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RIOT ACT

【らいおっとあくと】

ジャンル アクション
対応機種 Xbox360
発売元 マイクロソフト
開発元 Real Time Worlds
発売日 2007年2月22日
定価 7,140円
レーティング CERO:Z(18才以上対象)
廉価版 プラチナコレクション
2008年3月6日/2,940円
判定 良作


概要

Xbox 360向けに発売されたオープンワールド型のアクションゲーム。
Xbox Oneでも互換機能に対応しているので、本作のゲームディスクもしくはダウンロード版を所持していればXbox Oneシリーズの本体でも遊ぶことが出来る。

日本以外では『Crackdown』という作品名であり、Xboxストアやマイクロソフト公式などでもCrackdownと表記されることもあるので、『ライオットアクト』(Riot Act)と『Crackdown』という二つの呼び名がある、といった認識でいたほうがいいかもしれない。*1

制作者は『グランド・セフト・オート』の生みの親であるデイビット・ジョーンズ。

プレイヤーは町に蔓延る悪の組織を壊滅する使命を帯びたエージェントとなって、三つの街(それぞれ別の国をモチーフとしている)をそれぞれ武力支配している三つの犯罪組織の幹部たちを抹殺していくこととなる。

バイオ技術による肉体改造を受け人並みはずれた生命力・筋力・跳躍力・狙撃能力・運転能力・etc...を誇るエージェントの超人的な能力を生かし、街のあちこちの主要施設の奥に居座る幹部さえ抹殺できれば手段はいっさい問わない、という自由度の高いアクションゲームである。

ステージ紹介

  • ここでは本作に登場する三つの街(エリア)を簡潔に紹介する。
  • ゲーム内容の具体的なネタバレは控えるが、知らない街に初めて到達する楽しみを大事にしたい方はこの項目は読まないことを推奨する
+ 各エリアの紹介

ロス・ムエルトス

  • 南米風の街並みのエリア。
    • 他のエリアより建物が上り下りしやすい構造になっており、敵も弱いので初めに攻略するのに適したエリアである。
    • プレイヤーが最初に到達するサプライポイントの『パシフィックシティ銀行』もこのエリア内に位置している。

ヴォルク

  • ロシア的なイメージの街並みのエリア。
    • 工業地帯の割合が多く、配管や鉄骨などの細い構造物をうまく足場として使えるかどうかが難度を大きく左右する。
    • ある程度ジャンプアクションに慣れてからのほうが攻略しやすい。

シャイゲン

  • 中国の新興都市をイメージしたエリア。
    • 手を引っ掛けるところの少ないつるつるピカピカの高層ビルが多く、建物を上る難易度は突き抜けて高い。
    • 移動スキルのレベルが低いうちはジャンプ力も低いため攻略は困難。
    • その上、あちこちの屋上でエージェントを狙い撃ちするロケラン野郎たちもやっかい。
  • 敵も全体的に強いので、一番最後に攻略すべきエリアといえるだろう。
  • なお、ここに記した各エリアの呼び名はその地を武力支配している犯組組織の名前そのものであり、その組織を壊滅させて街を救済すると物語上ではそれぞれ新たな地名が与えられる。
    • しかしその名称が呼ばれるのは組織壊滅イベント時の一度きりでゲーム内では相変わらずかつての名称が全面的に使われるのでここでは省略する。
  • これら三つのエリアは完全に自由に行き来でき、それぞれのエリアの組織の抹殺対象を誰でも好きな順に一人ずつ倒していけるので、三つのエリアを平行して攻略していくことが出来る。
    • あるエリアで攻略に詰まったら他のエリアで別の目標と戦うのもよい。ゲームをプレイしていくうちにエージェンシーはどんどんレベルが上がって強くなるので、戻ってくるころには楽に倒せるかもしれない。

長所

  • 最初は超人ながら弱っちいプレイヤーだが、敵を倒したりエリア中の「オーブ」を回収することで徐々にパワーアップ。
    • パワーアップすることで飛躍的なジャンプ力を身に着けたり、多少の高所から落ちても平気になるなどさらに超人的になっていく。
      • ビル屋上から敵がいるビルへジャンプしつつグレネードを撃ち込んでまとめて爆殺したり、数十階建てのビルから自由落下しつつ狙撃すると言った爽快な超人プレイが可能。
  • 特筆すべきは3Dフィールドでジャンプアクションをするゲームとして"快適性"にかなりの重きを置いている点で、ジャンプはふんわりと対空時間が長い上にまるで横スクロールジャンプアクションのように空中制御の融通か効き、TPSスタイルで前を向いたり足元を見たりという視線移動が自由に出来るのもあって、立ち並ぶ建物の上をぴょんぴょん飛び回るのもわりと苦も無くできる。
  • そのうえ建築物の窓枠などに掴まったときや、斜面に一瞬引っ掛かったときなども地面に立っているときのように高く自由にジャンプが出来るので、『全く垂直でまっすぐな掴みどころのないビル』以外はたいていどんなところでもよじ登れる。
  • 銃撃戦はLTトリガーによるロックオンで自動で狙いを付けるシステムであり、あくまで如何に超人的な能力で立ち回り敵を殲滅するか、という「アクションゲーム」である。
    • ロックオンには射撃の精密度の概念があり、ロックオンした状態で照準が小さくなるまで待ってから撃たないと確実に当てることはできない。小さくなるまでのスピードには狙いやすい位置・距離・標的であることと関係があるほか、敵を銃撃戦で倒したときに貯まる狙撃能力のレベルによっても向上する。
  • また、格闘攻撃(蹴り)も備えているので、圧倒的な機動力を生かして次々敵に襲い掛かって蹴り倒していく肉弾戦プレイも可能である。(敵を蹴り倒したときは狙撃能力ではなく格闘能力のレベルが上がる)
  • レベルアップに伴いパワーアップしていくエージェント。最終的には車を蹴り飛ばして大量の犯罪者をまとめて下敷きにする事もできる。
    • 基本的には『GTAシリーズ』のようなゲームであるが、主人公の身体能力が圧倒的に高いため様々なおバカプレイをするプレイヤーも多かった。
    • また、2PCo-opに対応しているため、2人でかくれんぼに興じたり、協力して車を積み木のように積み上げていく*2など縦横無尽に遊びまわるプレイヤーで賑わった。
  • ただし過度な傍若無人な振る舞いにはご注意を。一般人を巻き込むとペナルティとして経験値が下がり、警官が撃ってくる。
    • ちなみにゲーム内容の都合上、高い建物等から路上に落下して着地することがとても多く、通行人も多数いるので「運悪く一般人を踏みつけて殺傷してしまう」ケースもありそうなものだが、(通行人の出現パターンが制御されているのか)何故かそういったことは一切起こらないので安心して跳んだり降りたりできる。
  • 強さのパラメーターは射撃・爆発・運転・格闘・移動の5つあり、”犯罪者を”銃で撃つ・爆破する・車で轢く・殴るなど倒した方法によって得られる経験値が変わる。
    • プレイヤーのみならず、乗り物もパワーアップ(警察車両のみ)し、強さによりその外観や性能も変化し敵殲滅に有利になっていく。
  • 街中のいたるところ(主に屋根の上と少し隠れたところ)にはアジリティオーブ(緑色の光る球体)シークレットオーブ(青色の光る球体)が設置されており、アジリティオーブを入手すると移動能力が、シークレットオーブの場合は全ての能力が向上する。広いフィールドに何百個と隠されており、近づくとフォーンフォーンと聞こえる音を参考に探す、というその感覚は『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の『黄金のスタルチュラ集め』に似ているともいえる。
  • マップエリアは大きく3つに分けられてはいるが、エリアごとに進めないと行けないという事も無く基本的に攻略は自由。
    • ただし、エリアごとに敵の強さが異なるのでいきなり敵の強いエリアへ行くと颯爽蜂の巣にされるが…。
  • 各エリアの様々な施設は犯罪組織の幹部の指導のもと武装した構成員が集まって悪事を行っており、ザコ敵は倒しても無限に湧くので施設のボスである幹部を抹殺することが目的である。(幹部を倒すとその施設は治安維持部隊に制圧され、その近辺にザコ敵は出現しなくなる)
  • 基本的に幹部といえど戦闘能力はあくまで武装した常人のレベルだが、なぜか体力だけはバイオミュータントである主人公のエージェントと同等以上にあるので瞬殺はできない。下手をすると幹部をボコッて体力を削りきる間に周りから集中攻撃を受けて先に斃れてしまう、ということも少なくはない。
  • 各エリアには中間的な拠点があり、そこを敵から解放すれば拠点間を移動できるようになるので移動のめんどくささも少ない。
    • また様々な銃器を集められるエージェント。犯罪者(または警官w)から武器を強奪すれば登録され、拠点で自由に変更などが行えるようになる。
    • 様々な場所で犯罪者や民間人からジャックした車を登録する事もできる。
    • プレイヤーが強くなっても、敵も量で攻めてくるので一筋縄ではいかない。
    • 死んだ際も、「代わりはいくらでもいるエージェント」と言う設定なので少々の経験値ダウンぐらいですぐ復活できる。
    • なぜかその場で何の脈絡も無しに即死して拠点に帰るコマンドもある。
  • 日本版とアジア版のパッケージイラストは「ルパン三世」などで有名なモンキーパンチ氏が担当。
    • またその流れなのかゲーム中のナレーションには、同アニメで「次元大介」を担当する小林清志氏が担当
    • レベルが上がると「やったな、爆発範囲が広がったぞ」と嬉しそうなお褒めの言葉が頂けたり、高すぎる場所から飛び降りたり一般人を殺害したりするとしぶいおしかりの声が飛んでくるなど、某警察24時的なナレーションで、ゲームの雰囲気とも合い好評でゲーム中は終始小林氏のナレーションがナビしてくれる。
  • このゲームの目的は犯罪組織を壊滅させて街の治安を取り戻すことであり、そういう意味で言えば主人公は『正義の味方』ではあるもののあくまで犯罪者の抹殺を目的としたエージェントなので、一般的なオープンワールドでのヒーローもののゲームとは異なり人助け系のミッションなどは存在しない
  • 「こちらから悪人以外を傷つけなければそれ以外でNPCを助けたりする必要は一切ない」というのは、NPCのAIの出来不出来やクエストの成功条件・判定などに左右されてイライラする必要がないという意味では気楽ではある。
    • 時々通行人が悲鳴を上げていたりナビゲーターに『あのピースキーパーを助けてやれ』などと云われることもあるものの助けても報酬などはない上に、主人公が超人的な力を持つ改造人間であるがゆえに混戦状態では悪人以外も巻き添えで負傷させ、ピースキーパーからも敵意を買ってしまうことも多い。
    • そのためむしろ自分の任務以外では下手に手出ししないほうが得策だったりもする。

短所

  • 高所から飛び降りたり登ったり。エージェントのジャンプ力が異様に高いので視点がグリグリ動き結構酔う。
  • ディスク読み込みが頻繁に行われるため回転音が煩い。止るんじゃないかと怖いほど。
  • 特に、旧型本体では本体故障にもかかわる恐れがあるのでこれからプレイする人にはハードディスクインストールを強くお勧めする。
    • にもかかわらずディスクインストールすると動かないバグがあった。(現在は修正済み)
      • しょっちゅう読み込んでいるからか、ロード時間は殆ど無い利点はあるが。
  • 画面内には常に敵と大まかな地形を表示するマップがついているのだが、あまり役に立たない。
    • マップの表示領域が狭く、マップ外からグレネードランチャーが飛んでくることもしばしば。
      • グレネードランチャーは飛来してくると音がなるので不意打ちで死ぬ事は稀で、かつグレネード一発くらいではエージェントは死なないのだが。
    • いいとこ足下やビル上にいる敵を予測する事にしか使えない。
  • 各エリアのボスを全て倒してしまうと、そのエリアには敵が居なくなるためとたんに寂しくなる。
  • ストーリー性は薄く全エリアのボスを倒してしまえば終わりなので、ゲーム内を超人的に暴れまわれるなどで楽しさを感じられないと飽きがやや早い場合も。
    • この辺は無料コンテンツの「フリー・フォー・オールパック」を使えばボスが復活するなどある程度は補完されてはいるがあくまでおまけ程度に。
  • 攻略上重要な場所などはたいていそうはなっていないが、水際が垂直になっている地形では水面下が"逆さにしたコップ"のように開いていることが多く、水中に潜水するゲームではない本作では水底方向に潜る操作ができないため、海に飛び込んだ勢いで地形の裏に下から入ってしまうと出ることができなくなる。その場合は前述の自殺再生コマンドかリセットかしかなくなってしまう。
    • 幸い、このゲームは毎回必ずサプライポイントから始まるので、この不具合のせいでセーブデータが進行不可になることはない。

総評

さすがに空を飛ぶことは出来ないが、高いビルでもひとっ跳びな超人的な身体能力でオープンワールドを自由自在に蹂躙できる楽しいゲームである。
こういったゲームで自分なりの遊び方を見つけられる人なら、末永く楽しめるゲームに仕上がっている。


余談

  • Halo3』のオンラインβテストの参加条件となっていたため、それ目的で購入するプレイヤーも多かった。
    • いわゆる『トバルNo.1』や『ブレイヴフェンサー 武蔵伝』のように本編がおまけとして見られていたが、遊んでみると良作だったというゲームである。
  • 本作は発売当時Xbox 360の実績に関する規則の運用例として挙げられたこともある。
    • パッケージタイトルの場合、当時の内容は「ゲーム本体と無料のDLCで基本1000Gを網羅すること」「基本1000Gの他に250GまでのDLC上乗せ枠を持つことができ、そこに配置する実績は有料DLCに所属させてもよい」の2点に要約できる。
    • 本作は当初の内容では900Gまでしか用意されていない。このため、100Gは無料DLCでの追加が義務付けられることになる。
      この他に250G分の追加を行うことができ、そちらについては有料DLCでもよい。
    • 後のアップデートで2種類のDLC(実際には1つのDLCに対する無料版と有料版)により合計350Gの追加がなされたが、そのうち160Gは無料版のみでも解除可能、20Gは無料版のみの利用でも有料版利用者との協力プレイ中なら解除可能、170Gが有料版限定の実績となっている。
  • 本作のゲームエンジンには『バーンアウトシリーズ』の開発元であるCriterion Gamesが手がけた『RenderWare』が採用されている。
    • RenderWareはのちのアンリアルエンジンやUnityのように他社にも商用ゲームエンジンとして提供されており、(当時としては)高度なグラフィック機能と優れたパフォーマンス、そして各機種への対応があり、当時は有名ソフト・人気ソフト含め多数の採用例があった。
    • しかし、Criterion GamesがEAの傘下に入ってからはそれが不安視され採用例が減り、当のCriterionも『Need for Speedシリーズ』の開発を任されるにあたって『Chameleon』と呼ばれる新たな世代のゲームエンジンを開発・採用したため、RenderWareは表舞台から姿を消すこととなった。
    • そのため本作と『バーンアウト パラダイス』はRenderWareを用いて開発された最後の人気大作ゲームといえる。
  • 初作がそれなりに評価されたこともあり、2010年7月発売の「前作の10年後」という設定の続編ライオットアクト2にも期待が持たれたが…。