ヘビクラ ショウタ(ウルトラマンZ)

登録日:2020/07/25 Sun 01:18:29
更新日:2024/01/31 Wed 23:43:37
所要時間:約 5 分で読めます





おいハルキ、「何に代えても命を守りたい」っていうその心意気は俺は好きだよ。大好きだよ

でもさ、せっかくだから命だけじゃなくて規律も守ってくれないと


ヘビクラ ショウタとは『ウルトラマンZ』に登場する人物。
名前は漢字表記すると「蛇倉正太」となる。

演:青柳尊哉

プロフィール

名前:蛇倉 正太
階級:3等特佐
所属:地球防衛軍対怪獣特殊空挺機甲隊「ストレイジ」
生年月日:1986年3月7日
出身地:北海道紋万走村
身長:177㎝
体重:70㎏
血液型:B型
趣味:盆栽
特技:柔道


概要

地球防衛軍日本支部のロボット部隊「ストレイジの隊長。
  • 熱血さ故に独断行動を取りがちなナツカワ ハルキ
  • 根は善良だが宇宙人や怪獣が絡むとマッドサイエンティスト気質がむき出しとなるオオタ ユカ
といった色々と性格に難ありのチームをまとめる良きリーダー。
劇中では部隊長として指揮を取る関係上、表立って前線には出ていなかったが、実はナメゴンをセブンガーによって撃破したことでセブンガーを名実共に特空機として完成させた立役者である。
なおヘビクラ隊長の戦いは「伝説のナメゴン戦」と記録に残っている。
そして何より彼こそがストレイジ初代隊長でもあり、その後は
  • ハルキやヨウコが勢揃いするまでの間の深刻なパイロット不足
  • セブンガーの故障・改良・予算不足
といった面に悩みながらも、ストレイジを運用していたクリヤマ長官と並ぶ縁の下の力持ちであった。

なおストレイジ誕生が2015年でヨウコが正規パイロットになったのが2018年なので、それまでの3年間は彼1人でセブンガーを運用していたと考えられる。



人物像

明るくフレンドリーな性格をした好人物。
趣味は盆栽であり、デスクの上には小さな鉢植えが置かれており、仕事の合間に枝の手入れを行っている。
34歳にもかかわらず「ねぇねぇねぇ!」と駆け寄ってきてしょうもないギャグを披露したり、皆で円陣を組んで「ゴー!ストレイジ!」と気合を入れたり、オープニングでも颯爽と車から降りた直後に怪獣と思われる方向を指差し驚愕の表情を浮かべたりしている。
整備班班長のイナバ コジローとは付き合いが長く、「バコさん」「ヘビちゃん」と呼び合う仲である。

とはいえ単に面白いだけの人物ではなく、隊長としても立派な姿勢を見せる。
第1話にてゴメス出現時において迷子のを救った結果、
仲間の足を引っ張ってしまったハルキに対して上述冒頭の台詞で優しく咎め、
それに対してハルキが「じゃあ、あの犬を放っておけば良かったんですか?」と反論されたときは

「万が一、セブンガーがお前を踏んじまったらどうする?ヨウコは一生消えないトラウマ背負うとこだぞ」

と隊員の意志を否定せずに、それによって起こりうる最悪な事態を想定させ、反省を促すといった大人の対応を見せている。

一方、第3話でハルキがギガス戦でセブンガーの新兵器「硬芯鉄拳弾」を食らわせて倒すも、
うっかり観測所を巻き込んで破壊してしまった時は
「あ~……ハルキ、近くに観測所あるから気を付けろって言ったよな?」
と呆れながらも若干キレ気味だった。
ハルキとの関係は、長官のクリヤマからこっぴどく怒られた際にをつねって顔を歪ませたりしているが、仲は良好で武道場で彼に稽古をつけることもある。
その長官との関係も良好であり、クリヤマからは信頼を寄せられ、ヘビクラもまた心労の多い長官の立場を察している。

まさにストレイジの良心であり、この人がいればこそチームはその力を存分に発揮できると言っても過言ではない。
昭和平成の隊長とはまた違う、令和時代の「新しい理想の隊長」の姿を体現している。




余談

演者の青柳尊哉は、『ウルトラマンオーブ』の宿敵ジャグラス ジャグラー役を演じており、同じシリーズで別人の役で出演することになるのは、『ウルトラマンX』第20話「絆 -Unite-」に橘祥吾役で出演した『ウルトラマンネクサス孤門一輝役の川久保拓司氏以来。

青柳氏と田口清隆監督は『オーブ』で共に仕事をして以来、プライベートで一緒に飲み会を開くくらいに仲が良く、
田口監督の自主制作作品『UNFIX』や『女兵器701』にも青柳氏が主要キャストとして出演するなど、所謂「田口組」メンバーとして活躍している。
本作での出演もそういった縁からオファーが来たとのこと。

それでもやはり視聴者サイド・制作サイド問わず「青柳氏=ジャグラー」のイメージはかなり根強いのも事実。
特に名前がヘビクラ→蛇(ジャ)倉(グラ)→ジャグラーとなっている辺り、スタッフのお遊びが垣間見える。
「セブンガーがハルキを踏んだら〜」のセリフも、かつてルサールカでナターシャを殺めてしまったと勘違いしていたクレナイ・ガイを想起させる。





項目では、荒らしと項目作成者が編集合戦してます!

見てるよ、危険そうだから手を出すな。

でも、コメント欄にも被害が出てます!やれるだけやらせてください!

おい!
……って言ってやめるお前じゃないか。十二分に気を付けろ!

押忍!!

「押忍」じゃなくて「了解」!


























あー、なんか別のおもちゃで遊んでみるか……


……っと、ここまで見れば普通の面倒見の良いリーダーのように見えるが、実は劇中の所々の場面でどこか怪しい動向が見られる。

第1話ではハルキの表情を歪ませるためとはいえ、わざわざ尻をつねったり地球に初めて現れたウルトラマンを初めて見ても大して動じる様子はなく、戦いが終わるやいなやハルキの安否も確認せずに「ちょっとトイレ」と言ってメインルームを退出した。
更にこの直後、変身を解いたハルキと駆けつけたヨウコらの陰でウルトラマンティガウルトラマンダイナウルトラマンガイアのウルトラメダルを拾っていたストレイジの制服を着た謎の人物が現れたことで関連性が疑われている。

続く第2話でもハルキを呼び戻して体に異常がないかを聞いてハルキが後ろを向いた瞬間に、地球人に見えるはずがないメダルホルダーが付いた腰の方をチラチラと見ていた。
ネロンガ初戦後にハルキが武道場で自主トレをしているとヘビクラは自ら稽古をつけに来たが、このシーンではまるで瞬間移動しているかのように一瞬姿を消すという不可解な現象を起こし、最後はヘビクラの反撃でダウンしたハルキに「見えるものだけ信じるな」とどこかの闇の剣士に似た口調でアドバイスをかけた。

そして第4話のラストでは、当直をしながらいじくっていたルービックキューブに飽きてきたとき、ふとモニターに映ったゼットを見つめて不気味な笑みを浮かべていた。

また、言動が闇の剣士のようになるときだけ、なぜか前髪の右側が垂れ下がっている。
このように色々と怪しい姿が見られ、視聴者やファンからは「やっぱりあの人ご本人なのでは?」と考察されていた。

そして、第5話にてその真実が明かされることとなる…。





















登録日:2020/07/25 Sun 01:18:29
更新日:2024/01/31 Wed 23:43:37
所要時間:約 53 分で読めます


タグ一覧
あー……面白れぇ……←いや、面白くないわ。 ウルトラマン ウルトラマンZ ウルトラヤバい闇の波動 ジャグラスジャグラー ストレイジ ゼットン ゼットンさん ゼッパンドン ダークゼットライザー トゲトゲ星人 トリックスター バレバレ パンドン パンドンさん ファースト・ジャグリング ヘビクラ・ショウタ ヘビクラ隊長 マガオロチ マガオロチ(呼び捨て) ミスリード ヤミノピザ 上司 仮面の宇宙人様 何やかんやで理想の上司 借りパク野郎 夜明けのコーヒー 師匠 所要時間30分以上の項目 敵か味方か揺れ動く君はどっちだ 理想の上司 見えるものだけ信じるな 解剖したい!←ブゥー!! 退屈持て余して蔓延る宇宙人 闇の45位 闇のトイレ 闇の仕草 闇の力!お借りします! 闇の盆栽 闇の稽古 闇の違法コピー 闇の隊長 青柳尊哉



へぇ…….やるねぇ……

久しぶりに血が騒ぐぜ!



実はヘビクラ ショウタの正体は、あのジャグラス ジャグラー本人であり、別人ではなかったのだ!うん、知ってた。
本物のヘビクラショウタは特空機試作機の機体テスト中の事故で死亡し、その時に成り代わった*1つまり経歴詐称。なお、本物と顔付きは全く異なるのだが、全身を焼いて治療を受けたことで顔付きが変わるほどの重傷と認識されたとのこと。雰囲気自体は本物に近い部分もあったのだとされる。
言うまでもなく、オーブと縁があるティガ、ダイナ、ガイアのウルトラメダルを回収したのも彼。

しかし、あくまでも表の顔はストレイジの隊長「ヘビクラ ショウタ」であり、表では隊長としての職務を真面目にこなしつつ、裏でこっそりとなにかを企んでいるらしい。
経歴詐称にも関わらず信頼を得ているところからすると、環境に適応する能力は高いのだろう。
有事の際には隊長として現場に出るという名目でチームを離脱し魔人態に変身して暗躍し、一方ではウルトラマン変身者としてのハルキを様々な方法で間接的にアシストする場面もあるが、場合によっては妨害行為も行なっている。
『オーブ』最終話を経ての狭間の戦士という立ち位置になったことから単純な悪役には収まっておらず、目的のためなら光にも闇にも近付くため、以前にも増して闇があふれる怪しい立ち位置の人物となっている。
本作のメインヴィランであるセレブロが刹那的な愉快犯で目立つ行動を避け水面下での暗躍に徹していることもあり、彼の存在感を食っているとも。そして彼のせいでバコさんも疑われることになる。

なお、劇中でよく弄っている盆栽はただの趣味かと思いきや実はとんでもない代物。
除隊のときは処分予定のシールを剥がして持ち帰り、最終話でジャグラーの姿に戻ったときもきちんと脇に抱えて旅立っている。


ジャグラーとしての活躍

◆第5話「ファースト・ジャグリング」


本格的な暗躍を開始する。
冷凍怪獣ぺギラが出現し、劣勢に追い込まれているウインダムと操縦しているヨウコを助けるため、ハルキがウルトラマンZに変身しようとしたとき、後ろからジャグラー魔人態の姿でひょっこりと現れる。
そしてそのままゼットライザーを不意打ちで奪い取り、ハルキに相変わらずな飄々とした態度を取りながら姿を消す。

ウルトラマンゼットに変身できなくなったハルキがセブンガーに搭乗してウインダムと共にペギラに凍結させられたヨウコを救助している間に、ジャグラーは闇の力を使って奪ったゼットライザーを媒体に、ダークゼットライザーゼットンパンドン大魔王獣マガオロチと3つの怪獣メダルを生み出す。*2
その後、ヨウコの救出に成功したハルキがぺギラの冷凍攻撃を受けそうになったところを蛇心剣で防御し、ゼットライザーを返却して*3またしても姿を消す。

そしてウルトラマンゼットが新たな武器「ゼットランスアロー」を使ってペギラを撃破した後、ジャグラスジャグラーからヘビクラ ショウタへと姿を変え、ついに視聴者の前でその正体を明らかにする。



HEBIKURA Access granted!


ゼットンさん、パンドンさん、マガオロチ……


〔ZETTON〕 〔PANDON〕 〔MAGA-OROCHI〕


お待たせしました。闇の力、お借りします!!


Z E P P A N D O N !



自身の宿敵でもあるクレナイ ガイことウルトラマンオーブと同じタイツ姿とオーブ劇場版を彷彿とさせる変身バンクでダークゼットライザーを使って合体魔王獣ゼッパンドンに変身。
前回はマガオロチの尻尾+ゼットンカード+パンドンカードで変身していたが、今回は全てをエレメントとして読み込んでいる。
マガオロチの部分が尻尾の切れ端ではなく本体の力を宿すメダルに変わったため、実際のパワーは当時以上かもしれない。

ゼッパンドンとなったジャグラーはウルトラマンゼットを襲撃し、魔王獣の力による瞬間移動や電撃などの攻撃で叩きのめす。
しかし、ジャグラー本来の実力を考えると今回はかなり手加減気味であり、周囲を巻き込んで猛攻を仕掛けるようなこともなく、ゼットが手放した武器の回収を妨げようともしなかった。
最後はゼットランスアローによる必殺技・ゼットアイスアローを受けて撃破された。

戦いの後、変身解除され瓦礫にまみれた街中で横たわりながらも、「ヘビクラ ショウタ」として無断で出撃したハルキを無線越しで叱り、戦闘で負傷したヨウコの所に行ってこいと伝える。そして通信が切れた直後に素のジャグラーに戻って高らかに笑い出す。


アッハッハッハ!! ハッハッハッハ!!ハッハッハッハ!!

あー……面白れぇ……





ちなみにこの時あからさまなカメラ目線だった。変身バンクでもカメラ目線だったり、マガオロチだけ呼び捨てだったり、「お待たせしました」と言ったりとネタに事欠かない紳士である。「お前の方が面白い」とも。


◆第6話「帰ってきた男!」


かつてサイドアースの沖縄で倒したギルバリスの襲撃を察知した際はさすがの彼も本気でマズいと思ったらしく、無線越しに叫んで隊員に避難を呼び掛けていた。
なおその後ギルバリスを追ってやって来た朝倉リクに対しては挨拶代わりに闇の仕草をしていた。
このときリクの行動目的を尋ねるなど情報収集も欠かさず、ギルバリスがデビルスプリンターによって復活し再び知的生命体の排除に乗り出したことを聞いた時は、「優秀な人工知能の癖に学習能力がねぇな」と皮肉っていた。またこの後顔見知りであるリクには自身がストレイジの隊長を務めていることを明かし、何故この地球で防衛隊の隊長を務めているのかと聞かれたときは正義に目覚めたって言ったら信じるか?」とはぐらかしていた。

その後はストレイジとしてギルバリスを倒す作戦行動に移る際、「AI騙して一気に破壊だ大作戦」という名前の長い作戦を打ち出していた。


◆第7話「陛下のメダル」


宿なしのリクを本部で保護して、カップ麺を振る舞っていた。
このとき、ヨウコがなぜギルバリスのコアに鉄パイプを振り回していたのかリクに尋ねると、
咄嗟に動画サイトにアップしてるんだよなと言うアシストを行い、素性を誤魔化していた。
ただしリクが便乗して「色々な場所をさすらってます。言うなれば風来坊です!」と答えると、「ふーん、風来坊ねぇ」と鼻で笑っていた。
そんなところへ本部隊員2名がリクを連行すると言って乱入してくると、即座に敵の回し者であることを看破して制止を掛けた。
リクの素性を知っていたため、すぐに察しがついたらしい。
隊員が極秘の命令と称して強引にリクを連れ去ろうとすると、容赦なく隊員を蹴倒すことで擬態を解き、正体がバリスレイダーであることを暴くのであった。
正体を見破った理由については「隊長の勘ってやつかな?」と言って誤魔化していた。
ジャグラーとしてのアドバンテージを活かしつつ、あくまでも表面上は有能な隊長として振る舞おうとする様子が窺える。
バリスレイダーとの乱戦になると、ハルキとヨウコの苦戦ぶりを見て参戦したが、バリスレイダーの1体に銃を突き付けられると抵抗をやめた。
ストレイジのメンバーには素性を伏せており、正体を明かすわけにも行かなかったため、ここではかなり消極的に戦っていた。

その後ユカがリクの拉致された場所を探知すると、「守るぜ希望! 朝倉リク救出大大作戦!」という前回よりも長い作戦名を打ち出してストレイジにリクの救出を指示。
ハルキとヨウコに出撃を命じた後、自らも敵の正体を探るべく、2人は内緒でジャグラーとしてコッソリと敵の拠点に乗り込んだのであった。
この際、ユカには離席理由を問われると、今回も「うーん、ちょっとトイレ」と言って笑って誤魔化していた。
敵の拠点では魔人態となって本気を出し、バリスレイダーを蹴散らしリクを救出したが、既にカブラギは立ち去った後で、敵の正体は掴めず仕舞いであった。
直後にカブラギがベリアル融合獣となって街に現れると、ハルキに対してリクを避難させるという名目でしれっとウルトラマンゼットへの変身をアシストしていた。
ベリアル融合獣が倒されたあと、ボロボロになって通りかかったカブラギを見かけて声を掛けた*4が、油断した隙を突かれる形で不意打ちを受け、カブラギには逃げられてしまった。
しかし、カブラギが去り際に身分証を落としていったため、ジャグラーは敵の正体を掴むのであった。


◆第8話「神秘の力」


第1話でウルトラメダルを拾った主が案の定彼だったことが明らかにされる。
かつての戦いの際ウルトラマンダイナアスカ・シンに投げ掛けられた言葉に未だに思う所があるようでダイナのメダルを眺めながら戦士の戦い方ってなんだと皮肉気に呟いていた。
アマプラ限定配信のオリジンサーガも必修になった瞬間である。

その後敵方の人物にヨウコとユカが拉致されるとハルキに頼まれる形で情報収集を行う。
隊長の立場を利用して怪研にカブラギの身分証を届け、ついでにさり気なくカブラギの近況を尋ねていた。
もちろんカブラギがセレブロに寄生されていることを見抜いてのことだが、表向きは「変な場所で身分証を拾ったから何かあったか気になった」といったところだろう。
更に研究所の中をさり気なく調べ、カブラギが怪獣メダルの生成に使ったと思われるウルトラメダルの生成方法を記した宇宙語によるメモ書きを発見していた。

ウルトラマンゼットとカブラギの戦闘が始まると、ファイブキングに苦戦するゼットを見て、
「ここでやられても困る」という理由で持っていたメダル3枚をダイナのメダルに闇の投げキッスしてから投げ渡し、ゼットの勝利に貢献した。
このときもメダルを渡す前にダイナのメダルを手にして「戦士の戦い方ってやつを見せてくれよな」とつぶやいている。
なお、メダルはゼットに吸い込まれる形で渡されたため、ハルキとゼットは誰がメダルを渡したのかは気付いていない。

ファイブキングが無事に倒されると、今度は満身創痍で帰還したカブラギに研究所で奇襲を掛ける。
カブラギは咄嗟にバリスレイダーを2体召喚して逃れたが魔人態のジャグラーはそれをあっさりと蹴散らし、襲い掛かったはずみでカブラギが落とした5枚の怪獣メダルを回収するのであった。


◆第9話「未確認物質輸送指令」


今回は終始ヘビクラ隊長として真面目に活動しており、ジャグラーとしての暗躍はなし。
防衛軍が回収したウルトラメダルを統合先進研究所に届けるという上層部からの命令に基づき、ストレイジ4人全員で輸送作戦を実行。
ハルキにウインダムによる警護を任せ、自身は車を運転してユカと共に郊外を移動。
しかし現れたキングジョーによってウインダムは翻弄され、分離したキングジョーに取り囲まれたため、メダルを入れたケースを渋々手渡した。

と言ってもこれは囮作戦であり、嘘が苦手なハルキを騙して本気の警護を任せることで敵方の目を欺くことが目的であった。
キングジョーがケースを持ち去ったあと、自分たちが輸送していたものはデコイで本物はヨウコが輸送していたことを説明している。
このとき「敵を欺くにはまず味方から」と言っているのだが、既にヘビクラ自身がジャグラーであり味方を欺いているので、視聴者の多くは非常に意味深な台詞だと思ったことだろう。


◆第10話「宇宙海賊登場!」


バロッサ星人が基地内に侵入し、交戦したハルキからヨウコが攫われたという連絡を受けると、「俺はハルキに合流する」と言ってメインルームを退出する。
その後バロッサ星人がヨウコを人質にとってメインルームに乗り込み、ユカに手を出そうとした瞬間に魔人態となって現れ危機一髪のところを救い出す。
「人の縄張りを荒らすんじゃねえよ」と言って星人を圧倒したが、星人は資料を撒き散らしてジャグラーを足止めして、その間に司令室から逃げ出して行った。
その後整備工場内でハルキに遭遇して、ハルキの「トゲトゲ星人」という絶望的ネーミングの呼称にツッコミつつ*5「お前は敵なのか!?味方なのか!?」と問われると「敵か味方かは、時と場合による」と答え、
更に上を指差して「愚か者は指を見る。賢い者は…」と言って上からバロッサ星人が来ることを告げたあと、その場を立ち去った。

騒動があった翌日に朝から整備工場でお茶を飲みながらくつろいでいると、どさくさ紛れに魔人態の写真を撮っていたユカの「仮面の宇宙人様…… 解剖したい♡」という恐ろしい発言を目の前で聞いてしまい、お茶を吹き出して苦笑いしていた。
相変わらず女運悪すぎだろこの人*6


◆第11話「守るべきもの」


今回は特に目立ったことをせず、終始ヘビクラとして行動する。
しかしウルトラマンゼットが2匹目のレッドキングを倒さず庇ったところを見ると、即座に事情を理解している様子でありあった。
このとき「ありゃ持たないな」と言って、あたかもキングジョーSCが動けなくなることを察知したかのような振る舞いだったが、ジャグラーとしての怪しげな表情を見せており、どちらかと言えばハルキが良心の呵責に苦しんでいることを見抜いていたようだ。
その後ユカに対してゼットの行動理由を説明していたが、「レッドキングは卵と共に消えた...。『次に現れた時、再び人間を襲うかもしれない』という可能性を残してな...」という冷静かつ客観的な見解を示していた。
単純なウルトラマン寄りではなく、光と闇の狭間にいるジャグラーだから言えることだろう。


◆第12話「叫ぶ命」


今回もヘビクラとして真面目に行動していた。
ヨウコが突然動けなくなったゼットを庇ってグルジオライデンの囮になった際、慌ててヨウコに制止を掛けようとしていた。
ジャグラーはかつて弟子とも云えるミコットがそうやって死んでいったところを見ており、大きなトラウマとなったので、死にに行くような行為を黙って見ていられなかったのであろう。
しかしヨウコはグルジオライデンよりも一枚上手で、結果的には機体を大きく傷つけることもなくグルジオにトドメを刺すに至る。
一緒にモニターを見ていたユカとクリヤマ長官が勝利の歓喜に湧く中、ヘビクラは一人怪しげな笑みを浮かべていた。

なお同じ惑星O-50の出身であるジャグラーが、グルジオの存在を知っていたのかは不明である。

◆第13話「メダルいただきます!>」


ハルキとの掛け合いでは主にツッコミ役だった。
その後キングジョーSCを見ながら「もっと頑張ってもらわないと」という非常に意味深な言葉を残し、以前怪研から持ち出したカブラギのメダル生成メモを握りつぶしていた。まるでカブラギことセレブロを逆に利用しているかのように...。

ちなみに今回登場したカネゴンが、寝袋を装ってハルキに引きずられる様子を見た後「いいな、アレ」と呟いていた。ジード劇場版のラストでお土産に沖縄名物のシーサーのぬいぐるみを買っていたため意外とかわいいもの好きなのだろう。*7


◆第14話「四次元狂騒曲」


ストレイジ一同が打ち上げで盛り上がる中、1人トイレの名目で離脱。
ストレイジ基地の近くに現れたカブラギ/セレブロに魔人態でちょっかいを出しながら打ち上げの邪魔だと文句を述べるが、ブルトンの力で基地に戻されてしまう。
なんだかんだで黙ってセレブロを処理しようとするあたりは非常に良心的だが、飄々とした態度でカブラギに「応援してるんだぜ?」と言うなど相変わらず掴めない態度を取っていた。

空間を歪めて転送された先はなんと基地内の男子トイレ。
いつもトイレの名目で離脱しており、トイレがしょっちゅう頭をよぎるため、それが反映されたのであった。
その場で人間態に戻ってそのままトイレから出ようとしたが、ふと思い直し「ついでだからちょっとしてくか」と言って小便器で用を足したのであった。

このフリーダムな流れにTwitter界隈は沸き、「闇のトイレ」がトレンド入りするに至った。


◆第15話「戦士の使命」


グリーザの出現が判明すると即座にキングジョーの復旧状況を確認。
闇の剣士でもある彼でもグリーザの恐ろしさを知っていたようで、出現したことを知った際は今までの飄々とした態度が消え深刻な顔つきとなっていた。

復旧率が70%という報告を受けると、即座に現状の装備では対処不能と判断し、ヨウコがウインダムで出撃することを「よせ!死にに行くようなもんだ…」と言って許可しなかった。
防衛チームとして戦わないのもおかしな話だが、やむを得ないときはウルトラマンゼットに委ねることができる状況なので、一理ある判断と言えるだろう。その上そもそもグリーザは無であり実体がなくウィンダムではダメージを与えられないどころかやられるのがオチである。
今回はゼットに加えてジードも戦闘に参加していたが、それでも苦戦する様子を見て自身も変身して参戦する。


しょうがねぇな…ちょっと手伝ってやるか…


HEBIKURA Access granted!


ゴルザさん、メルバさん、(スーパー)コッヴさん……


〔GOLZA〕 〔MELBA〕  〔SUPER C.O.V.〕


お待たせしました。闇の力、お借りします!!


T R I K I N G !

以前カブラギから奪ったメダルを使ってトライキングに変身を行い、力不足と感じると今度はメダルを追加してファイブキングにチェンジして戦った。


無茶苦茶なヤローだ…!


ガンQさん!レイキュバスさん!


〔GAN-Q〕 〔REICUBAS〕


闇の力…もうちょっとお借りするぜぇぇ!!


F I V E K I N G !


これでも、喰らえぇぇ!

しかしファイブキングの力でもグリーザには勝てずに敗北。
グリーザはジードが自ら取り込まれたことで一時的に活動を停止したため、体制を立て直すべく一旦基地へと帰還した。
若干負傷した姿で帰還したためヨウコやユカには驚かれたが、「階段で転んだ」と言って無理矢理誤魔化していた。

その後、ハルキがゼットとインナースペースで「ベリアルメダルが必要」と話しているところを盗み聞きして、インナースペースから出てきたハルキを魔人態で待ち構え、「トゲトゲ星人」に不満があったのか無言で肩をぶつけつつカブラギの潜伏先へと案内する。なお、道案内の時は魔人態のまま乗車し運転するハルキに何食わぬ顔で道案内していた。

武装させたハルキにカブラギを暗視式テーザーガン*8で狙撃させ、自身はカブラギが怯んで体勢を崩したところで首元にを突き付けて動きを止めた。
そしてカブラギを2人がかりで脅迫してベリアルメダルを強請り取り、入手したメダルはハルキに手渡し、変身を促した。
ハルキが変身のためインナースペースに入って行ったところで変身を解き、「頼んだぞ」とつぶやいていた。

用が済んだところで基地へと帰還し、以降は基地のモニターからウルトラマンゼットの戦闘を見守り続けた。
最終的にグリーザはデルタライズクローとなったゼットが撃破し、無事に街から脅威が去ると、安堵の表情を浮かべていた。

今回は終始ジャグラーならではの行動が目立っており、グリーザを倒すためなら卑怯な手段も厭わない姿勢を見せていた一方、目的自体は「グリーザを倒して地球を守る」というところで一貫していた。


◆第16話「獅子の声」


今回は久々に闇が漏れておらず、普通に隊長として仕事をしている。
ウキウキでホロボロス復活予定の調査をしたがって付き纏うように許可を求めるユカに対し、事情が事情ということもあって渋々調査許可を出した。
ホロボロス復活後はハルキに避難誘導とキングジョー到着までの時間稼ぎ、ユカにはホロボロスを鎮めるための分析を指示をしていた。


◆第17話「ベリアロク」


ウルトラマンゼットが使用するベリアロクに興味を持ち、同じくベリアロクを狙うバロッサ星人二代目と交戦する。
バロッサ星人を仮の主としたベリアロクとの戦いでは終始優勢に戦い、相手の放った技のエネルギーを剣に纏わせて闇の力に変え、そのまま新月斬波を放つという応用技で勝利を収めた。
この結果によりベリアロクに興味を持たれ、「この宇宙がどうなろうと知ったことじゃない」「風の吹くまま、気の向くまま」「だが、斬ってみたい奴らはいる」と答え一度はベリアロクに主として認められる。また「トゲトゲ星人」と呼ばれ、「もっとマシな呼び方はないのか」とキレ気味だった。
その後はベリアロクと共にゼットの戦いを見物していたが、ベリアロクはハルキとゼットに興味が湧いたらしく、「お前の旅も面白そうだ。だが、俺様はもっと面白そうな奴らのところに行く。安心しろ、お前のこと(ジャグラーの正体)は黙っててやる。そのほうが面白そうだ。」と言われ、結局ベリアロクに逃げられてしまったのであった。
その後はゼットとバロッサ星人の戦いを暫く眺め、「良いも悪いも使い手次第ってことか」とつぶやき、見物を止めて立ち去った。


その日の夜、カブラギが警備保安課の隊長アサノに捕まりそうになったとき、暗闇からジャグラーらしき人物が斬撃を飛ばして銃を切り裂き、
セレブロがカブラギからアサノへと宿主を変えるのをなぜかアシストしていた。


◆第18話「2020年の再挑戦」


今回もまたもや真面目に隊長としての職務をこなす。
冒頭で地底怪獣パゴスが突然消失した一件について、相次ぐ人間消失事件との関連性が疑われることをハルキとヨウコに説明する。
これを見たハルキから、カオリという謎の女性に関連性が疑われると聞くと、険しい表情を見せていた。

その後はしばらく姿を見せなかったが、メインルームでウルトラマンゼットとケムール人の戦闘を見ていたらしく、
事件が解決した後には「とりあえず、みんな戻ってきて一安心だ。怪獣も、人間もな」と安堵の笑顔をみせていた。
「人間も怪獣も」ではなく「怪獣も人間も」という言い方をするあたりがいかにもジャグラーらしい。

パゴスが出現した理由がケムール人の消去液から放たれる電磁波に引き寄せられたものだったとユカが解説すると、
「ケムール人にとってはただの計画の邪魔者だ。で、さっさと消し去ったんだろう」と補足を入れていた。
更にユカが54年前にも似たような事件が起こったとき、民間人と警官隊が協力して解決した記録があることを説明すると、「勇敢なる先人たちだ」と54年前に事件解決へ関わった人たちを称賛していた。

◆第19話「最後の勇者」


町に宇宙怪獣ベムスターが出現するが、空にひび割れが現れるとベムスターは怯えて逃げ出した。
ひび割れはやがて異次元へと繋がり、ベムスターをも怯えさせる何かがその向こうから来ることが判明したため、隊長としてストレイジのメンバーに第三防衛準備体制の指令を下した。

その後はデスクのパソコンから現場の様子を見ており、バラバが現れると「出たな、殺し屋超獣バラバ…!」
ウルトラマンエースが現れると両肘をついて手を組みながら「こいつがエース…ウルトラマンAか」と語っていた。
宇宙を渡り歩いた闇の戦士であり、超獣を使役したこともあるので超獣やウルトラ戦士に関する知識も深いようだ。
一方でキングジョーSCがバラバの反撃を受けて倒れると即座に「ヨウコ!応答しろ!!ヨウコ!!」と部下の身を案じていた。

今回は2人のウルトラマンが力を合わせてバラバを倒すところまで見届けても笑顔を見せず、ウルトラマンの勝利を喜んでいないかのように見えた。
…が、直後に「バラバが…バラバラ…。フフッ」という他社の特撮社長並のダジャレを言って一人で笑っていた。
ウルトラマンの勝利を祝ってないというよりも勝利自体はどうでも良かったらしい。

ちなみにラストのダジャレは台本にあったものではなく、辻元監督曰く「現場で生まれた『闇のダジャレ』」とのこと。


◆第20話「想い、その先に」


冒頭では趣味の闇の盆栽に勤しんでいたが、ユカが突然大声を出したため驚いて手元が狂い、切らなくていいはずの枝を誤って切り落としていた。
その後は非常に残念そうな顔をしており、切り落とした枝を手に持って「お前のせいで失敗した」と言わんばかりにユカに目で訴えていた。
しかし枝の話を切り出す流れではなかったことに加え、ユカの関心が別のところに向いていたため全く相手にされなかった。

その後バコさんの娘が育てた人工生命M1号巨大化して街で暴れ出した際には本部からの駆除命令を淡々と伝える。
これは隊員らがM1号の駆除命令に反対することを見越してのことであり、敢えて自らは本部の指示に従う姿勢を見せたものである。
中間管理職であり、直属の部下たちのことをよく理解しているストレイジ隊長としての立場を上手く活かした形となる。
ヘビクラの期待通りにストレイジの隊員らがM1号を元の大きさに戻して鎮静化させたいと言い出すと「市街地の手前1000メートルを超えたら駆除」という判断を下して自身は電話対応で本部を牽制し続けた。
最初は非常に低姿勢で作戦が順調である旨を伝えていたが、段々と電話がしつこくなると半ば投げやりになりつつも「順調です」と訴え続けて時間を稼いだ。


◆第21話「D4」


冒頭では新兵器「D4」を使った弾頭「D4レイ」を本部の整備職員が整備班を押しのけてキングジョーへ搭載する様子を隊員らと共に眺めていた。
しかしD4は次元崩壊を引き起こす危険な兵器で安全性も確認されていなかったため、隊員3名は搭載を知らせに来た長官に不満を述べる。
その中でハルキが長官に掴みかかってまで(!)必死に搭載中止を訴えるようになると、ヘビクラは割って入る形で「そのくらいにしとけ」と引き止めていた。
搭載は総司令部が決定を下したことであり、パイロットにも危険な新兵器の搭載は長官も不本意であるということを察してのことだった。

その後、D4のエネルギーに引き寄せられたケルビムが飛来すると、「チッ、厄介なやつが来たな…」闇を漏らしながら険しい表情を見せていた。
馬場先輩の印象が強すぎて覚えている人は少ないが、ジャグラーはかつてダークリングからケルビムを召喚して使役したことがあり、ケルビムに関してはよく知っていたのであった。
事情を知らないユカから「え?隊長あの怪獣知ってるんですか!?」と問われると、さすがに闇が溢れる過去を語るわけにも行かず「え?ああー…、聞いたことがある。あの怪獣はケルビム。強いエネルギー波を辿り星を襲い、そこに寄生する宇宙怪獣だ。」と言って誤魔化していた。

ケルビム討伐作戦実施の際、急に態度が大きくなった長官が現れて「キングジョーのみで戦い、搭載された特殊弾頭D4レイを使って怪獣を殲滅せよ」との指示を出すと、非常によそよそしい態度で「了解しました」と答えてその場はひとまずヨウコに出撃命令を下す*9
しかし数の暴力で攻めてくるケルビムに対してキングジョーが苦戦し、ハルキが援護のためウインダムでの出撃を要請すると長官の意向を無視する形でこれを許可。

市街地であることも顧みず「D4レイを使え」(ウインダムは出さずにキングジョー単独で戦ってD4レイで怪獣を倒せ)と長官が命令すると、


黙ってろ!!


本作戦の指揮官はこの私です。D4レイの使用は私が判断する。

と一喝し、上司を上司とも思わぬ態度で長官を黙らせるのであった。


キングジョーを操縦するヨウコはハルキやゼットと力を合わせて無限湧きするケルビムと戦っていたが、
ゼットが無限湧きの原因であるマザーケルビムを宇宙空間へ倒しに行っている間にペダニウム誘導弾が弾切れとなり、
長官の執拗な命令によるプレッシャーもあって咄嗟にD4レイを使ってしまう。
このとき発射の反動で大規模な次元崩壊が発生してキングジョーが操縦不能に陥ると、ヘビクラは咄嗟にヨウコの身を案じていた。

この一件では上司を黙らせて任務を遂行したことだけが総司令部に問題視され、長官が一方的なストレイジ解散の辞令を下すが、
隊員らが動揺を隠せない中、ヘビクラだけは動じるどころか「ヘッ!」と吐き捨てるように鼻で笑っていた。

明確な描写はなかったものの、長官が何らかの原因で豹変したことは即座に見抜いていたらしく、長官の態度が変わると態度を翻している。
以前は長官と信頼関係にあり、ストレイジ隊長として長官の心情を察して行動していたが、長官が豹変したあとは態度がよそよそしくなり、信頼できない厄介者として扱っていた。


◆第22話「それぞれの明日」


冒頭ではピザ屋の配達員に扮して旧ストレイジ本部へと正面入り口から堂々と侵入。
特空機4号「ウルトロイドゼロ」が開発されていることを知る。
このとき、本部隊員に見つからないよう物陰に隠れながら持ってきたピザを自分で食べようとしていた。

その後バロッサ星人3代目が現れ、等身大戦闘でウルトラマンゼットに押されている様子を見ると、魔人態になって乱入。
わざとゼットを攻撃して星人が巨大化する隙を作った。
しかし星人が巨大戦でも苦戦している様子を見るとトライキングに変身してまたもや乱入。
ゼットがゼスティウム光線を放つように仕向け、いざ放たれると咄嗟にキングジョーを盾にしていた
これは、キングジョーに光線を受けさせ、地球防衛軍にウルトラマンの光線を解析させるのが今回の目的だった。

キングジョーが倒れたところでファイブキングに変身してそのままゼットと戦うが、一度ファイブキングを破ったガンマフューチャーの変幻自在の能力に翻弄されて敗北。
ファイブキングが爆散して変身が解除されると「ちょっとは手加減しろ…!」と一人で文句を言っていた。
今回もジャグラーは建物を巻き込まない形でゼットと戦っており、若干ではあるが再び手加減している。

ストレイジ解散後、新しい辞令が下されると旧ストレイジのメンバー共々メインルームへ私物を回収しに現れる。
特空機と関係ない別部署への異動へ伴い私物を箱に入れて引っ越しの準備をしていたハルキやユカとは異なり、
箱の用意すらせずに挨拶だけしに現れた形だが、闇の盆栽に貼られていた処分のシールを剥がしてそこら辺に貼り付け、その盆栽だけキッチリと持ち帰った。

このとき、理不尽な人事異動について「今までの自分が否定された気がして」と語るハルキに対し、
「なら見返してやれよ。えらっそーな能書きだけで人の生き方否定してくる奴らをな。方法なんていくらでもあんだろ。…俺もそうするつもりだ。」ジャグジャグらしい説得力のあるエールを送り、次の行き先も告げることなく立ち去った。

今回は次回予告の時点でピザ屋の姿が写っていたため、次回予告の段階ですでに大きく盛り上がっており、ドミノ・ピザならぬ「ヤミノ・ピザ」が話題になった。転職先がピザ屋なのは、ピザ屋が実家のジェッタの紹介だとネタにされた


◆第23話「悪夢へのプレリュード」


冒頭ではクリヤマ長官の会見中継を銭湯の脱衣所にてラムネを飲みながら視聴していた。
このときのジャグラーは半裸の姿であり、魔人態の胸にある三日月の傷が人間態にもある様子が初めて描かれた。
なお、「服を脱ぐと三日月の傷がある」という設定自体は『オーブ』の頃からあったものだが、当時は演出の関係上直接描かれずに終わったものである。

その後はラストにていよいよ暗躍を開始する。
ゼットが機能停止したウルトロイドゼロのコックピットから気絶しているヨウコを救出した直後、空いたコックピットの入り口に飛び乗り、ハルキとゼットの目の前で魔人態へと変身してついにその正体を自ら明かす。
「見えるものだけ信じるな、って教えただろ?」とハルキに語りかけ、闇の稽古のときに語った言葉の意味を示すのであった。
そして敵か味方か分からない謎の宇宙人の正体が今まで信頼していた隊長であったことを知ったハルキは、ただ困惑するばかりであった。


◆第24話「滅亡への遊戯」


コックピットが空になったウルトロイドゼロに乗り込もうとするが、ファイブキングに変身したクリヤマ長官/セレブロが襲い掛かってきたためゼッパンドンに変身して応戦する。
ウルトラマンゼットとして加勢しに来たハルキに「ようハルキ、手伝ってくれんのか?」と気さくに声を掛けたが、怪獣から隊長の声がしたことでハルキはますます困惑する。
ジャグラーは顔だけ人間態の姿でそのまま語り続けた。


その怪獣もアンタだったのか隊長…!一体何が目的なんすかっ…!?

昔…大きな木を斬ったことがあってな…

はぁ…!?

戦争を止めるため、自分の正義を貫くためだった。

だが、全てを否定されたんだ。

だからそのオモチャが要るんだ。


自分の正義が絶対だと思っている連中に、
その正義の危うさを味わわせるためにな。

つまり人類を守るためと言ってどんどん強い兵器を作って行けば、その兵器によって生み出された力が人類に牙を剥いたとき悲惨になることを思い知らせるため、
セレブロの計画に便乗しながら地球防衛軍が最強の兵器を作るように仕向けていたということである。
最終的な目的を達成するためなら細かいやり方は問わず、大雑把だが確実に計画を遂行するあたりはジャグラーらしいやり方である。

なお、大きな木を斬った話はオーブ本編よりも更に前の出来事であり、初見の視聴者には全く意味がわからない話である。
そんな視聴者の気持を代弁するかのようにハルキが「はぁ…!?」と困惑するのはよくできた演出であると言える。


戦闘ではゼットと共に一進一退の攻防を繰り広げたが、既に消耗していたウルトラマンゼットがファイブキングの攻撃でハルキの姿に戻ってしまう。
だがジャグラーはセレブロがウルトラマンゼットを倒したこの隙を狙い、背後から尻尾でファイブキングの腹を貫いてダウンさせる。
酔い潰れた同僚または部下を二次会に誘うような動きで悠々とウルトロイドゼロを奪おうとしたが、ファイブキングはまだ倒し切れておらず、セレブロに気絶したハルキを人質に取られ奪うか救うかの2択を迫られる。
「ハッ、決まってるだろ。」と鼻で笑って背を向けるが、なかなか足を動かさない。
ためらいの中で気絶するハルキを振り返り、やがて自嘲するかのようなため息と合わせて体を反転。ゼッパンドンでファイブキングとの決戦に挑む。
結果は痛み分けとなり、変身が解除された上にダークゼットライザーも壊れてしまった。

地面に横たわるジャグラーは煙を上げるライザーを眺め、「またやっちまった」と言いながらもその表情はどこか晴れやかだった。
普段は悪人ぶっており、ウルトラマンとは相容れない性格だが、罪もなき者が目の前で傷付くことを見捨てられず咄嗟に助けてしまうところがあるため、今回も同じことをしてしまったということなのだろう。


今回の戦闘の際に魔人態に変身した姿は防衛軍の映像に残されていたため、セレブロの寄生するクリヤマ長官は作戦部長のユウキマイにこの映像を見せて、
「ヘビクラ隊長は宇宙人でウルトロイドゼロの強奪を画策しており、旧ストレイジ隊員も宇宙人か息のかかった人物である可能性があるため、不審な行動があれば武器の使用も許可する」
という指示を出して旧ストレイジメンバーに包囲網を仕掛ける。
更にセレブロはクリヤマ長官からヨウコへと乗り移り、ウルトロイドゼロを強奪。各地の怪獣を強襲した上にウルトロイドゼロに取り込ませ最凶の怪獣デストルドスへと変貌させてしまう。
隊長が宇宙人、エースパイロットが特空機を強奪という不利な状況証拠に加え、ウルトラマンゼットとハルキがデストルドスに敗れる絶望的な状況の中、ユカには本部隊員が迫る。

しかしジャグラーはこの包囲網をくぐり抜け、ユカやバコさんら整備班といった旧ストレイジメンバーを再集結させていた。
デストルドスに破れたハルキもメンバーに加え、「オレたちの基地を取り戻しに行くぞ」と言い、再び隊長としてストレイジ一同をまとめ上げ、最終決戦へ臨むのであった。

◆第25話「遥かに輝く戦士たち」


旧ストレイジメンバーと共に武器を携帯せず旧ストレイジ基地を訪れるところから始まる。
このとき正門前にいた警備隊員らから銃を向けられても「ただいま♪」と怪しく微笑むなど、最初から正体を隠す気ゼロだった。
ハルキらは非常事態を打開すべく和解による入場を望んでいたが、ユウキ マイがヘビクラらに憎悪の感情を向け、いきなり銃を抜いて発砲してきたため応戦する。
即座に蛇心剣を召喚し、素早く抜刀しながら魔人態に変身して銃弾を正確に弾き飛ばした。
更に正体を知って一斉に攻撃してきた警備隊員の銃弾も全て弾き飛ばし、峰打ちで全員を薙ぎ倒して行った。
最後にユウキ マイを倒したところで人間態に戻り、気絶して倒れる彼女を介抱しながらいつものように顔をやたらと近づける闇の仕草全開で「丸腰じゃなくて悪かったな」と皮肉めいた詫びを述べるのであった。
なお、警備隊の隊員に1名だけジャグラーの超人的な速さに反応できた人物がいたが、結局有効打を与えるには至らず、他の隊員と共に峰打ちでダウンした。
そもそもジャグラーは真っ向勝負ならウルトラマンにも負けないくらいの実力者なので、警備隊程度の実力では話にならないのであった。
実力も分からないうちから攻撃を仕掛けた時点で既に終わっている。

ストレイジ隊員らは魔人態に変身した姿を見て驚き、ユカに至っては「たいちょ、隊長が宇宙人!?ま、マジか!?ちょっと隊長、皮膚細胞のサンプル取らせてもらっても良いですか!?あ、いや、髪の毛だけでも大丈夫です!!お願いします!!」空気を読まず早口でまくし立ててきたが、当然相手にすることなく先へと進むのであった。

なお、ユウキ マイは相変わらず融通が利かず、セレブロに寄生されていた長官の言いつけをひたすらに守って違反者の始末に精を出していたため、
ヘビクラことジャグラーがストレイジメンバーを再結集し、強引に基地を奪ってでもセレブロを倒しに行くという判断を下したのは指揮官として有能であったと言えるだろう。


邪魔者を排除したところで一同基地へと入り込み、格納庫で出撃前の準備を整える。
これはゲーム感覚で破壊活動を行なっているセレブロを呼ぶための「お膳立て」であり、セレブロは思惑通りに旧ストレイジメンバーの動きを察知して日本へと折り返した。
デストルドスが日本へ戻ってくるという報告を受けたところで、改めて整備班を含めた全隊員を集め、演説を行なうような形で最終作戦についての説明を行う。


ハルキはキングジョー、俺はウインダムで出る。

なんとしてもデストルドスからヨウコを救い出し、奴を殲滅する!!


ここが標的になるかもしれない。本部の連中が殺到する可能性もある。

…俺は怪しい宇宙人だしな♪

危険を感じたらすぐ逃げろ、逃げていい。


これが俺たちストレイジ最後の戦いだ!

全員生きて帰って、

バコさんのマグロで打ち上げするぞォ!!



ゴーーーーーーーーーーー、ストレーーーーーーイジ!!

\うぉぉぉぉぉっす!!/
\出撃準備だぁっ!/

今回はヨウコが実質的な人質に取られてパイロットが不足したことや、総力戦を挑む必要があったことから、初めてパイロットとして活動する姿が描かれることになった。
今まで指揮官として活動するため特空機の操縦は行っていなかったが、本編でも現場で活動するだけの技能や経験が十分にあることは断片的に描かれており、闇の操縦が唐突な展開に見えないようにされている。*10


出撃前直前にヘビクラはハルキから声を掛けられ、出撃準備をしっかりこなしつつジャグラーとしての目的や経緯を早口気味に淡々と語り、
「正義の危うさを味わわせる」という目的に対してどう行動したかったのかが明らかにされる。


隊長!
お?
やっぱりオレ、わかんないっす。なんで今ままであんなことしてきたんすか
お前ら人類もセレブロも調子に乗りすぎず、諦めもしないように調整してやってたんだよ
なんすかそれ?
ま、それも全部パーだ
隊長のこと、信じていいんすよね!?
知るか。自分で決めろ
オレ…信じます!だって隊長は、隊長ですから!
"元"隊長な!

それにどちらにしろ、俺はライザーが壊れちまったからもう怪獣にはなれない
自力で巨大化とかできないんすか?
前はできたんだけどな、それももう力がねえんだ …サンキュ*11
オレも…次に変身したら体が保たないって…ゼットさんが
てことは、オレたちに残された武器は特空機(コイツら)だけってことだな
…!*12

セレブロに対して語った「応援している」という言葉や、キングジョーを眺めて「もっと頑張ってもらわないと」と言っていたのは、
全てセレブロの目的に便乗する形で防衛軍の兵器開発が進むように仕向けていたためであった。
初代バロッサ星人から基地を救った一方、バロッサ星人3代目を助けてキングジョーをにした理由などもこの説明を聞くと意味が分かるようになっている。


準備が整ったところでヘビクラはハルキと共に出撃し、迎撃体制を整える。
基地に向かってきたデストルドスをキングジョーSCと共に押し返して無人の市街地へと移動し、戦闘を開始する。
滅多に操縦しないのが嘘かと思うほどの立ち回りでキングジョー初操縦のハルキと共に一進一退の攻防を繰り広げる。
途中でウインダムがバッテリー切れを起こし、キングジョーも一時的にエラーで動けなくなり、D4レイで狙われて絶体絶命の危機に陥る。

しかし、そんなとき、2機の背後から鉄の拳が飛び、D4レイの発射口に直撃して暴発を引き起こす。


あれは…セブンガー!!

骨董品だってなぁ、まだまだ役に立つんだよ!

遅いですよ、バコさん!!

フッ…、間に合ったんだから良いだろ

バコさんの乗るセブンガーが救援に現れ、硬芯鉄拳弾で発射を食い止め、窮地を救うのだった。
ヘビクラは皮肉っぽい言い方で救援に対して感謝の言葉を述べる。*13
更にセブンガーがデストルドスの動きを止めたため、ユカがデストルドスの解析に成功、ヨウコのいるコックピットブロックの位置を特定する。


おぅらぁ、追加バッテリーだァ!!

あざっす!バコさん!


…ハルキ

俺たちで奴の動きをなんとしてでも止める!!ぜってーヨウコを救出しろ!!

押忍!!

3機体制になってからはセブンガーとウインダムでデストルドスの動きを止める作戦に変更。
2機が連携して上手く動きを食い止め、キングジョーによるコックピットブロックの引き剥がしとヨウコ救出をアシストした。

その後は機能を停止したウインダムから降り、「行け、終わらせてこいハルキィッ!!」と言ってゼットに変身したハルキを見送り、隊員らとともに声援を送り続けた。
ハルキとゼットが奮闘の末にデストルドスを撃破すると、バコさんとタッチを交わして喜んでいた。

しかし、飛び立とうとして墜落して変身解除されたハルキを出迎えるストレイジの輪には加わらず、ひっそりと隊から離脱した。


少し時間が経ち、デストルドスを失ってどうにか生き延びていたセレブロが無人の町を彷徨っていたところ、ジャグラーはこれを目ざとく見つけ出していた。
そのときの姿は最早ヘビクラ隊長ではなく、黒いスーツと怪しげな耳飾りを付けたいつものジャグラスジャグラーだった。

ゲームオーバーだセレブロ。「コンティニュー」はなしだ

ドクターゲーマー自身から生まれたバグスターに対してやったように冷酷に剣を突き付け、セレブロを完全に追い詰めた。
隙がある相手や弱った相手に目ざとく闇討ちを仕掛けるのは前からやってきた*14ことであり、今回も抜かりはなかった。


…が、ここに来てユカとカブラギがウキウキで乱入してきてセレブロを網で捕獲。
それを見たジャグラーはとどめを刺さず、2人を笑顔で見守り、どこか安心した様子で立ち去った。

去り際、ユカに「また会えますよね?」と問われると、一瞬考えてから「じゃあな!」とだけ答えていた。決して細胞を取られたり解剖されたりするのが嫌だった訳ではない…筈。


なお、服装こそジャグラーおなじみの姿だったが、脇には大事な盆栽を抱え、蛇心剣には私服着用時に首から下げていたドッグタグを巻きつけていた。

◆小説「ジャの道は蛇」

完全超全集収録の小説。

◆小説「擲命(てきめい)のデシジョン・ハイト ―ストレイジ創設物語―」


◆「闇の○○」シリーズ

ジャグラス ジャグラーと言えば「闇の仕草」と呼ばれる不審で不気味な濃い仕草がファンの間ではおなじみだが、
今回は表向き有能な人物を装っていることもあり主に「一見すると普通だがどこか怪しい仕草」や、正体が判明して以降はその他特に印象的なシーンがファンの間で「闇の○○」と呼ばれている。
フレーズの使いやすさもあって多用される傾向があり、ニコニコ動画などでのコメントでは「闇の○○」というコメントがほぼお約束となっているほか、ヘビクラがジャグラーの顔を覗かせると「闇、漏れてますよ」という視聴者からのツッコミが入る。

ファンがヘビクラ隊長の一挙一動に「闇の」という枕詞を添える動きは番組開始当初から終盤まで続き、番組自体が度々話題になったこともあって、「ヘビクラ ショウタ」はネット流行語大賞の45位にノミネートされた。
主人公やそのライバルでもない、トリックスターという立ち位置を考えると、大健闘していたと言えるだろう。ちなみに『ウルトラマンZ』自体は6位にランクインしている。

話数 闇の○○ 説明
第1話 闇の仕草 ハルキの表情を歪ませる目的から、尻を掴んでつねるという一種のセクハラを行う
闇のトイレ トイレと言う名目で離席してウルトラメダルを回収する
第2話 闇の稽古 ジャグラーとしてハルキに稽古をつけた上、「見えるものだけ信じるな」というアドバイスを送ったことから
第4話 闇のおもちゃ ルービックブロックに飽きてゼットで遊ぶことを思いついたところから
第5話 闇の違法コピー ゼットライザーを闇の力で複製 違法コピーは全部闇
闇のカメラ目線 ラストシーンで高笑いしてカメラ目線で「あー、面白え」と言ったため
第6話 闇の仕草 お馴染みのアゴ乗せをリクに対して行う
第7話 闇の降参 バリスレイダーに銃を突きつけられたとき、両手をあげて降参する素振りを見せる
闇のトイレ トイレの名目でまたもや離席して、捕まったリクをこっそり助ける
闇のアシスト 隊長の特権を使ってハルキとリクが変身しやすい状況を作る
第8話 闇の投げキッス ダイナのウルトラメダルに投げキスをする
第10話 闇の盆栽 趣味の盆栽に勤しんでいたため。
闇のタキシード仮面 魔人態となって正体を隠しつつ、バロッサ星人に襲われたユカを間一髪のところで助けたため
闇の解剖(される側) 魔人態の姿を見たユカが解剖してみたいと言っていたため。飲み物を吹き出して苦笑いしていた
第11話 闇の察し 子を守ろうとしたレッドキングを誤って倒したと知ったハルキの心境を察して
闇の解説 ジャグラーの顔をチラつかせながらウルトラマンゼットがレッドキングを守った経緯をユカに解説
第12話 闇の微笑 キングジョーSCの勝利に喜ぶユカとクリヤマ長官の横で一人怪しく微笑む
第13話 闇のエチケット くしゃみをするときは手で抑えろというごもっともな指摘
闇のツッコミ ハルキの苦し紛れの誤魔化しに突っ込む
闇のご満悦 キングジョーの活躍ぶりに満足気な様子を見せて
第14話 闇のチャリ 自転車に乗って登場したため
闇のトイレ 1.いつものようにトイレの名目で離席
2.ブルトンの力で次元を歪められ、トイレに転送される
3.トイレに飛ばされたついでにその場で用を足す
4.トレンド入りする
第15話 闇の助太刀 ゼットとジードがグリーザに苦戦していたため、自身も変身して加勢
闇の出待ち インナースペースからハルキが出てくるところを出待ち
闇のカーナビ 魔人態で車に乗って道案内
闇のカツアゲ カブラギを脅迫してベリアルメダルを強請る
第17話 闇の風来坊 ベリアロクとの会話の中で「風の吹くまま、気の向くまま」に旅をすると答えたため
第19話 闇のダジャレ 「バラバがバラバラ」という新月寒波しょうもないギャグを言い放ったため
第20話 闇の盆栽 趣味の盆栽に勤しんでいたが、ユカの大声に驚いて手元が狂う
闇の電話対応 本部との電話対応
闇の中間管理職 部下と本部の間を取り持って時間稼ぎ。途中から投げやりになっているのがなんともリアル
第22話 闇の無職 服装や髪型から防衛軍を辞めた様子が見て取れたため
闇のピザ屋
ヤミノピザ
ピザ屋の格好で旧ストレイジの施設に侵入した上、運んできたピザを自分で食べる
闇の激励 意味深な言い回しでハルキを励ましていたため
闇の盆栽(回収) 大事な盆栽をキッチリ回収して防衛軍を去る
第23話 闇の銭湯 銭湯の脱衣所でテレビを見ている姿から
闇のラムネ(のお兄さん) 「銭湯でラムネ」が自称「ラムネのお兄さん」であるガイを彷彿とさせるため
闇の正体バレ ハルキの目の前で魔人態に変身して正体を明かす
第25話 闇の峰打ち 峰打ちで警備隊をなぎ倒す
闇の仕草 倒したユウキマイを介抱する際、顔をやたらと近づける
闇の演説 最終決戦を目前に、全隊員の前で演説の形で行動計画を説明
闇の風来坊 ジャグラーらしい言い方で別れを告げ、当てのない旅路へ歩き出す姿から
番外 闇の45位 ネット流行語大賞で45位にノミネートされる。ちなみに『ウルトラマンZ』は6位

ダークゼットライザー


HEBIKURA Access granted!

ジャグラーがハルキからウルトラゼットライザーを強奪して、奇怪な呪文を唱えることで生み出したウルトラゼットライザーの複製品。
一部のファンからは闇の違法コピーと呼ばれている。闇じゃない違法コピーってなんだろう
機能そのものはゼットライザーと同等であるが、色がかつて自身が使用していたダークリングと同じ黒、赤、紫といった禍々しい色に変色している。
ウルトラアクセスカードの色は紫。
ヒーローズゲート(正式名称不明)の開き方は作中だと少し分かりづらいが恐らく鏡文字の「Z」の文字が浮かんでから開くのだと考えられる。 *15

劇中ではゼットライザーをコピーするついでに空間の狭間からゼットン、パンドン、マガオロチの力を呼び出して怪獣メダルとして確保。
これによりダークリングを失って以来だったゼッパンドンへの変身が可能になっている。

更にカブラギに奇襲を掛けた際に相手が落としたメダルもしっかり確保しており、タイプチェンジよろしく巨大戦で使える形態が増えた。
23話でゼットに負けた際、ファイブキングのメダルは手放してしまったが、特に気に留めている素振りもなかった。

24話ではセレブロと相打ちになった際、破損して使用不能になってしまった。
ハルキに正体を明かしいつでもゼットライザーを貸してもらえるようになった後も再複製はできなかったので、少なくとも片手間で手軽に生成できるような代物ではないと思われる。



改めて余談

  • 「ヘビクラ」は言うまでもなく上述の余談の項通り、ジャグラーの捩りである。「ショウタ」の方は正体と掛けていると思われ、名前を読むと「正体はジャグラー」という何のひねりもなくネタバレをしていたことになる。

  • 演者の青柳氏は放送開始の約1年ほど前に「隊長でジャグラーの役」という説明でオファーを受けた(この時点ではヘビクラという役名は決まっていなかった模様)。あまりに突飛な話に驚いているうちに所属事務所のアルファセレクションがノリノリで先にスケジュールを確保していき、青柳氏自身もかねてよりジャグラー役での再登場を望んでいたこともあって出演を決めたという。
    • なお青柳氏にオファーをかけた段階で『Z』は「隊長がジャグラー」を前提としたストーリー構成を組み立ててあり、ヘビクラはある意味で影の主人公とも言える。もし青柳氏が出られなかったら設定を考え直す羽目になったと田口監督が語っている。
    • 第5話までヘビクラの正体は曖昧にしていたため、放送開始前のコメントで青柳氏は敢えてジャグラーについて一言も言及しなかった。ジャグラーについて事前に公の場で触れたのはオンライン制作発表会でファンサービスとして『オーブ』ネタに走ったときぐらいである。
    • 変身ポーズは事前にあまり考えられておらず、撮影の際の話し合いで「『オーブ』と同じで行きましょう」ということになったとのこと。しかし『オーブ』のときに使ったターンテーブルもなかったため、結果的に前髪をなびかせる演出になったようだ。

  • 数千年ものサバを読んだ34歳という表向きの年齢は、オファー当時の青柳氏の年齢と一致する。

  • 過去作のキャラが新組織の隊長として登場するのはMACモロボシ・ダン以来。『ウルトラマンレオ』の企画当初の企画書では、MAC隊長は「川上鉄太郎」という名前の地球人であり、「怪獣との戦いで変身できなくなったセブンは川上鉄太郎と名乗り、最終回までレオに正体を明かさない事になっていた」と記載されており、ダンと同一人物の予定だったという設定にも似ている。

  • ジャグラー再登場は『オーブ』で監督を務めた田口清隆氏が「ジャグラーを枯らす」という目的から考えたものである。『オーブ』だけのキャラクターで終わらせずに、今後もウルトラシリーズに登場させて年月と共に心境の変化して行く姿を描きたいたいようだ。

  • 偶然にも青柳氏の出演情報が解禁された4月には防衛チームに潜む黒幕の正体が明かされたウルトラマンネクサス最終話「絆 -ネクサス-」がYouTube円谷公式チャンネルで公開され、7月には「ウルトラ空想科学時間 Stay At Home With ULTRAMAN」のトリを飾る形で再配信された。

  • ジャグラスジャグラーの登場に伴いタイアップを行っていたビックカメラ京王調布店でジャグラスジャグラー関係のソフビなどをピックアップしたところ、担当者の予想を上回る売れ行きだったとのこと。

  • ダークゼットライザーの玩具は例によってプレバン限定の予約販売。前回のダークリングも販売元の予想より好調だったので、今回も人気が出るのではないだろうか。
    カードはDXではなく劇中プロップのデザインとなっている他、ファイブキング用メダルも一緒に付属する。

  • 冷静に考えるとどこからどう見てもジャグラーであり、名前からして上記の通り正体はジャグラーと書いてあるのだが、なぜか情報解禁~放送開始直後は「ヘビクラとジャグラーは別人なのではないか」との予想が多かった。というのも、

    ・ウルトラシリーズのみならず日本の特撮番組において、以前のシリーズのレギュラー悪役が後のシリーズに同一人物として再登場しレギュラーになった例がない逆っぽいのは最近現れたけど。
    ・逆に、レギュラー役俳優が別人として再出演する例は結構あり、『ウルトラマンマックス』のトミオカ長官*16のように「以前の役っぽい行動」をしてファンサービスする事もある
    ・田口氏と青柳氏は前述の通り仲がよく、田口氏の監督作品には青柳氏がジャグラーと無関係な役でよく出演している
    ・歴代ウルトラシリーズの防衛組織の隊長は「頼れる大人」としての役割が大きく、「頼れる大人だと思ったら実は敵だった」のようなギミックと無縁である
    ジャグジャグが人類の平和を守る組織の隊長をやるという発想があまりに突飛*17
    …といった事情が奇跡的に噛み合った結果、一見ジャグラーで間違いないように見えるけどあからさま過ぎるしもしかしたらただのファンサービスでジャグラーじゃないのでは?と考えるファンが続出した模様。
    • 青柳氏は正体判明直後のインタビューにおいて「僕も田口監督も演者と役名からすぐにジャグラーと結びつけられると思っており、芝居としても第一話からジャグラーとしての姿を見せていたつもりだったので、放映後の感想を見聞きしてあんなに別人だと思われるとは予想していなかった」と語っている。

  • 「解剖したい」と言われて吹き出したシーンについて、青柳氏本人は『ウルトラマンZ第10話「ジャグラー死す!?」』とツイートしていた。ちなみに「ジャグラー死す!」というタイトルは『ウルトラマンオーブ』第10話のサブタイトルで、このエピソードでジャグラーは実際に命を狙われている。
    • 結果的にジャグラー自身は解剖されず、セレブロのほうが捕獲されて解剖されることになった。



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最終更新:2024年01月31日 23:43

*1 詳細はTSUBURAYA IMAGINATION配信の小説『擲命のデシジョン・ハイト』で描かれている

*2 後に明らかになったことだが、この時ゼットは「ウルトラヤバい闇の波動を感じた」とのこと。いかにもといった感じの台詞だが、別にゼットに直接手を出したわけではないらしく、直後の戦闘では悪影響は全くなかった

*3 ちなみにこの時ハルキに「ありがとよ」とちゃんとお礼を言っている

*4 ベリアル融合獣騒ぎで逃げ遅れて怪我をした一般人と勘違いしたらしく、全く警戒せず近付いてしまった

*5 ちなみにニコニコ動画では名称カットインっぽい感じで「トゲトゲ星人」と紹介されるというコメントが投下され、別でコラ画像も作られた。

*6 とか言っていたら、後にユカとビランキは顔が瓜二つという事になってしまったので、恐怖体験もいいところである

*7 因みにジャグラー/ヘビクラを演じる青柳氏自身も好きな怪獣にカネゴンを挙げている。

*8 ストレイジの制式装備であるアサルトライフルに暗視スコープを取り付けて電気スタン弾を装填したもの

*9 ヨウコが退室する際、長官はハルキ達に背を向けて怪しい笑みを浮かべており…?

*10 設定上はテストパイロット出身なので操縦できて当たり前なのだが、その設定を知らない視聴者が見ても多分操縦くらいできるよねと思うような描写があったという意味

*11 ヘルメットを手渡した整備班員に対して

*12 出撃準備完了後、2人の会話を横で聞いていたバコさんが何かを思い付いたようにどこかへ行く

*13 ここでヘビクラは「待ってました」と言わんばかりの嬉しそうな口調でわざと「遅いですよ」と言っている。対するバコさんも照れ隠しでわざと「間に合ったんだから良いだろ」と反論している。日頃から仲の良かった2人だから成立する会話である。

*14 『オーブ』の頃にメフィラス星人ノストラ、ナックル星人ナグス、シャプレー星人カタロヒを闇討ちで仕留めている

*15 一番分かりやすいのは22話、ジャグラーがゲートを開く際は他の三人と違い、カメラがジャグラーを前から撮る為、視聴者視点から見ると普通のZが浮かんで開く様に見える

*16 『ウルトラマン』の初代ウルトラマン/ハヤタ役。ウルトラマンの変身ポーズ…と見せかけて、ハサミ等を取り出すのがお決まりのネタだった

*17 ジャグラーとしてのシリーズ再登場を望んでいた青柳氏自身ですら「隊長でジャグラー」というオファーには最初「何かの冗談か」と思ったそうで、困惑のあまり一度は断ることも考えたが、やはりジャグラーを演れるのは自分しかいないと承諾したらしい