フクジ(ポケモン)

登録日:2013/11/29 Fri 15:31:07
更新日:2025/09/28 Sun 21:01:38
所要時間:約 3 分で読めます





ポケモンとの 友情は あわてず さわがず じっくりとな



フクジとは、『ポケットモンスター』シリーズの登場人物。
初登場は『ポケットモンスター X・Y』。


◆概要


カロス地方・ヒヨクシティのジムリーダーであり、くさタイプの使い手。
キャッチコピーは「今なお 花を 咲かせる 老樹」

顎の両脇に、木の葉のような独特な形をした髭を生やしたおじいさん。
本業は植木職人をやっているらしい。
アスファルトを突き破る草木の強さは、ポケモンの強さにも通じるという持論を持っている。

ジム内では、ターザンロープを駆使しながら上へ上へと昇って行く仕様になっているのだが、フクジも毎日ロープで昇り降りしているらしい。元気な爺さんである。
また、あのバカデカいアスレチックはフクジ自身が草木を集めて作り上げた自信作だそうである。

好々爺なのだが、何故か出会い頭に巨大な植木バサミをぶん回す。おい、危ないだろ。
この代わりにしてるハサミは長年愛用しているマイハサミとのこと。ジムフリークによると30年は使い続けているらしい。



◆ゲームでのフクジ


ゲームでは四番目に戦うことになるジムリーダー。
なお、ジムに挑戦する前にセレナ or カルムとの2回目の勝負がある。

手持ちポケモン


きみが 感じた 気持ちが
わたしの ジムリーダー としての 強さ なんだが 試すかい?

【ジム戦】
  • ワタッコ  ♂ Lv.30 くさむすび/アクロバット/やどりぎのタネ/-
  • ウツドン  ♂ Lv.31 くさむすび/ようかいえき/どくのこな/いえき
  • ゴーゴート ♂ Lv.34 くさむすび/とっしん/じならし/-

全員が「くさむすび」を覚えているので、体重が重いポケモンを使う際は要注意。
ワタッコの「やどりぎのタネ」やウツドンの「どくのこな」で体力を削られることになるのは痛いが、弱点を突けばそこまで怖い相手ではない。
ゴーゴートはほのおタイプ対策に「じならし」を使ってくるものの、ファイアローリザードンで対応すれば相手は完全に詰む。

ショウヨウジム以降のジムリーダー全員に言えることだが、学習装置が優秀を通り越してバランス調整不足な今作では、トレーナーを倒しながら進めていると自然と手持ちのレベルが上がりまくっているため、相性関係無しにレベル差でのゴリ押しで圧勝した人も多いはず。


倒すとプラントバッジわざマシン86「くさむすび」をもらえる。



バトルシャトー


ポケモンとの 友情は 時間を かけて 育てないとね

爵位はマーキス。
こちらの爵位がマーキス/マーショネス以上で来場するようになる。

【バトルシャトー】
  • ワタッコ  ♂ Lv.40 エナジーボール/マジカルシャイン/しびれごな/ねむりごな
  • ゴーゴート ♂ Lv.40 ウッドホーン/ワイルドボルト/かわらわり/じしん

また、挑戦状を出すことにより、使用ポケモンのレベルが変動する。
ただし、技構成はその時点でのレベル技 後ろ4つ という初代仕様となる。

+ 挑戦状
【挑戦状】
  • ワタッコ  ♂ Lv.45 メガドレイン/アクロバット/いかりのこな/わたほうし
  • ゴーゴート ♂ Lv.45 じならし/タネばくだん/ビルドアップ/すてみタックル

【青い挑戦状】
  • ワタッコ  ♂ Lv.30 ねむりごな/タネマシンガン/やどりぎのタネ/メガドレイン
  • ゴーゴート ♂ Lv.30 こうごうせい/とっしん/じならし/タネばくだん

【赤い挑戦状】
  • ワタッコ  ♂ Lv.50 アクロバット/いかりのこな/わたほうし/とんぼがえり
  • ゴーゴート ♂ Lv.50 タネばくだん/ビルドアップ/すてみタックル/ウッドホーン

【黒い挑戦状】
  • ワタッコ  ♂ Lv.60 わたほうし/とんぼがえり/なやみのタネ/ギガドレイン
  • ゴーゴート ♂ Lv.60 ウッドホーン/リーフブレード/ミルクのみ/じしん


殿堂入り後 & 主人公の爵位がデューク/ダッチェス以上で手持ちのレベルが上がる。
また、ワタッコがウツボットに置き換わる。

【バトルシャトー・強化時】
  • ウツボット ♂ Lv.50 リーフストーム/リーフブレード/ねむりごな/ないしょばなし
  • ゴーゴート ♂ Lv.50 ウッドホーン/ワイルドボルト/かわらわり/じしん

+ 挑戦状・強化時
【挑戦状】
  • ウツボット ♂ Lv.55 はっぱカッター/グラスミキサー/リーフストーム/リーフブレード
  • ゴーゴート ♂ Lv.55 ビルドアップ/すてみタックル/ウッドホーン/リーフブレード

【青い挑戦状】
  • ウツボット ♂ Lv.40 ねむりごな/あまいかおり/はっぱカッター/グラスミキサー
  • ゴーゴート ♂ Lv.40 じならし/タネばくだん/ビルドアップ/すてみタックル

【赤い挑戦状】
  • ウツボット ♂ Lv.60 はっぱカッター/グラスミキサー/リーフストーム/リーフブレード
  • ゴーゴート ♂ Lv.60 ウッドホーン/リーフブレード/ミルクのみ/じしん

【黒い挑戦状】
  • ウツボット ♂ Lv.70 はっぱカッター/グラスミキサー/リーフストーム/リーフブレード
  • ゴーゴート ♂ Lv.70 リーフブレード/ミルクのみ/じしん/つばめがえし



ポケモンマスターズでのフクジ


CV:中博史

★3のバディーズとして配信当初から実装。ロールはテクニカル。
パートナーはなぜかゴーゴートではなくウツドン。どういう訳かフクジに限らず、定番の組み合わせを外したバディーズが今作には多い。
相手をねむらせて行動を封じる「ねむりごな」、リジェネ付きの攻撃バフ「老いてなお花咲く」などテクニカルらしい技が使えるが、
一方で攻撃技が連続技の「タネマシンガン」しかなくバフがあるとはいえ少々パワー不足。元々このゲームはテクニカルが使いづらい傾向にあるのだが……
ねむり状態の相手に有利を取れるキクコゲンガーなどと組み合わせるのが良いだろう。



◆アニメでのフクジ


CV:稲葉実

ポケットモンスター XY』第57話で初登場。

ゲーム同様ヒヨクシティジムリーダー。
コルニの祖父から偏屈と語られている。

広大な牧場を所有しており、くさポケモンたちを放牧している。
常にゴーゴートに乗って移動しており、さながらバイク乗りのよう。

「人生は真っ直ぐばかりでなく、時に回り道も必要」という持論を持っており、猪突猛進なサトシに説いている。
無茶をするスーパーマサラ人サトシに「死にたいのかっ!」と強く戒める場面もあった。

ロケット団の騒動からバイバニラ達によって氷漬けになった街を、くさポケモンたちの力を応用して救って見せた。


第58話のジム戦ではゲームと同じ手持ちだが、わざ構成が大きく異なる。
一匹目のワタッコは補助技しか使わずにヒノヤコマに一方的にやられたが、「にほんばれ」によって次のウツドンのサポートをしている。(ちなみにゲームでは「にほんばれ」は使ってこない)

そのウツドンは特性『ようりょくそ』により素早さが上昇。その素早さで相手を翻弄し、「どくのこな」を相手に浴びせた後遠距離からの「はっぱカッター」、近づいてきた相手には『ようりょくそ』で挙がった素早さとジム内にぶら下がっているツルを駆使したアクロバティックな動きからの「たたきつける」、の影響で動きが鈍ったところに「くさむすび」で追い打ちをかける鬼畜戦法でヒノヤコマとルチャブルを2タテした。
しかし、サトシが3匹目に出したゲコガシラには、ケロムースをマスクの代わりにすることで「どくのこな」を防がれ、そのまま両手を刃状に変えた「つばめがえし」を食らい破れた。
なお、この時ルチャブルがウツドンを倒せずに負けたことで、序盤の彼の微妙な評価の一因となったが、それでも「フライングプレス」と「とびひざげり」でダメージを与えていたため、どちらかと言えばウツドンがかなりタフだったといえる。

最後に繰り出したゴーゴートはまるで「リーフストーム」のような「はっぱカッター」でゲコガシラを翻弄。ゲコガシラが「かげぶんしん」をしても「つるのムチ」や従来のものと比べるとかなり巨大なヤドリギを生み出す「やどりぎのタネ」で分身ごと一掃。攻撃を食らっても「ウッドホーン」で反撃&回復とゲコガシラを追い詰めた。
しかし、ピカチュウの声掛けによって落ち着きを取り戻したサトシはジム戦前にフクジから受けた「落ち着いてじっくり観察すれば、大切なものが見えてくる」というアドバイスを元に、「はっぱカッター」を攻略。「つばめがえし」と「かげぶんしん」に紛れて力を溜めた「みずのはどう」の連続攻撃を食らい、倒された。
余談だが、ゴーゴートは戦闘中にもかかわらずちょくちょくフクジの元に戻って角に触れさせ、自らの気持ちをフクジに伝えに行っていた。


次の第59話での祭りにも登場。祭りのことを話さなかったらサトシとセレナのデート展開はなかったかもしれない。



◆余談


目立つ活躍がない今作のジムリーダー陣の中でも一段と地味な人物
天才中二病ショタ電波系ふしぎちゃんすげえ髪型の超能力者あと…あれだよジムリーダー史上最高のヒロインがいる今作の中では、
ただの好々爺では目立たないのも頷ける。
マイナーチェンジでの挽回に期待したい。


名前の由来はキンポウゲ科の多年草「福寿草(ふくじゅそう)」。
花言葉は「幸福」「幸せを招く」「永久の幸福」「回想」「思い出」「悲しき思い出」。
意外に両極端な言葉が並んでいる。
彼の朗らかさの中には、過酷な人生経験を積んだ人生の先輩としての深さもあるのかもしれない。
そう考えるとあの複雑なジムの仕掛けも、彼の思いを物語っている…と、言えなくもない。



さあさ 追記・修正の証 プラントバッジだよ

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最終更新:2025年09月28日 21:01