ゴーディアン


「ゴーディアン、ゴー!」

1979年に放送されたタツノコプロ制作のロボットアニメ『闘士ゴーディアン』の主人公機。
ーディアンではなくーディアンなので、お間違え無きように。
命名者である読売広告社の松山貫之氏によると、
企画段階ではガーディアンだったが、庭師を連想させる事から現在の名前で決定したとの事。
庭師はガーデナーだろとか言ってはいけない。字面や語感の問題だと考えよう

パイロットである主人公・ダイゴ大滝(CV: 安原義人 )の父・大滝博士によって開発されたロボットで、
「乗る」というよりは「着る」感覚に近い特異なメカ。
「ゴーディアン」とは単体の名称ではなく、「プロテッサー」「デリンガー」「ガービン」の3体のロボットを合わせた呼称であり、
それぞれのロボットが収納されて完成するというマトリョーシカのようなギミックを持つ。
番組内では「分身合体」と呼ばれるが、脚本上では「嵌入」と書かれていた。
ダイゴのために建造されたものであるため、存在するのは前述の3体のみである。
ダイゴ以外でも一応操縦こそできるが、サオリがダイゴを助けるため無理矢理操縦した時は、
ダイゴに比べてたどたどしい動きしかできず、しかも短時間の戦闘で全身大火傷を負うほどの負担が掛かってしまっていた。

当初は合体しなければ動かす事ができなかったが、アラスカでの特訓により、
第8話で初登場した外部からの遠隔操作を自身の意志で制御が可能となった。

この収納式の合体プロセスは『六神合体ゴッドマーズ』『忍者戦士飛影』『マシンロボ クロノスの大逆襲』などに影響を与え、
特に『クロノスの大逆襲』に登場した「ケンリュウ」「バイカンフー」は(2段合体ではあるが)まんまである
(合体する主人公ロム・ストールがクロノス族という機械生命体であるので、彼自身を含める事でゴーディアン同様の3体合体と見なされる)。

ちなみに本作の後番組が『黄金戦士ゴールドライタン』である。
タツノコの貴重なロボットアニメなのに未だスパロボには参戦していない。ロボットアニメじゃない作品は参戦しているというのに…

+ パイロットのダイゴ大滝について
「ダイゴ、ダイゴって気安く呼ばないでくれよ
 ダイゴのバーゲンやってるわけじゃないんだ」

本作の主人公で、ゴーディアンを作った大滝博士の息子。
彼にしかゴーディアンを正常に扱う事ができず、彼以外の人間が動かそうとするとメカに適応できずに大火傷を負う。
本作の舞台である「カーペ・ヴィレッジ」で父の友人(母の兄)のゲン爺さんに育てられ、
その後、アメリカ西部のヴィクトールタウンを守る「メカニカル・コンバット部隊」(以下メカコン)に入隊する。
父・キョウタロウや姉・サオリ、ゴーディアンの事を知らずに育ったため、当初は戸惑う事も多く、
サオリに対しても素直に姉と呼べず、機械に意識を移した父に対し反発する事もあった
また、メカ豹「クリント」とは幼い頃から一緒で、ダイゴとは親友同然である。

当初はゴーディアンの操縦者である事を隠し、秘密結社「マドクター」と戦うが、
物語中盤で正体を明かしてからはメカコン隊の中核として、互いに助け合いながら激闘を続けていく。
隊の規律を無視して個人行動を取る事が多かったが、マドクターとの激闘を通じて成長し、
勝手な行動を取って皆に迷惑をかけたヴィクトールタウン青年隊隊長・ポール達を許す心の広さも持つようになる。
銃の名手であり、その腕は百発百中で名うてのガンマン「トロスクルス」からも「生まれきってのガンファイター」と言わしめる程。
また、電子ロープはマドクターの機械兵器「マドピューター」を破壊する程の威力だが、あまり使用されなかった。

+ 3種類のロボットの分身
  • プロテッサー
ダイゴが直接、搭乗する分身の機体。
カラーリングは青・赤・白と一番カラフル。形式としてはパワードスーツに近い。身長2.5m。
搭乗…というか分身合体時コールは「セット、ガード・プロテクション!」を発し、
デリンガーからの分離時コールは「プロテッサー、ゴー!」。
ただし、初期から中盤にかけて叫んでいたが叫ばないパターンもあり、後半ではほぼ完全に省略された。
余談だが、ダイゴの膝がプロテッサーの股関節に来るという無茶な構造だったため、超合金魂でのダイゴは膝が逆にも曲がる様になっている
(放送当時のDX超合金の方は、そもそも股関節が動かないから気にするな。一方でロム兄さん(ケンリュウ)は人間ではなくマシンロボなので無問題)。

小柄な機体を利用して敵を翻弄したり、ダイゴの特技であるアメフトを活かし、タックルなどの体当たり攻撃を得意とする。
そのサイズ故に劇中ではスープの順番待ちなど、生活の中に溶け込んだ印象も持っている。
他の機体と同様に遠隔操作が可能だが、第8話でダイゴがゴーディアンを置いたままカーペ・ヴィレッジを去ってしまった時に、
ヴィクトールタウンの外れにそびえ立つ砦「サントーレ」に住む姉弟・ロゼとチョコマの誘導で、サオリが3体を運んだ時以外は行われていない。

+ 武装・必殺武器
  • ゴーディアンボム
ラグビーボール型の爆弾だが爆発はしない。
ボムを投げて複数の敵を破壊する「ツンドラアタック」も使用する。

  • ボムドリル
ボムの先端からドリルを出現させた状態。
ドリルの回転によって貫通力が倍加する。

  • 緑光剣
ビーム剣。
ボムが左右に分かれてグリップが出て先端から緑色の刀身が出現する。

  • デリンガー
中型のロボットで、中にプロテッサーを収納する。
カラーリングは赤・白ベース。身長5m。余談だが、前述のバイカンフーも5.8mである、作画担当は30mのつもりだったらしいが
主に格闘戦に優れ、起死回生に転じての攻撃や武器を利用した攻撃を仕掛ける。
他の2体に比べると使用頻度はやや少ないが、活躍する場面は多い。
ガービンへの分身合体時のコールは「デリンガー、セット・イン!」、
またガービンからの分離時コールは「チェンジ・アタック、デリンガー!」だが、これらのコールはあまり使われなかった。

+ 武装・必殺武器
  • マグナムバンチ
トマホーク状の武器。
敵に投げ付けたり、ハンマー部で敵を叩き割る。
必殺技「アバランチアタック」は、大型のマドピューターを吹き飛ばすほどの威力を持つ。

  • 赤光剣
専用の双節棍系の二連剣。初期の頃から頻繁に使用している。

  • ガービン
デリンガーを収納できる大型のロボットで、サオリの操縦で初登場した。
カラーリングは青・白ベース。身長15m。
その巨体を利用し、小型のマドピューターを踏み潰したり、大型のマドピューターや闘銃士・マドックスを攻撃する。
一番外側の機体である為、防御力は桁外れに高い。
また、特殊な分身合体コールを持たない(機体名そのままがコールされる)。

+ 武装・必殺武器
  • ガトリングアーム
両腕を飛ばして攻撃する。
ガトリングという名称だが、回転して射出するわけではない。
エネルギーを片腕に集中して発射する必殺技「ボーガンアタック」もある。

  • フットミサイル
脛に内蔵されているミサイル。
左右、一発ずつ装備する。

  • グレーシアー・クラッシュ
強固なボディを駆使し、旋回と体当たりを組み合わせた肉弾戦法。

  • マイティライボー
棍棒状の打撃武器。
先端にガービンのアンテナを取り付ける事で槍状の武器になる。

  • シャインシェルド
第7話にて初登場。
ゲン爺さんの小屋に隠されていた防御と攻撃を併せ持つシールド。
収納状態から傘のように展開してシールドになり、更に表面を展開すると5連装のビームガンが現れる。
ゲン爺さんの形見となった武器でもある。

  • デュークスクリュー
シャインシェルドから突き出た刀身を回転させて敵を突き刺す。
シャインシェルドと分離して使用する事も可能。

  • 白光剣
白熱した剣で敵を両断する。

+ 合体技
  • アバランチクラッシュ
3体がスクラムを組んで回転し、攻撃を仕掛ける。
ヴィクトールタウンがマドクターに総攻撃を受けた際に使用した。

  • バキュームアタック
プロテッサーが地上で走りながら周回する事で発生させた竜巻と、
デリンガーとガービンが空中でそれぞれ自らを回転して発生させた小規模な竜巻2つを合わせ、巨大な竜巻にした技。
彗星ソコネスと衛星ウカペに含まれている未知のエネルギー「イクストロン」から発生した竜巻をサントーレから遠ざけるために使用した。

(以上、Wikipediaより引用・改変)

ニコニコ動画ではタツノコ劇場で2013年4月から毎週1話ずつ配信されていた(現在は終了)。
またOPの「君は知るか知るか」という歌詞から、MAD動画では相手の質問を強引にぶった切り、問答無用で殴り倒すキャラ付けになっている。
知っているか?」という問いかけであるはずなのに、「そんな事、俺が知るか!」と返されるのは理不尽ではござらんか

ちなみにこのOP、色々とネタが存在し、まず主題歌の『闘士ゴーディアン』自体が「シャークマン」と言う曲の替え歌
そのため元の歌詞をゴーディアン風に改変した関係で、字数が合わなかったのか分身合体やプロテッサーなどのゴーディアンの特徴などは全然描かれず、
むしろ電子ロープやクリントなどの名称の方が出てくる。
また前期OP映像も、ガービンの戦闘シーンが何故かサオリが無理矢理動かした時のものの流用(そのためたどたどしい動きでかなり地味)、
後期OPでは映像面は綺麗に作り直され3機とも活躍が描かれているのだが、
ラストカットでプロテッサー、ガービン、デリンガーの順に並ぶ場面で、
デリンガーの顔にタツノコプロのロの部分が丁度かかり、窓から顔を覗かせているようになっている


MUGENにおけるゴーディアン

         
Gino Sodano氏による、3Dモデルを使用して作られたものが存在。ボイスは外国語。
同氏製作のコンプゲー『THE WAR』用のキャラだが、MUGEN1.1専用キャラとして単体での使用も可能。
Omega Supreme氏のゴッドジンライを素体としており、構成ファイル名が改変元のままだったり、
改変元から流用していると思しき技があるなどの面影が残っているが、性能自体は差別化されている。

原作で披露した合体などが再現されている他、3体の分身をそれぞれ単体でストライカーとして召喚したり、
プロテッサーから離脱してダイゴが単身で銃を撃ったりする事も出来る。
また、ゴーディアン合体前の技はゴーディアンボムやマグナムバンチ、白光剣など、それぞれの機体に合わせた武器を使用する事が可能。
なお、元々巨体のロボット達が殴り合うコンプゲー用のキャラ故か、攻撃のリーチ・判定共に強烈。
改変元と同様に、一般的なサイズのキャラよりも巨大キャラと戦わせた方が良いだろう。
コンプゲー紹介動画(ゴーディアンの出番は7:41から)

出場大会

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最終更新:2024年08月06日 03:28