触媒(Fate)

登録日:2015/12/24 (木) 02:04:05
更新日:2023/02/11 Sat 20:26:22
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※注意※

この項目にはFateシリーズのネタバレが含まれています。






本項目ではFateシリーズにおいて聖杯戦争に使用される触媒について記載する。


◆概要

聖杯戦争におけるサーヴァントの召喚は、本来そのマスターに近い性質を持つ英霊を聖杯が選んで召喚する。
しかし、召喚の際に英霊と縁の深いアイテムを触媒とすることで、呼び出す英霊を指定することができる。
聖杯戦争を勝ち進むには強力なサーヴァントが必要となるので、ほとんどのマスターはあらかじめお目当ての英霊を見繕い触媒を用意している。
また、召喚後も触媒が概念的なものでなく遺物であった場合、その触媒はサーヴァントを現世に留める要石の役割を果たす。これはマスターが失った場合、通常のサーヴァントは自力で要石に相当する存在を造らなければならないので魔力切れで消滅するが、遺物でよばれたサーヴァントは触媒があるため即座に消えることはない。

強力なサーヴァントは神秘の強い古代の英霊であることが多いので、当然のことながらそれらと縁のある触媒は大変な貴重品である。
どんな触媒を用意できるかは、その魔術師の地位や家柄を示す一つのバロメーターでもある。
ちなみに触媒が複数の英霊と縁がある場合、その中でさらにマスターと近しい英霊が選ばれる。


◆各サーヴァントの触媒

Fate/stay night(第五次聖杯戦争)

セイバー(アルトリア)衛宮士郎
触媒:聖剣エクスカリバーの鞘
冬木大災害で士郎の命を救うために切嗣が士郎の身体に埋め込んだエクスカリバーの鞘が意図せず触媒となった。
数少ない宝具の現物であり、これ自体が概念武装として機能している。詳細は全て遠き理想郷を参照。

アーチャー(エミヤ)遠坂凛
触媒:凛のペンダント
ランサーに致命傷を負わされた士郎を治癒する際に凛が用いたペンダント。
士郎が『エミヤ』となっても所持していたことが凛との縁となり、触媒となった。
マスター所縁の品をサーヴァント側が所持していたという珍しい例。

ランサー(クー・フーリン)バゼット・フラガ・マクレミッツ
触媒:フラガ家に伝わるルーンの刻まれたイヤリング
幼いころからクー・フーリンに憧れを抱いていたバゼットにとって、単なる触媒以上の思い入れがある。

ライダー(メドゥーサ)間桐桜
触媒:エトルリアの神殿から発掘された鏡
この触媒自体はメドゥーサとの縁はそれほど深くなく、
むしろ「被害者でありながら加害者になる」「いずれ破滅する運命にある」という桜とメデューサの持つ共通点の方が呼び出された理由としては強い。

キャスター(メディア)/アトラム・ガリアスタ
触媒:メディア所縁の文献
アトラムはメディアが竜召喚の宝具を持ってくることを期待して選択したが、実際の宝具は裏切りの魔女の伝説の具現化だった。
狙ったサーヴァントを召喚できたとしても、そのサーヴァントが狙い通りの能力を有しているとは限らないという例。

アサシン(佐々木小次郎)/キャスター
触媒:柳洞寺の山門
触媒と呼んでいいかは微妙だが、キャスターはこれを媒体にアサシンを召喚した。
ちなみに佐々木小次郎の中の人は生前、柳洞寺を訪れたことがあるらしい。

バーサーカー(ヘラクレス)イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
触媒:ヘラクレスの神殿の礎
実は作中で武器として振るっている斧剣はこれを加工したもので、サーヴァントとしての持参品ではない。

真アサシン(ハサン・サッバーハ)間桐臓硯
触媒:アサシンというクラスそのもの
ハサンがアサシンという名詞の語源となったため、アサシンというクラスそのものが触媒になっている。
そのため、聖杯戦争に正規の手段で召喚されるアサシンはハサンの中の誰かとなる。
加えて、永遠を求めるという臓硯との共通点によって、数いるハサンの中から第五次でのハサンが選ばれた。

Fate/Zero(第四次聖杯戦争)

セイバー(アルトリア)/衛宮切嗣
触媒:聖剣エクスカリバーの鞘
第五次聖杯戦争の時と同一のもの。イギリスのコーンウォールでアインツベルンが発掘した。

アーチャー(ギルガメッシュ)遠坂時臣
触媒:この世で最初に脱皮した蛇の脱け殻の化石
ギルガメシュ叙事詩」にて、ギルガメッシュが手に入れた不老不死の霊薬を蛇が盗み飲んだことで蛇は脱皮するようになったとされているため、触媒になり得たと思われる。
なお、2014年から2015年にかけて放送されたテレビアニメ版『UBW』にて、この触媒は遺品として残っていたのだが……

ランサー(ディルムッド・オディナ)ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
触媒:詳細不明
ウェイバーにイスカンダルの触媒を奪われたケイネスが、急いで代わりの触媒を手配したことが語られているが詳しくは不明。
ディルムッドとケイネスの性質が全く違うことから、ほぼ確実にディルムッドを召喚できるほど縁の強い触媒であると思われる。

ライダー(イスカンダル)ウェイバー・ベルベット
触媒:生前身に着けていたマントの一片
ケイネス宛ての荷物として時計塔に届いたものをウェイバーが無断で持ち出して使用した。
『strange Fake』『Apocrypha』『事件簿』の世界でロード・エルメロイⅡ世となったウェイバーは物理的・魔術的の二つの鍵をかけて大切に保管している。
亜種聖杯戦争が氾濫している『Apocrypha』ではイスカンダルを喚べる触媒ともなれば、アーチボルト家が抱える負債のほとんどを返済できるほどの値がつくが、ウェイバーは友を売りとばすことなどできないと手放すことを固辞している。
一方『strange Fake』では聖杯戦争に興味津々な弟子のフラットを止められない場合、これを渡すこともやぶさかではない様子だったが、
Ⅱ世宛てに送られてきたアンケート景品のナイフでフラットが勝手に満足したため、依然として彼の手元にある。
もっとも、そのナイフが原因でエルメロイⅡ世の胃が悲鳴を上げることになるのだが。

キャスター(ジル・ド・レェ)雨生龍之介
触媒:なし
聖杯戦争すら知らない龍之介による偶発的な召喚のため、触媒はなし。
お互いに快楽殺人者という共通点があるが、本当のところは二人は嚙み合っていないらしいため、そこまで共通点は重要ではないのかもしれない。
本来彼のような反英雄は召喚できないのだが、聖杯がこの世全ての悪によって汚染されたことによって召喚に対応するようになった。
臓硯は彼を悪霊紛いの存在と評しており、第三次聖杯戦争で起こったイレギュラーの結果によるものだと見抜いていた。

アサシン(ハサン・サッバーハ)言峰綺礼
触媒:アサシンというクラスそのもの
五次ハサンと同様、アサシンというクラスが触媒になっている。何故数いるハサンの中で百の貌のハサンが選ばれたかは詳しく語られていない。
一応、両者共に多芸で精神面での悩みを抱えていると言う共通点がある(このハサンの聖杯にかける願いは「人格の統合」)。

バーサーカー(ランスロット)間桐雁夜
触媒:詳細不明
原作小説では言及されなかったが、アニメでは臓硯によって触媒を用意したことが示唆されていた。
雁夜自身、「女性がらみで破滅する」「行動すればするほど泥沼にハマっていく」などランスロットとの共通点が多い。もしかしたら、あの悪辣な臓硯からしてそういった雁夜の性質を踏まえた触媒を手配したかもしれない。

Fate/EXTRA(月の聖杯戦争)

月の聖杯戦争はマスターと相性の良い英霊をムーンセルが選定するという形式のため、冬木の聖杯戦争と根本的に異なる。
触媒による英霊の指定ができるのかは不明だが、事前にこのサーヴァントが好ましいというオーダーを決めていた場合はマスターの力量が見合っていた場合に限り指定可能とのこと。
ただし、エリザベートランルーくんの様に最後は仲違いしてマスターがサーヴァントに裏切られるなど、必ずしも相性の良さが完璧という訳でも無いようだ。

ちなみにユリウスは先行したハーウェイのウィザードが獲得した李書文の権利を譲渡されているとEXTRAマテリアルに記されているので、この二人はムーンセルの相性選定とは合致しない。
臥藤門司は修行中ヒマラヤ山頂で出会った“原始の女”を連れてきてサーヴァントとしたらしいが、コレがどういった方法でなのか、そもそも召喚と呼べるものなのかすら不明。

Fate/Apocrypha(聖杯大戦)

○赤の陣営

セイバー(モードレッド)/獅子劫界離
触媒:円卓の欠片
円卓の騎士であれば誰が来ても一級品のサーヴァントである上に、その中からマスターと近しい英霊を呼べるという触媒召喚の最適解の一つ。
しかし、召喚直後に円卓の欠片で呼ばれたことを忌々しく思ったモードレッドに破壊された。もったいない……
なお、この触媒ではアルトリアとギャラハッドは呼び出せないらしい。

その他のサーヴァント
触媒の詳細は不明。ブラム・ヌァザレ・ソフィアリが聖杯大戦の開幕に際し触媒の選定をおこなった。緊急事態で時間もないのに一流サーヴァントの触媒を揃えた手腕はさすがである。
が、その結果呼び出されたのが、マスターの言うことを全然聞かない筋肉戦闘能力0で自分で戦う気が全くない上に筋肉を唆すなど場をかき乱す劇作家
裏切りの魔女に勝るとも劣らない裏切りの逸話を持つ女帝……と、何故こいつらを選んだというのが結構いる。
その他のサーヴァントは文句なしに最高クラスの一級品揃いなのだが……

一応擁護しておくと、スパルタクスは逸話だけ見れば十分強力な英霊で、あんなにタチが悪いとは予想がつかない。
シェイクスピアとセミラミスは逸話からして完全に戦闘向けじゃなかったり地雷だったりだが……
もっとも、シロウ・コトミネは最初からセミラミス狙いだったようで、ブラムから貰った触媒以外にも3つのセミラミスの触媒を20年近くを費やした旅路で既に確保していた。彼女が召喚されることはどの道確定であっただろう。
また、シェイクスピアも本当は物語の登場人物(本命はマクベス)を召喚するつもりだったらしいのだが、作者本人が出てきてしまっている。

○黒の陣営

結託して聖杯大戦に臨んだ彼らだが、その触媒の選定・調達は各自に任されていた。
聖杯大戦は相手陣営に勝っても、今度は味方同士で聖杯を奪い合う第二の争いが始まるのでやむなしであろう。
しかし急に選ばれた半人前や趣味優先しちゃった人がいたため、単純な戦闘力は赤陣営と比べて少し見劣りする。

セイバー(ジークフリート)ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
触媒:血に染まった菩提樹の葉
悪竜ファヴニールを討った際に、ジークフリートの背中に張り付いていた葉っぱ。
この葉により背中だけ悪竜の血を浴びなかったため、ジークフリートの背中は宝具が発動しない弱点となっている。
余談だが『stay night』の時系列では某眼鏡の人形師の手によって消失した模様。もったいない……

アーチャー(ケイローン)フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
触媒:青黒い血が付いた一本の矢
明言はされていないが、恐らくケイローンの死因となったヒュドラの毒矢。
ケイローンだけではなくヘラクレス召喚の触媒にも使える可能性が高い。
別の世界では、あるサーヴァントによって改造されている。

ランサー(ヴラド三世)ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
触媒:不明
物語開始時にはすでに召喚されていたため、触媒の詳細は不明。
ダーニックが触媒なしで召喚という賭けに出るとは思えないので、少なくとも触媒を使用したのは間違いないだろう。

ライダー(アストルフォ)セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
触媒:染みの残ったガラス瓶
明言はされていないが、恐らくローランの理性を詰めた瓶。アストルフォはこれを取りに月まで冒険をしに行った。
また、この冒険の際アストルフォ自身の理性が詰まった瓶も獲得しているので、彼本人の理性が詰まっていた瓶の可能性もある。
ローランの理性の詰まった瓶だった場合は勿論ローラン召喚の触媒にも使えるだろう。

キャスター(アヴィケブロン)ロシェ・フレイン・ユグドミレニア
触媒:不明
ヴラド三世同様、物語開始時にはすでに召喚されていたため詳細は不明だが、Apocrypha materialに「使用はされていた」との記述がある。

アサシン(ジャック・ザ・リッパー)/相良豹馬
触媒:切り裂きジャックが愛用したといわれる六本の業物
六本の内訳は四本の短刀と二本の肉切り包丁。
サーヴァントとしてのジャックも同様の武装をしているが、恐らくヘラクレスと違い持参品。

バーサーカー(フランケンシュタイン)/カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
触媒:『理想の人間』と書かれた人体図
予定外で参加することになったが、フィオレの知己を頼って間に合わせることができた触媒。
明言はされていないが、恐らくフランケンシュタインの怪物の設計図。
見る人が見たら、もしかしたらフランケンシュタインの怪物を再現できるかもしれない。

Fate/strange Fake(偽りの聖杯戦争)

アーチャー(ギルガメッシュ)/名称不明
触媒:ギルガメッシュの蔵の鍵
王の財宝の鍵剣の実物。全て遠き理想郷と違い、それ自体に特別な力は特にない。
アーチャーの最初のマスターの一族が全てを賭けて見つけ出したらしいが、
ギルガメッシュにとっては「作らせたはいいものの、自分の蔵を荒らす賊など一人もいないので無用の長物だった」として、ぞんざいに投げ捨てられた。
しかしこの判断が後に彼を窮地に陥らせることに……

ランサー(エルキドゥ)/銀狼の合成獣
触媒:マスターである合成獣そのもの
元々はエジプトの神を召喚するための触媒として、ある魔術師によって製造された合成獣。
無茶な形で魔術回路を増設されており、その反動で寿命が短くなっている。

ライダー(ペイルライダー)/繰丘椿
触媒:なし
昏睡中で意識のないマスターによって偶発的に召喚された。
ただ、椿に感染している細菌が触媒となった可能性も高い。

キャスター(アレクサンドル・デュマ・ペール)/オーランド・リーヴ
触媒:不明
触媒の有無は明言されていないが、オーランドは宝具の贋作を作れる能力を狙ってデュマを召喚したため、何らかの触媒は使用しているだろう。

アサシン(名もなき狂信者)/ジェスター・カルトゥーレ
触媒:アサシンというクラスそのもの
例によってアサシンというクラスそのものを指定して召喚したが、冬木の聖杯戦争を不完全な形で模倣した故か、ハサンの名を継げなかった名もなき狂信者が呼び出された。

バーサーカー(ジャック・ザ・リッパー)フラット・エスカルドス
触媒:『ジャック・ザ・リッパー』と銘の入った禍々しいデザインのナイフ
幼女の方とは違い、何の逸話もないナイフである*1
その正体はエルメロイⅡ世の下に送られてきた、TVゲーム「大英帝国ナイトウォーズ」の感想ハガキの懸賞品。要するにオモチャ。
フラットは自分のためにエルメロイⅡ世が用意してくれた触媒だと勘違いし、一応当人の許可を貰って譲り受けた。
本来ならこんな神秘もへったくれもないものは触媒として機能しないはずなのだが、フラットの異様な才能*2と、
ナイフが持つ性質*3が噛み合ってしまった結果『誰でもないジャック・ザ・リッパー』が召喚されてしまった。
まさに規格外である天才アホのフラットだからこそ成し得た超常召喚だが、喚ばれた本人は後にコレで喚ばれたことを知ってショックを受けていた。

セイバー(リチャード一世)/カーシュラ
触媒:エクスカリバーの鞘が収まっていた石製の箱
アインツベルンがコーンウォールで発掘したエクスカリバーの鞘が収まっていた箱。
箱には鞘と同じ紋様が入れられていたため「アルトリア縁の品」と思われていたが、そもそも生前のリチャードが鞘を発見した後、箱を用意して埋めたために、箱と縁が強い彼が召喚されてしまった。

真アーチャー/アヴェンジャー(アルケイデス)/バズディロット・コーデリオン
触媒:不明
バズディロットのセリフから触媒を使用していることは判明している。
主催者側であるファルデウス達によって用意された物である模様。

真ライダー(ヒッポリュテ)/???
触媒:不明
詳細、有無については不明。

真アサシン(ハサン・サッバーハ)/ファルデウス・ディオランド
触媒:不明
例によってクラスそのものを触媒としていると思われる。

真キャスター(フランソワ・プレラーティ)/フランチェスカ・プレラーティ
触媒:自分自身
自分自身を触媒にかつての自分、一度目の死を遂げるまでの自分自身を呼び出した。
名前が異なるのは現在のプレラーティが女性の姿をしており、過去のプレラーティは男性であったため*4
一応、自分と縁があるジルが来る可能性も期待していたらしい。召喚詠唱も、かつてのジルのマスターが使用したものと酷似した適当なもの。

真バーサーカー(フワワ)/ハルリ・ボルザーク
触媒:「マズダ」と呼ばれる何か
詳細は不明。
召喚前後のハルリの言葉から察するに発明王に由縁あるものと思われるが、実際に召喚された真バーサーカーは完全に別の英霊であった。
また、バーサーカーの召喚に引っ張られる形で近くにいたアインツベルンのホムンクルスにとても厄介なものが憑依してしまう事態も起こっている。

ウォッチャー(???)/シグマ
触媒:なし
シグマの雇い主であるプレラーティはいくつかの触媒候補を考えていたが、あえて何も無しでシグマに召喚させた。
その結果、本来のランサー枠に置き換わる形で、エクストラクラスのウォッチャーが召喚された。
ちなみに、プレラーティが彼のために用意しようとしていた触媒候補は「黒髭君の財宝」「パラケルススの奴のフラスコ」「英雄スパルタクスの手枷」という、分かる人にとっては悪意丸出しのラインナップだったりする。

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

ランサー(ブリュンヒルデ)/ナイジェル・セイワード
触媒:炭化した古い館の破片
明言はされていないが、恐らくは彼女が幽閉されていた炎の館の一部。

ライダー(オジマンディアス)/伊勢三玄莉
触媒:ネフェルタリが最期に身につけていた首飾り
ガチの愛妻家たるオジマンディアスの召喚は、本人ではなく妻・ネフェルタリの遺品にのみ反応する。例え自身のミイラであっても触媒としては機能しない。
いざ召喚すると、妻の遺品を暴いた事に激怒して殺しにかかってくるため、作中のように特殊な事情で見逃されなければデストラップでしかない。

キャスター(ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス)/玲瓏館頭首
触媒:複数の「石」
明言はされていないが、恐らくは賢者の石

帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline

セイバー(沖田総司)/赤城奏丈
触媒:ライトノベル「帝都戦記」
聖杯戦争の内容が綴られている未来のライトノベル
タイムスリップした先で偶発的に魔法陣内に投げ込まれた結果、触媒として機能してしまった。

アーチャー(織田信長)/陸軍将校
触媒:黒焦げになった兜飾り
明言はされていないが、恐らくは彼女が着用していた兜の一部。
黒焦げになっているのは本能寺の焼け跡から掘り出したからであろうか。



◆余談

●余談1

触媒では英霊の指定はできてもクラスの指定まではできない(バーサーカーはクラス指定が可能だが、これは触媒ではなく召喚詠唱によるものである)。
ケイネスはディルムッドがセイバーのクラスで召喚されることを期待していたが、実際にはランサーとして召喚された。
メディアのように該当するクラスが他にないと言えるような英霊であれば、事実上のクラス指定を行う事は出来るが、「召喚したい英霊の素質クラスがすでに全て埋まっていた場合」にどうなるかは不明。

●余談2

触媒は使い捨てではなく何度でも再利用が可能。時臣や臓硯の差配しだいでは、第五次聖杯戦争で凛&ギルガメッシュのコンビや、桜&ランスロットという組み合わせが存在したかもしれない。
ただし使用する場所が基本的に聖杯戦争という殺し合いの真っ最中であるため、破損や紛失によって失われるケースも多いとか。
ちなみに破損することで触媒としての機能が失われてしまうのかは不明だが、テレビアニメ版『UBW』では、時臣が遺産としてギルガメッシュの触媒である蛇の抜け殻の化石を凛に残していたが、破損していたため使用しなかった描写が追加されている。
とはいえマントの一片とか館の破片とか円卓の欠片とか、ある意味最初から破損済みな触媒で召喚されるケースもあるので、破損の度合いによるのかもしれない。

●余談3

スマホゲームFate/Grand Orderではガチャは召喚という形を取っているので、お目当てのサーヴァントを求めてガチャを回す前に、
そのサーヴァントの(または演じている声優に関する)グッズを揃えたり、イラストを描いて(俗にいう「描けば出る」)触媒と称するマスターたちもいる。
外伝小説でエルメロイⅡ世を書き続けている三田誠氏が孔明召喚に3年以上かかったのは内緒である。

●余談4

実は『stay night』UBWルートで「触媒無しでの召喚など有り得ん」と言うアーチャーの台詞がある。
にも関わらず後の作品では触媒無しの召喚がガンガン登場しており、後にufo版UBWでは該当の台詞が変更されている。
現在の描写・設定に照らし合わせるなら、「マスターとの共通点」や「召喚する土地の持つ記録」等も触媒として機能する(よってそれが無ければ召喚は不可)と解釈できるか。


追記・修正は触媒を用意してからお願いします。

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最終更新:2023年02月11日 20:26

*1 エルメロイⅡ世いわく「ジャック・ザ・リッパーがナイフに銘なんか入れるか」

*2 召喚用の祭壇、呪文もなしに適当にいじってたら英霊の座に繋げてしまう

*3 このナイフもまた『人々が思い描くジャック・ザ・リッパー像』の一部であり、今回のバーサーカーを呼び出すための触媒アイテムとしてはピッタリ

*4 フランソワはフランス語における男性名、フランチェスカはイタリア語における女性名である。どちらも「アッシジの聖フランチェスコ」に由来するヨーロッパでは普遍的な名前