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AIR - (2015/01/12 (月) 14:35:57) の編集履歴(バックアップ)


AIR

【えあー】

ジャンル 恋愛アドベンチャー ASINが有効ではありません。
対応機種 初回限定版/通常版:Windows 95/98/2000
全年齢対象版:Windows 95~2000
Standard Edition:Windows 98~XP
メディア 初回限定版/通常版/全年齢対象版:CD-ROM
Standard Edition/メモリアルエディション全年齢対象版:DVD-ROM 各1枚
発売・開発元 Key
発売日 初回限定版:2000年9月8日
通常版/全年齢対象版:2001年7月27日
Standard Edition:2005年4月28日
定価 初回限定版/通常版:9,240円
全年齢対象版:6,090円
Standard Edition:3,990円
レーティング ソフ倫
 18歳未満禁止(初回限定版/通常版/Standard Edition)
 一般ソフト(全年齢対象版/同メモリアルエディション)
廉価版 メモリアルエディション全年齢対象版:2010年5月28日/2,940円(Win2000~7対応)
判定 良作
Key作品リンク

WARNING!!!!!!!
本作は一部のバージョンを除き18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。


概要

  • 株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド「Key」の第2作。前作で一部ヒロインのシナリオを担当した麻枝准氏がメインシナリオを担当している。
  • 舞台となるのは1994年夏の田舎町。流離いの青年と一人の少女による、優しくも悲しい物語。

特徴

  • ジャンル的には恋愛ADVだが、そのストーリーは恋愛よりも『母子愛』に重きが置かれており、恋愛要素・R18要素は非常に少ない。
  • 主人公・メイン・サブ問わず、ほぼ全ての登場人物が「母(親)」あるいは「子」であり、それに纏わる感動的なシナリオに特化した内容となっている。
  • そのため、R18指定のゲームでありながらポルノ要素が非常に少なく、むしろ「エロ要素はいらない」という声も多い。
  • シナリオ的には、壮大なスケールのファンタジーに少年少女の恋愛劇を絡めた内容となっている。

主な登場人物

+ クリックで展開
  • 国崎往人(くにさき ゆきと)
    • DREAM編における主人公。
    • 念を込めたものを自在に動かす力を持ち、それと古ぼけた人形を使っての芸で日銭を稼ぎながら旅をしている。
    • 少年時代に聞かされた『この空の何処かにいる翼の生えた少女』に出会う事を目標としているが、青年となった今ではかなり記憶が薄れており、行動指針の1つ程度にしかなっていない。
    • 良い意味で常識外れであり、牛乳泥棒して勝ち誇ったり勝手に出前を頼んだり食い物に敏感だったりと、破天荒な行動・性格でいちいち笑わせてくれる人物。こう書くと聞こえは悪いが根は善人であり、子供受けもよく優しい性格である。
    • 移植版の担当声優は緑川光氏。上記の破天荒な行動を緑川氏の怪演で存分に堪能できる。
  • 神尾観鈴(かみお みすず)
    • 本作のメインヒロイン。
    • 母親と2人暮らしだが、仕事の関係で母の帰りがいつも遅いため、家事全般を引き受けている。
    • 少々変わった性格をしているが、素直で心優しい少女。住人さんとのやり取りは見ていて実に微笑ましい。
    • 寂しがりでありながら、誰かと近い関係になりすぎると発作まがいの癇癪を起こしてしまう厄介な体質で、それを周りに隠していることで公式には「強い子」と表現されていた。
    • 移植版の担当声優は故・川上とも子氏。
  • 霧島佳乃(きりしま かの)
    • DREAM編におけるヒロインの1人。
    • 極めて社交的で明るい少女。診療所を営む姉と2人暮らし。両親は故人。
    • 姉に溺愛されているが、一方で姉が佳乃のために自己の幸せを投げ打っている事に内心で負い目を感じている。
    • 右腕に「とある事情」で黄色いバンダナを巻いており、決して外そうとしない。これは佳乃ルートでの重要な要素となる。
    • 声優は岡本麻見氏。
  • 遠野美凪(とおの みなぎ)
    • DREAM編におけるヒロインの1人。
    • 観鈴とは同級生。学年トップの成績を持つ才女。超天然・超おっとり・超マイペースと相当アレな性格だが、溢れんばかりの母性愛を持つ。
    • お米が大好きで、封筒に入れたお米券を大量に常備し、事ある毎に主人公達に「進呈」しようとする。
    • 母親は健在だが家にいる事はあまりなく、廃駅で「みちる」という女の子と一緒にいる事が多い。
    • 声優は柚木涼香氏。
  • みちる
    • DREAM編におけるサブキャラクターの1人。美凪といつも一緒にいる少女。
    • シャボン玉が好きだが、いつも失敗して割ってしまう。
    • 往人と美凪が仲良くするのが気に入らないらしく、何かあるとすぐに蹴りをかっとばしてくる。
    • 美凪ルートでのみ、ある重大なバックボーンがあることが判明する。
    • 声優は田村ゆかり氏。
  • 柳也(りゅうや)
    • SUMMER編における主人公。
    • 神奈の衛者且つ社殿の警備隊長。幼少の頃から己が力だけを頼りに修羅場を潜り抜けてきており、他の追従を許さない卓越した剣技を持つ。
    • 誰もが畏怖する翼人(=神奈)に対しても物怖じせず、時には兄・親として、また時には忠臣として、真摯に接する事のできる度量を備えた青年。
    • 声優は神奈延年氏。
  • 神奈備命(かんなびのみこと・かんな)
    • SUMMER編におけるヒロイン。
    • 巨大な翼と強大な力を持つ「翼人」の末裔で、正歴5年(=994年)に生きる最後の翼人。神の使いとして崇められ、そして囚われの身である。
    • 警護とは名ばかりの軟禁、及び周囲からの敵意や恐怖心、翼人として運命から、当初は全てを諦めたかのような言動をしていたが、柳也と裏葉に出会ってからは年頃の少女そのものに変わってゆく。
    • 声優は西村ちなみ氏。
  • 神尾晴子(かみお はるこ)
    • DREAM編におけるサブキャラクターの1人で、AIR編の真の主人公とも言うべき人物。観鈴の「母親」。
    • 関西弁でフルアクティブで大酒呑みという、観鈴とは全く正反対の豪快な性格。
    • バイク*1による飲酒運転を常習的に行っており、家に帰るときは納屋に盛大に突っ込んで停車する。良い子は真似しないように。
    • 過去のとある出来事から観鈴に対して距離を置いており、彼女にどう接するかで常に葛藤している。
    • 声優は久川綾氏。

ストーリー

  • 当時のADVとしてはあまり類を見ない、DREAM編・SUMMER編・AIR編の全3部構成となっている。
  • DREAM編
    • あえて言うなら現代編*2。国崎往人を主人公として、観鈴を含む3人のヒロインと交流を深めていく。
    • 選択肢によって3人の内いずれかのシナリオへと分岐し、それぞれ個別の展開・結末を迎えるという、オーソドックスな恋愛ADVのスタイルとなっている。
    • 他二人のシナリオはDREAM編で完結するのに対し、メインヒロインの観鈴のシナリオのみ、多くの謎が残った状況で終わる。あくまで壮大な物語の序章に過ぎず、これからSUMMER編、AIR編と続いてゆく。
  • SUMMER編
    • 1000年前の正暦5年を舞台とした過去編。衛者兼警備隊長の柳也を主人公とし、翼の生えた少女「神奈備命」を巡る事件の顛末を見届けていく。
    • このシナリオによって、往人と観鈴に纏わる全ての謎、及び他二人のヒロインのシナリオに登場したとある要素の謎が明らかになる。
    • 過去の出来事を知る為の物語なので選択肢は存在しない。ADVというよりはボタンを押して物語を進めるだけの、デジタルノベルとしての仕様に近い。
  • AIR編
    • DREAM編における観鈴シナリオのアフターストーリーであり、本作の完結編とも言うべき内容。
    • 主人公は【とある存在】となり、往人と出会う前の観鈴、往人と観鈴との交友、往人が去った後の神尾家の未来を見ていく。
      • SUMMER編と違って選択肢があるものの、間違った選択肢を選んだらバッドエンドに行くだけでシナリオが分岐する訳ではない。

評価点

  • シナリオ
    • 実際にゲームをプレイして体感してくれとしか言いようがないが、シナリオが非常に素晴らしい
    • 登場人物達が互いに交流する中で確かな絆を構築していく様を丁寧に描写したテキスト、綿密に伏線を配置し終盤で綺麗に回収する3部構成の巧みさ等、1つのシナリオとして高く評価されている。
    • 当然、恋愛よりも「母子愛」に焦点が当てられている事、物語を進めるに連れてプレイヤーの介入する余地がなくなる事に若干の戸惑いを覚えたプレイヤーもいた。しかしグッドエンドじゃなくとも、恋愛じゃなくても、ADVで人を感動させ、涙を流させる事ができるという点を証明して見せた事実は特筆に値する。
    • クライマックス、観鈴と春子の物語の終着点は、もはや涙無しには見られないだろう。数日間放心したとまで言うプレイヤーがいたほどである。
    • AIR編は「DREAM編・SUMMER編の読後に、元とは違う視点から改めて観鈴シナリオを見つめる」というスタイルであり、描写の真意や各人の心の動きを把握しやすいシナリオとなっているのも長所。
    • 地味ながら演出面も拘られている。
      • 例えば、DREAM編でのエンディングテーマは「Farewell song」のインストルメンタルバージョンであり、歌詞はない。物語を最後まで見届けたAIR編エンディングで初めて歌詞付きの「Farewell song」が流れるのである。
      • 後述する青空も同様で、SUMMER編エンディングでオルゴールバージョンが流れ、AIR編中盤でピアノバージョンが流れ、AIR編クライマックスの挿入歌で初めて「青空」が流れる。
      • これは同じメロディを少しずつ変えて繰り返し繰り返し流す事で、プレイヤーの心により強い印象を与えるという意図的な演出である。プレイヤーはそれにまんまと引っ掛かってしまった訳だ。
  • 美しいグラフィック
    • 背景CGは非常に細かく綿密に描かれており、後述するBGMの相乗効果もあって実に素晴らしい。
      • 蒸し返すような真夏の暑さや強烈な切なさを感じさせる夕陽等を、BGMと共にユーザーの心に刻んでくれる。
    • キャラデザは相変わらずの「いたる絵」で賛否両論だが、『Kanon』の頃より顔が小さくなり、絵もこなれている。塗りも向上しているため、「前作より上手くなった」という評価でファンの見解はほぼ一致している。
  • 楽曲・BGMのクオリティ
    • 特に主題歌「鳥の詩」は楽曲としてもゲームの一要素としても完成度が高い。ボーカルのLia氏の美しい歌声も相まって、10年以上経った現在も根強い人気を誇る。
      • NHKの番組「今日は一日 アニソン三昧」では5回全てで取り上げられたり、数多くの歌手がカバーしていたり、「鳥の詩は国歌」の逸話が生まれたり等、様々な形で影響が及んだ結果、「AIRはやったことないが、鳥の詩は知っている」という程の知名度を得ている。
      • 実はこの曲、音楽理論の観点から言えばかなり滅茶苦茶なのだが、それ故に普通ではなかなか耳にする事ができない絶妙なハーモニーを奏でている。
    • 挿入歌の「青空」のクオリティも凄まじく高い。美しいメロディラインと作中のキーワードを散りばめた歌詞もさることながら、流れる場面が場面なので、ユーザーの誰もが大号泣してしまった。
    • BGMのいずれも高いクオリティを誇っている他、前述の通り場の雰囲気に絶妙にマッチしており評価は高い。
      • 特にメインテーマの「夏影」はとりわけ高い人気を誇っており、後にヴォーカルバージョンが発売された。

問題点

  • 意地の悪い選択肢
    • 共通ルートの一部にいわゆる「選んだら即死」が混じっており初見殺しに近い。
    • 美凪ルートでは、ゲーム後半で美凪に好意的な選択を続けるとアナザーエンドになるが、美凪の抱えた問題が何も解決しないままゲームが終わってしまう。
      • 元より、『ONE ~輝く季節へ~』(特に長森瑞佳)や、『Kanon』の川澄舞ルートのように、麻枝氏の関わった部分は意地の悪い選択肢が多めな事でも少し知られている。
      • ただし、かなり限定的なものなので難易度が高いわけではない。
  • 本来の実用性の乏しさ
    • AIR編に至ってはエロ皆無。ただし、霧島佳乃に限ってはそっち系のシーンにある程度必然性があるため、シーンの扱い自体は『Kanon』より向上している。
      • シナリオ上の必然性がない場合はそっちのシーンをキャンセル出来るようになっているのがKey作品の通例なので、何も本作に限った問題点ではない。
    • 尤も、鍵ゲーに高クオリティの18禁シーンを期待したユーザーが一体どれほどいたのやらという話*3ではあるが。
      • というのも、「MOON.」はそっちのシーンが多かったのだがこちらは人をかなり選ぶ作風。前2作の『ONE ~輝く季節へ~』『Kanon』は間口が広く人気だったがそれらは18禁シーンに重きを置いていないので、最初から期待はされていなかった。
      • VA的にも最初からPCゲームの全年齢版で売っていけると判断出来たのか、次回作の『CLANNAD』では最初から全年齢版となった。以後、アダルトゲームも作るが大作は主に全年齢版で作るブランドとなった。
  • 賛否両論のラスト
    • 仕方がない事だが、一般的なハッピーエンドはない*4事に戸惑いや消化不良を覚えるプレイヤーも決して少なくなかった。
    • 最後の最後に登場する「ある人物」の存在等が難解で、そこを理解するのが難しいという意見も多い。

賛否両論点

  • 声の有無
    • PC版は声がついていない*5が、コンシューマー版では声がついている*6ので購入を検討する際は注意。
      • 後述しているが不評だったPSP版『kanon』とは違い、PSP版『AIR』はフルボイスになっているので評価が良い。

総評

  • 前作『Kanon』と同じく「泣きゲー」というジャンルを完成に導いた、ゲーム史上の意義を持つ作品である。よく練られたシナリオと高品質の音楽の相乗効果で感動を呼び起こす手法は、その後のエロゲ業界にも大きな影響を与えた。
  • その人気・評価は恐ろしいほど高く、PC版は2000年度の売り上げが10万本、最終的には30万本を超えるという、PCのADVとしては凄まじい大ヒットとなった。さらには、DCやPS2といった多数の家庭用ハードに移植された他、TVアニメ版、劇場版、漫画版、小説版といった多数のメディア展開も行われた。主題歌や作中BGMのアレンジバージョンも数多く発売されている。TVアニメ化がゲーム発売の4,5年後だった点も、本作人気・評価の根強さを表しているだろう。
  • また、アリスソフト作品、『WHITE ALBUM』(Leaf)、Keyの前作『Kanon』等の及ぼした影響で音楽にも目を向ける流れが生まれ始めた状況で「エロゲ音楽でも商売ができる」事を証明した事でも特筆される。当時はまだまだ音楽業界の中ではエロゲ音楽は品質が劣ると見做す向きがあったが、質的に見劣りしない曲を作れる事を示した意義は大きい。

余談

  • 2001年にKeyは自社レーベル「Key Sounds Label」を設立し、音楽面でも活動を本格化させた。2002年9月27日には、同レーベルから本作のサウンドトラックが発売されている。
    • 麻枝氏はライターながら過去作でも作曲していたが、特に本作の「夏影」は使い方共々人気を博したので本格的に注目されることになった*7
      • ちなみに編曲は専門家と比べて今一だと自認しており、基本的に外注や他の人に頼んで納得いくまでブラッシュアップしてもらっている。
  • 『Kanon』に続いて本作でも主題歌の編曲を担当した音楽集団「I've」は大きく知名度を高め、その後の飛躍に繋げた。2005年にはエロゲ畑出身の音楽集団ながらも日本武道館でライブを敢行している。
  • 発売当初メディアミックス展開はあまり活発ではなかったが、2005年になってアニメ映画、及びTVアニメが放映された。原作のプロットに忠実なTVアニメ版と再解釈された映画版という構図になっており、毀誉褒貶が激しい。TVアニメ派に対して映画派は少数*8だが期待度が非常に高かった為か収益は良かった。
    • 映画版は2002年に放映されたTVアニメ版『Kanon』に続いて東映が制作元請となった。エロゲ原作でアニメ映画を作るという、おそらくは類例のない事に当時のファンは大いに驚いた*9
      • これは映画版で脚本を担当した中村 誠氏が昔からのKeyのファンで仕事ぶりも概ね受け入れられているが、監督の出崎 統氏が原作を一切やっていないどころか無理解で色々手を加えてしまったのが主な要因と言われている。補足すると次回作の「劇場版CLANNAD」も同じ様な体制だが本作の批評を受けた結果、批判も多いが評価する声も多い出来になっているので東映が何をしてもダメと言う訳ではない。
    • TVアニメ版は京都アニメーションが制作元請となり、同社の出世作となった。
      • ちなみに、PS3のVer1.80で搭載されたアップコンバート機能は、アニメ版のDVD版がBlu-rayディスク版と同レベルに見える事を目標に開発されている。
  • 今回から野球ネタが見受けられるようになるが*10、これはKeyが次回作を出すごとに自重しなくなっていく。
    • 『CLANNAD』ではバッドエンドの一つにヒロインが草野球チームを組むものがあり、エンディングテーマに合わせてスタッフロールの代わりに各キャラの成績が流れる。ゲーム全体の進行上無意味だが謎の感動がある。
    • リトルバスターズ!』に至ってはついに野球がシナリオの一つの軸になってしまった。
  • また主人公の名前に関するお遊びが存在しており、観鈴が主人公を出任せで「たぶち」と紹介するシーンで本当に苗字がたぶちだと「きぬがさ」に変わる。上の野球ネタと絡めてある*11
    • これまた『CLANNAD』では自重しなくなっている。

その後のKey

  • 本作のようなシナリオ、特に終盤はエロゲーでやる必要は全く無く、そのあり方は少なからず物議をかもした。
  • 『Kanon』の一部シナリオの方向性を見るに元々Keyはそこらの恋愛エロゲーからの脱却を図っていたと言えるようであり、『AIR』を以てその傾向は確定したものの、同時に一般PCゲームが売れにくい市場の都合もあって本作の時点ではエロゲー要素も残っていたため、中途半端な印象もあった。
  • その後のKeyは家族愛というテーマを強く打ち出した『CLANNAD』を発売。一般向けのギャルゲーが主力商品となった。
  • また、本作のスケールが巨大だったためにこれ以降のKey作品の期待度が非常に大きくなり、品質を上げる代償として数年に一度しか完全新作が出ない状態になった。
  • 尤も、『CLANNAD』からKey作品には無駄(褒め言葉)な作りこみや遊び心が目立つようになったため、これはこれで高い評価を受けている。
  • 本作で名を上げ、『リトルバスターズ!』までKeyのメインライターとして活躍してきた麻枝氏だが、ユーザーから質の高さと感動を強く求められるようになっているので、『クドわふたー』の監修ではそれが裏目に出て賛否両論となった。

移植版

ジャンル 恋愛アドベンチャー


対応機種 ドリームキャスト
プレイステーション2
プレイステーション・ポータブル
発売元 【DC/PS2】NECインターチャネル
【PSP】プロトタイプ
発売日 【DC】2001年9月20日
【PS2】2002年8月8日
【PSP】UMD版:2007年11月22日/DL版:2010年9月2日
定価 【DC】7,140円
【PS2】9,000円
【PSP】5,040円
レーティング 【PS2廉価版/PSP】CERO:C(15才以上対象)
廉価版 【PS2】2005年9月1日/4,250円
判定 良作

ヒロイン・脇役とも全てフルボイスである。主人公は、DC版はパートボイスで、PS2版以降はフルボイスとなる。
一部のシーンに表現の都合上エロやお色気ハプニングでもないのに服を脱ぐ場面があるのだが、髪等で局部が隠されている。