ブースター(ポケモン)

登録日:2010/02/07 Sun 04:46:23
更新日:2024/07/14 Sun 09:19:22
所要時間:約 16 分で読めます







出典:ポケットモンスター、98話『ポケモンサーカス!ブースターとサンダース!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ブースターとはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.136
分類:ほのおポケモン
英語名:Flareon
高さ:0.9m
重さ:25.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:ほのお
弱点みずじめんいわ
半減:くさ/ほのお/むしこおりはがねフェアリー

特性:もらいび(相手のほのお技を受けると吸収し自身のほのお技が1.5倍になる)
隠れ特性:こんじょう(状態異常になると攻撃が1.5倍になる。やけどによる物理ダメージ半減も無効)

種族値
HP:65
攻撃:130
防御:60
特攻:95(初代のみ110)
特防:110
素早さ:65
合計:525

努力値:攻撃+2

イーブイに「ほのおのいし」を使うことで進化

■概要


くびのまわりの ふかふかした
たいもうを ひろげ 900どまで 
あがった たいおんを さましている

イーブイの進化形、通称「ブイズ」の一種。
体が緋色となりクリーム色の体毛はまさにほのおポケモンといった猛々しさ。またとても可愛らしい。
ポケモンスタジアムでは尻尾をフリフリしてトレーナー達をメロメロにしてくれる。

■ゲームでのブースター


人気ポケモンであるイーブイが出現するソフトは多いので、あとはほのおのいしを調達すれば旅パに加えられる。
イーブイ自体がレアだったり、ほのおのいしがレアだったりする事も多いが、そこは愛のため頑張って探そう。
ほのおのいしの入手が殿堂入り後になってしまう金銀を除けば、中盤までには進化させられるはずだ。

初代ではイーブイが手に入るタマムシシティでほのおのいしが市販されているので、同じ街のくさタイプのジムリーダーである対エリカ用の即戦力になる…かと思いきや、その時点で使えるほのお技は「ひのこ」のみ。
もっともこれはリザードやガーディを連れていたとしても同じであり、基本的に当時中盤向けのほのお技が不足していただけで、ブースターに責はない。
一方、リメイク版の『ファイアレッド・リーフグリーン』では、タマムシシティのゲームコーナー賞品にかえんほうしゃの技マシンがあるため、この段階で使ってやれば圧倒的な火力を振るうこともできる。幸い今作はスロットの難易度が低い、バトルサーチャーによるギャンブラー狩りで非常にお金を貯めやすい等の理由により必要分のコインを稼ぎやすい。*1
それはウインディでもキュウコンでも同じと言えばそうなのだが、圧倒的に強いブースターを体感したい人にはオススメ。
一応とくぼう、攻撃共に高いブースターであればでんこうせっかやひみつのちからでもシナリオ最強敵ポケモンのフーディン相手に対抗することができる。
追加でお金を積めば「シャドーボール」もあり、これならワンパン撃破も視野に入る。

ピカチュウバージョンでは序盤のライバルとの2戦で1勝1敗になるとライバルのイーブイがブースターに進化する。
ピカチュウとの相性は良くも悪くもないが、サンダースシャワーズよりも弱点が多いので狙って進化させるのも手。
ただし「ほのおのうず」や「でんこうせっか」に思わぬ苦戦を強いられる可能性もあるので注意。
ちなみに実はブースターになった場合がピカチュウ版において四天王+ライバル戦の合計取得経験値が一番多いので、経験値稼ぎに使いたい場合はブースターが一番良かったりする。

攻撃がとても高く、特攻もそれなりにあるので、どんな技を覚えさせてもそれなりの火力が出るぞ。
使っているうちに「こいつ足遅いな」とか「先制されて物理でワンパンされる事が多いな」とか思うことがあるかもしれないが、それはレベルと愛が足りないだけで、ブースターのせいではない。レベルを上げて愛で殴れば良い。

追記・修正よろしくお願いします。




攻撃こそ最大の防御!!
耐えて強烈な一撃を!!












さて、ブースターかわいいなあ!使ってみたいなあ!と思っているポケモン初心者の皆様には、これから残酷な真実をお話しなければならない。
ブースターを本気で愛する皆様。悪いこと言わないからブラウザバックする事をおすすめする。
ブースターの実力をご存知の皆様。おまたせしました。


■対戦でのブースター





とんでもない不遇ポケモン。



とにかく様々な面で恵まれておらず、対戦で活躍させるのが難しい事で有名。
他のイーブイの進化系の中にはバトルで大活躍するもの、玄人好みないぶし銀の性能を見せるものも少なくない中、
ブースターは初登場から25年以上強かったためしがないのだ。
一時期の絶望的な不遇ポケモンの地位からは脱したものの、相変わらずブイズの中でも下位の実力であり、対戦環境で見ることがほとんどない事は間違いない。

種族値について

もう一度種族値を見てみよう。

HP:65
攻撃:130
防御:60
特攻:95
特防:110
素早さ:65
合計:525

ブイズの種族値はいずれも「130/110/95/65/65/60」を6箇所いずれかに配分した合計525となっている。
合計値が同じなら実力も同じくらいになりそうだが、残念ながらブースターの配分は明らかに無駄が多い。
具体的には攻撃と特攻の両方が高いこと。ポケモンは物理と特殊の二刀流が使いづらいゲームであり、どちらかに特化したほうが使いやすいのだ。
また、素早さが65と低めなので、相手の攻撃を一発受けてから返すのが主運用となるが、その割にHP65・防御60と防御方面が脆く、先制物理技でワンパンされやすい。
苦手ないわじめんは物理技が主流なこともあって攻撃できずに沈むこともある。

技について

補助技については「あくび」など光るものがあるが、攻撃技が足りない
四足歩行でパンチもキックもできず、重量感がなく地震や岩雪崩も撃てないのでサブウエポン不足だが、これ自体はブイズ全体に共通する欠点である。
だがブースターはサブウエポンどころか、かなり長い間ほのおタイプのマトモな攻撃技まで不足していた。詳しくは後述する。

タイプについて

メチャクチャライバルが多い。
「ほのおタイプ単色」はまずライバルが多い。初代からずっとウインディがおり、金銀からエンテイがおり、圧倒的火力のヒヒダルマがおり、天候を晴れにできるコータスも居る。
「物理攻撃が得意なほのおタイプ」は輪をかけて激戦区で、ゴウカザルバシャーモメガリザードンXファイアローガオガエンエースバーンなど、世代ごとに手を変え品を変え強力ポケモンが現れては環境上位に居座っている。炎御三家強いな…
「フェアリー・はがね」とか「あく・どく」とか珍しいタイプであればそれだけで一定の価値が生まれるものだが、ブースターはその面での差別化も難しい。


ブースターの不遇の原因を大まかにまとめるとこんなところだが、世代ごとにその不遇の度合いと原因は変化を続けている。
時代の荒波に揉まれ続けるブースターの、20年以上の苦闘の歴史を覗いてみよう。

初代(第1世代)(ポケットモンスター 赤・緑


ほのおタイプが全員不遇。

この時代、命中率90%・3割で氷状態にする・氷状態は永遠に溶けない最強技ふぶきが使えるこおりが強タイプであった。
ならばこおり対策としてほのおタイプにも出番が…と思いきや、初代のほのおタイプにはこおり耐性がなく「ふぶき」が直撃してしまうという欠陥があり、ほのおタイプ全般がほとんど使われなかった。
しかも当時のこおりタイプは5種5匹のうちジュゴンパルシェンラプラスと3匹がみず複合であり対策としても心許ない。こんな体たらくなのでほのお対策の必要もなくみず技の採用を切られることもザラである

加えて、初代~第3世代まで、物理攻撃・特殊攻撃の区分はタイプごとに行われており、ほのお技はすべて特殊攻撃に分類されていた。
故に、ブースターはその高い攻撃力をほのお技に活かすことができず、ノーマル技の「のしかかり」「はかいこうせん」「でんこうせっか」くらいしか攻撃力の使い道がなかった
一応、当時はこんなんでもほのおタイプ特殊第2位なのでまだほのお技の威力には恵まれてはいた*2
しかし、この「高い攻撃力がほのお技に活かせない」問題は、その後とてもとても長い間尾を引く事になる。

当時の「ほのおのうず」は「2~5ターン連続攻撃、その間相手は技を出せない」という技で、先制してほのおのうずを当て続ければどんな相手も一方的に倒せてしまうという超性能である。
しかし「ほのおのうず」の拘束性能は相手に先制することで初めて活かされるため、この時代のほのおタイプで最も鈍足なブースターとの相性は最悪であった。*3
ただまあ、使えないよりはマシではある。当時は全ステータスに努力値最大まで振れるからね!

全ポケモンをLv100まで育てて比較した当時の有名攻略本「ポケットモンスターを極める本」におけるブースターへのコメントは、当時のブースターの評価を表すものとして広く知られている。

「炎ポケモンマニアでもないかぎりは、こんな苦行じみた進化をさせるべきではないだろう」

一見「言いすぎじゃね?」と言いたくなるようなコメントだが、実は本当に本編ですらまともに使えなくなったことがある。それがピカ版のプレイヤーサイドのブースター。
イーブイ系列まとめて技の習得レベルが変えられたことによって、タマムシのイーブイを進化させたとしても絶対にひのこを覚えられない*4というプレイヤー側にブースターを使わせる気が一切無いような調整を施されてしまったのだ。
元々LV31まで鍛えてひのこ覚えてやっと使える……だったのが、そこから更に育てる手間が増え、LV36で覚える「ほのおのうず」まで一切のほのお技を使えないほのおタイプの誕生である。こんなもん旅パですらどう使えというのか。
ピカチュウ版においては本当に「苦行じみた進化」と言わざるを得ないような設計である。
ブースターマニアでもなければ確実に貰えるリザードンでOKという状態。
なお、対戦においては元々LV54習得だった「かえんほうしゃ」をLV52で覚えられるようになったため97形式のルールにおいてLVの圧迫率が減り少しだけ有利となった。


なお、後にブースターの存在を脅かす事になるウインディは当時特殊が低い・「ほのおのうず」を覚えない・技も総じて貧弱*5と正直強いとはいえず、全く脅威にもならなかった。
トランセルコクーンと同格扱いされる程だからね


ちなみに、『ポケモンスタジアム2』での技構成がやたらガチ
技構成はなんと「だいもんじ」「すてみタックル」「ほのおのうず」「どくどく」と大技のオンパレード。
更にこれ以外に「だいもんじ」や「かえんほうしゃ」を覚えている最終進化形が皆無なのでブースターが炎エースとなる。
「ほのおのうず」ハメ目的以外で対抗馬を挙げるならやや高めの素早さで「ほのおのパンチ」を使えるブーバーだが、火力ではブースターが圧倒的に上回る。

第2世代(ポケットモンスター 金・銀・クリスタル


ほのおタイプにこおり耐性が付いた事に加え、はがねタイプが登場した事ではがねの弱点を突けるほのおタイプの地位は大きく向上。
ほのおタイプというだけで不遇ということはなくなった。

ブースターは大幅な強化をほどこされ、全盛期を迎える。
  • ゴーストタイプの攻撃技「シャドーボール」を習得。
    当時ゴースト技は物理攻撃で、2系統しかないゴーストポケモンゲンガームウマはどちらも攻撃力が低かったため、金銀で一番強いシャドーボールを撃てるのはブースターだった
    特防の高さを活かし『エスパーゴーストキラー』として活躍し得た。
  • わざマシンで「でんじほう」を習得可能。みずやほのお/ひこう複合に強くまひの効果も鈍足を補える。
    本来は苦手なスターミーを「後攻でんじほうを当ててマヒで素早さダウン」→「先制シャドーボール」で逆に倒す事も可能。電磁砲は命中率50%だけど愛と必然力で当てろ
  • めざめるパワーが登場。当時のめざパはタイプによって物理・特殊が変わるため、物理サブウェポンとして活用できた。

かくして全盛期を迎えたブースター……
なのだが、一方でまだ高い方だった特殊が分化して、よりにもよって特攻の方が15も下げられており、ほのおタイプ全体で見ればそこまでの数値に落ち込んでしまった。
残念ながら当時はあまりほのおタイプの需要は伸びておらず、一線級とまでは言えない立場であった。
VC版発売後金銀の対戦環境の研究が進んだ現在でもバクフーンエンテイファイヤーの方が強いとされているが、それでもブースターにとっては全盛期だった。

そう。ここからである。
システムの変更と共に、ブースターは本格的に不遇への道を歩む事になる。


第3世代(ポケットモンスター ルビー・サファイア

金銀から、ポケモン対戦環境が激変した時代。
努力値システムが変更された事で二刀流が難しくなり、特殊の炎技をメイン・物理技をサブとして多用するブースターに逆風が吹いた。
物理耐久の低さが露呈しだしたのもこの世代からとなる。
最強のシャドーボール使いの座はジュペッタメタグロスにあっさりと持っていかれ、他の炎タイプとの差別化点のでんじほうも失った。
獲得した特性は「もらいび」。ギャロップもキュウコンもウインディも持っている全く独自性のない特性で、差別化要素にならない。

第4世代(ポケットモンスター ダイヤモンド・パール

第4世代、ポケモン界に1つの革命が起こる。技タイプと物理・特殊の分離だ。
これまで「電気タイプ技は全部特殊」のようにタイプごとにきめられていた物理技・特殊技の判定が、
「10万ボルトは特殊、かみなりパンチは物理」のように、技ごとに決められるようになった。
これにより、「攻撃力が高いのに技タイプが特殊なのでタイプ一致技の火力が低い」という、どこかのブイズのような悩みを持つポケモンが大量に救済された。

特にこの恩恵を受けたのが炎タイプで、威力120・命中率100%の超強力な物理・炎技フレアドライブが登場。
長年種族値とわざタイプのギャップに苦しんできたウインディやギャロップは本来の火力を生かせるようになり、新参のゴウカザルはこの技で大活躍する事となる。
まさしくさるブイズのために作られたような技と言えよう。

もちろんブースターもこの恩恵を受け、新たに物理・炎技を習得!!
ついにブースター始まったな!




が、なんとブースターフレアドライブを覚えない!
しかもその体型が祟ったのか、威力85の「ブレイズキック」も、威力75の「ほのおのパンチ」も習得できない!
ブースターに与えられた最強もとい唯一の物理ほのお技と言えば、威力たった65の「ほのおのキバ」
Lv43まで上げてようやく覚えるのが「ほのおのキバ」
ほとんどのポケモンにとってはストーリー攻略の途中で使って後々「かえんほうしゃ」辺りで上書きされるだけの存在である「ほのおのキバ」が、ブースターに許された最強のタイプ一致物理攻撃だったのである

ブースターの不遇ぶりが極まった瞬間である。

さて、この頃もう1匹、物理型のステータスなのにフレアドライブを覚えられなかったほのおポケモンが居た。
その名はエンテイ。その伝説ポケモンとは思い難い実力などから当代随一のネタポケモンとしての地位を確立し、唯一神エンテイと呼ばれてネタにされたり崇拝されたりしていた。
この2匹、「ほのお単タイプ」「四足歩行」「攻撃力が高い」「フレアドライブを覚えない」「最強ほのお物理技がほのおのキバ」と妙に共通点が多く、いつしか*6ブースターは唯一神エンテイの弟分としてこう呼ばれるようになった。



唯一王ブースター



さて、ダイヤモンド・パール時代の唯一王は本当にどうしようもなかった。
  1. 攻撃力を活かせるメインウエポンがない。
    フレアドライブを覚えず、タイプ一致「ほのおのキバ」の火力は不一致「おんがえし」以下。
    攻撃特化ほのおのキバ<<<特攻無振りオーバーヒート。

  2. サブウエポンもない。
    「シャドーボール」「めざめるパワー」が特殊技になってしまい、物理技のサブウェポンが「アイアンテール」くらいに。
    しかもDPtからほぼ全てのほのおタイプに「ソーラービーム」が与えられたのに、何故かブースターだけ覚えない…

  3. じめん全盛期。
    砂の要塞カバルドンと、高速高火力のガブリアスが登場、一気にトップメタに上り詰める。
    おまけにどちらも物理耐久が高い。

  4. ライバルが強い。
    フレアドライブの登場でほのおポケモンの戦闘力が全体に底上げされブースターとの格差が歴然に。
    特に今まで同じように燻り気味だったウインディが遂に開花。
この時代、ポケモンバトルレボリューションが発売され、ポケモンシリーズは初のインターネットによるランダムマッチが可能となった。
ニコニコ動画でバトレボ対戦動画が人気を集めた事もあり、ポケモン対戦の考察は第3世代とは桁違いに盛んとなる。
特に、強力なポケモンである「厨ポケ」を使わず、あえてマイナーポケモンで戦う事が流行した。
そしてあまりにどうしようもない唯一王ブースターは、格好の考察の材料となった。


特防は高いので特化させると不一致弱点技を受けても割と耐えてくれる。
そうするとお狐様の影がちらつくね!
あとさりげないけど実は唯一神も同じぐらいの特殊耐久持ちなんだよね!!
更に言うとウインディもね!!

また不遇といっても特攻もそこそこ高く特殊型にすることも出来る。
劣化?知らんがな。

ただ、「ねがいごと」を習得するので守ると組み合わせることで特殊受けとしては使える。
物理に変えてきたら「あまえる」や「おにび」をぶつけてやれ!

ハピナスでやれ?知らんがな。


高い攻撃を活かした「じたばた」型も面白いかも。というか当時だと恐らく最も高い攻撃を活かせる型だった可能性もある。
しかし最高威力はタイプ一致や特性の関係でなんと進化前のイーブイに劣ってしまう…

第五世代の話になるが、防御においても「しんかのきせき」を持ったイーブイの方が状況次第では耐えたりする。
ある程度ロマンとは言え、進化前にすら劣るとは誰が予想しただろうか…

だがプラチナで「ばかぢから」を習得したことで、宝の持ち腐れだった高い攻撃を存分に活かせるようになった。
しかもウインディは覚えないので十分差別化出来る!!

……うん…それでもバシャーモゴウカザルの劣化だね…無いよりマシだけど…
(まぁ、奴等は「サイコキネシス」を耐えきれないから)

…かくして、様々な戦術が泡沫のように提案されては消えていった。
一方エンテイは2010年夏映画の前売り券購入特典でフレアドライブを獲得し唯一神の座を返上。「裏切り者ーッ!」
唯一王は「攻撃>特攻なのにマトモな物理ほのお技を覚えない唯一のほのおポケモン」になってしまい、正真正銘の唯一王になってしまった
ブースターの希望は、もはや未来にしかない。
次の世代では、きっとフレアドライブを覚えられるはずだ、と。

第5世代(ポケットモンスター ブラック・ホワイト


ブースターは あたらしく

フレアドライブを










おぼえない!!

ナンデ…?

ブースターにフレアドライブは与えられず、代わりにライバルの超強化と新ライバルがプレゼントされた
まずウインディが「インファイト」を習得。かくとう技「ばかぢから」が使えるというブースターのアイデンティティは雲散霧消した。
更にウインディは「じならし」と「ワイルドボルト」を習得。「攻撃しながら素早さを下げられる」「でんき技が使える」という金銀時代のアイデンティティまで持っていかれてしまった。

そして新ライバルがヒヒダルマ。ブースターより高い攻撃力に加え、当然のごとく「フレアドライブ」を覚え、おまけに特性「ちからずく」の効果で「フレアドライブ」を1.3倍の威力で撃つことができ、トドメとばかりにばかぢからを覚える。物理系ほのおタイプの決定版というべきゴリラパワーの持ち主だ。

絶望していても仕方がないので、とりあえずブースターに与えられた新要素を見てみよう。
地味だが有用な技として、ほのお物理技で素早さを上昇させる「ニトロチャージ」を習得した。
攻撃自体は高い上に1回でも上昇させれば最速で120族までは抜けるようになった。ほのおタイプはこの技をほぼ全員覚えるが「バトンタッチ」で差別できる。
ニトロチャージとバトンタッチが両立できる数少ないポケモンである。

また、隠れ特性として状態異常時に攻撃が1.5倍になる「こんじょう」を獲得した。どくどくだまを持たせる事で自発的に発動できる*7
それでもヒヒダルマに火力で負けている上に低耐久のブースターが更に寿命を短くする戦法に耐えきれるかは不安が残るが……
また「ばかぢから」は教え技なので、教え技が使えない環境下で「こんじょう」で戦う際の最高火力は「からげんき」になる。
これもとんでもない火力ではあるがイーブイの「てきおうりょく」じたばた以下である。タイプに関わらず威力が上昇するとはいえブースターェ……

第6世代(ポケットモンスター X・Y


ブースターは あたらしく

フレアドライブを






おぼえ






た!!

赤・緑での初登場から苦節18年、「フレアドライブ」の登場から7年、ようやく「フレアドライブ」を習得。
遂に念願の技を習得し馬力面が大きく改善され、多くのユーザーの話題を集めることになった。やったねブーちゃん!
ただ、素早さや物理耐久が低いブースターにとって反動ダメージは結構痛く、「フレドラを獲得してもウインディやヒヒダルマの劣化の地位は変わらないのではないか」という第4~5世代にかけてしばしば言われていた予測されていたが、残念ながらその通りになってしまった……
そもそも他の奴と同じ技を2世代も後に与えられてもどうなのさ……と言うのはある
とはいえ鉄砲玉すらできなかった時代に比べれば大きな一歩である。
ちなみに、フレアドライブの代償にだいもんじを自力習得できなくなった。


また、新アイテム「とつげきチョッキ」の登場も魅力。
変化技こそ捨てることになるが、高い特防をより活かすことができる。

第7世代(ポケットモンスター サン・ムーン


SMでは他のブイズ進化形共々「つぶらなひとみ」を進化後も覚えられるようになり、両刀向きの積み技「ふるいたてる」を習得。
全員に同じ技が与えられたのは良いが、イマイチ強化されてない気がする…。
しかし、配布型なら「おいわい」をZワザとして使うことで攻撃・防御・特攻・特防・素早さが1段階アップという強力な効果を得られる。

VC版金銀クリスタル発売により「でんじほう」の再習得が可能になり、第七世代はZワザとしての活用も可能。
ただしVC版から送ったポケモンは隠れ特性になる関係上「もらいび」と両立できず、レートでも使用できない。

第8世代(ポケットモンスター ソード・シールド


剣盾で「まねっこ」を習得したため、遅いポケモンと組み合わせて「からをやぶる」を発動させる事ができるようになった。やったね!!ぶっちゃけ皮で行動保証のあるミミッキュでやったほうが強いのは内緒。
新要素のダイマックスでは、低いHPを補え「フレアドライブ」、「ばかぢから」をダイマックス技としてデメリットなしで撃てると良好。
こんじょうもあるので割と洒落にならんダメージは出せる。

一方で技マシンの大幅変更で「ニトロチャージ」が過去作限定になった。

第9世代(ポケットモンスター スカーレット・バイオレット


技レコードの廃止と技マシンの変更で一部のポケモンがサブウェポンを没収されたが、当時のブースターは特に被害が大きかった。
主力技である「ばかぢから」、特殊受けに使えた「マジカルフレイム」、他に「アイアンテール」や「ねっさのだいち」まで没収される悲しい事態に。
ついでに攻撃を上げる手段だった「ふるいたてる」も無くし、挙句の果てには「きあいだめ」すらも奪われている。貴重な自己強化技が…。
さらに久方ぶりに「ニトロチャージ」の技マシンが復活するも、ブースターは何故か覚えられなかった。これに関しては設定ミスだったのか、幸いにもDLC「碧の仮面」でのアップデートにて習得できるようになった。
新たに得た技は草版ニトロチャージの「くさわけ」。火に強い水岩地の弱点を突けるため、受け出しに来た相手に撃てれば有利をとれる。ウィンディはニトロチャージを覚えられるがくさわけは覚えられないので、かろうじて差別化できる。
そして「藍の円盤」では、「ねっさのだいち」を取り戻し、新たに「やけっぱち」を習得。
この技は「じだんだ」と同じく、素でも「ほのおのパンチ」と同じ威力*8だが、技を外した後に使うと威力2倍になると言う物。
フレアドライブに頼らなくてもノーリスクな威力安定の物理炎技を使える様になった。
しかし「アイアンテール」と「ばかぢから」は残念ながら返ってこなかった…

またノーマルテラスタルによりかえんだまを有効にした上で、こんじょうの乗った「からげんき」を放つ運用もできるようになった。テラレイドバトル以外で入手したイーブイのテラスタイプがノーマルで固定なのでテラスタイプを変える手間が省けるのも嬉しいところ。
一応、その運用では他のこんじょう持ちの影がちらつくが、まあそこは一致ほのお技+先制技持ちである事を活かそう。

「もらいび」持ちかつ高特防である為イーユイには割と強い。
もしも「ばかぢから」が残っていたら攻撃無振りでも確定1発にできた。実に惜しい。

ちなみに、SVではニンフィアにハイパーボイスを覚えさせてAボタンを連打し、学校最強大会を周回し続けるという金策が流行。
出場者の一人であるボタンはブイズパを組んでいるため、ブースターはその事故要員として立ちはだかっている。
半減と高い特防でハイパーボイスを普通に耐えるので、フレアドライブで急所&火傷を食らうとその後の死に出しでダメージが蓄積。
ラストも半減でハイパーボイスを耐えるニンフィアが控えているため、連打しているだけではここでこちらのニンフィアが力尽きてしまうのである。

またSVにおいてイーブイの進化系たちは野生として出てくる他に加えてテラスタルする固定シンボルする個体が登場するのだが、
ブースターのテラスタル個体が出現するのは学園近くの高い岩山の頂上。
…なのだが、レジェンドルートを最後までクリアして「がけのぼり」ができるようにならないと行けない、行きにくい上に見逃されやすい場所にいる。
「見つかりにくい場所にいる不遇」ととるか「周囲を見下ろせる良い位置にいてカッコイイ」ととるかは見る人次第。
ちなみにがけのぼり必須な野生のテラスタルブイズは他にブラッキーもいるが、こちらは高レベルジムの町の近くにいるためがけのぼりを習得した上で通る可能性も十分にあり、加えてテラスタルポケモンの輝きが遠目で見える形のためブースターよりは出会いやすいだろう。

総評

長きにわたり不遇の代表格だったポケモン。
ラブカスアンノーンのように明らかに合計種族値が足りない訳でもなく、
それどころか分岐進化する兄弟は第一線で活躍した実績があるのに、ここまで「弱い」と言われるポケモンは他に類を見ない。
特にダイヤモンド・パール時代の絶望的な性能と、その後フレアドライブの習得に7年掛かった事は、唯一王の称号とともに未だ語り草となっている。

でもこんなブースターにも“超”が付くほど必要とされる場合がある……。

それはイーブイ及びその進化形だけでパーティーを構成した『ブイズパ』である。
イーブイの進化形で唯一はがねタイプの弱点を突けるほのおタイプのブースターは非常に重宝され、この時ばかりはほぼ100%に近い確率で採用される。
たとえ単体ではウインディの劣化の型であっても、ブイズパでなら「ブースターにしかできない仕事」となるのだ。
Pokémon HOMEのランクマッチ統計を見ると、ブースターの使用率は同程度の実力のポケモンと比べやたらと高く、加えて同じパーティに入っていたポケモンはブイズだらけという事が恒例化している。
特にお互いブイズパのみの大会(例えば2014年のインターネット大会「イーブイフレンドリーマッチ」)ではニンフィアのフェアリー技を半減できるのがブースターのみとなるため、ブースターがキモと言っていいほどの重要性を発揮する。

決して実力に秀でた訳ではない。市井により優れた人物は無数にいる。
ただ生まれついた血統が良かったために、一族と共に特別な待遇を受ける。
そんな王侯貴族のような今のブースターの立ち位置を
「唯一王」の称号は暗示していたのかもしれない。

Pokemon GOでのブースター

まさかの大躍進
それもそのはずこの世界では素早さの概念が存在しない
その為純粋に高火力ポケモンとして使うことが可能であり、火力特化のブースターか纏まったスペックのウィンディかでほのおタイプ二強争いをしていた。いやマジで。
現在では伝説のポケモンや限定技を配られた御三家らの後塵を拝することになっているが、その攻撃性能は微塵も変わっておらず、何と未だに全ほのおタイプ中トップ10入りしている。
技はノーマルアタックに火力に優れた「ほのおのうず」が確定、スペシャルアタックは火力に優れた「オーバーヒート」か分割ゲージで扱いやすい「かえんほうしゃ」のいずれかを覚えさせるのが基本。範囲は被るが本家の対戦でも定番サブウェポンだった「ばかぢから」も使えるのでサードアタックを解放するなら入れておいて損はないだろう。

また、ブイズ一族に共通することだが、進化前のイーブイがそこそこ野生で出現し、運が良ければブースター本人も野生で出ることがあるなど入手しやすいのも隠れた長所。進化に関しては運次第になってしまうが、残りの2匹もなかなか優秀な性能をしているので潰しが効きやすいのはメリット。一度だけなら特定の名前に変更することで進化先をブースターに固定することもできる。


入手性の高さも相まってほのおタイプに困ったらとりあえずブースターを育てておけと言われるほどの扱いを受けており、今までて一番ブースターが輝いている環境と言えるだろう。

■アニメでのブースター


ヒカリのライバルの一人で嫌みったらしい言動が特徴のウララが使用。
ガバイトのすなあらしにこわいかおを写し、まさに王の風格とも言える姿を見せた。
が、マンムーパチリスのコンボで2匹同時にKO負けという惨敗。
やはり王(笑)な扱いだった。

しかし、BWシーズン2最終回ではバージルのチームイーブイの一員として出場したイッシュリーグで、
サトシのパーティーをフルボッコにしたコテツルカリオを倒す大活躍を見せバージルの優勝に貢献した。
イッシュリーグなのに手持ちに第5世代ポケモンが1匹もいないとはツッコんではいけないぞ。




ブースター「エンテイさん、一緒にネタを脱却できるよう頑張ろうね」
エンテイ「うむ…」



ブースター「エンテイさん、あなただけは分かってくれると思ってたのに…僕だけおいてけぼり…」

エンテイ「愚か者め、神に勝てるわけがないだろう」



ブースター「ゲーフリよ 我に力を…」
ブースター「いくぜ あまごi…」
ブースター「あれ…」

ウインディ「乙です」

ブースター「誰か我に力を…」



ブースター「もふもふ!もふもふ!」

イーブイ「もふもふ!もふもふ!」

コジョンド「もふもふ!もふもふ!」

キュウコン「もふもふ!もふもふ!」

エルフーン「もふもふ!もふもふ!」

チルタリス「もふもふ!もふもふ!」

フロンタル「もふもふ!もふもふ!」

レシラム「もふもふ!もふもふ!」



「「「「「「「「もふもふ!もふもふ!」」」」」」」」



ブースターが不遇だと思う方、もふもふしたい方、フレアドライブ習得でブースターはこれからもっとファイト、おー!な方のみ追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年07月14日 09:19
添付ファイル

*1 どころか、無駄な買い物を避けつつ全トレーナー討伐をしていた場合などは拾った高額なアイテムを少し売れば現金82100円でほのおのいしとわざマシンをセットで買えるラインに現実的に届く

*2 当時は実質特攻110なので、リザードンどころかキュウコンよりも火力が高い。よく「シャワーズやサンダースは特殊技が強いのに……」とか言われるが、特殊火力で言えば同等どころか急所抜きの期待値なら当時のブイズトップである

*3 研究が進んだ現在では、初代の「ほのおのうず」を最も使いこなせるのは「こうそくいどう」が使えるファイヤーという評価で落ち着いている

*4 内部データ上の習得レベルは16、タマムシのイーブイのLVは25のまま

*5 一応「りゅうのいかり」を覚える事からLV30戦のニンテンドウカップ98で実績自体は残している

*6 twitterで検索を掛けてみると、遅くともプラチナ発売時にはこの称号が使われている

*7 ただし元がほのおタイプなのでやけど状態にするかえんだまは使えない

*8 威力75。