ロード(FE)

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ロード(FE) - (2022/12/06 (火) 17:22:28) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/26(木) 01:45:49
更新日:2024/04/12 Fri 09:41:28
所要時間:約 15 分で読めます




ロードとは、ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズに登場するクラス(兵種)のひとつ。

目次

【ロード】

基本的に主人公が属する専用クラス。倒れるとゲームオーバーになるので雑な運用ができない。
成長率のバランスが良く、騎兵アーマー特効を持つ専用武器を持つ事が多い。
基本的に全ての章で強制出撃。縛りプレイでもない限りは育てないと厳しい戦いとなる。
基本的に剣歩兵であるが、シリーズが進むにつれて槍、斧、弓をメインとしたロード、馬やドラゴンに騎乗したロード、アーマー系のロードも登場している。
漫画作品ではあるがマムクート系のロードも登場済み。
ただし、魔法メインのロード及びペガサスに騎乗したロードは現時点(風花雪月まで)では登場していない。
なお、各作品の項に記載している「ロードではないが同等のポジションのキャラ及びクラス」というくくりであればこれらも登場済みである。


【主な特徴】

  • 強制出撃
軍を指揮する主人公だけあって、全ての章で強制出撃。
倒されて死亡したらゲームオーバーなので、倒されないようある程度は鍛えておきたい。

  • 制圧
クリア条件が制圧のマップでは、原則として主人公がボスの陣取っていた地点に赴いて「制圧」を行う事になる。
『覚醒』からは主人公以外でもできるようになった。

  • 輸送隊
輸送隊が同行している設定で、本人及び隣接する仲間がアイテムの出し入れをできることも多い。
ちなみに歴代の作品で独立したユニットとして存在するのはマリナスのみ。

  • 強力な専用武器
騎馬・アーマーに特効効果を持つレイピアやラスボスに有効な装備など、殆どの場合で主人公専用武器が用意されている。
大抵は専用武器の特効でラスボスを倒すことになるため、その意味でも主人公を鍛えさせることになる。

【短所】

  • ヘタレやすい
王子様系ロード共通の悩み。
大抵はレベル1から鍛える事になるので、とにかく成長がブレる。
特にバランスタイプのロードは平均的というか成長確率が中途半端なせいでヘタれる可能性が高く、最も重要な力・速さ・守備がヘタれると目も当てられない。

  • クラスチェンジが任意でできない
主人公のクラスチェンジ(以下CC)が存在する場合、それはイベントで行われる事が多い。
そのためレベル上限に達してもCCできず、中盤では周りが次々とCCするなかひとまわり低いレベルで戦う事になる。
一部作品ではレベル上限が優遇されていたり、任意にCC可能だったり、『覚醒』のクロム以降は転職できたりとこのデメリットはかなり緩和された。

  • 攻撃の幅が狭い
多くのロードは剣を使う関係上間接攻撃の手段が乏しく、数が多い槍使いとの戦闘も苦手とする。
クラスチェンジによる武器追加や専用武器で克服することもあるが、序盤は厳しい。

【各作品のロード】


上記の通りFEではロード≒主人公なため、該当しない作品に関しては主人公、マイユニットについて述べる。

暗黒竜と光の剣&紋章の謎(リメイク版含む)

アリティア王国の王子。ご存知初代主人公。
バランス良い能力値・成長率だがリメイク前はCCがなく、終盤は少し頼りない。
宝箱を開けたり村訪問するのが主なお仕事。
新暗黒竜・紋章の謎はレベル上限が30まで引き上げられ、扱いやすくなった。
というか新紋章の高難易度では鍛えないと九割詰む。


外伝&Echoes

クラスとしてのロードはないが、専用クラスと専用装備*1をもった2人の主人公が登場する。
両者とも平民として登場するが、後に王族としての出自が明らかとなる。

主人公。クラスは戦士で、CC後は勇者。本作では戦士、勇者ともにアルムの専用職であり、剣歩兵。
元々高い初期値に成長率も良く、魔防が低めという短所がある程度で強力なユニット。
クラスチェンジすると弓も使えるようになり、弓武器と併用すると最大射程5の間接攻撃も可能になるなど更に強力なユニットとなる。
EchoesではDLC『大いなる覇王の祭壇』を使うと『オーバーロード』へクラスチェンジが可能。

もう一人の主人公。クラスは神官で、CC後はプリンセス。使用武器は剣と魔法。
アルム同様初期値と成長率は良く、女性ユニットとしては守備面もそこそこ伸びるが魔法防御の方はやや伸びにくい。
魔法も使用可能なため物理攻撃、魔法攻撃に回復もこなせる万能ユニット。
Echoesでは専用武器が登場したほか、DLC『気高き女王の祭壇』を使うと『メイヴ』へクラスチェンジが可能。

聖戦の系譜

上級職はロードナイト。レベルさえ満たせば任意でCC可能。
主人公親子専用の神器ティルフィングは技・速さ・魔防に大きな補正がかかり強力。

第1部の主人公。
初めから上級職のロードナイトで初期値が非常に高く、指揮能力も☆2のため文句なしに強い。

第2部の主人公、クラスはロード→ロードナイト。
バルドの血とヘイム傍系の血を継いでおり、非常に成長率が高く強い。
また、指揮能力も父親を超える☆3である。


トラキア776

クラスはロード→プリンス。イベントCC型。

レンスターの王子。
疲労度システムがあるトラキアで、唯一その影響を受けることなく24時間戦える葉っぱ。


封印の剣

クラスはロード→マスターロード。イベントCC型かつ21章(外伝)クリア後とかなり終盤。

フェレ候エリウッドの息子。リキア同盟軍を率いて戦う。
成長率はバランス型。ヘタれても専用武器の「封印の剣」がとても強力なのでなんとかなる。


ファイアーエムブレム 覇者の剣

封印の剣のアナザーストーリーとして展開された漫画作品。

世界を回る旅に出た中で争いの運命に立ち向かうことになった少年。その出自には大きな秘密がある。
単行本で確認できるクラスは???(ロードだと思われる)→ドラゴンロード。
ifに先駆けて登場したマムクート系のロード。
戦後は爵位を得て、立場的にも正式なロードとなった。


烈火の剣

ロードが3人も登場する珍しい作品。
3人ともイベントで手に入る「天の刻印」でCCし、リンは無条件で任意にCC出来るが残り2名は各々を主人公にしたモードにすると自動CCになる。

物語序盤のリン編の主人公、クラスはロード→ブレイドロード。
サカ地方ロルカ族の族長の娘だが、キアラン公爵ハウゼンの孫である事が判明し、キアラン領主の後継者を巡る内乱に巻き込まれていく事になる。
剣士系の成長率で、速さが非常に高い。
ブレイドロードへのCC後は弓が扱えるようになるが、ソードキラーの特効を受けるようになる点に注意。

フェレ候公子、クラスはロード→ロードナイト。
成長率はバランスが良く、悪くはない。
ただ低初期値とバランス成長が相まってヘタれやすい、低い上限値と残念な専用武器
ロードナイトへのCC後は騎乗し槍が扱えるようになる…が、ほぼ劣化パラディン
他のロード2人が特化型で非常に強力な事からネタにされる事が多い不憫な男だが、FE主人公の肉親としては珍しく早死していない。

オスティア候ウーゼルの弟でエリウッドの親友、クラスはロード→グレートロード。
2周目以降限定の専用ルートが存在する。
初のアーマー系、斧使い、イケイケ気質と今までのFEの主人公観をぶち壊した男(厳密にはアルムも性格だけイケイケ気質に近い)。
HP力守備が非常に高く、速さもそこそこ伸びるため非常に強力。育てば烈火屈指の強力なユニットになる。
グレートロードへのCC後には剣が使えるようになるが、アーマー特効を受けるようになる点に注意。
その圧倒的強さ・性格が非常に好評だったため、以降しばらくはヘクトルのようなイケイケ気質の主人公が主流となる。


聖魔の光石

主人公は双子の兄弟で、8章クリア後にどちらを主人公にするか選べる。16章クリア後に入手できる「太陽(月)の腕輪」を任意のタイミングで使うことでCCできる。
両者ともクラスはロード→ロードナイトだが使用武器やステータス上限は異なる。
マスターロードにCC後は騎乗する。

ルネス王国の王女。物語序盤とエイリーク編の主人公で使用武器は剣。
初期値こそ貧弱だが成長率は速さを中心にバランス良く高い上、上限値がソードマスターの上位互換のため育ち切れば強力。

ルネス王国の王子。シリーズ初の槍専門ロード。ソルジャー扱いされることも。
戦い好きなイケイケ気質の持ち主で、高い初期値とヘクトル以上の成長率を誇る強力なユニットで非常に頼りになる。
ただし上限値は剣が使えずに魔防も下がった劣化エリウッド状態。特に速さの上限値が24と低いので極限まで育てるやり込みプレイにおいては少し不憫。
エリウッドと違い専用武器が強いのが救いか。


蒼炎の軌跡

傭兵も参照。
王家の血などは引いていない、シリーズ初の平民主人公。グレイル傭兵団団長の息子。
初期クラスはレンジャー、物語途中でクリミア王女エリンシアから爵位を貰いロードとなる。
イケイケ気質主人公らしい高い成長率と、それぞれHP吸収→防御無視の連続攻撃を行う強烈な奥義「天空」、直間両用&回数無限の専用武器「ラグネル」によりシリーズ最強の主人公だと言われる。


暁の女神

ロードは登場しない。

第1部の主人公。暁の団の一員。
クラスは光魔道士→光賢者→巫女。
光魔法と他人の傷を引き受ける「癒しの手」を使う。
主人公だけあって成長率は非常に高いが、そのほとんどが魔力・魔防・幸運に偏っておりその他の能力は低く、脆い。

第2部の主人公。クリミア王国の女王。
クラスは王女で、ペガサスに乗っていて剣と杖を扱える。
第2部唯一の回復役で、東へ西へと忙しく駆け回る。
専用武器アミーテは回数無限・2回攻撃と極めて優秀。

  • アイク
第3部の主人公。
クラスは勇者→神将(ヴァンガード)。爵位を返上したためロードではなくなった。
天空の発動率と魔防が大きく下がったが、高い初期値により依然として強力なユニット。


覚醒

イーリス王国の王子。
専用武器の「封剣ファルシオン」はなんと初期装備で使用回数無限、さらに終盤に傷薬効果を併せ持つ「神剣ファルシオン」にパワーアップする。CC後は封印の盾を身につけるが、残念ながら鍵を開けられるようにはならない。
専用のクラスはロード→マスターロードだがソシアルナイト系アーチャー系に就くこともでき、シリーズ初の汎用職にCCできる主人公である。

ロードではないが専用の兵種「戦術師」を持つ、もう1人の主人公。こちらも倒されてはならない。
一部の専用クラスを除くすべての兵種になる事が可能。上位の専用兵種は「神軍師」。

仮面をつけ、この世に一振りしかないはずのファルシオンを振るう謎の人物。
伝説に語り継がれている英雄王マルスを名乗っているが、果たして…

  • マルス
クラスはマルス専用クラスの「スターロード」。
アリティアの王子。他の過去作キャラと同様、魔符(配信キャラ)という形でゲスト出演。
3種類の魔符が存在し、それぞれ立ち絵が違うほか名称も「マルス」「マルス王子」「マルス王」と異なる。
マルスは正直微妙だが、マルス王子は後衛向きのスキルが豊富で、マルス王は前衛向きの「王の器」を持つ。
勿論全員ファルシオンも装備できる。

覇道を突き進むヴァルム帝国の皇帝。
クラスはグレートナイトに近い専用職「オーバーロード」だが、スキル「覇王」により特効を受けない。
ファルシオンは装備できないが、専用武器として強力な投斧「ヴォルフベルグ」を持つ。


if


白夜王国に生まれ、暗夜王国で育った王子/王女。
シリーズ初のマイユニット主人公で、プレイ開始時に得意能力と職資質を選べる。
初期クラスはダークプリンス/ダークプリンセス。
神祖竜の特徴が色濃く受け継いでいるため竜石を扱え魔力が伸びるが、竜特効を受けてしまう。
どのルートに進んだかで上級職が変化し、白夜王国に味方した場合は力に特化し杖を扱えるようになる白の血族、暗夜王国の場合は魔力魔防速さが伸び魔道書が扱えるようになるダークブラッドにクラスチェンジする。第3のルートの場合はCC先を後から選択可能。

白夜王国と対をなす暗夜王国の国王。
登場するシナリオや場面によってクラス・能力・立ち位置が大きく異なるのが特徴。
暗夜編の前半戦では「ダークロード」として登場し、基本性能が高い上に射程が3まで届く強力な斧「ベルヴェルク」を扱う。

今作では大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii Uにファイターとして参戦しているキャラがゲスト出演。
amiiboマルス・アイク・ルキナ・ルフレを読み込み彼らから課せられる試練をクリアすると、仲間になる。
更にDLCでamiiboユニット専用クラスの「スターロード」「神将」「マスターロード」「神軍師」にCCできるアイテムが手に入る。


♯FE

ロードのミラージュであるクロムと、そのミラージュマスター。
3人パーティ、かつアトラスお約束の相性ゲーなのに強制出撃で控えと交代不可という、スーパーマリオRPGのマリオのような縛りがある。


FEH

このゲームはそもそも兵種の概念が変わっているので、立ち位置的に該当しそうな人物について記す。

アスク王国の王子。初期加入キャラ。
専用★5武器は剣の「フォルクヴァング」
本人のパワータイプなステータスに加えてHP半分で攻撃力アップに加えてスキル「鬼神の一撃」とワンパンに全てを賭けたピーキーな性能。
それゆえに使い勝手が悪くディスられがち。しかし武器錬成の獲得などでさらに尖鋭化されたことによって再評価の向きも。
TCGサイファではカードに兵種名の項目があるため、彼は晴れてロードということにされている。

アスク王国の王女。初期加入キャラ。
専用武器は槍の「フェンサリル」
周囲の敵の攻撃を下げる効果があり、スキルに2種類のバフを持つため、初期にはお世話になったプレイヤーも多い。
しかし、良くも悪くもバランス型な性能なので段々と立場は厳しくなっている。
サイファでの兵種はプリンセス。

ニフル王国の王女。
第2部より登場。シャロン同様槍使い。
専用武器「レイプト」は遠距離反撃可能。
これだけでも充分強いが、専用スキル「氷の聖鏡」で敵の2距離攻撃を軽減後攻撃に加算できる。
こちらもサイファではプリンセス。

なお、オールスターゲーなので、もちろん原作のロード達も揃って参戦している。


FE無双

  • シオン
アイトリス国の王子。リアンの双子の弟。
傷薬の回復効果を周囲の仲間にも適用させるスキル「よく効く薬」を最初に手に入れる。
主人公らしく平均的かつそつのない能力の伸び。ちなみにFE無双は成長固定のためヘタれるという概念はない。

  • リアン
アイトリス国の王女。シオンの双子の姉。
シオンに比べて魔力・魔防が伸びやすいが、アクションも含めて使い勝手にほとんど差はない。
こちらは杖で自分も回復できるスキル「ご奉仕の喜び」持ち。

この双子の専用武器「エリクシアン」「シルベリオン」はどちらも魔物特効があり、唯一入れ替えて装備することが出来る。
出撃制限があるマップで、片方だけ「物理魔法反転」をつけている場合でも安心な仕様。

  • ダリオス
アイトリスの隣国グストン王国の王子。
城を追われたシオンとリアンに同行し、行く先々で協力してくれるが…?


風花雪月

この作品ではロードはクラスチェンジ先の一つであり、初めからロードのプレイアブルキャラクターは存在しない。

ロードは通例通り剣を得意とし、剣術と指揮技能を条件とする中級職。
それぞれ将来国を統べる立場である級長3人のみがクラスチェンジできる。
しかし彼らは全員剣以外の武器をメインとしているため、わざわざ剣術を磨いてクラスチェンジする必要がある。
といっても剣術自体は3人とも得意でありCCの要求レベルも低いため多少の育成で済むが。

要求技能は剣D+指揮C。兵種スキルは「カリスマ」*2。兵種マスター時にスキル「魔防+2」と戦技「手加減」を取得する。

それに加えて、第2部になるとそれぞれの専用ロードを引っさげた状態で登場し、さらにその上位にあたる専用兵種へのクラスチェンジも可能となる。
専用ロードとその上位職の兵種スキルは「カリスマ」及び各級長の得意武器に対応した「○○の達人」*3、クロードのみ飛兵のため「再移動」のスキルも持つ。
兵種マスター時に専用ロードはスキル「威風堂々」*4、上位職では各級長の専用戦技を取得する。
これらのクラスは条件がストーリー進行限定だが、逆に言えばストーリーが進むと自動でCCするため、あえて一切育てずに第2部を迎えることで専用ロードの高い基準値補正からレベル上げをスタートするテクニックも存在する*5

主人公だが、貴族ではないためロードにはならない。
当初は専用兵種を一切持たないが、後に何かが何かして剣、格闘、白魔法、指揮を得意とするニルヴァーナにクラスチェンジする。
ニルヴァーナの兵種スキルは「剣の達人」「地形耐性」。兵種マスター時にスキル「聖なる力」*6を取得する。

アドラステア帝国の皇女。
専用兵種はアーマーロード、上位はカイゼリンでマスター時に専用戦技「閃花」を取得。
斧+重装というヘクトル的なロードとなる。

ファーガス神聖王国の王子。
専用兵種はハイロード、上位はマスターロードでマスター時に専用戦技「幻月」を取得。
槍歩兵であり、名前的にもこの中では一番正統派なロード。

レスター諸侯同盟の次期盟主。
専用兵種はドラゴンロード、上位はバルバロッサでマスター時に専用戦技「風神」を取得。
『覇者の剣』のアルと同じクラス名だが兵種内容に共通点はなく、こちらは弓+竜騎士という全く新しいユニットとなっている。弓が優れた射程を持つうえに再移動システムもある本作では恐るべき利便性を発揮する。

  • ジュディット
同盟に属するダフネル家の当主で、「ダフネルの烈女」の異名を持つ女傑。
ルートによって味方NPCや敵将として戦場に出てくるのだがその際の兵種がロード、しかも王道のレイピア持ち。




追記・修正は「制圧」しながらお願いします。

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