幻界魔剣ベリアロク

登録日:2020/10/30(Fri) 01:48:56
更新日:2020/11/28 Sat 15:56:41NEW!
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俺様を手にして、お前は何をする?

剣が喋った…!?

俺様は斬りたい時に斬りたいものを斬る!

画像出典:ウルトラマンZ(2020年6月20日~) 第17話「ベリアロク」より
©円谷プロ、「ウルトラマンZ」製作委員会・テレビ東京



幻界魔剣(げんかいまけん)ベリアロクとは『ウルトラマンZ』に登場するアイテム兼キャラクターである。




概要

初登場は第15話「戦士の使命」。
宇宙の穴ともいえる虚空怪獣グリーザにウルトラマンジードが融合されかけた際、グリーザに内在する「宇宙の穴を縫う針」が朝倉リクのベリアル因子と融合・変質したことで誕生した新たな針。名づけられた描写はなく、いつの間にか「ベリアロク」と呼ばれていた。普段は異次元の中に潜んでいるという。
デルタライズクローにチェンジしたウルトラマンゼットが武器として使う。
また、剣でありながら明確な自我を持ち、喋ることができる

最大の特徴はエクスラッガーに似た片刃の短剣の柄頭にウルトラマンベリアルの顔が丸々くっ付いたインパクトの塊みたいなビジュアルで、仮面ライダー電王の「デンカメンソード」や仮面ライダージオウⅡの「サイキョーギレード」などを思わせる。
前者にあやかって「殿下面ソード」なんてあだ名も*1。また、地面に突き刺さった剣を抜こうと悪戦苦闘するシーンから「普通のウルトラマンには抜けない魔剣」とも言われている。
因みに言葉を発する際には目が黄色く光り、腹話術の人形のごとく口がパカパカと開閉する仕組みになっている。


情報公開当初は、そのインパクトが強すぎる見た目とデルタライズクローのフォームチェンジにベリアルメダルが使われていたことから大きな話題を起こし、ファンの間で「ベリアルメダルの力によって誕生した武器」もしくは「剣に転生したベリアル本人」など様々な考察がされ、または「過労気味のヒカリがとち狂って生み出した産物」とまでネタにされていた。*2


性格

一人称は「俺様」

ベリアルの頭そのままな顔や同じ声をしているものの、それはジードのベリアル因子が影響したためであり、実際はベリアルの悪意や記憶等は引き継いでいない全く別の存在である。
ただし、リクと同じベリアル因子から生まれた存在でもあるため、謂わばジードや『ウルトラマンタイガ23話に登場したニセウルトラマンベリアルの兄弟・分身とも呼べる存在である。

ベリアル本人のような野心や悪意こそないものの、常に自分にとって刺激的な相手を斬ることを求めており、自分が認めた者にしか力を貸さない傲岸不遜な気分屋な性格。
気が乗らない場合は自身の質量を超重くして自分から地面に突き刺さって物理的に抜けなくなるため、ベリアロクとの相互コミュニケーションは必須となる。無理矢理抜こうとしても「俺様の使い手は俺様自身が決める」と強情を張って抜かせようとせず、触れようとしただけでも赤い稲妻を発して触れさせようとしない。
そうして、毎度誰かが自分に触れようとする際には上記のごとく「俺様を手にして、お前は何をする?」と問いかけ、納得のいく答えを出した者にのみ自分を使わせている。通称「デスシウム面接」

しかも例え自分を使って悪事を働こうとする宇宙人だろうと、興味に惹かれれば本来の持ち主であるハルキの元を離れてその人物の元に行ってしまう厄介さもあり、完全に制御することは不可能となっている。

このように何かと取っ付きずらい性格ではあるものの、裏を返せば「認めた者には自分が出来る限りの助力を惜しまない」ことにも繋がる。
実際、ハルキが人質を取られて攻撃できなくなっている際には自分の力でそれを救うことを約束しており、言葉通り見事救って見せた。

そういう気難しい面は、ある意味ではベリアルの傲慢さ・ワガママっぷりやリクの強情な性格などを色濃く受け継いでいるとも云える。列伝時空の陛下に近いと言えば分かりやすいだろう。

あくまでも武器として見ているゼットに対しては「お前には聞いていない」と冷たくあしらう一方で、礼儀正しく接するハルキに対しては「行くぞ、ハルキ!」とバディの様に声を掛ける辺り気に入っている様子である。
18話のカオリとケムール人を分離させるときのように、片っ端から斬り刻まないようなシチュエーションでも文句を言うことなくハルキの要望に応じている。


特性

普段は異次元に身を置き、保有者がゼットである限りデルタライズクローへの変身に連動して顕現する。その性質からウルトラゼットライザーが作るインナースペースへと苦も無く出入りが可能。
サイズは自由に可変可能であり、人間が持てるようなサイズにもウルトラマンが持つに相応しいサイズになったりする。
対グリーザ特攻武器なためグリーザの実体を捉えてその肉体を直接斬り裂けるだけでなく、口で敵の光線を吸い込み吐き出す形で跳ね返せる。
また、空間を切り裂いて異次元に繋がる穴を開いたり、何らかの形で一つに融合しているものを分離させることも可能。

後頭部付近にあるスイッチを押す事で目から炎のようなエフェクト共に「フン!」「ヌゥア!」「ハァッ!」というやたら気合の入ったドスの利いたシャウトを出し、押した回数に応じた技を繰り出す。

ただし少なくともゼットの武器である限りは存在維持のためにデルタライズクローの力が必要なようで、デルタライズクローの変身が解けてしまうとベリアロク自身も消失してしまう。


  • デスシウムスラッシュ

フン! ヌゥア! ハァッ!

デスシウムスラァァァァァッシュ!!


ベリアロクのスイッチを3回押すことで発動する、ベリアロクを用いた技の中では最大の威力を誇る必殺技。
刀身に光と闇のエネルギーを込めた紫色の光をまとわせ、「Z」の字を描く斬撃を叩き込む。
斬るだけではなくエネルギーをドリルのように収束させ、突撃しながら穿つ使い方もできる。


  • デスシウムファング

フン! ヌゥア!

デスシウムファァァァァァング!!

ベリアロクのスイッチを2回押すことで発動する技。
ベリアロクから巨大なベリアルの頭部を射出して対象を丸呑みにして噛み砕き、敵を粉砕する。
ご賞味ください、奴の身を!


  • デスシウムクロー
ベリアロクのスイッチを1回押すことで発動する技。
ベリアロクを突き刺した地面から蠢く爪の様な物を繰り出し、伸ばして敵を拘束する。


来歴

◆第15話「戦士の使命

ジードがグリーザに吸収されている間に自身のベリアル因子を基に誕生し、ゼットとハルキによって取り出されてしまう。しかし、ベリアロクは「俺様は斬りたい時に斬りたい物を斬る」と一方的に宣言。地面に突き刺さって抜けなくなってしまう。
ゼットが「速やかに抜きやがりなさいよぉ!!」と叫びながら力ずくで引き抜こうとしていたが、ハルキはベリアロクをこれから戦っていく仲間として受けいれ耳元で大きな声で挨拶。その後はグリーザという宇宙の穴を一緒に斬ることを説得されたところで「宇宙の穴か、面白い!斬ってみるか!!」と同調し、ハルキに使われることを許す。
その後は3人の意志が一つになったことで放たれたデスシウムスラッシュで見事グリーザを撃退することに成功する。


◆第16話「獅子の声

強制的にメツボロスに強化されたことで苦しむホロボロスを救って欲しいというユカの願いに応えて変身したデルタライズクローによってデスシウムスラッシュを放ちメツボロスを撃破した。ちなみに自分が斬りたいものにしか興味がないベリアロクだったが、この時は「しょうがねぇな、俺様が終わらせてやる」と呟いており、ホロボロスを斬ることよりも介錯することを前提にそう考えているようにも見える。恐らくベリアロクなりの温情なのかもしれない。


◆第17話「ベリアロク

メツボロスを倒した直後に現れたバロッサ星人(二代目)が現れベリアロクを「宇宙の宝」として狙い襲ってきた。するとベリアロクはバロッサ星人とゼットが戦っている途中に突然稲妻が走りまたしても自身を地面に刺す。

俺様に手を触れる前に一つ訊く。俺様を手にしてお前は何をする?

ベリアロクは自身を狙うバロッサ星人に「自分を手に入れて何をするか」を尋ね始める。バロッサ星人が「邪魔する者はぶった斬り、宇宙の全てを手に入れる」と答えられるとそれに興味を示し、バロッサ星人をも新しい主と認めてしまう。
しかしゼットとの戦いの最中「お前の攻撃はつまらん」と機嫌を損ね、重くなってバロッサ星人の手を離れた後飛び去ってしまう。

その後は人間サイズまで小さくなって獅子ヶ丘町のどこかに刺さっていたが、等身大になったバロッサ星人やハルキに発見される。二人の争奪戦は無視していたが、そこにやって来たトゲトゲ星人が申し出た蛇心剣との手合わせを買い、使えるなら何でもいいとしたバロッサ星人を仮の主として斬りあう。斬り合いの中でジャグラーの太刀筋に対し「フハハハハ!その太刀筋、光か!?闇か!?」と評していた。
「えっ?何て?」
やがてバロッサ星人は歴戦の剣士であるジャグラーに押され最後は新月斬波を受け決着が付く。
バロッサ星人の手から離れたベリアロクは自身に触れようとするジャグラーにも同じ問いをする。

俺様に手を触れる前に1つ訊く。俺様を手にしお前は何をする?

はいはい、さぁてどうしたものか…

俺はこの宇宙がどうなろうと関わりないし、闇だの光だのにも興味はない…。「風の吹くまま気の向くまま」さ。

当てのない旅か…

だが…斬ってみたいヤツらはいる

「あてのない旅」としつつもその答えを面白いとしたベリアロクは、ジャグラーを持ち主と認める。

その後はウルトラマンゼット・アルファエッジとバロッサ星人の戦いをジャグラーから姿を変えたヘビクラと一緒に観戦しつつ、ヨウコが乗ったウインダムを人質に取られ攻撃ができずやられっぱなしのゼットに対し「良い気になって攻撃してるヤツには必ず隙ができる」「アイツらはそれを待っている」と肩を持つような言葉をこぼしている。
そして、動揺から生まれた一瞬の隙を逃さずバロッサ星人を殴り飛ばし、ウインダムの拘束を外した様子を見たベリアロクは愉快そうに笑う。

お前の旅も面白そうだ、だが俺様はもっと面白い奴の所へ行く

あっ?

安心しろ、お前のことは黙ってておく。その方が面白そうだ…

そう言ってヘビクラの元から離れ再びハルキ達の元へ戻ってくる。しかし、簡単に触れさせようとせずまたしても同じ問いをハルキに投げかける。

……わかんない

俺達に何ができるか、全然分かんない…分かんないけど!
俺達に……力を貸してください!!

フハハハハ……未熟!お前らは本当に未熟だ…

…だからこそ、いつか大きくて面白い物を斬るかもしれん。それを見てみたくなった…
さぁ、俺様を手に取れ!

ありがとう…ベリアロクさん!!

何が出来るかは分からないが力を貸して欲しいと曖昧だがまっすぐな思いをぶつけるハルキに、今は答えの出ない未熟者であるからこそ、幾らでも面白くなりそうな可能性や未来がある事に興味を示し、ベリアロクは改めてハルキを認め再び手に取る事を許す。

その後はデルタライズクローに変身したゼットによって必殺技・デスシウムファングをお見舞いしてバロッサ星人を撃破。
バロッサ星人の『大海賊、地球に死す』という最後の言葉に対して「散り際も面白くないヤツだ」と呟いていた。

ハルキがベリアロクにお礼を言うも斬りたい時に斬りたい物を斬るというスタンスは変わらないベリアロクは「余韻を台無しにするな」と別次元へと消えていってしまった。

「何て奴でしょう…」


◆第18話「2020年の再挑戦

終盤、カオリと一体化しているケムール人を倒せずにいるハルキを見かねて登場。
自分の目から放つ光線でカオリとケムールを分離させようとするが、融合の強度が強く失敗。
しかし諦めず、物理的に斬り裂いて二人を分離させることを決める。
そのことについて不安そうにするハルキに対し「俺様を信用しろ」と一喝する。
結果的に、デスシウムスラッシュでケムール人は倒されカオリも軽傷を負いながらも日常生活に支障ない程度で済んだのだった。


◆第19話「最後の勇者

バラバに対して目から放つ光線で先制するが、直後に頭部の剣に弾かれロイヤルモフモフビルに突き刺さってしまう。
回収しようとした隙にゼットがバラバに捕らえられてフルボッコにされ、ダメージを負いすぎたゼットのフュージョンが解除されてしまったのでビルに突き刺さったままフェードアウト。


◆第20話「想い、その先に」

出て早々人工生命M1号に斬りかかろうとするがゼットとハルキに止められ、
不本意ながら動きを止める為にデスシウムクローを発動。
M1号を拘束すると同時に「動くな」と脅しつけて完全拘束に成功した。


◆第21話「D4」

巨大なマザーケルビムに臆する事なく「面白い、斬らせろ」暫くまともに斬れなかったせいかノリノリで戦闘開始。
刀身を伸ばしたデスシウムスラッシュでマザーケルビムを撃破した。


余談

  • エクスラッガーの関係性
同じくグリーザと戦ったウルトラマンエックスが使うエクスラッガーとの関係性は不明ではあるが、グリーザを倒したきっかけとなったことや形状がほぼ同じということから、エクスラッガーも『宇宙の穴を縫う針』にあたる存在なのではないのかと考察されている。
ただ、エクスラッガーは『ウルトラマンX』のグリーザとエックスが太陽系に来る前から地球にあった完全に出自不明の代物なので、現状では憶測の域を出ない。

  • ジードとの関係
ベリアロクはジードの分身と上述したが、ベリアロクはジードのベリアル因子=リクの遺伝子で生まれたことから、ネタ混じりにウルトラマンジードの息子などと言われる事も。
また、このネタの延長として因子の元となったリクはベリアロクの父親、自身が生まれた場所でもあるグリーザは母親、抜いたゼットは助産師などと呼ばれる事もあるとか……。


  • デスシウム歯磨き
玩具版ではランダム台詞の中に「寝る前はこれだ!デスシウム歯磨き!」というパワーワードが含まれており、「ベリアル陛下が歯磨きするのか」「口の中ズタズタになりそう」などとネタにされた。
ウルトラマンと歯磨きといえばウルトラマンゼアスだが、ゼアスとベリアロクには「ゼアスの予備スーツを改造してベリアル・アーリースタイルのスーツが作られた」というちょっとした接点がある。
また、野菜にも興味を抱いたり、「俺様に触れる前に手を洗え」とも言った為「教育的な剣」と言われている。

  • 名前の由来
前述の通り名付けられたり自分から名乗ったりするシーンが無く命名経緯が不明のため、作中における名前の由来は不明。
一方で設定上の由来としては、視聴者からは「北欧神話における神々と巨人の最終戦争『ラグナロク』にちなんだもの」との説が有力視されている。
有力視されている要因としては、FINAL FANTASYシリーズなどでの名としても使われている事も一因か。

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最終更新:2020年11月28日 15:56
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