ヒードラン

登録日:2010/03/18(木) 01:22:01
更新日:2021/02/13 Sat 17:30:00
所要時間:約 13 分で読めます




ポケットモンスターシリーズにダイヤモンド・パールから登場する伝説ポケモン

■データ


全国図鑑No.485
分類:かこうポケモン
英語名:Heatran
高さ:1.7m
重さ:430.0kg
タマゴグループ:未発見
性別比率:♂50♀50

タイプ:ほのお/はがね
特性:もらいび(炎技を受けるとそれを無効化し、自身の炎技の威力を1.5倍にする)
隠れ特性:ほのおのからだ(接触技を受けると3割の確率で相手を火傷状態にする)

HP:91
攻撃:90
防御:106
特攻:130
特防:106
素早さ:77
合計:600

努力値:特攻+3



■概要


火山地帯であるハードマウンテンの最奥部にすむと言われる幻のポケモン。

身体のところどころに金属の装甲を纏った赤いトカゲ(?)のような姿をしている。
マグマのような灼熱の温度の血液が身体中を循環しており装甲はその温度で溶けかけている。
名前だけ聞くとバリバリなドラゴンっぽい姿を連想するが決してそんなことはない。

というか一般ポケ臭すら漂う微妙な姿。
見た目だけで伝説のポケモンと分かる人は少ないだろう。


十字の爪を食い込ませて天井や壁をはい回る能力があるが、
ダイヤモンド・パールの図鑑説明では何故かこの部分だけがピックアップされ図鑑説明が全然伝説っぽくなく、
多くのトレーナーの笑いを誘った事からネタポケ扱いされている。

じゅうじの つめを くいこませ てんじょうや かべを はいまわる

どう考えても黒いアイツです。本当にありがとうございました。
この事から多くのトレーナーに通称「ゴキブロス」と親しみを込めて呼ばれている。
ただしトカゲの姿で登場する事も多い、かの有名な炎の精霊サラマンダーや実在するトカゲのファイアサラマンダーの方がモチーフである可能性もある。
特にファイアサラマンダーはヒードランと模様が少し似ていたりもする。


もともとはアルセウスシンオウ地方を創造する際に零れ落ちた滴からハードマウンテンと共に産まれたらしい。
しかしヒードランの影響でハードマウンテンの火山が噴火する為「かざんのおきいし」により封印されてしまった。
勝手に産まれて勝手に火山噴火させるとか冷静に考えると超迷惑である。
産みの親を焼いたりしなかった分モトネタと思われるカグツチ(イザナギとイザナミの子で火と鍛冶の神)よりは親不孝度は低いか…

また何故か伝説のポケモンでラティのように明確な性別設定が無いのに♂♀が存在する。
また孵化歩数の内部数値が一般ポケ並に少ない(実際にタマゴは作れないが内部では設定されており、多くの伝ポケは孵化歩数が多い)。
これと前述の図鑑説明文も合わせ、元々は一般ポケモンとして開発されてたのでは、と噂されている。


■ゲームでのヒードラン


上記の通り四天王攻略後に行く事の出来る「ハードマウンテン」に登場。
バクと共に「ハードマウンテン」の奥地へ赴き「かざんのおきいし」を入手し、バクと別れた後にもう一度奥地へ向かうと出現する。
石を人の力でちょっとどかしただけで解かれる封印とかどんだけ適当なんだとか言っちゃいけない。


ちなみにプラチナでは途中で新規イベントが追加されヒードランをギンガ団の残党が利用しようとするがハンサムとプレーヤーの手により阻止される。

初期レベルはダイパだと70だがプラチナでは50となりレベル50のワイヤレス戦に出場出来るようになった。
(HGSSフラットルールが追加されて以降はあまり意味がなくなったが)

エンカウント時の鳴き声は「ごぼっ! ごぼぼぼぼぼっ!」
決して嘔吐じゃありません、鳴き声です。


トレーナーではバトルタワーーのフロンティアブレーンであるクロツグさんが49勝目の本気版で使用する。
ダイパでは「ひかりのこな」によるタワークオリティ誘発、
プラチナでは「きあいのタスキ」からの「だいばくはつ」で相討ち(タワーの相討ちは負け扱い)を狙ってくる理不尽な奴である。

またポケモンレンジャーとの期間限定の連動により通常覚える事の出来ない「ふんか」を覚えたヒードランが入手出来る。

余談だがHGSSでは教え技で「むしくい」を取得し、よりゴキブロスに近づいた。


BW2にて久しぶりに登場。
新マップ「リバースマウンテン」に出現。レベルは68。
しかし、捕獲するには18番道路に落ちている「かざんのおきいし」が必要。
余談だが、ヒードランが出現する演出は





上から「ひゅ~~~~~~~~~~~~~~~~」と落ちてきて


「ぺちゃ。」と着地。





となっており、さらにゴキブロスに近づいたと言える。


第六世代ではORASでマップの広がった「ひでりのいわと」にて出現。レベルは50。
マボロシの場所に出現せず、何故えんとつ山でもないんだというツッコミがあったりなかったり。
道中のイベントでジムリーダーアスナが彼(彼女?)を探しに来ている様子を見ることが出来る。

第七世代ではウルトラサン版のみウルトラスペースゼロの洞窟ステージに登場。
ウルトラムーンにのみ登場するレジギガスとは対の関係になっている。

と、このように近年はかなり入手の機会が多い。
レジギガスと違い対戦での需要が高いのでプレイヤーには嬉しい所だろう。


■対戦でのヒードラン


ゴキブロス呼ばわりでネタにされているヒードランだが、そんなネタとは裏腹にトップクラスの特攻を誇り、そこそこの耐久も持ち合わせるが素早さは比較的控え目な重戦車型のポケモン。

唯一無二の複合タイプと特性のおかげで多くのタイプの技を半減・無効化するが、一方で弱点は地面4倍を筆頭にメジャーばかりという極端な耐性を持つ。
その極端な耐性のおかげ相手による得手不得手の差がとても激しいやや玄人向けなポケモンである。
準伝説ありの環境では遭遇率は結構高いので対策を練っておきたい。

耐性が多いおかげで交替出しはしやすく、特にドラゴンと炎の技を両方半減以下に出来るのはヒードランだけ。
……だったのだが、第六世代(XY)でマリルリがドラゴン技を無効化するフェアリータイプを得たためこのアイデンティティは失われてしまった。
しかし、代わりにフェアリー技を4分の1に出来る数少ない…というか他にはエンニュートと進化前のヤトウモリのみという新たな個性を得た。

や火傷、砂嵐等の定数ダメージの多くを無効化出来る事からどくどくまも等ジワジワ型のポケモンにもやや有利。


持ち物は弱点を補う「ふうせん」や「シュカのみ」等が基本で、ドラゴンを編んてして受けやすくなる。
しかし、最速で「こだわりスカーフ」を巻くと130族抜きも出来るため、こちらも選択肢に入る。


サブウェポンは「だいちのちから」「あくのはどう」「だいばくはつ」「りゅうのはどう」等、
補助技は「ちょうはつ」「おにび」「きんぞくおん」等がある。

特に炎に抜群を取れる「だいちのちから」は特性「もらいび」を活かしやすくそれ以外にも範囲が広い為オススメ。
鋼技の「ラスターカノン」はタイプ一致でフェアリーの弱点をつけるが、それ以外の範囲は狭い。
技「あくのはどう」は第六世代から一貫性が高まった。

ドラゴンに役割を持ちやすいので「めざめるパワー」の氷を粘っておいて損は無い。
面倒なら「りゅうのはどう」でも良いがやや火力不足かも。


専用技の「マグマストーム」(威力120、命中70)は初撃の威力が「だいもんじ」な「ほのおのうず」。
渦の追加ダメージで襷潰しができ、交替不可にするおかげで、
ノコノコ出てきた受けポケをロックしながら「ちょうはつ」や「みがわり」「きんぞくおん」でなぶり殺しに出来る。
しかし命中率は「かみなり」並に不安定でスカーフとの相性も悪いので注意。
何気にBWでは命中率が75に上がった。
しかし、XYでは威力が100に下がった。他の威力の高くリスクが低めの技は少し威力が下がったが20も下がったのはこれだけ。
その代わりに拘束時のダメージが強化されているため、威力がそのままだったらぶっ壊れになりかねないので仕方ないだろう。
隠れ特性の性能で環境トップメタのファイアローに強く出られ、弱点を突く格闘タイプがファイアローの存在で大幅に数を減らした。

SMでは環境はを筆頭とした強力なフェアリーが出現し、第六世代よりラスターカノンを撃つ機会が多くなった。
事実、PGLでのデータでは半数以上の割合で搭載されている。
フェアリータイプに高い耐性があるので狩れるが、何よりカプ神の1匹のカプ・ブルルと相性補完が優れている。
ブルルの特性による「グラスフィールド」効果の1つである「地面技の威力半減」は4倍弱点のダメージを低減させる嬉しい効果。
またブルルと互いに弱点を完璧にカバーできているので、新たにブルルドランという構築がなされている。
ただし、マンムーバシャーモ、変幻自在ゲッコウガなどの強敵がいるので、控えにクレセリアギャラドスなどといったこいつらに強いポケモンを用意させたい。

剣盾ではデメリットありだが高威力はがね技てっていこうせん、追加効果が優秀なじめん技ねっさのだいちなどを有用な技を習得。
一方で「どくどく」、「めざめるパワー」が過去作品限定になったので、前作では「みがわり」からの「どくどく」による戦法がつかえなくなった。
目玉のダイマックスとの相性は良好で、下記のようにヒードランを強化できる。
ダイバーンでほのお技の威力強化、みずタイプの火力半減
ダイスチルで物理防御アップ
ダイアースで特殊防御アップ

他にはグラスメイカーもちの新たな相方ゴリランダーが登場。
ブルルとは違い格闘、悪に一貫されるが、専用技、とんぼがえり、はたきおとすとブルルには無い強みをもっている。

ポケモンレンジャー 光の軌跡』との連動では期間限定でマナフィタマゴシェイミと共に特別に「ふんか」を覚えたヒードランを入手できた。
スカーフと合わせて強力そうだが性格が「れいせい(特攻↑素早さ↓)」固定なのでイマイチ。
そもそもヒードランは耐性を活かしてある程度ダメージを喰らう立ち回りが主流なのでダメージを喰らうと威力が下がる「ふんか」との相性は良くない。

…が、それは受けが強制的に成り立つシングルでの話。
ダブルやトリプルなどの複数戦ではヒードランが被弾することなく噴火を撃てる機会を作ることができるので非常に大きな脅威と化す。
まあ、最大の問題はこの噴火ヒードランは 入手が第4世代、しかも期間限定イベントでの入手 である為現状入手不可かつ レート使用不可 である事だが。

なお、間違ってもこいつをさかさバトルに出してはならない。
というのも通常は1/4抵抗が5つあるのだがさかさだと1/4抵抗は4倍弱点になってしまうため4倍弱点が5つと悲惨極まりない耐性だからである。


隠れ特性はほのおのからだ。殴った相手をたまに火傷させる効果がある特性である。

…が、この隠れ特性は2010年発売のブラック・ホワイトで設定されてから第六世代でも第七世代でも入手方法がなく、
2020年に配信された第八世代の剣盾エキスパンション・パス『冠の雪原』にて既存の個体にとくせいパッチを使うことでのみ入手できる。

伝説のポケモンの隠れ特性は第五世代、第六世代、第七世代で少しずつ解禁されて行ったが、ヒードランだけは最後まで取り残されており、隠れ特性が与えられてから解禁されるまで10年という歳月を費やすこととなった。
ブッチギリの最長記録であると同時に、ヒードランのほのおのからだ解禁をもって全ての伝説のポケモンの隠れ特性が解禁された。
解禁まで10年掛かるというのはポケモンというロングテールコンテンツならではだが、それにしても長かった。


■アニメでのヒードラン


レンジャーとの連動エピソードで登場。
あろうことか「ふんか」を覚えている点を除き伝説どころか、タケシもよく知ってる普通のポケモンとして扱われる。
その上ロケット団の妄想では、サカキがBBQをする為に使われ遠赤外線で美味しいだの、サウナに使われたり、更には暖炉に使うことで環境に優しい生活を…という余りにも笑撃的な扱いであった。

さらにポケモンリーグ・スズラン会場のポケセンサトシがエントリーする為並んだ列の最後尾にヒードランを連れたトレーナーが。
完全なモブ扱いです本当にありがとうございますてか室内で出したら危ないだろうが。
なおこのヒードランのトレーナーと思われる人物はトーナメント表には載っていない。早々に離脱したか。


■映画でのヒードラン


アルセウス 超克の時空へ」に登場したが…
悪役のギシンの手持ちに近いポケモンというやはり極普通のポケモン扱い。
しかも天井や壁を結構なスピードで動き回る。

ついに公式的に一般ポケ化してしまったのだろうか?




「俺を忘れないでくれ!」とヒードランは叫んだ。
「はっ、虫けらが」レジギガスは軽蔑して唾を吐いた。
「お前は威厳が足りんぱるぅパルキアは相手にしなかった。
「やめてよ、寄らないでよ」クレセリアは気味悪がった。
「お前は含まれなくていい」ギラティナは厳しく言った。
「君は十分頑張った」ディアルガの優しい声には拒絶があった。
「頼むよ、俺にも存在感をくれよ」ヒードランはアルセウスにすがりついた。
「黙れ小僧!!」アルセウスは罵って拒否した。
「せめて追記修正されるといいな」ダークライは同情した。




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最終更新:2021年02月13日 17:30