幻界魔剣ベリアロク

登録日:2020/10/30 Fri 01:48:56
更新日:2025/06/02 Mon 17:05:57
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わがまま アイテム インテリジェンスソード ウルトラマンZ ウルトラマンジード ウルトラマンゼット ウルトラマンベリアル グリーザ ジャグラスジャグラー ジードの息子 ツンデレ デスシウムライズクロー デスシウム歯磨き デスシウム面接 デルタライズクロー バロッサ星人 ベリアル ベリアル因子 ベリアル脊髄剣 ベリアロク 上から目線 主人公武器 俺様系 俺様野郎 傲岸不遜 割とちょろい 口パクパク 宇宙の穴を縫う針 小野友樹 幻界魔剣ベリアロク 必殺剣 必殺技 必殺技項目 意外と義理堅い 朝倉リク 架空の武器 武器 武器項目 気分屋 生首 自我を持った武器 顔野郎 顔面 魔剣




俺様を手にして、お前は何をする?

剣が喋った…!?

俺様は斬りたい時に斬りたいものを斬る!

画像出典:ウルトラマンZ(2020年6月20日~) 第17話「ベリアロク」より
©円谷プロ、「ウルトラマンZ」製作委員会・テレビ東京



幻界魔剣(げんかいまけん)ベリアロクとは、『ウルトラマンZ』に登場するアイテム兼キャラクターである。




【概要】

初登場は第15話「戦士の使命」。
宇宙の穴とも言える虚空怪獣グリーザウルトラマンジードが融合されかけた際、グリーザに内在する「宇宙の穴を縫う針」が朝倉リクベリアル因子と融合・変質した事で誕生した新たな針
デルタライズクローウルトラフュージョンしたウルトラマンゼットが武器として使う。
また、剣でありながら明確な自我を持ち、喋る事ができる。

最大の特徴はエクスラッガーに似た片刃の短剣の柄頭にウルトラマンベリアルの顔が丸々くっ付いたインパクトの塊みたいなビジュアルで、
仮面ライダー電王 ライナーフォームの「デンカメンソード」や仮面ライダージオウⅡの「サイキョーギレード」などを思わせる。前者にあやかって「殿下面ソード」なんてあだ名も*1
また、地面に突き刺さった剣を抜こうと悪戦苦闘するシーンから一部では「無理だ! 普通のウルトラマンには魔剣は抜けない!」とも言われている。
ちなみに言葉を発する際には目が黄色く光り、腹話術の人形のごとく口がパカパカと開閉する仕組みになっている。

情報公開当初は、そのインパクトが強すぎる見た目とデルタライズクローへのタイプチェンジにベリアルメダルが使われていた事から大きな話題となり、
ファンの間で「ベリアルメダルの力によって誕生した武器」もしくは「剣に転生したベリアル本人」など様々な考察がされ、または「過労気味のヒカリがとち狂って生み出した産物」とまでネタにされていた*2


【性格】

一人称「俺様」

ベリアルの頭そのままな顔や同じ声をしているものの、それはリク=ジードのベリアル因子が影響したためであり、実際はベリアルの悪意や記憶などは引き継いでいない全く別の存在である。
ただし、リクと同じベリアル因子から生まれた存在でもあるため、謂わばジードや『ウルトラマンタイガ』第23話に登場したニセウルトラマンベリアルの兄弟・分身とも呼べる存在である。

ベリアル本人のような野心や悪意こそないものの、常に自分にとって刺激的な相手を斬る事を求めており、自分が認めた者にしか力を貸さない傲岸不遜かつ気分屋な性格。
気が乗らない場合は自身の質量を超重くして自分から地面に突き刺さって物理的に抜けなくなるため、ベリアロクとの相互コミュニケーションは必須となる。
おまけに無理矢理抜こうとしても「俺様の使い手は俺様自身が決める」と強情を張って抜かせようとせず、触れようとしただけでも赤い稲妻を発して触れさせようとしない。
そうして、毎度誰かが自分に触れようとする際には上記の如く「俺様を手にして、お前は何をする?」と問いかけ、納得のいく答えを出した者にのみ自分を使わせている。通称「デスシウム面接」

しかも、たとえ自分を使って悪事を働こうとする宇宙人だろうと、興味に惹かれれば1番気に入っているナツカワ ハルキの元を離れてその人物の元に行ってしまう厄介さもあり、完全に制御する事は不可能となっている。

このように何かと面倒くさい性格ではあるものの、裏を返せば「認めた者には自分ができる限りの助力を惜しまない」という事にも繋がる。
実際、ハルキが人質を取られて攻撃できなくなっている際には自分の力でそれを救う事を約束しており、言葉通り見事救って見せた。

そういう気難しい面は、ある意味ではベリアルの傲慢さ・ワガママっぷりや、リクの強情な部分などを色濃く受け継いでいるとも云える。『ウルトラマン列伝』時空の陛下に近いと言えば分かりやすいか?

あくまでも武器として見ているゼットに対しては初登場からしばらくの間は「お前には聞いていない」と冷たくあしらう一方で、礼儀正しく接するハルキに対しては「行くぞ、ハルキ!」とバディのように声を掛ける辺り、気に入っている様子である。
第18話のカオリとケムール人を分離させる時のように、片っ端から斬り刻まないようなシチュエーションでも文句一つ言わずハルキの要望に応じている。
上記の一件から物語終盤にかけて、ハルキが「命を守るための戦い」を実現できるようになったのは、ベリアロクの寄与するところが非常に大きい(詳細は後述)。
だが、終盤に入ってからはゼットの事も認めるようになっており、好感度はハルキの方が高いが現在はゼットを「本来の持ち主」と認めている


【特性】

普段は異次元に身を置き、保有者がゼットである限りデルタライズクローへの変身に連動して顕現する。その性質からウルトラゼットライザーが作るインナースペースへと苦も無く出入りが可能。
サイズは自由に可変可能であり、人間が持てるようなサイズにも、ウルトラ戦士が持つに相応しいサイズになったりする。
対グリーザ特攻武器である関係上、グリーザの実体を捉えてその肉体を直接斬り裂けるだけでなく、口で敵の光線を吸い込み吐き出す形で跳ね返せる。
また、空間を切り裂いて異次元に繋がる穴を開いたり、何らかの形で一つに融合しているものを分離させる事も可能。

後頭部付近にあるスイッチを押す事で目から炎のようなエフェクト共に「フン!」「ヌゥア!」「ハァッ!」というやたら気合の入ったドスの利いたシャウトを出し、押した回数に応じた技を繰り出す。

ただし、『Z』本編の時期では存在維持のためにデルタライズクローの力が必要なようで、デルタライズクローの変身が解けてしまうとベリアロク自身も消失してしまう。
ゼットが成長した『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』の時期でも基本的にデルタライズクローへのタイプチェンジに合わせて出現するが、その後消失するリスクはなくなっている。


【必殺技】

  • デスシウムスラッシュ

フン! ヌゥア! ハァッ!

デスシウムスラァァァァァッシュ!!


ベリアロクのスイッチを3回押す事で発動する、ベリアロクを用いた技の中では最大の威力を誇る必殺技。
刀身に光と闇のエネルギーを込めた紫色の光を纏わせ、「Z」の字を描く斬撃を叩き込む。
斬るだけではなく、エネルギーをドリルのように収束させ、突撃しながら穿つ使い方もできる。

  • デスシウムファング

フン! ヌゥア!

デスシウムファァァァァァング!!


ベリアロクのスイッチを2回押す事で発動する技。
ベリアロクから巨大なベリアルの頭部を射出して対象を丸呑みにして噛み砕き、敵を粉砕する。
ご賞味ください、奴の身を!

  • デスシウムクロー

フン!

デスシウムクロォォォォォォォ!!


ベリアロクのスイッチを1回押す事で発動する技。
蠢く爪のようなエフェクトを発生させ、伸ばして敵を攻撃する。
地上では地面に突き立てて発動する事が多い。
第20話では攻撃ではなく拘束の目的で使用し、人工生命M1号の動きを封じた。


【活躍】

◆第15話「戦士の使命」

ジードがグリーザに吸収されている間に自身のベリアル因子を基に誕生し、ゼットとハルキによって取り出されてしまう。
しかし、ベリアロクは本項目の発言一方的に宣言。地面に突き刺さって抜けなくなってしまう。
ゼットが「速やかに抜きやがりなさいよぉ!!」と叫びながら力ずくで引き抜こうとしていたが、ハルキはベリアロクをこれから戦っていく仲間として受け入れ、耳元で大きな声で挨拶。
その後はグリーザという宇宙の穴を一緒に斬る事を説得されたところで「宇宙の穴か。面白い、斬ってみるか!」と同調し、ハルキに使われる事を許す。
その後は3人の意志が一つになった事で放たれたデスシウムスラッシュで見事グリーザの撃破に成功した。


◆第16話「獅子の声」

強制的にメツボロスに強化された影響で苦しむホロボロスを救って欲しいというオオタ ユカの願いに応え、変身したデルタライズクローによって「デスシウムスラッシュ」を放ち、メツボロスを撃破した。
ちなみに自分が斬りたいものにしか興味がないベリアロクだったが、この時は「しょうがねぇな、俺様が終わらせてやる」と呟き、
ホロボロスを斬る事よりも介錯する事を前提にそう考えているようにも見えるなど、ベリアロクなりの温情を見せるかのような演出が目立った。


◆第17話「ベリアロク」

メツボロスを倒した直後に現れたバロッサ星人(二代目)が現れベリアロクを「宇宙の宝」として狙い襲ってきた。
するとベリアロクはバロッサ星人とゼットが戦っている途中に突然稲妻を走らせ、またしても自身を地面に刺す。


俺様に手を触れる前に一つ訊く。俺様を手にしてお前は何をする?


ベリアロクは自身を狙うバロッサ星人に「自分を手に入れて何をするか」を尋ね、「邪魔する者はぶった斬り、宇宙の全てを手に入れる」という回答を得ると、それに興味を示し、バロッサ星人をも新しい主と認めてしまう。
しかし、ゼットとの戦いの最中に「お前の攻撃はつまらん」と機嫌を損ね、重くなってバロッサ星人の手を離れた後、飛び去ってしまう。

その後は人間サイズまで小さくなって獅子ヶ丘町のどこかに刺さっており、そこを等身大になったバロッサ星人やハルキに発見されるも、2人の争奪戦を無視する中、
そこにやって来たトゲトゲ星人ジャグラス ジャグラーが申し出た蛇心剣との手合わせを買い、使えるなら何でもいいとしたバロッサ星人を仮の主として斬り合いを繰り広げる。
その中でジャグラーの太刀筋に対し「フハハハハ! その太刀筋、光か!? 闇か!?」と評していた。
「えっ? 何て?」
やがてバロッサ星人は歴戦の剣士であるジャグラーに押され、最後は「新月斬波」を受けてその手から離れたベリアロクは自身に触れようとするジャグラーにも同じ問いをする。


俺様に手を触れる前に1つ訊く。俺様を手にしお前は何をする?

はいはい。さぁてどうしたものか……

俺はこの宇宙がどうなろうと関わりないし、闇だの光だのにも興味はない…。「風の吹くまま気の向くまま」さ。

当てのない旅か……

だが…斬ってみたいヤツらはいる。


「あてのない旅」としつつも、その答えを面白いと見做し、今度はジャグラーを持ち主と認める事態に。

その後はゼット アルファエッジとバロッサ星人の戦いをジャグラーから姿を変えたヘビクラ ショウタと一緒に観戦しつつ、
ナカシマ ヨウコが駆るウインダムを人質に取られて攻撃が出来ず、押されっぱなしのゼットに対し「いい気になって攻撃してるヤツには必ず隙ができる」「アイツらはそれを待っている」と肩を持つような言葉をこぼしている。
そして、動揺から生まれた一瞬の隙を逃さずバロッサ星人を殴り飛ばし、ウインダムの拘束を外した様子を見たベリアロクは愉快そうにこう笑った。


お前の旅も面白そうだ。だが俺様はもっと面白い奴の所へ行く。

あっ?

安心しろ、お前のことは黙ってておく。その方が面白そうだ……


そう言ってヘビクラの元から離れて再びハルキ達の元へ戻ってくるが、簡単に触れさせようとせず、またしても同じ問いをハルキに投げかけた。


……分かんない。

俺達に何ができるか、全然分かんない…。分かんないけど!
俺達に……力を貸してください!!

フハハハハ……未熟! お前らは本当に未熟だ…。
だからこそ、いつか大きくて面白いものを斬るかもしれん。それを見てみたくなった……

さぁ、俺様を手に取れ!

ありがとう…ベリアロクさん!!


「何ができるかは分からないが、力を貸して欲しい」と曖昧だが、まっすぐな思いをぶつけるハルキに、
今は答えの出ない未熟者であるからこそ、いくらでも面白くなりそうな可能性や未来がある事に興味を示し、ベリアロクは改めてハルキを認め再び手に取る事を許す。

その後はデルタライズクローに変身したゼットによって「デスシウムファング」をお見舞いしてバロッサ星人を撃破。
バロッサ星人の『大海賊、地球に死す』という最後の言葉に対して「散り際も面白くないヤツだ」と呟いていた。

ハルキがベリアロクにお礼を言うも、斬りたい時に斬りたいものを斬るというスタンスを変えず「余韻を台無しにするな」と別次元へと消えていってしまった。


何て奴でしょう……


◆第18話「2020年の再挑戦」

終盤、カオリと一体化しているケムール人を倒せずにいるハルキの姿を見かねて登場。
自分の目から放つ光線でカオリとケムールを分離させようとするが、融合の強度が強く失敗。
しかし諦めず、物理的に斬り裂いて2人を分離させる事を決める。
その事について不安そうにするハルキに対し、「俺様を信用しろ!」と一喝する。
結果的にデスシウムスラッシュでケムール人は倒され、カオリも下半身不随という重傷を負いながらも命に別状なく生還した。


◆第19話「最後の勇者」

バラバに対して目から放つ光線で先制するが、直後に頭部の剣に弾かれロイヤルモフモフビルに突き刺さってしまう。
回収しようとした隙にゼットがバラバに捕らえられてフルボッコにされ、ダメージを負い過ぎたゼットのフュージョンが解除されてしまった為、ビルに突き刺さったままフェードアウト。


◆第20話「想い、その先に」

出て早々M1号に斬りかかろうとするが、ゼットとハルキに止められ、不本意ながら動きを止める為に「デスシウムクロー」を発動。
M1号を拘束すると同時に「動くな」と脅しつけて完全拘束に成功した。


◆第21話「D4」

巨大なマザーケルビムに臆する事なく、「面白い、斬らせろ」しばらくまともに斬れなかったせいかノリノリで戦闘開始。
刀身を伸ばした「デスシウムスラッシュ」でマザーケルビムを撃破した。


◆第22話「それぞれの明日」

登場と同時にファイブキングの光線を切り裂くが、ファイブキングが既に倒した事のある敵だと知ると即座にやる気をなくして地面に突き刺さる。
ゼットは放置してファイブキングと交戦に入ったのでしばらく放置されるが、ヨウコの載るセブンガーが足のバランサーに異常が出て膝を着いた際に発見。
手にしたセブンガー(ヨウコ)に対していつものように問い掛けるも、ベリアロクが生まれたばかりで枯れ専センサーに反応しなかったのか「黙って力を貸せ」と単なる武器扱いされ、「お前が俺様を使うなど、二万年早い!」と機嫌を損ねる。
…しかし、


どうせ口だけであいつを斬る事なんかできないんでしょ?

フン…話にならん。

ほーら、そうやって逃げる。

くだらん! 見ていろ!

そうこなくっちゃ!


……と、上手い具合に乗せられてしまい、力を貸す事に。ちょろい
最終的には不調の足の代わりとしてレッグキャリアーに乗ったセブンガーによるすれ違い様の一撃「セブンガー波乗りスペシャルスラッシュ」(byヨウコ)にてバロッサ星人(三代目)を撃破した。
挑発に乗った形であったが、意外にもベリアロク的にはご満悦だった模様。


◆第23話「悪夢へのプレリュード」

登場早々怪獣5体が入り乱れるというピンチにもかかわらず、「面白い状況だな」とご機嫌な様子を見せていた。
光剣を発生させたウルトラゼットライザーとの二刀流でキングゲスラタッコングを攻め続け、隙を見て「デスシウムクロー」でキングゲスラを、「デスシウムファング」でタッコングを攻撃。
凶々しいエフェクトではあったが、ハルキに応じて手加減をしたのかそれとも浄化技としての側面もあるのか、2体とも死なせる事なく、興奮状態が覚めた彼らは大人しく住処に戻っていった。


◆第24話「滅亡への遊戯」

キングゲスラとタッコングを退けた後はどうやら早々に帰還していたらしく、ファイブキングとゼッパンドンが戦っている様子を見て「斬らせろ」と再度出現。
ファイブキングには「興味はない」と言っていたが、その場に斬った事のないゼッパンドンがいたからだろうか……?
ファイブキングに斬りかかるものの、既にカラータイマーが点滅するほど消耗していたゼットがファイブキングに捕らえられて倒されると同時にフェードアウト。
その直後、ベリアルメダルを寄生生物セレブロに奪われた為にデルタライズクローにウルトラフュージョンできなくなり、同時にベリアロクも使用不能になった。


◆第25話「遥かに輝く戦士達」

何とか取り返したベリアルメダルでデルタライズクローに変身し、デストルドスと戦おうとしたゼットの前に「また面白い奴と戦ってるな。俺にも斬らせろ」ゼットにぶつかりそうになりながら出現。
「うっわ危ねぇっ!」

接近しつつ「デスシウムクロー」と「デスシウムファング」で攻め立てて斬りかかるものの、デストルドスに弾かれてしまう。
しかし、バラバの一件で学んだのかこのタイミングで一度帰還していたらしく、デストルドスが主砲を再生して「デストルドD4レイ」を放って来た際には再度召喚され、デストルドD4レイを吸収しようとした。
「フンッ! お前らこんなモンか!」とゼットとハルキに発破をかけていたが、相応にヤバい状況だったらしく、「色々と面白いものを斬った。楽しかったぜ……」遺言めいた言葉を残してデストルドスの主砲に特攻
自分ごと主砲を破壊し、窮地を脱した。
本人ではないとはいえ、見方によってはベリアルが自分を犠牲に光の国のウルトラマンと、そのウルトラマンに融合した地球人を救ったシーンとも言える。


俺様は不死身だ。
それにお前らといればまだまだ面白いものが斬れそうだからな。


とかなんとか言ってたらちゃっかり生きてました。そんなとこまでベリアルと同じにならなくても……
デストルドスを倒し、ハルキと共に地球を去るゼットの前にまたもやぶつかりそうになりながら出現。
「うぉぁ危ねえって!!」
最後は3人一緒に宇宙へと旅立っていった。

ゼットが当初「3分の一人前」と評されていた事を踏まえると、ラストシーンでは「ゼット・ハルキ・ベリアロクの3人が揃って一人前になった」とも取れるだろう。
ついでに詳しい理屈こそ不明であるものの、この時はオリジナルのゼットの手に現れている。
デルタライズクロー以外の形態でも使えるようになったのか、あるいは案外ベリアロクが現れたい時に現れているだけなのか……

なお、ゼロ師匠は後に『ウルトラマン クロニクルZ ヒーローズオデッセイ』でゼットが変な剣を手に入れたと知り、不愉快そうな反応を見せていた。
まぁ、ベリアルの事なんて少なくともいい思い出じゃないからね


ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

ギナ・スペクターとの戦闘中に呼び出されるがハルキが不在だった為、ゼットの手を離れ、同じ匂いのするジードの手に渡った。

ウルトラマンレイガに合体するためジードが消えるとゼットの手に戻ったが、ベリアル アーリースタイルに奪われ、声を気に入られてそのまま持ち去られた。
それからしばらくの間、自分と似た存在であるベリアルを試すためにいいように使われていたが、惑星ブリザードにおけるゼット&ジード戦で心境が変化。


しばらく使われてやったが……お前はつまらん。

なんだとォ!?

お前とは似た存在の俺様だから分かる。お前の心の奥底には……

何ィ……!? 黙れッ!! 俺の何が分かるってんだ!!


八つ当たり気味にベリアロクを振り回すベリアルに見切りをつけ、最終的に「本来の持ち主」であるゼットの元に帰還した。
そして「本来の持ち主の意地を見せてみろ!」と自身の闇の力を与えてデルタライズクローをデスシウムライズクローへと強化させた。


ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第7話「インター・ユニバース」にて登場。
冒頭ではバロッサ星人を追いかけるデルタライズクローが手に持っており、いつものように「まどろっこしい。さっさと斬らせろ!」と言っていた。
その後、ブルトンが生み出した四次元空間ではぐれてしまうが、わざわざ次元を超えて探しに来てくれたらしく、ウルトラマントリガーのいる地球でゼット オリジナルがバロッサ星人と戦闘している最中に突如として出現。
今回もやっぱりぶつかりそうになっていた。


急に別次元に行くんじゃねえ! 探しただろうが!

すいません!


その後はウルトラフュージョンが使えないゼットの武器としてバロッサ星人と戦い、ベリアロクが「デスシウムクロー」、トリガーが「ゼペリオンクローインパクト」を立て続けに放って星人を撃破するのであった。

気まぐれで尊大な態度を取っているが、しっかりと2人の面倒を見ているため、視聴者からは「一番若いベリアロク*3が保護者になっている」と評されている。

続く第8話「繁殖する侵略」では戦いが終わってからまたもやぶつかりそうになりながらハルキの手元に出現。


おい、飽きたしもう帰るぞ。

帰るって言ったって、どうやって…

俺様が次元を切り裂けばどうとでもなる。


タイミングもいいのだが、それよりも相変わらず尊大な性格とは裏腹に器用で面倒見が良い剣であった。
そしてこのタイミングでウルティメイトゼロが度々使う時空移動も可能である事が本人からしれっと語られた

ウルトラマントリガー エピソードZ

パゴスを倒すためゼットと共に登場するが、「後は任せる」という発言と共にゼットの下から離れる勝手気ままな姿を見せた。
しかし、どうやらハルキに取り憑いていたセレブロに利用されないように隠れていたらしく、終盤でハルキが元に戻ると「やっと元に戻ったか」とゼットの下に帰還。
イーヴィルトリガー打倒後はセレブロをストレイジに送り返すべく、ハルキ達と共に元の次元に帰っていった。
なお、ハルキの話によれば『トリガー』の世界での騒動を察知したのは彼の模様。


『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ(2025)』

第6話「ベリアロク現る!戦士の使命」から登場。
惑星イアリムにいるゼットとエディオムの下に突然飛来した。
ハルキがゼットと分離して地球に帰った際、ベリアロクもハルキについて行ったが、ハルキが災害救助用に強化されたセブンガーのテストで忙しくなった事から、退屈になってゼットのもとを訪れた。
過去のデータに興味を持って、エディオムに催促して過去の記録を色々見た後、自分にとって未知のウルトラマンであるブレーザーと戦いたくなって時空を超えようとするも、付近の小惑星でゼロに出会う。
そして、かつてのゼロとベリアルの戦いに興味を抱いて、過去の戦いの話を聞き出した。
この時、番組の放送が始まる度に、どこまで話したか忘れているゼロに文句を言いつつ、前回までのあらすじを説明して感心されていた。
その後、ゼットがゼロの試練に挑戦しているという話に興味を抱いたジードが合流し、「エスメラルダでベリアルが倒された後もゼロとベリアルの因縁は終わらず、それがジードの運命に繋がった」という話に興味を抱いて彼とベリアルの戦いについて聞き出す。
それが終わると予定を変更してゼットのところへと戻り、ゼットが経験したベリアルメダル絡みの事件の話を聞きたがった。
ちなみにゼットは、ベリアロクが帰って来るまでの間、方々で迷惑をかけているのではないかと心配しまくっていた。
話が終わると、ゼロからの「次に会う時にお前が見つけた答えを聞く」という伝言を伝えて、またどこかへと去った。


【余談】

  • エクスラッガーとの関係性
同じくグリーザと戦ったウルトラマンエックスが使うエクスラッガーがグリーザを倒した切っ掛けとなった事や、形状がほぼ同じという点から、「エクスラッガーも『宇宙の穴を縫う針』に当たる存在なのではないのか」と考察されていた。
これに対し、『ウルトラマンX』と『Z』の双方でメイン監督を務めた田口清隆監督が「TSUBURAYA・GALAXY」の質問コーナーで「関係はない」と回答している。

  • ジードとの関係
ベリアロクはジードの分身と上述したが、ベリアロクはジードのベリアル因子=リクの遺伝子で生まれた事から、ネタ混じりに「ジードの息子」などと言われる事も。
また、このネタの延長線上として「因子の元となったリクはベリアロクの父親」「自身が生まれた場所でもあるグリーザは母親」「抜いたゼットは助産師」などと呼ばれる事もあるとかないとか……

  • デスシウム歯磨き
『Z』放送当時に発売されたDX玩具版では、ランダム台詞の中に「寝る前はこれだ! デスシウム歯磨き!」というパワーワードが含まれており、「ベリアル陛下が歯磨きするのか」「口の中ズタズタになりそう」などとネタにされた。
ウルトラマンと歯磨きといえばウルトラマンゼアスだが、ゼアスとベリアロクには「ゼアスの予備スーツを改造してベリアル アーリースタイルのスーツが作られた」というちょっとした接点がある。
また、野菜にも興味を抱いたり、時期が時期だったからか「俺様に触れる前に手を洗え」という台詞も収録されている事から「教育的な剣」と言われている模様。

  • 名前の由来
前述の通り、名付けられたり自分から名乗ったりするシーンが無く、命名経緯が不明のため、劇中における名前の由来は不明。
一方で設定上の由来としては、視聴者からは「北欧神話における神々と巨人の最終戦争『ラグナロク』にちなんだもの」という説が有力視されている。
有力視されている要因としては、『FINAL FANTASYシリーズ』などで剣の名としても使われている事も一因か。
ちなみに企画段階の仮称は「ベリアルクローブレード」という、そのまんまなネーミングだったらしい。



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最終更新:2025年06月02日 17:05
添付ファイル

*1 正確にはベリアルは「陛下」であり、「殿下」はジードになるのだが。

*2 なお、「ヒカリはブラック企業勤めの社畜」的な描写はあくまでもネタであり、エイプリルフールなどを含めて一度も公式側から認識されていない事には注意。あくまで「宇宙科学技術局の仕事を一人でやっているような状態であり、過労が心配されている」だけである。

*3 ゼットが大体5000歳、ハルキが20代、ベリアロクはゼットとハルキがグリーザと戦っている時に誕生。