ガンダム・バルバトス


火星の大地に立つ白き狩人

  • 型番:ASW-G-08
  • 頭頂高:18.0m(第1~第5形態)→18.8m(第5形態地上戦仕様以降)
  • 重量:28.5t(第4形態)→30.5t(第6形態)
  • 動力:エイハブ・リアクター×2
  • 採用フレーム:ガンダム・フレーム
  • 武装:メイス、ガントレット、300mm滑腔砲、ワイヤークロー、太刀、迫撃砲、機関砲、大型特殊メイス
  • 搭乗者:三日月・オーガス

+ 派生形態スペック
  • ガンダムバルバトスルプス
    • 採用フレーム:ガンダム・フレーム
    • 型番:ASW-G-08
    • 頭頂高:19.0m
    • 重量:31.2t
    • 武装:ソードメイス、ツインメイス、太刀、腕部ロケット砲、腕部200mm砲、大型レールガン

  • ガンダムバルバトスルプスレクス
    • 採用フレーム:ガンダム・フレーム
    • 型番:ASW-G-08
    • 頭頂高:19.0m
    • 重量:32.1t
    • 武装:超大型メイス、テイルブレード、両腕レクスネイル、ヒールバンカー、200mm砲

(参考資料:『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ メカニック&ワールド 弐』)

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する主役機で、ガンダム・フレーム八号機。
ガンダム・フレームと呼ばれる72機建造されたモビルスーツの内の一体で、機体名の由来はソロモン72の内の悪魔。
MUGEN的にはコイツと一緒であり、その容赦の無い戦いぶりからしばしばネタにされる事も。
デザインを務めたのは、『蒼穹のファフナー』や『機動戦士ガンダム00』でスローネ系列機のデザインを手掛けた鷲尾直広氏。
兄弟機であるガンダム・バエルやガンダム・グシオンリベイク、ハシュマルも鷲尾氏がデザインした。
その『00』とは「天使の名を持つガンダム」と「悪魔の名を持つガンダム」で真逆のモチーフとなっており、
劇中では「天から舞い降りる天使(エクシア)」に対して「土煙から現れる悪魔(バルバトス)」など意図的に対にされているらしき演出もあった。

厄祭戦後、火星の砂漠地帯に約300年間放置されていた本機を発見したマルバ・アーケイが、
民間警備会社CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)の基地施設の動力源として地下格納庫に死蔵していたが、
治安維持組織ギャラルホルンのCGS襲撃に際してCGSの少年兵だった三日月・オーガス(CV: 河西健吾 )が乗り込み、
以後はCGSを乗っ取った少年兵達の武装組織「鉄華団」のメイン戦力として活躍した。

本機は操縦に「阿頼耶識(あらやしき)システム」という神経接続型のマン・マシーン・インターフェイスを使用している。
これは脊髄部に埋め込んだインプラントによって操縦席の端子に直接接続し、ナノマシンを介しパイロットの脳神経と機体を直結するもので、
ギャラルホルンが非人道的であるとして禁止してしまった事もあり、物語の舞台となる時代には技術的にほぼ失伝してしまっている。
しかし、火星圏のような辺境域では「直観的に動かせるので、訓練時間が少なくても戦力化が容易」という点に目を付けた不心得者が、
ナノマシンの定着しやすい少年期の孤児に無理やり違法な手術で阿頼耶識を埋め込んで一か八かに賭けるという、正に非人道的行為を働き、
多数の不適合による廃人を生みながらも細々と劣化した技術が継承され続けていた。
三日月・オーガスはこの分の悪い賭けに三度成功した強運の持ち主であり、現状彼以外にバルバトスは操縦出来ない。
尤も、その彼でさえ激戦の中でバルバトスとの阿頼耶識のリミッターを解除する度、その代償として脳神経に多大な負荷がかかってしまい、
物語終盤にはコックピットでバルバトスと接続している時以外はほぼ自力で動けない程の重篤な麻痺を抱える事になっていく*1
なお、三日月はこの状態でヒロインのアトラと子作りして見事命中させてしまった事から「すげえよミカは…」と尊敬される一方、
バルバトスには「移動式ラブホ」「ホテル・バルバトス」といった不名誉なあだ名が生えてしまった

『鉄血』世界のMSはナノラミネートアーマーという鉄壁の対ビーム性と物理的にも非常に強固な防御力を備えた装甲を持っており、
華々しいビーム兵器など皆無で只管実弾兵器と鈍器で殴り合う泥臭い戦いが繰り広げられるのが特徴である
(なぜこんな装甲が標準装備されているか等の設定周りはハシュマルの項目も参照の事)。
特にバルバトスは初登場時から巨大なメイスで敵MSを圧壊し、緊急時には打撃部に仕込んだパイルバンカーで刺殺するという、
本作を象徴するような戦い方を披露しており、以後も巨大なレンチを振り回したりしている。
木星圏を支配する反社組織複合企業「テイワズ」から受領したMS用の太刀を使用した際は、
重量任せに振り回すのとは違う運用法に戸惑う場面もあったが、取り扱いに慣れて以降はコックピットに刺突を決めるなど、
基本的に戦い方に躊躇も容赦も無い。
勿論、恵まれない境遇にある彼らには戦場で敵に情けをかけられる程の余裕も、
人の世でそうした戦い方を無軌道に続ければやがて何処に行きつくか、という知識も無かったのだが……。

ガンダム・フレーム採用機の中でも汎用性を重視した調整がなされており、各種兵装を換装する事で様々な環境に適応できるポテンシャルを秘めている。
劇中でも敵の装備をぶん取ったり新装備を受領したりして、様々な形態を披露している。
と言っても、本編では鉄華団の懐事情もあってストライクガンダムやガンダムF90のような「状況に応じて換装」という要素は少なく、
単に「より良いパーツが手に入ったので交換」というスタンスを主として運用されており、機体自体も戦闘を重ねる毎に改造を重ね、
より三日月のポテンシャルを発揮できる強化型の「バルバトスルプス」や「バルバトスルプスレクス」へと発展していった。
特に最終形態のルプスレクスは、大型の爪や撃破したハシュマルの尻尾に搭載されていた超硬ワイヤーブレード(テイルブレード)等が追加された事で、
半ば人型から逸脱したデザインになっており、それを自在に操る姿は「狼王」の名に相応しい野性的な物になっている。

+ 各形態の簡単な紹介
  • 第1形態
劇中で初めて登場した姿。
肩装甲は無くフレーム部分が剝き出しになっており、左腕にはガントレットが装着されている。武器はメイス*2のみ。

  • 第1.5形態
鹵獲したグレイズの肩装甲を左肩に装着した姿(メイン画像参照)。クランク・ゼントとの決闘の際にはこの姿で戦った。

  • 第2形態
グレイズの肩装甲を右肩にも装着し、色をバルバトスに合うように白とブルーのツートンに合わせた姿。
ここから武器に滑腔砲を加えている。

  • 第3形態
ガエリオの乗るシュヴァルベ・グレイズのワイヤークローを奪い、失ったガントレットの代わりに装着した姿。
この形態までは鉄華団に合流したCGSの整備兵(MSの整備経験殆ど無し)主導による戦地改修であり、
徐々に基本性能によるフォローが難しくなってきている事が交戦時に窺える。

  • 第4形態
テイワズからの支援により、同社の技術者達による大規模改修を行った形態。
性能の改善の他、外見は厄災戦当時の姿を再現している。
単に「バルバトス」と言うと大抵この形態を指す。

  • 第5形態
ガエリオ戦に備えてリアクティブアーマーを胴体に装着、腰部にはシュヴァルベ・グレイズの高機動ブースターを装備。
さらに腕部に迫撃砲を追加搭載した。

  • 第5形態地上戦仕様
脚部をハイヒール仕様に変えた。リアクティブアーマーは損失し、高機動ブースターも取り外されている。
今まで使用していたメイスはスペア含めて使い切ってしまい、新たにレンチメイスが加わった。

  • 第6形態
両肩と胴体部にグレイズリッターの装甲を装着。武器のレンチメイスも相まって重装備となった。


+ パイロットである三日月・オーガスについて
「ねぇ、次はどうすればいい? オルガ」

CGSに所属する少年兵であり、後の鉄華団の切り込み隊長を担う。
幼い頃に両親と死別しストリートチルドレンとして育っており、栄養状態が良くなかった所為もあってか小柄な体格だが、
少年兵として訓練されていた事もあり見た目に不釣り合いな程に鍛え上げられている。
学校にも通っていないため、当初は文字の読み書きが出来ず、護衛対象であったクーデリア・藍那・バーンスタインから読み書きを教わっている。
意外にも勉強それ自体は嫌いではないらしく、将来は農業に関する勉強をしてみたいという夢もあったようだ。
ポケットに火星ヤシ(おそらく火星産のデーツ)を常備しており、暇さえあればポリポリ口にしている。若干偏食気味。

寡黙かつ敵対する者には一切の容赦をしないという苛烈な性格だが、意外と情に厚い一面もあり、
兄弟分であるオルガ・イツカや、女友達であるアトラ・ミクスタといった近しい者が傷付けられた際には静かな怒りを示すほどである
後者に至っては相手が新入団員であるにも拘らず腕を折ろうとした程)。
冷静に見えて一度怒ると自身を抑えられない部分もあり、初対面で誤解から絞殺されかけたギャラルホルンのガエリオ特務三佐などからの印象は最悪。
表情を変えずにノータイムでキレるし、同様に表情ひとつ変えず正面からストレートな好意をぶつけて来るという、
オンオフがはっきりしすぎた性格をしていると言える。…薩摩隼人か何かか?
自身があくまで戦闘員という認識のためか、作戦会議の場には顔を出さない事も多く、
行動の多くを強く信頼するオルガに依存している(悪い言い方をすれば思考を停止している)場面も目立つ他、
2000年代辺りから主人公に不殺主義者が目立っていた事への反動もあってか、敵対者に対して一切の容赦をしない。
生きるために自らを「オルガの暴力装置」と位置付け、オルガの指示に迷い無く動けるよう鍛え上げた闘犬。それが三日月と言える。
尤も、自主性が全くないのかというとそうでもなく、オルガが迷い立ち止まるような事があれば発破をかけて決断と行動を促しもするし、
容赦が無いだけで善悪の分別はそれなりについており、上述のガエリオの一件も謝罪はしたし人殺しを楽しんでいると指摘されて動揺もする。
そうした諸々を含めて暴力の中でしか生きられない存在であり、歴代ガンダム主人公の中でも特に賛否両論意見が目立っている。
しかし『鉄血』の次のTVシリーズである『水星の魔女』の主人公スレッタ・マーキュリーが、三日月とは別方向でヤバい一面を持つ事が明らかになり、
Season1のラストでやらかした事から「三日月の方がマシだったんじゃ…」と何とも言えない形で再評価も進んでいる


白き狩人、MUGENの大地にて目覚める

961000氏による手描きドットで製作された、最終発展型であるガンダム・バルバトスルプスレクスが公開中。
原作で見せた超大型メイス・レクスネイル・テイルブレードによる攻撃の他、改修前を参考にしたと思しきモーションが再現されており、
別のバルバトスをオマージュした技やペネトレイト(ナノラミネートアーマー)も搭載されている。
また、オルガや天使、バエルに対して特殊イントロが用意されている。
AIがデフォルトで搭載されており、10段階で調整可能。対応ランクは狂以上となっている。

出場大会



*1
『鉄血』第1期の最終回において、クーデリア、ならびに彼女のビジネスパートナーたる蒔苗東護ノ介の抹殺の為、
エドモントン市街に乱入したグレイズ・アインとの激闘の際、「おいバルバトス いいからよこせお前の全部」(中略)と口走り、
一瞬にして同機の両腕を切断した末にコクピットに太刀を突き立てて撃破したのだが、
それから時を経てスマートフォンゲーム『Fate/GrandOrder』において、第1章の見せ場たる管制塔バルバトスとの戦闘の際、
レイドイベントの報酬が、サーヴァントの育成や強化において貴重なものを沢山ドロップする事から上記の台詞が蘇ったユーザーが続出。
結果として1日と経たずに狩り尽くされてしまい、『FGO』の事情について知らなかった河西氏のtwitter上でもこの事に言及していた。
現在は復刻などもあって事情は知る所となった上、後に同氏は『FGO』の重要キャラクターであるクリプターの1人を演じる事となった。

なお、『鉄血』2期では藤丸立香役の島崎信長氏も出演しており、劇中での悪行の数々から視聴者達からのヘイトを集めまくった上、
島崎氏のTwitter上でも演じたキャラに釘を刺したりもした。

*2
正式名称は「高硬度レアアロイ・メイス」。
一般的なメイスは先端に行くほど面が広がるが、バルバトスの持っているメイスは逆で内側に行くほど面が広くなる槍型。
通称「鉄血メイス」
先端にはパイルバンカーが仕込まれているが、トリガー部分が見当たらず、どうやって射出しているのかは不明。
第4形態からは新たに太刀が近接装備として支給されているが、
とりあえず叩けば壊せるメイスと違い、しっかり刃筋を通さないと有効打が与えられないため
(他の『ガンダム』シリーズは触れるだけで相手を焼き切る事が出来るビームサーベルがメインのため、刃筋なんて気にする必要が無い)、
第5形態までこのメイスをメインとして(ストックが尽きるまで)活用していた。
ちなみに、創作で花形とされる太刀や刀は、史実の戦国時代では「全ての武器を使い切ってしまった後の最後の足掻き」として使われていたとされており
(まぁそれを言ったらメイス(棍棒)も大差は無いのだが。
 戦国時代で最も信頼されていた武器は長槍(と)であり、何処の世界でも「リーチ=強さ」なのだ)、
太刀そのものの使い方や劇中での三日月の「これ使いづらいんだよなぁ」というボヤきは意外と間違っていなかったりする。

本作、ひいてはバルバトスを代表する武器ではあるが、実は緊急用に仕入れてきた武器であり、ストックも2~5本ほどあったと思われている。
詰まる所、火星で一般的に売られている(かもしれない)武器だったりする。
なのでもしかしたら厄災戦当時のバルバトスはメイスではなく、別の武器を使用していた可能性があるかも?


最終更新:2024年03月28日 10:44
添付ファイル