初出:第286話
声(ドラマCD第5弾/第6弾/第9弾/第10弾):山下 誠一郎
声(ハンネローレの貴族院五年生ドラマCD第1弾):大塚剛央
家族構成
父方の親戚
従姉妹:エグランティーヌ
容姿
髪の色:豪奢な金
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瞳の色:グレイ
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豪奢な金の髪にグレイの瞳の美人。
地位
階級:王族
職種:第二王子→王配(第一配偶者) 兼 領主候補生コース教師(三年生〜五年生担当)
年齢と属性関連
- ローゼマインとの学年差:+5
- 誕生季:夏
- 洗礼時の属性(適性):少なくとも火。全属性ではない。
- 加護の再取得:4の神々
- 加護の再取得後の属性:適性の大神+眷属神の加護による全属性
アナスタージウス視点の回
書籍版第四部Ⅱ 書下ろしSS 直接の求愛
SS第19話 アナスタージウスの頭が痛い報告時間
SS第23話 アナスタージウス視点 奉納式の準備
書籍版第五部Ⅲ 特典SS それぞれの思惑(書籍版短編集Ⅱにも同題で収録)
書籍版第五部Ⅹ 中央の戦い アナスタージウス 王族の立場
作中での活躍
ツェント・
トラオクヴァールの第二王子。
フルネームは「アナスタージウス・ゾーン・ツェント・トラオクヴァール」
06年冬、
貴族院に入学。いずれ王である父を超える魔力量を持つだろう第三王子の娘
エグランティーヌの悲劇を聞いていたものの、初対面から美しい少女だった彼女に好意を持つ。
先代アウブ・クラッセンブルクと父の話し合いの結果、エグランティーヌが選んだ方の王子が次期王となると決まると兄
ジギスヴァルトと競うように贈り物を届けたり、気を引こうと必死になる。領主候補生コースの授業中、側近もいない時にエグランティーヌに話し掛け、東屋に誘っては彼女を困らせ続けるような事が最終学年まで続いた。
11年冬、
ローゼマインとの初対面では聖女の評判で自分の気を引きたいのだと決め付けて嫌味を言うも、これ以上はない程の嫌味と皮肉を返される。その後も蔑ろにする行動をとっていたが、自分に何の関心もないことを言動から気付く。
音楽の先生方のお茶会にローゼマインが招かれ、エグランティーヌも同席すると聞くやお茶会への参加を希望したが、エグランティーヌの心を簡単に奪うローゼマインに嫉妬して帰ってしまう。
しかし、エグランティーヌがローゼマインを個人的な茶会に招くという情報を入手すると、ローゼマインにエグランティーヌの意向(エスコート相手)を聞き出すように指示を出した。お茶会が終わっても一向に報告に来ないローゼマインに業を煮やし、図書館で読書を楽しむローゼマインを離宮に連行した。
この時にローゼマインから入手したエグランティーヌの情報や忠告を受け入れて振り回された結果、エグランティーヌの心を射止める事が出来た為、一応ローゼマインには感謝している。
自分が王位争いの原因になる事を恐れるエグランティーヌの心配を取り除く為に王や先代クラッセンブルクを説得し、唯一の妻としてエグランティーヌを得る代わりに王位はジギスヴァルトに譲る事で合意した。12年春の領主会議で、エグランティーヌとの婚約が発表される。
12年春以降は成人王族として、動きを止めていた王族の魔術具を動かすことに尽力し、
政変で拡大していた中央の直轄地を治めるようになる。
12年冬以降、異母弟
ヒルデブラントが貴族院に滞在する王族としての役目に就くも、ヒルデブラントの手に余る事から貴族院での事態の収拾に介入する。その後はダンケルフェルガーとエーレンフェストが引き起こす問題が大きすぎて、何度も貴族院に関わることになり、
エーレンフェストと
ダンケルフェルガーの問題児担当になりつつある。
13年春の領主会議でエグランティーヌとの婚姻が成立。
エグランティーヌに対する独占欲が強く、何よりも優先し、姻戚からも
エーヴィリーベに例えられることもある。
13年冬、エグランティーヌが貴族院で領主候補生コースの授業を受け持つ事が決まる。貴族院に滞在するヒルデブラントの補助をする傍ら、エグランティーヌの頼みもありエーレンフェストやローゼマインをある程度はサポートしようと動く。王族としての教育を受けてきたが、エグランティーヌと結婚するまでの出来事もあって、指摘を受ければ他者の意見や考えを取り持つようになっている。
エーレンフェストの学生が突然複数の加護を得た事が貴族院で広まった時には、加護の取得の仕方を独占すると他領から妬まれる為、ダンケルフェルガーとの共同研究として発表するようにと
ヒルシュールを介して助言をしている。
13年冬の領地対抗戦において、ローゼマインと
ジルヴェスターから
トルークやアーレンスバッハ関連において重要な情報を提供され、「エーレンフェストの貢献は(大きすぎて)もはや計れぬ」と評した。その場に居合わせたダンケルフェルガーの第一夫人
ジークリンデに、有事の際の助力を求めた。
14年春の領主会議では、父の第三夫人の
マグダレーナ、ジギスヴァルト、ヒルデブラント、妻のエグランティーヌと共に王族として地下書庫の翻訳作業に参加した。
エグランティーヌが祠巡りを行った際に神からお告げがあり、妊娠が発覚した。洗礼式まで懐妊を広く知らしめる事は出来ず、エグランティーヌを守るため、ローゼマインに対して
フェルディナンドを餌にした脅しにも取れる命令の形で祠巡りや地下書庫の最奥への探索をさせる。
ローゼマインが地下書庫で最奥に入れず傷だらけになった姿を見て、自制を失っていた事を悟り謝罪の意味を込めて癒しをかけた。
この一連のやりとりでは政治的にもローゼマインが
グルトリスハイトを取得した方が良いなどと主張していたが、本音はエグランティーヌの平穏のため。妻は政争を避けるために王位から離れたのに今回の件でグルトリスハイトに近付いてしまった為、妻を守るために先走った結果だった。
そのためにローゼマインの意思や状況を考慮せず一方的に要求を突き付けたことから、エグランティーヌを含めて王族とは友好関係を結ぶことはできないと判断され、隔意を持たれるようになる。
なお、懐妊自体は王族の魔力不足の現状をさらに苦しくする上、王位争いを再燃させかねず、ジギスヴァルトには危険で配慮が足りないと内心で批判されている。
エーレンフェストとの間で行われた会合では、王族の中でさえ話がまとまっていない様子であり、アナスタージウスに伝えた銀製品など既存の統治を揺るがす危険物を含む情報提供に関してもエーレンフェストの事情をただの「姉弟喧嘩」と片づける発言が王族側(アナスタージウスかどうかは不明)から出たらしく、その後も王族が事態の把握へと動いたり進展をみせた様子もなく情報を活かすことはなかった。また、会合の際に王族が起こした政変や王命でエーレンフェストを振り回した事を棚に上げた言動から、ジルヴェスターを憤慨させている。
王族内のローゼマインの扱いに関する意見としてツェントになるローゼマインを必要な時以外は図書館に閉じ込めておくのが一番平和だと主張したが、態度が不敬だとしてトラオクヴァールから長い間接触禁止の命令が出された。
グルトリスハイト目当てでローゼマインを第三夫人に迎えるつもりでいるジギスヴァルトには「ローゼマインが関わると何が起こるかわからない為、事前にできる限りのことを把握するように」と助言している。
14年秋、エグランティーヌが第一子の女子
ステファレーヌを出産し父親となった。
15年春
貴族院防衛戦では、ツェントの護衛騎士であるはずの騎士団長
ラオブルートと中央騎士団に裏切られ、外患誘致に加担されてしまう。
フェルディナンドから呼び出され貴族院に赴くも、その際に録音されたトラオクヴァールの発言を聞かされて顔色を失った。
王族が礎の防衛という義務を全く行わず、
ランツェナーヴェに王族含むユルゲンシュミット貴族が魔石の供給源として殺される危険性、他国の者がグルトリスハイトを手にしようとしている状況から、王族の進退が危ういことをローゼマインに指摘される。
率先して貴族院防衛に王族が参加する必要がある事から自ら戦いに参戦し、裏切ったラオブルートに対して怒りを向け、戦いながら問い詰めた。トルークで操られた中央騎士団はアナスタージウスを攻撃することがなく、魔術具で一掃されるまでは有利な状況を作り出した。
貴族院での攻防の収束後、フェルディナンドと共に
中央神殿へ赴いて
イマヌエルを捕縛。フェルディナンドの指示で、その場で
ジェルヴァージオのメダルを廃棄した。
王族とエーレンフェストとダンケルフェルガーの間で行われた話し合いでは、王族の解体や、エグランティーヌがローゼマインからグルトリスハイトを授けられてツェントを務めることが決まる。
長年拡大していった中央を解体し、聖地である貴族院のみを中央とすると決定された事で、貴族院に住める所など無いだろうと発言したが、フェルディナンドから
アダルジーザの離宮があると返されて歯を食いしばった。自身がおぞましいと評したはずの離宮を、ジギスヴァルトがローゼマインの使う離宮として整えさせていたことを知っていた様子。
首謀者であるジェルヴァージオの捕縛後、もし記憶を探るのであればグルトリスハイトに関する情報がたくさん出てくる為、エグランティーヌが記憶を探る事が望ましいとフェルディナンドが発言した事で「ランツェナーヴェの者に関する記憶はエグランティーヌには重すぎる」と反発するも、ツェントの重責から逃れるように唆すのではなく、共に背負うことが伴侶の役目だとフェルディナンドから咎められた。
ローゼマインに「(王配として)エグランティーヌを支える覚悟があるなら全属性が必要」と言われているが、作者からは「中央神殿長も兼ねるツェントの代理をするなら全属性が必要」と回答されている。
ページ下部「王配としてのツェント業務の代行について」も参照。
グルトリスハイトの継承式が行われるまでの間、エグランティーヌが多忙の為
ハルトムートから神事の教育を受けて儀式の準備を調える。
継承式の後、エグランティーヌや護衛騎士と共に国境門に幽閉されたジェルヴァージオの捕縛へ向かったが、抵抗されて護衛騎士の半数を失った。
15年冬、貴族院で領主候補生コースの教師として五年生を担当する。親睦会ではローゼマインとハンネローレに余計な騒動を起こしてくれるなと釘を刺すも、新学期早々にハンネローレへの時の女神の降臨や大規模な嫁取りディッターが持ち上がってしまった。
経歴
前04年夏 誕生
03年夏 洗礼式
04年春 領主会議にてお披露目
06年冬 貴族院入学
11年冬 貴族院卒業
12年春 エグランティーヌと婚約する。
13年春 エグランティーヌと結婚する。
14年春 ローゼマインへの接触禁止命令が出される。
14年秋 エグランティーヌとの間にステファレーヌが誕生。
15年春 外患誘致の事前情報を得ておきながら侵略され対策も練れず中央騎士団から造反されている王族として最奥の間に呼び出される
15年春 ツェント・エグランティーヌの王配となる。
エグランティーヌと共に、ジェルヴァージオの捕縛に向かい、成功するも護衛騎士の半数を失う。
15年冬 貴族院の領主候補生コースの教師となる。
作者コメント
【
2015年 10月25日 活動報告】
アナスタージウスは順調に保護者枠に入っていますが、保護者レベルが低いです。側近が入れない書庫に王族命令でローゼマインを入れてしまったところがすでに失敗。ジギスヴァルトに「悪気はないのです」と弁解しつつ、資料を取り上げようと奮闘していました。
【
始まりの庭への道 あとがき】
そして、呼びつけられた保険王子アナスタージウス。
【
2020年 09月07日 活動報告】
>「I love you」以外の英語の愛情表現
I'm crazy about you.
(君に夢中だ)
ジルヴェスターですね。かなり夢中で無茶したし……。あ、アナスタージウスもここだ。エグランティーヌに関してはかなりクレイジーだと思うので。
【
2021年 11月22日 Twitter】
>いい夫婦の日 アナスタージウス&エグランティーヌ
ローゼマインの助言によって成立した王族のカップル。
いい夫婦だけれど、王位が絡むので結婚後も何だか波瀾万丈。
頑張るアナスタージウスは第四部Ⅱの書き下ろし短編でお楽しみください。
【
2022年 10月11日 Twitter】
>ウィンク考察第2弾
アナスタージウス:できなくないけれど、変な顔になる。頑張れ。
【
2022年 11月22日 Twitter】
>第五部Ⅹに関連しそうないい夫婦 アナスタージウスとエグランティーヌ
本編の流れからもわかる通り、エグランティーヌとラブラブ。娘が一人います。
学生時代から変わらず、アナスタージウスが全力で妻に尽くしています。
アナスタージウス視点「王族の立場」では離宮の様子も少し書いたことで娘の名前が決定しました。
王配としてのツェント業務の代行について
第655話
ローゼマイン
「エグランティーヌ様の妊娠や出産の時期に、アナスタージウス王子が代わりをできることが必須になります。アナスタージウス王子が祈りによって全ての大神から御加護を得て、エグランティーヌ様の代わりが務まるようになるまで二人目のお子を望むことはできなくなるくらいですね。回復薬をたくさん持って祠を回ればすぐですよ」
本人の属性(≠
シュタープの属性)が大神全属性でないとできない事は
最奥の間の祭壇に上がれるか否かくらいしか作中で明示が無いため、「ツェント業務代行ができる条件」については読者間の議論が分かれた。
大神全属性にさえなれば代行できるとする説
- (特別契約などが必要になるとしても)言葉通り、大神全属性にさえなれば代行できるとする説
→書籍版加筆にて、メスティオノーラの書を得られなくても全属性になれば十分と判明した
グルトリスハイトの取得も必要とする説
- 妊娠・出産期間に国境門の開閉時期が確実に重なる事やこれまでの”王族”の不足を考えれば「グルトリスハイト」の取得が必要とする説
→書籍版加筆にて取得は不必要、ふぁんぶっく回答にて取得自体も不可能であることが判明したため、この説は否定された
- この時点でのアナスタージウスは 1)属性欠けシュタープ所持者 2)眷属全属性 であり、
1)のため、今後大神全属性になっても
大神の祠に入れず、祠巡りができない=「メスティオノーラの英知」を得ることは永遠に不可能
2)のため、あとは「いのり」が足りれば、
地下書庫の最奥には入れる=「マニュアル本グルトリスハイト」を写本しに行くことは恐らく可能では
→「いのり」を満たすには大神の祠巡りが必須と判明したため、不可能と判明
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最終更新:2024年12月16日 23:09