ピジョット

登録日:2010/03/22 Mon 15:59:33
更新日:2025/03/24 Mon 21:57:47
所要時間:約 13 分で読めます





美しい羽を広げて相手を威嚇する。マッハ2で空を飛び回る。



出典:ポケットモンスター、83話『マサラタウン!あらたなるたびだち』、1997年4月1日~1999年1月21日まで放送。
OLM TEAM OTA、テレビ東京、SOFTX(テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


●もくじ


■データ


全国図鑑No.18
分類:とりポケモン
英語名:Pidgeot
高さ:1.5m
重さ:39.5kg
タマゴグループ:飛行
性別比率:♂50♀50


特性
『するどいめ』
命中率を下げる効果を受けない。相手の回避率ランクも無視する。
手持ちの先頭にするとレベルが5以上低いポケモンの出現率が半減する。

『ちどりあし』
こんらん時に相手から受ける技の命中率が半分になる。
こんらんが回復すると元に戻る。

隠れ特性
『はとむね』
防御を下げる効果を受けない。

種族値
HP:83
攻撃:80
防御:75
特攻:70
特防:70
素早さ:91 → 101 ※XY以降
合計:479

努力値
素早さ+3

ポッポがレベル18でピジョンに、ピジョンがレベル36でピジョットに進化


■概要


ポッポの最終進化形。
ピジョンの時点で既に少し長かった頭の飾り羽がより長くなり、サラサラのロン毛みたいになった。
ピジョンのときは赤一色だった羽の色もポッポの頃のような二色に戻っている。
全体的にポッポの要素とピジョンの要素を合わせてより逞しくなったような姿をしている。
また胸の筋肉も発達しより力強く羽ばたく事が出来る。
その羽ばたきによりマッハ2で空を飛ぶことが出来るほか、大木をもしならせる強風を巻き起こす。
これは今のところポケモン図鑑で分かるスピードの中でなんとカイリューに次ぐ*1トップクラス。その割に素早さの種族値はそこまで尖ってないが、最高速度と機動性は違うということなのだろう。
…羽ばたいて飛行する以上、どれだけ強靭な筋肉があろうが速度が一定の範囲を超えたら空気の流れを翼が捉えられずにそれ以上速度は上がらないはずだが、気にしない。実はジェット噴射でも付いているのか?

視力にも優れており空高くから水溜まりを跳ねるコイキングを補足可能。
その優れた視力で獲物を見つけると垂直に急降下して襲いかかる。
また、美しい光沢を持つ羽に心を奪われ、ピジョットのトレーナーになった者も多い。


■ゲームでのピジョット


初代から登場する元祖鳥ポケモン。
進化前のポッポはゲーム開始直後から野生で出現し、その後も様々な場所に頻繁に登場する雑魚の代名詞的存在。大体の人にとって最初に出会う野生のポケモンはポッポかコラッタになるはず。

かなり簡単に入手出来るので、多くのトレーナーが序盤からの戦力として捕獲し、「そらをとぶ」要員として利用されている。
その手軽さと初代から登場する事もあって、あらゆる鳥ポケモンの中でもトップクラスの知名度を誇る。

実際は戦闘なら「ドリルくちばし」を使え種族値もアタッカー向きなオニドリルドードリオ秘伝要員なら「いあいぎり」のあるカモネギの方が使い勝手は良い。
しかし序盤からの愛着やアニメでサトシがピジョンを使っていた影響のためか、ノーマル/ひこう組の中でも殿堂入りまで連れて行った人は多かった様子。
「そらをとぶ」も旅パならそこまで戦闘面での不自由がないということもあるかもしれない。

ちなみに初代では、なんと自力習得技のうち攻撃技がたったの3種類しかなく、唯一の飛行技である「つばさでうつ」がほぼ戦力外だったため、実質最強技が初期習得の「かぜおこし」という有様であった。前述のように、シナリオなら「そらをとぶ」始めそこそこのラインナップをわざマシンでカバーできるため、ゴルバット(わざマシン含めても最強技が不一致の「すてみタックル」or「はかいこうせん」という惨状)よりはだいぶマシ。

ライバルもかなり初期から使用し、常に先頭で繰り出してくる。
ハナダのゴールデンボールブリッジでは早くもピジョンに進化しており、叩きのめされた人も多いのでは。
「すなかけ」が地味にうざいが、終盤には使わなくなるので以前より楽に感じるかもしれない。
リーグ戦では油断していると「オウムがえし」や「ゴッドバード」で痛手を被る可能性はある。
と言ってもサンダースサンダー等の素早い電気ポケモンならノーリスクで勝てるが。

金銀におけるグリーンも変わらず使用、HGSSではなんと切り札にまでなっていた。
だがFRLGの強化版チャンピオン戦ではリストラされている。PWTでも手持ちに加わらなかった。


ピジョンは金銀の最初のジムリーダーハヤトの切り札としても使われる。
このピジョンは何故かレベルが18未満*2チコリータを最初に選んだ人を絶望させてくれる。
HGSSの強化版ではピジョットに進化して相変わらず切り札として使用されている。
よってHGSSでピジョットを切り札としているジムリーダーが2人いることになる。

DPtからは何故かドラゴンタイプの特殊技「たつまき」を習得。
威力はお察しください。

またピカチュウバージョンではアニメ要素を取り入れていた為か、トキワの森でレベルが一桁のピジョンとエンカウントする事がある。
ちなみに、レベル9でエンカウントするのでこれを金銀に送り込めばハヤトの再現も可能。たいあたりは無いが。

エメラルド版では登場時に華麗な宙返りを見せてくれる。実にかっこいい。

USUMでは島スキャンを行うことで野生のピジョット(Lv.29)が出現。
前述ピジョンほどではないが早熟であり、そして全ポケモンシリーズを通して初めて野生で出る個体である。


■対戦でのピジョット


そこそこの素早さを持つ以外は平均的な能力値を持つ初代鳥ポケ。
しかしその平均的な能力が災いして何をやらせても中途半端気味になる。

単純な物理アタッカーとしての性能はムクホークやドードリオに負けてしまい、物理耐久も特性のおかげでムクホークのが上、
特殊耐久や特殊攻撃力はヨルノズクに負けると知名度の割に物凄い不遇…
ついでにタマゴ技の「ブレイブバード」を習得するまでは「ドリルくちばし」を持つオニドリルよりも不遇だった。

一応他の鳥ポケとの差別化として「おいかぜ」や「リフレッシュ」によるサポートがあったが、
「おいかぜ」はHGSSで教え技になりライバルの鳥ポケほぼ全てが習得してしまい、「リフレッシュ」はXD産のみなので厳選困難…

ピジョットがこの先生きのこるには…


しかし単体の性能では劣化ながらその分あらゆる戦法が考えられるためそのマイナーさも相まって型が読みにくい。
さすがにニドキングゴウカザルまでとはいかないがその読みにくさを活かして奇襲気味に立ち回ろう。

特性は命中率や防御を下げる技はかなりマイナーなので「するどいめ」や「はとむね」よりも「ちどりあし」推奨。
正直どれも微妙ではあるが…

物理型は「ブレイブバード」で突撃したり「とんぼがえり」で錯乱、
特殊型は「エアスラッシュ」でひるみ狙いやプラチナから教え技で習得した「ねっぷう」で苦手なはがね対策、
変化技は攻撃を下げる「フェザーダンス」や優秀な再生技「はねやすめ」等の色々考えられる。
というか物理・特殊共にアタッカーではどうしても他のノーマル/ひこうポケモン(ムクホークペラップ)の劣化になりがちである。
(トゲキッスはノーマルタイプからフェアリータイプに変更されたが)

なので差別化したいならやや中途半端ではあるが「フェザーダンス」「おいかぜ」「リフレッシュ」に「はねやすめ」等補助をメインに、
高くはないが使えないこともない数値の特攻を生かし役割破壊として「ねっぷう」を覚えた特殊寄り補助型が生きる道か。

また、素早さは90族をギリギリちょうど抜ける数値なので意外と便利。もちろん最速推奨。
じつはペラップと同速だったりする。

ただしどの型にも言えることだがやはり元の能力値はあまり高くないので過信は禁物。
ぶっちゃけ下手に差別化を狙うより、劣化覚悟で「○○だけは絶対に殺す」という徹底した役割分担を担わせ、型の読みづらさで奇襲を仕掛けた方がよかったりする。
これ自体はどんなマイナーポケモンも同じなのだが、ピジョットの場合は物理型の印象から誘いやすいはがねポケモンを相手に優位に立ち回る運用が強かったようだ。
出てきたハッサムを「ねっぷう」で葬り去ったり、物理型のポケモンにフェザーダンスを当てたり。そしてメタグロスのクリアボディのえげつなさを散々思い知らされてげんなりするまでが仕事である。


XYでは素早さの種族値が91から101になった。
ムクホークやウルガモス等の激戦区100族をぎりぎり抜くことができ、
さらに今まで死に特性扱いだった「するどいめ」も相手の回避率を無視する効果が加わり若干だが、追い風が吹いた。

そしてORAS…ピジョットは他のノーマル・ひこう複合には無い最高のアイデンティティを手に入れる事になる。
それが…メガシンカである。


■メガピジョット


筋力が大幅にアップ。2週間のあいだ休まず飛び続けることができるのだ。

〔特性〕
『ノーガード』
お互いの技が必中になる。
あなをほる」「そらをとぶ」等を使用している間でも命中する。

種族値
HP:83
攻撃:80
防御:80
特攻:135
特防:80
素早さ:121
合計:579


能力変化は特攻に+65・素早さに+20・特防に+10・防御に+5
何と特攻に+65である。これにより序盤鳥唯一の特殊特化型として花開く事となった。
加えてノーマル・ひこう複合の中で特殊寄りの能力の持ち主は他にはヨルノズクとペラップのみ。そして火力・素早さはこちらが段違いに上。十分である。
ペリッパー「俺も序盤鳥だろうが!」…いえ、ペリさんは防御型です

素早さも121と中々高水準の数値まで跳ね上がった。
ゲッコウガ「ドーモ、メガピジョット=サン。ゲッコウガデス」
そして防御の+5。あるのか無いのかよく分からない上昇値が当てはめられてしまった。無いよりはマシだが。

特性は「ノーガード」に変更される。
これにより、能力的にも相性が良い「ぼうふう」を外すリスクが無くなるのは大きい。
特性が有効活用できるのはこの技位ではあるものの、ノーガードの仕様上高命中の技も確実に命中させられるので決して腐る事は無い。
但し命中難の技はピジョットが苦手とするタイプの技が多い事と、一撃技も必中になってしまう事には注意しなければならない。
一応一撃技に関しては「まもる」or「みがわり」→「オウムがえし」で無理矢理返す事は出来る。



…が、実はピジョットには無いのである。
何が無いというと、特殊技が。
ひこう技はほぼ「ぼうふう」で確定なので問題は無い。

が、ノーマル技は「いびき」「りんしょう」「さわぐ」「はかいこうせん」のやたら使う場面を選ぶ4種類のみ
「ハイパーボイス」は覚えない。「めざめるパワー」も仕様上ノーマルタイプを出すことはできない。
サブウェポンも「ねっぷう」「めざめるパワー」「たつまきのみこれまたやたら貧弱
一応「あやしいかぜ」もあるのだが第4世代までの限定技なのでORASレートでは使えない…。
ぼうふう」と「ねっぷう」があれば大半に対処できるのがまだ救いか。
めざパを搭載する場合は対面でどうにもならないヒードランいわタイプ対策に格闘地面にした方がいいかも。逃げる?ああそう…
ねっぷうを覚えられるのだから、同じく風のイメージのある「ふぶき」あたりを追加してやってもいいような気もするが、今後の新規習得技に期待したい。

メガボーマンダガブリアスの上を取れる素早さを持つ。
めざがあればこいつらとやりあうことも可能だが、一撃では40%程度の中乱数。
ガブはどうせ持ちのことも多いので、素直に「ぼうふう」を二発撃った方がいいかもしれない。
メガマンダは初手で「すてみタックル」をしてくれれば「みがわり」→めざパ氷で確実に落とせる。
「りゅうのまい」を積まれたらアウトなのでイチかバチかだが。
また、電気相手なら外さない「はかいこうせん」で確1にできる相手も多い。

また、現状持ち物のほとんどをピジョットナイトが占めている。
つまり、見せ合いの段階でメガシンカすることがバレバレな上に技構成も読まれやすいというのも悩みどころ。
もちろんそれを逆手に取って、ひこう弱点のポケモンや素早さでメガピジョットに劣るポケモンの選出を牽制するという考えもできなくは無い。

「ハイパーボイス」を搭載した特殊型メガボーマンダも強大なライバルとなり、特に耐久力と初見で型バレしない点で大きな差がついている。
タイマンで先手を取れる、ひこう技の火力が僅かに上で混乱の追加効果もある、「とんぼがえり」や飛行+ノーマル技の使い分けができること等を活かしたい。

今のところメガシンカの中では中堅寄りのマイナーと言ったところ。

とは言え、少なくとも今までの不遇からは脱却したと言って間違いは無い。
明確な運用法のあるポケモンなので、マイナーだからといって油断していると結構混乱引いて負けたりするので要注意。
今、不遇と言われた初代序盤鳥は戦いの場に羽ばたいたのである。
オニドリル「誰か忘れちゃいませんか…」

ちなみに、トリプルバトルではどの位置からでも威力120混乱3割の必中技を打てる上に全体攻撃技も持ち、一撃技などは味方のサポートで回避しやすい、となかなかの噛み合いっぷりを見せる。
ただ、ファイアローの陰に隠れがち。

通常形態での特性は隠れ特性の「はとむね」が唯一メガシンカ前に役立つ可能性がある。
「するどいめ」「ちどりあし」は通常形態で戦い続ける場合にしか恩恵が無い上、前者は「ノーガード」と効果が重複しているためである。
ただ防御を下げられる機会が少ないため、他のメガシンカとの併用を考慮する場合は通常特性2種を優先した方が役立つ可能性もある。


■アニメでのピジョット一族


無印編第3話、サトシがトキワの森で進化前のピジョンをゲットし以後サトシの手持ちとして活躍。
カスミからは「素直で良い子ねピジョンは」と評されている。

その後83話『マサラタウン!あらたなるたびだち』で、ポッポの群れを襲うオニドリルから守る為に戦い、ピジョットに進化。圧倒的な強さをもってオニドリルを追い返すとして大活躍を見せる。
「(オレンジ諸島での)用事が済んだらすぐ帰ってくるからな」と言われそれまでの間、群れを守るリーダーになるためサトシの手持ちを離脱した。

「用事を済ませたら、すぐに帰って来るから」と言って別れてから、はや20年以上


20年以上である

何度もカントー地方に帰還していたにもかかわらず、サトシはいっこうに迎えに行っていなかった。
アニメコミックスでは「野生に還った」といった解釈もできるような別の言葉に置き換えられており、こうなるともはやスタッフにも忘れ去られているのではないか……という声も多かった。

他に使用したトレーナーはハヤトで、彼の切り札としてサトシのリザードンと激しい空中戦を繰り広げた。
ちなみにこの時サトシは上記のピジョットとの思い出をハヤトに語っていた。
それによるとピジョットと別れたのはトキワの森らしい。マサラタウンの近所じゃねぇか……。

ちなみに初代OP「めざせポケモンマスター」の映像ではサトシがピジョットを繰り出してオニドリルと戦わせる場面があるが、
サトシのピジョンがピジョットに進化したのは先述の通り83話であり、ピジョットに進化したエピソードですぐに別れている。
元々97年に放送を始めたアニメ『ポケットモンスター』は1年程度で終わる予定だったのだが、
予想外の人気や放送日程が大幅に狂う事件などにより、その後も終了することなく放送が20年以上続いている。
当初予定ではおそらく終盤にピジョンがピジョットに進化して、サトシの主力として活躍する予定だったのかもしれない。


BW編第116話の回想にてちらっと再登場。

そして新無印の『ファイナルⅣ 「相棒」』で、ダンデのリザードンとの激戦の中薄れゆくピカチュウの意識の中で、最初の仲間として共に旅した4匹と共に久々に登場した。

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』の予告CMではサトシがピジョットに乗るシーンがあり、
サトシのピジョットがようやく再登場し、サトシを助けに来た!……と思ったファンも多かったが、本編でこのようなシーンは存在せず、嘘予告だった

そして劇場版の十六作目でなんと悪役(正確には操られている)で登場。驚いた人も多いであろう。



よーしピジョット! これからまたよろしくな~! ふふふ。

出典:ポケットモンスター めざせポケモンマスター、11話『虹とポケモンマスター!』、
2023年1月13日~2023年3月24日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

そして「すぐ帰ってくるから」と言って別れて早24年が経過し、サトシが主人公のアニポケが真の最終回を迎えた2023年3月24日放送の『虹とポケモンマスター!』。
サトシがトキワの森でロケット団に襲われピカチュウが奪われてしまい、しかも他の手持ちを研究所に置いてきていたので絶体絶命になってしまったその時、ついにサトシのピジョットが彼の前に颯爽と現れたのだ!

実は何気にここに至るまでピジョットに進化したことを知らなかったムサシコジロウだが、ニャースに「ジャリボーイのピジョンが進化した」と聞かされてようやくピジョットのことを知ることとなった。

ピジョットがリーダーをしていた群れは24年の間*3に立派に成長していたため*4、ピジョットがリーダーを務める必要がなくなっており、仲間達に別れの挨拶をしながらサトシの手持ちに再び加わった。

そして、ピジョットはピカチュウと共にアニポケにおけるサトシの最後のバトルの手持ちを飾ることとなった。
最早スタッフにもピジョットとの一件は忘れ去られたのではないかという噂さえ流れた時期もあり、フォローされないまま終わるだろうと思われていただけに、このサプライズは古参ファンの間で話題をさらった。
まさに大トリを飾ったわけである。トリだけに。

なおロケット団が最初に現れたのはトキワシティのポケモンセンターだが、命令からではなく自発的にピカチュウを狙った最初の場所がトキワの森。ロケット団の物語はトキワの森で始まり、トキワの森で終わったのだ。
そして、サトシが最初にトレーナー戦を経験したのもトキワの森でのロケット団戦。その時に初手で繰り出したのがピジョンなのだが、その時のピジョンは敗北し、キャタピーに出番を譲る形になった。
単にピジョットとの再会話としてだけではなく、無印編3話での意趣返しもあったのだろう(本話と無印編第3話は共に冨岡氏が担当)。
なお、本話でサトシが身一つでロケット団に立ち向かおうとしたのも同話のオマージュである。


■カードでのピジョット一族


DCGPokémon Trading Card Game Pocketでは進化系統が2パック連続で登場。幻の島ではex版が収録されている。
なんとピジョットは通常とexどちらも強力な性能を有しておりなかなかの優遇。

通常版は特性「おいはらう」による強制交代で、実質毎ターン使用出来るナツメとして機能する。
育成中の控えを引きずりだされる恐ろしさは言うに及ばず、2進化といえど完成されると脅威。
技も無色2エネで70ダメージを出せる上、逃げコストが1と軽量なのも優秀。

ex版は技「けちらしサイクロン」が相手のベンチ数に依存して火力が増えるというこれまた強力な性能を持つ。
最大140打点はギャラドスexと同等で軽量級のexポケモンもワンパン圏内に入れることが出来る。
相手はポッポが出た時点で当然こちらを警戒せざるを得なくなり、ベンチ育成を抑制出来ることもある。
おまけに「ポケモンのふえ」で無理やりベンチに引きずりだして打点を上げる事すら出来てしまう。
自分のベンチ依存のピカチュウexと違い、ベンチ0でも80打点は出せるのも嬉しいところ。
これによりベンチを抑制したところで育ち切る前にバトル場のポケモンを倒し速攻に転じる事も出来る。

相性がいいのはベンチ狙撃が得意なサワムラーやネオラント、相手がベンチ展開を警戒する事を利用してプテラexなど。
無色ポケモンなのでタイプの噛み合いが非常に自由なのも長所である。

exポケモン同士の殴り合いになった場合も、無色特有の高耐久の例に漏れずHP170と非常に頼もしい。

弱点は2進化であるのにピジョンまでがあまり強くない点。
特にポッポは「最強の遺伝子」版はHPが若干高めな分打点10と頼りなく、
逆にピジョンは「幻の島」版が打点は50あるもののエネ3要求と動きが鈍い事から殆ど使用されない。





追記・修正は、コイキングを空中キャッチしつつお願いします。

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最終更新:2025年03月24日 21:57

*1 ポケモン世界の地球が現実と同じ大きさと仮定すると、16時間で1周するには最低時速2500km程。空気の状態にもよるがマッハ2を僅かに上回る。

*2 えてしてチート扱いされやすいが、実際にはピカチュウ版のトキワのもりでレベル9のピジョンとエンカウントできるので厳密には存在する。

*3 あくまで放送期間としてはということであって、劇中の時間軸とは異なる。

*4 逆に言うと今までは再会はしつつも群れのことがあって旅ができなかったのかもしれない。