Pokemon GO

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Pokemon GO - (2021/07/27 (火) 19:01:41) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/03/15 Thu 14:49:54
更新日:2024/04/19 Fri 19:24:27
所要時間:約 27 分で読めます




Pokémon GOとはナイアンティックと株式会社ポケモンによって開発されているスマートフォン向けのゲームである。


●目次

概要


2016年に運用を開始した、ポケットモンスターシリーズ初、かつ世界初となる本格的なスマートフォン向けアプリである。
(日本では移植作のポケとる、コマスターに次ぐ3番目に配信されたアプリ)
スマートフォンというプラットフォームの特性とポケモン本編の世界観を大きく活用したゲームシステムを大きな特徴とする。
外伝的作品は数多く出ているポケモンシリーズだが、本編同様に収集、育成、対戦の要素を盛り込んだ作品は非常に少ない。
簡単に言えば、スマートフォンを通して見た現実世界がポケモンの世界になっているというゲームである。乃至はポケモン版Ingress
町中のいたるところにポケモンが現れるので、プレイヤーはそれを捕まえて育てて行く。

振り返れば、1996年に発売されたポケットモンスター 赤・緑は、「この世界のどこかにはポケットモンスターという不思議な生き物が住んでいる」と言った感じのゲームだった。
また、以降の作品の舞台も基本的に現実世界をモデルにしている。
本作はその割とありがちなコンセプトを逆手に取り、ポケモンを現実世界に落とし込んだゲームであるとも言える。

キャラクターデザインはコザキユースケ氏が担当。

登場人物


  • ウィロー博士
ポケモンシリーズではおなじみのポケモン博士。プレイヤーをポケモンの世界へと誘う。
ポケモンの生態と分布が専門のナイスミドルな博士で、白衣とリュックサックが特徴。
歩き回るポケモンゲームの博士とあってか、彼自身もフィールドワークを研究スタイルにしている。
また、3人のチームリーダーは彼の助手。
チュートリアルで登場し、その後はヘルプを開くと顔を見せてくれる。
ゲームシステム上、御三家ポケモンを直接託すのではなく、御三家ポケモンを三者択一で捕獲するように案内してくる。
過去にはオーキド博士の助手をしていたこともあり、たびたび連絡を取り合っている様子。
その男前な容姿に見惚れた女子は多く、ゲーム配信開始直後はSNSのポケGO界隈がファンアートで溢れかえった。

  • スパーク
サンダーがシンボルマークであるチームインスティンクト(黄)のリーダー。元気で明るいイケメン。
ポケモンの誕生に興味を持っている。
なぜか人気がなく不遇。チームの人数もいちばん少ない。

このため、ジムにポケモンを置いてもすぐに潰される=ポケコインが稼ぎにくい。

…と、はっきり言って、いばらの道のオンパレード。
更に365日に一度だけチーム変更ができるアイテム「チーム変更メダリオン」がショップで買えるようになったため、更なる規模縮小が危惧される。

以前はレイドバトルでダメージを多く与えたチームほどプレミアボールが増える仕組みだったので、人数の少ない黄色は更に不遇だったが、現在は掛かった時間が短いほどボーナスが増える仕組みへと置き換わり、若干マシになった。


  • ブランシェ
フリーザーがシンボルマークであるチームミスティック(青)のリーダー。ミステリアスかつ中性的で性別不明。
ポケモンの進化に興味を持っている。
公式にも「あなたが思うままでいいと思う」と言われており、意図的にどちらともとれるデザインにしているのだろう。.......が「○○ね」や「○○よ」との語尾をつけて話すことがある為ある程度は女性を意識してキャラづけされているようである。

  • キャンデラ
ファイヤーがシンボルマークであるチームヴァーラー(赤)のリーダー。褐色肌の熱血美人。
ポケモンの強化に興味を持っている。

ポケGO稼働開始当初、チームリーダー3人はシルエットだったが、ほどなく容姿が公開された。

ポケストップを占拠していることがある謎の集団。ボスのサカキ、リーダーと呼ばれる3人の幹部、したっぱからなる。
期間限定イベントでムサシコジロウもしたっぱの一員として登場する。
詳しくは後述。

ゲームシステム


ナイアンティックがIngressで培った技術とノウハウをポケモンゲームに移植したもの。
GoogleマップとGPSの位置情報を使用し、現実世界をまるごとポケモン世界のマップにしている。
ポケモンはいたるところに生息しており、彼らを見つけてはボールを投げて捕まえていくのが最も基本的なゲームシステムである。
ポケモンはマップ上に配置されているため、プレイヤーは実際に自分の足で歩き、近づいてから彼らを捕まえなければならない。
ボールを投げてポケモンを捕まえることができ、投げ方次第ではボーナスが付いて捕獲率が増加する。
捕獲戦闘画面はスマホのカメラを利用したAR(拡張現実)機能を使用可能であり、この要素により現実世界とポケモンの世界を視覚的に重ね合わせている。
スマホを通して自分の目の前の世界を見ると、そこにはポケモンがいて自分はそのポケモンを捕まえようとしている…ということになるのである。
最初は初代に登場するポケモンのみが登場していたが、アップデートを重ねて登場ポケモンは増え、後世代のポケモンも順次追加されている。

モンスターボールを始めとするアイテム類はポケストップと呼ばれる特定地点で入手可能である。
ポケストップで手に入るボールはモンスターボール、スーパーボール、ハイパーボールが実装されているが、上位のボールはトレーナーレベルを上げないと手に入らない。

ポケストップは史跡・跡地やモニュメント、スポンサー企業の店舗所在地が設定されている。ぶっちゃけIngressのポータルの位置情報の流用である。
必然的に人口の多い地域ほどポケストップの数は多くなり、何もない田舎ほどポケストップの数は少なくなる。
地方都市などはそれでも記念碑やモニュメントがポケストップになっているが、それすらもない地域ではポケストップが殆どないということもあり得る。
当然ながら運営側もこの問題は認識しており、全国の神社・寺・教会など過疎地にもありそうな施設をポケストップにするなど、田舎でもなるべく遊べるように改善を試みている。
郵便局なんかもポケストップになっており、簡易郵便局も含まれるため、田舎も幾分か救われている部分がある。
逆に都会の宗教施設ジム化は本来人気の少ない静かな場所にプレイヤーが集まりすぎるという問題があり、施設側がジムの削除要請を出さざるを得なくっている。

トレーナーレベルはポケモンを捕獲したりポケストップを回すことで経験値にあたるXPが入手でき、蓄積することでレベルアップしていく。

また、ポケストップからはポケモンのタマゴが手に入ることがある。
タマゴは孵化までの必要距離により2km、5km、7km、10km、12kmの5種類に分かれている。
実際に歩いて孵化させるという点はゲーム本編と同じだが、当然歩くのはプレイヤーとなり、どの程度歩いたかは移動距離で計算される。リアル孵化マラソン
本編と異なりそのままでは孵化できず、孵化装置にセットしてから歩く必要がある。

そしてリージョンフォームは7kmタマゴからしか入手できない。


課金要素


基本無料のゲームなので一応このゲームにも課金要素があり、リアルマネーをゲーム内通貨「ポケコイン」へと換金することができる。
ポケコインがあればショップで消耗品アイテムを買うことが可能で、ゲーム進行を楽にできる。
とは言えスマホゲームアプリとしては比較的緩めの課金要素であり、ショップアイテムはモンスターボール、回復アイテム、ふかそうちなどいずれも無料でも入手可能なアイテムかそのの互換アイテムである。

例えば初期装備の「ムゲンふかそうち」は1個しかなく、タマゴは一度に1個ずつしか温められない。
しかしショップで3回まで使える消耗品アイテム「ふかそうち」を買えば、その装置の数だけ更にタマゴを温められるようになり、最大9個のタマゴを同時に温められるようになる。
タマゴがかえればXPを稼げるので一気にタマゴを割ることができればXPの貯まる早さも早くなる。
…と言った感じである。

しかしそのポケコインもジムに自分のポケモンを設置して数時間防衛すれば少しずつ貯まる(一日最大50)し、
「ふかそうち」などのアイテムも一部を除きレベルアップやリサーチなどの報酬で手に入るという親切設計。
「無課金だから入手機会がない」というアイテムは事実上存在しないし、「無課金だからできない」要素もない。
(例えばタマゴ複数同時割りは課金しないと難しいが、タマゴ割り自体は無課金でもできるということ)
課金はあくまでも、ゲームを進めやすくするための手段であり、課金すればいいポケモンが手に入るということもあまりない。
無課金でもポケモンの捕獲や育成を効率良く行えば、課金者より強い手持ちが揃うこともあり得る。

むしろ、ゲーム性が同じIngress独特の特徴であった、現実世界への対価である「リアル課金」のほうが重要…かも。

ポケモンのステータス


ポケモンの強さはCP(コンバットポイント)によって表され、レベルや能力値に比例して上昇していく。
CPが大きければ大きいほど強く、進化前より進化後のほうがCPは大きくなる傾向があり、進化するとCPが大きく上昇することも珍しくはない。
CPは原作における攻撃と特攻、防御と特防の両方から参照されるが、二つの能力の差が大きい配分の方が種族値設定に無駄が出にくいようになっている。
また素早さは存在しない。 しかし原作で素早さが高ければ高いほどGOでは攻撃種族値が若干高く設定されやすいという仕様が存在している*1ので、一概に素早さが死にステータスかと言われるとそうでもなかったりする。
さらにCPは攻撃種族値の比率が大きい仕様
つまり、原作で言う重火力系のポケモンが有利な仕様であり、攻撃技しかない本作では耐久型やサポート型のポケモンは涙目状態と言える。またゴウカザルのような中火力両刀型や、キングドラのような全てがそこそこ程度でまとまっているバランス型は種族値設定に無駄が出やすく、CPも低いのでこちらもキツめ。
さらに特性の概念も導入されていないため、特性前提の低ステータスであるチャーレムが悲惨な能力になっていたり、
逆に特性で高ステータスを制限していたケッキングが鬼みたいな強さになっていたりと、ゲームバランスは原作と大きく異なる*2
ただし、攻撃力の低さで足を引っ張っているポケモンはCPに上限があるルールでの対人戦では一転して強キャラになりがちであり、悲惨な例として挙げたチャーレムもこちらでは十分活躍が見込める。

また、本家ゲーム同様個体値があり、ポケモンの詳細画面で所属チームのリーダーに見せることで数値を教えてくれる。
スマホアプリであろうと、廃人たちは個体値厳選を強いられてるんだ!
なお、タマゴ産、レイドバトル産、リサーチ報酬で入手したポケモンは必ず高めの個体値になる。天候ブースト中に捕まえた場合も少し高め。

ポケモンを捕まえるごとにその種族の「アメ」と「ほしのすな」が手に入り、これを使うことでポケモンを強化育成できるようになっている。
アメは例えばポッポ系であれば手に入るのは「ポッポのアメ」で、進化後のピジョンやピジョットにも使用できる。
後発で進化前が追加されたポケモンの場合、アメの名前は初出の形態から取られるようになっており、例えばピカチュウ系であれば「ピカチュウのアメ」となる。
CPはそのポケモン専用の「アメ」とほしのすなを一定数与えることで強化できるようになっているが、トレーナーレベルに応じて強化限界がある。
強いポケモンは腕のあるトレーナーにしか扱えないという、本編シリーズで言うところのバッジのようなシステムである。

アメとほしのすなを一定数用意することでポケモンを進化させられるようになるが、一部のポケモンは更に追加のアイテムがないと進化できないようになっている。
進化に必要なアメは大体1進化ポケなら50個、2進化ポケなら25→100個(一部ポケモンは12→50個)だが、中には400ものアメが必要なポケモンも。(ギャラドスホエルオーチルタリスオンバーン???(後述))
ポケモン一匹捕まえた時に手に入るアメが3個ということを考えれば、どれだけ果てしない道かおわかりいただけよう。

捕まえたポケモンは全て保管され、逃すことはできないが、不要なポケモンはウィロー博士に送ることが可能で、送ったポケモンに対応したアメが博士から貰える。
なんでアメが貰えるのか、世界観設定がよく分からないが、たぶん研究協力のお礼とか、送ってくれたポケモンをもっと捕まえて育てて欲しいとかそういう意味合いなのだろう。
「アメと引き換えたポケモンたち、どこ行った?」
「君のような勘のいいトレーナーは嫌いだよ」
……みたいなことではないはずだ。

パソコンという概念はなく、メニューから全ての所持ポケモンを確認できるが、バトルを行う際は6匹でパーティを組むようになっている。
また、本編の設定をポケGOに落とし込む関係上、特殊な仕様となっているポケモンも何匹かいる。特に本編で「場所」が進化の条件だったポケモンは、ポケストップに特殊なルアーモジュールを使用し、任意のポケストを進化場所にできるという仕様になっている。場所が条件になるという原作の設定を継承しつつ、ポケストさえあれば都市でも郊外でも進化できるというシステムは非常によく考えられている。

  • メタモン…他のレアリティが低いポケモンに擬態して現れ、捕獲して初めて変身が解除されて正体がメタモンであると明らかになる。戦闘時も自分から戦うことはなく、目の前にいるポケモンに変身して戦うようになっている。
  • イーブイサンダースシャワーズブースターへの進化はランダム、エーフィブラッキーは相棒にして10km以上連れ歩いてから日中or夜に進化、リーフィアはハーブルアー、グレイシアはアイスルアーをそれぞれポケストップに使用後、効果継続中にそのポケストップの近くにいれば進化が可能、ニンフィアは相棒にしてハートを70個もらうことで進化できる。
    • ただし、イーブイに特定のニックネームをつけることで、条件を満たさなくとも任意の種に進化できる(1種につき1回のみ)。
  • ドーブル…スナップショットを撮影するとときどき勝手に写り込む形で出現する。
  • ジバコイルダイノーズ…ポケストップにマグネットルアーを使用後、効果継続中にそのポケストップの近くにいれば進化が可能。
  • ヌメルゴン…ポケストップにポケストップにレイニールアーを使用後、効果継続中にそのポケストップの近くにいれば進化が可能。天候が雨の場合はルアー無しで進化が可能。
  • 通信交換で進化するポケモン…アメ進化も可能だが、2020年より通信を介した場合はアメなしで進化できるようになる。ただし一度交換したポケモンは二度と交換できない。
  • 第四世代で石や通信による進化が追加されたポケモン…「シンオウのいし」を使うことで進化する。
  • 第五世代で石による進化を行うポケモン…「イッシュのいし」で進化する。
    • 原作で「たいようのいし」で進化するポケモンは「たいようのいし」。
  • その他、相棒にした状態で「〇〇km歩く」など特定のミッションを達成することで進化するポケモンが存在する。


GOロケット団


ポケGOにも悪の組織が登場する。
カントー地方やアニポケでおなじみであるロケット団の一派らしくGOロケット団を名乗っており、ボスのサカキにより束ねられた組織である。
GOロケット団の下っ端はポケモンを使って各地のポケストップから道具を盗んでいる、
下っ端の潜んでいるポケストップは黒ずんでおり、常に揺れているためひと目で他のポケストップと区別することができる。
下っ端を1人倒すとふしぎなパーツ1個が手に入り、パーツを6つ集めることでロケットレーダーを組み立てることができる。
ロケットレーダーを使うと通常では見つけられないGOロケット団のリーダーアルロ、シエラ、クリフらが潜んでいるポケストップを見つけることができるようになる。
また、スペシャルリサーチで手に入るスーパーロケットレーダーを使うと同じ要領でボスのサカキの居場所を探せるようになる。

GOロケット団の団員はボスも含め、話し掛けると勝負を仕掛けてくる。
使用するポケモンは異常強化されたシャドウポケモンとなっており、紫色のオーラを纏って赤い目をしている。
本来の能力以上の力を発揮できる反面、無理矢理強化されているため苦しんでいるとされている。
団員は勝負に負けると手持ちのシャドウポケモンのうち1匹をおいてその場を立ち去り、プレイヤーにシャドウポケモンの捕獲チャンスが与えられる。

捕まえたシャドウポケモンはそのまま育てることもでき、攻撃がブースト(6/5倍=1.2倍)されている代わりに防御がデブースト(5/6倍≒0.83倍)されている。強化や開放のコストが1.2倍になる為育てにくい。スペシャル技は威力が低い「やつあたり」のみで技マシンでの変更もできない。
ただし特定のイベント期間中は「やつあたり」からほかの技に変更可能であり、通常時も技開放を行うことで通常のスペシャル技を使うことができるようになる。

アメとほしのすなを消費して紫色のオーラを消し去る「リトレーン」を行うとライトポケモンとなり、白く輝いたオーラをまとうようになる。
リトレーンを行うとレベルが上昇し、強化や技開放に加えて進化のコストも0.9倍にさがり、育てやすくなる。さらにこうげきやぼうぎょ、HPの個体値がそれぞれ2ずつ上昇する。
技は「おんがえし」に変わる。こちらは「やつあたり」と違って技マシンを使うことでいつでもほかの技に変更可能である。
やつあたりに比べると強くなっているのだが、基本的にはほかに覚える技の方が強力なのでこだわりがなければ変更してしまうことが多い。


ストーリ的には無理やり強化されたことで苦しんでいるシャドウポケモンたちをリトレーンで救うことが正解なのだが、実用性で考えると「育てやすくはなるが、個体値が2上がるだけのライトポケモン」より「育てにくく耐久力が0.8倍になるが、攻撃力が1.2倍になるシャドウポケモン」の方が活躍できる場面は多い。
トレーナーたちはロールプレイングに徹しポケモンたちを救い続けるか、はたまたポケモンたちの苦しみは割り切って性能重視でシャドウポケモンのまま使うか、の究極の選択を迫られる。

この時あなたは正しい判断を下すことができるだろうか。

ポケモンを道具扱いする悪の組織と我々ポケモントレーナーの違いとはなにか、そんなことを深く考えさせられるシステムである。

なお、シャドウポケモンとメガシンカの両立はできない。
メガシンカ型で育てたいポケモンはライトポケモンにしておいたほうが扱いやすいだろう。

詳細は こちら

ポケモンジム


トレーナーレベルが5を超えると参加できるようになる。
プレイヤーはインスティンクト、ミスティック、ヴァーラーいずれかのチームに所属し、自分と同じチームのプレイヤーたちと一緒にポケモンを選抜してジムを結成する。
自分と違うチームのジムとはバトルを行うことが可能で、一定回数勝つことで相手チームのポケモンを追い出し、自分のチームのジムにすることができる。
このジムに長時間ポケモンを設置することができれば、今作の課金アイテムであるポケコインを入手できる。
バトルは画面をタップで技を繰り出し、敵の攻撃はスワイプで回避する。

本編とはまた違った奥深さがあり、ジムに設置されたポケモンを見て自分の手持ちを決めることができるため、本編の対戦では不遇なポケモンにも活躍のチャンスがある。
例えば半減は多いが4倍弱点がメジャーなボスゴドラは、ノーマルタイプのポケモンを中心に構成されたジムが相手であれば半減の多さと防御の高さを武器に活躍できる可能性がある。
環境トップのポケモンを捕まえて育てなければ1勝もできないなんてことはない。ボックスの中でいちばん育っているマイナーなポケモンを投入しても十分に戦えるのだ。

また、強力な野生ポケモンを協力プレイで倒すレイドバトルもジムで発生する。
レイドバトルではまず巨大なタマゴがジムに出現し、1時間後に自動的にタマゴから強力な野生ポケモン「レイドボス」が出現する。
トレーナーたちはタマゴが割れてから協力してレイドボスのポケモンを倒すことになる。
ボスを無事に倒せば報酬としてXPやきんのズリのみ、ふしぎなアメなどを貰い、バトルへの貢献度や撃破に要した時間に応じてプレミアボールが与えられ、捕獲チャンスが到来する。
捕獲チャンスはレアかつ高CPのポケモンを捕まえる絶好の機会であり、トレーナーたちは与えられたプレミアボールを使い切るまでにボスを捕まえる必要がある。
使用ボールは与えられたプレミアボールのみなので、ハイパーボールを100個持っていても全く役に立たない。逆にプレミアボールが余ってもその場で消えるため、野生のポケモンの捕獲には使えない。
最大20人までが協力プレイを行うことが可能で、20人を超えた場合は新しいグループに割り振られる。
手持ちのポケモン育っていなくても、ほかのプレイヤーと協力することで突破できる初心者にも優しい仕様になっている。

レイドバトルは「レイドパス」を持っているトレーナーのみが参加可能である。
レイドパスは一度に一枚しか持てない上、ジムから一日に一枚しかもらえない。
前日に貰ったパスを一枚消費して新しく一枚貰うことは可能。
一日に何度でも参加したい場合、有料の「プレミアムレイドパス」を購入する必要がある。

2020年、新型コロナウイルスの世界的流行を受け、家の中からでもレイドバトルに参加可能な「リモートレイドパス」が実装された。
同時に三枚まで保持可能であり、マップの見える範囲のレイドバトルに参加できるほか、フレンドからの招待を受けることで世界中のレイドバトルに自宅からでも参加できるようになった。

特別なポケモンが手に入る「EXレイドバトル」には「EXレイドパス」という特殊なレイドパスが必要である。
EXレイドパスは事前に特定のジムでレイドバトルをしたトレーナーに与えられ、指定された日時に指定されたジムで始まるEXレイドバトルに参加可能となる。

レイドバトルのタマゴには4種類がありそれぞれつよさや出現するポケモンがおおよそ決まっている。
当初は1〜5の5種類だったが、メガレイド実装に伴いピンクタマゴの1と2、黄色タマゴの3と4が統合されて現在の形になった。

  • レベル1
ピンク色のタマゴ。進化前か中間形態ばかりなので、ソロプレイでも余裕で一匹クリアできるレベル。
主にジムバッジのレベルを手っ取り早く上げたい時向け。
進化にアメが大量に必要なポケモンが多いため、意外と見逃せない。

  • レベル3
黄色のタマゴ。ここから難易度が大きく上がり、ソロプレイだとかなり手持ちが育っていないと突破が困難。
レベル3をソロでクリアできるようになったら、かなり熟練してきたと言ってもいいだろう。

  • レベル5
黒色のタマゴ。いわゆる伝説のポケモンが登場するレイドで、長くて1ヶ月周期で出現するポケモンが変更され、変更されるとしばらくはゲットできなくなるため、数あるレベルでも最重要なレイド。
ここまで来るとどの相手も強敵揃い。ソロでのクリアは不可能で協力プレイが必須になっている。

  • メガレイド
メガシンカポケモンが登場するレイドバトル。強さはレベル5と同等で非常に手強い。
倒すことでメガシンカ前のポケモンを入手でき、さらにそのポケモンのメガシンカに必要なメガエナジーを手に入れられる。

GOバトルリーグ


2020年1月30日、サービス開始から実に3年半でとうとう本格的に実装された対人戦コンテンツ。
スマホゲームとしては極めて珍しくリアルタイムかつ1vs1形式の本格的なPvPを世界中の誰かと楽しめる。
対戦は1セット5回を一日5セットまでの最大25戦まで。
1セット毎に星の砂や不思議なアメ、わざマシン、GOバトルリーグでしかほぼ手に入らないポケモン(ズルッグ等)といった豪華な報酬が勝利数に応じて得られる。
1セット中1回も勝てなくても結構な星の砂がもらえるので暇が有ればこなしたい。5戦全部で即降参して砂だけ貰うプレイヤーも居るくらいである。

レギュレーションは上述の「CP」を基準に3つの基本リーグに分かれており、
2週間ごとに各基本リーグ+同時開催する派生リーグをローテーション、2順したら全リーグに参加できる期間をさらに2週間の約3ヶ月ほどで1シーズン。
プレイヤーは勝敗によってランク分けされ、ごく一握りの最高ランクにたどり着いた者には特典として「マスク・ド・ピカチュウ」や最高ランクに到達しないと獲得できない特別な衣装とポーズが各シーズンごとに与えられる。
以下、各リーグの概要。

スーパーリーグ

  • 主な環境ポケモン:マリルリ、ガラルマッギョ、チルタリス
CP1500以下のポケモンのみが出場できる。
育成の手間がかからず、かつ幅広いポケモンを選出しやすく、程よく環境に偏りがあるため一番人気のあるリーグ。
そのためか図鑑No151までのポケモンが出場できる「カントーカップ」等、大胆な出場制限を設けた派生リーグは基本的にスーパーリーグ準拠で開催されている。
特筆すべきはCP算出方式の都合で異次元の耐久性能を獲得し初期から絶対王者として君臨し続けているマリルリの存在。
基本的にマリルリ、草タイプなどのマリルリ対策、チルタリスやエアームド等のマリルリ対策対策、ガラルマッギョやトリデプス等のマリルリ対策対策の対策で環境が回っている。


ハイパーリーグ

  • 主な環境ポケモン:ギラティナ(アナザー)、レジスチル、クレセリア、ラグラージ
CP2500以下のポケモンのみが出場できる。
CP制限ルールでは「攻撃が低くて防御・HPが高い耐久型の種族値」を持つポケモンほど実質的な合計ステータスが高くなり強いとされ、
その傾向が最も強くなるのがこのリーグ。
例えばクレセリア・ブラッキー・ギラティナアナザーという耐久型3トップを揃えたパーティに初手も控えも相性有利で対面を崩さなかったのにタイムアップで耐久型が判定勝ちするという光景が見られるほど。
そのため環境がかなり狭まっており、耐久型がマジに硬いので1試合が長引きがちだったり初期から殆ど環境が動いてなかったりで他のリーグに比べあまり人気がない。
高ランク帯で全リーグ期間中にハイパーにエントリーしたらマッチングに3分待ちとか、ようやくマッチングしたけど過疎すぎて名前を覚えられててマッチング時点で切断されるとかする。というかされまくった。
しかし環境が狭く基本的に低火力なポケモンばかり故に、選出や立ち回りで運が入り込む余地が最も少なく、ハイパーが一番得意というプレイヤーも一定数いる。好きとは言わないけど。

ハイパーリーグ・プレミアム

  • 主な環境ポケモン:特になし
伝説ポケモンや幻ポケモンが参戦できない派生リーグ。通称ハイプレ。
ハイパーリーグ期間中は通常ハイパーと同時に開催されるが、ハイプレだけ無いシーズンもある。
こちらは一転してかなり選出の幅が広く、「このポケモンが最強!」といった絶対王者も居ない。
…故に自身が選出したポケモンや戦術と相手のそれとの相性問題が一番顕著なリーグ。
環境が定まらないバランスの良さを好むプレイヤーもいれば、マッチング運を競う混沌としたリーグと評するプレイヤーも居る。
尤も、こちらの不安定さを嫌うなら対照的に安定はしている通常ハイパーの方に行けば良いだけの話なので、住み分けとして完璧である。


マスターリーグ

  • 主な環境ポケモン:ディアルガ、ギラティナ(オリジン)、メルメタル
CP無制限、メタモン以外全てのポケモンが出場できるリーグ。
高耐久低火力が強かったCP制限下とは大きく異なり、火力と種族値の暴力が繰り広げられる。
等倍だろうとタイプ一致技を通せば基本的に致命傷。ミュウツーのサイコブレイクなどに至っては耐性一つ(0.62倍)程度じゃなんの足しにもならないレベル。
そんな魔境なので「高火力で、技範囲が優秀で、耐性も多い」ポケモン達が選出される。環境ポケモンに挙げた3匹である。
割とシンプルな環境故にメタり方が多種多様で独特の駆け引きと戦略があり、1試合毎の時間も短く、
ついでにマスター用のポケモンはレイドバトルやロケット団戦でそのまま使い回せて育成に無駄が出ないためそれなりの人気がある。


マスターリーグ・プレミアム

  • 主な環境ポケモン:カイリュー、メタグロス、トゲキッス
一番最初に開催された派生リーグ。通称マスプレ。
レイド限定=時期限定な伝説ポケモンと、ピカブイ連動特典=Switch所有かつピカブイ購入が必須だったメルメタルがマスターリーグの人権として猛威を奮ったため、
それらが出場できないリーグとして別途開催された…という経緯。
経緯が経緯なのでマスターリーグ期間中や全リーグ期間においても基本的に通常マスターと同時開催している。
環境としてはやっぱり火力と種族値とタイプ相性の暴力で、選出の幅は通常マスターや通常ハイパー以上に狭い。
とはいえ上記環境トップ3全てに対抗できるジバコイルを敢えて同じ鋼タイプのメタグロスと並べたり、
少ないゲージ消費で連打できるデバフと超火力の大技で択を迫るガブリアスで優位をもぎ取ったりなど、選出の幅に対して取れる戦術がかなり多く、こちらを好むプレイヤーも多い。


反響と問題点


社会現象

2016年7月6日にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで配信が開始され、たちまちGoogleストアではランキング1位となり、Twitterを抜き、Googleマップを迫る勢いで、米国では開始1週間で利用者6500万人を越え、スマホゲーム利用者が歴代首位に躍り出るなど、予想以上の大流行となった。先に始まったアメリカではポケストップ地点を始め、レア度が高いポケモンの出現が多い場所に人が溢れかえり、大学のキャンバスに人が殺到する映像が話題になった。あまりの人気ぶりにサーバーがダウンしたりした。その後欧州でも配信が開始され、そこでも予想以上の流行となり、この社会現象に日本でも配信前から連日トピックスなどでメディアが取り上げていた。
日本は遅れること2016年7月22日に配信が開始され、たちまち街中や公園に人が出歩く姿が増え、App Storeの無料アプリ総合ランキング1位になり、Twitterのトレンドでもそれに関わるワードが連日並んだ他、綿市公園のような聖地に人が溢れる光景も出された。この社会現象ぶりに芸能人がプレイする画像が公開されたり、政治家も投稿するニュースが話題となった。以上世界中での社会現象に流行語大賞やギネスにも幾つも認定されている。他にも引きこもりなどといったうつ病患者がプレイするために外出するようになったり、精神科にようる治療よりも適面だと麻生副総理も述べたりしている。また最近は中高年の人々が万歩計変わりとして、一日10km以上歩くのが日課となったりと、家族同士などと生活のツールの一部にもなっている。

経済的などの影響

ポケモンGOは人々が街を出歩く光景が増えたことで、経済的な影響にも大きく与えた。配信が開始された直後はモバイルバッテリーの需要が急増したことや、連日任天堂(本作の運営には直接関係ない)の株価がストップ高となるなど、それらの銘柄も上昇する現象にメディアは「ポケモノミクス」と取り上げた。また携帯会社を始め、各店舗や企業と提携を結び、ポケストップやジムが登場したりしている。これによりポケストップなどが設置されている店舗や飲食店の売り上げに貢献している。
また地域活性化としての経済的影響も大きく与えている。鳥取県の鳥取砂丘ではゲーム解放区として2017年にはアジア地域外でゲットできるポケモンが登場したことで、2日間の経済効果が18億円にも達した他、震災からの復興の一環として東北三県や熊本県などレアポケモンの出現などのコラボを行ったことにより、それぞれ大きな経済効果が出ている。

安全性などの問題点

この予想以上の人気ぶりに安全性による問題点や偽のアプリなどが問題となっている。まずスマホの画面に視線が向いてしまうため、ながらスマホやながら運転が問題に。起動時には必ず周りをよく見て遊んでください」と注意画面が表示される。
アメリカではプレイ中に転倒や前方の障害物に衝突、転落する人がいたと取り上げられ、日本でも配信前にはプレイする際の注意喚起を促していたが、日本でもながらスマホや運転による交通事故が発生しており、死者も出てしまった。また危険地帯に足を踏み入れる者やプレイヤーが他の家などに侵入により不審者として発砲されたり、徘徊や群衆の殺到に警察が出動するケースも。
また病院や平和公園などでのプレイが迷惑となり、自粛の呼びかけやポケモンストップの除外申請が行われた。
位置情報を使用してのプレイのため、プライバシーの課題も多い。強盗事件が発生した例もある。
中国や配信前の日本では類似アプリが出回った他、不正チートをする人も現れ、運営からのBANを受けたという報告が度々あがる。
他にも都会と郊外にも大きな格差がある。大きな大都会や駅、その周辺にはポケストップやジムが多く、プレイ人口も多いためレイドバトルも集まりやすいのに対し、郊外、田舎になるとポケストップが少ないほか、レイドバトルに参加者が集まりにくく、星5のボスを相手に自分一人だけというのもざらである。

ポケモンリサーチ


2018年3月31日より実装されたシステム。
「フィールドリサーチ」と「スペシャルリサーチ」の2種類が存在する。

前者はポケストップから「タスク」を入手し、それを達成することで「リワード(報酬)」を受け取ることができる。
また、タスクを達成すると1日1回スタンプを貰え、7つ集めると「大発見」が発生し、特別なポケモンを入手することができる。

後者はストーリー仕立てとなっており、例えば初めて出たリサーチはウィロー博士から直接依頼を受け、それをこなすことによって幻のポケモンの謎に迫る……というもの。
初見でヌルヌル動くウィロー博士に驚かされた人も多いだろう。

本編との連動


リリース前の時点で『ポケットモンスター サン・ムーン』との連動予定が公式発表されていた。
実際に『サン・ムーン』『ウルトラサン・ウルトラムーン』にも出会った場所のデータに「Pokémon GO」というものがあり、
カロスマーク・アローラマークやGBマークが表示される位置にGOマークが表示されるという仕様も解析によって明らかになっていたが、残念ながら実装されることはなくお蔵入りコンテンツとなってしまった。

なお、ポケモンシリーズでは内部データの異なるゲームからのポケモン転送は既に実例があり、
ゲームボーイ版のバーチャルコンソールから第七世代のポケモンシリーズにポケモンを転送するシステムが実装済みである。
おそらく不可能だから実現しなかったのではなく、何らかの理由により見送られたのであろう。

2018年11月発売のNintendoSwitch版『ポケットモンスター Let's Go!ピカチュウ/イーブイ』では連動機能があり、SwitchとスマホをBluetoothで無線接続して「Pokémon GO」側からポケモンを連れてくることが可能。
ただし転送できるのは第一世代のポケモン(とメルタン・メルメタル)に限る。
第一世代のポケモンでもコレクション要素が強い着せ替えポケモン、お気に入りポケモン、相棒ポケモン、ジムに設置中のポケモン、シャドウポケモンは転送対象から除外される。

メインシリーズとの連動は第八世代となる『ポケットモンスター ソード・シールド』で対応することとなった。
2020年にサービスを開始したクラウドストレージ「Pokémon HOME」を通じて転送できるようになる。
Pokémon HOME自体は2月に稼働開始したが、Pokémon GOとの連動は準備に時間を要したらしく、大きく遅れて11月に運用スタートとなった。
これにより、ポケモンを博士に送ることなくボックスに空きを作れるようになり、コミュニティ・デイやレイドで手に入れた色違いや伝説の余り物を本編に送り込んで有効活用することができる。
シャドウポケモンは相変わらず送れないが、リトレーンを行えば転送できるようになる。

転送には一定の制約が設けられていて、転送エナジーというものが必要となり、CP1000以下の通常ポケモンなら大量に転送できるが、高CP、色違い、伝説は転送コストが高く設定されており、色違いの伝説に至っては1匹送るだけで転送エナジーを使い切る。
転送エナジーを使い切ってしまった場合、全回復には1週間を要するが、1000ポケコインを支払えば即座に全回復できる。

例によってポケGOからの転送ではポケGOに戻せないが、転送を行うと博士に送ったときと同様、1匹につき1個のアメがもらえる。
博士に送るのは惜しいという理由でボックスの肥やしと化したポケモンたちを本編に送り込んだり、GTSで世界中のプレイヤーにおすそ分けすることができるようになる。

余談


バッテリー問題

このゲームにおける一番の難点はバッテリー消費の速さである。
ゲームの稼働時間に対するバッテリー消費量はそこまで大きくないのだが、アプリをバックグラウンドで起動すると移動がカウントされない。
ポケモンをたくさん捕まえたい場合やタマゴを孵化させる場合、アプリをアクティブにしてスマホを持ち歩く必要がある。
この仕様により、スマホのバッテリー消費が早くなってしまうのである。
一時期はポケGOをプレイするためにモバイルバッテリーを購入する人が後を絶たなかったほどである。

もちろんこの問題は公式でも認識しており、外部ユーティリティとの連動で歩数をカウントする機能が初期のうちに追加された。

後に外部の無料健康管理アプリ「ヘルスケア」や「GoogleFit」と連携し移動距離を共有してくれる「いつでも冒険モード」が追加され、起動していない状態でも移動距離を反映できるようになった。
専用デバイスPokémon GO Plus/モンスターボールPlusとの連動でアプリをバックグラウンドで起動しても通り掛かったポケストップからアイテムを回収したり、ポケモンを捕まえたりできる機能も提供されている。

謎のポケモン

2018年9月22日15時頃から名前が「??????」と表示される謎のポケモンが出現し、話題となった。
一時はバグポケかと疑われたこともあったが、後にLet's Goピカチュウ・イーブイに登場する幻のポケモン・メルタンであると判明した。


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