結城友奈







「私は……勇者になる!」
2014年に放送されたアニメ『結城友奈は勇者である』(通称「ゆゆゆ」)及び関連メディミックス作品群『勇者である』シリーズの登場人物にして主人公。
担当声優は 照井春佳 女史。
栄光の7人ライダーとは関係無い(初変身シーンはクウガのオマージュなので、意識した可能性はあるが)。

赤い髪をしており身長は154cm。うどんが好きな讃州中学の中学二年生。
明るく前向きで能天気、やや天然でアホっぽい女の子だが、いざという時には頼れるので皆からは一目置かれている。
学校では「勇者部」という部活に所属しており、部のムードメイカー的役割を担う。
同級生で親友、車椅子生活を送る東郷美森、姉御肌の部長・犬吠埼風と彼女の妹・樹と共に、
「人々のためになる事を勇んで実施する」という活動目的のもとに様々な活動に励む毎日を送っている。
後ににぼっしー三好夏凜が転校・入部してきた時は率先して彼女と打ち解けた。
+ 実は
この明るい面は「周囲を和ませるためにわざと演じている表向きの性格」であるらしく、
実際には周囲にかなり気を遣い、友達のためならば冗談抜きで命を賭けてしまえる女の子である。

強いメンタルの持ち主にも見えるが、そんな事はなく、
初変身時や勇者システムの真実を知った時には震えていたり涙を浮かべたりと割と年相応。
それらを乗り越えて友達や親しい人達のために自らを奮い立たせる勇気を秘めているのだが、
最早自己犠牲的と言えるレベル。実際、仲間のためならば自身が傷付く事に一切の躊躇が無い。
しかし、傍から見守る人物からしてみれば気が気でないのも確かであり、
彼女のこの性格が『結城友奈の章』(アニメ一期)終盤のある人物の行動の一因ともなっている。
また、『勇者の章』(アニメ二期)ではこの性格が災いして「自身が犠牲になれば皆助かる」という状況の中で追い詰められた果てに、
「皆のために自分は幸せになってはいけない」と思い詰めてしまっていた。

ある日、端末から突如発せられたアラームと共に、他の勇者部の仲間達と「樹海」と呼ばれる結界の中に突如飛ばされてしまう。
異常事態に戸惑う中で突如現れた未知なる敵・バーテックスに遭遇する。
そんな中、部長の風から勇者部設立の目的は「勇者」として選ばれた少女達を集めるためだった事、
友奈達勇者部は勇者として戦う力を与えられた事、この世界に迫る危機に対して彼女達勇者が戦わねばならない事を告げられる。
人類を、世界を守るため、勇者としてバーテックスに立ち向ってゆく友奈達勇者部の物語が、今始まる──。

+ この作品の世界観及び勇者について
作中世界はかつて世界中に死のウイルスが蔓延し、その際作中舞台である四国は「神樹」による壁と結界によって守られており、
結界(四国)の外は死のウイルスが蔓延した死の世界であるとされる。
作中での「勇者」とは神樹と結界を守るために神樹に選ばれ、勇者システムを起動し神樹の力を纏い戦う少女達の事である。
勇者となった彼女達はその力でバーテックスと呼ばれる全12体の敵を倒す使命を課せられている。
勇者システムを起動し変身する事で固有の衣装と武器を与えられる他、彼女達をサポートする精霊が付属し、
さらに攻撃などでゲージを貯めて「満開」と呼ばれる強力なモードを起動できる。

友奈の戦闘スタイルは親から教わった武術を元にした徒手空拳による格闘戦。名字的に八極拳を学んだのだろうか
「満開」時は更に巨大なアームが追加され、リーチ・パワー共に大幅なパワーアップを遂げる。

+ 勇者および世界の真実(ネタバレ注意)
満開を使用した場合、「散華」と呼ばれる機能により身体機能が欠損していくという隠された副作用が存在している
(正確には満開による強化は勇者自身の身体の機能を神樹に供物として捧げる事によって得られている)。
そのため、強力なバーテックスを倒すために満開を使えば使うほど勇者の身体は蝕まれていく。
友奈の場合は味覚を失ってしまい、大好きなうどんも味わえなくなってしまった。
しかし、身体を蝕まれても生死には影響せず、満開で失った機能は勇者変身時の衣装である程度の補助がなされ、
万が一勇者自身が死の危機に瀕しても精霊による自動防御が行われる
勇者自身による変身前の自殺未遂ですら止める)ため、勇者としての戦闘能力への支障はほぼ皆無である。
実際、半身不随である東郷美森も勇者システム起動時は衣装が変化する事で歩行可能であるし、
そもそも彼女の半身不随(および過去の記憶喪失)もかつて勇者だった時に満開を使用した代償であり、
前日譚「鷲尾須美は勇者である」の主人公、鷲尾須美本人である
なお、彼女達が失う部位は公式サイトなどに掲載されているキービジュアルが伏線となっており、視聴者を驚愕させた
(友奈の場合、口を手で隠してポーズをとっている)。

そして死のウイルスが蔓延したというのも表向きの説明であり、
実際にはかつて驕り高ぶった人類は「天の神」によって遣わされた存在たるバーテックス
(Vertex、英語で「頂点」。「神によって遣わされたあらゆる生物の”頂点”」)によって粛清され滅亡寸前まで追い込まれ、
辛うじて土着の神々の集合体である神樹によって四国だけは守られたために生き永らえているに過ぎない。
そして四国を守る壁と結界の向こうは地面すら存在せず炎渦巻く、人類の生存が不可能な地獄そのものであり、
そこでは一度倒したはずのバーテックスが無限に再生産されているという状態なので、
言ってしまえば神樹とその結界の中の世界は勇者たる少女達を消費して滅亡を先延ばしし、延命しているだけに過ぎない。
しかもこのバーテックス、戦う度に勇者の力を学習し、対策や戦略を立てて再び挑んでくるという無理ゲー状態。

即ち一度勇者になれば自身の身体の機能や記憶を失いながら、無限に湧き続けるバーテックスを相手に、
死ぬ事も許されず、いずれ滅びる人類のために戦い続けなければならない

どこぞの契約厨マスコットに引っかかるのと果たしてどっちがマシなのかと言わざるを得ないハードモードである。

+ 終盤ネタバレ注意
上記の真実を知った東郷美森(鷲尾須美)は、「大切な友達がボロボロになって死ぬ事も許されず戦い続ける」事を憂い、
「自分達を犠牲にして生き残る人類なんか滅んだ方がマシ」と神樹と大赦に反乱。
結界の一部を破壊し、バーテックスを招き入れてしまう。
当然、勇者部の面々はバーテックスを迎撃し、友奈の拳を交えた説得もあって東郷を思い直させる。
再生バーテックス達が集合合体した超巨大バーテックスをなんとか撃破した後、
勇者部の面々は散華によって失った身体機能を徐々に取り戻し始める。
今回の戦いで勇者システムがバージョンアップされ、彼女達は役目を終えたのだ。
…が、唯一友奈だけは植物状態となってしまう。

東郷の献身的な介護もあって後に友奈は意識を取り戻し、再び平和な日常へと戻った……筈だが?*1*2

なお、後に発表されたシリーズ作品『乃木若葉は勇者である』(通称『のわゆ』。『ゆゆゆ』より300年程前が舞台)には、
「高嶋友奈(たかしま ゆうな)」という彼女と瓜二つなキャラクターが、
アプリゲーム『花結いのきらめき』では「赤嶺友奈(あかみね ゆうな)」(『ゆゆゆ』より200年程前の勇者?)が登場するが、関連性などは不明。
なお、どの友奈も声は同じく照井春佳氏である。
『花結いのきらめき』や、ショートアニメ『結城友奈は勇者である ちゅるっと!』では三人の友奈の共演が実現
「友奈」では呼び分けが出来ないため、苗字や愛称などで呼び分けがされている。
友奈同士は性格なども似ている(特に結城と高嶋)ためか仲が良い。
+ 「友奈」の秘密
『のわゆ』にて高嶋友奈は神樹に供物として吸収されて消滅するという結末を迎える。
自らを犠牲に人々を救った勇者に習い、「出産時に逆手を打った子には『友奈』の名前を付ける」という慣行が生まれ、
それが次第に風習となっていったらしい。
結城友奈や赤嶺友奈が「友奈」と名付けられたのはそのため。

……更にその後『勇者史外典 第二章 芙蓉友奈は勇者でない』(時系列としては『わすゆ』の後)では、
「芙蓉・リリエンソール・友奈(ふよう~)」(アメリカ人の母を持つ金髪の友奈)、
「柚木友奈(ゆずき ゆうな)」(「友奈」だが、他の友奈とは全然似ていない)と二人も増えた。


MUGENにおける結城友奈

Arumikan氏によるものと、それをセルフ改変したキャラが存在する。

+ Arumikan氏製作
  • Arumikan氏製作
手描きドットで製作された友奈。2015年11月21日の更新で正式版となった。
満開も実装されており、満開ゲージの花びらが全て光ると使用可能。
使用すると外見が変化し、ガー不の運送技「満開運送」やチャージで性能が変わる「満開勇者こぶし落とし」などが使えるようになる。
製作者曰く「使えばほぼ確実にそのラウンドを取れるくらい強く作っているつもり」との事。
原作の散華を再現しており、満開使用後は声が出なくなったりするなど原作再現も細かい。
特に一撃技の「勇気の輝き」は原作の最終回を再現しており必見。
なお、ボイスはゲーム版『結城友奈は勇者である 樹海の記憶』のものが使われている。

おまけカラーではアシストとして前述の勇者部のメンバーが使用できる。
イントロで4人の内1人を選ぶシステムで、10P以降のカラーは本体性能が強化される。
なお、裸エプロンに対応していたり、G3-Xとのイントロではご当地ネタが繰り広げられたりする。

正式版への更新に伴い、Air氏の外部AI(現在公開停止)を基にしたAIがデフォルトで搭載された。
LJH氏(e510氏またはejanho氏)もAIを公開しているが、最新版には対応していないようだ。
ただ動作に必要なファイルは揃っているのでそのまま使える。昇竜を多用するAIとなっている。
2017年には新たにカサブタ氏の外部AIが公開された。
満開の使用条件やアシストが相手のコンボに割り込むかどうかの細かい設定が可能。

この他、こぜに氏のロダでアニメ修正パッチも公開されているが、2017年現在、最新版には未対応。
少し重いのでPCのスペックに注意。

+ Arumikan氏製作 αの波動に目覚めた結城友奈
  • Arumikan氏製作 αの波動に目覚めた結城友奈
正式版になる直前のバージョンをセルフ改変したもの。
飛び道具である「α波動拳」が追加されている他、おまけカラーでのアシストも健在。
ただし、正式版で追加された技・演出などは無い。

AIは未搭載だが、戯けた暇人氏による簡易AIが公開されている。
前後ステップでの撹乱を仕掛けながら接近戦を挑んでいくアグレッシブな戦術を見せてくれる。
ワイヤー吹っ飛びからの追撃コンボを使うため、見栄えも中々。
想定ランクは強中位~強上位程度とのこと。

出場大会



*1
+ 最終話ネタバレ注意
ラストシーンで「謎の立ちくらみを起こした友奈を部員達が駆け寄って支え合う」という非常に意味深な事態となっており、
「結城友奈の章」という謎の文字で終わりを迎える事などから、
「実は友奈だけは勇者のお役目が終わっておらず、一人戦い続けている」という考察もあるが、
公式的な回答は無い。

…が、『ゆゆゆ』自体の企画がまだ存続しており、キャラクターソングアルバムの発売や、
前日譚の発表などが近年公開されたり、何より設定的に「どうあがいても絶望」しかないため、
今後なんらかの発表は続いていくものと思われていたが、
実際に続編である『勇者の章』の製作が発表され、彼女のお役目がまだ終わっていない事がほぼ確定してしまった。

*2
+ 勇者の章前半(※以下ネタバレ注意)
神世紀300年冬、勇者部は友奈、風、樹、夏凜に加えて先代勇者の一人である乃木園子を迎え、5人で本来の役目を終えた後も活動を続けていた。

+ あっ、そういえば東郷って今どこ?
実は5人は神樹による記憶改竄を受けており、東郷自身は天の神に対する生贄に捧げられたのである。

西暦(乃木若葉の章)において、大社(大赦の前身)は天の神に赦しを請うために6人の巫女を炎の外の世界に生贄として捧げ、
「この地(四国)から出ずに勇者の力を放棄すれば、もう攻められる事は無い」という神託が下された。
これが西暦における「奉火祭」で、赦しを貰った大社は大赦と名を改める事になる。

それから300年、『結城友奈の章』において東郷が壁を破壊した行為は、
前述の「四国から出ない」という約束を破ったとして、天の神の怒りを買ってしまったのだ。
更に、大赦が密かに進めていた反攻計画が決定打となり、天の神そのものが顕現する可能性が出てきた(楠芽吹の章)。
そしてそれに対する赦しを請うために再び奉火祭が行われる事になった。
本来の奉火祭は6人の巫女を生贄に捧げる必要があった。
一方で大赦は、勇者であり、巫女としての素質を持つ東郷一人だけでも奉火祭は可能であるとして、東郷本人に伝えた。
東郷は「悩むまでもない。」としてこれを引き受けた。
前述の記憶改竄も東郷自身が「勇者部の皆が自分を探さないように」と神樹に祈った結果でもある。

友奈を発端として記憶改竄を解いた勇者部。東郷を助けるため、園子が大赦より入手したスマホで再び勇者となって変身する。

+ 新たな勇者システム
新・勇者システムは満開ゲージが最高の状態から始まる。精霊バリアの使用によってゲージが減少するが回復はしない。
満開はゲージが満タンの時のみ全消費で使用可能。ゲージが0になると精霊バリアが張れなくなるためこの時のダメージは命に関わる事も。
なお、散華はしないため欠損の問題は無い。

位置情報から、東郷はブラックホールの中にいる事が判明、
単身でブラックホールの中に乗り込んだ友奈は命からがら東郷を救う事に成功する。
その後、外の世界の火は安定へと向かった。奉火祭そのものは成功し、救助された後の東郷にも身体の異常は見られなかった。

だが、この時友奈以外は知らなかった。
友奈が東郷を助けた時、彼女の胸にあった謎の紋様が友奈に移っていた事を…。


最終更新:2022年07月01日 23:19