ドラゴンボールZ KAKAROT

登録日:2024/07/21 Sun 20:46:07
更新日:2024/12/09 Mon 13:09:25
所要時間:約 21 分で読めます





ドラゴンボールZ KAKAROT』(DRAGON BALL Z: KAKAROT)とは、バンダイナムコエンターテインメントから発売された、サイバーコネクトツー開発の「悟空体験アクションRPG」。
2020年1月16日にPS4およびXbox One向けに発売されたが、2021年9月22日にはSwitch、2023年1月12日にはPS5、同2月3日にはXbox Series X|Sでも展開されている。
海外ではSteamでも展開されていて、バンナムの意向で日本国内からは購入できない「おま国」が発売当初から続いていたが、2024年5月23日に国内向けの販売が解禁された。

価格・レーティング
機種 定価
【PS4/One】 4,000円
【Switch】 新たなる覚醒セット:6,680円
【以下全機種】 スペシャルエディション:5,980円
デラックススペシャルエディション:9,000円
アルティメットスペシャルエディション:10500円
レーティング名 対象年齢
CERO B(12歳以上対象、暴力、セクシャル)
ESRB T(13歳以上)
USK 12歳以上のみ対象
PEGI 12歳以上
GRAC 12歳以上のみ対象

「ドラゴンボールZ」を題材にしており、自らが「孫悟空」となり、圧倒的なボリュームと新しいビジュアルで描かれるアクションRPG。
サイヤ人編からラストの魔人ブウ編までを全面的にカバーしているが、基本は原作準拠で、Zのアニオリ展開は一部を除いて登場しない。後に外伝や原作最終回などを収録したDLCも発売されている。
本作の発売に合わせ、原作者の鳥山明氏によっていくつか新規の設定が判明している。

発売時には日本のみならずアメリカや欧米各国において多くのプラットフォームで売り上げ一位を記録し、
PlayStation Partner Awards 2020 Japan Asia」では、「9eFootball ウイニングイレブン 2020」「ファイナルファンタジーVII リメイク」と並び、日本・アジア地域で開発されたタイトルかつ2019年10月~2020年9月の全世界売上げ上位3作品に贈られる「グランドアワード」に選出され、2022年9月時点で売上本数が累計500万本、2024年7月時点で累計出荷本数800万本を突破するなど高い人気を博している。

ゲームシステム

オープンワールドの箱庭探索型アドベンチャーで、原作に登場した各街や荒野、海などのマップを自由に探索できる。

エリア

マップはオープンワールド形式で、連なってはおらず「ゼノブレイド」のように小規模なエリアがいくつも用意された形となっている。外に行こうとすると警告とともにマップ内に戻される。果物がなる木、恐竜も含めた野生動物、魚を採取できる川や湖(海)、鉱石を入手できる結晶などで構成されている。
ドラゴンボールらしく超スピードでダッシュしたり気力を消費して高速飛行もでき、レベル差のある敵ならバトル無しで倒すことも可能。
水に潜ると酸素ゲージが出現するが、0になっても水上に戻るだけでペナルティはなし。どれだけ高い場所から落下してもダメージはない。
l1を押すことで気を探ることができ、一人称視点になり動物や恐竜は光った状態、果物やレアなアイテムは通常より大きく表示されるように見つけやすくなる。
敵はレベルが自分>敵の場合は青、自分=敵の場合は黄色、自分<敵の場合は赤色で表示される。

敵はマップ上ではシンボルエンカウントとなっており、敵に接触するとバトルとなる。特定のザコ敵(なぜかレッドリボン軍編に登場したガイコツロボとよく似ている敵と、フリーザ軍の雑兵、栽培マンとその色違いなどの種類がある)はこちらを追いかけて勝負を仕掛けてくる場合もあるが、ベジータやフリーザといった原作の強敵はボス扱いで、特定のポイントに到達するとバトルとなる。裏を返すと、こちらが該当ポイントに到達するまではフリーザやセル(セルジュニア)も律儀に待ってくれるという見方によってはシュールな光景が拝める。

さらに中には禍々しい赤い気を纏った「凶敵」も出現する。通常よりも強いが、倒すとレアなアイテムやZオーブが入手でき、全て倒すとさらに強い凶敵が出現する。そして各マップにいる凶敵を全て倒すと...

魚は水に潜って光った部分を通るか釣りによって入手できる。
釣りもまたドラゴンボールらしくただ釣るのではなく、原作第1話のように巨大魚をゴルフゲームのようなゲージをオレンジゾーン内で止めて釣り上げ、QTEで蹴りつけて仕留めるという豪快なものとなっており、孫親子に限り、幼年期の悟空が尻尾で釣りをしていた話を面白がったブルマが作った釣り用の尻尾を装着しての釣りが行える(他の者は釣り竿によって行う)
動物は追いかけて捕まえるか気づかれないように気弾を撃って倒せば肉や素材を入手できる。
恐竜は巨体なため近づいても倒せず、気弾を撃ちゲージを削り切ればピヨって動けなくなり動物と同じく肉や素材を入手できる。攻撃されると吹き飛ばされてしまうが、操作キャラはご存知皆非常に強い為ダメージはなく、空中から撃てばかなり安全に倒せる。
そしてなぜかマッスルタワーそっくりのタワーやミニ型のフリーザの宇宙船が出現することがあり、破壊すると獲得経験値をアップさせるアイテム*1を中心に各種アイテムを入手できる。
鉱石はマップ上に表示されるキラキラした鉱床をパンチや気弾で破壊すれば入手できる。
巨大な岩で封印された洞窟型の鉱床もあり、岩をパンチ(なぜか気弾では破壊できない)で壊すと入ることができる。この中には鉱石以外にも珍しいアイテムが落ちていることが多い。

メインストーリーが進行する場所には赤色の、サブストーリーは青色の、マーカーでセットした場所には黄色の柱が立ち、遠くからでも目的地がわかるようになっている。
但し西の都にマーカーが立っている場合は殆どが郊外を指しており、ファストトラベルしてすぐ詳細マップを開いてもマーカーは見えないので最初は混乱しがち。


入手した食材は悟空の家にてチチや街の料理屋や販売機で料理をする時に使い、HPや攻撃力のステータスがアップする。
特に「コース料理」はチチ(希望の戦士編ではブルマが代役)のみが作ることができ、ステータスのアップ量が高く、時間限定でステータスが大きく上昇したり強力な追加効果を得られる*2
料理は「大成功」する場合もあり、大成功すると追加効果のアップ量が強化される。初期は確率だがある条件を満たすと必ず大成功になる(後述)。
料理を食べる際の演出はサイヤ人たちは原作通り凄まじい速さで、地球人組は普通の速度で食べる、食事を必要としないピッコロ18号は黙って見ているという演出がなされている*3*4。またその場合よく見ると水がおかれているなど芸も細かい。


鉱石はブルマのトレーニングルームやマシンの「開発」に使用する。
開発することでマシンの性能がアップしたり、「必殺技の消費気力を10%減少」や「15コンボ以上で与えるダメージが15%上昇」などの強力な効果を持つ極意を習得できるようになる。

物語中盤以降は上記のマシンでエアカーや二足歩行ロボット*5を開発してフィールドを走り回ることも出来る。悟空や悟飯が操作キャラなら筋斗雲に乗ることも可能。
このエアカーや二足歩行ロボットでは各エリアでタイムアタックに挑戦するミニゲームに挑戦することが出来、いいスコアを出すことが出来ればDメダル等の報酬を獲得可能。
基本的にゲーム内では舞空術で飛び回ることがほとんどだが、たまには気分を変えて乗り物でのんびりドラゴンボールの世界を走り回るのも面白い。
ちなみにエアカーは操作キャラが運転し一番目に設定しているサポートメンバーが助手席に乗る二人乗りなのだが、ベジータを助手席に乗せて悟空で運転(若しくはその逆)して街中を走る光景を見ることも可能に*6
まろに☆えーるTVかな?

また、このゲームはドラゴンボールZ時代から開始となっているが、フィールドの各所に落ちている思い出の品々を拾うことで「無印」時代のちょっとしたエピソードを見ることが出来る。「亀の文字が書かれた石」等の物によっては悟空があの頃を懐かしみコメントすることも。

無論ドラゴンボールも存在し、ご存知の通り7つ揃えると願いを叶えてくれる。願いの数も序盤は1つだが、デンデが神様に赴任して以降は3つになる。
願いはZオーブが一定数手に入るものと、レアな食材やコミュニティレベルを満遍なくアップさせる覚醒水をゲットできるもの、シュウよろしくゼニーを得られるものの他、なんと以前に倒した敵を復活させることもできる 復活の名目は「修業相手になってもらうため」で、復活させたキャラに応じたサブストーリーが解放されるが、なぜか復活した敵は天国で改心したダーブラ(戦いの後についつい元の性格が出てしまった発言があるが)を除いても生前よりも聞き分けが良く、ストーリーをクリアするとそのキャラのソウルエンブレムを入手できる。ここで入手できるエンブレムはコミュニティレベルも優秀なものが多く願う価値は大いにある。しかし本当にいいのか?
一度願うと原作同様世界中に飛び散り、リアルタイムで20分経つと再び集められるようになる*7


バトルシステム



バトルは典型的な格闘。
〇で通常格闘コンボ、□で気弾を撃つ、△で気を溜める。
気弾は火力は低いが敵をのけぞらせられ、必殺技発動を阻止することも可能。
通常格闘コンボは火力が高く、敵に近づいて殴る形になっている。スキルツリーでコンボレベルを上げることによってコンボ数とスピードが上昇していく。
攻撃を行い続けると敵が赤くなりそのままだと手痛い反撃を喰らうため、赤くなったらガードしたり逃げよう。
攻撃を行うことで敵のスタンゲージが減り、削り切ると「BLAKE」状態になって一定時間一方的に攻撃できるようになり、必殺技にカットイン演出が追加される。
回避は×で行うステップで可能。また、長押しするといわゆるダッシュ状態となりブースト移動が可能。敵の攻撃が当たる瞬間に回避すると「ダッジ」となり敵の動きが一瞬スローになる。

l1で事前にセットした必殺技を使用できる。選択時には画面がスローになるため初心者でも安心。必殺技はスタンゲージを大きく削る打撃系と、ダメージが高いがスタンゲージを削る力は低く一部の敵に吸収・無効化されてしまうこともある気弾・光線系に大別される。光線系の必殺技が敵のものとぶつかると相殺勝負となり、□を連打して押し返すことができれば回避不能の必殺技をお見舞いできる。レベル差によって有利不利が変動する。

l2でガード。敵から受けるダメージを軽減できる。ガード状態中に□で相手を強制的に吹き飛ばし相手のコンボを中断させる「バースト」、×で敵の背後に回り込み吹き飛ばす「バニッシュアタック」ができる。ただしずっとガードできるわけではなくダメージを受け続けるとガードブレイク状態になりその後はしばらく動けなくなってしまう。特に必殺技を受けている途中でガードブレイクされるとそれ以降は大ダメージを一方的に受けてしまうため必殺技はガードするよりも出来るだけ避けた方が良い。

R2を押すとアイテムパレットに事前にセットしたアイテムを使用できる。

そしてR2とL2を押すとご存知界王拳や超サイヤ人、アルティメット形態(悟飯)、同化の真価(ピッコロ)に変身することができる。編成したサポートキャラも同時にそのキャラの最上位形態に変身する。
変身中は気力か体力が徐々に減少するが与えるダメージがアップする。気力が0になると変身が解除されてしまい隙が生まれるため気力の管理には気をつけよう。
ただしストーリー中の戦闘は基本的に気力が減らず常に変身をキープできるようになっていることがほとんど。

バトルを進めていくと地面が抉れ、岩山が崩れ去り、大穴が開くなどの原作での戦闘の派手さを再現している。
フリーザやセルなどの大ボスとの戦いでは条件次第でド派手な特殊演出(多くは圧倒するもの)も入り、更に盛り上げてくれる。

ダメージを受けたり与えたりすると画面右奥の「テンションゲージ」が溜まり、気力が最大まで溜まった状態で△を長押しするとヒートアップ状態になる。
この状態になると攻撃力がアップし、通常格闘コンボがより強力になり、必殺技の後の隙をキャンセルして必殺技を連発する事が可能になる。必殺技連発時は吹っ飛んだ相手を自動で追いかける為一気に畳みかけることができる。さらに、特定の必殺技で敵を倒すと「スーパーフィニッシュ」が発動する。
さらにストーリー中で超サイヤ人(2・3・ゴッドSSなど)に初めて覚醒・変身した戦いではゲージが赤く燃えたち、常時この状態になり「覚醒して敵を圧倒する」という原作再現がなされている。
クリア後はさすがに常時とまではいかないが極意によって効果時間を長くすることが可能。


敵は一定時間毎にカットインと共に気が赤くなり必殺技ラッシュ状態になる。この状態で攻撃を行うのは危険な為、おさまるまで回避して逃げた方が吉。

サポートキャラを編成しスキルや必殺技を使うことでゲージが溜まっていき、満タンになると「Zコンビネーション」が使用できる。発動すると敵に大ダメージを与える。


戦闘終了後は経験値やZオーブ、アイテムを入手できる。
経験値は編成されているメンバーには均等に分配され、編成していないキャラクターにも獲得経験値の75%が全員に分配される。

ただし敵をただ倒すだけでは通貨のゼニーは入手できず、金策は「高級な○○」という名前の換金用アイテムを売ったり、サブストーリーをクリアしたりすることになる。

アップデートにより、三段階の難易度選択ができるようになった。
またストーリーの特定の場面に戻りメインストーリーを再度見たり未回収のサブストーリー(ソウルエンブレム)をクリアしたりできる「タイムマシン」もクリア後に使用可能になっている。

プレイアブルキャラクター

限定プレイアブル

元々は特定の戦いでしか使用できなかったが、アップデートにより常に使用可能となるサブストーリーが追加されている。
またベジットのサブストーリーではポタラに時間制限があったという超の設定が拾われている。

サポート専用


DLC

  • 未来悟飯
  • バーダック
  • ベジータ王子(幼年期)(「たったひとりの最終決戦」内の「ベジータ王子編」でのみ操作可能)
  • 少年悟空(「波乱の天下一武道会」の最初のバトルのみで使用可能)
  • 天津飯(「波乱の天下一武道会」で桃白白・サイボーグ桃白白戦限定で操作可能)
  • パン(「そして10年後...」の猛血虎戦限定で操作可能)

育成

育成はレベルとスキルツリー、上記の料理や後述するコミュニティボード、カプセルコーポレーション内のトレーニングルームなどによって行われる。
ストーリー中では進行に応じた経験値が自動で入ることがあり、ザコを倒してレベル上げをする必要はほとんどない。
スキルツリーでは打撃のコンボ数を増加させたり、必殺技の威力や範囲をパワーアップさせることが可能。
ツリーを解放するにはマップ上に散らばっていたり敵を倒すと手に入る「Zオーブ」を必要とする。
Zオーブは赤、青、緑、虹、金、銀色の6種類が存在する。
各マップにはその場所に応じた色のZオーブが大量に散らばっており、近づくことで自動的に回収する。取ると時間限定で大量のオーブが出現する灰色の「タイムオーブ」と通ると自動で風に乗ってZオーブを回収できる「幻風道」もまれに出現する。
より強力な必殺技の習得にはその一つ前の必殺技を習得した状態で修業場で「 Dメダル」を消費してバトルに勝利する必要がある。Dメダルは各エリアに一定数散らばっており、気を探るとよく見えるマゼンタの玉がそれ。ワールドマップ上では取った枚数も記録されるため収集要素も兼ねている。またサブストーリーをこなすことによっても入手可能。
金と銀のオーブは主にマップ上にいる凶敵を倒すことによって入手できる。
スキルツリーは開始時からツリー全体がわかるようになっているため今後の敵や必殺技がネタバレになってしまうことも

コミュニティボード・ソウルエンブレム

7つのコミュニティボードが存在し、ソウルエンブレムを配置してレベルを上げていく。
ソウルエンブレムはメインストーリーで自動入手したり、サブストーリーをこなすと手に入る。
キャラにはそれぞれ得意分野と不得意分野があり、上限レベルが高いコミュニティに編成し、関係が深かったり大きな共通点を持つキャラクターを隣同士に配置してボーナスを発動させるのが基本となる。
「限界突破の書・○○」を使用すると最大30までレベル上限を引き上げることができ不得意分野を無理矢理得意分野にする荒技も可能。
エンブレムを編成することで数値+発動ボーナス分経験値が溜まりコミュニティレベルがアップする。特に最大までアップした時の効果は「料理が必ず大成功する」「バトル時に貰える経験値100%アップ」などいずれも強力無比なものばかり。
それぞれのコミュニティにはリーダーが設定されており、リーダーは変更不可となっている。

コミュニティ名 リーダー 補正がかかる効果
Z戦士 孫悟空 格闘・気功攻撃力、サポートゲージの初期値
料理 チチ 料理の大成功率、ステータス付加効果、効果時間
修業 北の界王 格闘・気功防御力取得経験値
開発コミュニティ ブルマ マシンのパーツ費減少、レベル上限
神々 ミスター・ポポ 獲得Zオーブ、アイテム獲得率
オトナ 亀仙人 アイテムの売買、購入価格、フィーバー発生率
冒険コミュニティ ヤジロベー HP・気力補正・アイテムによる回復量


DLC

+ 詳細

新たな覚醒(前後編)

配信日:2020年1月16日

前編は破壊神ビルス・ウイスと出会い超サイヤ人ゴッドへの覚醒や使うと経験値が溜まる「神水」が入手できる「超レベルアップ修業」が行える。

特に超レベルアップ修業は本ゲーム最高効率でレベル上げが可能で、ストーリー中でも修業できる為行き詰まった時にはうってつけ。やりすぎると本編ストーリーの戦闘が楽になりすぎてしまうため注意

なお展開は原作映画とは大幅に異なっており、始めるといきなりビルスの星で悟空が目覚め、超サイヤ人ゴッドを目指す修業を積んでいくというものになっている。
また超サイヤ人ゴッドに覚醒する際はビーデル(パン)の出番がカットされ、未来トランクスが代役を務めている。

後編では「復活のF」をベースにしたオリジナルストーリーが展開される。フリーザはもちろん、ギニュー特戦隊ザーボン/ドドリアも復活しており、ナメック星編のメンツまんまとなっておりソルベやタゴマ、シサミは登場しない。それに伴い復活の経緯も改変されている。
味方側の展開も異なっており、天津飯に置いていかれないヤムチャや餃子、18号も戦いに参戦している。ただし代わりに亀仙人が置いていかれており、ジャコは登場せず邪悪な気を感じてフリーザだと気づく形に変更されている。
悟飯も原作とは違いフリーザが地球に降り立つ直前までちゃんとピッコロと真面目に修業しており、道着を無くしてジャージ姿にもなっておらず、あの映画の意趣返しのごとくパンチ一発で戦闘不能に追い込まれる展開も無くなっている。

バトル面は大量のフリーザ軍兵士を相手にする「群衆バトル」が追加される。クリアすると大量の経験値を入手でき、最高難易度版では8桁の経験値を獲得できることも。バトル中はコンボを重ねるとコンボ数×0.1%分与えるダメージがアップし(最大999コンボ、つまり最大99.9%アップできる。おそらくほぼここでしかコンボカンストは見られないと思われる)サポートキャラのゲージを貯めてZコンビネーションを発動することで一度に多くの兵士を殲滅できる。
Zコンビネーションによる撃破数はコンボを重ねてダメージ補正をあげるほど増えるため、無闇に低コンボ数内で撃っても効果は薄い。
なので、再び使えるようになるまでいかにコンボを途切れさせないようにより多くのコンボを重ねられるかが重要となる。


フリーザは最終的に原作映画と同じくウイスに時間を巻き戻され悟空に再び倒されるが、あるサブストーリーをクリアするとなんと悟空がフリーザたちをまた復活させてしまい、再び戦闘となるもまたしても悟空に負け再度隙をつき地球を破壊しようとするが、その時にビルスに止められる展開になりやむなくフリーザはさらに強くなるため悟空とベジータを修業相手に利用することとなった。その次のサブストーリーをクリアするとゴールデンフリーザと戦えるようになる。

またこのDLCを進めるとキャラクターのレベル上限が250から300にアップする。

-TRUNKS- 希望の戦士

配信日:2021年6月11日

番外編「TRUNKS THE STORY -たったひとりの戦士-」およびTVSP「絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス」をモチーフとしたシナリオ。

セル編にて現れたトランクスが生きた未来が舞台で、開幕では悟空が心臓病で息を引き取る所から始まる。
この歴史ではフリーザ親子は悟空が倒したことになっているが、そのバトルは残念ながら収録されていない。

「新たなる覚醒」と異なり、本編同様の章仕立て形式で進み、別時間軸が舞台である為、本編とのアイテムやパラメーターの共有は無く、独立したシナリオとなっている。ただしコミュニティボードとソウルエンブレムは引き継ぐ。

ピッコロが死亡したためドラゴンボールがないことも再現されている。

最終的に人造人間やセルは倒され、ドラゴンボール超で触れられた魔導師バビディ一味との戦いも収録されており、トランクスの超サイヤ人2への覚醒も描かれている。

-BARDOCK- たったひとりの最終決戦

配信日:2023年1月12日

タイトル通り、TVSP「ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~」をモチーフとしたシナリオ。

バーダックたちの戦いが収録され、群衆バトルを細分化した「殲滅イベント」が特徴となっている。メインキャラがバーダックとその仲間たちのため、サイヤ人としてフリーザの元での侵略行為を行うというダーティーなストーリーとなっている。
街の郊外に散らばった小規模な殲滅イベントをこなすことで街中央部にいる敵の総数が減り、最終戦が楽になるという仕様となっている。

そして原作が原作なので、ラストは「-TRUNKS-」以上に重い展開が待つ。「ファイターズ」にあったIF展開もないが、ラスボスは本編ストーリーでは戦闘が無かった第一形態フリーザで、ラストでは一度はエネルギー波を押し返す演出がある。
しかしその後は原作と同じ展開になり、地球に降り立ったカカロットが孫悟飯(じっちゃん)に拾われ孫悟空と名付けられるところで幕を閉じる。

ストーリーが終わるとなぜか破壊されたはずの惑星ベジータが復活したように見えるが、これはフリーザ戦直前の時間軸に戻されたことによるもの。

TVSP部分終了後にもシナリオはあるが、TVSP後を描いた「エピソード オブ バーダック」は残念ながら収録されておらず、まさかの「ベジータ王子編」である。
当時の幼年期ベジータを操作できるが内容は短く、ベジータ側で「殲滅イベント」を体験する程度だが、「きたねえ花火」ことキュイとの因縁が描かれる展開もある。

クリア後のやり込み要素としては通常の修行場とは別に高難易度の修行場が追加される。内容はボスとの再戦だが、レベルが大幅に上昇している。
バーダックはレベル250まで成長するが、上記のボス再戦はレベル150までしかないためその頃になると互角に戦える者がいなくなってしまう


またサブストーリーをクリアすることでバーダックの仲間たち(通称バーダックチーム)のエンブレムを入手できる。5人揃えれば全員のコミュニティレベルが10×5で50も上がる強力なものとなっているが、Z戦士コミュニティではその形状上組めないのが難点。またクリアで悟飯じっちゃんのエンブレムも入手できる。

波乱の天下一武道会

配信日:2023年08月17日

なんとゲームタイトルに反して無印時代の戦いが収録されることになった。ピッコロ大魔王とその息子マジュニアとの戦いが描かれる。

初バトルはピッコロ大魔王との最終決戦で、ここでのみ少年悟空を操作可能。

この時代の悟空はまだ舞空術を覚えていないため、地上での戦いとなるが、操作に変わりはないためバトル方法はほぼ普段通りである。

その後の戦いでは武道会のリングでの戦いとなり、追加されるルールとして残りHPが1/3以下の状態でリング端付近にいると警告アイコンが表示されそのまま場外に吹き飛ばされるとリングアウトになりと強制的に敗北となる。その為端にできるだけ近づかないように立ち回ることが重要になる。対戦相手を場外に落とすのはストーリー上での戦いでは不可能だが、クリア後の修業場では可能。

回復アイテムは使用したら反則行為に見なされるため使用禁止になる。

またHPが0になっても10カウントされるまでに表示されたボタンを連打することでHPを回復した状態で復帰できる。ただしダウンを繰り返すとHPの回復量が減る。

試合中は天下一武道会アナウンサー直々の実況がリアルタイムで行われる。こちらや相手が必殺技を使った時や当てた時、攻撃をガードしたり回避したりした時もこちらの攻撃を一方的に当てた時も一瞬で倒した場合でも何から何まで丁寧に実況を漏らさずしてくれるという、彼の実況力の高さが窺える。

クリア後は悟空とチチの結婚後の平和な世界が探索可能。
舞空術が使えない為筋斗雲に乗って探索し、水中には入れない(入ると強制的に筋斗雲に乗せられる)。
ならず者たちを退治するパトロールもでき、バーダック編で追加された殲滅バトルになることも。
殲滅バトルをクリアすると警官から連絡が入り、警官のところに向かうと報酬を獲得できる。もちろんより強いものを倒すほど報酬は豪華なものになる。
修業場は恒例のボス再戦で、前回のバーダックの反省からか悟空はレベル150が上限で、ちゃんとレベル150までのボスが用意されている。
食事はお食事券と交換するという独自のものになっている。

銅のお食事券、銀の高級お食事券、金のフルコースお食事券の3種類があり、上位の券は多量の経験値と強力な補正を得られる。
チケットは下位10枚=上位1枚のレートで交換できる。
高級お食事券は肉、魚、米、小麦、フルーツ類の5種の食材から交換できるが、肉、米、小麦はショップで売っている食材でのみ交換でき、交換必要数の価格総額は米と小麦が割安となっているが、肉は2倍以上の価格がかかるためおすすめはできない。

追加シナリオは天津飯がメインになっており、桃白白に殺し屋として厳しく育て上げられる過程が描かれる。

サブストーリーもこの時期ならではのもので、桃白白との再戦や後に人造人間を作り上げるドクター・ゲロ(名前は出ない)の暗躍など本編を補完したりアニメオリジナル回を彷彿させるものがあるが、過去にタイムスリップして亀仙人と鶴仙人の師匠武泰斗に出会うストーリーは収録されていない。

そして10年後

配信日:2024年2月21日

原作ラストの「平穏な世界編」を主軸としており、第28回天下一武道会およびウーブとの戦いを描いたシナリオとなっている。

原作をベースに悟空視点で話が進み、原作では描かれなかった悟空がウーブの武道会参加に気づいたり、大会前の悟天とパンの組手といった場面も補完されている。

また天下一武道会本戦の1戦目ではパンを操作してバトル可能。無論武道会なので前DLCで追加された武道会ルールが踏襲されている。

ブウ編から10年後の設定のためインフレを反映してか敵も味方もレベルが100以上に設定されているが、超サイヤ人ゴッドやブルーには変身できない、ブルマと悟空が5年会っていない、フリーザが復活していない*8などあくまで原作ラストの設定に準拠している。

そしてクリア後にはオリジナルストーリーとして「二人のサイヤ人編」が展開される。ベジータとの戦いの歴史を刻みながら、なぜ2人は強さを求めるのかを描いている。原作ではなかったこの時代における2人の対決が実現するというファン必見の内容になっている。

またその他にもここでしか習得できないスキルもあり、本編にそのスキルを輸入することもできる。




ストーリーについて

基本的に原作再現度は非常に高く名シーンや名言も網羅されているが、CEROや表現規制などの影響で改変された部分も多くある。

例を挙げると大猿になった後元に戻った悟飯がズボンだけは履いたままになっていたり、グルドがクリリンと悟飯に負けていたり*9、その後のリクームとの戦いでは悟空が到着した時点でも悟飯が普通に立っている、ゲロ(20号)がアイビームで街を破壊せずちゃんと悟空の言う通りに場所を移す、トランクスがメカフリーザを切り刻むシーンやセルが16号を踏み潰すシーンなどは直接表現がされていない、セルがファイナルフラッシュを受けるシーンはカットされているなど(ファイナルフラッシュ自体はスキルツリー上で確認でき修業場で習得可能)。
ただしストーリー上改変が難しいためか天津飯がナッパに腕を切り落とされるシーンやフリーザがデススライサーで自滅するシーンは普通に流れる。

またモデリング節約のためかトランクスが超サイヤ人第3形態(通称ムキンクス)になるシーンがカットされており、原作を知らないと何の下準備もなしにセルに挑んで敗北したようにも見えてしまう。セルも同様にパワー重視形態にはならず、悟飯の蹴り一発で地面に叩きつけられ18号を吐き出す形に改変されている。ベジットがアメ玉になってもブウを圧倒するシーンやブウの体内シーンもカットされている。

そして原作を読んでいるとわかることだが、Z時代の悟空はここぞという時以外はよく戦線離脱するので寧ろ悟飯や仲間達視点の展開が多かった時期である。
そのため息子の悟飯を操作することが一番多いため、「KAKAROT」ではなく「GOHAN」や「KAKAROT NO MUSUKO」だとネタにされることも。
Z時代のRPG作品をやってた人にはおなじみの流れである


また先述したようにデジタルリマスター版「改」同様Zのアニオリもほとんどがカットされているが、ヤムチャが野球選手になる回や悟空の免許皆伝回など拾われているものもある。
一方で途中で姿を消してしまったランチがちょくちょく登場したり、トランクスの予言から人造人間襲来までの3年間の描写や、セル戦後に「俺はもう…戦わん…」と言っていたはずのベジータが再び戦うようになった理由、クリリンと18号が付き合い始める経緯、動物型地球人をあまり見なくなった理由、精神と時の部屋の定員は2人のはずなのにブウ、ゴテンクス、ピッコロが同時に入れた理由、天下一武道会アナウンサーの本職など本作で補完されているストーリーも多い。



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最終更新:2024年12月09日 13:09

*1 EXPエナジオンとカップケーキの2種類がある。なお獲得経験値をアップさせる料理との重複は不可

*2 効果時間はバトル中は減らないようになっている模様。残り時間わずかになるとアイコンが点滅する

*3 編成すると明らかに他を編成した時よりも料理の量が少なくなり、両者を編成すると1人分しか作られなくなるが、効果は何も変わらない

*4 なお2人のどちらかまたは両方のみを編成すると食べる演出がカットされ、いつのまにか皿が空っぽになっているという誰が食べたんだと言いたいような演出になる。効果はry

*5 ファン的には作者の鳥山明氏がよく描いていたものと言えばわかりやすいか

*6 とはいえこれは本編クリア後にしか見れないが

*7 復活するとブルマが伝えてくれる

*8 二人のサイヤ人編でイメージトレーニングの敵としては登場している

*9 原作で2人を串刺しにしようとした攻撃は戦闘中に必殺技として使用してくる