初出:第419話
名前の初出:第493話
声(ドラマCD第4弾/第9弾/第10弾):森川智之
家族構成
異母兄:前王の第一王子 (第三王子と争い、敗北)
異母兄:
ワルディフリード (前王の第二王子。次期王としてグルトリスハイト継承後、第一王子に殺害された。第三王子とは同母兄弟。)
異母兄:前王の第三王子 (第一王子と争い、勝利するも暗殺により死亡。第二王子とは同母兄弟。)
姪:
エグランティーヌ
異母兄:前王の第四王子 (第五王子トラオクヴァールと争い、敗北)
容姿
髪の色:青みがかった銀髪
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瞳の色:深緑
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顔立ちはアナスタージウスと似ているが、もっと貫録がある。
カルステッドと同じくらいの年頃。
ヒルデブラントと似た感じの青みがかった銀髪で、髪の長さがフェルディナンドと同じくらい。
顔立ちは違うが、俯いたらフェルディナンドっぽく見える。
地位
年齢と属性関連
- ローゼマインとの学年差:+28
- 誕生季:秋
- 洗礼時の属性(適性):全属性ではない(少なくとも誕生季の風と土)
- 加護の再取得:いくつかの眷属神の加護
- 小祠巡り後の再取得:全属性
トラオクヴァール視点の回
書籍版第五部Ⅻ 特典SS ツェントからアウブへ(書籍版短編集Ⅲにも同題で収録)
作中での活躍
ツェント在位時のフルネームは「ツェント・トラオクヴァール」。
第五王子時代のフルネームは「トラオクヴァール・ゾーン・ツェント・父親(前
ユルゲンシュミット国王)の名前」と推測される。
王としての教育を受けておらず、傍系へと身分を変えていたことから、家名を得ていた可能性がある。
アウブ就任後のフルネームは「トラオクヴァール・アウブ・ブルーメフェルト」。
前王の第五王子で中領地ハウフレッツェ出身の第三夫人の子として生まれ、臣下となるべく育てられた。
政変開始時には既に結婚済でギレッセンマイアー出身の第一夫人とハウフレッツェ出身の第二夫人を娶っており、傍系王族(臣下)として
貴族院の領主候補生コースの教師をしていた。
しかし、第一王子と第三王子が争いの果てに共倒れしたことで王位継承争いに参加することになってしまい、第三王子の陣営が味方に付いた。
血族を殺されたことに怒り狂ったクラッセンブルクが肩入れしたこと、ダンケルフェルガーの領主候補生
マグダレーナを第三夫人に迎えたことで政変に勝利し、王に即位する。
「
グルトリスハイトを持たぬ偽りの王」として聖典原理主義者たちから王位の正統性に疑問を持たれるなど、グルトリスハイトを持たぬままの統治が問題である事を最も理解している人物。
それもあってか、グルトリスハイトを神聖視し、手に入れた者なら誰であろうと平定できるかのような考えを持つ。
元々臣下として育てられたこともあり自身への評価は低く、ツェントの地位にも執着を持たない。
ユルゲンシュミットのために人身御供のごとく魔力を捧げていると
アナスタージウスが評するように、
ローゼマインは一目見て
フェルディナンドと同様に激務を行い薬漬けの生活を行っていると洞察したため癒しを行うなど同情的である。
一方で、フェルディナンドがグルトリスハイトを得ようとしているという
ラオブルートの主張には、アーレンスバッハの後継者問題やフェルディナンドの出自などの問題もあってか王命を発し、中継ぎアウブの夫兼次期アウブの教育係、荒廃した領地の立て直しなどという普通は断られてもおかしくないほどの仕事をフェルディンドに強いた。
ツェントの務めとしてユルゲンシュミットが再び政変で荒れる可能性を潰さなければならぬ、と告げられたフェルディナンドは、これを王として必要な決断だと受け容れた。
この時、王命を受ける代わりに
エーレンフェストには干渉しないという約定をフェルディナンドと交わしていた。また、フェルディナンドの信条的にありえないがアウブ・エーレンフェストになるという選択肢も一応与えてはいた。
しかし、ラオブルートによる
トルークの誘導もあってか、その約定と反してエーレンフェストに干渉していくこととなる。
書籍書下ろし部分では、
アウブ・アーレンスバッハが存命の内に星結びを終えてアーレンスバッハ籍になったフェルディナンドか、選別の魔法陣を浮かび上がらせた当人である
ディートリンデのどちらかがグルトリスハイトを手にしてツェント夫妻としてユルゲンシュミットを、成人した
レティーツィアと
ヒルデブラントがアウブ夫妻としてアーレンスバッハを統治することが理想形であると胸中を吐露した。
息子達から聞いて興味を持っていたローゼマインと
奉納式に参加した際に出会う。
数々の奇跡を起こす姿と、次期ツェントに最も近いという情報からローゼマインにツェントの立場を譲り渡して自らは引退を考える。が、それは後の事は全て丸投げするというどこか投げやりともとられるものだった。しかし、エーレンフェスト貴族の中央召し上げによるローゼマインの立場強化を提案したり、可能ならばローゼマインからグルトリスハイトを取り上げて閉じ込めた方がよいと主張した
アナスタージウスに激怒してローゼマインと接触禁止にするなどツェントという存在や権力を尊んでいることがうかがえる。
養女となるローゼマインが失踪している間も出来るだけ便宜を図ろうとしているが同時に戻らなかった時の事も考え、その場合は
エグランティーヌにグルトリスハイトの取得を命じると宣言している。
暗躍するラオブルートから長期にわたってトルークを盛られており、その影響が一番深刻だった。
ラオブルートの記憶を覗いたツェント・エグランティーヌによれば、13年春領主会議の直前に最初のトルークを使われている。
13年春(領主会議)の頃は、グルトリスハイトがなくてもなんとか国を維持出来ていると思っていたが、王宮の塔が魔力不足で崩壊したことで危機感を覚え、ラオブルートにトルークを使われ始めたのもあり、政変後に訪れた(と思っていた)平穏を乱す存在としてフェルディナンドに婿入りの圧力を掛けた。
15年春に
ユルゲンシュミットが侵攻された際は、
ジェルヴァージオが有利になるように動かされた。
ラオブルートが
ランツェナーヴェ陣営の滞在場所として利用するためか、自身が最初にしていた主張とは異なり王族の離宮として不適切といえる
アダルジーザの離宮をローゼマインの離宮としてラオブルートに整えさせた。
収束後は
ヴァッシェンにより毒を浄化されて正気を取り戻す。
都合の悪いことを忘れ、自分の意見を押し通そうとする一面は元々のものだったのか、浄化された後も自分は引退して今回の責任者として処刑されようと考えていたが、フェルディナンドによって阻まれる。
なお自らの引退や白の塔行きなど、周囲に影響する選択に関し王族の同意を得てはいなかった。
神々からの要求や
女神の御力を放つローゼマインに対して不敬な態度を取った
ジギスヴァルトをシュタープの光の帯で縛り上げた。
ツェントの選定を古の方法へ戻す事に積極的で、グルトリスハイトの継承式と新しいツェントのお披露目に、幼い
領主候補生も招く事を進言している。
最終的に、ツェントの座をエグランティーヌに譲り、
旧ベルケシュトックの一部と
旧シャルファーと中央直轄地の一部を再編した新領地
ブルーメフェルトのアウブに就任する事となった。
旧ベルケシュトックを含む自分(王族)に非友好的な貴族達の上に立ち、領主一族の数も少ない中で、荒廃した領地を立て直すというフェルディナンドに強いた役割を自身が課されることになった。フェルディナンドに課した理不尽な王命とは異なり、政変により荒れた責任を持つのはトラオクヴァールの仕事だと、エグランティーヌに言われている。なお、アーレンスバッハからベルケシュトックを切り離すことを決めたのはフェルディナンドではなく、ローゼマインの側近全員の意思である。
また会談に先立ち、ツェントの座を投げ出したためダンケルフェルガーはトラオクヴァールの剣を降りている。
話し合いの後の態度含め無責任、エグランティーヌに対しても自分の後始末を押し付ける、責任逃れを恥だと思わない。同じような言動からジギスヴァルトの傲慢さや横暴さが見逃されたのだと、アドルフィーネのトラオクヴァールに対する信用が大きく下降した
アウブ・ブルーメフェルトに就任するにあたり、ツェント・エグランティーヌから命じられて旧シャルファー領と旧ベルケシュトック領に残されているであろう神殿の神具などの捜索と回収のため土地を回り、旧ベルケシュトック領の魔力欠乏による荒れ具合を目の当たりにする。
中央が管理していた旧シャルファーより旧ベルケシュトック側の方が魔力不足で荒れていたこと・領地の広さや貴族の人数から考えると旧シャルファーの城では手狭なこと・ローゼマインと違って新しい領地のためにエントヴィッケルンしたり大規模魔術によって土地を癒したり出来ないこと等を鑑みた結果、旧ベルケシュトックの城と礎をそのままブルーメフェルトに転用することを決めた。
国の礎(と思っていたもの)に幾ら魔力を注いでも状況が改善されず常に魔力不足で苦しんでいたためツェントはおろかアウブとしての魔力量すら自分にはないと思い込んでいたが、新領地の礎に自分の魔力が注がれその貯まり具合が目に見えて分かったことで、新しい領地のアウブとして生きていく未来に喜びを感じた。
15年冬、ジギスヴァルトに
ハンネローレを娶るため協力して欲しいと打診されたが、彼が次期ツェントになれなかった理由・
アドルフィーネに離婚を突き付けられた理由を指摘した上で「別々の領地の人間となった今、余計な行動でダンケルフェルガーの機嫌を損ねたくない」と告げて力添えを拒否した。
経歴
(年代はマインの誕生を0年とする)
前27年秋 誕生
前20年秋 洗礼
前17年冬 貴族院入学
前12年冬 貴族院卒業
政変勃発前 貴族院の教師に就任
前06年以前 第一夫人ラルフリーダと星結び
前06年秋 ラルフリーダとの間にジギスヴァルトが誕生。
前04年夏 ラルフリーダとの間にアナスタージウスが誕生。
前02~02年頃 クラッセンブルクに政変後半の旗頭に担ぎ上げられる
03春~04秋頃 ツェントに即位
ベルケシュトックに暗殺されかける
側近達の立てた大規模な粛清計画に反対していたが、生まれたばかりの娘(
第二夫人の子)の命を盾に、第四王子への譲位を迫られたことから粛清に合意する
シュタープの取得時期を貴族院の一年生に前倒しする
04年春 マグダレーナを第三夫人に迎える。
05年秋 マグダレーナとの間にヒルデブラントが誕生。
13年春 領主会議直前頃よりラオブルートによってトルークを使われ始める
ディートリンデとの婚姻をフェルディナンドに命じる
13年冬 貴族院での奉納式実施を許可するとともに、王として立ち会った上で感謝を示す
貴族院の奉納式に参加した領地の卒業生に、
卒業式後に
加護を得る儀式を再実施する権利を与える
14年春
領主会議にて奉納式を行わせる
15年春
ランツェナーヴェに侵略されている最中
ユルゲンシュミットの
礎を守る責務を放棄した為
貴族院防衛戦の戦後処理で
ツェントから退き、旧ベルケシュトックと旧
シャルファー領と
中央の一部を一つの領地にまとめた
ブルーメフェルトの
アウブとなる
アウブ就任前にラルフリーダとマグダレーナの順番を入れ替える
15年冬 アウブ・コリンツダウム(ジギスヴァルト)からの協力要請を拒否する
作者コメント
【
2017年 01月25日 Twitter】
>顔色の悪い王族
ここ二、三日は脳内で会議しているキャラの声がとてもうるさかったけど、やっと静かになった。
多くのキャラがいる場面では自己主張の激しい人ほど前に出てくるので、「トラオクヴァールって意外と自己主張激しかったのか」と驚き、「ヒルデブラント、出番なくなるよ」って慌てた。実際減ったし。
【
2018年 02月21日 Twitter】
>キャラ設定
読者様には意外かもしれないが、ヴェローニカやトラオクヴァールは多い方。
【
2018年 10月06日活動報告 10月11日返答】
>ツェントの生まれたばかりの姫君は、はるか高み?
まぁ、アナスタージウスとヒルデブラントの間に貴族院に滞在する王族がいない時点でお察しですよね……。第二夫人の子でした。
【
2020年 03月10日活動報告 04月10返答】
>ラオブルートの情報隠蔽が優れているのか、王族と周囲が無能なのか、判断に迷いますね。
様々な要因が重なった結果ですね。目の前の仕事を片付けるだけで精一杯の王族、政変で失われた情報や知識の数々……。ラオブルートにしても「エーレンフェストがおかしい」「フェルディナンドを排除しよう」と言い募るのを「証拠もなく疑いすぎだ」と窘めずに細かく細かく尋ねれば得られた情報があったかもしれません。
【
2022年 10月11日 Twitter】
>ウィンク考察第2弾
トラオクヴァール:練習してもできない。鏡の前で首を傾げつつ「人には向き不向きがある」とか言ってる。
【
2022年 11月22日 Twitter】
>第五部Ⅹに関連しそうないい夫婦 トラオクヴァールとマグダレーナ
二人の出会いは貴族院。
マグダレーナは第三夫人ですが、政変やその後を協力して乗り切っているため、妻三人が仲良しで「トラオクヴァール様を支え隊」。
マグダレーナ視点「裏切り者の討伐」では第一夫人と第二夫人の名前がとうとう決定しました。笑
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最終更新:2024年12月13日 18:33