「ザ・スーパー忍」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
ザ・スーパー忍 - (2020/03/31 (火) 14:13:18) の編集履歴(バックアップ)
ザ・スーパー忍
【ざ・すーぱーしのび】
ジャンル
|
アクション
|
|
対応機種
|
メガドライブ
|
発売・開発元
|
セガ・エンタープライゼス
|
発売日
|
1989年12月2日
|
定価
|
6,000円
|
配信
|
バーチャルコンソール:2009年3月10日/600Wiiポイント
|
判定
|
良作
|
忍シリーズリンク
|
概要
セガのアーケードゲーム『忍 -SHINOBI-』の続編として発売されたメガドライブ用アクションゲーム。
基本的なシステムは前作を踏襲しているが、子供を救出する要素が削除され、新アクションが追加されている。
ストーリー
現代を生きる忍者ジョー・ムサシが、犯罪シンジケート「ZEED」を壊滅させてから3年…。
復活した「NEO ZEED」によりムサシが育った忍の里が急襲されてしまう。
ムサシは攫われた許嫁ナオコを助け出し、NEO ZEEDへ復讐すべく旅立つ。
特徴
-
操作は十字ボタンで移動、ABCボタンで忍術の使用、攻撃、ジャンプができる。
-
攻撃は距離があると弾数消費制の手裏剣、近くだと自動的に近接攻撃に変化する点は前作同様。
-
パワーアップアイテムを取得すると手裏剣の攻撃力が上昇し、近接攻撃が強力な忍者刀攻撃に変化する。
-
また、パワーアップ中は敵の飛び道具を防御する「十字受け」が発動する。ただし、十字受けは歩いている間しか使えず立ち止まると無防備。
-
1度でもダメージを受けるとパワーダウンする。
-
ジャンプの頂点でもう一度ジャンプすると2段ジャンプの「八双飛び」ができるようになった。八双飛び中に攻撃ボタンを押すと手裏剣を大量消費するが攻撃範囲の広い「八双手裏剣」が出せる。
-
しゃがみ移動も健在。
-
忍術は最初から4種類所持しており、ポーズ中に切り替え可能。
-
忍術の使用は1ラウンドにつき1回のみ。いずれかの術を使うと他の術は使用不能になる。
-
忍術アイテムを取得するか残機が減ると再度使用可能になる。
+
|
忍術一覧
|
-
雷の術
-
雷のバリアを纏い、一定回数攻撃を受けるまで完全無敵になる。
-
火竜の術
-
浮身の術
-
微塵の術
-
自爆して敵全てに大ダメージを与える。残機がある限り使える。
|
-
道中にある木箱を破壊するとアイテムが出現する。
-
中にはトラップの時限爆弾も存在し、一定時間経過かムサシが近づくと爆発する。
-
また、手裏剣で攻撃すると出現する隠しアイテムも各地に配置されている。
-
ライフ+残機制。ライフはスコアが一定になると上限がアップする。
-
死亡時は戻り復活で、中間やボス戦に辿り着けばそこから再開できる。
-
残機がなくなるとコンティニューできるが、コンティニューは3回まで。なお、コンティニュー時はラウンドの最初に戻される。
評価点
-
グラフィック、BGM
-
メガドライブ発売から一年後に発売された初期の作品ながらクオリティは非常に高い。
-
ゲーム開始時の実写デモのかっこよさ、派手な忍術の演出に巨大キャラなど見所も多い。もちろん他のグラフィックの描きこみも良好。
-
本作の売りとして当時宣伝されていた古代祐三氏によるBGMも良曲揃い。
-
忍者屋敷らしく和風の1面、2面後半からは都市部が舞台となるため、それに合わせて曲調も大きく変化し、チャイナタウンでは中華風…など各場面に合わせて変化する曲がよく似合っている。エンディング曲などは古代サウンドらしさが実によく出ている。
-
やりがいのあるゲームバランス
-
高難易度ながら練習してステージや敵の配置を憶え、攻略法を確立していく事で確実に先へ進めるゲームバランスは絶妙。
-
上に乗ると動くスイッチや八双飛びで行き来できるフェンス、定番の雑魚忍者からカンフー使い、マシンガン兵や擲弾兵などステージごとに多彩なギミックと敵キャラが登場し、楽しませてくれる。
-
何度もプレイする事で以前は難しかったステージを楽にクリアできるようになっていき、腕前の上達を実感できるため、やりこむほど面白さが増していく。
-
忍術は使用回数が少ない分、非常に強力な効果が揃っている上にAC版と違って好きな術を使用できるので攻略の大きな助けとなる。
-
上手く使えばステージを大幅にショートカットできたり、敵の猛攻を強引に突破したりといった事も可能で、プレイに幅を持たせる要素になっている。
-
オプションで難易度や手裏剣の初期弾数を変更可能なので、自分に合った設定で自由に遊べるのも良いところ。手裏剣を無限に撃てるようになる裏技なども用意されている。
問題点
-
前述のようにバランス自体は取れているが、素の難易度が高いため挫折もしやすい。
-
序盤からこちらの攻撃を的確に防御してくる雑魚・ボスの存在、おなじみのノックバックによる落下死、プレイヤーを先読みして仕掛けられた即死トラップや敵の配置など、死んで憶えることが前提でアクション上級者向けの作風となっている。
-
一部雑魚やボスの攻撃は一撃でライフを半分以上吹き飛ばしてくるものもいるので、入念にパターンを構築しないと勝つのは困難。
-
特に八双飛びは1段目で早くボタンを離してしまったり、2段目のボタンが早くても遅くても出せないためタイミングを感覚で覚えなければならない。ラウンド2からいきなり八双飛び必須の滝ステージが登場するため、使いこなせないと厳しい。
-
十字受けが歩きながらしか使用できないため、咄嗟の防御が難しい。
-
慣れないと被弾しやすく、パワーアップできないまま先へ進むことになりやすい。
総評
メガドライブ初期の作品ながら全体的に高い完成度を持った良作アクション。
当時は古代サウンドなどが注目されていたが、高難易度ながらも何度もトライ&エラーを繰り返すことで上達していける絶妙なゲームバランスも楽しい一作である。
余談
-
AC版でもあった見た事のあるキャラはさらに増えており、ターミネーターやバットマンに変身するスパイダーマン、ゴジラなどが登場するのも話題になった。
-
ただ、さすがにまずかったためか後期出荷版ではグラフィックが差し替えられている。ただし、スパイダーマンだけはマーベルに正式に許諾を取ることが出来、さらに忠実なグラフィックにするよう言われたという。この後期版は出荷数が少ないためレアになっている。
-
後にバーチャルコンソールやメガドライブミニなどで復刻された際は最終出荷版になっている。