登録日:2010/03/22 Mon 15:59:33
更新日:2025/03/24 Mon 21:57:47
所要時間:約 13 分で読めます
美しい羽を広げて相手を威嚇する。マッハ2で空を飛び回る。
出典:ポケットモンスター、83話『マサラタウン!あらたなるたびだち』、1997年4月1日~1999年1月21日まで放送。
OLM TEAM OTA、テレビ東京、SOFTX(テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
●もくじ
■データ
全国
図鑑No.18
分類:とりポケモン
英語名:Pidgeot
高さ:1.5m
重さ:39.5kg
タマゴグループ:飛行
性別比率:♂50♀50
〔
特性〕
『するどいめ』
命中率を下げる効果を受けない。相手の回避率ランクも無視する。
手持ちの先頭にするとレベルが5以上低いポケモンの出現率が半減する。
『ちどりあし』
こんらん時に相手から受ける技の命中率が半分になる。
こんらんが回復すると元に戻る。
〔
隠れ特性〕
『はとむね』
防御を下げる効果を受けない。
〔
種族値〕
HP:83
攻撃:80
防御:75
特攻:70
特防:70
素早さ:91 → 101 ※
XY以降
合計:479
ポッポがレベル18でピジョンに、ピジョンがレベル36でピジョットに
進化。
■概要
ポッポの最終進化形。
ピジョンの時点で既に少し長かった頭の飾り羽がより長くなり、サラサラのロン毛みたいになった。
ピジョンのときは赤一色だった羽の色もポッポの頃のような二色に戻っている。
全体的にポッポの要素とピジョンの要素を合わせてより逞しくなったような姿をしている。
また胸の筋肉も発達しより力強く羽ばたく事が出来る。
その羽ばたきにより
マッハ2で空を飛ぶことが出来るほか、大木をもしならせる強風を巻き起こす。
これは今のところ
ポケモン図鑑で分かるスピードの中でなんと
カイリューに次ぐトップクラス。その割に素早さの種族値はそこまで尖ってないが、最高速度と機動性は違うということなのだろう。
…羽ばたいて飛行する以上、どれだけ強靭な筋肉があろうが速度が一定の範囲を超えたら空気の流れを翼が捉えられずにそれ以上速度は上がらないはずだが、気にしない。
実はジェット噴射でも付いているのか?
視力にも優れており空高くから水溜まりを跳ねる
コイキングを補足可能。
その優れた視力で獲物を見つけると垂直に急降下して襲いかかる。
また、美しい光沢を持つ羽に心を奪われ、ピジョットのトレーナーになった者も多い。
■ゲームでのピジョット
初代から登場する元祖鳥ポケモン。
進化前のポッポは
ゲーム開始直後から野生で出現し、その後も様々な場所に頻繁に登場する
雑魚の代名詞的存在。大体の人にとって最初に出会う野生のポケモンはポッポか
コラッタになるはず。
かなり簡単に入手出来るので、多くのトレーナーが序盤からの戦力として捕獲し、「そらをとぶ」要員として利用されている。
その手軽さと初代から登場する事もあって、あらゆる鳥ポケモンの中でもトップクラスの知名度を誇る。
実際は戦闘なら「ドリルくちばし」を使え
種族値もアタッカー向きな
オニドリルや
ドードリオ、
秘伝要員なら「いあいぎり」のある
カモネギの方が使い勝手は良い。
しかし序盤からの愛着やアニメでサトシがピジョンを使っていた影響のためか、ノーマル/ひこう組の中でも殿堂入りまで連れて行った人は多かった様子。
「そらをとぶ」も
旅パならそこまで戦闘面での不自由がないということもあるかもしれない。
ちなみに初代では、なんと自力習得技のうち攻撃技がたったの
3種類しかなく、唯一の飛行技である「つばさでうつ」がほぼ戦力外だったため、実質最強技が初期習得の「かぜおこし」という有様であった。前述のように、シナリオなら「そらをとぶ」始めそこそこのラインナップをわざマシンでカバーできるため、
ゴルバット(わざマシン含めても最強技が不一致の「すてみタックル」or「
はかいこうせん」という惨状)よりはだいぶマシ。
ライバルもかなり初期から使用し、常に先頭で繰り出してくる。
ハナダのゴールデンボールブリッジでは早くもピジョンに進化しており、叩きのめされた人も多いのでは。
「すなかけ」が地味にうざいが、終盤には使わなくなるので以前より楽に感じるかもしれない。
リーグ戦では油断していると「オウムがえし」や「ゴッドバード」で痛手を被る可能性はある。
と言っても
サンダースや
サンダー等の素早い
電気ポケモンならノーリスクで勝てるが。
ピジョンは金銀の最初の
ジムリーダー、
ハヤトの切り札としても使われる。
このピジョンは何故か
レベルが18未満、
チコリータを最初に選んだ人を絶望させてくれる。
HGSSの強化版ではピジョットに進化して相変わらず切り札として使用されている。
よってHGSSでピジョットを切り札としているジムリーダーが2人いることになる。
またピカチュウバージョンではアニメ要素を取り入れていた為か、トキワの森でレベルが一桁のピジョンと
エンカウントする事がある。
ちなみに、レベル9でエンカウントするのでこれを金銀に送り込めばハヤトの再現も可能。たいあたりは無いが。
エメラルド版では登場時に華麗な宙返りを見せてくれる。実にかっこいい。
USUMでは島スキャンを行うことで
野生のピジョット(Lv.29)が出現。
前述ピジョンほどではないが早熟であり、そして全ポケモンシリーズを通して
初めて野生で出る個体である。
■対戦でのピジョット
そこそこの素早さを持つ以外は平均的な能力値を持つ初代鳥ポケ。
しかしその平均的な能力が災いして何をやらせても
中途半端気味になる。
単純な物理アタッカーとしての性能は
ムクホークやドードリオに負けてしまい、物理耐久も特性のおかげでムクホークのが上、
特殊耐久や特殊攻撃力は
ヨルノズクに負けると知名度の割に物凄い不遇…
ついでにタマゴ技の「ブレイブバード」を習得するまでは「ドリルくちばし」を持つオニドリルよりも不遇だった。
一応他の鳥ポケとの差別化として「
おいかぜ」や「リフレッシュ」によるサポートがあったが、
「おいかぜ」はHGSSで教え技になり
ライバルの鳥ポケほぼ全てが習得してしまい、「リフレッシュ」は
XD産のみなので
厳選困難…
ピジョットがこの先生きのこるには…
しかし単体の性能では劣化ながらその分あらゆる戦法が考えられるためその
マイナーさも相まって型が読みにくい。
さすがに
ニドキングや
ゴウカザルまでとはいかないがその読みにくさを活かして奇襲気味に立ち回ろう。
特性は命中率や防御を下げる技はかなりマイナーなので「するどいめ」や「はとむね」よりも「ちどりあし」推奨。
正直どれも
微妙ではあるが…
物理型は「
ブレイブバード」で突撃したり「
とんぼがえり」で錯乱、
特殊型は「
エアスラッシュ」で
ひるみ狙いやプラチナから教え技で習得した「
ねっぷう」で苦手な
はがね対策、
変化技は攻撃を下げる「
フェザーダンス」や優秀な
再生技「はねやすめ」等の色々考えられる。
というか物理・特殊共にアタッカーではどうしても他のノーマル/ひこうポケモン(
ムクホーク、
ペラップ)の劣化になりがちである。
(
トゲキッスはノーマルタイプから
フェアリータイプに変更されたが)
なので差別化したいならやや中途半端ではあるが「フェザーダンス」「おいかぜ」「リフレッシュ」に「はねやすめ」等補助をメインに、
高くはないが使えないこともない数値の特攻を生かし役割破壊として「ねっぷう」を覚えた特殊寄り補助型が生きる道か。
また、素早さは90族をギリギリちょうど抜ける数値なので意外と便利。もちろん最速推奨。
じつは
ペラップと同速だったりする。
ただしどの型にも言えることだがやはり元の能力値はあまり高くないので過信は禁物。
ぶっちゃけ下手に差別化を狙うより、劣化覚悟で「○○だけは絶対に殺す」という徹底した役割分担を担わせ、型の読みづらさで奇襲を仕掛けた方がよかったりする。
これ自体はどんな
マイナーポケモンも同じなのだが、ピジョットの場合は物理型の印象から誘いやすいはがねポケモンを相手に優位に立ち回る運用が強かったようだ。
出てきた
ハッサムを「ねっぷう」で葬り去ったり、物理型のポケモンにフェザーダンスを当てたり。そして
メタグロスのクリアボディのえげつなさを散々思い知らされてげんなりするまでが仕事である。
XYでは素早さの種族値が91から
101になった。
ムクホークや
ウルガモス等の激戦区100族をぎりぎり抜くことができ、
さらに今まで死に特性扱いだった「するどいめ」も
相手の回避率を無視する効果が加わり若干だが、追い風が吹いた。
そして
ORAS…ピジョットは他のノーマル・ひこう
複合には無い最高のアイデンティティを手に入れる事になる。
それが…
メガシンカである。
■メガピジョット
筋力が大幅にアップ。2週間のあいだ休まず飛び続けることができるのだ。
〔特性〕
『ノーガード』
お互いの技が必中になる。
「
あなをほる」「そらをとぶ」等を使用している間でも命中する。
〔
種族値〕
HP:83
攻撃:80
防御:80
特攻:135
特防:80
素早さ:121
合計:579
能力変化は特攻に
+65・素早さに+20・特防に+10・防御に
+5。
何と
特攻に+65である。これにより
序盤鳥唯一の特殊特化型として花開く事となった。
加えてノーマル・ひこう複合の中で特殊寄りの能力の持ち主は他にはヨルノズクとペラップのみ。そして火力・素早さはこちらが段違いに上。十分である。
ペリッパー「俺も序盤鳥だろうが!」…いえ、ペリさんは防御型です
素早さも121と中々高水準の数値まで跳ね上がった。
ゲッコウガ「ドーモ、メガピジョット=サン。ゲッコウガデス」
そして防御の
+5。あるのか無いのかよく分からない上昇値が当てはめられてしまった。無いよりはマシだが。
特性は「ノーガード」に変更される。
これにより、能力的にも相性が良い「
ぼうふう」を外すリスクが無くなるのは大きい。
特性が有効活用できるのはこの技位ではあるものの、ノーガードの仕様上高命中の技も
確実に命中させられるので決して腐る事は無い。
但し命中難の技はピジョットが苦手とするタイプの技が多い事と、一撃技も必中になってしまう事には注意しなければならない。
一応
一撃技に関しては「
まもる」or「
みがわり」→「オウムがえし」で無理矢理返す事は出来る。
…が、実はピジョットには無いのである。
何が無いというと、特殊技が。
ひこう技はほぼ「ぼうふう」で確定なので問題は無い。
が、ノーマル技は「いびき」「
りんしょう」「さわぐ」「
はかいこうせん」の
やたら使う場面を選ぶ4種類のみ。
「ハイパーボイス」は覚えない。「
めざめるパワー」も仕様上ノーマルタイプを出すことはできない。
サブウェポンも「
ねっぷう」「めざめるパワー」「
たつまき」
のみと
これまたやたら貧弱。
一応「
あやしいかぜ」もあるのだが第4世代までの限定技なので
ORASレートでは使えない…。
「
ぼうふう」と「
ねっぷう」があれば大半に対処できるのがまだ救いか。
めざパを搭載する場合は対面でどうにもならない
ヒードランや
いわタイプ対策に
格闘か
地面にした方がいいかも。
逃げる?ああそう…
ねっぷうを覚えられるのだから、同じく風のイメージのある「
ふぶき」あたりを追加してやってもいいような気もするが、今後の新規習得技に期待したい。
メガボーマンダや
ガブリアスの上を取れる素早さを持つ。
めざ
氷があればこいつらとやりあうことも可能だが、一撃では40%程度の中乱数。
ガブはどうせ
襷持ちのことも多いので、素直に「ぼうふう」を二発撃った方がいいかもしれない。
メガマンダは初手で「すてみタックル」をしてくれれば「みがわり」→めざパ氷で確実に落とせる。
「りゅうのまい」を積まれたらアウトなのでイチかバチかだが。
また、
電気相手なら外さない「
はかいこうせん」で確1にできる相手も多い。
また、現状持ち物のほとんどをピジョットナイトが占めている。
つまり、見せ合いの段階でメガシンカすることがバレバレな上に技構成も読まれやすいというのも悩みどころ。
もちろんそれを逆手に取って、ひこう弱点のポケモンや素早さでメガピジョットに劣るポケモンの選出を牽制するという考えもできなくは無い。
「ハイパーボイス」を搭載した特殊型メガボーマンダも強大なライバルとなり、特に耐久力と初見で型バレしない点で大きな差がついている。
タイマンで先手を取れる、ひこう技の火力が僅かに上で混乱の追加効果もある、「とんぼがえり」や飛行+ノーマル技の使い分けができること等を活かしたい。
今のところメガシンカの中では中堅寄りの
マイナーと言ったところ。
とは言え、少なくとも今までの不遇からは脱却したと言って間違いは無い。
明確な運用法のあるポケモンなので、マイナーだからといって油断していると結構混乱引いて負けたりするので要注意。
今、不遇と言われた初代序盤鳥は戦いの場に羽ばたいたのである。
オニドリル「誰か忘れちゃいませんか…」
ちなみに、トリプルバトルではどの位置からでも威力120混乱3割の必中技を打てる上に全体攻撃技も持ち、一撃技などは味方のサポートで回避しやすい、となかなかの噛み合いっぷりを見せる。
ただ、
ファイアローの陰に隠れがち。
通常形態での特性は隠れ特性の「はとむね」が唯一メガシンカ前に役立つ可能性がある。
「するどいめ」「ちどりあし」は通常形態で戦い続ける場合にしか恩恵が無い上、前者は「ノーガード」と効果が重複しているためである。
ただ防御を下げられる機会が少ないため、他の
メガシンカとの併用を考慮する場合は通常特性2種を優先した方が役立つ可能性もある。
■アニメでのピジョット一族
無印編第3話、
サトシがトキワの森で進化前のピジョンをゲットし以後サトシの手持ちとして活躍。
カスミからは「素直で良い子ねピジョンは」と評されている。
その後83話『マサラタウン!あらたなるたびだち』で、ポッポの群れを襲うオニドリルから守る為に戦い、ピジョットに進化。圧倒的な強さをもって
オニドリルを追い返すとして大活躍を見せる。
「(オレンジ諸島での)用事が済んだらすぐ帰ってくるからな」と言われそれまでの間、群れを守るリーダーになるためサトシの手持ちを離脱した。
「用事を済ませたら、すぐに帰って来るから」と言って別れてから、はや20年以上
何度も
カントー地方に帰還していたにもかかわらず、サトシはいっこうに迎えに行っていなかった。
アニメコミックスでは「野生に還った」といった解釈もできるような別の言葉に置き換えられており、こうなるともはやスタッフにも忘れ去られているのではないか……という声も多かった。
他に使用したトレーナーはハヤトで、彼の切り札としてサトシの
リザードンと激しい空中戦を繰り広げた。
ちなみにこの時サトシは上記のピジョットとの思い出をハヤトに語っていた。
それによるとピジョットと別れたのは
トキワの森らしい。マサラタウンの近所じゃねぇか……。
ちなみに初代OP「めざせポケモンマスター」の映像ではサトシがピジョットを繰り出してオニドリルと戦わせる場面があるが、
サトシのピジョンがピジョットに進化したのは先述の通り83話であり、ピジョットに進化したエピソードですぐに別れている。
元々97年に放送を始めたアニメ『ポケットモンスター』は1年程度で終わる予定だったのだが、
予想外の人気や放送日程が大幅に狂う事件などにより、その後も終了することなく放送が20年以上続いている。
当初予定ではおそらく終盤にピジョンがピジョットに進化して、サトシの主力として活躍する予定だったのかもしれない。
ぶっちゃけ不遇の一言に尽きる。それも歴代で1、2を争うレベルの。
まずゲットした回で
ロケット団に負ける。この時、
初の目を回したポケモンになる。
そして次の回、サトシが初めて正式なバトルをするが
カイロスに負ける。
さらに次の回、ニビジムで
イシツブテに負ける。
ゲットされてまともに活躍せず3話連続でかませ犬……かませ鳥にされたのは、後にも先にもこいつくらいだろう。
そんなピジョンにもハナダジムでは
スターミーを倒す活躍が訪れた。
さらに次の回(
8話)の冒頭で短パン小僧のコラッタに勝利。
そしてこれが8話目にして試合における
最後の勝利となる。
まず同8話でアキラのサンドに瞬殺される。
その後、10〜12話でサトシが
フシギダネ、
ヒトカゲ、ゼニガメをゲットすると彼らがメインとなり、ピジョンはバトル・日常共に出番が激減。
セキチクジムで久しぶりに正式なバトルの出番が来たかと思えば、
モルフォンに眠らされ何もさせてもらえず敗北。
約20話ぶりの試合なのに……。
そして次の試合にして約30話後(
放送延期も含めたらもっと長い)のトキワジムでのロケット団との勝負では、
サイドンを相手に優勢に戦うという超久々の活躍を見せる。
だが途中でロケット団が卑怯な手を使い、サイドンとの勝負はうやむやになったままピカチュウが倒してしまった…。
そんなピジョンもポケモンリーグでは活躍が……と思いきや、
出場することなくリーグが終了してしまう。
今までの出番が少なかった
クラブや
ベトベトンも活躍したのにだ。
リーグ終了後、すぐに進化して別れたので出番はここで終了。
最後に大活躍を見せて花道を飾ったのがせめてもの救い。
ちなみにここまで書いてある10も満たない試合が、ロケット団戦を除けばピジョンのバトルの全てである。マジで。
そして
新無印の『ファイナルⅣ 「相棒」』で、
ダンデのリザードンとの激戦の中薄れゆく
ピカチュウの意識の中で、最初の仲間として共に旅した4匹と共に久々に登場した。
そして劇場版の十六作目でなんと悪役(正確には操られている)で登場。驚いた人も多いであろう。
よーしピジョット! これからまたよろしくな~! ふふふ。
出典:ポケットモンスター めざせポケモンマスター、11話『虹とポケモンマスター!』、
2023年1月13日~2023年3月24日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
そして「すぐ帰ってくるから」と言って別れて早24年が経過し、サトシが主人公のアニポケが真の
最終回を迎えた2023年3月24日放送の『虹とポケモンマスター!』。
サトシがトキワの森でロケット団に襲われピカチュウが奪われてしまい、しかも他の手持ちを研究所に置いてきていたので絶体絶命になってしまったその時、ついに
サトシのピジョットが彼の前に颯爽と現れたのだ!
実は何気にここに至るまでピジョットに進化したことを知らなかった
ムサシと
コジロウだが、
ニャースに「ジャリボーイのピジョンが進化した」と聞かされてようやくピジョットのことを知ることとなった。
ピジョットがリーダーをしていた群れは24年の間に立派に成長していたため、ピジョットがリーダーを務める必要がなくなっており、仲間達に別れの挨拶をしながらサトシの手持ちに再び加わった。
そして、ピジョットは
ピカチュウと共にアニポケにおけるサトシの最後のバトルの手持ちを飾ることとなった。
最早スタッフにもピジョットとの一件は忘れ去られたのではないかという噂さえ流れた時期もあり、フォローされないまま終わるだろうと思われていただけに、このサプライズは古参ファンの間で話題をさらった。
まさに大トリを飾ったわけである。トリだけに。
なおロケット団が最初に現れたのはトキワシティのポケモンセンターだが、命令からではなく自発的にピカチュウを狙った最初の場所がトキワの森。ロケット団の物語はトキワの森で始まり、トキワの森で終わったのだ。
そして、サトシが最初にトレーナー戦を経験したのもトキワの森でのロケット団戦。その時に初手で繰り出したのがピジョンなのだが、その時のピジョンは敗北し、キャタピーに出番を譲る形になった。
単にピジョットとの再会話としてだけではなく、無印編3話での意趣返しもあったのだろう(本話と無印編第3話は共に冨岡氏が担当)。
なお、本話でサトシが身一つでロケット団に立ち向かおうとしたのも同話のオマージュである。
■カードでのピジョット一族
通常版は特性「おいはらう」による強制交代で、実質毎ターン使用出来るナツメとして機能する。
育成中の控えを引きずりだされる恐ろしさは言うに及ばず、2進化といえど完成されると脅威。
技も無色2エネで70ダメージを出せる上、逃げコストが1と軽量なのも優秀。
ex版は技「けちらしサイクロン」が相手のベンチ数に依存して火力が増えるというこれまた強力な性能を持つ。
最大140打点はギャラドスexと同等で軽量級のexポケモンもワンパン圏内に入れることが出来る。
相手はポッポが出た時点で当然こちらを警戒せざるを得なくなり、ベンチ育成を抑制出来ることもある。
おまけに「ポケモンのふえ」で無理やりベンチに引きずりだして打点を上げる事すら出来てしまう。
自分のベンチ依存のピカチュウexと違い、ベンチ0でも80打点は出せるのも嬉しいところ。
これによりベンチを抑制したところで育ち切る前にバトル場のポケモンを倒し速攻に転じる事も出来る。
相性がいいのはベンチ狙撃が得意なサワムラーやネオラント、相手がベンチ展開を警戒する事を利用してプテラexなど。
無色ポケモンなのでタイプの噛み合いが非常に自由なのも長所である。
exポケモン同士の殴り合いになった場合も、無色特有の高耐久の例に漏れずHP170と非常に頼もしい。
弱点は2進化であるのにピジョンまでがあまり強くない点。
特にポッポは「最強の遺伝子」版はHPが若干高めな分打点10と頼りなく、
逆にピジョンは「幻の島」版が打点は50あるもののエネ3要求と動きが鈍い事から殆ど使用されない。
追記・修正は、コイキングを空中キャッチしつつお願いします。
- 実は初代赤緑青ではかぜおこしがポッポ系の専用技だったらしい。オニドリルとかカモネギとか覚えなかったんだな。ピカチュウでバタフリーが覚えて専用技じゃなくなったとか。 -- 名無しさん (2022-07-14 01:15:22)
- GOではガラガラに強いのとフェザーダンスとブレイブバードの嫌な二択を迫られるのでカントーカップで活躍中。 -- 名無しさん (2022-07-23 10:50:59)
- 最終回でやっっっっと返ってきたか -- 名無しさん (2023-03-24 19:14:25)
- ↑忘れられてなくて良かったね…! -- 名無しさん (2023-03-24 19:27:43)
- あの展開は熱すぎて泣く -- 名無しさん (2023-03-24 19:30:37)
- サトシのピジョット、生きとったんかワレェ! -- 名無しさん (2023-03-24 19:36:31)
- このWikiの本項目もコメントも歴史の重みを感じる -- 名無しさん (2023-03-24 19:41:08)
- ↑項目作成から13年、初コメントから10年、そして本編で24年ぶりに再登場…… -- 名無しさん (2023-03-24 20:03:07)
- 最高に美味しいタイミングで帰って来た。まさに大トリ -- 名無しさん (2023-03-24 22:06:41)
- サトシの物語の最後の最後の最大のサプライズでコイツを出してくるとか粋な演出してくれるじゃないか…アニポケスタッフ!大好きだよ!!! -- 名無しさん (2023-03-24 23:11:42)
- 最高のタイミングで帰ってきてくれた!ありがとうスタッフ! -- 名無しさん (2023-03-25 08:34:43)
- トキワの森に行くっていうからまさかと思ったけどこんなの分かってても泣くに決まってるだろ! -- 名無しさん (2023-03-25 15:10:46)
- そう言えばピジョット(ピジョン)ってサトシとピカチュウが初めて組んでバトルしてゲットしたポケモンだったなあ(キャタピーはバトルなしでモンボ一発) -- 名無しさん (2023-03-25 21:06:10)
- 性能は不遇のままだけど、やっぱり公式の扱いは優遇されてるな。やはり最不遇鳥は不動のオニドリル…。 -- 名無しさん (2023-03-26 01:25:07)
- 結果的にサトシのアニメで描かれた最後のバトルをピカチュウと共に飾ることになったピジョット… -- 名無しさん (2023-03-26 16:12:30)
- ↑まあ進化前のオニスズメは和解したし -- 名無しさん (2023-03-26 16:24:13)
- ピジョット、もしかしたらちょくちょく描写外で会いはしてたのかもね。群れの事があるから手持ちに戻れなかっただけで -- 名無しさん (2023-03-26 16:31:45)
- 久しぶりの再会で終わるんじゃなくて本当に手持ちに戻ってきて約束を果たしてくれたのがいいよね -- 名無しさん (2023-03-27 10:33:51)
- ロケット団が初見の反応だったり、ほとんどポッポしかいなかった群れがほぼ全てピジョンになってたり、きちんと伏線回収してるのが凄いなあ -- 名無しさん (2023-04-01 07:26:17)
- 贅沢だけど再会の場面ではタケシとカスミもいてほしかったなあ -- 名無しさん (2023-04-01 09:30:50)
- ポケスタ2のイエローカップで第二世代経由でも出れなかったのは、御三家最終進化、化石組進化、伝説を除くとこいつとカイリューだけである。 -- 名無しさん (2023-04-28 11:48:42)
- 考えてみるとサトシの手持ちでは(完全離脱したバタフリー除くと)ピカチュウに次ぐ古参なんだよな。物語のオオトリ(鳥だけに)を務めたのも納得。 -- 名無しさん (2023-07-16 01:46:39)
- GOのフェザーダンスは何故かピジョットの専売特許。しかも強い。 -- 名無しさん (2023-11-30 02:01:42)
- 初代鳥ポケで超かっこいいからもっとテコ入れがあって欲しい。せめて隠れ特性もっと強くしてほしい。 -- 名無しさん (2024-10-13 21:44:44)
- でもメタ側だと何でオレンジ諸島編が終わってすぐピジョットを迎えに行かなかったんだろう?当時のスタッフがピジョットの事を忘れていたのかな? -- 名無しさん (2024-12-01 03:16:53)
- ↑多分続投組が多すぎるとジョウトポケが加入しづらいからとかじゃないかな -- 名無しさん (2025-01-07 20:54:14)
- コメントのログ化を提案しますが、大丈夫でしょうか? -- 名無しさん (2025-02-11 21:54:53)
- コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2025-03-03 16:08:57
- 今でも人気鳥ポケの一体なんだからユナイトにでも参戦させて -- (名無しさん) 2025-04-16 12:34:48
- めざポケ最終話のあの後、サトシはピジョットも一緒に連れて行ったのかはたまた研究所に置いて行ったのか -- (名無しさん) 2025-04-17 00:47:46
最終更新:2025年03月24日 21:57