鳳凰星座の一輝


聖闘士(セイント)に同じ技は二度も通じぬ

   今やこれは常識!!」

+ 担当声優
堀秀行
TV版、『冥王ハーデス十二宮編編』『邪神エリス』『神々の熱き戦い』『真紅の少年伝説』『最終聖戦の戦士たち』『天界編序奏』
上村典子
TV版(幼少期)
小西克幸
『冥王ハーデス冥界編』以降の作品全般
豊嶋真千子
『冥界編』(幼少期)
杉田智和
『聖闘士星矢Ω』『ライジングコスモ』
野島健児
『LEGEND of SANCTUARY』
浪川大輔
『The Beginning』(日本語吹替)

小西氏は『ドラゴンボール』のギニュー役も堀氏から引き継いでいる。
ボイス
堀氏(『聖域十二宮編』)
小西氏(『ソルジャーズ・ソウル』)

『週刊少年ジャンプ』で連載されていた車田正美氏の漫画『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』の登場人物。
名前の読みは「フェニックスのイッキ」。『メダロット』シリーズの主人公ではない。
変身番長契約悪魔の力で戦う仮面ライダーとも関係ない(後者とは弟がいる点が同じだが)。
作中ではほぼ「フェニックス一輝」と呼称されており、アニメ版での公式表記も同様。
その守護星座の名の通り、何があっても理屈抜きで必ず蘇り、
十万億土の彼方だろうが冥府の奥底だろうが、どこに飛ばされても必ず戻ってくる不死身の青銅聖闘士(ブロンズセイント)
(鳳凰とフェニックスは共に伝説の鳥ではあれど同一由来ではなく、鳳凰は長寿ではあっても不死ではないのだが、
 文句は「フェニックス座」を「ほうおう座」と訳した国立天文台の方にお願いします。・・・何で「ふしちょう座」にしなかったのだろう?カッコよさ?)。
ジャンプ作品では後年の『ダイの大冒険』のヒュンケルも堀氏が演じた事もあり不死身ネタで引き合いに出される事が多い。
ちなみに年齢は15歳だがとてもそうは見えない

アジア最大と言われるの日本の財団「グラード財団」総帥の城戸光政の非嫡出子として産まれる。
聖闘士への修行に際して俗世間からの情を断ち切るため、光政からは認知されていなかった。
同じく青銅聖闘士のメンバーの一人であるアンドロメダ星座の瞬とは幼い頃から2人きりの兄弟として育った。
瞬と共にグラード財団による聖闘士養成の道を余儀なくされ、修行地を選択するくじ引きの際、
「一年中火の雨がふりそそぐ灼熱の地獄」と呼ばれるデスクィーン島を引き当てた瞬に代わり、自らその修行地を選ぶ。*1
瞬が代わりに引き当てた「アンドロメダ島」がデスクィーン島となんら変わらない地獄であると知った時、
瞬を今一度救わんと孤児院を脱走しようとして失敗する(実際は人格者な師匠が担当する「当たり」な修行地で杞憂だったのだが)。
その際、1万ボルトの高圧電流を浴びても死ななかった事から既に不死身の片鱗が見えていた。

暗黒聖闘士(ブラックセイント)を封印していた仮面の聖闘士ギルティーに師事し、
憎しみによって小宇宙(コスモ)を燃やす独特の教え*2を受けるが、生来の漢気溢れる優しい性格故に、聖闘士の資格は中々取得できなかった。
そんな中、デスクィーン島で出会った瞬にそっくりな少女・エスメラルダと親しくなるが、
修行の最終日に師の攻撃を交わした際に額に傷を負い、その時の余波でエスメラルダを死なせてしまう。*3
怒りと悲しみに正義の心を封じ込め、自らの拳でギルティーを倒す。
その時、自分に過酷な運命を負わせた城戸光政こそが父親であり、既に5年前に死亡している事をギルティーから知らされる。
やり場の無い憎しみが爆発し、城戸光政の血を引く者、息のかかった者全てを滅ぼす事を決意する。
暗黒聖闘士の暗黒四天王(ブラックフォー)と前首領のジャンゴを倒して鳳凰星座(フェニックス)の聖闘士の称号を得ると、ジャンゴに代わって暗黒聖闘士の長に就く事となる。

暗黒聖闘士の戦士達を操り、グラード財団の開催する銀河戦争を襲撃し、
メインヒロインである「女神(アテナ)」こと城戸沙織とグラード財団、主人公である天馬星座の星矢(ペガサス セイヤ)達兄弟、
更には大事に思っていた瞬とすらも敵対したが、死力を尽くしてぶつかり合った末に改心し、
皆が兄弟である真実を語り、本来の弟想いな自分を取り戻して以後は星矢達の味方となる。

普段は馴れ合いせず単独行動を取っているが、聖闘士としての使命感は強い。
特に瞬の事は誰よりも大事に思っており、星矢達と和解してからは瞬がピンチの時は必ず駆け付ける。
瞬以外にはあまり直接的な情を見せる事は少ないものの、
海闘士(マリーナ)の一人であるリュムナデスのカーサに敗北した白鳥星座の氷河のプライドを尊重するような態度もさり気なく取るなど、彼なりの気遣いはしている。

必殺技は「鳳凰幻魔拳」(アニメ版では「フェニックス幻魔拳」)と「鳳翼天翔」。
鳳凰幻魔拳は相手の心の中に潜んでいる恐怖心を増大させる事で神経にダメージを与え、幻覚や悪夢を見せて精神を破壊する技。
その威力は黄金聖闘士(ゴールドセイント)のメンバーである双子座(ジェミニ)のサガ・カノン兄弟が用いた魔拳「幻朧魔皇拳」に匹敵する程で、
この技で精神をズタズタにされた相手の体には力はほとんど残らない。
精神攻撃のはずなのに何故か聖衣まで粉々になり、後に死んでいた事が確認された犠牲者までいる。
他にもポセイドン編ではカノンに対して使う事でキーアイテムであるアテナの壺の在処を自白させるなど、
幻朧魔皇拳同様に相手の行動を制御するといった使い方も可能なようで、かなり応用性が高いようである。
実際十二宮編ラストではサガ相手に幻朧魔皇拳と鳳凰幻魔拳を打ち合ってお互いの精神を支配・破壊しようとしているが、引き分けに終わっている
(この際サガをして「精神支配の力は互角」とまで言わせている)。

「鳳翼天翔」は小宇宙を最大限に高めた拳により、鳳凰の羽ばたきのような強力な烈風と渦を巻く炎を放って相手を吹き飛ばす技。
一輝最大の技で威力は凄まじく、直撃させた時中堅クラスの敵ならば身に纏う防具ごと粉砕し、時には複数名の敵を一撃で葬る事も出来る。

鳳凰星座の聖衣は、88の聖衣の中でも最も後期に製作されて当時最新の技術が盛り込まれており、黄金聖衣にさえ無い自動修復機能を備えている。
この修復機能は非常に強力で、聖衣を完全に破壊されても、ひとかけらの灰から瞬時に復活するほど。
その反面、(一輝が単独行動を好む事もあって)星矢達4人がムウに聖衣を修復・強化してもらう時に一輝だけ同行していなかったので強化されず、
十二宮の戦いの後に黄金聖闘士達の血を使って聖衣を修復・強化された時にも「君は一人でも自力で復活してくるだろうから」と強化されず、*4
ハーデスとの聖戦の際にアテナの血で聖衣が強化される時にも一輝だけその場にいなかったので強化されず……と、
強化イベントをことごとく逃すという妙なジンクスがある。
だが、言及されている通り自力で復活・その度に自己強化を遂げて行き、戦力として星矢達の聖衣に劣るわけでは無い。
最終的に冥界でアテナの血に触れる事ができ、神聖衣(ゴッドクロス)となって神々との戦いに勝利している。
なお、一輝本人が何度倒されても復活してくるのは聖衣の能力とは関係なく自力である。

仲間達の中でも最強の実力を持つ切り札・普段は一緒にいない助っ人的な登場をする事が多く、
対戦相手も黄金聖闘士の中でも最強クラスの乙女座(バルゴ)のシャカや双子座(ジェミニ)のサガ、
ポセイドン編では星矢・氷河・瞬を次々に倒した強豪リュムナデスのカーサや、サガの弟・海龍(シードラゴン)のカノン、
ハーデス編では冥界三巨頭の一人である天雄星ガルーダのアイアコスと言った強豪を相手に戦い、五分以上の戦績を残している。
特に語り草となっているのはアイアコス戦で「奴のスピードにまるっきりついていけぬとは……」と圧倒された直後に、
「おまえを倒すにはその上をいけばいい訳だ!」と何の説明も無く逆転勝利。
このあまりにも理不尽な展開には読者からアイアコスへの同情が絶えない。ページ冒頭の台詞はこの時のものである。

続編『NEXT DIMENSION 冥王神話』ではハーデスの攻撃を受けて生命の危機に陥った星矢を救うべく243年前の聖戦の時代に赴き、
そこで聖闘士史上最も奇矯な漢・蟹座(キャンサー)のデストールと邂逅。その常識に囚われない言動と必殺技の数々に圧倒されつつもなんとか対応する。
また双子座のカイン、獅子座(レオ)のカイザーと渡り合い、その実力を認めさせた。
+ ところが……
243年前の聖域では、今しも冥王ハーデスとの聖戦が始まろうとしている時にも頼るべきアテナが不在であった。
未来からアテナである沙織さん達が来てしまったために当代のアテナとなるはずのサーシャが覚醒せず、
このままでは聖戦に敗れるどころかアテナが二人同時に存在する影響で全宇宙が崩壊するという大問題になってしまっていた。

この事態をかねてから予知していた当時の教皇は未来から来たアテナ(沙織)を偽者と見なして抹殺して世界を崩壊から守るという非常手段を決断。
事情を知るわずかな聖闘士である杯座(クラリテス)の水鏡、そして蛇遣座(オピュクス)のオデッセウスと共に計画を練っていた。
しかしオデッセウスは事件が勃発する前に病没してしまう。
彼はその体に流れる万能血液「黄金の血」を黄金聖闘士を含む多くの者逹に輸血して命を救っていたが、その体の負担に耐えられなくなったのだ。
残された水鏡はハーデス軍に寝返ったと見せかけ、天雄星ガルーダの冥衣(サープリス)を授かり聖域に侵攻するが十二宮の突破に失敗、落命する。

そこに、何年も前に亡くなったはずのオデッセウスが突如蘇った。しかも生前身に着けていた白銀聖衣(シルバークロス)では無く、
かつて神話の時代に存在していたと言う、伝説の蛇遣座の黄金聖衣(ゴールドクロス)を身に纏って。
オデッセウスは聖域全体を眠りに就かせると、黄金聖闘士達を一人ずつ目覚めさせては
「私はアテナを殺しに来たが、お前はアテナを守るためなら私とでも戦うか」と聖闘士としての心構えを問い、
黄金聖闘士達は皆「貴方は大恩ある人だが、アテナを守る使命のためなら貴方とも戦う」と決意を告げ、
その答えに満足したオデッセウスは黄金聖闘士を再び眠らせて十二宮を進んで行く。

実はオデッセウスの体には神話の時代に神となろうとした聖域の反逆者である黄金聖闘士・蛇遣座のアスクレピオスの魂が取り憑いており、
アスクレピオスは自分を封印したアテナを殺しに来ていたのだ。
オデッセウスはアスクレピオスの支配に抵抗し続けていたが、それも限界が来ようとしていた。

243年前の時代を守るために未来から来たアテナを殺すしかないオデッセウス、自己の野望のためにアテナ弑逆を目論むアスクレピオス、
二つの事件が同時に進行していく中で、未来から来た一輝は当時の教皇から「クリューソスの剣」を授かる。
当時から243年後の現代において、双子座のサガがアテナ暗殺に用いようとし、後にアテナが冥界に行く時に自らの喉を突いた、あの黄金の短剣だ。
一輝にとっては、その力は実証済みと言っていい。
これを使えば神をも殺す事ができる。アテナを殺害する事も、アスクレピオスを倒す事も。
一輝は過去と未来の全宇宙の命運を懸けてアスクレピオスに立ち向かうが、アスクレピオスの強大すぎる力に打ち倒されてしまう。

もはやこれまでかと思われた時、眠りに就いていた黄金聖闘士達に代わって黄金聖衣が沙織を守るように飛来。
唯一その場に来ていない射手座の聖衣は、サーシャを守っていたテンマの元に届き、テンマが神の矢を放ってアスクレピオスを撃ち抜いた。
かくしてオデッセウスの体からアスクレピオスの魂が放逐され、女神の花輪の力で星矢の命を救い、沙織達は未来へと帰還。
アスクレピオスから解放されたオデッセウスは再び死の国へと戻っていった。
そしてアローンがハーデスへ、サーシャがアテナへと覚醒した事により、243年前の聖戦が始まっていく……。

(以降の顛末は城戸沙織のページに記述)

(以上、Wikipedia及びピクシブ百科事典より一部引用・改変)

+ 『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』
鳳凰星座の聖衣を身に纏うことができたのは一輝が史上初という設定がある。
そのため、もう一つの243年前の聖戦を描いたパラレルワールド『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』では、鳳凰星座の聖闘士は登場しない。
その代わり、人相・技・性格的に一輝の前世と思われる冥闘士・天暴星ベヌウの輝火(かがほ)が登場。

「ハーデス様……巨大な木偶の棒──アルデバランは片付けました。
 あいつは俺の拳を、『行き場のない虚無の拳』だと……。
 俺にとって、意味あるものはハーデス様だけ!

   そう……ハーデス様だけ!!!」

ベヌウはエジプト神話の不死鳥で、ギリシアに伝わりフェニックスの元ネタになったと言われている。
その実力は冥界三巨頭にも引けを取らず、全冥闘士中最速のスピードを誇る。つまりアイアコスよりも速いわけで、しっかり未来への伏線を張っている。
大切にしていた弟・(すい)が死んだ事で冥闘士となり、その弟とアローンを重ね合わせて「ハーデス様のために」戦い抜く事を行動原理とするが、
童虎との戦いの末に考えを改め、廬山亢龍覇で宇宙に飛び出していた状況から童虎を地球に弾き返し、ただ一人で太陽へと消え去った。
その際に邪悪な黒い炎が赤い炎へと変化しており、来世では鳳凰星座の聖闘士となり、ハーデスの依り代として選ばれた弟を守って戦う事が暗示されている。

つまり次の聖戦ではハーデス軍に天暴星の冥闘士がいなくなっている(冥闘士の本体は冥衣だが、ベヌウの冥衣も恐らく太陽に飛び込んで消滅した)わけで、
ハーデスはこれをどう思ったのだろうか……。その報復にシオンやサガを冥闘士として引き抜いたとか?

『THE LOST CANVAS外伝』では乙女座のアスミタと戦い、敗れる。
前世でも今生でも乙女座の聖闘士に痛い目に遭わされつつ心根の奥底を諭されるという展開で、これはもはや運命というものだろうか。


+ 『聖闘士星矢Ω』にて

その鳥は自ら炎に身を投じ、灰の中から甦る。
不死鳥…フェニックスの男よ。

死神すら奴に恐れをなすことは、もはや常識!
地獄の炎のぬるさに飽きた、孤高にして至高の強者…いま、転生!!

ハーデス編から10数年後が舞台のアニメ『聖闘士星矢Ω』では、他の四名ともども火星の神マルスとの戦いで魔傷を負い、
小宇宙を燃やせない状態に陥るが、第一部では未登場。
第二部のパラス編(第76話「不死鳥!鳳凰座の一輝、見参!」)にて本格参戦。魔傷を克服した……と思いきや、
私服姿で鳳凰星座の聖衣の聖衣箱(クロスボックス)ごとカノン島のマグマにあたり、刻闘士(パラサイト)の雑魚共を死屍累々に変えるという強烈な登場を果たす。
そして女神パラスの本拠地であるパラスベルダに参上、刻闘士のミラーが張った炎の結界を難なく突破し、
アルケミーグローブの力で聖衣を粉々にされても再生し、逆に幻魔拳でミラーに精神的ダメージを与え鳳翼天翔で退けるチートじみた強さを見せ付けた。
Ω本編の主人公らも、その様をして「地獄のような戦場にも必ず舞い戻ってくる不死身の聖闘士」と称している。
実は第一部に登場しなかったのは、マルスとの戦いの中でパラスを背後で操っている黒幕を追っていたため。
その際、刻闘士の四天王ポジキャラ・重爆雷斬刃のアイガイオンと深い因縁を持っている。
パラスの間に通じる門の一つ・アルフヘイムでアイガイオンと対峙した一輝は、重爆雷斬刃の猛攻を受けながらもなお不死鳥の如く立ち上がり、
弟の瞬を、そして小宇宙の究極『Ω(オメガ)』に至るであろう光牙(コウガ)ら若き聖闘士を先に進ませ相打ちとなった。

「Ωには一人では到達できん。

 ゆえに、お前や俺では不可能なのだ。

 だが、あいつらならば…!」

…と思いきや、最終回間際で実は生きていた事が判明。
第二部の黒幕にして今作のラスボスである刻の神サターンに立ち向かう光牙に燃え盛る小宇宙を分け与えた。
尤も、年季の入った視聴者的には「一輝があれで死ぬわけないじゃん」と分かり切っていた事のようだが

ちなみに『Ω』の聖衣は聖衣石(クロストーン)という宝石に封じ込められており、オブジェ形態が無い状態だったが、
第二部で小宇宙が強い者のみ聖衣が進化。オブジェ形態および聖衣箱も復活するようになった。
一輝もまた例外ではないが、彼の場合はハーデス編における最終聖衣と同じ形状となっている。
鳳凰星座の聖衣の前では聖衣石など惰弱な枷でしかなかったようだ。

+ 『LEGEND of SANCTUARY』にて

「軟弱なヤツ。
   弟じゃなかったら、俺が殺しているところだぞ。

   さっさとかかって来いよ…

   金メッキ!!」

十二宮編のリメイク的劇場アニメ『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』においても一輝は登場。年齢は20歳に引き上げられている。
案の定、星矢らと行動を別にしており、沙織に呪いの矢を打ち込んだ矢座のトレミーを鳳翼天翔で消し炭に変える。
そして、十二宮でシュラ&ミロ(女)の猛攻に苦戦する瞬&星矢の前に駆け付け、上記のセリフで啖呵を切りシュラの相手を務める。

……が、映画本編ではミロの仮面にヒビを与えながら敗北する星矢の描写に尺を取られたのか、いつの間にかシュラに返り討ちにされていた。
その後活躍らしい活躍はなし、エンドクレジットで沙織の誕生日を祝う星矢らの場にもいないとやや不遇。
まあ誕生会にいなかったのは群れるのが嫌いな一輝らしいといっちゃらしいが

余談だがアニメ版『銀魂』における怪談話の回では、定番とも言える「それはお前だ!」の話にあたり一輝と瞬がネタにされていた。
しかも銀さんの中の人は『Ω』版の一輝だから相当ヒヤヒヤしていた


MUGENにおける鳳凰星座の一輝

Tux氏他(MugenPixArt)によるものが存在。
ドットは『KOF』風の手描きグラフィック。

操作方法は6ボタン方式。
鳳凰幻魔拳や鳳翼天翔など、原作でも披露していた技が一通り揃っている他、
瞬をストライカーとして召喚したり、ゲージが一定数溜まった状態でKOされた場合、リザレクション技が発動する。
ゲージが満タンになるとオレンジ色のオーラを纏ったり、最終ラウンド敗北時には鎧が砕ける演出
同氏製作の星矢との特殊イントロも搭載されている。

この他、暗黒聖闘士のメンバーの一人である「ブラックフェニックス」もVegeth1985氏他(MugenPixArt)によってMUGEN入りしている。


「瞬よ…人間がもし生まれかわれるなんてことが本当にできるのなら、
 この次に生まれかわってきたときもおまえとはまた兄と弟だ…かならずな…瞬…」

出場大会



*1
デスクィーン島はかつて聖衣誕生の地であるムー大陸の一部だったとされ、暗黒聖衣が大量に見つかっている。
そのため聖闘士の称号を剥奪された元聖闘士や、表面的なパワーだけ身に付けて聖闘士になれなかった者達が暗黒聖衣を求めて集まり、
多くの暗黒聖闘士を生み出している。

ギルティーの仮面は強靭なパワーを持つ聖闘士がかぶると島を封印して出られないようにする力を持っており、
この仮面をかぶる者は封印を解いて島から出ようと襲ってくる暗黒聖闘士と戦い続ける事になるという。

*2
本来は正義の戦士である聖闘士の育成者が何故このような指導を行っていたのか、作中では語られず判然としない。
一輝も暗黒聖闘士の一件が終わってからは「憎しみを強さにする」闘法を用いた事は無く、それで戦闘能力が落ちる事も無かった。

この矛盾と謎に満ちたギルティーという人物は何者だったのか、
聖闘士の指導者なのは確かだが、正式な聖闘士の一人であるのか(少なくとも鳳凰星座の聖闘士では無い)、
そもそも人間だったのかすらはっきりとしない
(一輝に殺された後、何故か肉体が描かれず仮面だけが遺言を語り、その仮面が朽ちて風化していく描写で彼の登場は終わる)。
作中の他の聖闘士達からあまりにも浮いた存在で、描写が少なすぎて補完や推測も困難なため、
続編や外伝作品でも下手に触れる事ができずスルーされる傾向にある。

アニメではこの不可解な人物に「元は善良な聖闘士だったが教皇に洗脳されて凶悪な人格に変貌した」と言う設定を加えて、一応の辻褄を合わせている。
また「エスメラルダの父親」という設定も加わり、自らの娘をその手に掛けた非道な人物(になるよう洗脳された)と言う事になった。

バンドデシネ(フランスの漫画)の外伝作品『聖闘士星矢 TIME ODYSSEY』においてもほぼ同様の設定が為され、ジョルジュという本名が設定されている。

*3
なお、エスメラルダの死に関する場面はアニメだと地団駄を踏んだかのようなふよふよした動きとなっており、
転じて「エスメラルダ走り」とネタにされる始末であった。
※シリアスなシーンです

なお紛らわしいが、「エスメラルダ」であって「エメラルダス(宇宙海賊キャプテン・ハーロック)」ではない
(まぁエメラルダスの名前の元ネタはエスメラルダ(スペイン/ポルトガル語で「エメラルド」の事)だそうだが。
 ただし『星矢』より『ハーロック』の方が古い)。

*4
流石にこの扱いは酷いと思われたか、アニメでは血を与える黄金聖闘士の担当を変えて一輝の聖衣にも血が与えられている。
アイオリア、ミロ、シャカ、アルデバラン、童虎と5人いるのに4人の聖衣にしか血を与えないなんてねえ……。


最終更新:2025年03月15日 10:08