サブウェイマスター(ポケモン)

登録日:2011/06/08(水) 21:28:11
更新日:2022/06/04 Sat 18:15:29
所要時間:約 13 分で読めます






ルールを守って安全運転!

ダイヤを守って皆さんスマイル!

目指すは勝利!出発進行!



出典:ポケットモンスター ベストウイッシュ、51話『サトシ、デントVSサブウェイマスター!』、
10年9月23日~12年6月14日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



【概要】

ポケットモンスター ブラック・ホワイト』『ブラック2・ホワイト2』において廃人施設「バトルサブウェイ」の責任者にあたる存在。

バトルサブウェイは地下鉄の中でポケモン勝負をするという施設だからか、マスターである彼らは車掌とおぼしき格好をしている。
今回はシングルバトル、ダブルバトル、マルチバトルのみというシンプルな構成になったのでマスターは二人のみとなった。

『ニンドリ』のキャラクターデザイナーのインタビューによれば彼らは双子だという。そのためかコピペとも言える程瓜二つで、違いは口元と服装の色だけ。
またモチーフはピエロで、横縞が特徴的なコートは線路をイメージしたデザインとのこと。
ちなみに海外版での名称は「Subway Boss」。


▲ノボリ


バトルサブウェイでシングルトレインを勝ち進んでいくと戦える。
黒を基調とした制服を着用している。一人称は「わたくし」。
口元はムッとしているが非常に丁寧な口調で話し、鉄道を連想させる単語をセリフに混ぜて会話する。
しかし勝利した際には「ブラボー! スーパーブラボー!!」と、それまでの落ち着いた印象を思いっきり覆すようなテンションで褒め称えてくれる。
ちなみにゲーム中ではどちらが兄で弟かは不明だが、アニメではクダリから「ノボリ兄さん」と呼ばれていることから、ノボリが兄のようだ。

◆手加減モードの手持ち


◆本気モードの手持ち

  • ドリュウズ ※(いのちのたま) じしん/どくづき/つばめがえし/いわなだれ
  • シャンデラ ※(しろいハーブ) シャドーボール/オーバーヒート/おにび/まもる
  • オノノクス ※(ヤチェのみ)  ドラゴンクロー/ドラゴンテール/じしん/りゅうのまい
※性別はランダム


▽クダリ

CV:内田雄馬(ポケモンマスターズ)

ダブルトレインを勝ち進んでいくと戦える。白を基調とした制服を着用している。一人称は「ぼく」。
ノボリとは正反対に、クダリの口元は常に笑みを浮かべているような形になっている。
口調も紳士的なノボリとは対称的に外見より子供っぽい片言な言葉で話す。笑みを浮かべている外見も相まって何処か不気味だが、そこがいいという声も。
純粋にポケモン勝負が好きなようで、主人公が負けても慰め、また挑戦してほしいと言う。


◆手加減モードの手持ち

  • ダストダス ※(くろいヘドロ)   ベノムショック/きあいだま/サイコキネシス/どくどく
  • イワパレス ※(ゴツゴツメット)  シザークロス/ストーンエッジ/じしん/じたばた
  • アイアント ※(オッカのみ)    シザークロス/アイアンヘッド/いわなだれ/シャドークロー
  • ギギギアル  (はがねのジュエル) ラスターカノン/10まんボルト/どくどく/まもる

◆本気モードの手持ち

  • ドリュウズ ※(いのちのたま) じしん/どくづき/つばめがえし/いわなだれ
  • シャンデラ ※(しろいハーブ) シャドーボール/オーバーヒート/おにび/まもる
  • シビルドン ※(じしゃく)   10まんボルト/ほうでん/でんじは/いえき
  • オノノクス ※(ヤチェのみ)  ドラゴンクロー/ドラゴンテール/じしん/りゅうのまい
※性別はランダム

この構成をみてわかる通り、大多数が相方のノボリと被っている。二人でポケモンを共有しているのかもしれない。

ちなみにこの本気モードのクダリは自滅で有名。
というのも彼が高確率で先発で出してくるポケモンはドリュウズとシビルドンである。
シビルドンの特性ふゆう』でドリュウズの「じしん」が当たらないので、敵2体に同時にダメージを与えられる、というプレイヤーもよく使う戦法を使ってくる。
しかしシビルドンの技構成は上記の通りじめんタイプに全く有効打がない。
そこでプレイヤーがフィールドにじめんタイプを並べると、すかさずシャンデラに交代するのだが…その後はお察しください。


タッグ

マルチトレインにおいては、二人がタッグを組んで登場する。
バトル前の自己紹介はほとんどノボリが務め、クダリが締めてバトルに突入する。


◆手加減モードの手持ち

ノボリ
  • ダストダス ※(くろいヘドロ) ベノムショック/きあいだま/サイコキネシス/どくどく
  • ギギギアル  (オッカのみ)  ギアソーサー/ボルトチェンジ/ギガインパクト/ギアチェンジ

クダリ
  • デンチュラ ※(ピントレンズ) シザークロス/ワイルドボルト/クロスポイズン/でんじは
  • アイアント ※(オッカのみ)  シザークロス/アイアンヘッド/いわなだれ/シャドークロー

◆本気モードの手持ち

ノボリ
  • ドリュウズ ※(いのちのたま) じしん/どくづき/つばめがえし/いわなだれ
  • オノノクス ※(ヤチェのみ)  ドラゴンクロー/ドラゴンテール/じしん/りゅうのまい

クダリ
  • シビルドン ※(じしゃく)   10まんボルト/ほうでん/でんじは/いえき
  • アーケオス ※(オボンのみ)  いわなだれ/つばめがえし/じしん/まもる
※性別はランダム

『BW2』ではライモンシティのギアステーション入口前に並んで立っており、選ばなかったほうの性別の主人公と組んでタッグバトルを挑むことができる。
この時使用するのはノボリがガントル、クダリがドテッコツと上記の手持ちとは異なるポケモンである。
勝利するとギアステーションに戻っていき、これでギアステーションの中に入れるようになる。

なおゲーム中において、彼らが双子の兄弟であること、またどちらが兄か弟かということについての言及はない。


LEGENDS アルセウスにおいて】

ある日の朝、宿舎の前で伸びをしていた主人公の前にノボリそっくりの男が現われる。
シンジュ団の民族衣装の上から、ところどころ破れてボロボロになったサブマスのコートを羽織り、隈やアゴヒゲを生やして猫背なノボリより幾分かくたびれた様子のその男は、団長が主人公を呼んでいる事を伝えてその場を去って行った。
過去を題材にした本作では既存のキャラクターの先祖と思わしき人物が数多く登場するので、彼もノボリ或いはクダリの先祖と思われる。

その夜、シンジュ団の長であるカイの紹介で、次の目的地である「天冠の山麓」を案内してくれる人物として先程の男が再登場する。
ここで名前までもが「ノボリ」である事が判明。
と言っても先祖に肖って同じ名前を付けられる事は現実世界でも珍しくないし、それにしては仕草や言葉遣いから服装まで『BW』のノボリと似すぎている気がするが、やはり先祖と思われた。

……しかし。ここでカイの口から衝撃的な言葉が。

「ノボリさんも あなたと似ているんだよ」

「彼もどこから来たのか わからないの しかも記憶を失っていて……」

なんと、そっくりさんやご先祖様とかではなく、主人公と同じく何らかの原因でヒスイ地方の時代へと飛ばされてきたノボリ本人である事が明らかになった。
しかも彼は名前以外の記憶を全て失っており(当然クダリや手持ちのことさえも……)当てもなく彷徨っていた所をシンジュ団に保護されていたようだ。
バトル施設のキャラがその後の作品で再登場する事自体はそこまで珍しくないが、「主人公と同じく時を越えてやって来た人物」というラスボスに使われても何らおかしくない設定がノボリで展開された事はファンに大きな衝撃を与えた。

記憶は失っても身体に染みついているのか、右手の人差し指で前を指して左手の人差し指は下に向ける独特のポーズや鉄道にちなんだ数々の決め台詞、「ブラボー!スーパーブラボー!」は健在。
また、記憶を失いながらもヒスイに生きる人々を優先するという懸命な一面が見られる。
ちなみに、ノボリと一緒にこなすメイン任務の名前は「危険な山登り」……スタッフは絶対狙ったに違いない。

この時代ではキャプテンとしてオオニューラの世話をしているようで、目的であるヒスイマルマインの元へとたどり着くために断崖絶壁を登れるオオニューラの元まで主人公を案内する事に。
その道中、かつての手持ちだったシャンデラや兄弟のクダリについて朧気に触れており、記憶が無いながらも心には大切なもので溢れている事を自認している
同時に名前以外の記憶を無くした自分がこの世界でなすべき事について掴みかねているようで、自身と同じ境遇の主人公に幾度か問いかけ、記憶を取り戻せる切っ掛けになるかもしれないとしてポケモン勝負を挑んでくる。
主人公が勝利すると笛でオオニューラを呼び出し、ヒスイマルマインの沈静に向かう主人公に「出発進行!」のエールを送った。

マルマインを沈静化させた後、主人公とのやり取りで幾つか思い出した事を伝えに再び顔を見せた。
自分がいた世界では殆どの人がポケモンを捕まえて支え合っている事、その中でもポケモントレーナーと呼ばれる存在は己とポケモンを鍛え上げて戦う事でわかり合っていった事、そしてポケモンを必要以上に恐れるだけではこのような時代には至らない事を伝え、コトブキムラに帰って行った。

以降はコトブキムラの特訓場に常駐し、主人公にポケモン勝負の引き合わせをしてくれる。
シナリオを進めて行けば戦える相手も増えて、ノボリ自身とも戦えるようになる、が……(後述)。

ヒスイ地方に迷い込んだ理由は公式サイト曰く「ひょんなことから」らしく、どのような経緯を辿ってきたのか現時点では不明。
設定資料集によるとやって来たのは「XX年前」とのことなので、10年以上が経過している模様。
主人公と同じくアルセウスに招かれたようにも見えるが、ノボリ本人は時空の裂け目は関係ないと推察しており、時期も大きく離れているため、別の要因である可能性が高い。
記憶を失っているという特徴から「ウルトラホール関係では?」という考察が主流。


▲ノボリ(ヒスイ)


◆天冠の山麓での手持ち


ポケモン勝負のルールがまだ確立されておらず、当然のように1対2や1対3を挑まれる事が多いヒスイのトレーナー戦の中では大変希少な1対1で戦ってくれる存在である。
やはりバトルサブウェイでのポケモン勝負が染み付いているのだろう。
なお、かつての手持ち達はシャンデラ含め一匹もヒスイ地方に生息していないため、全く新しいパーティを編成している。


◆特訓所での手持ち

フーディン♂ Lv.67
ダイノーズ♀ Lv.67
カイリキー♂ Lv.67
ジバコイル  Lv.67
モジャンボ♀ Lv.67
グライオン♂ Lv.68

なんと裏ボス以外では唯一の6匹フルメンバー
タイプ相性が練られている上にレベルも極めて高水準で、ラスボスであるディアルガorパルキアが65である事を考えると非常に強い。
記憶も手持ちも全てを失った完全にゼロの状態からここまで持ち直せる辺り、ノボリの天性のトレーナーセンスが伺える。

アップデート後にはさらに特訓ノボリと呼ばれる強化版パーティが追加された。
この他にも野生のバサギリ、アヤシシ、イダイトウを連れてきて戦わせるオヤブン使いという編成があるほか、いっぴき道では様々なポケモンを繰り出してくる。いっぴき道については当該項目を参照。



アニメにおいて】

ストーリーに関わらないキャラクターであるため登場自体しないのでは……という予測もあったが、2011年9月1日の放送で初登場。
声優はノボリが佐藤健輔、クダリが古島清孝
ライモンシティの地下鉄を管理しており、ダイヤにないはずの幽霊列車を何者かが走らせていることを察知したことから調査に乗り出す。
翌週の放送では幽霊列車の調査に赴き、線路の上を某エイリア走りで並走したり、同じタイミングで指差し確認のポーズを取るなどのシンクロぶりを見せた。

9月15日放送のバトルサブウェイを舞台にしたスペシャルでは、いかんなく存在感を発揮。
ライモンシティのポケモンセンターでポケモン強奪事件が発生。
そして幽霊列車を走らせていた人物の正体がロケット団であること、その目的がポケモン強奪であることを知り、サトシ一行と協力してロケット団の追跡にあたる。
ノボリはシャンデラ、クダリはシビルドンを使用。これはゲーム版では本気モードの手持ちである。
オノノクスはシャガが、ドリュウズはアイリスがそれぞれ持っている為、この2匹が選ばれたのだろう。
シビルドンは追跡用トロッコの速度を上げるためにずっと「ほうでん」を繰り出し続け、シャンデラは「サイコキネシス」でサトシたちを列車の上に乗せる、ロケット団に「おにび」を打ち込むなど主人たちに負けず劣らずの活躍を見せた。

10月6日放送分では、達成すればサブウェイマスターとのバトルができるスタンプラリーに参加していたものの、途中で時間切れを迎えてしまったデントに前述の事件解決に貢献したということで特例でのタッグバトル挑戦を認める。
そして前回同様シャンデラ、シビルドンを使用し、サトシとデントの二人に圧勝した。

予告にも登場し、中でも9月15日の後編、10月6日放送分の予告が流れる9月29日の放送においてはサトシに代わって次回予告をジャックした。

フタを開けてみれば、5話にわたって登場した上次回予告に登場するほどフィーチャーされるという、本来ストーリーに関わらない脇役キャラクターとしては異例のプッシュぶりであった。

しかしこれで終わりではなかった。最後の登場から約1年後の2012年10月18日分の放送で一瞬だけ再登場したのである。
ギアステーションの中ではなく青空の下のトウモロコシ畑をバックに、挑戦者(この回のゲストキャラ)に負けた上、
二人揃ってガニ股で愕然とした表情を浮かべるという、普段のスタイリッシュなイメージからは想像もつかない非常にシュールな姿が描かれた。
思わぬ形での突然の再登場に意表を衝かれた視聴者も少なからずいたのでは。
ただしあくまでその情景はゲストキャラの妄想であることが救い(?)かもしれない。



【二次創作界隈において】

ネットでは女性から絶大な人気を集めている。
アニメとゲームとでは若干印象が異なるためか、ゲーム版をイメージしたゲーマス、アニメ版をイメージしたアニマス等のバリエーションがある。
またイメージが発展したのか、楽器を持たせた「楽器マス」や、武器を持たせた「武器マス」なども誕生。

さらに海外版の彼らについても、トレーナーの名称以外は見た目は全く同じだが性格などの二次設定の発表が盛んに行われている。
その他、廃人施設のボスということで廃人の中の廃人と捉えられ孵化作業に勤しむ姿が描かれたり、
同じ街の実力者同士というつながりからかカミツレと接点がある設定だったり‥といったように、
彼らを扱う二次創作はまさにカオス。


【その他】

●『ポケットモンスターSPECIAL』にも登場。バトルサブウェイでホワイトの修業相手を務める。
雰囲気や口調はゲームのそれに近いが、ノボリの一人称が「わたくし」ではないなど細かな違いがある。
また余談だがクダリはなぜかやたらと「あのね」と言っている。

●あくまでポケモンという存在がメインである『ポケモン』シリーズにおいて、人間キャラクターとしてはグッズ展開が豊富。
最初に出たカードスリーブはアニメイトの総合予約ランキングで1位を獲得したこともある。
アニメイトからは彼らやN、主人公などをデフォルメしたグッズ「ポケモンメイト」が展開された。
また2013年にはフィギュア化・ポスター化されプライズとして投入された。某スレではこれらの入手を巡って情報交換が非常に活発に行われたとか……。

●InterFMで放送されたラジオ番組『Pokemon Radio Show! ロケット団ひみつ帝国』においては、
第15回放送分まで彼らがCMナレーションを務めた。
「グッズゲットでみなさんスマイル!」「ブラボー! スーパーブラボー!!」など、アニメでは使われなかった原作準拠のセリフが使われている。
また8月26日の放送では、「サブウェイマスターのお友達」ならびに「育て屋さん」という設定でノボリ役の佐藤健輔、クダリ役の古島清孝がゲスト出演を果たした。
二人ともポケモンについてはオファーが来るまであまり詳しくなかったらしく、「お友達」たるサブウェイマスターの人気ぶりに驚いているようだった。
ちなみにパーソナリティの林原めぐみはサブウェイマスターについて「ぽっと出」「兄弟でしか会話してない」「地下鉄お兄さん」と(愛を持って)評していた。

●そして2013年の劇場版のエンドロールにも静止画ながら登場。
しかもアデクシロナと並んでの登場であり、ゲストキャラながらかなりの待遇であるといえる。


以上のように、『ポケモン』シリーズにおいてこれほどの人気を博すに至った人間サブキャラクターの登場は今まで前例の無かったことであり、非常に特異な現象と言えるだろう。



ルールを守って追記・修正!誤字脱字なしでみなさんスマイル!
改行確認、準備OK!目指すは良項目!出発進行!

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最終更新:2022年06月04日 18:15