ワタッコ

登録日:2012/01/19 Thu 14:24:15
更新日:2023/12/16 Sat 04:44:36
所要時間:約 4 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場したポケモン


〇(^O^)〇のデータ


全国図鑑No.186/ジョウト図鑑No.069/ホウエン図鑑No.334/セントラルカロス図鑑No.137
分類:わたくさポケモン
英語名:Jumpluff
高さ:0.8m
重さ:3.0kg
タマゴグループ:妖精/植物
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ/ひこう
特性:ようりょくそ(晴れのとき素早さ2倍)/リーフガード(天候が晴れの時に状態異常、あくび状態にならない)
隠れ特性:すりぬけ(リフレクター、ひかりのかべ、しんぴのまもり、しろいきり、みがわりを無視して攻撃出来る)

種族値
HP:75
攻撃:55
防御:70
特攻:50
特防:85
素早さ:110
合計:460

努力値:素早さ+3

進化:ハネッコ→ポポッコ(Lv18)→ワタッコ(Lv27)

〇(^O^)〇の概要


綿毛を自在に操り、風に乗ってどこまでも飛んでいけるポケモン。
その途中で子孫を増やすために綿胞子をあちこちにばら撒く。
進化前のハネッコとポポッコも風に乗って飛んでいく点は同じだが、頭に葉っぱもしくは花が付いているだけだからか自在に制御はできない模様。

ゲームでの〇(^O^)〇


ハネッコがLv18でポポッコに進化し、ポポッコがLv27でワタッコに進化する。

初登場はジョウト地方序盤の草むら。
このワタッコは金銀時代、初代草ポケの常識を覆したポケモンだった。

ひとつは可愛い。初のもふもふ草ポケ。進化前も中間進化形も可愛い。色違いもピンクで可愛い。
可愛いは正義をつくづく思い知らしめてくれるワタッコまじ天使。
しかし捕まえたてだと攻撃技を覚えておらず、レベルで覚えるタイプ一致技は草技の「メガドレイン」しか覚えない上に習得もかなり遅い*1
それまでに自力で覚えられる攻撃技はなんと「たいあたり」しかないので、ウバメの森で貰えるわざマシンで「ずつき」を覚えさせないと連れ歩くのには苦労する。
攻撃と特攻はお世辞にも高いとはいえず、アタッカーとしてストーリーで使う場合は火力不足による使いにくさが目立つ。

とはいえ各種粉技に加えてナゾノクサやマダツボミが覚えない「やどりぎのタネ」を覚えるため、変化技中心の技構成で相手を撹乱ないしは突破するといった差別化は可能。
ついでにナゾノクサは「すいとる」以降はレベルで使いづらい「はなびらのまい」しか覚えず、マダツボミは「はっぱカッター」の習得がかなり遅い、
ヒマナッツはLv10と早い段階で「メガドレイン」を覚えるも種族値が致命的で、たいようのいしの入手難易度も高いといった欠点があり、
アタッカーとしての性能や弱点の少なさこそチコリータ系統には及ばないが、ハネッコは序盤さえ乗り切れば草タイプとしては割とマシだったりする。

次に、素早い。
初代の草ポケと言えば殆どがエスパーに弱い持ちで鈍足耐久型の特殊アタッカー多数。高速の戦いなんて夢のまた夢だった。
しかしワタッコは、飛行タイプ持ちで身軽な高速型。
その素早さ種族値は驚きの110。初代で猛威を振るったケンタロス等と同じで、第二世代当時では草ポケモン最速だった。
さらにRSEからは特性「ようりょくそ」により晴れ時に全ポケ中最速クラスで動けるようになった。

攻撃面は弱く力勝負は不得手だが、この素早さから撒かれる「ねむりごな」は脅威。
ダメージを与えても寝ている間に「やどりぎのタネ」でガンガン体力を吸われる。
起きるまで悠長に待っていたらワタッコ側に交代されてピンチになる等、可愛いからとナメて掛かると痛い目に遭う。
可愛いだけが取り柄じゃない。可愛い顔してエグい。
その可愛さと強さに魅了され、お世話になった人もいるんじゃないだろうか。

しかし弱点も多い。
草と飛行の複合タイプなので苦手な攻撃タイプは多く、技に至っては4倍なので食らえば致命傷…最悪の場合、オワ○(^o^)○タッコとなってしまう。
変化技主体の技構成になりがちな関係上「ちょうはつ」に弱く、スカーフトリック(すりかえ)も痛い。
素早さを大きく落とされる麻痺も素早さ命であるワタッコにとってはかなり怖い。


第三世代の外伝作品、ポケモンコロシアムではポポッコがダークポケモンの一体として登場。ストーリー序盤で訪れるパイラタウンにてスナッチ可能。
初期レベルの都合上、リライブ完了後からレベルアップしても何も覚えてはくれないが技構成がほぼ完成されているため、あまり問題にならない。
ちなみにその初期技は「ねむりごな」「わたほうし」「メガドレイン」「こうごうせい(リライブ完了後から)」。ポポッコ(ワタッコ)を使う上で必要な技は大体揃っている。
単なるアタッカーとして使うと力不足(どころか二軍行きか留守番不可避)だが、本作のシナリオモードはダブルバトルで進めていくため、ワタッコの素早いサポート性能が光る。
「ねむりごな」と「わたほうし」による妨害で味方を動きやすくできる他、低火力な「メガドレイン」もダークポケモンの体力を削っていく際に使える。
飛行タイプである事についてもダブルバトルで多用される「じしん」を避けられるので便利。「じしん」が使えるヌオー等の隣に置いても攻撃の邪魔にならない点も高評価。

本作独特の仕様とサポート性能が総じて噛み合っており、攻撃技で攻撃するだけがポケモンバトルではない事を教えてくれる優秀なポケモンだと言える。
筆者はコロシアムのポポッコ(ワタッコ)を通して変化技の重要性を学んだ結果、ハネッコ系統が大好きになりました(好自語)

同じく第三世代の外伝作品、ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギアでも進化前のハネッコが登場。
本作はダークポケモンではなく、ポケスポット(オアシス)に出現する野生ポケモンとして捕獲可能。
初期レベルが低くなった事でレベルアップ技(「やどりぎのタネ」や「しびれごな」等)も覚えられるようになったため、コロシアム単体では使えなかった技を用いたサポートもこなせるようになった。
きちんと育て上げれば本作でも優秀なサポート要員として役立ってくれるだろう。

余談だがポケモンコロシアムやポケモンXDも含めて『ポケスタ』や『バトレボ』で両手のもふもふをフリフリしつつジャンプをし続ける姿は最高に可愛い。
なお、ポケモンコロシアムではワタッコの影(本来は丸いはずの部分)が何故か四角に角ばっている。ポケモンXDだと直っていたので何らかのミスだったのだろう。

そこから時は流れ、第五世代。BWではエルフーンという新たなライバルが登場。
あっちももふもふ可愛く、丸みのある草タイプでキャラがモロに被っている。何なら習得可能な変化技も似通っている。
さらに特性「いたずらごころ」によりワタッコよりも確実に先制して、催眠技だって出せてしまう…。
オワ○(^o^)○タッコ








…と思われたが、「じしん」読み交代で無償交換して、先制の「アンコール」で相手に「じしん」連打を強制してノーダメを狙うのはエルフーンにはできない芸当。
さらに催眠技もエルフーンの「くさぶえ」に対してワタッコは「ねむりごな」であり、命中率では大きく勝る。
更に、高威力の物理飛行技「アクロバット」を習得したことにより、補助だけでなく火力もそこそこになった。
攻撃種族値は55しかないものの、「つるぎのまい」を積むチャンスは作りやすいので、ハマれば強力。
相手の粉技を含む草技を受けた上で一致飛行技で弱点を突けるのは強みと言える。

第四世代まではあいうえお順で最後を飾る進化形だったが、第五世代ではワルビアルにその座を奪われてしまった。

XYでは特性すりぬけが強化され、みがわりを貫通する仕様に。
みがわりを出した相手にやどりぎを植え付け、居座りと交代の二択を迫れるのは最高に嫌らしい。
この「すりぬけ」と「アンコール」のおかげで耐久型や補助技主体のポケモン、特にやどみが型に滅法強い。
奇石ラッキーグライオン等も読み次第で完封することが可能。
一方のエルフーンはフェアリータイプが追加され、今や全く違う道を歩んでいる。

初手から一致「アクロバット」の火力を上げるために敢えて持ち物無しで使われることもある珍しいポケモン。
「たべのこし」型等では分が悪いヘラクロスビビヨンも突破できる。
某動画サイトでこの型のワタッコの活躍が知られてからは同じ型の使用率が大幅に上がったらしい。
「ひこうのジュエル」が使えた頃に比べると火力が大幅に落ちたのは残念ではあるが。

USMでは補助技「ちからをすいとる」をタマゴ技で覚えられるようになり、耐久性と物理受け性能が大きく上昇した。

結局エルフーンが完全上位互換になることはなく、ワタッコは似てるようで全くの別物という形に落ち着いている。
あと相変わらず可愛くて強い。

剣盾ではワタシラガという新しいお友達が登場した。しかし、残念ながらワタッコはリストラ……。

SVではめでたく復活。
ハネッコが序盤から登場し、中盤以降のフィールドではポポッコ、ワタッコも野生で出現する。ハネッコ数匹、または進化形1匹とハネッコ4匹程度で群れになっていることが多く、カメラを向けると歩いて近寄ってきてはしゃいでくれる。かわいい。
エリアゼロの上層部だとワタッコ5匹で群れを成している事もあり、もふもふパラダイスでとっても可愛い。これがエリアゼロにおける『楽園』か
また、戦闘時や風が吹いている時はふわふわと浮遊し、暴風雨の時は為す術なく吹き飛ばされていく

対戦面では「ひかりのかべ」を習得して両壁が可能になり、「おいかぜ」「バトンタッチ」「かふんだんご」なども獲得。よりサポート役として扱いやすくなった。

アニメでの〇(^O^)〇


セレビィ時を越えた 遭遇』で森の中を集団行動する姿が確認出来る。

また金銀編第113話「めいたんていジュンサー!きえたタマゴのなぞ!!」にて綿(わたほうし)を使って指紋鑑定する万能ワタッコさんが登場。
進化前のポポッコは『幻影の覇者』で空中を浮遊中、落ちて来たゾロアと激突したり、
その更に進化前のハネッコはチリーンと偽ってコジロウに売りつけられたり災難な目に合っている。

XY編第57話では、ジムリーダーフクジの手持ちとして登場。
バイバニラによって猛吹雪となった空を「にほんばれ」で一気に晴れにして町を救った。


ポケスペでの〇(^O^)〇


第3章第5章で登場している。

3章ではミナキのポケモンとして登場。ミナキの飛行手段であり、わたほうしの錯乱も得意。

5章ではロケット団三獣士の1人、オウカのポケモンとして登場。一つ一つに異なる状態異常効果がついている綿毛を大量に飛ばすという厄介な特殊能力を持っている。
更にこの個体は所持者が悪人キャラであるが故にかなりの悪人面をしている。正直可愛くない。



ワタッコと初代草ポケモンへの愛がこもった追記・修正をお願いします。

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最終更新:2023年12月16日 04:44

*1 ハネッコLv30→ポポッコLv36→ワタッコLv44