事件の概要
12年冬、
貴族院の表彰式において、学生が集合している競技場内で1ヵ所、観客席で2ヵ所、大きな爆発音が響き、火柱が上がる。
その後、競技場に
ターニスベファレンが現れる。その特性を知らない騎士見習い達が攻撃してしまい、攻撃された魔力で巨大化、学生達は更に混乱し、中央の騎士による「攻撃をしてはならぬ! 退け!」という声も届かない程のパニック状態となる。
ターニスベファレンの討伐の為、
アウブ・ダンケルフェルガーが
黒の武器の使用許可を求め、黒の武器を持つ全ての領地に王がその場での使用を許可した。
観客席や王族がいる壇に近いところにもターニスベファレンが解き放たれ、あちらこちらで混乱が続く中、
政変の粛清を生き延びた
負け組領地の貴族が、「
グルトリスハイトを持たぬ偽りの王よ! 我が同胞達の恨み、思い知れ!」と叫び、小脇に抱えた籠から小さいターニスベファレンを落としつつ
騎獣で王族に突っ込む自爆テロを敢行する。しかし、王族の守りに集中した中央の騎士団がテロリストを撃退し、王族を守りきることに成功した。
更に、黒の武器の使用許可を得たダンケルフェルガーが次々とターニスベファレンを討伐し、テロは鎮圧された。。
各領の対応と被害
エーレンフェスト
学生達は王よりターニスベファレンの勝手な討伐及び黒の武器の使用を禁じられ、防衛に専念する事となった。エーレンフェストの成人は王の許可後、
フェルディナンド・
エックハルト・
カルステッドの三人が、エーレンフェストとインメルディンクの近くに出現したターニスベファレンを、退治する速度最優先の大魔力による同時攻撃で瞬殺した。
ローゼマインが作成した
シュツェーリアの盾の守りにより、
エーレンフェストの被害はほとんどなかった。しかし、それを理由に関与を疑う者もいる。
ダンケルフェルガー
ディッターを見るためだけに必要最小限の騎士だけを領地に残して、ほとんどの騎士が
領地対抗戦を観戦に来ていた。
アウブ・ダンケルフェルガーが黒の武器を使用する許可を求め、王が認めるとアウブが先頭に立ち、次々とターニスベファレンを討伐した。
インメルディンクとノイエハウゼン
集合場所の真ん中にターニスベファレンが出現した為、被害は酷く、学生の中に死者が何人も出た。フェルディナンド達の全力攻撃の余波に吹き飛ばされるおまけも付いた。
インメルディンクはこの時の人的被害が大きく、翌年(13年)に行われたエーレンフェストとダンケルフェルガーの共同研究に加えて貰うための条件として要求された、ダンケルフェルガーと中小領地連合による
宝盗りディッターへの参加(=貴族院中央棟・
最奥の間でローゼマインによって行われた奉納式への参加)を諦めることとなった。
事件後の調査で判明したこと
- 貴族院への侵入には、旧ベルケシュトックの魔石のブローチが使用された
- 首謀者は旧ベルケシュトックに属する者ではないかという意見が優勢
- 旧ベルケシュトック寮の転移陣を使われた可能性が高い
- 犯人は勝ち組が管理する廃領地で普通に生活していた。卒業生の親族として、別々の寮を経由してやってきた
- ターニスベファレンは、魔力を通さない革袋に入れられて幼獣の状態で移動し、薬を使って事件まで眠らせていた
- 親族が捕まれば一蓮托生となることもあり、学生の中に協力者が居た
- 捕らえられたのは廃領地の者ばかりだったが、証拠や記憶を残さない為に、指示を出していたのは自死した者達だった。その為、捕らえられた者達が知っていることは少なかった
旧ベルケシュトック寮の調査
この事件の前に、貴族院の
エーレンフェストの採集場所にターニスベファレンが出現する事件があった。
事件後、ターニスベファレンが出現した原因を探るため、
教師と騎士団が合同で
旧ベルケシュトック寮の探索を行った。
フラウレルムが寮に入るなり、汚いからという理由で
ヴァッシェンを行う。
ヒルシュールは、黒の魔獣が旧ベルケシュトック寮から真っ直ぐにエーレンフェストの採集場所に向かっていたことを理由にエーレンフェストに恨みを持つ者の仕業と考えている。
元領主候補生の
グンドルフは、
転移陣に使用された痕跡があったことを確認している。
騒ぎを大きくしないように、貴族院終了後に
ジギスヴァルトとアナスタージウスによる追加の調査が行われる予定だった。
また、中央騎士団も多くの領地の者が集まる領地対抗戦が危険ではないかと予測し、警戒していた。旧ベルケシュトック寮も見張らせたし、当日は王族の護衛や見回りの騎士を増やし、騎士棟の周辺には魔獣の接近を知らせる魔術具が置かれるという中でこの強襲事件は発生した。
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最終更新:2024年10月10日 01:39