55:52)
  • 昇格条件にある三代続いて安定した魔力を示すって、具体的な達成ルートは1.魔力圧縮を頑張って上階級の魔力量にする。2.釣り合う魔力量(ほぼ上階級の出自)の嫁・婿を得る。3.生まれた子供の魔力量が生まれつき(魔力圧縮せずに)上階級の量になっている。4.生まれた子供が同じことを3代行って、上階級の魔力量を維持する。ってことでいいのかね。子供産むために魔力釣り合う必要があり、魔力量増えると釣り合う相手が必然的に階級違いの相手になるから、1代ならともかく、3代続けてとなるとかなり難易度高い気がするな、これ (2023-02-11 00:56:03)
    • 貴族社会は基本的に上中下の3階級しか存在せず、下の階級の者は上の階級に逆らえない階級社会でもあるから難易度の高さと権力の大きさは釣り合ってるんじゃないかな (2023-02-11 01:39:54)
    • 猫も杓子も上級貴族になられても困るしね? (2023-02-11 02:24:12)
    • ガブリエーレ側近の上級嫁が入っただけで子爵家が二家も三代続けて伯爵家相当の魔力を示せるようになったのだから、元々「中の上」くらいの中級貴族家へ「上の中」か「上の下」くらいの嫁が二回入るだけで達成できる条件なのかも。裕福な土地持ち中級ギーベなら上級貴族と遜色ない生活をさせてあげられるだろうし、領主の嫁が後ろ盾ならそうした高魔力嫁を探すのも楽だし。某んまあ姉妹のような「高魔力だが顔が難」な他領貴族も嫁にもらえたりして。 (2023-02-11 10:16:45)
      • 逆に言えば、そういう裕福さを示せる条件等がなければ階級違いの嫁が何代も安定して家に来てくれないだろうしな。どこかで突出した個人が出て高い魔力の子供が生まれても、3代は続かず同階級の嫁を得て低魔力に戻るんだろうね。つまり下級貴族の癖に中級並みに裕福な家とか、そういう確固たる地盤(というか元から階級に見合わない力)を持った家だけが、昇格できるモデルケース例な気がする (2023-02-11 12:09:32)
    • 「逆に、当主とその子供の魔力が下がり続け、(血縁等から)養子を取る事もなく、家としての魔力が基準値を満たさなくなれば貴族としては取り潰しになる(明確に何代続けばという基準があるわけではない」って記述してるけど実子が基準未満で養子がいなけりゃ後継者なしで断絶だから実質一発アウト。そりゃ昇格慎重にもなるだろ (2023-02-11 22:38:54)
  • 中央への異動について引き抜き、推薦など優秀者が許可もらって異動てことだけどそれ以外は、ダームエルが話してた結婚してなければできないというのは独身が優秀者と結婚レベル落として欲しくないってこと? (2023-02-28 14:23:04)
    • よく分からないが、下級のダームエルが婚約者がいないままでは中央に付いていけないって話のことであれば。第一に、ダームエルはロゼマから見て独身の異性なので、身近で護衛させるには外聞がよくないため割り振る業務に困る。それに中央は上級貴族が多いため身分意識が強く、下級貴族は肩身が狭くて目立たない内向きの側仕えくらいしかいなさそう。下級騎士がロゼマの護衛してて目立つと、難癖付けられやすくて危険でロゼマの面目に関わるかも。中級名捧げ男性陣は3人とも相手がいないけど、まだ未成年で大目に見られてるのと下級じゃない点、それにツェントの許可が効いてるんだろう。 (2023-02-28 22:30:29)
    • 移動する本人と、それに帯同する側近では全く事情が異なる。本編読んだ? (2023-03-01 21:59:09)
  • 女神の化身Xのサーコート見て気付いたがジルとアウブ・ダンケルのサーコートが黒 (2023-09-25 02:09:56)
    • 続)マグダレーナとアナスタージウスのサーコートが白ってのはやっぱりアウブは中央の臣下であるってことを示すための黒であるのと昔の中央が白だった頃の名残で王族は白なのかな? もうちょっと前に気付けばよかった…… (2023-09-25 02:12:12)
    • 「王族のサーコートは白、アウブのサーコートは黒」というのは活報で見た覚えある。2022年09月25日と2022年12月11日の。理由までは書いてなかったと思う。 (2023-09-25 19:08:23)
  • 王族とは、トラオとその配偶者3人及び息子3人、ヒルデ除く息子の配偶者3人で10人。エグがツェント就任後アナと2人ということで良いのかな?洗礼前の子供は含まずですが。そうなるとジギとヒルデは傍系王族になり、グル典内容がある地下書庫の更に奥には入れなくなるが、今更入れなくなったところで、ということですね (2023-10-20 18:18:08)
    • エグランティーヌがツェント就任後は王族は解体なので、ツェントに係る人物という扱いでしょうね。ツェント、ツェントの第一配偶者、ツェントの子。おそらく今後はツェントの親族などといった言葉が使われることはあっても、王族というくくりは使われなくなるでしょう。番外編でも、ブルーメフェルトとコリンツダウムの領主は元王族と言われています。地下書庫の奥は……閉ざされるのが妥当でしょうね。 (2023-10-20 18:30:20)
    • 王族や傍系王族としての特別な登録があるっぽいので(傍系はほとんどが礎供給してないだろうに地下書庫に入れるから、そういう登録があるはず)、王の血筋から見ただけで傍系王族という呼び方はしないと思われる。ジギたちはそれぞれの領地の領主一族でしかない。 (2023-10-20 18:30:40)
    • wikiに、傍系王族夫婦がアダ離宮を管理していたとあるので、中央に残って何らかの仕事役割がある元王族を傍系王族と言うのかもしれん。エーレンの初代も傍系王族だが、今のエーレンはそう呼ばれていないしな (2023-10-20 18:41:44)
    • 傍系王族は既存の王家ではない王族だね。ジギスヴァルトがツェントになった時、アナスタージウスの系譜は傍系王族となるし、エグランティーヌも第二王子がツェントになっていた場合は傍系王族の王女。アダルジーサの管理は王の親族の傍系がしていたのか、アダルジーザの系譜の傍系王族が行っていたのか不明なんだよね。 (2023-10-20 19:35:12)
      • アダルジーザ出身者の男子はユルゲンには残らない。血筋的に女主人が許されるともあまり思えない。夫人がアダルジーザの女性であった可能性はなくはないが、結局は王の親族の傍系王族の男が必要になるだろうと思うよ。 (2023-10-20 19:47:52)
      • あとアダルジーザに限らず「何世代も傍系王族のまま続く家系」ってのはないと思う。ジギアナも政変がなかったら、傍系王族として卒業はできても他領に行かされるだろうし子世代は魔力量的に傍系にはなれなかったと言われてる。その魔力を維持するには結婚相手が限られ、他の上位領主候補生もそれらを取り合っているので、必ず続けられる保証がないし、生まれる子供の性別にもよる(女しかいないけど傍系王族のままでいたいので婿をくれ、と言ったところで魔力高い婿が来るかどうかわからない)。だからどこかで子供が全員他領に出て断絶したりすると思うし、アダルジーザだけそれを特別に維持するのもなんか違う。 (2023-10-20 20:02:53)
        • つまりはないと「思う」なんだよ。これに関しちゃ管理する傍系王族の夫婦がいるってこと(どこにいるかも不明)以上の情報がないってことさ。 (2023-10-20 20:47:33)
    • 魔力量的にうんぬんはどこかに出ているのですか?それはそうとして、ジギたちは領主一族でしかない、ということは。、中央から出たときにメダルが各領地の領主又は領主一族のところに移動すると考えると、やはり中央にいる元王族を傍系王族と呼ばれるのかと。政変前はトラオクヴァールは傍系王族で領主候補生の先生だったし (2023-10-20 20:50:39)
      • ジギアナの子の魔力量のことなら、ふぁんぶっく5 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン。 (2023-10-20 21:03:12)
      • 政変前どころか政変後も王族は存在しています。ちなみに政変前のトラオケヴァールは、先代ツェントの子供なので、傍系ではなく直系です。細かい説明を省くと一番大きな肩書が孫になると傍系といった感じなので、領主の子ではなく孫のカルステッドは傍系、領主の子であるボニファティウスは直系なのと同じです。エグランティーヌのツェント就任後は血筋的にはジギスヴァルトたちは傍系に当たりますが、王族は解体しているので、王族の枠組みを語ることはないでしょう。 (2023-10-20 21:09:11)
    • 普通に考えて「直系ではない王族」が傍系王族です。ボニのケースから見ると初代は兼業である可能性もありますが、アウブに就任する(≒新しい家の当主になる)と王族ではなくなります (2023-10-21 07:21:46)