登録日:2011/12/07 Wed 13:49:00
更新日:2025/05/06 Tue 08:34:10
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効果モンスター
星4/
風属性/鳥獣族/攻1800/守 200
風属性の通常モンスターを生け贄召喚する場合、このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる。
今さら言うまでもないだろうが、「生け贄召喚」とは現在でいうところの「
アドバンス召喚」、生け贄はリリースのこと。
風属性の最上級(レベル7以上)通常モンスターをA召喚するとき、通常は場から2体のモンスターをリリースする必要がある。
だが、この《ウィンドフレーム》を使えば、このカード1体だけのリリースですむのである。
リリースするモンスターを2体も用意する必要がないのだ。
さて、このカードが登場した5期終盤の時点で、このカードが指定している公式で使用可能な風属性・最上級通常モンスターは以下の通りである。
以上!
然り。この条件に該当するモンスターは1体もいなかった。
該当する風属性・最上級通常モンスターは1体も出ていなかったのである。
大事なことなので(ry
どうしてこうなった?
実はこの《ウィンドフレーム》のほかにも、○○フレームというモンスターが3体存在する。
効果は《ウィンドフレーム》とほぼ同じ
ダブルコストモンスターだが、自身がダブルコスト扱いとなるモンスターの属性がそれぞれ違う。
いわゆる「シリーズカード」と言うやつである。
そして他の「フレーム」は全員、サポート先となるモンスターがちゃんと実在する(
普通はそうだ)。
この中で初登場したのは《ダークフレーム》《ホーリーフレーム》。この2枚は同時に収録された。
闇属性と光属性で対となるカードを収録する。よくあるパターンである。
そしてその2つ後のパックで、《ウィンドフレーム》は《ガイアフレーム》と同時に収録された。
おそらく、
風属性と
地属性で、対になるように収録したのだろう。
これもまあよくあるパターンと言えるが、どうやらその際
風属性・最上級通常モンスターがいるか調べる事をすっかり失念していたものと思われる。
存在しないモンスターを指定するその様は、まさにサポートカードが出ていない《
折れ竹光》のようなものだった。しかも竹光と違ってこちらはごく普通のノーマル枠である。
このカードが登場した当時のKONAMIは他にも様々なミスを犯していた頃であるが、この《ウィンドフレーム》はその中でも特大級のミスと言えよう。
ちなみに効果を持たない通常モンスターであれば通常モンスターをサポートするカードの支援を受けられるので、
何の役にも立たない効果を持つこのカードは実質的に同じ攻守を持つ効果のないカードより弱いと言っても過言ではなかった。
MTGを中心に、他TCGでは「まだ存在しないカード名や性質を参照することで、未来に出るカードの予告を行う」というパフォーマンス的なカードが存在するのだが、
これがPTDNで初めて登場した時期のプレイヤーに「きっと風属性レベル7以上のモンスターが出る予告なんだ!」と好意的にとらえた人は非常に少なかった。
それどころか「自社製品の把握すらできていないのか?コンマイマジで大丈夫か?」と、揶揄を通り越して心配されたほどだったのだ。
《ウィンドフレーム》救済へ
実際にユーザーが危惧した通りにうっかりミスだったのか、あるいは最初から実装予定だったのかは定かではないが、
『PHANTOM DARKNESS』の次のパック、5期のラストを飾る8弾の『LIGHT OF DESTRUCTION』でサポート先となるモンスターが登場した。
《始祖神鳥シムルグ》
星8/風属性/鳥獣族/攻2900/守2000
このカードが手札にある場合通常モンスターとして扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
風属性モンスターの生け贄召喚に必要な生け贄は1体少なくなる。
風属性モンスターのみを生け贄にしてこのカードの生け贄召喚に成功した場合、
相手フィールド上のカードを2枚まで持ち主の手札に戻す。
このカードの登場により、《ウィンドフレーム》にもやっと追い風が吹き始めた。無理やり対応させた感じがしないでもない。
こいつ1体をリリースするだけで攻撃力2900、相手のカードをバウンスできるのは爽快。
だが、あくまでも《始祖神鳥シムルグ》は手札では通常モンスターとして扱う
効果モンスターである。
シムルグ以外にも風属性・最上級通常モンスターが同パックに収録されていればよかったのだが、実際にはシムルグ一体であったため、
結局5期までで《ウィンドフレーム》が指定する、純粋な
風属性・最上級通常モンスターは
存在しない状況は変わらなかった。
さらに言えば、サポート先がシムルグしかいない以上、《ウィンドフレーム》を召喚するのは、
次にシムルグを召喚しますと予告しているようなものである上、
「1800」という無駄に高い攻撃力で《ドラゴンフライ》や《クリッター》で引っ張ってこれないというデメリットもあった。
《始祖神鳥シムルグ》自体は悪いカードではないのだが、「手札でのみ通常モンスター扱いをする」というこれまで類似効果のなかったテキストには、
まるで特定のカードを救済するためだけにくっつけられた効果という印象を持たざるを得ない。
それゆえ当時から「マジでコンマイ大丈夫なのか?」と疑念を持たれていた。
また、そもそも各属性を指定したダブルコストモンスターが、○○フレーム達の3年前の時点で登場しており、
《ウィンドフレーム》のように風属性モンスターを効果対象とするモンスターも存在していた。
《暴風小僧》
効果モンスター
星4/風属性/天使族/攻1500/守1600
風属性モンスターを生け贄召喚する場合、
このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる。
さらに、この《暴風小僧》は、
わざわざ通常モンスターに限定している《ウィンドフレーム》より対応範囲が広い。
攻撃力1500のため《ドラゴンフライ》で持って来られる点でも勝っている。
強いて言えば1800と高めの攻撃力が《ウィンドフレーム》の長所だが、《ウィンドフレーム》の同期はあの《
ダーク・アームド・ドラゴン》であり、
下級モンスターをまともにアタッカーとして扱う意味がとっくに薄れてしまった時代であった。
さすがに《ウィンドフレーム》をネタモンスター扱いするだけというのはかわいそうだと考えた一部の物好きが、
何通りかのデッキを組んだり既存の風属性デッキにアタッカー枠として投入したが、
最終的に《ウィンドフレーム》を抜いたほうがデッキとしては強いとなることの方が圧倒的に多かった。
例えば《始祖神鳥シムルグ》は上述の通り、手札にある時点では通常モンスター扱いされるため、
《
凡骨の意地》のドローを阻害せず《決戦の火蓋》で召喚可能な効果モンスターという独特の立ち位置を持つ。
一方で《ウィンドフレーム》は効果モンスターなので《
凡骨の意地》のドローを阻害してしまう。
そのため、《ウィンドフレーム》を入れた凡骨の方向性を見出そうとしても、デッキを突き詰めていくうちに以下のような結論に落ち着く。
「ドロー阻害になり、《凡人の施し》等にも対応してない《ウィンドフレーム》を入れるより、《ダンシング・エルフ》を入れた方が結果的に強くなるのでは?」
つまり、《ウィンドフレーム》よりもはるかに低打点のバニラの方が有用性が高いという結論になってしまうのだ。
この流れ自体は凡骨デッキに《暴風小僧》や《
ハーピィ・レディSB》といった効果モンスターを入れた時も大して変わらないのだが、
そもそも「普通では活用が困難だから効果の活かせそうな凡骨でワンチャン」という発想なので、
そういうデッキにおけるこのカードの比較対象はそれこそ《クイーン・バード》《クジャック》などの、
《モリンフェン》様と肩を並べようとするレベルの風属性モンスターという始末。
それでもこのカードを何とかして使ってやりたいというデッキビルダーの気持ちが、
《冠を戴く蒼き翼》だの《スカイ・ハンター》だのに否定されていくのは、なんとも言えない感慨を呼び起こした。
さらに言えば、通常モンスターを出したいだけなら《古のルール》を使えば召喚権をわざわざ使わずとも特殊召喚できる。
後に「A召喚したモンスター限定のサポート」が登場したが、それならそれで
特化した連中がいるし、
名称サポートがない最上級通常モンスターの
ファンデッキだとしても、もっと扱いやすいリリース要員がいくらでもある。
もう少し言えば当時から《正統なる血統》という通常モンスター専用の《
リビングデッドの呼び声》があったので、何らかのコストとして墓地に送って蘇生した方がよほど安くつく。
すなわち
○○フレームそのものがGX時代ですら時代錯誤のカードというのが実情だった。
また、当時は儀式モンスターといえば《高等儀式術》でレベル8モンスターを指定し、墓地を肥やしながらモンスターを特殊召喚し、
さらにその墓地を使って特殊召喚モンスターを出すデッキが大流行していた。【
デミスドーザー】【儀式天魔神】の時代である。
《鉄鋼装甲虫》のようにレベル8の通常モンスターというのはニッチな需要のある時代だった。
「どうせ青眼ライン越えられないバニラなんて何に使うの?」と問われると当時から答えに困ったものだが、選択肢はあるに越したことはない。
つまりほとんどのデュエリストにとっては
素直にレベル8の風属性モンスターでも出してくれた方がよほど嬉しかったのである。
《ウィンドフレーム》の明日はどっちだ。
……そして2014年
遂に登場! 風属性・最上級・通常モンスター!!
《Leonardo's Silver Skyship》
ペンデュラム・通常モンスター
星7/風属性/
機械族/攻 0/守3000
【Pスケール:青10/赤10】
(1):Once per turn: You can banish 3 Machine-Type Pendulum Monsters you control, then target 1 Pendulum Monster you control;
if it attacks your opponent directly and reduces their LP to 0 this turn, you win the Match.
【モンスター情報】
Her wings display her glory.
The proof of her glories are told in legend..
This card cannot be used in a Duel.
海外先行で、ついに待ちに待った風属性・最上級通常モンスターが登場。
もっとも、守備力こそ高いが攻撃力は低く、
Pモンスターでありしかもスケール10という破格の値であるため、A召喚(生け贄召喚)でフィールドに出す必要は薄い。
P効果を持つが、モンスターとしては通常召喚扱いなのでサポートに対応している。
実用性はともかく、ようやく拝めた正統なる《ウィンドフレーム》対応カード。
赤字の部分がちょっと気になるが、
日本に来るのが楽しみである。
《輝銀の天空船-レオ号》
ペンデュラム・通常モンスター
星7/風属性/
機械族/攻 0/守3000
【Pスケール:青10/赤10】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの機械族Pモンスター3体を除外し、
自分フィールドのPモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターが直接攻撃で相手のLPを0にした場合、
自分はマッチに勝利する。
【モンスター情報】
輝銀の翼は栄光の印。
その証は言葉によって語られる。
※公式のデュエルでは使用できません。
実はこのカード、海外で一般流通したカードではなく、「
World Championship 2014 ベスト4入賞賞品」
つまり
世界大会の賞品で世界に6枚しか流通していない。
その例にもれずこのカードは禁止カード級の性能を持つ
マッチキルカードであり、
そもそも
公式デュエルで使用できない。
ちなみに上記日本語版は大会賞品のレプリカが『EXTRA PACK 2015』で収録されたものであり、やはり公式デュエルで使用できないことに変わりはない。
非公認大会においても使用が禁止されている場合がほとんどであり、事実上フリー対戦と一部イベント以外では使用できない。
かくして、このカードの出現は《ウィンドフレーム》にとってはなんの進歩もなかった。
仮に普通に使えてもペンデュラムゾーンの置く事で真価を発揮するカードなので……。
こんなぬか喜びなんて……。
その後の《ウィンドフレーム》
2019年4月、このカード唯一のサポート先である始祖神鳥シムルグを含む「
シムルグ」がまさかのカテゴリ化。
シムルグの個性を活かすように、魔法罠除去と
A召喚に特化した方向にテコ入れがなされた。
具体的には、条件付き自己再生効果を持った下級シムルグモンスター、さらに召喚権の追加やリリースの軽減といったサポートが登場した。
中でも極め付けがこれ。
《神鳥の霊峰エルブルズ》
フィールド魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの鳥獣族・風属性モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):手札のレベル5以上の鳥獣族・風属性モンスター1体を相手に見せて発動できる。
このターン、自分は鳥獣族モンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくできる。
(3):自分フィールドに鳥獣族・風属性モンスターが存在する場合に発動できる。
鳥獣族モンスター1体を召喚する。
シムルグからすれば、これ一枚で課題だった召喚の問題点をほぼ解消できてしまうという優秀なカードで、
さらにフィールド魔法なので《
テラ・フォーミング》等手札に引き込む手段も豊富。
もっと言えばカテゴリでも
神鳥に対応しているので、召喚成功時にシムルグを一枚引き込める《招神鳥シムルグ》で簡単にサーチ可。
……とどのつまり、《始祖神鳥シムルグ》を使う場合すら《ウィンドフレーム》を使う意義がなくなった。
風属性すべてに対応するダブルコストモンスター《暴風小僧》とはシムルグと同じ鳥獣族という点で一応は差別化していたが、
シムルグは全員鳥獣族、かつリクルーターにすら対応しない《ウィンドフレーム》と違ってサポートも豊富と来ている。
唯一の仕事先を奪われ、未だに公式戦に使用できる風属性最上級通常モンスターは存在しない。
テキストが事実上インクの染みと化している……。
《ウィンドフレーム》の明日はどっち……いや、なんかもう駄目な感じがぷんぷんと……
と思われたが……?
今度こそ登場!風属性・最上級・通常モンスター!!
《加賀美ハヤト》
通常モンスター
星8/風属性/にじさんじ族/攻2434/守2434
遺伝子操作もされていないのに、本来の優しき心は完全に破壊され、変なルールを決めて決闘する事しかできない体になってしまった。
2023年秋、登場から約16年の歳月を経て遂に《ウィンドフレーム》に対応するモンスターが発表された。
今までに見たこともない種族とか、
やたら細かい攻守の値とか、
どっかで見たことあるようなフレーバーテキストとか
そもそもの使い途とか色々と気になるところもあるが、
これまでインクの染みでしかなかった効果に意味が与えられたというだけでも喜ばしいことである。
そう、この《加賀美ハヤト》は2023年11月に開催された『
遊戯王マスターデュエル』とVTuber事務所・
にじさんじのコラボイベント、
「にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭2023」の広告に描かれた
遊戯王カード風のイラストである。
つまり、《輝銀の天空船-レオ号》と異なり
カードとして存在してすらいない。
《ウィンドフレーム》の明日は……もうないんじゃないかな……。
KONAMIはなぜ2度もぬか喜びさせるような真似を…グギギ…
そうか…繋がったのだな……未来への希望は……
《アナザー・バース・ドラゴン》
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
数多の次元を統べし竜。
時の覇者にのみ見えん。
『Yu-Gi-Oh! Championship Series 2022』の大会賞品として登場し、日本選手権2023の大会商品で来日した光属性・ドラゴン族の最上級モンスター。
一見すると《ウィンドフレーム》とは全く関係ないカードに見える。
しかし、その翌年の『Yu-Gi-Oh! Championship Series 2023』には同じレベル・攻守で闇属性・悪魔族の《Anotherverse Gluttonia》が、
更にその次の『Yu-Gi-Oh! Championship Series 2024』には炎属性・炎族の《Anotherverse Solaria》が登場し、
《アナザー・バース・○○○》と言う名称で最上級バニラが続々と登場している。
…そう、このまま順当に行けばいつかは
風属性の《アナザー・バース・○○○》が登場するのは想像に難くなく、
ようやく《ウィンドフレーム》の効果がインクの染みではなくなる時が来るのである。
とは言え登場ペースは1年刻みと非常に遅いため、実際に登場するまでは手放しでは喜べない。
更にもし風属性の《アナザー・バース・○○○》が鳥獣族であった場合、《神鳥の霊峰エルブルズ》でリリース軽減できてしまうため、仕事を奪われてしまう可能性は充分にある。
そもそも通常モンスターの運用だったら【原石】もあるし
それでも希望が見えている事は確かなので、いつか来るその日を楽しみにしておきたい。
そう、《ウィンドフレーム》の明日がようやく見えてきたのだ!
遊戯王ラッシュデュエルでは
OCGとは異なるカードが多数存在している『
遊戯王ラッシュデュエル』では、
なんと《ハンディーレディ》《ミルキーウェーブ・ネオ》と
風属性最上級通常モンスターが存在している。
更にしれっと
他より先に《ホーリーフレーム》・《ダークフレーム》がラッシュデュエルにも参戦している。
《ホーリーフレーム》が前例を作ったのなら《ウィンドフレーム》もラッシュデュエル参戦ワンチャンある…ように思えるが、
ここで問題になるのが《ウィンドフレーム》の
無駄に高い攻撃力。
何せラッシュデュエルのカードプールは下級モンスターの攻撃力はバニラでも最高で1600しかなく、
効果モンスターも《ホーリーフレーム》でようやく1500に到達しLEGENDの《マジシャンズ・ヴァルキリア》でようやく1600になったと言う状況である。
そんな中
メリット効果持ちで攻撃力1800と言うのは明らかに今の基準を超えているため、仮に参戦するにしても大分インフレの進んだ時になるのではないか?と予想されており、
もしそうなった場合は
実装されたとしてもまともに活躍出来るか怪しいためこれまた不安視されている。
時が経ち、オーバーラッシュパック2で
磁石の戦士が参戦。
通常モンスターの磁石の戦士α・β・γがOCGのステータスそのままでリリースされたため、下級の打点はインフレしつつある。
βの登場により下級バニラの最高攻撃力は1700に更新された。
とはいえ下級で攻撃力1600以上のメリット効果持ちは現在の査定ではレジェンドカードとなってしまうので、
実装はできてもデッキに1枚しか投入できないレジェンドカードの枠を争えるかは大分怪しく使われない可能性が高い。
とはいえ下級ステータスの査定もインフレしており、かつてはレジェンドカードの《ホーリー・エルフ》の特権だった守備力2000も、
同等のステータスを持つ《E・HERO クレイマン》が非レジェンドカードで実装されるようになった。
インフレ次第ではメリット持ち攻撃力1800でも非レジェンドカードでの実装が有り得る…かもしれない。
《ウィンドフレーム》の明日はどっち……いややっぱりもうダメなんじゃないかな……。
余談
前述の○○フレームだが、《ウィンドフレーム》の大失敗で懲りてしまったのか、水属性と炎属性のフレームは出ていない。
ちなみに、もしいた場合に該当するモンスターはどんなやつがいるかというと……
水属性・最上級通常モンスター
- スパイラルドラゴン
- ゴギガ・ガガギゴ
- 竜穴の魔術師
- 幻煌龍 スパイラル
- 異界より来たるシェルガ(使用不可)
炎属性・最上級通常モンスター
どうせなら、こっちの属性のフレームを出せばよかったのでは。マグマフレームとか、アクアフレームとか。
まあ実は水属性も炎属性も最上級通常モンスターはそれぞれ紹介したのしかいないけど
ウィンドフレームは対応するモンスターが0という点でネタにされたが、それ以外の「フレーム」シリーズもぶっちゃけ実用性は低い。
通常モンスターは「通常モンスターを特殊召喚で場に出す」系のサポートカードが豊富であり、「フレーム」を使うよりよほど効率的に出せるのである。
そもそも登場時にはすでに手札から無条件で召喚できる《
古のルール》が存在していたため、〇〇フレームにこだわる意味がない。
もう少しいえば当時から《正統なる血統》という通常モンスター専用の《リビングデッドの呼び声》があったので、何らかのコストとして墓地に送って蘇生した方がよほど安くつく。
そんな有様なため
「どうせ効果は飾りなんだから、攻撃力1800でアタッカーになる《ウィンドフレーム》が実は一番実用的なのでは?」との声もあったりする。
実際、このカードが登場した当時、レベル4以下の鳥獣族で2番目に攻撃力が高いカードは《ウィンドフレーム》と《バードマン》だった。
ちなみに一番目は《ハーピィ・クィーン》の1900である。
しかしこの攻撃力1800アタッカーである点を生かしたデッキは当時にしてもすでに心もとなかった。
《デザートストーム》《ブレードフライ》などで打点を上げて殴り、《
ゴッドバードアタック》で除去もできる、
「ウィンドフレームビート」なるデッキも考案されたが、聡明な読者の皆様なら結果は察せるだろう。
そもそもこのカードが収録されたPTDNは《ダーク・アームド・ドラゴン》などで環境のインフレが始まった時代。
そんな時代に「シムルグループ!」「ウィンドフレームビート!」なんてやること自体が、
戦車に対して水鉄砲の殺傷力を高めて対抗しようとするようなレベルの愚行だったことも申し添えておく。
そして今となってはただの準バニラの下級1800打点なぞ、実用性をどうこう言うのも馬鹿馬鹿しいレベルである。
ちなみに、現在の星4・風属性・鳥獣族には攻撃力2000の
通常モンスターである幻のグリフォンがいる。
バードマンとは属性・
種族・
バニラサポートを共有できるので、《ウィンドフレーム》の採用余地は全くない。
上記の実用性の話は
あくまでもフレームシリーズの中でのこと。グリフォンがいなくても採用する余地はない。
つまり実はこのカード、現時点で明日がどっちだとか言われているレベルではなく、
「すでに10年以上前に登場当初に物好きなプレイヤーが頑張って研究したうえで明日がないと結論付けている」カードなのである。
そして明日が来てほしいのはむしろ当時このカードの使い道を待ち望んでいた当時のプレイヤーの方だったりする。
ウィンドフレームの明日はどっちだ。
お願いしますよ!まだ諦めてない人も多いんですから!
追記・修正は風属性・最上級通常モンスターがお願いします。
- せめて対応カード調べてから出せよと思った。 -- 名無しさん (2013-09-02 23:42:48)
- 公式が下調べしないことがよくわかる一枚だな。 -- 名無しさん (2014-03-16 10:24:16)
- まあ何枚かはあると思ったんだろう…… -- 名無しさん (2014-08-01 15:56:06)
- 仮に合ってもドラゴンフライに対応する暴風小僧でおkで終わる気がしなくもないがな。 -- 名無しさん (2014-08-03 20:40:22)
- フレームシリーズ自体、ダブルコストモンスターで、おkだからなぁ・・・ -- 名無しさん (2014-08-03 23:47:48)
- ↑俺もそれは思ってたんだけどフレームシリーズだけの利点てあるのかな? -- 名無しさん (2014-08-03 23:50:47)
- それ以前からあったカードの上位互換や規制くらったカードの下位互換は数多くあるけどフレーム類は基本的にはどっちにも当てはまらないしなあ ステータスや種族の違いがコンボに生かせるかもしれないくらいか アドバンス召喚したモンスターに何か効果持たせるくらいはしてもよかったと思うわ -- 名無しさん (2014-10-16 13:19:05)
- ↑そういう感じのリメイクっぽい新規が出るかもね。 アニメでも沢渡が帝モンスター使ってたし、LDS以外はアドバンス召喚がメインになるし。 -- 名無しさん (2014-10-16 15:23:26)
- ↑でもそれって根本的な解決になりませんよね? シムルグみたいなモンスターでフレームモンスターでアドバンス召喚すれば追加効果とかならいいといえばいいけど -- 名無しさん (2014-10-16 15:25:28)
- 融合呪印生物「私達も入っていいかな?(属性抜け仲間として)」 -- 名無しさん (2014-10-31 19:19:06)
- なお大先輩のMTGでは似たような『存在しないカード』を参照するカードがある、最もこっちはフレーバー的な都合で次のブースターに入れる予定のカードの名前を書いておいたって粋なギミックであって全然違うが -- 名無しさん (2015-03-24 16:17:06)
- ↑「呼んだ?」 -- 伝説の竜 ティマイオス (2015-06-24 11:45:13)
- 何度見ても面白すぎる 一企業のやることかこれが -- 名無しさん (2016-08-30 01:26:41)
- ↑3「将来において採用されたシステムが時間を逆行してエキスパンションに入った」という設定だから、明らかにわざとだもんなあ -- 名無しさん (2017-11-07 11:59:19)
- この時代ですらこんなのリリースするより最上級バニラは良い出し方がある時代だったからシリーズの存在理由自体が謎。出しても使われることは皆無とはいえ半端だから水と炎だして揃えてほしかったと思わなくもない。 -- 名無しさん (2018-09-19 23:02:21)
- ↑水と炎あってもリクルーターから特殊召喚できる「炎を支配する者」「ヒゲアンコウ」がいるからな -- 名無しさん (2019-07-08 12:09:14)
- 他3体はシーホース達と違ってリクルートできるようになったけど、こいつはマジで暴風小僧で事足りる、せめてATK1900だったらもう少し評価上だったかな。 -- 名無しさん (2019-07-08 12:14:19)
- いや1900あってもすでにサファイア(ペガサス、ドラゴン)、クィーン、ニュートがいる以上意味ないか -- 名無しさん (2019-07-27 12:38:57)
- OCG版ラーの翼神竜、ポールポジション、ウィンドフレーム辺りがOCG三大失敗カードデザインか……? -- 名無しさん (2019-07-27 22:55:55)
- ↑ラーは再現度が低過ぎただけだから抜くべきかと。ポルポジやウインドフレームの同類なら漆黒の魔王Lv6(10年経ってようやく進化条件が明確になった)とかランパートガンナー(10年経ってようやく「モンスターがいても守備表示ならダイレクトアタック出来る」様になった)辺りじゃない? -- 名無しさん (2019-07-27 23:15:25)
- ぶっちゃけ財明日以上に悲惨な明日だな -- 名無しさん (2019-08-05 19:26:28)
- 思ったけど、これらに対応した最上級モンスターとか作れないかな。ウィンドフレームドラゴンとか。こいつらは、そのモンスターの卵だったという設定で。 -- 名無しさん (2019-08-10 19:21:31)
- これを素材に指定してる融合モンスターが欲しい。アニメだけでも良かったから。 -- 名無しさん (2019-08-24 13:40:00)
- そもそもダブルコストモンスターは一部のカテゴリ専用を除けば陵墓使ったほうがいいのが現実 -- 名無しさん (2019-08-24 13:49:13)
- 一応ダブルコストンは三邪神のリリースに適用できる利点あるんやで。あと召喚でなくアドバンス召喚に対応するカードなんかもあるから陵墓が最適解とは限らない -- 名無しさん (2019-08-24 14:46:23)
- ↑その場合はトークン生成やコントロール奪取とかのほうがいいんだよなあ -- 名無しさん (2019-08-24 15:07:05)
- 帝王や家臣が優秀すぎてな… -- 名無しさん (2019-08-24 15:19:14)
- フレームシリーズは登場時ですら「召喚師のスキル使った方が絶対強いわ」と切り捨てられる悲惨さ -- 名無しさん (2020-09-04 20:36:14)
- 仮に攻守5000ある風属性通常モンスターが出たとしても使われるどころか忘れられてると思う -- 名無しさん (2020-12-27 06:37:23)
- ↑仮にいたとしてこいつが世に出た当時ですら「陵墓や古のルールでok」「一度墓地に落として蘇生したほうが早い」ってなるかな。 -- 名無しさん (2021-01-09 19:48:32)
- ラッシュデュエルなら活躍できる!…と思ったけどあっちは通常召喚に制限がないからあまり意味がないかな。 -- 名無しさん (2021-01-09 20:13:01)
- ウィンドフレームは他のシリーズが「リクルーターで引っ張ってこれるステータス」という古のルールに一応勝る利点があるのに、こいつはそれすら出来ないのが余計に悲惨な気がする… -- 名無しさん (2021-01-11 14:21:53)
- 下級の攻撃力上限が1500のラッシュデュエルに出たら強すぎる -- 名無しさん (2021-01-11 14:39:34)
- ↑ラッシュデュエルに実装するとしたら家臣ステータス(800/1000)になりそう。 -- 名無しさん (2021-05-08 10:37:30)
- 自分自身がバニラの方が良さそうなのがなんとも・・・ -- 名無しさん (2021-08-01 13:49:50)
- ラッシュなら風属性最上級バニラいるんだけどねぇ... -- 名無しさん (2021-08-15 23:35:43)
- ガイアフレームも死体蹴りされた模様 -- 名無しさん (2021-09-09 13:45:05)
- ラッシュデュエルなら仮にこの効果でもそこそこ有用という事実が何とも空しい(打点的にそのまま登場は無理だが) -- 名無しさん (2021-12-15 21:48:31)
- 最上級通常モンスターもチューナーかなんかだったら出る可能性もあるのかねぇ。いやまぁこのカード使うかは全く別問題として -- 名無しさん (2022-01-08 12:42:30)
- 「手札では通常モンスター扱いかつ鳥獣族モンスターをリリースしたアドバンス召喚時に効果を発揮できる最上級モンスター」とかが出れば何とかならないだろうか。あまりにもピンポイントすぎるが。 -- 名無しさん (2023-01-16 22:23:38)
- ラッシュだとデッキ付属レジェンドでワンチャンありそう -- 名無しさん (2023-04-25 22:05:01)
- 本来バチバチに競合相手になるはずの暴風小僧(登場が3年早い、通常モンスター以外も対象、攻撃力1500でリクルーター対応)との比較に入れてもないのが哀しすぎる -- 名無しさん (2023-09-05 13:23:08)
- このカード含めた○○フレームの救済には「手札では通常モンスター扱いになる最上級効果モンスター」「手札から公開する事で同じ属性の○○フレームをリクルートして自身をアドバンス召喚する効果」「自身の効果でアドバンス召喚に成功したら強力な効果」ぐらいまでやる必要あるかな… -- 名無しさん (2023-09-05 21:12:59)
- ↑いっその事、フレームをカテゴリー化して「デッキからフレーム特殊&特殊したフレームと同じ属性の最上級通常モンスターをサーチする専用リンク1」とか、「アドバンス召喚した最上級通常モンスターに破壊耐性付与、ターン1で手札、墓地からフレーム特殊するフィールド魔法」とか色々作ってみるとかやればワンチャン? -- 名無しさん (2023-09-11 11:57:32)
- ↑でもそこまでやるなら別のモンスターを使った方がいいとなりそう・・・。 -- 名無しさん (2024-02-09 20:30:39)
- 暴風小僧との比較がそもそもちょっとずれてる -- 名無しさん (2024-05-02 13:44:09)
- ラッシュの方だと磁石の戦士達が実装された事で打点面の問題は改善されそう -- 名無しさん (2024-07-19 14:08:27)
- ぶっちゃけ今のラッシュのバランスなら普通に出しても問題はない、こいつより能力高い半上級結構居る。そもそもフレーム系の効果はラッシュでも弱いので効果はほぼインクの染みで「スプリッター・スライム」とかに対応する方が本命まである -- 名無しさん (2024-07-25 11:09:57)
- 一応フュージョンあるからインクの染みは言い過ぎだったかもしれん、まぁコイツでアドバンス召喚するより墓地に送って蘇生or墓地融合の動きの方が普通に強いからデッキスロット余らないと入らないだろうけどね -- 名無しさん (2024-07-25 11:16:47)
- いっそ風のアドバンス召喚を軸にしたバニラペンデュラムの新規テーマでもない限りな…P効果メインで実態が掴めないモンスター群とガスが突然混成して変異(リンク)したり、スキドレ、ソウルドレインの影響を受けない構築とかそうしたらガチにはなりそう -- 名無しさん (2024-07-25 11:46:50)
- 続き P効果:アドバンス召喚成功時⚫︎⚫︎ で追加通常召喚や破壊、等P召喚を残しつつPの性質で掻い潜るという感じで -- 名無しさん (2024-07-25 11:50:38)
- 6属性に配ることを優先して今いないのを承知で出した可能性はあるけど、それなら炎と水も出さないと意味ないし、そもそも当時既にいた炎と水を先に出してよっていう -- 名無しさん (2024-07-25 12:08:03)
- VとのコラボでVがレベル8風属性 効果なしやったおかげで召喚できるやつ増えた話はせんのか -- 名無しさん (2024-08-11 04:29:52)
- 風のアナザー・バース来たらネタ扱いも終わるんだろうな -- 名無しさん (2024-11-01 04:07:50)
- 一応、評価2以下構築では現役アタッカー -- 名無しさん (2024-11-15 19:35:59)
- 守備力200なのでフレムベルパウンでサーチできる -- 名無しさん (2025-02-01 17:11:57)
- レジェンドなら実装できるだろうけど間違いなく誰も使わない不遇レジェンド枠が確定してしまう。性能的には3枚使えても何も問題なそうではあるんだけど。 -- 名無しさん (2025-02-05 13:06:13)
- 有能バニラペンデュラムのレベル8とか風属性にほんとに欲しい。アークペンデュラムくらいの効果とスケールあって高等儀式術で霊魂鳥神に使えるレベル8ってもし来てくれたら無茶苦茶需要あるんだがな。 -- 名無しさん (2025-03-01 21:59:19)
- 地属性のアナザーバースが海外先行じゃなくて日本で登場したから風属性のアナザーバースの登場が更に早まったな展開で -- 名無しさん (2025-03-29 08:39:39)
最終更新:2025年05月06日 08:34