ブレード



 出身国:アメリカ
 身長:192cm
 体重:125kg
 血液型:B
 誕生日:8月3日
 好きな物:ポップコーン
 嫌いな物:信念のない奴

ハリウッド実写映画『STREET FIGHTER』に登場するシャドルー軍の強化兵士の一人。
厳密には、その映画を原作としたアーケード格闘ゲーム『ストリートファイター ザ・ムービー』に登場するキャラクター。
ウォーザードのボスキャラのブレイドと物凄く紛らわしいが、表記は一貫して「ブレード」と「ブレイド」で区別されている(飛竜飛龍みたいだ)。
あとテッカマンでは無い。

映画におけるバイソン将軍オァーなボクサーではなく総帥の事)配下のマスクをした兵士団の一人であり、
映画では「バイソントルーパーズ(Bison Troopers)」と総称されている。
ゲーム版『ザ・ムービー』でブレードという個別名と独自の設定が追加され、彼の他に色違いの隠しキャラが3人存在している(後述)。
なお、家庭版(という名の別物)にあたる『ストリートファイター リアルバトル オン フィルム』の方では、
ムービーバトルモードの道中で映画のシャドルー兵士団の画像は出るものの、残念ながらプレイヤーとしては登場していない。


 ブレードという名の通り、手足に仕込んだ刃を使って戦うキャラクター。
 ナイフを投げ付ける飛び道具「アサシンダガー」や、足から刃を繰り出す「ダガーキック」等の技を持つ。
 キャプテン・サワダと同じく本家『ストII』には登場していないキャラクターで、
 映画同様に全身を戦闘スーツで覆っていて頭には仮面を付けているため、
 『ストリートファイター』シリーズのキャラクターとしては外見的にかなり異質な雰囲気を放っていた。

ブレードの正体はエンディングで明らかになり、実は「ガンロックという人物が変装してシャドルーに潜入している」という設定で、
スパイ任務を終えた後はレスラーに戻る事を宣言している。
このガンロックとは実は『Saturday Night Slam Masters(海外版マッスルボマー)』におけるラッキー・コルトの海外名。
……が、映画はもちろん実際のゲーム中のブレードの挙動や技にはマッスルボマー関連のネタは一切出てこない。一体何だったんだろうか。

なお、エンディングでの記述からガンロックが「ガイル大佐の兄弟」と言われる事もあるが、
原文の「HIS BROTHER GUILE」は「同志」とも解釈出来るため、必ずしも血の繋がりがあるとは限らないのかもしれない。
ちなみに海外版『SNSM』でのガンロックは「ガイルの親戚もしくは関係者(原文:Related)」という設定であり、
元々の日本版『マッスルボマー』ではコルトがガイルと関係があるのかどうかも語られていない(姿は似ているが)。

+ その後の展開
『ザ・ムービー』にしか登場していないブレード達は「あの実写ゲームのみの独自設定」という認識で長年忘れられていたが、
それから時を経て2016年、『ストリートファイターV』の公式サイト内「シャドルー格闘家研究所」のキャラ図鑑062~065にて、
なんとブレード達4人が紹介され、遂にシリーズ本編の設定に組み込まれた
(ただし、設定が出来ただけで『V』に出演したわけではない)。

『V』の新設定ではシャドルー北米支部の戦闘員「シャドルー・トルーパーズ」の一員で、
中級シャドルー兵と同じくらいの偉さ。ベガの身辺警護を行う戦闘員。
その中級シャドルー兵というのはベガからサイコパワーを受け取る受信機を装備し、
基地内の警備や、四天王に同行し海外での作戦に参加する事を任務とする。
サイコパワーの影響か、皆になっている。
なんと下級兵の時点からサイコクラッシャー(仮)を使えるらしい
(といっても隙だらけだそうだが……)。
なお、親衛隊(ドールズ)との任務の兼ね合いはどうなのかという所の説明は無い。
親衛隊の方は名前に反して外に出てる事が多いので、実際の警備担当は彼らなのだろう。

ブレードは体中に仕込んだ刃物による見事なナイフ捌きだけでなく、
サンセットスプラッシュ投げ技やレッグクラッカー鋭い浴びせ蹴りを放つなど、
器用な奴である事が紹介されている。
また上記の正体設定を受けてか、ブレードの出身国・身長・体重・好きなもの(アメリカ・192cm・125kg・ポップコーン)
はご丁寧にも全てラッキー・コルトと同じものになっており、
キャラ図鑑を担当するシャドルーのナカヤマ隊員から「ん、なんかちょっと怪しいな...!」と太字で怪しまれている。
投げ技や鋭い浴びせ蹴りも『マッスルボマー』でコルトが用いる必殺技の事であると思われ、
『ザ・ムービー』のゲーム中でブレードが用いる必殺技にはそのような技は存在しない
(コマンド投げの「ネックハンギングツリー」は絞め技、蹴り技の「エアダガーキック」は急降下飛び蹴りである)。

+ ブレード以外の面々
アーケードゲーム『ストリートファイター ザ・ムービー』では彼ら兵士団の内、
「Blade(ブレード)」「Arkane(アーケイン)」「Khyber(カイバー)」「F7(エフセブン)」といった、
外見が色以外同じ性能だけそれぞれ違う兵士達がプレイヤーキャラクターとして登場した
(なお映画版の方に登場するのは全員赤い兵士のみである)。
ゲーム版で彼ら全員を演じたのは、本作の開発スタッフの一人であるアラン・ヌーン(Alan Noon)氏。

ブレードはその名の通り手足に隠した刃で戦う赤鎧戦闘員
アーケインはワープと手足伸縮技を使える青鎧戦闘員
カイバーは火炎放射(放射器ではなく自分で吐く)を使う黄鎧戦闘員
F7は以上3人の技が全て使える黒鎧戦闘員である。

この内ブレード以外は隠しキャラ。隠しキャラはこいつら3人のみだが誰得なのだろうか…
一説に、このゲームではダルシムがプレイヤーキャラではない(映画でのダルシムは科学者)ので、
その代わりのポジションのキャラとして炎とワープと手足伸縮のキャラを入れたとも言われている。
隠しキャラの3人のエンディングは、ブレードのエンディングをそのまま流用でブレードのその後が語られるので、
他の面々は一切正体不明である。

ゲーム『ザ・ムービー』での見た目は4人全員とも単なる色違いだったが、
上記の通り『V』のキャラ図鑑では「シャドルー・トルーパーズ」としての新設定が追加された事に伴い、
4人それぞれのキャラクターデザインが新たに描き起こされて外見が差別化され、独自のプロフィールも追加されている。
+ 他のメンバーの『V』版プロフィール

アーケイン



 身長:188cm
 体重:92kg
 血液型:A
 誕生日:5月26日
 出身国:ポーランド
 好きな物:油彩
 嫌いな物:熱い飲み物
腕に仕込まれた超音波振動装置により殺傷能力は低いがイナズマを発生させる事が出来る。
また同装置でテレポートも出来るらしい。

カイバー



 身長:191cm
 体重:176kg
 血液型:AB
 誕生日:10月2日
 出身国:アメリカ
 好きな物:炎 ガソリン
 嫌いな物:燃えないもの
重量級の突撃兵。炎で全てを焼き尽くすちょっと危険な奴。
両腕から強烈な火炎放射を行い、隠し武器として口からも炎を吐けるようになっている。
気性が荒く、気に入らないものは燃やしてしまおうという困った性格。

F7



 身長:198cm
 体重:97kg
 血液型:A
 誕生日:1月23日
 出身国:アメリカ
 好きな物:ベガ様 規律
 嫌いな物:意思の弱い奴ら
シャドルー・トルーパーズのリーダーで上級兵クラス。
超電磁スタンロッドを操り華麗に敵を倒す。
テレポート、隠しナイフ、火炎放射とトルーパーズが使える技は全て使用可能というチートキャラクター。
規律や上下関係に厳しいので周りから恐れられている。


MUGENにおけるブレード

+ Maniac1075氏製作
  • Maniac1075氏製作
Smoke氏のバイソン将軍のガワ変え改変キャラで、使う技はブレードの本来の技……ではなくバイソン将軍と共通。
つまり一般戦闘員のコスチュームを着たバイソン将軍に近い。
サイコクラッシャーやヘッドプレスで戦うので、動かしてみるとよく分かる。
ストーリー動画などでベガの量産型代替ボディという事にして起用出来るかも。
デフォルトAIも搭載されている。

+ The Red Cloak氏製作 FPS Bison Trooper
  • D, The Red Cloak氏製作 FPS Bison Trooper
上記のシャドルー兵士達のグラフィックを用いた兵士達。
総称としては「Bison Trooper」*1
兵士達の個人名はFreeman」「Shephard」「Calhoun」「Jack」「MLP」「Black Ops VOX」になっており、
ブレード達とはまた別の兵士達であるらしい。使う技もブレード達とは微妙に違う。
取り敢えず炎を吐く奴と手が伸びる奴はいないのでカイバー、アーケイン、F7とは別人なのは確か。
それぞれ声が違い、MLPは女の子の声で中々可愛い。服装は変わらないが中身を想像して楽しもう。

基本技はカプコン格ゲーで一般的な6ボタン方式だが、何故かしゃがみ攻撃のみ4ボタン方式。操作しづらい。
必殺技は概ね全員共通だが、選んだキャラによって変わるものもある。

必殺技
236+弱P Freeman(aで選択、赤) ナイフを投げる。
Shephard(bで選択、緑) ナイフを投げる。
Calhoun(cで選択、青) ハンドガンで銃撃。
Jack(xで選択、カーキ色) 前方広範囲に電撃を繰り出す。
MLP(yで選択、紫色) 前方にドリルっぽい衝撃波を繰り出す。
空中で236+弱P Jack(xで選択、カーキ色)のみ 斜め下に電撃弾を発射。本人は反動で後方に飛ぶ。
236+中P ハンドガンで銃撃。
236+強P ハンドガンで銃撃。転倒効果あり。ゲージを少し消費。
236+弱K 靴に仕込んだ刃物を出しながら前蹴り。
236+中K 意味不明なポーズ*2で足の裏の刃物を繰り出す対空技。
214+中P スタンガンを繰り出して攻撃。
空中で236+弱K 斜め下に急降下しながらナイフキック。転倒効果あり。
高度制限がないため超低空で出せるが、しゃがみガード可能。
超必殺技
236236+弱P
1ゲージ消費
Freeman(aで選択、赤) 単発のロケットランチャー。
Shephard(bで選択、緑) 魂斗羅風5方向ショット。
Calhoun(cで選択、青) マシンガン連射。
Jack(xで選択、カーキ色) 巨大な火球を斜め上に飛ばす。
弾速は遅く、相手に重なり続けている時間が長いほどヒット数が上がる。
MLP(yで選択、紫色) 体の周囲を光球が回転する。弾を撃たないウロボロス
236236+中P
3ゲージ消費
コマンド投げ。間合いは狭い。
236236+弱/中K
1.5ゲージ消費
ニーキックで打ち上げ、ハイキックで追撃。攻撃範囲の狭さがネック。

「Black Ops VOX」は全員の技を搭載した万能タイプで、ぶっちゃけこいつ一人いればいいよねという状態。
リーダー格などに使用出来るかもしれない。
AIは搭載されていない。

出場大会



*1
ディスプレイネームは誰を選んでも「FPS Bison Trooper」なのだが、この「FPS」が何を意味するのかよく分からない。
格ゲーって「ファーストパーソンシューティング」ではないと思うのだが……。

*2
『キャプテン翼』のスカイラブハリケーンのカタパルト側と言うと分かるだろうか。
こんな姿勢を取られたらつい反射的に飛び込んでしまう日本の一部のサッカー少年達にのみ絶大な効果を持つと思われるが、
シャドルーは一体誰と戦う事を想定して全戦闘員にこの技を仕込んでいるのか。
映画公開当時はともかく、今スカイラブハリケーンって言われても知らない人も多いだろう……と思いきや、
2018年にリメイクアニメが放映され、さらに2020年にはゲーム『Rise of New Campions』が発売されて、スカイラブハリケーンが大活躍。
これて少しは知名度も上がっただろうか。


最終更新:2023年11月24日 22:07