"I cherish peace with all my heart.
I don’t care how many men, women,
And children I need to kill to get it."
(俺は平和の使者だ。心の底から平和を願ってる。
平和のためだったら、女子供だって容赦なくブッ殺してやるのさ)
DCコミックに登場するヒーロー。初出は1966年の『Fightin' 5 #40』。
元々はチャールトンコミックのヒーローだったが、同社の倒産後にDCが買い取った。
現在は計3代存在する。
初代
本名は
クリストファー・スミス。
チャールトンコミックス在籍時代は国際機関「ジュネーブ軍縮機構」に所属する外交官・特使であり、
平和をこよなく愛する一方、
平和のためなら殺人も辞さないという過激なエージェントとして、
自ら開発した防弾コスチュームとヘルメット、銃火器を駆使して平和を脅かすものを武力排除するスパイヒーローであった。
『
ウォッチメン』のヒーロー、コメディアンの元ネタとなったのはこの時期のピースメイカーであり、
ピースメイカーに
ニック・フューリーを組み合わせ、超人的能力を持ったジョージ・ゴードン・リディ(実在のFBI捜査官)をイメージし、
アメリカの平和を守るために躊躇無く武力行使するエージェント、
愛国ヒーローという形でコメディアンは造形されている。
その後チャールトンコミックスからDCコミックスに移籍するにあたってこれらの設定が変更。
ナチス将校のウォルフガング・シュミットを父親に持つが、戦犯として起訴された彼が自殺し、
その現場を目撃した事でトラウマを負い、アメリカ風の発音であるスミスに改姓してアメリカに移住して尚、
その死んだ父親の幽霊という形での幻聴に悩まされ、彼の命令に逆らえないまま幼少期を過ごした。
しかし成人して
ベトナム戦争に従軍した際、偽情報に騙されて一般市民の虐殺を働いた事で逮捕・投獄され、
その獄中でジュネーブ軍縮機構の「プロジェクト・ピースメーカー」に志願し、エージェント「ピースメイカー」となり、
相変わらず父や自分の殺害した者達の幽霊に悩まされながら、平和を守るために戦っていく事になる。
政府機関チェックメイトの一員として邪悪な魔法存在エクリプソの支配から南米国家を解放するために戦い、戦死するも、
後に復活し、同じくチャールトンコミックス出身の
ブルービートルの三代目を襲名したハイメ・レイエスの師匠の一人となり、
チェックメイト時代の同僚でもあったアマンダ・ウォラーからの勧誘を受け、現在はスーサイド・スクワッドに所属している。
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メディアミックス |
上記の設定を受けて実写映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』にも登場。
白人至上主義の差別主義者である父親ホワイトドラゴンから幼少期より徹底的な訓練を受けて育つも、
訓練中に兄を誤って殺害、この贖罪として父親から離反して独自にヒーロー活動を開始したことで逮捕・収監されていたが、
アマンダ・ウォラーの勧誘を受けてスーサイド・スクワッドことタスクフォースXに参加する。
あらゆる武器の取り扱いや素手の格闘に精通したスペシャリストで、
ロングバレルのサイレンサー付きデザートイーグルに加えて毒入りの吹き矢を装備している。
リック・フラッグ大佐に率いられるタスクフォースXのBチームの一員として、
能力と経歴が丸被りなブラッドスポート、ラットキャッチャー2、ポルカドットマン、 キング・シャークと仲良くケンカしつつ行動を共にしていたが、
実は作中で全ての元凶となった事件にアメリカ政府が関与した証拠を抹消するという他のメンバーにも秘密だった任務を帯びており、
それが原因となって不本意ながら事態公表を決断した味方を口封じせざるを得なくなり、葛藤の末にチームメイトと対決。
重傷を負うも生還を果たした。
さらに後日談を描いたスピンオフ作品『ピースメイカー』としてテレビドラマ化もされており、2022年から日本でも配信された。
こちらでは映画版の装備に加えてヘルメットがソニックブームやエックス線での透視と言った特殊機能を使用可能な物にアップグレードされている。
人間に寄生して人類社会に浸透しつつあるエイリアンとの戦いの中で、差別主義者の父親との対立や葛藤、
自身の危険思想と現実との折り合いと、それを克服して仲間達と共にエイリアンの脅威に立ち向かっていく姿が描かれた。
また作中では 原作コミック版に比べてかなりクレイジーなサイコパスになったビジランテ*1が押し掛け相棒的ポジションに収まっており、
距離感一切考えずグイグイ近付いてくる キチガイビジランテに辟易しつつ、一方で彼からの無償の友情に絆されていく凸凹コンビっぷりが人気を博した。
その後 DCエクステンデッド・ユニバースが無かった事になったDCユニバースと世界観が接続され、
映画『スーパーマン(2025)』にカメオ出演し、政府エージェントヒーローとしての立場から スーパーマンを批判している。
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シーズン2ネタバレ注意 |
シーズン2ではヒーローとして評価されず鬱屈した日々を送る中、マルチバースに通じる扉から別世界に迷い込んでしまう。
そこは父と兄が健在で家族仲も良く、さらにピースメイカー一家全員がヒーローとして讃えられている理想のような世界であった。
うっかりその世界の自分を殺してしまったこともあって、ピースメイカーは平行世界で新たな人生を生きていく事を決意。
一方、かつてピースメイカーに家族を殺された政府要人の復讐によって徐々に追い詰められていく現実の仲間達は、
ピースメイカーを呼び戻すべく異世界に飛び、そこが理想郷などではなくナチスによって支配された「アースX」である事を突き止める。
仲間達の説得、父と兄との再びの決別を経て、辛くて苦しくても現実世界で生きていく事を決意したピースメイカーであったが、
ピースメイカーが手放した異世界転移装置を回収した政府要人により、見知らぬ異世界に追放されてしまう……という所でシーズン2は幕を下ろした。
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実写版では、 ロック様が所属していたプロレス団体「WWF」(現・WWE)のプロレスラーであるジョン・シナ氏が演じている。
氏による演技力と配役が正にこれ以上ないハマり役といっても過言ではない圧倒的な存在感を放ち、
ジェームズ・ガン監督を以てして 「こいつピースメイカーやる為に生まれてきたんじゃねーの?」と言わしめたくらい。
スピンオフの主役に抜擢されたのも、それだけの功績を生み出したからかもしれない。
アニメ『異世界スーサイド・スクワッド』でも実写版に近い容姿や設定で登場。
こちらでは自身の「正義」に拘るサイコな堅物キャラとして描かれており、正義のためなら暴力を振るう事に躊躇いが無い危険人物。
……というか、どうも「正義の名の下に暴力を振るう」事自体に取り憑かれている節があり、敵を物凄く良い笑顔で拷問にかけた事も。
このあたり「好き勝手に暴力を振るいたいから正義という大義名分を背負っている」というコメディアンの影響の逆輸入も見られるが、
コメディアンがそうした振る舞いに自覚的・自虐的なのに対し、アニメ版ピースメイカーは本心から「正義と平和」を信奉する危険人物となっている。
「お前たちに、恐怖や痛みに屈しない正義があるか?」
グロ格ゲー『 Mortal Kombat 1』にもDLCキャラクターの一人として参戦。
設定としては前述のドラマ版をベースにしており、ヘルメットに搭載された特殊機能やペットのワッシーも登場。 グラムメタル狂いも健在
さらに 他のDLCゲストとは異なり、フェイスモデル及び声はなんと ジョン・シナ氏本人。
ゲームでの話とはいえ、まさかWWEのスーパースターに フェイタリティを決められる日が来るとは誰が予測したであろうか……。
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2代目
初出は1994年の『Justice League International (Vol.2) #65』。
本名は不明。
スミス戦死後に現れたピースメイカー。
スミスのコードネームとミッションを引き継ぐ事を認められたジュネーブ軍縮機構の諜報員と推測されている。
主にジャスティス・リーグ・オブ・アメリカに対抗するために結成されたリーグバスターズに所属していた。
現在の動向は不明。
3代目
初出は1999年の『L.A.W. " #1』。
本名は
ミッチェル・ブラック。身長185.4cm。体重83kg。
やはりスミス戦死後に現れたピースメイカーであり、恐らくは2代目の後任。
肺疾患を患っていた
医者だったが、未経験の手術によって若い患者を死なせたために医師免許を失う。
その後、ジュネーブ軍縮機構の「ピースメイカー・プロジェクト」に新たなピースメイカーとして採用され、
『インフィニット・クライシス』で科学者ヴィランである3代目プロメテウスに殺され、戦死した。
他のピースメイカー達に対して
パワードスーツを着用しており、空を飛び、水中でも戦闘が可能で、
ハイテクの戦闘システムを備えており、力を強化する他、エネルギーを発射する機能も持つ。
(参考資料:『DCキャラクター大辞典』)
MUGENにおけるピースメイカー
TatumMK9氏による
MUGEN1.1且つOpenGL専用キャラが公開中。
『MortalKombat1』にゲスト参戦した際のモデルを根性キャプチャーしているため、動きはかなりガクガクなのは御愛嬌。
なお、ReadMeの類は付属していないため、各種
コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。
操作方法は6ボタン方式で、
チェーンコンボが可能。
必殺技は突進技の「torpedo」、地を這う
飛び道具「eaglee」、相手の真上にワープして押し潰す「anti gravity」、
自分の周囲にバリアを発生させて吹っ飛ばす「
sonic boom」、シールドで殴って打ち上げる「copy cab」の5種。
簡易
AIが搭載されている。
出場大会
*1
一言で説明するならDC版パニッシャーを意図して制作されたヒーローで、トップ画像右側にいるスーツとバイザーのキャラクター。
本名はエイドリアン・チェイス。
ウエスタンコミックで西部開拓時代に活躍したビジランテという同名ヒーローがいるため便宜上二代目として扱われているが、
コスチュームヒーローのビジランテとしてはチェイスが初代にあたる。
ティーン・タイタンズ達と協力するニューヨークの地方検事だったのだが、犯罪によって妻子を亡くし、自らの手で犯罪と戦うためにビジランテとなった。
パニッシャーに対してより現実的に、まともな倫理観と正義感を持った常人が拳銃を手に犯罪と戦う事で起こる問題や葛藤を描いており、
犯罪者を殺さないよう苦心するもそれが叶わなかったり、一般人を巻き込んでしまったり、無実の人間に冤罪を着せてしまったり、
たとえ犯罪者を捕まえたり処刑した所で被害者が救われるわけではないといった、数々の問題に苛まれていく。
さらに彼が一時活動を休止した際には、ビジランテの活動から影響を受けた友人達が次々とビジランテを襲名。
彼らは無謀にも犯罪に挑んだ結果、一人は暴走の末に軽犯罪者でも構わず処刑するようになったためチェイス自身の手で殺さねば止められず、
もう一人はピースメイカーと対立したため、チェイスの眼の前でピースメイカーに射殺されてしまうという悲劇に見舞われる。
それを受けて疲弊し切った状態で活動を再開したチェイスはピースメイカーとの戦いに挑み、当然の如く敗北して正体を暴露されてしまう。
これによってとうとう完全に精神が破綻したチェイスは、ビジランテとしての活動中に警察官を射殺してしまい、この罪悪感に耐え切れず自死を選んだ。
……というかなりヘビーな背景のヒーローなのだが、
ドラマ版ではこうした葛藤を完全に無視して
ノリノリで悪党をぶっ殺すヒーロー気取りのサイコパスとして登場。
むしろドラマ版では葛藤する要素をピースメイカーが担当しているため、そんな彼の悩みをふっとばすポジション
要はいつものアイツに収まっており、
犯罪者を処刑する危険人物として指名手配される一方、昼は冴えないレストランのウェイターとして働きながら、
ピースメイカー達が活動していると知って押し掛け、勝手にチーム「チェックメイト」を結成。
他のメンバーとピースメイカーの困惑を他所に、大喜びでヒーロー活動をしている。
ある意味でピースメイカー以上の危険人物なのだが、その能天気さがある種ピースメイカーの救いになっているのも事実なので……まあ、うん。
最終更新:2025年12月17日 21:44