カマスジョー

登録日:2019/12/22 Sun 00:30:12
更新日:2025/03/12 Wed 17:17:07
所要時間:約 4 分で読めます





槍のように尖った顎は鋼の硬さ。その身は驚くほど美味しいらしい。


カマスジョーとは「ポケットモンスター ソード・シールド」から登場するポケモンである。


■データ



全国図鑑№:847
分類:くしざしポケモン
英語名:Barraskewda
高さ:1.3m
重さ:30.0㎏
タマゴグループ:水中2
性別比率:♂50 ♀50

タイプ:みず
特性:すいすい(天気が雨の時、素早さが2倍になる。)
隠れ特性:スクリューおびれ(攻撃対象を変更する技や特性の効果を受けない。)



HP:61
攻撃:123
防御:60
特攻:60
特防:50
素早さ:136

合計:490

努力値:素早さ+2

進化: サシカマス→カマスジョー(Lv26)



【概要】



サシカマスが進化した姿。
進化前から鋭かった顎は更に鋭さに磨きをかけ、鋼の硬さにまで強化された。
また、尾びれがスクリューのような形状に変化。これを高速回転させ、100ノット*1もの速度での遊泳を可能とする。
その速度から鋭く尖った顎で獲物を貫く。
そんな恐ろしい生態の持ち主だが、その身は驚くほどに美味とのこと。


【ゲームでのカマスジョー】



進化前のサシカマスは、淡水域でのシンボルエンカウントやバウタウンで釣り上げることが可能。
プレイヤーに気づくと高速で突っ込んでくる。うっかりエンカウントすると逃げられないことが多い厄介な相手。
ただ、体の大きさに対する速度の比率が高いだけなので、エンカウント前に逃げること自体は難しくない。
ジムリーダールリナがジムバトルにサシカマス、ファイナルトーナメントではカマスジョーを使用してくる。


【対戦でのカマスジョー】


鋼の硬さの顎を持つが、タイプはみず単体。

特筆すべきは素早さの種族値がみずタイプトップタイの136である点。
これはサトシゲッコウガの132を抜いて、現在みずタイプで最速の素早さである。
それに加え攻撃種族値も非常に高く、攻める事に関しては文句なしの性能を持つ。
が、その反面耐久面は低いどころかないレベルの紙。不意に飛んでくる先制技でも致命傷になりかねない。
安定性が強みとも言えるみずタイプには珍しい、正に『やられる前にやれ!!』を体現した特攻魚雷と呼ぶに相応しいピーキーな性能。

レベルアップで覚えられる技はノーマルあく・みずのみと範囲が狭いものの、わざマシンやわざレコードを駆使すればエスパーかくとうじめんどくひこうと幅広く、魚系統のポケモンにしては珍しい器用な立ち回りが可能となる。

メインウェポンは最高打点の「アクアブレイク」、威力は劣るが上からひるみを狙える「たきのぼり」。
サブウェポンには対はがねタイプの「インファイト」、ダイサイコで先制技を封じる「サイコファング」、ダイマックスのターンをすかせる「とびはねる」の他、「ドリルライナー」「かみくだく」「こおりのキバ」等が候補に挙がる。
残念ながら「ウェーブタックル」は覚えない。
反面変化技に乏しく、せいぜい「こうそくいどう」か「みがわり」ぐらいしかない。カマスジョーの耐久では撃つ余裕がないのが現状だが…。

特性は「すいすい」。ただでさえ高い素早さを更に底上げすることが可能。
最速にすればその素早さは400以上と破格の数字を誇り、ほぼ全ての相手を上から殴れ、なおかつ、1.5倍の一致みず技を叩き込めるため、雨パのエースとして活躍できる。
また、元々が素早いので、すいすい持ちにありがちな「雨ありきの素早さ」という弱点もある程度はカバーできる。

隠れ特性は今作初登場にしてサシカマス系統の専用特性である「スクリューおびれ」。
ジュラルドンの「すじがねいり」と同様、「このゆびとまれ」「サイドチェンジ」などの攻撃対象を変更させる特性や技を無視して攻撃が可能。ぶっちゃけシングルではいらないが、ダブルでは役立つだろう。特に天敵の「よびみず」に強くなれる*2
相方は「てだすけ」や「おいかぜ」が撃てると良い。

欠点は一致技の威力が85止まりである為、攻撃種族値に反して火力はそれなり止まりである事。
こと耐久のないポケモンであるため、受けられて返されるとそのまま沈む事も珍しくない。
ダイマックスがあった剣盾ならともかく、テラスタルに変わったSVではこの欠点は嫌でも目立つ。
そのくせ物理特攻魚雷以外の選択肢がないため、やる事がワンパターンになりがちなのもマイナス。
また、トリックルーム下では一転して最鈍足になってしまうので素直に引きましょう。

ちなみに、剣盾ではこおり技が「こおりのキバ」しかなかったが、SVで「れいとうビーム」「ふぶき」を習得可能に。
え?種族値的に要らない?そうですよね

■余談



  • モチーフは魚類の一種である梭子魚(かます)。英名の『Barraskewda』から恐らく『オニカマス(英:バラクーダ)』がモデルと思われる。名前の由来も「カマス+ジョー(顎)」から。また、上記の習性から「(ぶち)かますぞ」に見えなくもない。
    一方で海水魚モチーフなのになぜか淡水域に出現するが、そこは下記の食用要素も含め別種の魚『カワカマス』もモチーフになっているのではないかとも言われている。*3
  • 非常に尖った攻撃的なステータスやインファイトを覚えるなど魚系にしては意外な性能を持つが、これは元ネタのカマスがサメもかくやな攻撃性を持ち人を襲う事もあるという特徴が元であると考えられる。
  • 図鑑では美味しいらしいと記載されているが、実際のオニカマスは腹痛や下痢を引き起こす猛毒『シガテラ毒』が含まれているため食べることは不可能である。
    一応カワカマスや他の種類のカマスは食用になるが。
  • 進化前のサシカマスの姿が初めてお披露目されたのはウッウ紹介時に丸呑みにされていた状態だった。なので一部ではポケモンではなく、オプション(ただのモブの魚)扱いなのではないかと噂されていたが、後に実際に出てくるポケモンと判明した。




追記・修正は高速で獲物に顎をぶちかましてからお願いします。

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最終更新:2025年03月12日 17:17

*1 185.2km/h。水中を泳ぐ物体が出していい速度ではない。

*2 ただし「みず技を無効にする」という効果は適用される。あくまで「みず技の攻撃対象をすべて自分にする」という効果のみ無視できる

*3 なおカマスはスズキ目、カワカマスはそのままカワカマス目(パイク目とも)で両種の繋がりは薄い。