柾木天地


AIC製作のハーレムラブコメSFアニメ『天地無用!』シリーズの主人公。
担当声優は 菊池正美 氏で、同氏は『ああっ女神さまっ』の森里螢一も演じた事で一躍「ハーレム声優」の称号を得ている
(ただし蛍一は美人三姉妹+αに囲まれてこそいるものの、
 メインヒロインである次女ベルダンディ以外は蛍一に惚れていないし、蛍一もベルダンディー筋である。
 この点はパクリフォロワー作品である『A・Iがとまらない!』や『まもって守護月天!』も同じ。
 『AIとま』作者の次々回作は文句無しにハーレム漫画だけどな!)。

岡山県立倉敷西高等学校に通うごく平凡な高校生だったが、
柾木神社の祠に封印されていたミイラ化した鬼(正体はメインヒロイン・魎呼(りょうこ))を解放してしまった事がきっかけとなり、
超常現象と女難の日々を味わう羽目に。
様々な経緯を経て自らが銀河連合最大規模の勢力を誇る王政国家「樹雷」四大皇家の一つ、柾木家の直系(現樹雷皇の曾孫)である事を知る。*1
その後、高校を自主退学し、ニンジン栽培の農業従事者を務める。
これは本作マスコット枠の魎皇鬼の好物がニンジンだからであり、収穫のほとんどは本体と分身含めて101匹いる魎皇鬼の自家消費用となる。
神主修行のため上京する場面もあったので将来的に神職になる予定ではあるのだろうが、最終学歴中卒でその後は家で家庭菜園いじってる状況から、
宇宙最強の家事手伝い(作品展開当時は「ニート」や「自宅警備員」という言い方は一般的ではなかった)」等と揶揄混じりに呼ばれる事も。
まあ、平凡な学生がいきなりドンパチに巻き込まれた挙句に銀河文明の王族とか言われて、人生ぶっ壊れない方がおかしいのである

真面目で素直な性格で、他人に対して深い思いやりをもつ。女性に非常にモテるが、本人に自覚は無い。
優柔不断な面があり、女性に非常に奥手で恋愛に疎いために「朴念仁」「鈍感」とされる事もしばしば。
周囲の美女たちから多大な好意を寄せられているにも拘らず、煮え切らない態度を取る事も多く、
痺れを切らした女性陣から半ば強引にモーションをかけられる。
主人公が「史上稀に見る女好き」から上記の性格になった代わりに、ヒロイン全員がラムちゃん化した『うる星やつら』だとも言える
ここらから男主人公はあまりガツガツせず、むしろヒロインらが攻めてくるラブコメも多くなった気もする。草食系とかセクハラとか時代を感じる

皇家の樹の力を借りずに自力で「光鷹翼(A.T.フィールド的な物)」を展開できる唯一の存在であり、またそれを物質化した「光鷹真剣」の使い手。
当初は魎呼を封印していた剣(皇家の樹のマスターキーを兼ねる、木製のライトセーバー)が無ければ何も出来なかったが、
第1期ラスボスの神我人との戦いで生死の境をさまよった事で覚醒。
無敵バリア持ち、且つ単独で宇宙戦艦を真っ二つに出来る存在へと成り果てた。
その後高校を自主退学して柾木神社で魎呼達ヒロインズと同棲を開始、宇宙最強の中卒家事手伝いの誕生である。
OVA第1期・第2期では一度に展開できる光鷹翼は3枚までだった。
第3期終盤で鷲羽ら『三命の頂神』を超える高位次元生命体(超次元生命体)として覚醒する。
その後は光鷹翼を6枚まで展開できるようになったようだが、本来持っている力としては10枚以上展開出来るキャパシティを持っており、
その影響として不老化している。
また、天地の力により彼の周りにいるヒロインズ(魎呼、阿重霞、砂沙美、ノイケ、美星、魎皇鬼、鷲羽)、
更には西南(幼馴染の弟分で別シリーズ『天地無用!GXP』の主人公、こっちもハーレム体質)まで不老化させている。
OVA5期では、正式に魎呼・阿重霞・砂沙美・魎皇鬼・美星・鷲羽・ノイケとの結婚を身内に報告し、
魎呼・阿重霞がそれぞれ長女を出産後、魎皇鬼が妊娠した所まで描かれ、7人の妻と3人の子を持つ父親になっている
…「魎皇鬼!? 小動物マスコット枠まで孕ませたの!?」とツッコミたくなる人が居るかも知れないが、
OVA2期で本体がケモ耳美少女に変化した事でヒロインに昇格しているので気にすることはない。
後年には「ココのぞ」という例もあるし(ただし男女逆。続編で結婚したが子供はまだ)

(以上、Wikipediaより引用・改変)

+ 各ヒロイン概略
元宇宙海賊の人造人間で、神社に封印されていた鬼。神我人の手駒として銀河を暴れ回った結果、「破壊魔」の異名を持つ。
強いは強いのだが、封印のせいで力が出なかったり、単純に相手が悪かったりで噛ませになりがち。
実は、封印中も霊体の状態で天地が生まれてから現在まで成長していく姿をずっと見守っていた事が後に判明しており、
途中から封印を抜け出す理由が天地に逢いたい一心になっていたらしい。
そんな中、最愛の天地本人に封印を解かれた結果――奴は、弾けた。
一方的な愛情を長年熟成させて拗らせたせいか、愛情表現がストレートかつ重いせいで天地に逃げられるのが悩み。

魎呼の愛船「魎皇鬼」の生体コンピューターユニット。猫とも兎ともつかぬ謎の生き物で、ニンジンが好物。
本体以外に分体が100匹居り『101匹魎皇鬼ちゃん大行進』というネタをかましている。
OVA2期で謎生物と同化した結果、前述の通り本体だけは女体化した。

行方不明になった異母兄にして許嫁の遙照を探すため、実家を飛び出し700年間宇宙を放浪していたはねっかえりお姫様。
なお、その間の捜索活動は宇宙船の頭脳体と従者任せで、自分は見つかるまでコールドスリープで引き籠っていた。
無事地球に辿り着いたものの、行方不明だった兄に既に天地という孫までいた事実にショックを受ける。
が、天地の優しさに接して絆されていった挙句、正体を明かした兄(勝仁)から「自分の握れなかった手を孫の天地に託す」と宣言され、
二人の間で揺れ動いていた気持ちを改めて定め、天地のみに気持ちを注ぐようになった。チョロイン。
遙照が消息不明になった一因の魎呼とは犬猿の中で、性格面も水と油なのでよく天地を巡って醜い争いを繰り広げる。

阿重霞の妹。阿重霞が樹雷を出奔した際、こっそり密航して付いてきていた。
柾木家の家事を取り仕切るしっかり者の妹枠だが、策士()の遙照と同じ皇族らしく割といい性格もしている。
物語の根幹に関わる「三命の頂神」の一柱「津名魅」と深い関わりがあるらしい。

ギャラクシーポリスの宇宙警察官。ぽやぽやした性格かつ、一般生活を送れるのか怪しいレベルのドジっ子だが、
同時に「偶然の天才」との異名を持ち、彼女の周囲では不可解な確率の偏りで信じられない現象が多発する
(かなり厳重に幽閉されていた鷲羽をあっさり解放出来たのも、美星の特異能力によるもの)。
犯罪者逮捕のため地球に向かった際に事故に遭い、天地の下に転がり込み居候する事になった。チョロイン。

神我人の宇宙船に囚われていた天才科学者。実は魎呼も彼女の作で、しかも卵子提供者なので実質母親でもある。
マッドサイエンティストであり稀代のトラブルメーカーだが、割とどっかの青狸的な便利キャラでもある。
実は「三命の頂神」の一柱であり、何で元々助手だった神我人なんぞに捕まっていたのか本気で謎である。
とは言え、教え子達も恩師が拉致されたとの報に対して「またいつもの悪ふざけか」と反応していたぐらいなので、色々あったのだろう。
……日頃の行いとはかくも大事である。

約8年の空白を経て再開した第三期から登場した新顔で、突如現れた天地の婚約者。元ギャラクシーポリスの宇宙警察官で、美星の同僚でもあった。
その目的は天地の監視だったが、接している内に絆されて普通に嫁になった。チョロイン。
ぽっと出の上に美星の相方として安定した人気のあった「清音」の立場も奪った関係で、古参ファンから嫌われそうな造詣をしている。
そもそも第三期からは天地の母親が劇場版の「阿知花」から「清音」という名の別人に変更されたりと、設定が錯綜してしまっているので…

実は、元々両性具有だった神我人が過去に切り捨てた女性の側面だった事が後に判明している。
なお、そんな事をする程に神我人が女性嫌悪になった原因も大体鷲羽のせいである。お前は少し反省しろ。

余談になるが、本作のヒロインズの一人「砂沙美」は所謂ロリ枠ながらも、トラブルメーカーばかりのヒロインズの中で、
唯一の良心とも言うべきしっかり者キャラである事から当時安定した人気があり、番外編で魔法少女パロをやった流れから、
ついには単独スピンオフ作品『魔法少女プリティサミー』を制作されるに至った。
なおこちらの魎皇鬼は「雄」である。まぁ天地とは恋仲にならないので問題は無い
90年代にツインテの妹(みたいなロリヒロイン)がやたら増えたのも、彼女の功績による所が大きい。
これが後に『リリカルなのは』シリーズが生まれる土壌ともなった、偉大な先人なのである。
「なのは✕フェイト」になったのも「砂沙美✕美紗緒」が元ネタなのだろうか?ただしこちらは美紗緒の片思いに過ぎないが
これ以外では天地の腹違いの弟が主人公の『異世界の聖機師物語』という作品も作られている。
異世界が舞台なので『天地無用!』要素は薄いが、それだけに原典未視聴でも問題なく楽しんで見れる良作で、
何よりWeb小説系異世界転移・転生作品ブーム前から時代を先取りして異世界転移を扱った知る人ぞ知る傑作とされている
(発売は2009年と『ゲート』や『ログ・ホライズン』流行とほぼ同時期だが、梶島正樹氏によれば構想自体は『GXP』=2002年以前からあったらしい)。


MUGENにおける柾木天地

Jamesx15氏によるMUGEN1.0以降専用の手描きキャラが某所で公開中。
操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、チェーンコンボやエリアルレイヴが可能。
光鷹真剣などを駆使して戦う他、魎呼・阿重霞をストライカーとして召喚可能。
なおReadmeの類は付属していないため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。

出場大会

  • 「[大会] [柾木天地]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
祖父の勝仁の正体が、魎呼を700年前に封印した樹雷皇族「遙照」……つまり神社が祀る神様「柾木天人」ご本人だった。
老人の姿も擬装であり、神社のご神木として根付いてしまった皇家の樹の力で実際には若々しい姿を保ったままである。

それはいいのだが、彼は親族が決めた許嫁とはいえ将来を約束していた筈の異母妹の「阿重霞」にその消息すら伝えず、
700年間行方不明のまま現地妻との間に子供まで作って楽隠居していた事実から、スタッフからもクズ認定されているのか、
その後の話でも「全てのトラブルの元凶」「策士ぶって策に溺れる奴」扱いされがちである。
後に銀河アカデミー時代の恋人だったアイリ(現・アカデミー学長)との間にも子供が出来ていた事が分かるなど、
元々下半身もだいぶ緩かったと判明している。しかもアイリとは失踪中に再会後、秘密裏に連絡を取り合っていた上、
その期間に後に天地の母親となる「柾木清音」までこさえていた。

所謂後付け設定であるし、発覚した頃には阿重霞も天地一筋に成っていたとはいえ、阿重霞涙目過ぎる。
設定を見返すと阿重霞は天地の大叔母と言う事に成るが、まあ四親等離れているので日本の法律でも問題は無い

補足しておくと樹雷は近親婚容認な価値観の国家である。宇宙人かつ地球人より長命な種族なので価値観が異なるのは必然だが。
科学水準は地球より上で近親婚に伴う生物学的問題は遺伝子工学によって解決されているため問題もない。
寿命の違いなどは天地の地球の親戚一族にとっても重要事であり、それらの秘密を共有し相談し合う「正木紳士会」、
及び「正木淑女会」という親族会の存在が第4期で明らかになっている。


最終更新:2025年04月25日 23:07
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