てれびバエくん(仮面ライダーディケイド)

登録日:2020/03/01 Sun 05:21:30
更新日:2025/03/03 Mon 19:04:07
所要時間:約 4 分で読めます






驚いたか!?俺様は大ショッカーのてれびバエくんだ~!

ヒーローでいっぱいの『てれびくん』なんて許せない!
ライダーを倒し、『てれびくん』を『てれびバエくん』に変えてやるバエ~!!


てれびバエくんとは、『仮面ライダーディケイド 超アドベンチャーDVD 守れ!<てれびくんの世界>』に登場する怪人である。
1973年放送の『仮面ライダーV3』に登場した怪人・テレビバエのリメイクキャラクターでもある。



【データ】

身長 調査中
体重 調査中
種族 改造人間(機械合成怪人)
所属 大ショッカー
特色・力 巨大な拳を利用したパンチ
情報収集と戦術の研究
声優 高木渉
クリーチャーデザイン 青木哲也


【概要】

大ショッカーに所属する怪人。
一人称「俺様」で、語尾に「~バエ」と付けて話す。
原典『V3』ではデストロンの怪人だったが、こちらではあくまで大ショッカーの怪人という事で、ショッカーのベルトを身に着けている。
ちなみに彼のベルトはギリザメスイカデビルなどと同じく、黄金に輝くバックルを持つ上級怪人仕様のもの。


【テレビバエとの相違点】

原典のテレビバエと比べると、
  • リアルなハエの生々しさがない。
  • 手がドラえもんみたいな球型。
  • 目のテレビが薄型、頭のアンテナが地上波デジタル放送対応のパラボラ型になっている。
  • 口がDVDプレイヤーの挿入口を思わせるたらこ唇型。
  • 胸のチャンネル切り替えスイッチがリモコンになっており、右胸から頭にケーブルが繋がっている。
  • 翅と左胸にDVDが張り付けてある。
……など、現代風かつ、子供向けにアレンジがされたものとなっている。
デザイン担当の青木哲也氏曰く「DVDトレイの口がちょっとマヌケな感じで好きです」とのこと。


【劇中での活躍】

『てれびくんの世界』を訪れた光夏海小野寺ユウスケやけに馴れ馴れしい海東大樹、そして『てれびくん』の表紙に閉じ込められた門矢士の前に緑色に輝く大ショッカーのエンブレムから5人の大ショッカー戦闘員を伴う形で現れると、
本項目冒頭の通り、『てれびくんの世界』のライダーを倒して「『てれびくん』を怪人が溢れる『てれびバエくん』に変える」と宣言。

数々の問題を解き、現実世界に戻ってきた士達は廃工場のてれびバエくんと対決。
しかし、その陽気な言動に反して前以って『てれびくん』とDVDで仮面ライダーの戦術を研究していたてれびバエくんと配下の戦闘員達はやたら強く、仮面ライダーディケイド仮面ライダーディエンドの2人をも圧倒してみせた。
「結局『てれびくん』に頼っているじゃないか」というツッコミは無粋だろうか。


お前達ライダーの戦い方は、『てれびくん』とDVDで見て研究したバエよ~!!


苦戦する2人を見かねるユウスケだが、夏海が持ち歩いていた『てれびくん』に『ディケイドバズーカ』なる付録が付いている事に気付くと、
何故か(・・・)置いてあった学習机と備え付けの液体のりを使って、山折りと谷折りの違いに悩みつつ夏海に急かされながらも何とか紙製の輪ゴム鉄砲の完成に漕ぎ着けた。
「ユウスケもクウガに変身して加勢しないのか?」とかツッコんではいけない。

その最中にもてれびバエくんはディケイドとディエンドを追い詰めていたが、ユウスケが完成した輪ゴム鉄砲をディケイドに投げ渡すとたちまち本物の銃器に変化。
そうして完成したディケイドバズーカからマゼンタ色の2発の光球が放たれ、見事にてれびバエくん達を吹き飛ばす。


痛ててて…。あぁ、びっくりしたぁ~……。

見せ場はこれからだ。


屋外まで吹き飛ばされたものの辛うじて生きていたてれびバエくんをよそに、ディケイドはコンプリートフォームに変身し、ノーモーションでクウガからキバまでの平成9大主役ライダーの最強形態を召喚しつつ、
自身もヒストリーオーナメントに飾られたライダーカードが最強フォーム仕様に変化した最強コンプリートフォームにパワーアップ。
無謀にも果敢に立ち向かおうと息巻くてれびバエくんに対し、ディケイドは「アタックライド てれびくん」のライダーカードで必殺技を発動。
ディケイド本人とクウガ アルティメットフォームアギト シャイニングフォームカブト ハイパーフォームキバ エンペラーフォームの各自のライダーキックと、
龍騎サバイブファイズ ブラスターフォームブレイド キングフォーム装甲響鬼電王 ライナーフォームによる強烈な斬撃に加え、
ディエンドのディメンションシュートを合わせた計11ライダーの合体技の直撃をもろに喰らい、流石のてれびバエくんもという断末魔の叫びを上げながらあえなく倒されたのだった。


バエ~!!


……それにしても、オーバーである。
「どう考えても、オーバーキルだな…」「そうですね…」
てれびバエくんを倒し、『てれびくんの世界』を救った事で、士達はこれからも旅を続ける決意を新たにするのだった。

俺達の旅はこれからもまだまだ続く。みんな、『てれびくん』とディケイド、これからも応援よろしくな!


【余談】

  • 仮面ライダークウガ』から最新作に至るまで続く『てれびくん』の『ハイパーバトルビデオ』シリーズだが、『てれびくん』という雑誌そのものが主題になった事は実は珍しく(『仮面ライダーアギト 3大ライダー超決戦ビデオ「アギトvsG3-Xvsギルス いま選ばれる最強ライダー」』でマスコットキャラクターの「てれっピ」が登場したくらい)、
    現時点で『てれびくん』そのものに手を出した怪人は『仮面ライダードライブ』の超バトルDVD『シークレット・ミッション type HIGH SPEED ホンモノの力!タイプハイスピード誕生!』にて、『てれびくん』のパチモン雑誌『てびれくん』を密造し、売りさばこうとしたロイミュード027/にせドライブくらいである。

超バトルDVD版限定のバッドエンド

本エピソードは2009年9月に応募された『てれびくん』の(ハイパー)バトルDVDと『仮面ライダーディケイド』Blu-ray BOXに収録されている。
超バトルDVD版ではランダム再生機能を応用していくつものクイズが出されるのだが、選択肢を間違えるとバッドエンドに突入してしまう。
つまり、本エピソードは分岐式なのである。

バッドエンドでは輪ゴム鉄砲を作っていたユウスケが焦りのあまり、誤って銃身をへし折ってしまう。???「折れたぁ!?」
「降参しなさい!」と語るてれびバエくんの要求に思わず「降参です…」と白旗を振る夏海。
かくして子供達のヒーローがいっぱいの『てれびくん』は、怪人だらけの『てれびバエくん』になってしまうのだった……。

虚ろな声と表情で『てれびバエくん』を絶賛する夏海と士、海東。
そこにようやく輪ゴム鉄砲を完成させたユウスケが駆け込むが、時既に遅し。
てれびバエくんの如きテンションでユウスケを勧誘する士達の両手は、あの怪人のグローブ状の手のように握りしめられていた……

……とここで種明かし。
一連のバッドエンドはてれびバエくんのテレビ型の目に映る映像だった。
実に朗らかに「これからも、てれびバエくんをよろしくバエ~!」と画面の向こう側に呼び掛けるてれびバエくんの両脇から士達が登場。
本エピソードが何回でもやり直せる作品である事を伝えると、てれびバエくんを含めた5人で明るく挨拶したのだった。


そうはいくか!もう一回プレイしてやる!

このDVDは何回も遊べます!

今度は負けないからね!

まったね~!!

バエバエ~!!


……あれ?これっててれびバエくん生存のトゥルーエンドでは?
なお、『ディケイド』Blu-ray BOX版は一部抜粋収録の都合上、この結末を見る事が出来なくなっているので注意。

ディケイドバズーカとアタックライド てれびくん

ディケイドバズーカとライダーカード「アタックライド てれびくん」は、本作のDVDにも実際に付属していたもの。
前者は輪ゴム鉄砲として遊べるようになっており、後者はDXディケイドライバーと連動可能。
また、「アタックライド てれびくん」の方は後にCOMPLETE SELECTION MODIFICATION「ディケイドライバー ver.2」に付属し、こちらでは劇中同様「アタックライド てれびくん!」の音声と効果音が流れる。


お前達Wiki篭りの追記・修正のやり方は、りどみと各種ルールで見て研究したバエよ~!!


この項目が面白かったなら……\テレビクン!/

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最終更新:2025年03月03日 19:04