エドワード・エルリック

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エドワード・エルリック - (2019/12/20 (金) 01:55:40) の編集履歴(バックアップ)



「立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足がついてるじゃないか」

キャラクター概要

月刊少年ガンガンにて連載されていた荒川弘著のファンタジー漫画『鋼の錬金術師』の登場人物にして主人公。
作品内及びファンからの通称は「エド」、若しくは弟のアルフォンス(通称「アル」)から良く呼ばれる事もあり「兄さん」等。
史上最年少で国家錬金術師資格を取得し、「」の二つ名を持つ最年少国家錬金術師。

アニメ版の声優は『∀ガンダム』のロラン・セアック役、『シャーマンキング』の道蓮役等で知られる璐美氏。*1
実写映画版では山田涼介氏が演じた。

+ 以下詳細な原作の設定・展開
大陸暦1899年の冬生まれ。現16歳。辺境の町リゼンブール出身。
父はヴァン・ホーエンハイム、母はトリシャ・エルリック。
年齢の割に小柄(そしてそれを大変気にしている為、「チビ」「豆粒」等の言葉は本人の近くでは禁句)で、
三つ編みに結った長い金髪と金色の瞳が特徴。
錬金術師であった父の影響か、幼少時より弟のアルフォンスと共に錬金術の初歩を独学で修得、
才能の片鱗を見せてきた(母のトリシャがそれを良く褒めてくれた事も手伝っている)。

10歳の頃に疫病で母を亡くし、それ以降弟と共に禁忌にして過去に成功例の無い、
「人体錬成」によって母を生き返らせる事を目標とする。
2人の師、イズミ・カーティスの下で錬金術を学んだ後に帰郷し、人体錬成を行うが失敗。
結果、人の出来損ないの様な異形の化け物を生み出してしまう。
失敗の代償は大きく、エドは左足を、アルは肉体の全てを失った。
得たものは練成反応の光の先に一瞬辿り着いた、謎の門の中で見たこの世の「真理」の一欠片のみ…。
絶望にひれ伏しながらもエドは直後に右腕を代価とし、アルの魂を練成し鎧に定着させたため右腕をも失ってしまう。

深い絶望に陥ったエドであったが、有望な錬金術師の卵がいると聞いてやってきた軍人ロイ・マスタングの勧めで、
様々な錬金術を学べ権威も得られる「国家錬金術師」になる事を決意する。
その後は、失った右手と左足を機械鎧(オートメイル)と呼ばれる義手と義足で補い、12歳にして国家錬金術師の資格を取得。
「覚悟を決めるため」として自らの家を焼き払い、失った手足と弟の身体を取り戻す方法(賢者の石)を探すため、
アルと共に旅に出る。*2

前述の「真理」を見た事により、本来熟練の錬金術師でも必要な「練成陣」を地面や物質に書く必要が無く、
両手を合わせて「輪」を作り手を物質に触れるだけで錬金術を行える特殊能力を持つ。
また、体術も弟アルフォンスに喧嘩で勝った事が無いながらも達人の域である。
右手を剣に変形させての格闘戦を主体とするが、整備士であるウインリィの前でやると殴られる。

幼い頃から牛乳が大の苦手(ただし、シチューにすれば食べられる様子)であり、
作中では低身長の要因として他のキャラから弄られている。
前述したとおり小柄なエドであるが、これには後々ネタバレに関わる秘密が含まれており、
それが解消された原作最終回では割と身長が伸びた姿で登場している
(小説『砂礫の大地』の後書きにも19歳で170cmオーバーに成長したエドが描かれている)。
しかしまぁエドたちの人種だとどうやら170cmでもやや低めの線引きらしいが。
15歳でも165cmでチビ扱いされているみたいだし、白人でかいなあ(現代日本人の平均は172cm)。
作品内容とは関係ないが、原作14巻の初回特典のラフ画集でも成長した姿が描かれ、
40代に頭髪の危機を感じ、WAKAMEとKONBUを求めて東の国へ旅に出る。
80歳の彼はデフォルメされてるんじゃないか?と言われんばかりに縮んでしまっており、
頭髪も(というか全体的に)磯野波平ライクになり、88歳で天寿を全うするという設定が披露されている
(上述の設定、一応作者は 本気で考えているらしい )。

+ ニコニコ動画での扱い
ふたば☆ちゃんねる発祥のコラネタ「ニーサン」シリーズが有名だろうか。
コラネタとしては「お覇王」シリーズと双璧を成す知名度と思われる。
近年ではコードギアス枢木スザクや『涼宮ハルヒシリーズ』の古泉一樹が後輩になった様子。
また、「ニーサン」については『仮面ライダーディケイド』の海東純一が後継者に就いたようだ。


MUGENにおけるエドワード・エルリック

MUGENにおいてでは現在、4体のエドが存在。内3体が海外産のキャラクターである。

+ Tetsuo氏製
  • Tetsuo氏製
基本はニンテンドーDSで発売されたゲームのドットを流用しており、
簡単なボタン連打やボタン同時押し等でコンボや技が発動するので、複雑な操作をしなくとも様々な攻撃を繰り出す事が出来る。
ただし、元々のドットサイズがDS用のため、かなり小さい。誰が豆粒ドチビかー!!
気になる場合には、キャラサイズを調整するのも有りだろう。

+ HeeJun184氏製
  • HeeJun184氏製
ドットは全て一からの手描きキャラ。
ただ、データ上では一通りの技や超必殺技が揃っており、ドットも用意はされているのだが、
CNSファイルの制御が正常に動作しておらず、操作が殆どできない状態である。
どうやら製作者のHeeJun184氏が製作途中で断念し、そのままデータを放出した模様。製作者自身のサイトも閉鎖されている。
また、改変に関しても製作者の許可が必要みたいだが、その肝心の製作者との連絡方法が一切記載されていない。
製作者のサイトも無い、ただデータ自体はフリーで配布されている…という事で、実質キャラデータの管理に関しては放置・放棄状態に近い。
もし使用するのであれば、CNSファイルをきちんと制御させるよう、自力で書き換える知識が必要である。
参考動画

+ Nexus Games氏製
  • Nexus Games氏製
MUGEN1.0以降専用。自作の手描きドットを用いている。
海外製だがボイスは日本語。
POTS風のシステムが採用されており、既存のエドの中では最も一般的な格ゲーに近い感覚で操作出来る。
低頭身故の体術を用いた通常攻撃のリーチの短さと錬金術による必殺技の制圧力の高さが持ち味。
デフォルトAIは搭載されていない。
DLは下記の動画から(リンクあり)
+ あなろぐ餅米氏製
  • あなろぐ餅米氏製
お覇王あなろぐ餅米氏が、上記のコラシリーズを反映させた「ニーサン」を公開している。
龍虎2のロバートステージ背景に登場したフェラーリに、ニーサンとアルが乗ったその姿から想像がつく通り、キャラ性能はデカいどないや
元々どないやの大型版「どないしたんや」として制作されたものだが、
「どこかパンチが足りなかったと言わざるを得ない」との理由でエルリック兄弟が乗せられたと言わざるを得ない。
元々が背景で停車中だったため、ドアは開きっぱなし
おなじみ射出物も、
アクマニア星人、スーパーアスラーダ、氏神一番、改造教師オオツキ、ドン・ガバチョ、
富野由悠季監督、高須竜児&逢坂大河、壬晴&宵風、ミレイユ・ブーケ

の9種類と、あらゆる意味でパワーアップしている。
なお掛け声から察するに、彼の使うお覇王翔吼拳は人体練成らしい。まさに禁忌。

残念ながら、ニコニコMUGENではあまり活躍は見られない。
「錬金術師」というワードをファンタジー創作において確実に有名にさせただろうに*3
本人を差し置いて様々なキャラクター達が錬金術師と呼ばれている。

出場大会

ニーサン


*1
アニメ版は2003年と2009年の2度に渡って制作されており、2003年版と2009年版とではシリーズ監督・シリーズ構成のみならず、
レギュラーキャラクター声優のほとんどが総入れ替えになったが、エルリック兄弟の担当は一貫して朴氏と釘宮理恵氏である。
なお同様のケースはマース・ヒューズ役の藤原啓治氏、ルイ・アームストロング役の内海賢二氏、キング・ブラッドレイ役の柴田秀勝氏にも見られる。

が、実はアニメ第一期以前に作られたドラマCDでは違う声優が当てられており、
『テニスの王子様』の主人公・越前リョーマ役でも知られた皆川純子氏がエドを演じていたりする(アル役は日下ちひろ氏)。

*2
しかし父のホーエンハイム曰く、「家を焼き払ったのは、自分達が仕出かした痕跡を消したかったんじゃ無いのか?」との事。
尤もこの親父も、息子達が生まれて間もなく失踪し、妻の葬儀にも帰ってこなかった為に説得力は皆無である(当然息子もこの発言後ブチギレていた)。
まぁやむを得ない事情があった上、妻の死に関しては戻ってくるまで知らなかったので、仕方がないと言えば仕方がないのだが

*3
というか、ニコニコMUGENにおける「○○の錬金術師」の元ネタは本作であろうと思われる。
二つ名が付くものではゲームのアトリエシリーズの方が初出は早いが
そちらが地名=ザールブルグの錬金術師等と呼ばれるのに対し、本作は「国家錬金術師は二つ名を持つ」という要素がある。
そのためエド以外にもむの…焔の錬金術師とか豪腕の錬金術師等と呼ばれるキャラが何人も存在するため、
頭の○○を入れ替えても違和感がなくネタにしやすかったのだろう(アンリミテッド・○○・ワークス的な)。

また、本作はこれまでファンタジーに触れてこなかった層に「錬金術」という概念自体を普及、認知させたという面も強く、
「錬金術は本作のオリジナル設定であり、武装錬金はハガレンのパクリだ」と勘違いした若年読者が続出した事などは今でも語り草だったりする。
勿論これは誤解であり、そもそも作者の和月伸宏氏は指摘されるまでハガレンを見た事が無かったという。
なお、指摘された事がキッカケでアニメ版を視聴した和月氏はある種のシンパシーを感じた旨を語っており、
一方の荒川女史サイドからも武装錬金を評価するコメントを出している。