登録日:2009/06/10 Wed 18:19:00
更新日:2024/08/16 Fri 00:44:57
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原作の時点でアレな主人公が多数を占めるが、中には原作ではマトモでも他メディアに進出した結果ヘタれてしまった可哀想な人達もいる。
なお、この言葉が作られた時代は上の登録日を見てもらえればわかるように非常に古い。
ヘタレなんて無限にいそうなものだが「
三大」に限定してしまっているところなども、昔は「○大××」などの言葉がブームだったからである。
以下の文章においては現代の価値観においての「ヘタレ」にそぐわない主人公や行為が多数あると思うが、当時の人々の価値観を知る資料として読んでいただきたい。
元祖(?)三大ヘタレ主人公
◇鳴海孝之(
君が望む永遠)
ヒロインだけでなくプレーヤーをも苦しめたヘタレ。ただし、彼自身に非もなく異常事態に放り込まれてしまった点で、他2人と比べ擁護する声も多い。
君のぞはストーリー自体が非常に重いため、ルート、選択肢、プレイヤーの価値観によって非常に大きく評価が分かれる(例として、当項目Wiki参照のこと)。
ただしヘタレという批判を抑えてすら、彼の自己愛に溢れたうざ過ぎる独白はフォローしきれない。
主人公では珍しくキャラソンがある。中の人がきーやんな為か、概ね好評。
三人の一般からのヘタレ度は誠>孝之>>冬弥
ただしこれはこの三人に限った話であり、絶対的なものではない。
新しいゲームやもっとマイナーなものに目を向ければまだまだ居ることを忘れてはいけない。
当たり前だが知名度やインパクトばかりに囚われて、ヘタレ死ねと騒いでばかりいるのもそれはそれで褒められる行いではない。
後半からは恋人に八つ当たりして骨折させたり幼児退行するほとぶっ壊れた。
原作は変なところは多いが
こんな奴ではない。そして大学生であるFDでは東大生のうえ
イケメン。
その上で彼女をじらして
ハートをキャッチするという
完璧超人。
詳しくは個別項目へ。
楓を
ヤンデレにさせてしまった。
ただし、背景事情や彼が
亜沙に惹かれた理由を知ると、ヘタレとは言えなくなる……というか、楓の被害者としての側面もある。
お互いに負い目があるとはいえども、「ヒロインにとって都合の悪いことから目を背けさせて、なあなあで誤魔化す(かつ誤魔化すのを善しとする)のは流石に不味い」と教えてくれる主人公と言えるかも知れない。
別項参照。
もはやヘタレとは言えない存在。
物語中盤までまともな青年だったが、終盤に……(詳しくは項目参照)。
原作ではルート次第で男らしい姿を見せたりヘタレたり様々だが、
アニメ1期に至っては付き合った
月島小恋を総スルーすると純一を凌駕する程のヘタレ化した。
修学旅行にて
「月島さんは?」
「……えっ!?」
という
音姉とのやり取りはもはやギャグである。
ただし1期は美夏ルートが主要なストーリーラインになった関係で、
美夏を退学の危機から救う為に奔走していたのは考慮してあげたい。
あの状況で自分に構ってくれないことを嘆くばかりの小恋も小恋である。
しかし、実は彼らが決して乗り越えられない究極のヘタレ主人公が1000年以上昔から存在している……。
- 父親の妻を何度も犯す。
- エッチ中に相手が死んだら、「もののけのせいだ!」と叫んだ上に、死んだ事を権力で隠蔽。
- 上司から「あの女は俺が狙ってるから手を出すなよ」と釘を刺されたのに夜這いをかける。
- 女絡みで政治的にヤバいから逃げた癖に、それでも落ちぶれ貴族と子作り。
- 山の上から幼女を見つけ、誘拐……もとい連れてくる。
- 12歳と×××する。
etc……。
最早上記のヘタレとは次元が違う行動ばかりを取る最凶のヘタレ主人公である。
恐らく彼に勝てるヘタレ主人公はまず誕生しないだろう。
……というより、物語の長さから物理的に不可能という次元である。
仮に、今から似たものを作っても高評価は得難いだろう……流石は日本における『主人公』の開祖と言っても良い存在であり、粗削りである。
ところで、ここまで読んでて違和感感じた人も多いだろう。
「こいつらヘタレじゃなくて
タダのクズじゃね?」と。
ぶっちゃけその認識で何も問題ないのだが、どうしたわけかネットでは「ヘタレ主人公」という言葉が独り歩きしてしまっており、
本来ならば「ヘタレ」以外の言葉が使われるべき彼らに「ヘタレ」という言葉が使われているのが現状である。
一応、ここからは通常の意味での「ヘタレ(ないしそのイメージを持たれる)主人公」を紹介。
別に主人公ではないのだが、ヘタレを語る上で(?)彼は外せない。
主に映画「ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」にて、そのヘタレっぷりが発揮される。
他の
Z戦士が敵わないながらも覚醒した
ブロリーに立ち向かう中、一人だけ
「殺される、、、みんな殺される、、、!」
「ニャメロン!! 勝てるわけない! あいつは伝説の
超サイヤ人なんだぞ」
「もうだめだぁ、おしまいだぁ」
などと、見事なヘタレっぷりを発揮。しかもこのヘタレ王子、ちょっと前まで
「臆病者はついてこなくても良い!」
「伝説の超サイヤ人は俺が見つけ次第ぶっ殺してやる」
とか息巻いていたのである。
ちなみにこの後戦意を取り戻すのだが、そのわずか一分後で岩盤送りにされた。
誰でも知ってるヘタレ主人公。
「
親父にもぶたれた事無いのに!」
はあまりにも有名。
物語半ば
仲間を見捨て一人
主力兵器を持ち逃げするとんでもない奴だったが、多くの人物との出会いや別れを通じて
成長し、後に地球を救う英雄になる。
『Z』以降にはヘタレの印象がなくなり、逞しくなったのだが、Z以降のガンダムシリーズ共々、世間ではあまりよく知られていない。
旧世紀版ではTV第壱話から『
まごころを、君に』の最後までヘタレる主人公。ファザコン。
14歳にして何でもわかったような事を発言したりする、歳相応な
中二病患者。
しかし新劇場版:破で今までの
碇シンジ像を破壊する見事なまでの漢っぷりを見せつけ観にきた客を虜にした。
……と思いきや、Qではその漢っぷりの行動を周囲から全否定・あるいは結果が悉く裏目に出て絶望し腑抜けのヘタレとなった。
今後のシンジは一体どうなるのか……。
ただしアムロとシンジは
異常事態に放り込まれた10代の少年に過ぎず、
その中でもがき苦しみながらも成長したりボッコボコにされるのがキャラクター性なので、ただ「ヘタレ」と一方的に言うのも問題である。
つーかアムロは
それまでのロボット物における主人公像が
悪玉と戦う熱血超人だった中、
軍隊に放り込まれ戦争の中で悩むというキャラ像が衝撃的だったことや「親父にも~」というセリフによるイメージの影響が大きい。
アムロの場合、周囲の人間も空回って衝突ばかりしていた(特に
ブライト・ノア。「親父にも~」をいわれた相手だが、その時期のブライトの言動は割と最悪であった)が、そうした経験や別離を通じてアムロも周囲も成長していった。
そのため、「成長物語」の「成長していない部分」
だけを切り取って「ヘタレ主人公」というのは暴言に過ぎよう。
シンジに至っては本人が前向きに頑張ろうとする中、周囲のダメな大人達に足を引っ張られまくっていると悲惨である。
そのせいか、一部のファンから「エヴァは前半がシンジの成長物語、後半はシンジの成長阻害物語」と指摘される事がある。
白鳥哲が演じるヘタレ主人公。
容姿、非力さがシンジを彷彿とさせる。
非力なのにまともな事を言うため、よくボコられる。
ロボットアニメなのに
主役機を操縦しない(出来ない)。
後半はどん底まで落とされるも、這い上がって成長し、ラストではニードルガンを構える仲間を前に必死の説得。
肩にぶっぱなされるも、文字通り体を張った行動で仲間の暴走を食い止めた漢。
仮面ライダー剣のほぼ全てのイベントはこの人のヘタレ+騙され+早とちりで起こされたモノで、
ある意味
劇場版含め剣の世界が危機に陥ったのは大体この人が原因。
本人は自覚が無くクールで頼れる先輩ライダーのつもりだからなおタチが悪い。
が、一度覚醒すればその全てを帳消しにしてしまう格好良さを見せる。……生け贄が必要だけど。
余りにも酷いので、追記・修正をお願いします。
最終更新:2024年08月16日 00:44