"So, you wanna go to a real party?"
(本物のパーティーに行かないか?)
+
日本語吹替声優
松田洋治
ソフト版
草尾毅
機内上映版
妻夫木聡
フジテレビ版(バージョン1)
内田夕夜
フジテレビ版(バージョン2)
石田彰
日本テレビ版
松田氏は自身が演じた『
もの のけ 姫 』のアシタカの英語版吹替声優の候補に、
ディカプリオ氏が浮上していたことから
「逆の配役にしてはどうか」 という経緯で起用されたという
(実際にアシタカの英語吹替を演じた声優は映画『
ウォッチメン 』の
Dr.マンハッタン 役でも知られるビリー・クラダップ氏)。
機内上映版はテレビ放送やソフト収録が一度も行われておらず、
草尾氏は本作に出演したことを光栄としつつも、長年自身の出演した音源で本編を鑑賞できていなかったことから歯痒さを感じており、
機内上映版の音源が陽の目を見ることを待ち望んでいるという。
なお、氏は2025年になって同音源での鑑賞が国際線で実現したことを明かしている。
フジテレビ版バージョン1は地上波初放送時に制作され、助演や脇役などは所謂「豪華声優陣」 で固めた一方で、
主演2人の吹き替えには吹き替え経験が初となる俳優が起用された事から不評によって封印作品となり、
後発のテレビ版吹替(日本テレビ(以下日テレ)版とフジテレビ版バージョン2)では主演の差し替えが行われた。
石田氏が演じた日テレ版はファンからの人気が高く、放送情報が流れるとSNSなどでは反響が起こっている。
言わずと知れたアメリカの超有名恋愛映画『タイタニック』の主人公。
演者はレオナルド・ディカプリオ氏。
氏の名を世界に知らしめた役柄であり、言うまでもなく彼の演じた最も有名な人物である。
日本字幕版での一人称は友人達の前では「俺」 だが、
メインヒロインである名家の令嬢「ローズ・デウィット・ブケイター」の前でのみ「僕」 となっている。
"Well, right now my address is the RMS Titanic.
After that, I'm on God's good humor."
(今現在、僕の住所はこのタイタニック号です。
その先は神様の気分次第)
当時史上最大の豪華客船として就航したばかりのタイタニック号にも元々乗船する予定ではなかったが、
出航当日に賭けカードに勝利し、乗船チケットを手にしたことで急遽三等客としてタイタニック号に乗り、アメリカを目指す。
この時カードで負けた人の方が運が良かったとか言ってはいけない
こうした経緯のため、タイタニック号の乗船名簿には名前が記録されていない。
そこで彼がたまたま出逢ったのが、ヒロインであるローズであった。
両親、婚約者といった周囲に縛られ抑圧され支配される人生に嫌気が差した彼女はタイタニック号から投身自殺を図り、
それを咄嗟に食い止めたジャックはローズと交流を重ねる中、彼女の内に秘めた才能や情熱に惹かれていく事になる。
芸術嗜好のローズからも高評価を得る程の画才を発揮したりと評価を高めたジャックは、
ローズの命を助けた礼として、それまで無縁だった上流階級のパーティに誘われた際に快く快諾。
これはローズの母親、そして鉄鋼事業の御曹司にしてローズの婚約者キャルドン・ホックリーがジャックを晒し者にしようと企んだ事だが、
同じパーティに誘われていた実在の女性実業家モリー・ブラウンが二人の意図に気づき、
様々な有形無形の助けをジャックとローズにしてくれたからこそという面はあったとはいえ、
ジャックは抜群のトークスキルで社交界の紳士淑女達からさえ一目置かれるように立ち回り、
逆にローズを上品な一等客とは対照的な三等客の意気揚々なパーティに誘う。
彼の上流階級にも下流階級にも分け隔てなく偏見を持たずに、自分のありのままで接していく自由闊達な生き様は、
それまで束縛され抑圧されていたローズの気風に変化を齎し、彼女に生きる活力を与えていくことになる。
しかし、それを婚約者たるキャルドンが面白く思っている筈が無かった。
自分とのパーティを突っぱねて三等客らとのパーティに出向いたローズについにキャルドンは紳士を装うのもやめ、
自分のものに、思い通りにならない自分の婚約者に罵声を浴びせテーブルをひっくり返す。
そんな船上での激動の男女の恋愛三角関係が過ぎ行く中、
1912年4月14日午後11時40分という運命の時間は、無常にも刻一刻と迫りつつあった……。
+
運命の時(ネタバレ注意)
タイタニック号は氷山に衝突し、沈没する。
船会社社長と船長がタイタニック号の性能をアピールするために無謀な高速航行を行い、
さらに双眼鏡の管理体制が悪く交代時に引き継ぎされなかった事もあり、
肉眼で監視していた見張りが(映画内ではジャックとローズのキスに気を取られて)氷山の発見に遅れ、衝突。
これによって船体に大きな亀裂が発生し、そこからの浸水が始まり、タイタニック号は大きく傾斜。
最終的には衝突から2時間40分後の4月15日2時20分、二つに断裂した船体はほぼ垂直に近い形で完全に沈没した。
加えてタイタニック号の不沈性を過信した杜撰な安全管理により救命胴衣や救命ボートが乗員乗客数より不足しており、
脱出時の混乱やパニック、脱出機会を他の人に譲って船内に留まった者、脱出したは良いが氷点下の海に取り残された者など、
乗員乗客2224人中の1514人が死亡、生還者710人、さらに後遺症によりその後に亡くなった者も多いという、
人類史上未曾有の海難事故となってしまった。
そもそも映画本編自体、タイタニック号と共に失われた幻のダイヤ「碧洋のハート」を探すトレジャーハンターチームが、
タイタニック号から引き上げた金庫の中にあったダイヤを持つ美女の裸婦像=ジャックの描いたローズの裸婦像を発見。
まだ生存していた高齢のローズは、裸婦像発見のニュースを見てチームに連絡を取り、彼女の口から在りし日のタイタニック号の姿が語られる事で、
「単なる好奇心と興味の対象」から「かつて大勢の人の夢や希望、思いを乗せ、そしてそれが失われた場所」へと認識を変えるという内容で、
最初にタイタニック号沈没とローズの生還が明かされた上で、その中で描かれるのがローズとジャックの心の交流なのである。
公開当時はサスペンス扱いVIDEO
今や伝説の感動巨編であるVIDEO
タイタニック号の貨物室で一夜を共にし、「碧洋のハート」を持つローズの裸婦画をスケッチしたジャックであったが、
キャルドンによって「碧洋のハート」窃盗犯の濡れ衣を着せられて拘束、放置された状態でこの沈没に巻き込まれてしまう。
脱出を拒否してジャックのために戻ってきたローズと共に、二人は混乱する船内で多くの人の助けを借り、
また彼女達も出会った多くの人を助け、あるいはその最後を迎える姿を垣間見ながら何とか脱出。
しかし二人がしがみ付いたタイタニック号のドア板は2人分の体重を支えられないと判断したジャックは、ローズをドアに乗せ、自分は海に。
やがて氷点下の海水によって衰弱した彼は、同じように体の感覚がないと泣き言を言い、
もうここで二人で死ぬ運命だと自棄になり、「愛している」と伝え諦めかけるローズにある約束をさせる。
"listen Rose, You're gonna get out of here.
You're gonna go on, and you're gonna make lots of babies,"
(いいね、ローズ。君は助かる。無事助かって、それから沢山の子供を産むんだ)
"And you're gonna watch 'em grow.
You're gonna die an old an old lady warm in her bed.
Not here.Not this night. Not like this.Do you understand me?"
(その子たちを育てて、年を取って死ぬ。温かいベッドの中でね。
ここじゃ死なない。こんな夜に、こんな場所で死ぬわけがないんだ!)
"You must do me this honor. Promise me you'll survive.
That you won't give up, no matter what happens, no matter how hopeless.
Promise me now, Rose, and never let go of that promise."
(……なぁローズ、頼みを聞いてほしい。約束してくれ、生き残るって。
絶対諦めないって。どんなことがあっても、どんなに望みが薄くても。
約束してくれ、ローズ。その約束を守ってくれ。諦めるな)
" I'll never let go, Jack. I'll never let go. I promise."
(───諦めないわジャック……約束する……)
そしてジャックはローズに別れを告げて、涙を流す彼女に看取られながら一人水中に沈んでいった。
生還したローズは救助者名簿を作る際に名前を尋ねられ、あえてローズ・ドーソン を名乗り、生家やキャルドンと決別。
ジャックの未亡人として新天地アメリカで一人自由に新たな人生を踏み出す。
やがてローズはカルバートという苗字の男性と出会い、恋をし、結ばれ、大勢の子供や孫に恵まれ、年を重ね、
ジャックとの約束通り、世界恐慌、第二次世界大戦という動乱の時代を、決して諦めることなく生き抜いてきた……。
そして全てを語り終えたローズは、密かに持ち続けていた思い出の品である「碧洋のハート」を海に捨て、眠りに就く。
再びローズが目を開いた時、そこは蘇ったタイタニック号の船内。
船と共に散った善き乗員乗客の人々に見守られ祝福されながら、ローズはジャックと再会するのであった。
……それが老齢の彼女が未だしばらく続いて行く日々の中で見た一時の幸せな夢であったのか、
はたまた彼女が正に死す時、ジャックの下に旅立った果ての走馬灯にして天国での再会だったのか、
それはこの作品を見た人それぞれが答えを決めるべきなのだろう……。
老いたローズを演じたグロリア女史「そういうのは良いから。このシーンの演技で私は息を止めるべきなのかどうかを訊いてるの」 キャメロン監督「止めてください」
+
ジャックは犠牲になる必要があったのか?
映画が大ヒットするにつれ、ファンの間で「ローズが乗ったドアにジャックが乗れば、二人とも助かったのでは?」という議論が出始める。
実際、ローズが乗せられたドアは成人女性1人が横たわる事が可能で、ジャックと一緒に乗れるスペースだけはある。
ジャックも最初はローズと共にドアへ乗ろうとするも、ドアがひっくり返ってしまったのでローズだけ乗せたのだが……。
この議論は映画公開から何十年も収まる気配が無かった。
そして2023年3月、遂にジェームズ・キャメロン監督自身が「ジャックとローズは生き残れるか?」の検証実験 を行った。
最も生存できた可能性が高いケースでも、ローズとジャックがドアに乗ると、ローズが水に浸るのを避けられない。
ローズのライフジャケットをジャックに着せて、更にジャックが震え続けて体温低下を少しでも食い止めれば可能性はある…という結論に至った。
ただし下記のようにも答えている。
ジャックは生き延びたかもしれないが、不確定要素がたくさんある。
うねりがどのくらいあるか?ボートが辿り着くまでにどれくらい時間がかかるか?
試験用のプールで明るい照明の下で実験するだけでは、恐怖やアドレナリンなど彼らに不利に働くであろう要素をシミュレートするのは不可能だ。
ジャックは今日の私達が実験で知った低体温症の予測は出来なかっただろう。
何が最も生存に効果的かを見極める為に、実験する機会も無かった。
ジャックの生存は、ローズを犠牲にしたかもしれない。
当時の男性には騎士道精神があった。ジャックはローズに恋をしており、自己犠牲を伴う壮大な愛だ。
ローズを危険に晒す事は決して無い。
(上記検証動画の40:21より、「Best case scenario」チャプターから引用)
実際、映画で描かれた範囲の史実のタイタニック号でも、他の乗客をボートに乗せるためあえて船内に残って死を選んだ者、
最後の瞬間まで他の乗客を救ったり、落ち着かせたりすることを優先した結果命を落とした者、
愛する人と離れ離れになることを拒否して船内に残った者、本来生存に適さないはずのアルコール過剰摂取の結果生還した者、
後から見れば非合理的とも言える行動を取っていた人々が数多く描写されている。
ジャックがローズを救って自分を犠牲にした事が愚かなのだとすれば、
彼らもまた他の乗客を無視して愛する人を置き去りに、自分だけボートに飛び乗って助かるべきだったのだろうか?
そもそも必死に生き延びた人達と亡くなった人達とで、どちらが上で下かなどと比べるのは傲慢ではないだろうか?
ジェームズ・キャメロン監督は徹底的な調査に基づいて在りし日のタイタニック号の姿を完全再現し、
一部の実在の登場人物が悪役として描かれた
*1 事こそ批判されたものの、
その映画としての完成度の高さ、素晴らしさは言うまでもなく、
船首でのジャックとローズの抱擁は印象深いシーンとして有名だったり歌手のセリーヌ・ディオン女史による主題歌も相まって、
史上初めて20億ドル以上の興行収益を獲得した映画として、2010年にキャメロン監督自身の作品である『アバター』によって更新されるまで、
長きに亘って
史上最大のヒット映画 としてランキング1位に君臨し続けた。
主題歌「My Heart Will Go On」えんだああああ(ry?それは『ボディガード』だよ VIDEO
タイタニック号は人類史に残る悲劇であり、かつ多くの著名人が乗船していた事で、数々のフィクションの題材になっている。
乗船し亡くなった実在の推理作家ジャック・フットレルが船内で発生した殺人事件に挑む推理小説『タイタニック号の殺人』、
タイタニック号にタイムスリップしてしまった女子大生が自身の生還と事故の阻止を目指して奔走する『タイムスリップ・ミステリー! タイタニック沈没』、
アルセーヌ・ルパンが沈没事故によりタイタニック号から盗み出せなかった財宝を巡るTVSP『
ルパン三世 燃えよ斬鉄剣 』、
無事にニューヨークに到着したタイタニック号の亡霊が現れる映画『
ゴーストバスターズ2 』、
突如として東京上空に出現したタイタニック号の幻影を巡るゲーム版『サイレントメビウス』など、枚挙にいとまがない。
近年ではタイタニック号で相続人が亡くなった事が発端となる英国貴族のお家騒動を描いたドラマ『ダウントン・アビー』が記憶に新しいか。
また、沈没する豪華客船から脱出するSFC用アクション・アドベンチャーゲーム『セプテントリオン』も、
直接の元ネタは映画『ポセイドンアドベンチャー』だが、タイタニック号も大いにモチーフとされている。
特に著名な日本の作品で言えば宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』でもタイタニック号事故について触れられており、
事故当時15歳だった少年時代の宮沢賢治が大勢の人間が死亡したニュースにショックを受けた事が本作の執筆に繋がった他、
タイタニック号唯一の日本人乗客であり生還した細野正文氏の孫である細野晴臣氏が、アニメ版『銀河鉄道の夜』の音楽を担当している。
衝突したのは氷山ではなかった なんて話もあるVIDEO
いえ、氷山にぶっつかって船が沈みましてねVIDEO
本映画自体も日本国内外問わずパロディやオマージュの題材にされることも多い。
代表的な作品を挙げると、日本では
豪華客船…ではなく豪華屋台船が舞台 の『船と氷山』。
『
メタルギアソリッド2 』の主人公である雷電こと『ジャック』と、恋人であるヒロイン『ローズマリー』の名前も本作から。
アメリカでは登場人物全員が親指という怪作『親指タイタニック』等がある。
映画のタイトル弄って『パイパニック』なんて洋モノパロディAVが作られたのは大ヒット洋画のお約束
+
『親指タイタニック』におけるジャック……もといジェイクの顛末
タイトルからしてコメディ感の強い本作では、流石にそのまんまの名前だとマズいと判断したのか、
船はサムタニック号 、ジャックではなく「ジェイク」 に、ローズは「ゼラニュウム」 へ変更されている。
ゼラニュウムとは植物の一種で、Poor-man's rose、貧乏人のバラなんてあんまりな 別名もある。
映画本編も終始ギャグ調で、概ね原作通りに進んでいくのだが、
前述のドアに浮かぶローズのシーンでは、当初はジェイクの方が水に沈みゼラニュウムは悠々と肘枕で寝っ転がっていた所を、
逆にゼラニュウムを水に落としてジェイクがドアで寝っ転がる という非道っぷりを見せ付ける。
救命ボートに乗せてもらおうとするが満員と断られてしまうものの、
「良いアイディアがあるぞ!」と
ギャグ補正 を最大限活用し、乗客全員を山積みにして乗り切った。
戦艦扶桑もこれにはビックリ
なお、ジェイクとゼラニュウムは翌日に別れてしまった模様。
更に碧洋のハートも、話し疲れて寝てしまったゼラニュウムの隙を突いて、テレビ局のスタッフに盗まれてしまった後にエンドクレジット。
トドメと言わんばかりにスタッフロールでは名曲「My Heart Will Go On」が盛大に音程外しされており、
タイタニックファンが思わず「
泣けるぜ… 」と呟きたくなる一作となっている。
また、奇しくも映画公開と同じ1997年に放送された
アニメ版ポケモン 第15話「サントアンヌごうのたたかい!」では、
豪華客船サントアンヌ号が嵐により転覆、無責任な船長が乗客を置き去りに脱出した結果サトシ達が沈没に巻き込まれてしまうという、
タイタニック号や映画『タイタニック』を連想させるストーリーとなっている。
ただし放送日は7月8日、映画公開は12月19日(日本は20日)のため、これについては完全にたまたま、偶然の一致に過ぎないようだ。
逆さまになった船内から脱出すべく機関室を目指すあたり、『ポセイドン・アドベンチャー』『セプテントリオン』の影響も見られる。
その他、タイタニック号そのものが船会社による保険金詐欺だったのではないかといった陰謀論も多く語られている。
*2
個人的には単なる盛大なガバ だったと思う
なお、この映画によりタイタニック号オタクとして知名度が高まったキャメロン監督は、
ベンチャー企業オーシャンゲート社の実験的潜水艇タイタン号によるタイタニック号調査ツアーに誘われるも、
そのあまりにも杜撰な運用計画を聞いて「まるでタイタニックそのものだ」と感じて乗船を辞退。
結果、2023年に発生した
タイタン号の装甲が水圧に負けて爆縮した事による乗員全員圧死という大事故 を回避する事ができた……
という皮肉なエピソードがあったりする。
*3
(以上、Wikipedia及びピクシブ百科事典より引用・改変)
日本では、2023年2月に愛知県の「イオンシネマ岡崎」のTwitter(現・X)の公式アカウントが、
「2/17(金)~ 2/22(水)
炊いた肉 レイトショーは最・大・スクリーンをご用意しておりますよ!!」と
誤ツイート をしてしまい、
「全米が泣いた」ならぬ「全米が炊いた」とネタにされ、後日岡崎店は誤ツイートの件を謝罪したものの、
その際に「当館では炊いたお肉はご用意しておりません。タイタニックを上映しております」とした為か、
こちらもこちらで返信欄には炊飯器や圧力鍋などで炊かれた肉の写真が投稿されるなど、やっぱりネタにされた。
+
ゲーム作品における『タイタニック』(ただし海賊版)
そんな超大作の人気にあやかりたかったのか、中華製海賊版ゲームが複数本製作されている。
そもそも『タイタニック』が97年製作と既に初代PSの時代だが、大半はファミコン(NES)ソフト。
しかも、うち1作のタイトルは『Tit
e
nic』と
パチモン感 が更に増している。
いずれも
人気版権を無理やり ゲームに落とし込んだ作品 にありがちな、大なり小なり原作設定無視のゲームなのだが、特に『Titenic』は、
(ファミコンの色数制限の関係で)上半身裸にボディペイント、構えもどこか
ある主人公に似ている 「ジャック」か、
柔の拳を構える 「ローズ」を使い、
船内をうろつく
筋肉モリモリ、マッチョマンの半裸サングラス や狂ったように得物を振り回す老婆やコック等を拳でねじ伏せ、流氷を渡り、
船の端で待つ紫のスーツの謎紳士(多分ローズの婚約者のキャルドンなのだろうがこの男、あまりにも
波紋使いの見た目をしているッ! )を倒す、
そして
倒しても結局タイタニックは沈む という、キャメロン監督が見たら卒倒しそうな内容となっている。
いやまあ映画後半はローズの婚約者からの妨害を切り抜けたりとかアクションシーンとかキャメロン監督お得意のパニック映画っぽいノリだけどさ
ちなみにジャックの戦闘能力については、海に投げ出された際にローズにしがみ付いた男性を引き剥がすシーンがある他、
劇場公開版ではカットされたシーンではあるものの、水没しつつあるタイタニック号船内で、
キャルドンのボディガードを務めるスパイサー・ラブジョイと交戦、拳銃装備の彼をタイイチのステゴロで撃破しているため原作通りである。
……って言って良いのかなあこれ
『Titenic』プレイ動画VIDEO
「元FBIの私に勝てるものか」「俺だってディカプリオだ」VIDEO
一方、もう一作の横スクロールアクション版『TITANIC』は、2005年発売という事もあってか『Titenic』に比べるとかなり原作に忠実に作られており、
氷山に激突して刻一刻と沈みゆくタイタニック号から、ジャックとローズを操作して脱出を目指すアクションゲームである。
映画内での二人の思い出の場所となった船倉の自動車からスタートし、衝突の衝撃で破損した設備からの放電や浸水、吹き出す蒸気、
落下物などを掻い潜りながら、ハート(救命浮き輪)と碧洋のハート(残機。ステージ内配置の他、浮き輪25個で1個獲得)を集めつつ、
最下層から脱出を目指してタイタニック号船内を駆け抜けていく。
途中にある強制スクロールステージでは下から押し寄せてくる海水を避けてひたすら上に向かって登っていったり、
浸水した船内を泳いでいくステージがあったり、客室エリアは迷路のように入り組んでいて各部屋を探索しなければならなかったり、
船の外壁に吊るされた救命ボートを渡って進んでいくなどのギミックも豊富で、
ドット絵 で再現された船内や乗員乗客のクオリティも高く、
さらに進行に伴い互いに励まし合うジャックとローズの会話デモが入ったりと、存外に凝った内容となっている。
回転しながら空中を浮遊して襲い掛かってくる斧とか、北大西洋を泳いで襲い掛かってくるサメや亀やクラゲを回避する水中面とか、ちょっと怪しい部分もある
そして無事にクリアすれば
救命ボートに辿り着いて生還するハッピーエンドを迎える 点でも、
海賊版ながら 立派に『タイタニック』のゲーム化作品と言えるだろう。
ローズの待機モーションが指笛だったり芸が細かいVIDEO
原作映画のストーリーを一応 再現したRPGとなっている海賊版FC用ソフト『Titanic 1912』なども存在している。
氷山との衝突直後、ローズと共に三等船室区画に閉じ込められたジャックが、他の乗客を救いつつ二人で生還するために奮闘するという内容で、
船内に侵入した巨大昆虫や猛獣や魔術師と死闘を繰り広げつつ 、複雑に入り組んだタイタニック号を探索。
最後にはローズを誘拐し潜水艦で脱出しようとするキャルドンとの一騎討ちに挑む事になる。沈没原因、このモンスター共じゃないのかなぁ
その他、映画に合わせて前述の『セプテントリオン』の海外版タイトル『S.O.S.』をコピーし、
『S.O.S.-TITANIC』と題して発売した南米海賊版のSNES用ソフトも確認されている。
"I'm the king of the world!"
(世界は俺の物だ!)
MUGENにおけるジャック・ドーソン
Exclamation_Question氏によるものが存在していたが、現在は入手不可。
ドットは台湾でリリースされた上記の『Titenic』のものを拡大している。
これをジャックとして扱っていいのかはさておいて
WinMUGEN用、
MUGEN1.0以降 用のファイルが同梱されており、使用の際はdefファイルを選んで登録する形になっている。
操作方法はシンプルな2ボタン方式で、パンチやキック、ダッシュからのアッパーなど、
同ゲームの技が一通り搭載されている他、いくつかのアレンジも施されている。
ちなみに氏はローズも製作していた。
"Winning that ticket, Rose,
was the best thing that ever happened to me…it brought me to you."
(この船の切符を手に入れたのは、
人生最高の幸運だった!君に逢えたから…)
出場大会
プレイヤー操作
*1
ウィリアム・マードック一等航海士など。
映画内でのマードック航海士は真っ先に脱出しようとする船会社オーナーを唖然としながらも救命ボートに乗せて脱出させた他、
上流階級の乗客の脱出を個人的に融通、その対価として一方的に金銭を渡されるも「持っていても意味が無い(≒自分は生還できない)」と突き返し、
最後にはパニックを起こした乗客を制止するため威嚇射撃を行い、結果、乗客を誤射した事で自殺する人物として描かれている。
これはマードック航海士が、沈没最初期で乗客の危機感が薄く誰も救命ボートに乗りたがらなかったため、
やむなく一等船室の乗客数名だけを乗せて最初の救命ボートを降ろした事が、長らく「上流階級を優先的に逃がした」と誤解されていた事と、
実際にマードック航海士が乗客を制止するため威嚇射撃を行った乗組員の中の一人であり、
かつ威嚇射撃を行っていた士官らしき人物が誰かを誤射した後に自殺したという目撃証言があったため、
「乗客を誤射して自殺した士官はマードック航海士ではないか」という疑惑がかけられていた事を受けての描写だったのだと思われる。
しかし史実でのマードック航海士は、最後まで職務に忠実に一人でも多くの乗客を脱出させようと奮闘した結果として亡くなっており、
出身地では彼の名を冠した奨学基金まで設立されていた事もあって、遺族や関係者から映画内での扱いに抗議が殺到してしまった。
これについてはジェームズ・キャメロン監督も「配慮が足りなかった」と謝罪のコメントを発表している。
また、マードック航海士とは真逆だが、亡くなった客室乗務員ジョセフ・ドーソン氏の墓碑銘が「J.ドーソン」であったため、
これをジャックの墓だと思い込んで聖地扱いして参拝しにくるファンも後を絶たないとか。
そもそも映画内でも乗客名簿に載ってない謎の人物って言われてるでしょ!
本項目読者におかれても、あくまで映画はフィクションであり、実際にタイタニック号にいた人々の真実ではない事を留意されたし。
*2
瓜二つの姉妹船オリンピック号が前年に事故を起こして既に損傷しており、その修繕費が高額だったため、
新造船のタイタニック号と入れ替えた上で沈める事で、修繕せずに保険金をせしめたのではないかというもの。
当たり前の話だが、
こんな大事故を引き起こした方が高くつく 事は言うまでもない。
+
タイタニック沈没の真実
実はタイタニック号は氷山に激突して沈没したわけではない。
事故の数年前、ロシアで発生したツングースカ大爆発の跡地を調査したアメリカ合衆国はそこで未知の宇宙船を発見。
これを大西洋を経由して密かにアメリカに持ち帰るために建造されたのが、豪華客船タイタニック号だったのだ。
しかし運搬中、宇宙船の動力装置である原子炉が何らかの原因で暴走、爆発を起こした事でタイタニック号は沈没した。
そして今もなお海底に沈んだタイタニック号の船内では宇宙船が活動を続けて放射能を撒き散らしており、
さらに船内にはエイリアンの蛹が至る所に散らばっていて、再浮上の時を今か今かと待っている……。
……というのは1985年にアメリカ海軍が海底でタイタニック号の残骸を発見、タイタニックブームが巻き起こった当時、
ムーの出版元である 学習研究社から発売されたゲーム『タイタニックミステリー 蒼の戦慄』で提唱された説である。
本作はスポンサーやマスコミの対応をしつつ資金をやりくりしながらタイタニック船内を探索、サルベージを目指すゲームなのだが、
これらの真相を突き止めないまま浮上させてしまうと宇宙船の動力が暴走、核爆発を起こして全滅してしまうのであった。
まあそれ以前にスポンサーがブチギレて主人公を詐欺罪で告訴するバッドエンドになる可能性の方が遥かに高いけど
もちろんこれはトンデモ説めいた陰謀論に過ぎなかったのだが、実はこのタイタニック号を発見したアメリカ海軍の調査というのは、
そもそもが消息を絶った原子力潜水艦スレッシャー号およびスコーピオン号を捜索する極秘任務 のカモフラージュであり、
2008年に発見者のロバート・バラード氏によってこの事情が公表され、別の意味で陰謀論的な真相があった事が確定してしまった。
陰謀論はフィクションとして楽しもうね
なお事故を受けて姉船オリンピック号は艤装が見直され、妹船ブリタニック号もまた設計が変更された。
第一次世界大戦が勃発するとブリタニック号は病院船として運用された末、機雷と接触して沈没。
一方のオリンピック号も軍事輸送船として運用されながら、不発魚雷を平然と跳ね除けて航行を続けたり、
Uボートを体当たりで撃沈したことで大戦中唯一軍艦を撃破した商船となるなどの武勇伝を残しながら、
終戦後は客船業務に復帰、「Old Reliable(頼もしいおばあちゃん)」 として愛されながら24年の生涯を勤め上げ、
オリンピック級客船は決して沈むことのない不沈船である事を証明、妹達の汚名を返上する事に成功している。
その後は解体された際に内装を買い取られ、邸宅やホテル、レストランとして、映画『タイタニック』の影響もあり大人気を博した。
タイタニック号事故当時、救助に向かいながらも間に合わなかったオリンピック号の心境を思えば、せめてもの救いだと言えるだろう。
*3
実験的潜水艇と言えば聞こえは良く、また厳密な意味では間違っていないのだが、
その実態はベンチャー企業の社長が既存の潜水艇開発のノウハウを無視して独自に開発した機体で、
設計から素材からメンテナンスから、とにかく
国際的な潜水艇の基準を一切満たしていない自称潜水艇 に過ぎず、
当然商業航行の許可が降りなかったため「事故のリスクを許容した乗員による潜水実験」という名目で運用していたというもの。
事故後に操縦装置が市販のゲームコントローラー(Logicool製ワイアレスコントローラー「F710」、30ドル)である事ばかり揶揄されたが、
潜水艇の操縦にゲームコントローラーを採用するのは理に適っているので、それ自体は何の問題も無かったのが皮肉な話。
むしろ他が全て問題
この稚拙な構造と運用故に度重なる潜水によって金属疲労が蓄積、断裂の兆候が確認されていたにも拘らず、
オーナーの「冒険に危険はつきもの」「安全が欲しいならベッドから出なければ良い」という方針の下、
さらなる潜水を繰り返した事で、とうとう水圧に耐えきれなくなった装甲が一瞬の内に爆縮、タイタン号は圧壊してしまった。
性能を過信し、利益を優先し、様々な警告を無視し続けた結果の、本来なら回避できたはずの大惨事であったという点も含め、
「まるでタイタニックそのものだ」というジェームズ・キャメロン監督の感想は的を得ていたと言える。
ジェームズ・キャメロン監督もこの事故でタイタン号に乗船していた友人を亡くしているのだが、
自身も潜水艇を設計した経験からタイタン号の構造材の組み合わせを「聞いたこともない」と訝しみ乗船を辞退したものの、
「きっと私より賢い人が作ったのだろう」と考えて強く警鐘を鳴らさなかったことを、深く後悔している。
余談ながら犠牲となったタイタン号のオーナーの妻は、映画にも登場するメイシーズ百貨店経営者イジドー、アイダ・ストラウス夫妻の
曾曾孫 、
つまりタイタニック号被害者遺族であり、奇しくも世代を越えてタイタニック号に人生を狂わされる結果となってしまった。
また詳細はここでは語らないが、実際にタイタニック号に施されていた安全対策は本当に当時としては規格外に高度な物であり、
氷山との衝突までに行われていた実際の運用も、当時の海運業界の常識からすれば特におかしいとは言えない物が殆どだった。
よく問題点として挙げられる救命ボートの数も業界の標準はきちんと上回っており、
そもそも当時は「大型船舶は沈没までにかなりの時間がかかり、ボートは救助に来た船に移乗する為の物」という認識が一般的。
事故発生後には「沈没まで数時間も無い」という前代未聞の緊急事態に対処できずに被害が拡大してしまったが、
それでも殆どの乗員達は文字通り命を懸けて奮闘し、その成果と過ち双方が後の人々の貴重な財産となっているのである。
実際、タイタニック号の事故を教訓として新たに設けられた、あるいは内容が見直された海運業界のルールは多い。
安全規則とは、先人の血で書かれた文字である。
最終更新:2026年05月01日 21:51