ウィンドフレーム(遊戯王OCG)

登録日:2011/12/07(水) 13:49:00
更新日:2020/03/21 Sat 16:49:30
所要時間:約 3 分で読めます




遊戯王OCGのカード。PHANTOM DARKNESSで初登場。


効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1800/守 200
風属性の通常モンスターを生け贄召喚する場合、
このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる。

風属性の最上級(レベル7以上)通常モンスターを生け贄召喚するとき、通常は場から2体のモンスターを生け贄にする必要がある。
だが、このウィンドフレームを使えば、このカード一体だけの生け贄ですむのである。
生け贄のモンスターを二体も用意する必要がないのだ。

さて、この条件に当て嵌まる風属性・最上級通常モンスターは以下の通りである。


風属性・レベル7以上の通常モンスター一覧










以上!


然り。この条件に該当するモンスターは一体もいない。



一体もいないのである。


大事なことなので(ry



該当する風属性・最上級通常モンスターは一体も出ていないのである。


どうしてこうなった?


実はこのウィンドフレームのほかにも、○○フレームというモンスターが3体存在する。
効果はウインドフレームとほぼ同じだが、生け贄を減らせる属性が違う。
そして他の「フレーム」は全員、サポート先となるモンスターがちゃんと実在する(普通はそうだ)。


ダークフレーム闇属性の通常モンスター(ブラック・マジシャンレッドアイズなど)
ホーリーフレーム光属性の通常モンスター(ブルーアイズE・HERO ネオスなど)
ガイアフレーム地属性の通常モンスター(暗黒騎士ガイア、ビッグ・コアラなど)


この中で初登場したのはダークフレームとホーリーフレーム。この2枚は同時に収録された。
闇属性と光属性で対となるカードを収録する。よくあるパターンである。
そしてその次のパックで、ウィンドフレームはガイアフレームと同時に収録された。
おそらく、風属性地属性で、対になるように収録したのだろう。
これもまあよくあるパターンと言えるが、どうやらその際風属性・最上級通常モンスターがいるか調べる事をすっかり失念していたものと思われる。


存在しないモンスターを指定するその様は、まさにサポートカードが出ていない折れ竹光のようなものだった。
このカードが登場した当時のKONAMIは他にも様々なミスを犯していた頃であるが、このウィンドフレームはその中でも特大級のミスと言えよう。

ちなみに効果を持たない通常モンスターであれば通常モンスターをサポートするカードの支援を受けられるので、
何の役にも立たない効果を持つこのカードは同じ攻守を持つ効果のないカードより弱いと言える。


ウィンドフレーム救済へ

だが、流石にコンマイも流石にこれはおかしいと気付いたのか、次のパック、LIGHT OF DESTRUCTIONで相方ができた。



《始祖神鳥シムルグ》
星8/風属性/鳥獣族/攻2900/守2000
このカードが手札にある場合通常モンスターとして扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
風属性モンスターの生け贄召喚に必要な生け贄は1体少なくなる。
風属性モンスターのみを生け贄にしてこのカードの生け贄召喚に成功した場合、
相手フィールド上のカードを2枚まで持ち主の手札に戻す。

このカードの登場により、ウィンドフレームにもやっと追い風が吹き始めた。無理やり対応させた感じがしないでもない。
こいつ一体を生け贄にするだけで攻撃力2900、相手のカードをバウンスできるのは爽快。暴風小僧でおk?このショタコンどもめ!

だが、あくまでもシムルグは手札では通常モンスターとして扱う効果モンスターである。
そのため、現在もウィンドフレームが指定する風属性・最上級通常モンスターは存在しない。
しかも、こいつを使えばシムルグが来るとバレバレ。
そのうえ、無駄に高い攻撃力でリクルーターで引っ張れない。
ウィンドフレームの明日はどっちだ。










……そして2014年


遂に登場! 風属性・最上級・通常モンスター!!


《Leonardo's Silver Skyship》
ペンデュラム・通常モンスター
星7/風属性/機械族/攻 0/守3000
【Pスケール:青10/赤10】


海外先行で、ついに待ちに待った風属性・最上級通常モンスターが登場。
もっともペンデュラムモンスターでありしかもスケール10という破格の値であるため、アドバンス召喚(生け贄召喚)でフィールドに出す必要はまずない*1

実用性はともかく、ようやく拝めた正統なるウィンドフレーム対応カード。
日本に来るのが楽しみである。














































《輝銀の天空船-レオ号》
ペンデュラム・通常モンスター
星7/風属性/機械族/攻 0/守3000
【Pスケール:青10/赤10】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの機械族Pモンスター3体を除外し、
自分フィールドのPモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターが直接攻撃で相手のLPを0にした場合、
自分はマッチに勝利する。
【モンスター情報】
輝銀の翼は栄光の印。
その証は言葉によって語られる。

※公式のデュエルでは使用できません。


公式のデュエルでは使用できません


実はこのカード、海外で一般流通したカードではなく、「World Championship 2014 ベスト4入賞賞品
つまり世界大会の賞品。その例にもれずこのカードは禁止カード級の性能を持つマッチキルカードであり、公式デュエルで使用できない


かくして、このカードの出現はウィンドフレームにとってはなんの進歩もなかった。
上述したように仮に普通に使えても実用性はないとは言え、こんなぬか喜びなんて……


その後のウィンドフレーム


2019年4月、このカード唯一のサポート先である始祖神鳥シムルグを含む「シムルグ」がまさかのカテゴリ化。
シムルグの個性を活かすように、魔法罠除去とアドバンス召喚に特化した方向にテコ入れがなされた。

具体的には、条件付き自己再生効果を持った下級シムルグモンスターさらに召喚権の追加やリリースの軽減といったサポートが登場した。
中でも極め付けがこれ。

神鳥(シムルグ)の霊峰エルブルズ》
フィールド魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの鳥獣族・風属性モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):手札のレベル5以上の鳥獣族・風属性モンスター1体を相手に見せて発動できる。
このターン、自分は鳥獣族モンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくできる。
(3):自分フィールドに鳥獣族・風属性モンスターが存在する場合に発動できる。
鳥獣族モンスター1体を召喚する。

これ1枚で課題だったシムルグ召喚の問題点をほぼ解消できてしまう。
フィールド魔法なのでテラ・フォーミング等手札に引き込む手段も豊富。
もっと言えばカテゴリでも神鳥(シムルグ)に対応してるので、召喚成功時にシムルグ一枚を持って来る《招神鳥シムルグ》で簡単にサーチ可。

…とどのつまり、始祖神鳥シムルグを使う場合すらウィンドフレームを使う意義がなくなった。

風属性すべてに対応するダブルコストモンスター「暴風小僧」とはシムルグと同じ鳥獣族という点で一応は差別化していたが、
シムルグは全員鳥獣族、かつリクルーターにすら対応しないウィンドフレームと違ってサポートも豊富と来ている。


唯一の仕事先を奪われ、未だに公式戦に使用できる風属性最上級通常モンスターは存在しない。
テキストが事実上インクの染みと化している……


ウィンドフレームの明日はどっち…いややっぱりもうダメなんじゃないかな…


余談


前述の○○フレームだが、ウィンドフレームの大失敗で懲りてしまったのか、水属性炎属性のフレームは出ていない。
ちなみに、もしいた場合に該当するモンスターはどんなやつがいるかというと…

水属性・最上級通常モンスター
  • スパイラルドラゴン
  • ゴギガ・ガガギゴ
  • 竜穴の魔術師
  • 幻煌龍 スパイラル
  • 異界より来たるシェルガ(使用不可)
炎属性・最上級通常モンスター
  • TM-1ランチャースパイダー
  • ドラゴン・エッガー
  • メタルフォーゼ・ヴォルフレイム
どうせなら、こっちの属性のフレームを出せばよかったのでは*2マグマフレームとか、アクアフレームとか。まあ実は水属性も炎属性も最上級通常モンスターはそれぞれ紹介したのしかいないけど


ウィンドフレームは対応するモンスターが0という点でネタにされたが、それ以外の「フレーム」シリーズもぶっちゃけ実用性は低い。
通常モンスターは「通常モンスターを特殊召喚で場に出す」系のサポートカードが豊富であり、「フレーム」を使うよりよほど効率的に出せるのである。
実は攻撃力1800でアタッカーになるウィンドフレームが一番実用的なのでは?との声もあったりする。
実際、このカードが登場した当時、レベル4以下の鳥獣族で2番目に攻撃力が高いカードはウィンドフレーム(とバードマン)だった。


マジック・ザ・ギャザリングにも、「蒸気打ちの親分」という 存在しないカードを指定したカード が存在する。
こちらは『からくり』を『組み立てる』という「ルール上定義が存在しない用語」までテキストに記されているトンチンカンぶり。
とはいえ、蒸気打ちの親分は「未来に発売されたカードの再録」というコンセプトのエキスパンションに収録されたカードであり、
間違ってもウィンドフレームのようにサポート先が存在しない事を失念して作られたカードではない。
…もっとも、彼の出身はヘンテコなコンセプトのカードばかりが収録されたジョークエキスパンションだったというオチが10年後についたのだが。



追記・修正は風属性・最上級通常モンスターがお願いします。

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